6772

東京コスモス電機(6772)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

東京コスモス電機グループは、当社と8つの連結子会社で構成され、主に可変抵抗器と車載用電装部品の製造販売を行っています。可変抵抗器は、電気信号の強さを調整する部品で、様々な電子機器に使用されます。車載用電装部品は、自動車の電気系統に使われる部品です。これらの製品は、当社が販売を担い、国内外の子会社が製造工場として組立をしています。一部の製品は海外の子会社を通じて販売されており、グローバルに事業を展開しています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

東京コスモス電機グループの事業セグメントは、「可変抵抗器」と「車載用電装部品」の2つが主な柱です。「可変抵抗器」セグメントは、電気抵抗値を調整する部品の製造販売を手掛けており、売上高41.5億円、営業利益11.6億円を計上しています。一方、「車載用電装部品」セグメントは、自動車向けの電気部品の製造販売を行っており、売上高62.3億円、営業利益9.6億円と、売上高においては「車載用電装部品」が最大の稼ぎ頭となっています。両セグメントともに国内外の子会社が製造を担い、グローバルに展開しています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
AdjustableResistor 地域 42 12 27.9%
ElectricPartsForAutomobile 事業 62 10 15.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|518 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社8社で構成され、可変抵抗器・車載用電装部品などの製造販売を行う事業を展開しております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関連会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。可変抵抗器当社が販売するほか、製造工場として連結子会社である白河コスモス電機㈱、中津コスモス電機㈱、会津コスモス電機㈱及び広州東高志電子有限公司が外注組立をしています。車載用電装部品当社が販売するほか、製造工場として連結子会社である白河コスモス電機㈱、中津コスモス電機㈱、煙台科思摩思電機有限公司、会津コスモス電機㈱及び広州東高志電子有限公司が外注組立をしています。その他当社が販売するほか、製造工場として連結子会社である白河コスモス電機㈱、中津コスモス電機㈱及び会津コスモス電機㈱が外注組立をしています。 当社グループの製品の一部は連結子会社である台湾東高志電機股份有限公司、TOCOS AMERICA, INC.、煙台科思摩思貿易有限公司及び広州東高志電子有限公司を通じて販売しております。  当社グループの事業系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
価格に頼らず技術的に進化した高品質で高付加化価値の製品の提供に取り組んでいる
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
高電圧駆動などのヒータ技術、Pb材料不使用のポテンショメータ、ミリ波制御技術など
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済状況の変動 / 為替相場の変動 / 株式市況の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

東京コスモス電機は、特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスによる顕著な無形資産を有しているという公開情報は見当たらない。事業内容は電子部品の製造・販売であり、一般的に技術革新や品質で差別化を図るものの、参入障壁となるほどの無形資産は確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

同社は主に車載用、産業用、民生用などの電子部品(ポテンショメーター、スイッチ、センサー等)を製造・販売している。顧客は特定の仕様や品質要求を満たす部品を必要とするため、サプライヤー変更には一定の評価・検証コストが発生する可能性がある。しかし、部品単価が比較的低く、代替部品も存在するため、スイッチング・コストは限定的と考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

東京コスモス電機の事業モデルは、製品の利用者が増えることでその価値が増加するようなネットワーク効果を生み出す性質のものではない。BtoBの部品供給事業であり、プラットフォーム型ビジネスとは根本的に異なる。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

電子部品業界は価格競争が激しい側面がある。同社がコスト優位性を確立している明確な証拠はないが、長年の事業継続で培われた生産効率やサプライチェーン管理による一定のコスト競争力は存在する可能性がある。しかし、構造的な圧倒的優位性を示すものではない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

同社は電子部品分野で一定の事業規模を有しており、特定のニッチ市場においては一定のシェアを確保している可能性がある。しかし、グローバルな大手競合と比較すると、規模の経済による圧倒的なコスト優位性や市場支配力を持つ段階には至っていないと考えられる。

