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マキタ(6586)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

機械 機械

事業の概要

マキタグループは、電動工具、園芸用機器、エア工具、家庭用機器などの製造・販売を主な事業としています。日本国内では当社が、海外では中国やブラジルなどの子会社が生産・販売を担っており、グローバルに事業を展開しています。特に海外での生産・販売比率が高く、世界中の建設現場や家庭で使われる製品を提供することで収益を上げています。単一の事業分野で活動しており、特定のセグメントに分けた説明はしていません。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

マキタグループは、電動工具、園芸用機器、エア工具、家庭用機器などの製造・販売を単一の事業分野としています。そのため、事業の種類別セグメントに分けた説明は行っていません。生産体制は、日本国内では当社が、海外ではアメリカ、イギリス、ルーマニア、ドイツ、中国、タイなどの子会社が担当しています。販売体制は、日本国内では当社が、海外ではアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、ドイツ、オーストリア、ポーランド、スペイン、フィンランド、ロシア、オーストラリア、UAEなど、世界各国の子会社が担っており、海外での事業展開が非常に大きいことが特徴です。

有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|794 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社53社の合計54社で構成されており、電動工具、園芸用機器、エア工具、家庭用機器等の製造・販売を主な事業としております。なお、当社及び連結子会社は、単一事業分野において営業活動を行っており、単一事業部門で組織されているため、事業の種類別セグメントに関連付けた説明は記載しておりません。当グループの事業に関わる位置付けは次の通りです。生産販売体制……国内においては当社が、海外においては牧田(中国)有限公司、マキタ・ド・ブラジルLtda.が担当しております。生産体制…………海外においてマキタ・コーポレーション・オブ・アメリカ、マキタ・マニュファクチュアリング・ヨーロッパLtd.(英国)、マキタ EU S.R.L.(ルーマニア)、マキタ・エンジニアリング・ジャーマニーGmbH、牧田(昆山)有限公司(中国)、マキタ・マニュファクチュアリング・タイ Co.,Ltd.が担当しております。販売体制…………海外においてマキタU.S.A., Inc.、マキタ・カナダInc.、マキタ(U.K.)Ltd.、マキタ・フランスSAS、マキタ・ネーデルラントB.V.(オランダ)、S.A.マキタN.V.(ベルギー)、マキタS.p.A.(イタリア)、マキタ・ヴェルクツォイクGmbH(ドイツ)、マキタ・ヴェルクツォイクGesellschaft m.b.H.(オーストリア)、マキタSp.zo.o.(ポーランド)、マキタS.A.(スペイン)、マキタOy(フィンランド)、マキタLLC(ロシア)、マキタ・オーストラリアPty.Ltd.、マキタ・ガルフFZE(UAE)、その他26社が担当しております。その他……………マキタ・ヨーロッパN.V.(ベルギー)<欧州営業統括会社>、その他3社が担当しております。 事業の系統図は次の通りです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
激しい競争環境にあるが、高品質・高性能な製品とブランド力で対抗
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
高品質で高性能なプロ用電動工具、園芸用機器の開発に裏付けされた信頼のブランド
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:経済状況の変動 / 為替レートの変動 / 国際的活動及び海外進出のリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

マキタは、電動工具業界において長年にわたり培ってきた強力なブランド力と、プロフェッショナルからの高い信頼を無形資産としている。特に、その品質と耐久性に関する評判は、新規参入障壁として機能している。また、独自のバッテリープラットフォーム(18V LXTなど)は、顧客の囲い込みに貢献している。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

