6615

ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、電子回路基板の製造・開発を受託するEMS(電子機器受託製造サービス)事業を国内外で展開しています。主な事業は、顧客企業から依頼を受け、電子回路基板の実装や加工組立を行うことです。特に、高い技術力と品質が求められる車載機器、OA機器、産業機器向けの売上比率が高いのが特徴です。世界の電機電子業界の水平分業化と、メカ技術をコアとする業界での電子要素技術の利用拡大を背景に成長しており、「ものづくり力」を企業活力の源泉としています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

ユー・エム・シー・エレクトロニクスの事業は主にEMS事業で構成されており、製品分野によって「車載機器」、「産業機器」、「OA機器」、「その他」に分かれます。車載機器は、電動車向け電装系やセキュリティ機器などの車載用電子機器を供給し、高い技術力が求められる重要保安部品も含まれます。産業機器は、インバーターや半導体試験装置、医療機器などの電子機器を製造。OA機器は、プリンターや複写機などの電子機器を扱います。その他には、コンシューマー製品やアミューズメント機器などが含まれます。海外子会社からの売上が連結売上高の8割超を占め、特に中国・香港の比率が高いです。その他、人材派遣・製造請負業も行っています。

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FY2025|2,855 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社(ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社)及び連結子会社13社により構成され、電子回路基板の実装並びに加工組立製造・開発を国内外有力メーカー等から受託するEMS(Electronics Manufacturing Service)事業を主たる事業としており、「ものづくり力」を企業活力の源泉とする企業であります。なかでも、技術面、品質面での要求水準の高さから参入障壁が高いと言われている車載機器をはじめ、OA機器、産業機器向け売上比率が高いという特徴があります。近年、世界の電機電子業界はコモディティ化に伴う水平分業化が進み、EMS業界の急拡大を支えてきましたが、他方、メカ技術をコアとしてきた業界の電子要素技術の利用も急速に進展しており、とりわけ、車載分野は生命を預かる重要保安部品を抱えるため高信頼性の確保が必須であり、EMS業界にとっての成長分野であると考えております。当社グループは、こうした高い技術力を要する分野に果敢に挑戦することで、自動車、OA、産業機器業界等とともに成長することが可能と考えており、自ら積み上げた「ものづくり力」の社風・企業文化を水平展開することで規模を拡大してきております。本来、EMS事業では、委託メーカーの最終製品に向けた設計・開発思想との連動が前提となりますが、こうした顧客視点に立った考え方は、一朝一夕に確立できるものではありません。「ものづくりは人づくり」と言われるとおり、「日本のものづくり」を世界で実現するには、全社員が思想・考え方を共有し、全社的に課題解決に取り組む姿勢が重要となります。当社グループは、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供できることが強みであると考えております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは下記のとおりであります。 (1) EMS事業製品分野事業内容主な関係会社車載機器(注)1電動車向け電装系、起動・発電機器、エクステリア系、スピードメータ類、車内環境制御機器、セキュリティ機器等の車載用電子機器当社UMC Electronics Hong Kong Limited(中国)UMC Electronics (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Electronics Products (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Dongguan Plastics Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics Vietnam Limited(ベトナム)UMC Electronics (Thailand) Limited(タイ)UMC・Hエレクトロニクス株式会社(日本)株式会社豊田自動織機(注)5産業機器(注)2インバーター、半導体試験装置、サーバー、ストレージ、電源、医療機器等の電子機器当社UMC Electronics Hong Kong Limited(中国)UMC Electronics Manufacturing(Dongguan)Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Electronics Products (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Dongguan Plastics Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics