経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループ(当社および連結子会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社は、長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」の実現に向けた4カ年ごとの中期経営計画(StageⅠ~Ⅲ)として、2022年度より最終ステージである中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」を推進してまいりました。2024年度に中期経営目標を1年前倒して達成したことから、2025年度を初年度とする中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」を策定いたしました。中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」では、基本方針を「筋肉質で持続可能な高利益体質の確立」と掲げ、持続的な企業価値向上を目指しております。 2035年のエスペックの姿を描いた長期ビジョンは策定中ですが、10年後も環境試験業界において世界的トップランナーであり続けること、当社の創業の精神であるプログレッシブを継承するとともにイノベーティブな発想・活動ができるエスペックグループを目指してまいります。 当社は、企業理念「THE ESPEC MIND」の実践と長期ビジョンの実現に向けた事業活動により「経済的価値」「社会的価値」の創出と向上を図り、持続的成長を目指すサステナビリティ経営を推進しております。当社が社会と共に成長し中長期の価値向上を果たすために、優先的に取り組む重要課題(マテリアリティ)を特定しております。具体的には、グローバルな事業を通じた社会課題解決、責任ある製品サービスの提供、環境への配慮、多様な人材の確保・育成、グループガバナンスの強化の5つを重要課題としております。これらの課題を中期経営計画の各戦略に反映し、取り組んでまいります。なお、重要課題は、社会の変化に合わせて柔軟に見直しを行ってまいります。 (1)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益、ROEです。 中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」(計画実施期間2022~2025年度)では、中期目標として2025年度に売上高650億円、営業利益75億円、営業利益率11.5%、ROE10.0%以上を目指してまいりましたが、2024年度に売上高672億円、営業利益75億円、営業利益率11.2%、ROE11.0%となり、1年前倒して達成することができました。新しい中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」(計画実施期間2025~2027年度)では、中期目標として2027年度に売上高700億円、営業利益105億円、営業利益率15.0%、当期純利益76億円、ROE12.0%以上としました。持続的な企業価値向上に向けて「質の向上」に舵を切り、筋肉質な企業体質へと転換してまいります。 中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」の基本方針や中期経営戦略につきましては(2)③に記載しております。 (2)長期ビジョン及び中期経営計画①長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」<エスペックの姿>・グローバルに〈環境〉をインテグレートするエスペック・先端技術の安全・安心に貢献する企業・クリエイティビティとバイタリティにあふれる成長企業 ②中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」(計画実施期間2022~2025年度) 2025年度目標:売上高650億円、営業利益75億円、営業利益率11.5%、ROE10.0%以上 2024年度実績:売上高672億円、営業利益75億円、営業利益率11.2%、ROE11.0% 1年前倒し達成 <基本方針>個と職場の慣性と惰性を打破し、先端技術の実用化に貢献する・IoT・次世代自動車市場に貢献する商品・サービス提供に向けた積極的な成長投資・ビジネスチャンスと不測の事態に対する変化対応力を高める <中期経営戦略>a.環境試験事業戦略装置事業セグメント(ⅰ)重点先端技術分野(IoT、次世代自動車)の製品ラインアップの拡充(ⅱ)カスタム製品のグローバルでの競争力強化と新市場開拓(ⅲ)オープンイノベーションの推進による新環境因子技術の拡充サービス事業セグメント(ⅰ)お客さまの悩みを解決するトータルテクニカルサポート業への転換(ⅱ)先端技術分野向け試験の拡充と試験技術の高度化b.グローバル戦略 中国、欧州、韓国におけるマーケティングの強化c.