マキタの電動工具は、プロフェッショナルユースにおいて、特定のバッテリープラットフォームに統一されている場合が多い。これにより、他のメーカーの製品に乗り換える際には、既存のバッテリーや充電器を無駄にする、あるいは買い直す必要が生じ、一定のスイッチングコストが発生する。特に、複数台の工具を所有するユーザーほど、乗り換えのハードルは高くなる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

マキタの事業モデルは、直接的なネットワーク効果(ユーザーが増えるほどサービス価値が増す)を享受するタイプではない。製品の品質やラインナップの広さが競争優位の源泉であり、ユーザー数が増加すること自体が直接的な価値向上に繋がるわけではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

マキタは、グローバルな生産体制と効率的なサプライチェーンにより、一定のコスト競争力を有している。特に、中国や東南アジアでの生産を活用し、規模の経済を活かしたコスト削減努力を行っている。しかし、競合他社も同様の戦略をとっており、圧倒的なコスト優位とは言えない。

マキタグループの強みは、高品質で高性能なプロ用電動工具や園芸用機器の開発力と、それを支える豊富な品揃え、そして全世界に広がる強力な販売・アフターサービス網にあります。これにより、顧客からの信頼を得てブランドイメージを維持・向上させています。新製品開発のスピードや製品の信頼性(安全性、耐久性)も競争優位の源泉であり、グローバルサプライヤーとしての確固たる地位を築いています。これにより、激しい市場競争の中でも一定の競争力を保っています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、人の暮らしと住まい作りに役立つ工具(充電式を中心とした電動工具・園芸用機器、エア工具など)のグローバルサプライヤーとして持続可能な社会の実現に貢献し、業界において確固たる地位を確保することを目指しております。これを実現するための経営姿勢/品質方針として「社会と共に生きる経営」、「お客さまを大切にする経営」、「堅実かつ積極的な経営」、「質実剛健の社風を大切にし、一人一人の能力を活かす経営」を掲げ、健全な収益体制により株主、ユーザー、地域社会、従業員などと共に永続的発展を図ることを経営方針としております。(2)目標とする経営指標 当社グループは、連結経営の持続的な発展を達成し高収益体制を確立することにより企業価値を向上させることができると考えております。具体的な数値目標としましては、連結売上収益営業利益率10%以上を安定的に維持することを掲げております。(3)中長期的な会社の経営戦略 バッテリ充放電技術とモータ技術を基盤としたプロユーザー満足度の高い新製品開発と豊富な製品ラインアップ、高品質とコスト競争力を両立させたグローバルな生産体制、国内及び海外各地域における業界No.1の販売・サービス体制が当社グループの強みです。中でも、きめ細かく自社の販売・サービス拠点をもつ当社は各国・各地域で製品・補修部品の在庫を豊富に持つことで、販売だけでなく迅速な修理・物流といったサービスの提供が可能となっており、顧客との信頼関係構築につなげています。これらを維持・強化することにより、他社の追随を許さない高いブランド力を構築し「Strong Company」の実現、すなわち世界各地域におけるプロ用電動工具をはじめ、園芸用機器、エア工具など工具のグローバルサプライヤーとしてトップシェアの維持・獲得を目指しております。 この経営戦略を実行するために、為替リスクやカントリーリスクをはじめ予期せぬ経営環境の変化に耐えうる強固な財務体質を維持するとともに、プロ用工具分野を中心に経営資源を集中しております。 (4)会社の対処すべき課題と対応 世界経済の先行きの不透明な状況が続く一方で、頻発する自然災害や地球温暖化などの環境問題、人手不足といった社会課題の解決に貢献する、作業効率が高く、かつ人と地球環境に優しい工具に対する需要は先進国・新興国を問わず益々高まっていくものと思われます。こうした経営環境を前提に、当社グループは、・ 市場のコードレス化をリードするため、バッテリの充放電技術とモータ技術を中心とした研究開発力・製品開発力を高める。・ 電動工具に次ぐ将来の事業の柱として、充電式の園芸用機器及び清掃関連機器を中心とした製品開発・市場開拓に取り組む。・ 特定の国や地域、サプライヤーへ過度に依存することのない、多極的な生産・調達体制の強化に取り組む。・ 世界の各地域と顧客に密着するきめ細かな営業、アフターサービス体制の構築を更に進め、マキタブランドの向上に努める。