Vietnam Limited(ベトナム)UMC・Hエレクトロニクス株式会社(日本)OA機器(注)3プリンター、複写機等の電子機器当社UMC Electronics Hong Kong Limited(中国)UMC Electronics Manufacturing(Dongguan)Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Electronics Products (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Dongguan Plastics Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics Vietnam Limited(ベトナム)UMC Electronics (Thailand) Limited(タイ)その他(注)4コンシューマー製品、アミューズメント機器等の電子機器、部品事業等当社UMC Electronics Hong Kong Limited(中国)UMC Electronics Manufacturing(Dongguan)Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Electronics Products (Dongguan) Co., Ltd.(中国)UMC Dongguan Plastics Co.,Ltd.(中国)UMC Electronics Vietnam Limited(ベトナム) (注) 1.車載機器:日系だけでなく欧米系も含めた自動車完成品メーカーの一次請け企業を通じて、車載用電子機器(電動車向け電装系、起動・発電機器、エクステリア系、スピードメータ類、車内環境制御機器、セキュリティ機器等の車載用電子機器)を供給しております。特にパワートレイン系や制御系、駆動系等の重要保安部品の生産には高い技術力が求められ、企画から量産まで長期間にわたる顧客との連携を要するものの、一度受注すると継続的な取引関係が構築されます。2.産業機器:車載機器と同様に、量産開始後、受注量の振幅が少なく、工場の安定操業で効果的な製品分野であります。現在の主力製品は、インバーター、サーボモーター、ICテスター用電子基板、スマートメーター機器、小型インバーター完成品、サーバー、ストレージ、半導体試験装置完成品等であります。3.OA機器:プリンター、複写機等の各種基板を製造し、ほとんどの業界大手メーカーと取引を有しております。4.その他:コンシューマー製品分野は、エアコン等の各種電子基板を製造、アミューズメント分野は、ゲーム機用モジュール製品、音声・画像制御基板等があります。5.株式会社豊田自動織機は当社を関連会社とする「その他の関係会社」であり、主要な販売先であります。6.上記の他にアメリカ、メキシコ、ドイツ、中国に連結子会社をそれぞれ1社、計4社を有しております。 (2) その他の事業人材派遣・製造請負業をUMCジャストインスタッフ株式会社が行っております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (事業系統図)(注) 上記の他にアメリカ、メキシコ、ドイツ、中国に連結子会社をそれぞれ1社、計4社を有しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
取引先企業からのコストダウン要請等の課題を抱えているため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
技術面、品質面での要求水準の高さから参入障壁が高いと言われている車載機器
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:経済状況の動向 / 取引先企業の業界動向及び生産変動 / 海外での事業展開に伴うリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務サマリが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報が限定的であり、客観的な判断材料が不足しています。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

電子機器の受託製造(EMS)事業が中心と推測されますが、顧客企業が乗り換える際のコストに関する具体的な情報は公開されていません。特定の技術やサプライチェーンへの依存度が低い場合、スイッチング・コストは低い可能性があります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果が働くビジネスモデルではないと推測されます。受託製造業は、個々の顧客との関係性が重要であり、プラットフォーム型のようなユーザー数増加による価値向上のメカニズムは想定されません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

EMS業界は価格競争が激しい傾向にありますが、ユー・エム・シー・エレクトロニクスが他社と比較して構造的なコスト優位性を持つかどうかの情報は現時点では不明です。グローバルなサプライチェーンの最適化などが考えられますが、具体的な証拠はありません。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