新規事業戦略 新規事業の基盤確立と新たな分野へのチャレンジd.モノづくり改革とDX戦略(ⅰ)デジタル技術による先進的カスタマイズモノづくり(ⅱ)データ活用による顧客接点強化と社内情報蓄積・共有(ⅲ)デジタル技術によるビジネススタイルの刷新e.組織開発・人材開発戦略(ⅰ)企業理念の浸透と自律的な社員が育つ組織づくり(ⅱ)リーダーシップ改革と学び直しの推進(ⅲ)DX、グローバル人材育成と多様な社員の活躍推進f.経営基盤強化戦略(ⅰ)安定調達と品質システムのレベルアップ(ⅱ)持続的で健全な成長を支えるコーポレートガバナンス(ⅲ)第8次環境中期計画の達成 <2024年度の主な取り組み>a.環境試験事業戦略 装置事業では、恒温(恒湿)器プラチナスJシリーズECOタイプや急速温度変化チャンバーなど製品ラインアップを拡充いたしました。サービス事業では受託試験事業において「あいち次世代モビリティ・テストラボ」として愛知県常滑市に「あいちバッテリー安全認証センター」を開設するとともに豊田試験所の機能を拡張いたしました。b.グローバル戦略 欧州では経済減速の影響を受けましたが、中国ではEV・バッテリーやIoT市場を中心に販売拡大に取り組み、韓国ではグローバル企業や受託試験機関への販売を強化いたしました。c.新規事業戦略 サーマルソリューション事業では、半導体の実装基板の熱による影響を可視化するシステムなどを開発し受託計測サービスを拡充いたしました。食品機械事業では急速冷凍装置を発売いたしました。d.モノづくり改革とDX戦略 受注残高の消化および生産負荷の平準化に向けて、要員の増加、生産スペース拡大、外注活用により国内の生産能力を増強いたしました。e.組織開発・人材開発戦略 教育制度の拡充や次世代経営人材の育成に取り組みました。また、コミュニケーションの活性化を推進するとともに、新しい人事評価制度の立案やエンゲージメントの向上に取り組みました。f.経営基盤強化戦略 企業理念の海外子会社展開などグループガバナンスの強化に取り組むとともに、サステナブル調達ガイドラインを策定いたしました。また、環境中期計画のもと地球温暖化対策や生物多様性保全活動を推進してまいりました。 ③中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」(計画実施期間2025~2027年度) 持続的な企業価値向上に向けて「質の向上」に舵を切り、筋肉質な企業体質へと転換してまいります。 <基本方針と目標>『筋肉質で持続可能な高利益体質の確立』 質の向上と利益成長により「筋肉質な企業」となることで持続的な企業価値向上を目指す ■ターゲット市場:AI半導体、自動運転、衛星通信 ■中期目標:2027年度 売上高700億円、営業利益105億円、営業利益率15.0% 当期純利益76億円、ROE12.0%以上 ※想定為替レート(米ドル)は145円 <中期経営戦略>a.事業戦略(装置事業戦略、グローバル戦略、モノづくり戦略、サービス事業戦略、新規事業戦略) 装置事業ではターゲット市場であるAI半導体、自動運転、衛星通信分野の試験ニーズに、多彩な製品群やカスタム対応力、新製品開発によりお応えしてまいります。また、日本、米国、中国を重視するエリアとし、グループの総合力を活かしてグローバル市場での競争優位性を確立してまいります。さらに、IT・デジタル技術を駆使しモノづくりの省力化・自動化を強力に推し進め、収益性の向上に取り組んでまいります。 サービス事業では、受託試験事業において「あいち次世代モビリティ・テストラボ」を中心に収益拡大を目指してまいります。アフターサービス事業では、IT・デジタル技術の活用により、装置の遠隔監視など顧客の課題を解決するサービスを提供してまいります。あわせて、将来の収益の柱となる新たな事業創出を目指し、CAE(Computer Aided Engineering)に関連したサーマルソリューションサービスや食品機械事業の拡大に取り組んでまいります。b.財務資本戦略(財務資本戦略、IR戦略) 「資本コストと株価を意識した経営」に向けて、総資産の効率化と、3年間のキャッシュアロケーションに基づく株主還元の実施、IR活動の強化に取り組んでまいります。c.非財務戦略(ESG) 人材獲得・育成やエンゲージメントの向上など人的資本の取り組みを強化してまいります。また、環境への取り組みや、グループガバナンス・リスクマネジメントの強化といったガバナンス向上にも注力してまいります。 <2025年度目標及び取り組み> 2025年度目標:売上高680億円、営業利益85億円、営業利益率12.5%、当期純利益61.9億円、ROE11.0% ※想定為替レート(米ドル)は145円 中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」の初年度として、モノづくりの高効率化や新製品開発など成長投資を実行するとともに、2025年5月15日の新しい株主還元方針に基づき株主還元を実施してまいります。