東京コスモス電機グループは、長年にわたる可変抵抗器および車載用電装部品の製造販売を通じて培った技術力と品質管理体制が強みと考えられます。世界的に認められた品質管理基準に従って製品を製造し、品質本部を設置して欠陥のない製品提供に努めている点は、顧客からの信頼獲得に繋がります。また、価格競争に頼らず、技術的に進化した高品質で高付加価値の製品提供に取り組む姿勢は、技術的な優位性を維持し、顧客のスイッチングコストを高める可能性があります。国内外に製造・販売拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築している点も事業の安定性に寄与していると言えるでしょう。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「開かれた透明性のある企業」「社会の負託に応えられる企業」「働きがいのある企業」「環境に配慮した企業」を経営理念に掲げ、「地域社会との信頼関係を築き 従業員にはチャンスと達成の喜びを お客様には安心と感動を 地球には優しさと潤いを与え続ける」ことを私たちの社会的役割(CSRビジョン)と位置付け、サステナビリティ経営の強化を進めるとともに、角度センサ・フィルムヒーター・可変抵抗器のプロフェッショナルとして、エレクトロニクス業界において一層の飛躍をめざします。 (2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財政上の課題 2024年3月開催の取締役会において2024年度を1年目とする3ケ年の第2次中期経営計画を決議しました。第2次中期経営計画は、第一次構造改革をテーマとした2022年3月期から2024年3月期の第1次中期経営計画に引き続き、第2次構造改革と位置付け、成長・飛躍をテーマとする次期中期経営計画への基盤強化の3年間とし、以下の4つの取り組みを行います。①技術開発力強化新技術の創出・獲得要素技術拡大による新領域の発掘経営資源の投入(R&D・人財確保・育成)②収益力強化製品付加価値向上生産体制・方式の再構築DX、AI活用と生産性改善③財務体質改善有利子負債削減資本効率の向上(ROA改善)④株主還元強化株主資本配当率(DOE)強化中長期安定的な株主還元 (3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年4月発表の中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)における2025年3月期の計画対比とし、その結果は次の通りであります。 2025年3月期計画2025年3月期実績増減増減率(%)売上高(千円)10,000,00010,506,474506,4745.1営業利益(千円)850,0001,040,448190,44822.4営業利益率(%)8.59.91.4-経常利益(千円)800,0001,028,439228,43928.6経常利益率(%)8.09.81.8-  本連結会計年度においては中国経済の停滞などにより電子部品の生産に影響があるなか、可変抵抗器部門では需要の増加や在庫調整解消による受注の回復が好影響となり、車載用電装部品部門では半導体不足の緩和が好影響となり、売上高は計画を上回る事を達成いたしました。利益面につきましては生産性の向上による固定費削減や、生産子会社の生産活動が堅調に推移したことにより営業利益、営業利益率、経常利益、経常利益率共に達成となりました。 第2次中期経営計画期間内(2025年3月期から2027年3月期)の経営上の目標達成状況を判断する客観的な指標は、ROAといたします(2027年3月期目標数値9%)。本連結会計年度では8.4%となっております。第2次中期経営計画期間内に設備投資・研究開発費を合計20億円投入する計画であります。投資を積極的に進めてまいりますが、有利子負債の削減などの施策を進めることで資本効率を向上させ、財務体質の改善、ROAの目標達成を図ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「開かれた透明性のある企業」「社会の負託に応えられる企業」「働きがいのある企業」「環境に配慮した企業」を経営理念に掲げ、「地域社会との信頼関係を築き 従業員にはチャンスと達成の喜びを お客様には安心と感動を 地球には優しさと潤いを与え続ける」ことを私たちの社会的役割(CSRビジョン)と位置付け、サステナビリティ経営の強化を進めるとともに、角度センサ・フィルムヒーター・可変抵抗器のプロフェッショナルとして、エレクトロニクス業界において一層の飛躍をめざします。 (2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財政上の課題 2024年3月開催の取締役会において2024年度を1年目とする3ケ年の第2次中期経営計画を決議しました。第2次中期経営計画は、第一次構造改革をテーマとした2022年3月期から2024年3月期の第1次中期経営計画に引き続き、第2次構造改革と位置付け、成長・飛躍をテーマとする次期中期経営計画への基盤強化の3年間とし、以下の4つの取り組みを行います。