受託製造(EMS)事業は、生産規模が大きくなるほど効率が向上する可能性があります。しかし、同社が業界内でどの程度のシェアを持ち、規模の経済を享受できているかについての具体的なデータはありません。主要プレイヤーと比較して最適な規模かは判断できません。

同社の強みは、高い技術力と品質が要求される車載機器分野に強みを持つ点です。生命に関わる重要保安部品を扱うため、高信頼性の確保が必須であり、この分野での実績は高い参入障壁となっています。また、開発・部材調達から基板実装・完成品まで、どの拠点でも共通の価値観と高いレベルのきめ細かなサービスを提供できる「ものづくり力」の社風・企業文化を水平展開し、規模を拡大しています。顧客視点に立った設計・開発思想との連動も、長年の経験で培われた強みと言えます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき、当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、日系最大級のEMS(電子機器受託製造サービス)企業として、業界No.1のQCDS(品質、価格、納期、サービス)を目指します。また、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供することを基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標当社グループが属しているEMS業界において、顧客からの信用を頂きながら持続的に成長していくためには、営業利益率の向上が重要と考えております。 (3) 会社の対処すべき課題今後の世界経済情勢は、一部の地域において足踏みがみられるものの、持ち直しが緩やかに進むと思われます。また、世界的な金融引締めの継続、海外景気の下振れ懸念、エネルギー価格及び資源価格の高止まり、地政学的リスクや金融資本市場の変動に加えて、米国の関税政策動向の影響等から依然として先行きは不透明な状況が続くものと予想されます。こうした状況の下、当社グループの主要事業であるEMS事業の各販売先企業におきましても、車載機器の電動化や自動運転技術の進展、デジタル技術の導入による高性能化等、車載機器や半導体、設備投資関連需要の増加基調による電子部品市場の拡大が見込まれております。そのような中、2025年度の当社グループにおきましては、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、以下4点に取り組んでおります。1.コンプライアンス推進2.従業員の安全と満足度向上3.企業価値の向上4.全てのステークホルダーへの貢献そして、今後も引き続きサプライチェーンの維持・強化を図り、あらゆるロスの削減・撲滅に注力していくと同時に、強みを伸長させることで中長期的な持続的成長を見据えた収益の柱を強固なものとし、当社グループの業績向上とサステナブルな成長を実現すべく、EMS企業としての競争力を高めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき、当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、日系最大級のEMS(電子機器受託製造サービス)企業として、業界No.1のQCDS(品質、価格、納期、サービス)を目指します。また、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供することを基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標当社グループが属しているEMS業界において、顧客からの信用を頂きながら持続的に成長していくためには、営業利益率の向上が重要と考えております。 (3) 会社の対処すべき課題今後の世界経済情勢は、一部の地域において足踏みがみられるものの、持ち直しが緩やかに進むと思われます。また、世界的な金融引締めの継続、海外景気の下振れ懸念、エネルギー価格及び資源価格の高止まり、地政学的リスクや金融資本市場の変動に加えて、米国の関税政策動向の影響等から依然として先行きは不透明な状況が続くものと予想されます。こうした状況の下、当社グループの主要事業であるEMS事業の各販売先企業におきましても、車載機器の電動化や自動運転技術の進展、デジタル技術の導入による高性能化等、車載機器や半導体、設備投資関連需要の増加基調による電子部品市場の拡大が見込まれております。そのような中、2025年度の当社グループにおきましては、社是に掲げる「心のこもった製品をおとどけします」を礎に、以下4点に取り組んでおります。1.コンプライアンス推進2.従業員の安全と満足度向上3.企業価値の向上4.全てのステークホルダーへの貢献そして、今後も引き続きサプライチェーンの維持・強化を図り、あらゆるロスの削減・撲滅に注力していくと同時に、強みを伸長させることで中長期的な持続的成長を見据えた収益の柱を強固なものとし、当社グループの業績向上とサステナブルな成長を実現すべく、EMS企業としての競争力を高めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】経営成績等の状況の概要(1) 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における当社グループをとり巻く環境は、中国市場においては、需要低迷影響を受けて車載機器、産業機器は低調、その一方でOA機器市場では回復傾向が見られました。