事業環境としましては、EV・バッテリーの主に生産用途の需要が減少すると想定しておりますが、AI半導体、自動運転、衛星通信市場の需要を獲得してまいります。また、製品リードタイムの短縮による受注残高の消化や原価改善・コストダウンにより収益性の向上を目指してまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループ(当社および連結子会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社は、長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」の実現に向けた4カ年ごとの中期経営計画(StageⅠ~Ⅲ)として、2022年度より最終ステージである中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」を推進してまいりました。2024年度に中期経営目標を1年前倒して達成したことから、2025年度を初年度とする中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」を策定いたしました。中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」では、基本方針を「筋肉質で持続可能な高利益体質の確立」と掲げ、持続的な企業価値向上を目指しております。 2035年のエスペックの姿を描いた長期ビジョンは策定中ですが、10年後も環境試験業界において世界的トップランナーであり続けること、当社の創業の精神であるプログレッシブを継承するとともにイノベーティブな発想・活動ができるエスペックグループを目指してまいります。 当社は、企業理念「THE ESPEC MIND」の実践と長期ビジョンの実現に向けた事業活動により「経済的価値」「社会的価値」の創出と向上を図り、持続的成長を目指すサステナビリティ経営を推進しております。当社が社会と共に成長し中長期の価値向上を果たすために、優先的に取り組む重要課題(マテリアリティ)を特定しております。具体的には、グローバルな事業を通じた社会課題解決、責任ある製品サービスの提供、環境への配慮、多様な人材の確保・育成、グループガバナンスの強化の5つを重要課題としております。これらの課題を中期経営計画の各戦略に反映し、取り組んでまいります。なお、重要課題は、社会の変化に合わせて柔軟に見直しを行ってまいります。 (1)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益、ROEです。 中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」(計画実施期間2022~2025年度)では、中期目標として2025年度に売上高650億円、営業利益75億円、営業利益率11.5%、ROE10.0%以上を目指してまいりましたが、2024年度に売上高672億円、営業利益75億円、営業利益率11.2%、ROE11.0%となり、1年前倒して達成することができました。新しい中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」(計画実施期間2025~2027年度)では、中期目標として2027年度に売上高700億円、営業利益105億円、営業利益率15.0%、当期純利益76億円、ROE12.0%以上としました。持続的な企業価値向上に向けて「質の向上」に舵を切り、筋肉質な企業体質へと転換してまいります。 中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」の基本方針や中期経営戦略につきましては(2)③に記載しております。 (2)長期ビジョン及び中期経営計画①長期ビジョン「ESPEC Vision 2025」<エスペックの姿>・グローバルに〈環境〉をインテグレートするエスペック・先端技術の安全・安心に貢献する企業・クリエイティビティとバイタリティにあふれる成長企業 ②中期経営計画「プログレッシブ プラン2025」(計画実施期間2022~2025年度) 2025年度目標:売上高650億円、営業利益75億円、営業利益率11.5%、ROE10.0%以上 2024年度実績:売上高672億円、営業利益75億円、営業利益率11.2%、ROE11.0% 1年前倒し達成 <基本方針>個と職場の慣性と惰性を打破し、先端技術の実用化に貢献する・IoT・次世代自動車市場に貢献する商品・サービス提供に向けた積極的な成長投資・ビジネスチャンスと不測の事態に対する変化対応力を高める <中期経営戦略>a.環境試験事業戦略装置事業セグメント(ⅰ)重点先端技術分野(IoT、次世代自動車)の製品ラインアップの拡充(ⅱ)カスタム製品のグローバルでの競争力強化と新市場開拓(ⅲ)オープンイノベーションの推進による新環境因子技術の拡充サービス事業セグメント(ⅰ)お客さまの悩みを解決するトータルテクニカルサポート業への転換(ⅱ)先端技術分野向け試験の拡充と試験技術の高度化b.