などの施策を推し進めることにより、人の暮らしと住まい作りに役立つ工具のグローバルサプライヤーとして持続可能な社会の実現に貢献し、業界での確固たる地位の確保に努めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、人の暮らしと住まい作りに役立つ工具(充電式を中心とした電動工具・園芸用機器、エア工具など)のグローバルサプライヤーとして持続可能な社会の実現に貢献し、業界において確固たる地位を確保することを目指しております。これを実現するための経営姿勢/品質方針として「社会と共に生きる経営」、「お客さまを大切にする経営」、「堅実かつ積極的な経営」、「質実剛健の社風を大切にし、一人一人の能力を活かす経営」を掲げ、健全な収益体制により株主、ユーザー、地域社会、従業員などと共に永続的発展を図ることを経営方針としております。(2)目標とする経営指標 当社グループは、連結経営の持続的な発展を達成し高収益体制を確立することにより企業価値を向上させることができると考えております。具体的な数値目標としましては、連結売上収益営業利益率10%以上を安定的に維持することを掲げております。(3)中長期的な会社の経営戦略 バッテリ充放電技術とモータ技術を基盤としたプロユーザー満足度の高い新製品開発と豊富な製品ラインアップ、高品質とコスト競争力を両立させたグローバルな生産体制、国内及び海外各地域における業界No.1の販売・サービス体制が当社グループの強みです。中でも、きめ細かく自社の販売・サービス拠点をもつ当社は各国・各地域で製品・補修部品の在庫を豊富に持つことで、販売だけでなく迅速な修理・物流といったサービスの提供が可能となっており、顧客との信頼関係構築につなげています。これらを維持・強化することにより、他社の追随を許さない高いブランド力を構築し「Strong Company」の実現、すなわち世界各地域におけるプロ用電動工具をはじめ、園芸用機器、エア工具など工具のグローバルサプライヤーとしてトップシェアの維持・獲得を目指しております。 この経営戦略を実行するために、為替リスクやカントリーリスクをはじめ予期せぬ経営環境の変化に耐えうる強固な財務体質を維持するとともに、プロ用工具分野を中心に経営資源を集中しております。 (4)会社の対処すべき課題と対応 世界経済の先行きの不透明な状況が続く一方で、頻発する自然災害や地球温暖化などの環境問題、人手不足といった社会課題の解決に貢献する、作業効率が高く、かつ人と地球環境に優しい工具に対する需要は先進国・新興国を問わず益々高まっていくものと思われます。こうした経営環境を前提に、当社グループは、・ 市場のコードレス化をリードするため、バッテリの充放電技術とモータ技術を中心とした研究開発力・製品開発力を高める。・ 電動工具に次ぐ将来の事業の柱として、充電式の園芸用機器及び清掃関連機器を中心とした製品開発・市場開拓に取り組む。・ 特定の国や地域、サプライヤーへ過度に依存することのない、多極的な生産・調達体制の強化に取り組む。・ 世界の各地域と顧客に密着するきめ細かな営業、アフターサービス体制の構築を更に進め、マキタブランドの向上に努める。などの施策を推し進めることにより、人の暮らしと住まい作りに役立つ工具のグローバルサプライヤーとして持続可能な社会の実現に貢献し、業界での確固たる地位の確保に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当社グループの連結財務諸表は国際会計基準(以下、「IFRS」という。)に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについて、当該見積り及び当該仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績等に生じる影響などにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (6)見積り及び判断の利用」に記載のとおりです。当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいております。この報告書には、当社独自の予測や評価に基づいた将来に関する記述を含んでおります。当社グループが営業活動を行っている電動工具市場は、経済情勢の急激な変化、住宅需要、為替レート、競合他社との競業状況の変化及びその他の要因に影響を受けます。このようなリスクや状況の変化により、記載内容と実際の結果が著しく異なることがあります。従って、文中の将来に関する記述は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その実現の可能性を述べているものではありません。 (1)経営成績の状況① 業績当社グループは世界のプロユーザー向けの電動工具の製造・販売を主な事業としております。当連結会計年度の連結売上収益の83.1%が海外売上収益です。電動工具の需要は、住宅建築や修繕、商業施設・プラント建設、その他の公共投資・個人投資の影響を受けます。当連結会計年度の連結売上収益は、前連結会計年度比1.6%(11,739百万円)増加して753,130百万円となりました。当連結会計年度の円ドル為替相場の平均レートは、前連結会計年度に比べ5.6%の円安、1ドル=152.62円でした。円ユーロ為替相場の平均レートは、4.5%の円安、1ユーロ=163.88円でした。全通貨の加重平均では3.8%の円安、為替による売上収益の増加額は22,793百万円となります。このドル高及びユーロ高といった為替の影響を除いた場合、当社グループの連結売上収益は1.5%(11,054百万円)減少となります。また当連結会計年度の販売台数は前連結会計年度比1.5%減少となりました。 DIY市場が確立されている北米及び欧州などの先進国では、電動工具需要は経済成長に加え、消費動向の影響を受けます。一方、発展途上国では、電動工具需要は経済成長が増加すれば拡大すると予測されます。技術的な革新は電動工具市場を活性化させ、特に近年では小型軽量化され高性能化されたリチウムイオンバッテリ充電式電動工具は新たな需要を喚起しております。当社グループは、電動工具メーカーとして世界で確固たる地位を築いておりますが、世界レベルでの競争は更に激しくなっております。当期の国際的な経済情勢を見ますと、インフレ抑制のための金融引き締め政策が各国で行われる中、金利の高止まりなどから住宅投資が低調に推移するなど、世界的に経済成長が鈍化しました。また、ロシアによるウクライナ侵攻や中東地域の情勢不安が一層の物価上昇、景気後退を招く可能性もあり、依然として先行き不透明な状況が続いています。このような情勢の中で当社グループは、開発面では、ハイパワー・長寿命・高耐久の「40Vmaxリチウムイオンバッテリ」(XGT)シリーズの電動工具・園芸用機器をはじめとした充電製品のラインアップ拡充に注力するとともに、ロボット芝刈機や充電式スイーパなど新規カテゴリへも新製品を投入しました。生産面では、あらゆる製造工程内でムダ取りとコストダウン活動に努めるとともに、各工場での取り組みを他工場に横展開していくことで、グループ全体での効率向上に努めました。営業面では、地域密着・顧客密着のサービス体制のレベルアップに注力し、世界各地域のお客さまとの信頼関係の更なる強化に努めるとともに、40Vmaxリチウムイオンバッテリを活用したハイパワーな製品を軸に市場の深耕・開拓に取り組みました。利益面においては、輸送コストの低減と為替の影響などにより原価率が改善したことから、営業利益は前期比61.8%増の107,038百万円(営業利益率 14.2%)となりました。税引前利益は前期比69.5%増の108,477百万円(税引前利益率14.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は81.6%増の79,338百万円(親会社の所有者に帰属する当期利益率10.5%)となりました。  当社グループの目標は、グループ全体の持続的成長により、高い利益体質を確立し、連結ベースで売上収益に対する営業利益率10%を維持することです。さらに、中長期的な戦略として、当社グループは、高いブランド力を構築し、世界各地域におけるプロ用電動工具をはじめ、園芸用機器など工具のグローバルサプライヤーとしてトップシェアの維持・獲得を目指しております。 当社グループは、プロユーザー満足度の高い新製品開発、高品質とコスト競争力を両立させたグローバルな生産体制、国内及び海外各地域における販売・サービス体制を常に強化していくことにより、これらの目標を達成できると確信しております。この経営戦略を実行するために、当社グループは、為替相場変動リスク、地理的リスク、経営上の主要な機能や生産拠点の集中から生じるリスクなど、予期せぬ経済環境の変動に耐えうる確固たる財務体質を維持することに努めております。 製品グループ別業績電動工具等電動工具等には、ドリル、ハンマドリル、震動ドリル、グラインダ、充電式インパクトドライバ、マルノコ等があります。このグループは当社グループの連結売上収益のうち最も大きな割合を占めております。当連結会計年度におけるこの分野の売上収益は前連結会計年度比0.4%増の405,660百万円で、連結売上収益の53.9%となりました。このうち国内は前連結会計年度比1.2%増の54,311百万円で、国内売上収益の42.7%となりました。海外は前連結会計年度比0.3%増の351,349百万円で、海外売上収益の56.1%となりました。