しかしながら、世界的な金融引締めの継続、海外景気の下振れ懸念、エネルギー価格及び資源価格の高止まり、地政学的リスクや米国の関税政策動向の影響等から依然として先行きは不透明な状況が続いております。このような状況の下、当連結会計年度の売上高は1,319億38百万円(前年同期比0.5%増)となりました。損益面においては、営業利益は21億49百万円(前年同期比5.2%増)、経常利益は16億46百万円(前年同期比33.5%増)となりました。しかしながら、当社の連結子会社であるUMC Electronics Mexico, S.A. de C.V.が、メキシコ税務当局から2020年の事業年度における税務申告についてメキシコ連邦税法に基づき申告所得を更正したうえで納税を命じる裁決を受領したこと等に伴い、法人税等の更正、決定等による納付税額31億78百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失は25億8百万円(前連結会計年度は10億21百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 当社グループは、EMS事業とその他の事業を営んでおりますが、ほとんどがEMS事業のため、セグメント情報の記載を省略しております。なお、EMS事業の製品分野別の売上高とその他の事業の売上高は以下のとおりであります。売上高の金額については、連結相殺消去後の数値を記載しております。 ① EMS事業当社グループの主たる事業であるEMS事業の売上高は1,311億80百万円(前年同期比0.5%増)となりました。製品分野別の業績の概況は次のとおりであります。 (車載機器)電動コンプレッサー向け部品やハイブリッド車向け部品が好調に推移したものの、中国市場における需要低迷の影響が継続し、売上高は698億34百万円(前年同期比7.6%減)となりました。 (産業機器)半導体設備投資需要の復調による売上増加はあるものの、インバーター等の制御機器製品の需要低迷による取扱高の減少により、売上高は206億82百万円(前年同期比15.1%減)となりました。 (OA機器)複合機やレーザープリンタ向け製品の生産が好調に推移し、売上高は403億26百万円(前年同期比34.2%増)となりました。 (その他)コンシューマー製品とアミューズメント向け開発が主な事業内容になり、売上高は3億37百万円(前年同期比38.2%減)となりました。 ② その他の事業人材派遣業の売上高は7億57百万円(前年同期比0.4%増)となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物につきましては、115億59百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは103億52百万円の収入(前連結会計年度は86億60百万円の収入)となりました。これは主に、棚卸資産の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは36億52百万円の支出(前連結会計年度は47億44百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、55億67百万円の支出(前連結会計年度は34億54百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の返済および自己株式の取得によるものであります。 生産、受注及び販売の実績(1) 生産実績当連結会計年度のEMS事業における生産実績を製品分野別に示すと、次のとおりであります。 製品分野の名称生産高(百万円)車載機器69,326産業機器20,205OA機器40,160その他197合計129,888 (注) 1.金額は販売価格によっております。2.その他の事業については重要性が乏しいため記載を省略しております。 (2) 受注実績EMS事業については、顧客から提示された生産計画等に基づく受注生産を行っておりますが、受注から製品完成までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ一致するため、記載を省略しております。また、その他の事業については、大部分が派遣業務及び請負業務であるため、受注実績については記載を省略しております。 (3) 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(百万円)EMS事業131,180車載機器69,834産業機器20,682OA機器40,326その他337その他の事業757合計131,938 (注) 1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)株式会社豊田自動織機41,20631.443,43432.9キヤノン株式会社--18,54014.1 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。3.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、OA機器事業におきまして、レーザープリンタや複合機向けの受注が好調であったことによるものであります。 