グローバル戦略 中国、欧州、韓国におけるマーケティングの強化c.新規事業戦略 新規事業の基盤確立と新たな分野へのチャレンジd.モノづくり改革とDX戦略(ⅰ)デジタル技術による先進的カスタマイズモノづくり(ⅱ)データ活用による顧客接点強化と社内情報蓄積・共有(ⅲ)デジタル技術によるビジネススタイルの刷新e.組織開発・人材開発戦略(ⅰ)企業理念の浸透と自律的な社員が育つ組織づくり(ⅱ)リーダーシップ改革と学び直しの推進(ⅲ)DX、グローバル人材育成と多様な社員の活躍推進f.経営基盤強化戦略(ⅰ)安定調達と品質システムのレベルアップ(ⅱ)持続的で健全な成長を支えるコーポレートガバナンス(ⅲ)第8次環境中期計画の達成 <2024年度の主な取り組み>a.環境試験事業戦略 装置事業では、恒温(恒湿)器プラチナスJシリーズECOタイプや急速温度変化チャンバーなど製品ラインアップを拡充いたしました。サービス事業では受託試験事業において「あいち次世代モビリティ・テストラボ」として愛知県常滑市に「あいちバッテリー安全認証センター」を開設するとともに豊田試験所の機能を拡張いたしました。b.グローバル戦略 欧州では経済減速の影響を受けましたが、中国ではEV・バッテリーやIoT市場を中心に販売拡大に取り組み、韓国ではグローバル企業や受託試験機関への販売を強化いたしました。c.新規事業戦略 サーマルソリューション事業では、半導体の実装基板の熱による影響を可視化するシステムなどを開発し受託計測サービスを拡充いたしました。食品機械事業では急速冷凍装置を発売いたしました。d.モノづくり改革とDX戦略 受注残高の消化および生産負荷の平準化に向けて、要員の増加、生産スペース拡大、外注活用により国内の生産能力を増強いたしました。e.組織開発・人材開発戦略 教育制度の拡充や次世代経営人材の育成に取り組みました。また、コミュニケーションの活性化を推進するとともに、新しい人事評価制度の立案やエンゲージメントの向上に取り組みました。f.経営基盤強化戦略 企業理念の海外子会社展開などグループガバナンスの強化に取り組むとともに、サステナブル調達ガイドラインを策定いたしました。また、環境中期計画のもと地球温暖化対策や生物多様性保全活動を推進してまいりました。 ③中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」(計画実施期間2025~2027年度) 持続的な企業価値向上に向けて「質の向上」に舵を切り、筋肉質な企業体質へと転換してまいります。 <基本方針と目標>『筋肉質で持続可能な高利益体質の確立』 質の向上と利益成長により「筋肉質な企業」となることで持続的な企業価値向上を目指す ■ターゲット市場:AI半導体、自動運転、衛星通信 ■中期目標:2027年度 売上高700億円、営業利益105億円、営業利益率15.0% 当期純利益76億円、ROE12.0%以上 ※想定為替レート(米ドル)は145円 <中期経営戦略>a.事業戦略(装置事業戦略、グローバル戦略、モノづくり戦略、サービス事業戦略、新規事業戦略) 装置事業ではターゲット市場であるAI半導体、自動運転、衛星通信分野の試験ニーズに、多彩な製品群やカスタム対応力、新製品開発によりお応えしてまいります。また、日本、米国、中国を重視するエリアとし、グループの総合力を活かしてグローバル市場での競争優位性を確立してまいります。さらに、IT・デジタル技術を駆使しモノづくりの省力化・自動化を強力に推し進め、収益性の向上に取り組んでまいります。 サービス事業では、受託試験事業において「あいち次世代モビリティ・テストラボ」を中心に収益拡大を目指してまいります。アフターサービス事業では、IT・デジタル技術の活用により、装置の遠隔監視など顧客の課題を解決するサービスを提供してまいります。あわせて、将来の収益の柱となる新たな事業創出を目指し、CAE(Computer Aided Engineering)に関連したサーマルソリューションサービスや食品機械事業の拡大に取り組んでまいります。b.財務資本戦略(財務資本戦略、IR戦略) 「資本コストと株価を意識した経営」に向けて、総資産の効率化と、3年間のキャッシュアロケーションに基づく株主還元の実施、IR活動の強化に取り組んでまいります。c.非財務戦略(ESG) 人材獲得・育成やエンゲージメントの向上など人的資本の取り組みを強化してまいります。また、環境への取り組みや、グループガバナンス・リスクマネジメントの強化といったガバナンス向上にも注力してまいります。 <2025年度目標及び取り組み> 2025年度目標:売上高680億円、営業利益85億円、営業利益率12.5%、当期純利益61.9億円、ROE11.0% ※想定為替レート(米ドル)は145円 中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」の初年度として、モノづくりの高効率化や新製品開発など成長投資を実行するとともに、2025年5月15日の新しい株主還元方針に基づき株主還元を実施してまいります。