当連結会計年度に発売した製品としては、バッテリを本機から分離したコネクタ式を使用することで作業者の手元の負担を軽減し、製品全高を最大限抑えることで優れた操作性を実現した充電式オービタルサンダ、世界最大※ノコ刃径415mmで最大158mmの厚物材を軽快に一発切断可能な充電式マルノコ、大型自動車のホイール脱着等に最適なエア式同等の強力トルクを実現した充電式インパクトレンチなどがあります。(※ 充電式マルノコにおいて。2024年9月現在、当社調べ。) 園芸用機器・家庭用機器・その他製品園芸用機器・家庭用機器・その他製品には、チェンソーや草刈機、掃除機、充電式クリーナ等があります。当連結会計年度におけるこの分野の売上収益は前連結会計年度比0.2%減の180,675百万円で、連結売上収益の24.0%となりました。このうち国内は前連結会計年度比3.4%増の41,587百万円で、国内売上収益の32.7%となりました。海外は前連結会計年度比1.2%減の139,088百万円で、海外売上収益の22.2%となりました。当連結会計年度に発売した製品としては、ハンディタイプで軽量・取り回し性に優れ、アウトドアや屋外の清掃に便利な充電式洗浄機、棹の分割機構を有し、運搬保管に便利ながら先端角度調整機構や自動チェーンテンション調整機構等で使い勝手にも優れる充電式高枝チェンソー、ハンディタイプで軽量・コンパクトながら太めの枝もしっかり切断可能な充電式プルーニングソーなどがあります。当社グループはリチウムイオンバッテリを主体とする充電式園芸用機器に注力しており、騒音や排気ガスといった点で環境にやさしい製品の拡販に努めております。 部品・修理・アクセサリー当社グループはアフターサービスとして部品・アクセサリーの販売や修理を行っております。当連結会計年度におけるこの分野の売上収益は前連結会計年度比6.6%増の166,795百万円で、連結売上収益の22.1%となりました。このうち国内は前連結会計年度比6.6%増の31,263百万円で、国内売上収益の24.6%となりました。海外は前連結会計年度比6.6%増の135,532百万円で、海外売上収益の21.7%となりました。 ②地域別売上収益国内では、建築・建設資材価格の高止まりや住宅着工数の減少など需要環境が厳しい中で、「40Vmaxリチウムイオンバッテリ」(XGT)シリーズの新製品や園芸用機器が売上を下支えし、前期比3.2%増の127,168百万円となりました。 欧州では、利下げが実施されたものの依然として金利は高水準にあり、建築・建設市場は低調に推移しましたが、在庫調整後の受注が順調に回復したことに加え、円安現地通貨高の影響により前期比4.3%増の371,798百万円となりました。 北米では、金利高と建築資材価格の高騰により住宅投資が鈍化しており、また市場競争も激化していることなどから、前期比10.4%減の83,919百万円となりました。 アジアでは、中国の不動産不況の長期化が周辺国へ波及し、総じて工具需要が低調に推移し、前期比2.4%減の45,031百万円となりました。 中南米では、主要国で引き続き販売が好調なことに加え、XGTシリーズや充電式園芸用機器の拡販に努めたことから、前期比2.0%増の50,687百万円となりました。 オセアニアでは、金融引き締めの影響による不動産市場の低迷が続いており、前期比1.0%減の55,802百万円となりました。 中近東・アフリカでは、国により濃淡はあるものの、総じて建設・建築需要は好調に推移しており、前期比18.3%増の18,726百万円となりました。 ③地域別セグメントセグメント情報は当社及び連結子会社の所在地に基づき決定されます。セグメント売上は出荷元基準であり、それぞれの市場における売上収益を示す地域別売上とは異なります。当社は全ての報告セグメントの業績をIFRSで一般に公正妥当と認められた会計基準により評価しております。各セグメントの営業利益の算出方法は、連結損益計算書における営業利益の算出方法と一致しており、受取利息及び配当金、支払利息、為替差損益、及び金融資産の売却損益、金融資産及び金融負債の評価損益などを含みません。 日本セグメント当連結会計年度の日本セグメントの売上収益は、前期比36.1%増加し437,282百万円となりました。外部顧客に対する売上収益は3.3%増加して146,494百万円(連結売上収益の19.5%)となりました。これは、主に国内での販売が増加したことが要因となります。また、取引量増加の影響などにより、営業利益率は5.9%から6.3%と0.4ポイント改善しました。この結果、当連結会計年度のこのセグメントの営業利益は45.5%増加し27,658百万円となりました。 欧州セグメント当連結会計年度の欧州セグメントの売上収益は、前期比6.5%増加し395,238百万円となりました。