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析当連結会計年度における財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。(1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを実施しております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 (2) 財政状態の分析当連結会計年度末における総資産は736億26百万円(前連結会計年度末比53億88百万円減少)となりました。これは主に、現金及び預金が増加した一方で、棚卸資産、売上債権が減少したことによるものであります。負債につきましては、583億8百万円(前連結会計年度末比9億88百万円減少)となりました。これは主に、短期借入金及び長期借入金が減少したことによるものであります。純資産につきましては、153億17百万円(前連結会計年度末比43億99百万円減少)となりました。これは主に、利益剰余金、資本剰余金及び為替換算調整勘定が減少したことによるものであります。 (3) 経営成績の分析① 売上高中国市場においては、需要低迷影響を受けて車載機器、産業機器は低調、その一方でOA機器市場では回復傾向により、売上高は1,319億38百万円(前年同期比0.5%増)となりました。 ② 売上原価売上の増加に伴い部材費、労務費及び経費の増加により、売上原価は1,243億68百万円(前年同期比0.3%増)となりました。 ③ 販売費及び一般管理費子会社における税務対応費用の増加等により、販売費及び一般管理費は54億20百万円(前年同期比2.4%増)となりました。 ④ 営業損益上記の状況により、営業損益は21億49百万円の利益(前年同期比5.2%増)となりました。また、売上高営業利益率は1.6%(前連結会計年度は1.6%)となりました。 ⑤ 営業外収益(費用)、経常損益営業外収益は14億61百万円となり、主な内訳は受取地代家賃11億47百万円、受取利息1億79百万円であります。営業外費用は19億63百万円となり、主な内訳は賃貸費用9億83百万円、支払利息6億29百万円、為替差損1億82百万円であります。この結果、経常損益は16億46百万円の利益(前年同期比33.5%増)となりました。 ⑥ 特別利益特別利益は15百万円であり、内訳は固定資産売却益15百万円であります。 ⑦ 特別損失特別損失は1億67百万円であり、内訳は特別退職金79百万円、固定資産除却損67百万円、固定資産売却損21百万円であります。 ⑧ 親会社株主に帰属する当期純損益以上の結果、税金等調整前当期純損益は14億94百万円の利益(前年同期比43.8%増)となりました。また、当社の連結子会社であるUMC Electronics Mexico, S.A. de C.V.が、メキシコ税務当局から2020年の事業年度における税務申告についてメキシコ連邦税法に基づき申告所得を更正したうえで納税を命じる裁決を受領したこと等に伴い、法人税等の更正、決定等による納付税額31億78百万円を計上したことにより、かつ、法人税、住民税及び事業税や、法人税等調整額、非支配株主に帰属する当期純利益を差し引き、親会社株主に帰属する当期純損益は25億8百万円の損失となりました。 (4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析① キャッシュ・フローの状況の分析キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 [事業の状況] 4 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ② 財務政策当社グループは現在、運転資金及び設備投資資金については、自己資金、借入により調達しております。

事業リスク

主なリスクとして、世界経済の変動や取引先の業界動向(自動車、プリンター、産業用制御装置など)の悪化が受注状況に影響を及ぼす可能性があります。また、取引先の生産変動が頻繁に発生し、大規模かつ急激な変動が生じた場合には業績に多大な影響を及ぼす恐れがあります。さらに、技術革新の速い業界において、要求される生産技術水準を満たせない場合や競争力を維持できない場合、業績に影響が出る可能性があります。海外売上比率が高いため、各国の政治・経済情勢、法規制、為替変動などもリスクとなります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,708 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性のあるリスクには主として以下のようなものがあります。なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況の動向等当社グループは、日本国内の他、主に中国、香港、ベトナム、タイの海外に事業拠点を有して事業活動を行っており、また、当社グループの取引先についても、その多くの企業が日本国内に留まらず全世界で事業を展開しております。