6877

OBARA GROUP(6877)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

  • 主要事業の展開
    OBARAグループは、溶接機器関連、平面研磨装置関連、電気機器関連の3つの主要事業を展開しています。溶接機器は自動車ボディの溶接に使う抵抗溶接機器の製造販売が中心で、平面研磨装置はシリコンウェーハなどの精密研磨装置と消耗品の製造販売、電気機器は電力業界向けの配電機材の製造販売を行っています。これらの事業はそれぞれ異なる産業分野に特化しており、多角的な収益源を構築しています。
  • グローバルな事業展開
    溶接機器関連事業では、日本、中国、韓国、タイ、マレーシア、インド、アメリカ、メキシコ、ブラジル、イギリス、ロシア、チェコなど世界各地に子会社を展開し、製造から販売までグローバルに事業を進めています。平面研磨装置関連事業も同様に、日本、中国、韓国、アメリカ、インド、イタリアに拠点を持ち、国際的な市場で製品を提供しています。これにより、特定の地域市場の変動リスクを分散し、安定的な収益基盤を目指しています。
  • グループ会社による役割分担
    OBARAグループは、当社と30の子会社、1つの関連会社で構成されており、各社がそれぞれの事業分野で製造や販売を担っています。例えば、溶接機器関連ではOBARA株式会社が製造販売を、OBARA KOREA CORP.などが販売を担うといった形で、効率的な事業運営と専門性の強化を図っています。これにより、各事業の専門知識と技術を結集し、顧客ニーズに合わせた製品・サービスを提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 溶接機器関連事業
    この事業は、主に自動車ボディの溶接に使われる抵抗溶接機器の製造と販売を行っています。最新年度の売上高は340.19億円、営業利益は54.42億円と、グループの中で最も大きな売上と利益を上げており、OBARAグループの主要な稼ぎ頭です。日本だけでなく、中国、韓国、タイ、アメリカ、メキシコなど世界各地に子会社を展開し、グローバルに事業を展開しています。
  • 平面研磨装置関連事業
    シリコンウェーハや酸化物水晶基板などの精密な材料を研磨する装置と、その消耗副資材の製造販売を手掛けています。最新年度の売上高は229.17億円、営業利益は42.1億円で、溶接機器関連事業に次ぐ規模を持つ事業です。エレクトロニクス業界を主要顧客とし、日本、中国、韓国、アメリカ、インド、イタリアなどに拠点を持ち、高精度な研磨技術で市場ニーズに応えています。
  • 電気機器関連事業
    電力業界向けの配電機材の製造販売を行っています。最新年度の売上高は47.45億円、営業利益は3.58億円で、グループの中では比較的小規模な事業ですが、社会インフラを支える重要な役割を担っています。日本国内を中心に事業を展開しており、電力の安定供給に貢献する製品を提供しています。2025年10月には主要子会社の商号変更も予定されています。
2025-09 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
WeldingEquipmentRelated 事業 340 54 16.0%
PlanePolishingApparatusRelated 地域 229 42 18.4%
ElectricalComponentReportableSegment 事業 47 4 7.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,376 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社30社及び関連会社1社で構成されており、溶接機器関連事業、平面研磨装置関連事業及び電気機器関連事業を主な内容として展開しております。当社グループにおける主な事業内容とグループを構成している各社の当該事業における位置づけ及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。事業区分はセグメント情報の区分と同一の区分であります。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 セグメント別の子会社の主要な事業内容及び子会社名事業区分内    容会  社  名溶接機器関連事業主に自動車ボディー溶接向けの抵抗溶接機器の製造販売OBARA㈱洋光産業㈱OBARA (NANJING) MACHINERY & ELECTRIC CO.,LTD.OBARA (SHANGHAI) CO.,LTD.OBARA KOREA CORP.A ONE TECH CO.,LTD.OBARA (THAILAND) CO.,LTD.OBARA (MALAYSIA) SDN. BHD.OBARA INDIA PVT LTD.OBARA CORP. USAOBARA MEXICO, S.DE R.L.DE C.V.主に自動車ボディー溶接向けの抵抗溶接機器の販売OBARA TECNOLOGIAS E PRODUTOS DE SOLDAGEM LTDA.OBARA CORP. LTD.OBARA SASLLC OBARA RUSOBARA s.r.o.平面研磨装置関連事業主にシリコンウェーハ、酸化物水晶基板向けの平面研磨装置及び消耗副資材の製造販売スピードファム㈱スピードファム長野㈱スピードファムクリーンシステム㈱㈱プレテックSPEEDFAM MECHATRONICS (NANJING) LTD.ONSE INC.SPEEDFAM INC.SPEEDFAM (INDIA) PVT LTD.MELCHIORRE S.R.L.