①技術開発力強化新技術の創出・獲得要素技術拡大による新領域の発掘経営資源の投入(R&D・人財確保・育成)②収益力強化製品付加価値向上生産体制・方式の再構築DX、AI活用と生産性改善③財務体質改善有利子負債削減資本効率の向上(ROA改善)④株主還元強化株主資本配当率(DOE)強化中長期安定的な株主還元 (3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年4月発表の中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)における2025年3月期の計画対比とし、その結果は次の通りであります。 2025年3月期計画2025年3月期実績増減増減率(%)売上高(千円)10,000,00010,506,474506,4745.1営業利益(千円)850,0001,040,448190,44822.4営業利益率(%)8.59.91.4-経常利益(千円)800,0001,028,439228,43928.6経常利益率(%)8.09.81.8-  本連結会計年度においては中国経済の停滞などにより電子部品の生産に影響があるなか、可変抵抗器部門では需要の増加や在庫調整解消による受注の回復が好影響となり、車載用電装部品部門では半導体不足の緩和が好影響となり、売上高は計画を上回る事を達成いたしました。利益面につきましては生産性の向上による固定費削減や、生産子会社の生産活動が堅調に推移したことにより営業利益、営業利益率、経常利益、経常利益率共に達成となりました。 第2次中期経営計画期間内(2025年3月期から2027年3月期)の経営上の目標達成状況を判断する客観的な指標は、ROAといたします(2027年3月期目標数値9%)。本連結会計年度では8.4%となっております。第2次中期経営計画期間内に設備投資・研究開発費を合計20億円投入する計画であります。投資を積極的に進めてまいりますが、有利子負債の削減などの施策を進めることで資本効率を向上させ、財務体質の改善、ROAの目標達成を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (重要な会計方針及び見積り) 当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき、作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産、負債の報告数値及び報告期間における収益、費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。 経営陣は、営業債権、棚卸資産、投資、退職給付債務、繰延税金資産、税金費用及び財務活動等に関する見積り及び判断に対して評価を行っております。また、過去の実績や状況に応じて合理的だと考えられる見積り及び判断を行いますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要となる営業債権、棚卸資産、投資、退職給付債務、税金費用及び財務活動等事項の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 (1)財政状態の状況(流動資産) 流動資産は、前連結会計年度末比241百万円減少し7,838百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が232百万円減少したことによるものであります。 (固定資産) 固定資産は、前連結会計年度末比159百万円減少し4,176百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が179百万円減少したことによるものであります。有形固定資産の減少は減価償却の進捗に比べ新規設備の増加が少なかったことによるものであります。 (流動負債) 流動負債は、前連結会計年度末比337百万円減少し2,559百万円となりました。主な要因は、短期有利子負債が428百万円減少したことによるものであります。 (固定負債) 固定負債は、前連結会計年度末比636百万円減少し1,879百万円となりました。主な要因は、長期借入金が436百万円、リース債務(固定)91百万円が減少したことによるものです。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末比572百万円増加し7,575百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を計上し、利益剰余金が513百万円増加したことによるものです。 (2)経営成績の状況① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況a.事業全体の状況 当連結会計年度における世界経済は、ウクライナ情勢の長期化や中東問題などの国際的な地政学リスクの高まり、中国経済における不動産市場の停滞の長期化など、依然として先行きは不透明な状況が続きました。 日本経済は、堅調な企業収益に伴う設備投資意欲や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加など、改善の兆しはあるものの、個人消費については継続的な物価上昇の影響から節約志向は高まり、力強さに欠け、先行き不透明な状況が続いています。 当社グループの属する電子部品業界においては、半導体不足が緩和したこと等から一部電子部品・デバイスの出荷額の持ち直しがあるものの、物価上昇や中国経済の減速による影響が続きました。 