このため、当社グループの事業活動は、日本や事業拠点の有る現地の国々や地域に限らず、世界的な経済環境や社会環境の変化及び景気動向の影響を受ける可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 取引先企業の業界動向等当社グループは、自動車用電子制御装置、プリンター、産業用制御装置等のセットメーカー(自らのブランド力によって、最終消費者へ最終製品を販売する企業)や部品メーカー等を主要な取引先企業としており、最終製品の中核機能を構成する部品として位置付けられる電子機器の受託開発・製造・販売を行うEMS事業を主たる業務としております。このため、景気動向及び個人消費動向等により当社グループの取引先企業の属する業界の状況が悪化した場合や最終製品の販売状況が芳しくない場合等には、当社グループの受注状況に影響を及ぼす可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 取引先企業の生産変動当社グループの主たる事業であるEMS事業は、当社取引先企業の生産状況に合わせて受託製造等を行っております。当社グループの取引先企業の多くは、国内に留まらず全世界に製品を出荷しており、出荷先の景気動向が生産数量に大きな影響を及ぼす状況となっており、生産変動は頻繁に生じております。さらに、これらの取引先企業は、為替変動、コストダウン要請等の課題も抱え、グローバルな視点での生産拠点最適化を模索しており、生産拠点自体の統廃合も戦略的、機動的に行われております。こうした取引先企業の生産動向の変化や生産拠点戦略の変更等は、今後も規模の大小を問わず常に生じるものと考えられます。取引先企業の大規模かつ急激な生産変動が生じた場合には、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 生産技術に関するリスク当社グループの取引先企業である国内外のセットメーカーや部品メーカー等においては技術革新が速く、受託製造を行う当社グループにおいても要求される生産技術水準は年々高まっております。取引先企業の要求する生産技術水準の高度化に対し、当社グループでは現場社員の徹底した教育を通じた技能向上や生産設備の維持・更新、生産ラインの合理化等による生産技術の向上及び競争力の維持に努めております。しかしながら、今後、取引先企業における急速な技術革新等により、当社グループが取引先企業の要求する水準を満たせなかった場合や競争力を維持できなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 設備投資や固定資産の減損に関するリスク当社グループは、生産能力拡大や製品の競争力維持のため、設備投資を行っております。設備投資にあたっては、極力汎用性の高い生産設備の投資を優先し、専用的な生産設備の投資については、取引先企業に一部又は全部の負担を求めること等によって、設備の余剰リスクや投資負担等の軽減を図るように努めております。しかしながら、取引先企業が生産や販売等の方針を変更した場合や、景気後退等により当社グループの設備投資が過大となった場合には、減価償却費の負担等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、工場、生産設備等の有形固定資産を保有しており、当社グループの固定資産の連結貸借対照表計上額については、当該資産から得られる将来のキャッシュ・フローの見積りに基づく残存価額の回収可能性を定期的に評価しております。当社グループでは、各工場別の損益が当社グループの業績に直結するため、各工場別の損益管理を厳格に行い、事業収益の低下等が見られる場合には、当社グループ全体で速やかに対応策を講じるよう努めております。しかしながら、競合やその他の理由によって事業収益性が低下し当該資産が十分なキャッシュ・フローを創出できないと判断される場合は、減損の認識が必要となり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 製品の欠陥の可能性当社グループにおいて製造している電子機器は、セットメーカーにおいて最終製品に組み込まれております。当社グループでは、品質マネジメントシステムに従って製品を製造し品質管理を行っております。また、セットメーカーにおいても受入検査及び最終製品検査などを実施しており、製品の欠陥の発生を未然に防止する仕組みが確保されております。しかしながら、万一、製造物賠償責任を追及される事態となった場合には、当社グループに何らかのコスト負担が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 自然災害・事故・その他の要因による影響当社グループは、日本国内の他、主に中国、香港、ベトナム、タイの海外に事業拠点を有しております。このため、各事業拠点のある国々や地域において、地震、津波、豪雨、洪水、落雷等の自然災害、コンピュータウイルスの感染、部品調達先等の罹災によるサプライチェーン上の混乱、感染症の発生や蔓延、戦争、テロ行為、暴動あるいは労働争議等が発生し、当社グループの事業拠点が打撃を被った場合、操業の停止、生産・出荷が停止する恐れがあります。また、災害により電力・インフラが不安定になった場合、電力供給量の低下や物流ルートの遮断等社会インフラの不安定化による生産能力の低下、原材料の調達難、製品供給の遅延等、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 海外での事業展開当社グループは、日本国内の他、主に中国、香港、ベトナム、タイの海外に事業拠点を有しており、2025年3月期の連結売上高に占める海外連結子会社売上高は、連結売上高全体の8割を超え、そのうち中国及び香港の連結子会社の売上高が5割を占めます。