外部顧客に対する売上収益は4.3%増加して374,771百万円(連結売上収益の49.8%)となりました。これは、円安の影響であり、現地通貨での売上は△0.2%の減収でした。コストダウンや価格転嫁が進んだ影響などにより、営業利益率は4.8%から9.5%と4.7ポイント改善しました。この結果、当連結会計年度のこのセグメントの営業利益は110.8%増加し37,582百万円となりました。 北米セグメント当連結会計年度の北米セグメントの売上収益は、前期比9.3%減少し90,966百万円となりました。外部顧客に対する売上収益は、9.7%減少して86,802百万円(連結売上収益の11.5%)となりました。売上収益は、高金利などの影響により住宅販売が低迷していることから減少しております。輸送コストや調達コストの減少の影響により、営業利益率は△0.10%から△0.02%と0.08ポイント改善しました。この結果、当連結会計年度のこのセグメントの営業損失は84.9%減少し△19百万円となりました。 アジアセグメント当連結会計年度のアジアセグメントの売上収益は、前期比29.8%増加し311,708百万円となりました。外部顧客に対する売上は2.7%減少して31,696百万円(連結売上収益の4.2%)となりました。これは、中国経済の不動産不況が悪化して新築需要が低下、その影響が周辺国にも波及したことなどから売上収益が減少しております。工場稼働率の改善などにより営業利益率は7.2%から9.2%と2.0ポイント改善しました。この結果、当連結会計年度のこのセグメントの営業利益は67.1%改善し28,832百万円となりました。 その他の地域セグメント当連結会計年度のその他の地域セグメントの売上収益は、前期比1.6%増加し113,711百万円となりました。外部顧客に対する売上収益は1.6%増加して113,367百万円(連結売上収益の15.1%)となりました。これは、主に中南米の需要が堅調に推移したことにより売上収益が増加しました。コストダウンや価格転嫁が進んだ影響などにより、営業利益率は4.9%から6.4%と1.5ポイント改善しました。この結果、当連結会計年度のこのセグメントの営業利益は33.3%増加し7,294百万円となりました。  (2)財政状態の状況  (単位:百万円) 前連結会計年度(2024年3月31日)当連結会計年度(2025年3月31日)増減資産1,055,8081,106,52550,717負債180,602174,030△6,572資本875,206932,49557,2891株当たり親会社所有者帰属持分(円)3,227.063,441.88214.82親会社所有者帰属持分比率(%)82.2%83.7%1.5% 資産合計は、前連結会計年度末に比べ50,717百万円増加し、1,106,525百万円となりました。主な要因は、現金及び現金同等物の増加によるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ6,572百万円減少し、174,030百万円となりました。主な要因は、借入金の減少によるものです。資本合計は、前連結会計年度末に比べ57,289百万円増加し、932,495百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加によるものです。 (3)キャッシュ・フローの状況                                     (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)営業活動によるキャッシュ・フロー237,086129,874投資活動によるキャッシュ・フロー△25,619△37,872財務活動によるキャッシュ・フロー△191,277△33,545現金及び現金同等物の増減額(△は減少)33,92556,634現金及び現金同等物の期末残高196,645253,279 現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ56,634百万円増加し、253,279百万円となりました。・営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は、前期より107,212百万円減少し、129,874百万円となりました。主な要因は棚卸資産の削減額の減少などによるものです。・投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は、前期より12,253百万円増加し、37,872百万円となりました。主な要因は定期預金の預入による支出の増加などによるものです。この結果、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、前期より119,465百万円減少し、92,002百万円となりました。