主にシリコンウェーハ、酸化物水晶基板向けの平面研磨装置及び消耗副資材の販売SPEEDFAM KOREA LTD.SPEEDFAM CORP.電気機器関連事業主に電力業界向けの配電機材の製造販売㈱日本エナジーコンポーネンツ ㈱ラインテック日本HELICAL LINE TECH INC.外注加工江戸川機鋼㈱ (注)1 ㈱日本エナジーコンポーネンツは、2025年10月1日付で、OBARAエナジーコンポーネンツ㈱に商号変更しました。   2 ㈱ラインテック日本は、2025年10月1日付で、ラインテック㈱に商号変更しました。 なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループを事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 (注)1 ㈱日本エナジーコンポーネンツは、2025年10月1日付で、OBARAエナジーコンポーネンツ㈱に商号変更しました。 2 ㈱ラインテック日本は、2025年10月1日付で、ラインテック㈱に商号変更しました。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
銅価格変動の販売価格への転嫁等を行っているが、吸収しきれない場合があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
溶接機器、平面研磨装置、電気機器において、顧客の高度な技術要求に対応できる体制。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
会社が挙げる主要リスク:主要顧客の業界動向による影響 / 技術革新への対応 / エレクトロニクス業界の需要変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な評価は不可能。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

自動車部品メーカーであり、特定の車種やプラットフォームに採用されている場合、切り替えには開発コストや認証期間が発生する可能性があるが、その程度は不明。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果が働くビジネスモデルではないため、スコアは0。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

自動車部品業界は価格競争が激しいが、同社のコスト優位性を示す具体的な情報は現時点では不明。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

自動車部品サプライヤーとして一定の規模を持つと考えられるが、業界全体における効率規模の優位性や寡占度合いは不明。

  • 自動車溶接技術の専門性
    OBARAグループの溶接機器関連事業は、主に自動車ボディ溶接向けの抵抗溶接機器に特化しています。この分野での長年の経験と技術蓄積により、自動車メーカーの高度な要求に応える製品を提供できる強みがあります。特に薄板鋼板の接合技術において優位性を持つと考えられます。
  • 精密研磨技術の提供
    平面研磨装置関連事業では、シリコンウェーハや酸化物水晶基板といった精密な材料向けの研磨装置と消耗副資材を製造販売しています。エレクトロニクス業界の最先端技術に対応できる研磨プロセスと装置を提供することで、高い技術力を背景とした競争優位性を築いています。顧客の要求に応じた製品開発力が強みです。
  • 電力インフラへの貢献
    電気機器関連事業は、主に電力業界向けの配電機材の製造販売を行っています。電力インフラは社会の基盤であり、安定した需要が見込める市場です。この分野で培われた製品の信頼性や施工性に関するノウハウは、顧客からの信頼獲得に繋がり、安定的な事業基盤を形成する上で重要な要素となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループの企業理念は、「Quality for the Customers = Value for the Company, the Employees, the Society and the Investors; Environment for the Society = Value for the Customers, the Company, the Employees and the Investors」としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、長期的な視野に立った企業価値の向上を目指してまいります。当社グループは、財政状態の健全性を示す自己資本比率と収益性を示すROE(株主資本当期純利益率)とのバランスを考え、具体的には、自己資本比率70%以上、ROE8%~10%を長期的な経営指標の目標としてまいります。なお、将来に関する事項については達成を保証するものではありません。 (3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、自動車業界、エレクトロニクス業界及び電力業界に寄与する企業集団として、グローバルな展開を行い、かつ個々のローカル市場で優位性を確立し、独自の技術を生かした事業の発展を加速させていきたいと考えております。全世界において、各市場ニーズに即した製品投入を進め、成長市場での販売促進を図るべく、積極的な設備投資と研究開発を継続してまいります。 (4)会社の対処すべき課題当社グループの主要顧客は、自動車業界、エレクトロニクス業界及び電力業界であります。