海外事業の展開にあたっては、不安定な政治情勢、不確実な事業環境若しくは経済環境、当社グループの製品の製造、輸出入や使用等に関する環境や安全等に係る規制を含む法令、労務管理に伴う困難及び人件費の上昇、高額な関税及び厳格な貿易規制、予期しない法令・税制・政策の新設又は変更や解釈の相違、電力、輸送、通信等の基幹となるサービスの停止・遅延等を起こしうる不安定なインフラ、為替レートの変動、法令、規制、商慣習におけるスタンダード及び実務上の取扱いの変更、感染症の発生や蔓延、戦争、テロ行為、暴動あるいは労働争議発生等のリスクが内在しております。これらのリスクが顕在化した場合、費用の増加、利益の減少、業務の混乱等を生じさせ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 為替変動リスク中国、ベトナム及びタイにおける工場の操業に際して、米ドル等の外貨建資産を保有する必要が生じるため、当社グループは米ドル、香港ドル、人民元、ベトナム・ドン、タイ・バーツ、メキシコ・ペソ及び円の為替変動の影響を受ける可能性があります。基本的には為替リスクを回避するため、同一通貨による仕入と販売、顧客との為替リスク負担に関する取り決め等により為替リスクのヘッジに努めておりますが、急激な為替変動の影響により損失が生じることがあります。また、当社グループは、中国、香港、ベトナム、タイ、メキシコ、ドイツ及びアメリカに海外連結子会社を有しており、これら海外連結子会社の現地通貨建の資産、負債、収益、費用等の項目は、連結財務諸表作成の際には円換算されるため、当社グループの業績及び財政状態は為替相場の変動による影響を受けます。 (10) 環境規制その他の法的規制当社グループは、事業拠点がある各国各地域において、大気汚染、土壌汚染、水質汚濁、有害物質、廃棄物処理、製品リサイクル、地球温暖化防止、エネルギー等に関する様々な環境関連法令の適用を受けています。また、この他に当社グループが事業活動を行うにあたっては、国内外の様々な法令、規則による規制等の制約を受ける場合があります。当社グループは、これらの規制等に細心の注意を払いつつ事業を行っていますが、製品の製造販売活動や設備投資が制約を受ける等、事業展開に支障が生じる可能性がある他、各種の法規制が制定又は変更された場合はその遵守対応のための費用が増加し、あるいは当社グループにおいてこうした法規制の違反が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性や社会的評価に影響を与える可能性があります。 (11) 部材供給停止のリスク当社グループは、生産に必要な部材を外部の材料メーカー及び商社から購入しております。購買戦略としてサプライヤー拠点の分散とセカンドソースの確保による部材の安定的な仕入に努めておりますが、「(7) 自然災害・事故・その他の要因による影響」に記載しました背景も含め、部材市況のひっ迫等により予定した部材の確保ができなくなった場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 機密情報の管理当社グループは、業務を通じて、取引先企業の生産計画や新製品の開発及び製造に関わる機密性の高い情報に接することがあります。当社グループにおいてはこれらの機密情報を保護するための管理を行っておりますが、かかる管理が将来に亘って常に有効である保証はありません。予期せぬ事態により当社グループが保持又は管理する情報が流出し、第三者がこれを不正に取得又は使用するような事態が生じた場合、当社グループに対して損害賠償を求める訴訟が提起されるなど、当社グループの事業、業績、評判及び信用に悪影響を与える可能性があります。 (13) 資金調達・金利変動当社グループは、金融機関からの借入れ等により必要な事業資金を調達しております。借入実行に際しては金利動向に応じ、適宜、変動ないし固定金利調達としている他、デリバティブ取引を活用することで金利変動リスクを軽減しておりますが、予期せぬ市場金利の変動が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) M&A等を含めた事業投資当社グループは、主たる事業であるEMS事業の拡大と成長発展を促進するための手段として、国内及び海外の企業又は事業の買収等も検討していく可能性があります。これらのアクションに応じて多額の資金需要が発生する可能性がある他、のれんの償却やその事業の発展の鈍化、またその投資が必ずしも見込みどおりに当社グループの業績に寄与せず、業績貢献までに時間を要する可能性があります。また投資に対する回収、さらには利益の実現までにある一定の期間が必要であるとともに、投資の増加が収益を上回る可能性があります。特に、海外においては、為替リスク、取引先との関係構築、商習慣の違いや投資規制、宗教観の違いや政治的、法的障害に遭う可能性があります。これらの場合においては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

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