事業環境としましては、EV・バッテリーの主に生産用途の需要が減少すると想定しておりますが、AI半導体、自動運転、衛星通信市場の需要を獲得してまいります。また、製品リードタイムの短縮による受注残高の消化や原価改善・コストダウンにより収益性の向上を目指してまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度の当社グループの事業環境につきましては、引き続き社会のデジタル化や脱炭素化を背景にEV・バッテリー関連の試験需要が増加するとともに、エレクトロニクス関連の投資が堅調に推移いたしました。生産面におきましては、受注残高の消化及び生産負荷の平準化に向けて、要員の増加、生産スペースの拡大、外注の活用により国内の生産能力を増強いたしました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、受注高は国内が好調に推移し、前連結会計年度比で8.4%増加の67,514百万円となりました。売上高は国内の生産能力増強の効果などにより、前連結会計年度比で8.3%増加の67,288百万円となりました。利益面につきましては、販管費が増加いたしましたが、主に増収により営業利益は前連結会計年度比で14.3%増加の7,526百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比で20.8%増加の6,003百万円となりました。受注高・売上高・営業利益・親会社株主に帰属する当期純利益いずれも前連結会計年度に続き過去最高を更新いたしました。また、ROEは11.0%となりました。 前連結会計年度(第71期)(百万円)当連結会計年度(第72期)(百万円)対前期増減率(%)受注高62,29067,5148.4売上高62,12667,2888.3営業利益6,5857,52614.3経常利益6,9197,79312.6親会社株主に帰属する当期純利益4,9696,00320.8 セグメント別の状況につきましては、次のとおりであります。 当連結会計年度のセグメント別業績 受注高(百万円)売上高(百万円)営業利益(百万円)装置事業57,28357,5076,610サービス事業8,5328,425793その他事業2,1701,758126連結消去△472△403△4計67,51467,2887,526 装置事業 前連結会計年度(第71期)(百万円)当連結会計年度(第72期)(百万円)対前期増減率(%)受注高53,56557,2836.9売上高53,51857,5077.5営業利益5,8486,61013.0 サービス事業 前連結会計年度(第71期)(百万円)当連結会計年度(第72期)(百万円)対前期増減率(%)受注高7,6348,53211.8売上高7,5368,42511.8営業利益68179316.4 その他事業 前連結会計年度(第71期)(百万円)当連結会計年度(第72期)(百万円)対前期増減率(%)受注高1,4532,17049.3売上高1,4551,75820.8営業利益51126146.3 ②財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は75,847百万円となり、前連結会計年度末と比べ2,388百万円の減少となりました。 負債は19,153百万円で前連結会計年度末と比べ6,365百万円の減少となりました。 純資産は56,693百万円で前連結会計年度末と比べ3,977百万円の増加となりました。 これらの結果、自己資本比率は74.7%と前連結会計年度末と比べ7.4ポイントの増加となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加4,445百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの減少1,154百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの減少7,245百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額の減少74百万円などにより、期首時点に比べ4,027百万円減少し、当連結会計年度末には12,765百万円となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度における生産実績、受注実績及び販売実績は、次のとおりであります。a.生産実績セグメントの名称生産高(百万円)対前期増減率(%)装置事業52,9105.6サービス事業8546.1その他事業--合計52,9965.7(注) 上記金額は販売価格によっております。 b.受注実績セグメントの名称受注高(百万円)対前期増減率(%)受注残高(百万円)対前期増減率(%)装置事業57,2836.925,439△0.9サービス事業8,53211.81,7636.5その他事業2,17049.3642179.2計67,9868.527,8451.1消去△47229.9△97243.7合計67,5148.427,7470.8 c.