自動車業界については、生産コストの削減、生産ラインの更新、環境対応車の拡充が実施されております。また、自動車需要も新興国経済の発展に伴い、成長が予想されます。エレクトロニクス業界については、短期的な需要変動はあるにしても、半導体が使用される製品の多様化やその販売地域の世界的な広がりにより、中長期的な市場拡大が予想されます。また、電力業界については、中長期的視野に立った配電インフラの整備や強化が予想されます。そのような市場環境の中、当社グループの収益拡大を図るために、次のような取り組みを行ってまいります。 ①グループ管理 当社グループは、主要取引先のグローバル展開に併せて積極的な海外進出による業容の拡大を図っておりますが、経営資源を有効活用し、品質統制、最適地生産、最適地調達を推し進め、グループの連携と管理の強化を通して、グループ全体で最大の収益を確保するための体制を整えてまいります。 ②消耗品の受注拡大 溶接機器関連事業の主要製品である溶接ガン、平面研磨装置関連事業の主要製品である平面研磨装置は、それぞれ自動車業界及びエレクトロニクス業界の設備投資動向によりその需要が大きく変動し、業績にも影響を与えます。一方、自動車やエレクトロニクス基板の生産数量については、短期的に比較的小幅な調整はあるにしても、世界的見地で中長期的に見れば安定的に推移するものと想定されます。そのため、自動車の生産台数やエレクトロニクス基板の生産数量に伴う需要を持つ消耗品の受注拡大を図り、業績の安定化を目指してまいります。 ③性能向上を目指した次世代機器の製品化 自動車業界においては、自動車ボディーの溶接工程の品質向上や効率化のために溶接作業のロボット化が進んでおります。その流れの中で、当社グループの主要製品である溶接ガンの高速化・軽量化が求められております。当社グループでは、長年培ってきた総合溶接機器技術を活かし、自動車メーカー各社が要求する高速・軽量溶接ガンの開発をさらに推し進め、競合他社との差別化を図り、事業の拡大を目指してまいります。エレクトロニクス業界においては、半導体デバイスの高速動作・低消費電力・高集積化を可能とする回路線幅の微細化などに伴い、シリコンウェーハの高精度化が進展しています。その高精度ニーズに対応した高効率製品の開発により、事業の拡大を図ってまいります。電力業界においては、配電設備の拡充や更新に対し、製品における信頼性や施工性の向上が求められております。要求仕様に適合する製品開発を継続し、事業の拡大を図ってまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループの企業理念は、「Quality for the Customers = Value for the Company, the Employees, the Society and the Investors; Environment for the Society = Value for the Customers, the Company, the Employees and the Investors」としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、長期的な視野に立った企業価値の向上を目指してまいります。当社グループは、財政状態の健全性を示す自己資本比率と収益性を示すROE(株主資本当期純利益率)とのバランスを考え、具体的には、自己資本比率70%以上、ROE8%~10%を長期的な経営指標の目標としてまいります。なお、将来に関する事項については達成を保証するものではありません。 (3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、自動車業界、エレクトロニクス業界及び電力業界に寄与する企業集団として、グローバルな展開を行い、かつ個々のローカル市場で優位性を確立し、独自の技術を生かした事業の発展を加速させていきたいと考えております。全世界において、各市場ニーズに即した製品投入を進め、成長市場での販売促進を図るべく、積極的な設備投資と研究開発を継続してまいります。 (4)会社の対処すべき課題当社グループの主要顧客は、自動車業界、エレクトロニクス業界及び電力業界であります。自動車業界については、生産コストの削減、生産ラインの更新、環境対応車の拡充が実施されております。また、自動車需要も新興国経済の発展に伴い、成長が予想されます。エレクトロニクス業界については、短期的な需要変動はあるにしても、半導体が使用される製品の多様化やその販売地域の世界的な広がりにより、中長期的な市場拡大が予想されます。また、電力業界については、中長期的視野に立った配電インフラの整備や強化が予想されます。そのような市場環境の中、当社グループの収益拡大を図るために、次のような取り組みを行ってまいります。 ①グループ管理 当社グループは、主要取引先のグローバル展開に併せて積極的な海外進出による業容の拡大を図っておりますが、経営資源を有効活用し、品質統制、最適地生産、最適地調達を推し進め、グループの連携と管理の強化を通して、グループ全体で最大の収益を確保するための体制を整えてまいります。 ②消耗品の受注拡大 溶接機器関連事業の主要製品である溶接ガン、平面研磨装置関連事業の主要製品である平面研磨装置は、それぞれ自動車業界及びエレクトロニクス業界の設備投資動向によりその需要が大きく変動し、業績にも影響を与えます。一方、自動車やエレクトロニクス基板の生産数量については、短期的に比較的小幅な調整はあるにしても、世界的見地で中長期的に見れば安定的に推移するものと想定されます。そのため、自動車の生産台数やエレクトロニクス基板の生産数量に伴う需要を持つ消耗品の受注拡大を図り、業績の安定化を目指してまいります。 ③性能向上を目指した次世代機器の製品化 自動車業界においては、自動車ボディーの溶接工程の品質向上や効率化のために溶接作業のロボット化が進んでおります。その流れの中で、当社グループの主要製品である溶接ガンの高速化・軽量化が求められております。当社グループでは、長年培ってきた総合溶接機器技術を活かし、自動車メーカー各社が要求する高速・軽量溶接ガンの開発をさらに推し進め、競合他社との差別化を図り、事業の拡大を目指してまいります。エレクトロニクス業界においては、半導体デバイスの高速動作・低消費電力・高集積化を可能とする回路線幅の微細化などに伴い、シリコンウェーハの高精度化が進展しています。その高精度ニーズに対応した高効率製品の開発により、事業の拡大を図ってまいります。電力業界においては、配電設備の拡充や更新に対し、製品における信頼性や施工性の向上が求められております。要求仕様に適合する製品開発を継続し、事業の拡大を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2024年10月1日~2025年9月30日)における世界経済は、不透明感の増す情勢下、一部地域に弱含みが見られたものの、米国が堅調を維持し、欧州に持ち直しの動きが見られるなど、総体的には緩やかな回復基調となりました。我が国経済につきましては、個人消費や企業の設備投資に持ち直しが見られるなど、景気に回復の動きが見られました。このような状況の下、当社グループと深く関わる各業界の概況は次のとおりとなりました。自動車業界につきましては、世界各地域で電動化対応を含め前向きな設備投資姿勢が継続しました。エレクトロニクス業界では、調整的な設備投資動向が継続しましたが、先端半導体デバイスでの市況回復が見られました。また、電力業界では、中長期的視野に立った配電設備の拡充や更新が計画的に行われました。当社グループは、このような経営環境に対応するため、各市場動向に応じ、設備品及び消耗品の拡販に努め、ローカルニーズに対応した製品投入を進めるとともに、技術革新・次世代装置などの高付加価値製品の開発にも注力してまいりました。以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高616億82百万円(前期比9.4%増)、営業利益96億99百万円(前期比5.5%増)、経常利益101億76百万円(前期比3.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益67億62百万円(前期比0.6%増)となりました。 なお、2024年12月10日に、送配電部品等の製造販売を営む株式会社NSSK-QQ(同日付で、エナジーコンポーネンツホールディングス株式会社に商号変更)を子会社化し、電気機器関連事業に参画しておりますが、みなし取得日を2024年12月31日としているため、当連結会計年度におきましては、当該事業につきまして第2乃至第4四半期累計9ヵ月(2025年1月1日~2025年9月30日)の業績を反映しております。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、各セグメント別の売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含む数値を記載しております。 溶接機器関連事業溶接機器関連事業につきましては、取引先である自動車業界において、世界各地で堅調な生産活動が行われ、車体組立分野の継続的な設備投資が見られました。このような環境の下、当部門として設備品及び消耗品の拡販を図ったことなどにより、業績は堅調に推移しました。この結果、部門売上高は340億19百万円(前期比2.8%増)、部門営業利益は54億42百万円(前期比1.6%増)となりました。 平面研磨装置関連事業平面研磨装置関連事業につきましては、高度半導体デバイスにおける用途の多様化などを背景とし、取引先であるエレクトロニクス関連素材において、安定的な生産活動や設備投資が続きました。このような環境の下、当部門として顧客要求に適合した製品の販売促進に努めたものの、売上高は前期を下回りました。この結果、部門売上高は229億17百万円(前期比1.6%減)、部門営業利益は42億10百万円(前期比7.6%増)となりました。 電気機器関連事業電気機器関連事業につきましては、取引先である電力業界において、配電設備の拡充や更新が行われ、電線・ケーブルの接続機材などの継続的な資材投資が見られました。このような環境の下、当部門として顧客要求に適合した製品の販売促進を図ったことなどにより、業績は堅調に推移しました。この結果、部門売上高は47億45百万円、部門営業利益は3億58百万円となりました。 また、当連結会計年度における財政状態の状況は次のとおりであります。 ・資産当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ、105億62百万円、13.2%減少して、692億43百万円となりました。これは主に、当連結会計年度に子会社を連結したことなどで売掛金が24億円、電子記録債権が6億95百万円、棚卸資産が35億48百万円増加した一方、現金及び預金が161億97百万円、預け金が9億6百万円減少したことなどによります。 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ、135億84百万円、64.7%増加して、345億86百万円となりました。これは主に、当連結会計年度に子会社を連結したことなどで有形固定資産が55億26百万円、のれんが38億62百万円、無形固定資産のその他が15億8百万円、長期預金が23億9百万円増加したことなどによります。