このような情勢の下、当社は2024年4月2日に開示いたしました、第2次中期経営計画の目標達成に向けて専門性の高い人財への投資、研究開発への投資を通じた成長ドライバーの構築、生産性向上による付加価値の向上等の安定的収益体質の維持等、各種取り組みの推進をしております。 販売面においては、需要増加や在庫調整の解消による受注の回復が、可変抵抗器事業を下支えしました。車載用電装品事業では国内自動車メーカーの生産が堅調に推移しました。その結果、売上高は10,506百万円(前期比0.7%増)となりました。 利益面では生産性の向上に努めましたが、原材料費の高騰の影響、また、研究開発への注力を行った結果、営業利益は1,040百万円(前期比17.5%減)となりました。営業外損益は、為替が前年度に比べ円高基調に推移したことにより為替差損を33百万円計上し、経常利益は1,028百万円(前期比26.7%減)となりました。法人税、住民税及び事業税を289百万円、子会社の繰延税金資産の評価性等の見直しなどで法人税等調整額を28百万円それぞれ計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は709百万円(前期比26.3%減)となりました。 b.セグメント情報に記載された区分ごとの状況(イ)可変抵抗器 需要増加や在庫調整の解消による受注回復が可変抵抗器事業を下支えしたことにより、売上高は4,153百万円(前期比1.7%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、1,160百万円(前期比2.4%増)となりました。 (ロ)車載用電装部品 国内自動車メーカーの生産が堅調に推移したことにより、売上高は6,236百万円(前期比1.9%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、965百万円(前期比12.5%増)となりました。 (ハ)その他 その他部門は、売上高は115百万円(前期比49.5%減)となりました。セグメント利益(営業利益)は52百万円(前期比43.7%減)となりました。 ② 生産、受注及び販売の状況a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)可変抵抗器2,506,67716.9車載用電装部品4,971,034△4.3その他4,565△24.3合計7,482,2771.9 b.受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)可変抵抗器4,107,15916.51,283,943△3.5車載用電装部品6,301,3992.1391,94919.8その他113,190△33.734,418△7.1合計10,521,750△7.51,710,3110.9 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)可変抵抗器4,153,9631.7車載用電装部品6,236,6961.9その他115,814△49.5合計10,506,4740.7 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)東亜電気工業㈱2,886,62727.72,645,39025.2 (3)キャッシュ・フローの状況(現金及び現金同等物) 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、232百万円減少し、3,320百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは1,199百万円の資金の増加(前連結会計年度は1,630百万円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益1,027百万円、減価償却費450百万円、売上債権の減少101百万円によるものであります。主な減少要因は、法人税等の支払額409百万円の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動のキャッシュ・フローは216百万円の資金の減少(前連結会計年度は163百万円の減少)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出223百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動のキャッシュ・フローは1,152百万円の資金の減少(前連結会計年度は2,143百万円の減少)となりました。主な減少要因は、短期借入金の純増減額300百万円、長期借入金の返済514百万円、配当金の支払額193百万円、リース債務の返済による支出143百万円によるものであります。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループでは、事業運営に必要な手元流動性の確保と安定的な資金源泉の準備を行うことを基本方針とし、より一層の手元流動性の確保と有利子負債の適切なコントロールを目的に、前連結会計年度において契約した総額25億円のシンジケーション方式のコミットメントライン契約を継続しております。 2024年度から2026年度を期間とする第2次中期経営計画では、資金調達方法の多様化を目的に必要な手元流動性を確保した上で有利子負債の削減を進めています。