販売実績セグメントの名称販売高(百万円)対前期増減率(%)装置事業57,5077.5サービス事業8,42511.8その他事業1,75820.8計67,6918.3消去△4035.0合計67,2888.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において判断したものであります。 ①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績 当連結会計年度の事業環境といたしましては、主に国内のEV・バッテリー分野の投資がけん引し、受注高は4期連続で過去最高を更新いたしました。当社グループの取り組みといたしましては、EV・バッテリー市場において開発用途だけではなく生産用途のカスタム製品やバッテリー専用装置の大型受注を獲得するとともに、エレクトロニクス分野において恒温(恒湿)器プラチナスJシリーズECOタイプや急速温度変化チャンバーなど製品ラインアップを拡充いたしました。また、受注残高の消化及び生産負荷の平準化に向けて、要員の増加、生産スペース拡大、外注活用により国内の生産能力を増強いたしました。受託試験事業では、「あいち次世代モビリティ・テストラボ」として2025年2月に「あいちバッテリー安全認証センター」を開設し、4月には豊田試験所の機能を拡張し、中日本における受託試験サービスを強化いたしました。なお、部材価格や電気代などの高騰に対応するため前連結会計年度に製品・サービスの値上げを実施しており、当連結会計年度にかけてその効果が表れております。 当連結会計年度の経営成績といたしましては、特に装置事業の環境試験器及びサービス事業の受託試験が好調に推移し、受注高は前連結会計年度比で8.4%増加の67,514百万円、売上高は前連結会計年度比で8.3%増加の67,288百万円となりました。売上原価につきましては、増収により前連結会計年度比で7.9%増加し43,300百万円となりましたが、原価率は64.4%と前連結会計年度比で0.2ポイント改善いたしました。販売費及び一般管理費につきましては、受注拡大に伴う人件費や活動経費の増加、人員増などにより16,460百万円(前連結会計年度比1,052百万円の増加)となりました。これらの結果、利益面につきましては、前連結会計年度比で営業利益は14.3%増加し7,526百万円、経常利益は12.6%増加し7,793百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、政策保有株式の売却に伴う特別利益の計上もあり20.8%増加の6,003百万円となりました。 b.セグメントごとの経営成績<装置事業> 環境試験器につきましては、国内市場では、汎用性の高い標準製品、カスタム製品いずれも前連結会計年度比で受注高・売上高ともに増加いたしました。海外市場におきましては、受注高は主に北米、中国が増加しましたが、東南アジアが減少し前連結会計年度並みとなりました。売上高につきましても、欧州が減少したものの東南アジア、北米、韓国が増加し前連結会計年度並みとなりました。なお、中国は前連結会計年度と同水準となりました。 エナジーデバイス装置につきましては、EVバッテリー向け一括案件の投資に一服感があり、主に国内において前連結会計年度比で受注高・売上高ともに減少いたしました。 半導体関連装置につきましては、サーバー関連の大型案件の受注獲得により、受注高は前連結会計年度比で増加いたしましたが、売上高はメモリ関連の投資抑制の影響を受け、大幅に減少いたしました。 こうした結果、装置事業全体では、前連結会計年度比で受注高は6.9%増加し57,283百万円、売上高は7.5%増加し57,507百万円となりました。利益面につきましては、販管費が増加したものの主に増収により営業利益は前連結会計年度比で13.0%増加し6,610百万円となりました。 <サービス事業> アフターサービス・エンジニアリングにつきましては、予防保全サービス・修理サービスともに堅調に推移し、前連結会計年度比で受注高・売上高ともに増加いたしました。 受託試験・レンタルにつきましては、EVバッテリー向け試験設備増強の効果があり、前連結会計年度比で受注高・売上高ともに増加いたしました。 こうした結果、サービス事業全体では、前連結会計年度比で受注高は11.8%増加し8,532百万円、売上高は11.8%増加し8,425百万円となりました。利益面につきましては、人員増などにより販管費が増加したものの売上高の増加により営業利益は前連結会計年度比で16.4%増加し793百万円となりました。 <その他事業> 環境保全事業及び植物育成装置事業を中心とするその他事業では、水辺づくりや森づくりが堅調に推移するとともに、植物研究用装置や植物工場の大型案件がありました。また、大阪・関西万博で展示されるアクアポニックス(植物の水耕栽培と陸上養殖を組み合わせた循環型生産システム)や会場の緑化のための植物苗・資材も納入いたしました。