以上により、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ30億22百万円、3.0%増加して、1,038億30百万円となりました。 ・負債当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ、11億87百万円、7.6%増加して、168億38百万円となりました。契約負債が7億43百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が10億53百万円、賞与引当金が2億19百万円、その他流動負債が6億13百万円増加したことなどによります。 当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ、9億55百万円、8.4%増加して、123億11百万円となりました。繰延税金負債が6億55百万円、退職給付に係る負債が3億21百万円増加したことなどによります。 以上により、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ21億43百万円、7.9%増加して、291億50百万円となりました。 ・純資産当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ、8億78百万円、1.2%増加して、746億79百万円となりました。自己株式を44億31百万円取得した一方、親会社株主に帰属する当期純利益を67億62百万円計上したことなどにより利益剰余金が43億20百万円、為替換算調整勘定が8億38百万円増加したことなどによります。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は182億17百万円と、前連結会計年度末に比べ191億84百万円減少しました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)売上債権の増加額が13億2百万円、棚卸資産の増加額が19億71百万円、法人税等の支払額が39億61百万円となった一方、税金等調整前当期純利益が101億22百万円、減価償却費及びその他の償却費が17億94百万円発生したことなどにより、差引51億10百万円の資金の増加となり、前連結会計年度に比べ32億45百万円の収入減少となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)定期預金の純増加額が36億57百万円、有形固定資産の取得による支出が34億89百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が97億35百万円発生したことなどにより、185億22百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べ148億3百万円の支出増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)自己株式の取得のための預け金の減少額が9億6百万円となった一方、自己株式の取得による支出が44億31百万円、配当金の支払額が24億40百万円発生したことなどにより、60億96百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べ42億89百万円の支出増加となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)溶接機器関連事業29,224+7.2平面研磨装置関連事業18,670+14.9電気機器関連事業4,845-合計52,740+21.2 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は、販売価格で表示しております。3 電気機器関連事業の生産高は、当該事業のみなし取得日を2024年12月31日としているため、第2乃至第4四半期累計9ヵ月(2025年1月1日~2025年9月30日)の業績を反映しております。 b. 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%) 溶接機器関連事業36,477+12.39,896+33.0 平面研磨装置関連事業18,332△17.626,639△14.7 電気機器関連事業7,170-2,424-合計61,980+13.238,960+0.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 電気機器関連事業の受注高は、当該事業のみなし取得日を2024年12月31日としているため、第2乃至第4四半期累計9ヵ月(2025年1月1日~2025年9月30日)の業績を反映しております。  c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)溶接機器関連事業34,019+2.8平面研磨装置関連事業22,917△1.6電気機器関連事業4,745-合計61,682+9.4 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 電気機器関連事業の販売高は、当該事業のみなし取得日を2024年12月31日としているため、第2乃至第4四半期累計9ヵ月(2025年1月1日~2025年9月30日)の業績を反映しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(財政状態の分析)当連結会計年度の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (経営成績の分析)a.