事業リスク

東京コスモス電機グループは、世界経済の変動や為替相場の急激な変動により、業績や財務状況が悪影響を受ける可能性があります。また、技術革新の競争が激しく、特にヒータ分野やポテンショメータ分野での開発遅延、環境規制物質の増加による材料変更への対応遅れはリスクです。主要顧客である東亜電気工業株式会社への売上依存度が高く、同社の取引方針変更が業績に影響を与える可能性もあります。さらに、自然災害や地政学的リスク、情報セキュリティに関するリスク、人材確保の困難さも事業運営上の重要なリスクとして挙げられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,978 文字
3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があると認識している主なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月30日)現在において、当社グループが判断したものです。1)経済環境に関するリスク①経済状況の変動 当社グループでは、各国の経済状況・販売状況を定期的に確認し、適切な対応を行っておりますが、世界各地の景気後退による需要の減少により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。②為替相場の変動 当社グループでは、海外における生産販売活動では、可能な限り材料等の現地調達をする、輸出入では可能な限り円建取引をする等、為替変動リスクの低減に取り組んでおりますが、急激な為替変動により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。③株式市況の変動 当社グループでは、コーポレートガバナンスコードに沿って政策保有株式を縮減することを基本方針としていますが、国内企業の株式を保有しており、株式市況の変動により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。2)事業活動に関するリスク④技術革新における競争 ヒータ分野としては、市場を拡大する目的で、高電圧駆動などの取り組みを開始しています。これらの仕様が求められる市場では、求められる安全性が高いことが想定され、品質面のリスクとなっております。 ポテンショメータの分野ではPb材料を使用しない製品が求められております。開発が遅延することにより当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、環境規制物質の増加の影響により、使用している材料や購入部品を変更(4M)する必要のある製品が急激に増加しています。技術本部、品質本部を設置し対応しておりますが、適正な変更手続きが進まない場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑤販売価格競争 当社グループでは、価格に頼らず技術的に進化した高品質で高付加化価値の製品の提供に取り組んでおりますが、競合他社の技術進歩により販売価格競争が激しくなり当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑥原材料価格の変動及び調達リスク 当社グループでは、信頼のおける複数の供給業者から原材料等を仕入れ、一定の在庫を確保することや、商品価値に見合った適正価格で販売する等、供給不安や原材料価格の変動に対応しています。急激な原材料価格の変動や供給停滞等により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑦製品の欠陥リスク 当社グループでは、世界的に認められている品質管理基準に従って製品を製造しております。品質本部を設置し欠陥のない製品の提供に努めており、また、万が一の場合に備え、製造物責任賠償については保険を付保しておりますが、製品の欠陥により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑧特定販売先への依存リスク 当社グループでは、販売顧客の拡大に努めておりますが、連結売上高の四分の一相当が車載電装部品関連の主要顧客である東亜電気工業株式会社向けとなっています。当社グループは、同社と良好な関係を保持しているものと認識しておりますが、同社で取り扱う部品構成の変更や協力会社との取引方針変更等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。3)経営基盤に関するリスク⑨情報セキュリティに関するリスク 当社グループでは、事業の遂行を通じて取引先等の機密情報に多数接しているほか、当社グループの技術・営業・その他事業に関する機密情報を保有しております。これらの機密情報について、情報セキュリティ、サイバー攻撃に対する方針、リスク管理等の諸規程により対応を図っておりますが、不正アクセス、コンピュータウイルス等により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります⑩法的リスク 当社グループでは、日本国内だけではなく、諸外国の法令に則って事業を推進しておりますが、環境規制等法的規制内容に変更が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑪人材確保に関するリスク 当社グループは、「地域社会との信頼関係を築き 従業員にはチャンスと達成の喜びを お客様には安心と感動を 地球には優しさと潤いを与え続ける」ことを社会的役割(CSRビジョン)と位置付け、サステナビリティ経営を推進しています。新卒採用に加え、通年採用やキャリア採用も強化しておりますが、労働人口の減少や人財獲得競争の激化により、必要な人財を安定的に確保することは年々困難になっています。 特に専門性の高い人財の採用・定着が進まない場合、事業推進や生産性に影響を及ぼし、当社グループの業績や財務状況に悪影響を与える可能性があります。 また、当社では職場環境整備や人財育成の強化に取り組んでおりますが、これらの施策が十分に機能しない場合、持続的な成長に支障をきたす可能性があります。⑫財務制限条項の付された借入契約の返済リスク 当社では、有利子負債の適切なコントロールを行うことを目的としてシンジケーション方式のコミットメントライン契約を締結しています。この契約には、各年度の決算期の末日における連結財務諸表純資産の部の金額、及び各年度の決算期における連結損益計算書の経常損益等を基準として財務制限条項が付されています。これに抵触した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。4)外部環境に関するリスク⑬自然災害に関するリスク 当社グループでは、製品及び部材を生産するにあたり、国内3拠点、中国2拠点にて行うことで一定のリスク分散は図られておりますが、地震等の自然災害により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑭気候変動に関するリスク 当社グループでは、「地域社会との信頼関係を築き 従業員にはチャンスと達成の喜びを お客様には安心と感動を 地球には優しさと潤いを与え続ける」ことを社会的役割(CSRビジョン)と位置付け、気候変動に対するリスクを特定し、対応を進めています。対応の遅れや想定外の事象等により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑮地政学的リスク 当社グループの生産及び販売活動の一部は、中国、台湾、米国及び欧州で行っています。これらの海外での活動には、以下のようなリスクが考えられます。・予期しない法律又は規制の変更・技術インフラが我が国と異なるため製造活動に悪影響を及ぼす可能性・テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱・ストライキ等の労働争議・感染症拡大による社会的混乱 当社グループの製品には調達の多くを海外に依存している原材料が含まれており、また、中国においては生産の拡大を続けてまいりました。生産及び販売活動を行っている国において政情や法環境の変化など、予期せぬ事象により社会的混乱が起こり、事業の遂行が困難になり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

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