こうした結果、前連結会計年度比で受注高は49.3%増加し2,170百万円、売上高は20.8%増加し1,758百万円となりました。利益面につきましては、売上高の増加により営業利益は前連結会計年度比で146.3%増加し126百万円となりました。 ②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度末における総資産は75,847百万円となり、前連結会計年度末と比べ2,388百万円の減少となりました。これは主に短期借入金の返済等に伴う現金及び預金の減少3,726百万円、売上高の増加に伴う売上債権(受取手形、売掛金及び契約資産並びに電子記録債権)の増加2,015百万円、設備投資による有形固定資産の増加1,799百万円、棚卸資産の適正化へ向けた取組みによる仕掛品、原材料及び貯蔵品等の棚卸資産の減少1,172百万円、未収入金等その他流動資産の減少903百万円等によるものであります。 負債は19,153百万円で前連結会計年度末と比べ6,365百万円の減少となりました。これは主に、短期借入金の減少5,000百万円、仕入債務(支払手形及び買掛金並びに電子記録債務)の減少2,804百万円、リース債務等その他固定負債の増加810百万円等によるものであります。 純資産は56,693百万円で前連結会計年度末と比べ3,977百万円の増加となりました。これは主に、当連結会計年度において親会社株主に帰属する当期純利益が6,003百万円計上された一方、配当金として1,876百万円が剰余金処分されたこと等による利益剰余金の増加4,121百万円等によるものであります。 これらの結果、自己資本比率は74.7%と前連結会計年度末と比べ7.4ポイントの増加となりました。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローによる資金の増加4,445百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの減少1,154百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの減少7,245百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額の減少74百万円等により、期首時点に比べ4,027百万円減少し、当連結会計年度末には12,765百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は4,445百万円(前年同期は、2,738百万円の資金の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益8,126百万円の計上による資金の収入、仕入債務の減少による資金の支出2,779百万円、売上高の増加に伴う売上債権の増加による資金の支出2,111百万円、法人税等の支払による資金の支出2,026百万円、減価償却費の計上1,723百万円、棚卸資産の適正化へ向けた取組みによる棚卸資産の減少による資金の収入473百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,154百万円(前年同期は、3,778百万円の資金の支出)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出2,182百万円、信託受益権の純減額による資金の収入504百万円、投資有価証券の売却による収入516百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は7,245百万円(前年同期は、2,798百万円の資金の収入)となりました。これは主に短期借入金の返済による支出5,000百万円、配当金の支払額1,870百万円等によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、運転資金および設備資金を自己資金で賄うことを基礎としておりますが、必要に応じて銀行借入により資金調達しております。 また、運転資金の効率的な調達を行うため、当連結会計年度末において複数の機関との間で合計3,000百万円のコミットメントライン契約を締結しております(借入実行残高-百万円、借入未実行残高3,000百万円)。 事業活動における運転資金需要の主なものは、当社製品の製造に係る原材料費、労務費、外注加工費等の製造費用、各事業についての販売費及び一般管理費等があります。また、設備資金需要としては、製造用設備やレンタル用設備、受託試験用設備への投資に加え、情報処理のためのソフトウエアへの投資等があります。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって適用した重要な見積りの方法につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。