売上高当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べて52億91百万円増収となり、616億82百万円となりました。溶接機器関連事業につきましては、取引先である自動車業界において、世界各地で堅調な生産活動が行われ、車体組立分野の継続的な設備投資が見られました。平面研磨装置関連事業につきましては、高度半導体デバイスにおける用途の多様化などを背景とし、取引先であるエレクトロニクス関連素材において、安定的な生産活動や設備投資が続きました。電気機器関連事業につきましては、取引先である電力業界において、配電設備の拡充や更新が行われ、電線・ケーブルの接続機材などの継続的な資材投資が見られました。 b.営業損益当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べて5億3百万円増益となり、96億99百万円となりました。平面研磨装置関連事業及び溶接機器関連事業の業績が共に堅調に推移したことや、新規に電気機器関連事業の業績が加わったこと等により営業利益は前年を上回りました。 c.経常損益当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べて3億71百万円増益となり、101億76百万円となりました。自己株式取得費用や固定資産除却損が発生した一方、受取利息、為替差益や補助金収入の影響も寄与したことで、営業外収支は4億76百万円のプラスとなりました。 d.親会社株主に帰属する当期純利益当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて37百万円増益となり、67億62百万円となりました。税効果会計適用後の法人税等負担額は33億51百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資金需要のうち主なものは、原材料や部品の調達、労務費及び外注費などの製造費用のほか、人件費及び研究開発費などの販売費及び一般管理費等の営業費用並びに工場設備、生産能力増強等に係る投資、自己株式の取得であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー、自己資金及び必要に応じて金融機関からの借入や社債発行による資金調達で対応しております。 ③ 経営上の目標の達成状態を判断するための客観的な指標等当社グループは、自己資本比率70%以上、ROE(株主資本当期純利益率)8%~10%を長期的な経営指標の目標としております。前連結会計年度と当連結会計年度のそれぞれの目標に対する進捗については、以下のとおりです。 前連結会計年度当連結会計年度自己資本比率73.1%71.8%ROE(株主資本当期純利益率)9.1%9.1% 当連結会計年度の数値は、自己資本比率は前連結会計年度を下回りましたが、目標値を超えました。自己株式を取得したことや、総資産額が増加したことなどによります。また、ROE(株主資本当期純利益率)は前連結会計年度水準を維持しました。親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度を上回りましたが、自己資本も前連結会計年度を上回ったことなどによります。当連結会計年度における各重要な経営指標につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」で述べたとおりであります。   (注)自己資本比率=自己資本/総資産額×100      ROE(株主資本当期純利益率)=親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本(期首期末平均)×100 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 主要顧客業界の景気変動
    OBARAグループの業績は、主要顧客である自動車関連企業、エレクトロニクス関連企業、電力業界の設備投資や生産動向に大きく左右されます。特にエレクトロニクス業界は周期的な需要変動が大きく、これらの業界の景気悪化や投資抑制は、グループ全体の売上や利益に直接的な悪影響を及ぼす可能性があります。このリスクは毎期顕在化する可能性があると認識されています。
  • 技術革新への対応遅れ
    自動車ボディの材料変化(薄板鋼板以外の利用増加)や、エレクトロニクス業界における研磨プロセスの技術革新、配電設備における顧客要求の変化など、各事業分野で技術革新が進んでいます。もしOBARAグループがこれらの技術変化に迅速に対応できず、顧客が求める製品や技術を提供できなくなった場合、競争力を失い、業績や財務状況が悪化する懸念があります。特に最先端技術が求められる分野では、常に技術開発への投資と対応が不可欠です。
  • 為替レートと原材料価格の変動
    グローバルに事業を展開しているため、為替レートの変動は海外子会社の収益や円換算後の価値に影響を与え、グループ全体の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、溶接機器関連事業の主要材料である銅合金の価格は国際商品市況に大きく影響され、銅価格の高騰は製造コストを押し上げ、利益を圧迫する可能性があります。為替予約や先物予約などでリスク軽減を図っていますが、想定を超える変動には対応しきれない可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,473 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)主要顧客の業界動向等による影響について 当社グループは、第1「企業の概況」3「事業の内容」に記載したとおり、子会社30社及び関連会社1社で構成されており、溶接機器関連事業、平面研磨装置関連事業及び電気機器関連事業の製造販売を行っております。溶接機器関連事業は主に自動車関連企業へ、平面研磨装置関連事業は主にエレクトロニクス関連企業へ、また、電気機器関連事業は主に電力業界へ納入しております。そのため、当社グループの業績及び財務状況は、自動車関連企業とエレクトロニクス関連企業の設備投資や生産動向、配電インフラの資材投資動向の影響を受ける傾向にあります。 当該リスクは、毎期顕在化する可能性があるものと認識しております。当社グループとしては、業界動向を注視し、取引先からの情報収集と分析に努めております。 (2)技術革新について溶接機器関連事業における主力の抵抗溶接機器については、薄板鋼板の接合に適しているため、この薄板鋼板を主体としている自動車ボディーの溶接で最も利用されておりますが、自動車車体の技術革新等により、自動車ボディーに薄板鋼板を利用しなくなるか利用が少なくなる場合には、溶接機器関連事業の業績及び財務状況を悪化させる懸念があります。平面研磨装置については、エレクトロニクス関連業界で使用されることから、最先端の製造技術が求められます。当社グループでは、顧客の高度な技術要求に対応できる体制で臨んでおりますが、研磨プロセスの技術革新等により、当社グループが顧客の要求する製品提供を常に行いうるとの保証はありません。その結果、平面研磨装置関連事業の業績及び財務状況を悪化させる懸念があります。また、配電設備の拡充や更新に対し、製品における信頼性や施工性の向上等が求められますが、当社グループの製品が顧客要求を常に満たすとは限らず、その結果、電気機器関連事業の業績及び財務状態を悪化させる懸念があります。 (3)溶接機器関連事業、平面研磨装置関連事業及び電気機器関連事業の経営成績の変動について溶接機器関連事業の主要顧客である自動車業界及び電気機器関連事業の主要顧客である電力業界については、比較的安定的な市場動向が見込めますが、平面研磨装置関連事業の主要顧客であるエレクトロニクス業界については、周期的な需要変動により業績が大幅に変動する場合があります。当該変動が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (4)為替レートの変動について 当社グループは、為替レートの変動による影響を軽減するため、状況に応じて為替予約及び通貨オプション取引を行っておりますが、当社グループの想定を超える範囲での為替変動があった場合等には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。また、海外子会社等における収益、費用及び資産等の項目については、連結財務諸表作成のために円換算しております。そのため、換算時の為替レートにより、これらの項目の円換算後の価値が影響を受ける可能性があるため、為替レートの変動は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (5)市況の変動について 当社グループの溶接機器関連事業の主要材料である銅合金については、銅の国際商品市況に大きく影響されます。そのため、銅価格の変動による影響を軽減するため、状況に応じて銅の先物予約、商品スワップ取引や銅価格変動の販売価格への転嫁等を行っておりますが、銅価格の上昇分のコストアップを吸収しきれない場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、銅以外の原材料、石油化学製品等を使用した部品等についても、価格が上昇した場合は、同様に当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (6)海外進出に潜在するリスクについて 当社グループの生産及び販売活動については、アジアや米州、欧州等、日本国外に占める割合が年々高まる傾向にあります。そのため、当社グループが進出している国や地域において、予測不可能な自然災害、テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱、労働災害、ストライキ等の予期せぬ事象により事業の遂行に問題が生じる可能性があり、そのような場合等には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、現時点では予測困難であると認識しております。当社グループとしては、現地での動向について海外拠点における情報網を活用したグループ管理により情報収集を図り、適切な対応を取るように努めております。 (7)品質について 溶接機器関連事業における主力の抵抗溶接機器については、グローバル展開により当社グループの製品が世界各国で利用されております。そのため、当社グループは、品質統制を図り、常にグループ製品の品質向上を目指して改善を行っております。しかしながら、品質上の問題が発生した場合には、その問題が世界に波及する懸念があります。その結果、改修費用等の負担が必要となる場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (8)疾病による経済への影響について 当社グループの生産及び販売活動については、日本国内の他、アジアや米州、欧州等に分散しておりますが、疾病の世界的な流行が収束せず、パンデミックにあたる状況へ進行した場合、世界的な景気の悪化により、当社グループの主要顧客の生産及び設備投資の調整、サプライチェーンの分断による資材の調達難及び価格高騰等が生じ、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

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