・財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果使用した資金は、前期より157,732百万円減少し、33,545百万円となりました。主な要因は短期借入金の返済額の減少などによるものです。 当社グループの流動性の主な源泉は、手元現預金、営業活動から得た現預金及び与信限度枠内の借入金で構成されます。 現在、当社グループは資金調達について、グループ内でキャッシュマネジメントを整備し資金を有効に活用すると共に、連結ベースで十分な手元流動性を確保するために、資金調達手段については、金融機関借入も行っております。当社グループは当連結会計年度末現在253,279百万円の現金及び現金同等物を保有しております。このほかに255,653百万円の与信限度枠を備えており、与信限度枠のうち10,152百万円を使用しておりますが、245,501百万円は未使用でありました。当連結会計年度末現在の連結財政状態計算書において10,152百万円の短期借入金が計上されており、主に当社グループの日々の営業活動に使用されております。  当社グループの一部の借入金は変動金利で調達しておりますが、全て短期のため、市場金利の変動が当社グループの損益に与える影響は軽微と考えられます。平均利率等短期借入金に関する情報は連結財務諸表の注記13を参照下さい。当社グループは、従前より高い流動比率を維持してきており、当連結会計年度末は253,279百万円の現金及び現金同等物があります。当社の経営者はこれらの現金及び今後当社グループの営業活動によって生み出される現金で、将来にわたる運転資本の需要、設備投資及び研究開発等を十分行えると見込んでおります。当社の経営者は、運転資本は、当社グループの現在の必要性に照らして十分であると考えております。 (4)生産、受注及び販売の状況当社グループは見込生産方式を採用しており、受注状況は集計しておりません。当連結会計年度の販売価格による生産金額は、前連結会計年度と比較して、156,674百万円(38.2%)増の566,496百万円となりました。当連結会計年度の売上収益は前連結会計年度を1.6%上回る753,130百万円となりました。なお、当社グループは、主に電動工具を製造・販売する単一事業分野において営業活動を行っており、単一事業部門で組織されているため事業の種類別セグメントに関連付けた説明は記載しておりません。

事業リスク

主なリスクとして、まず経済状況の変動が挙げられます。住宅着工件数や公共投資、個人消費の動向が需要に大きく影響するため、世界経済の停滞は売上収益の減少や収益圧迫につながる可能性があります。次に、為替レートの変動です。海外売上・生産比率が80%を超えるため、ユーロや米ドル、人民元などの為替変動が損益や資産価値に大きな影響を与えます。また、国際的な活動に伴う政治・経済要因、自然災害、法律・規制の変更、テロ、労働争議なども事業に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、激しい市場競争や新製品開発力の低下、原材料の不足・価格高騰、主要機能や生産拠点の集中(特に日本と中国)、特定の部品供給会社への依存もリスク要因です。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|5,566 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。なお、ここに記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものをリスクが高い順番に記載しております。 対応につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)会社の対処すべき課題と対応」に記載の通りです。 (1) 経済状況電動工具、園芸用機器等の需要は、経済状況に影響を受けます。一般的に電動工具等の需要は、住宅着工件数、住宅リフォーム、公共投資、個人投資等の経済情勢の変化に大きな影響を受け、建設活動の水準並びに設備投資及び消費動向は、市況に大きく依存します。 当社グループは日本・欧州・北米・アジア・中南米・オセアニア・中近東・アフリカで積極的に事業展開しており各地域経済が停滞する場合や原油・鉱物資源の高騰及び暴落、世界的に連鎖しやすくなっている株価の急激な乱高下が、建設需要や公共投資、設備投資及び一般消費動向に影響を与え、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。引き続き世界経済は不透明な状況であり、今後の展開如何では、建設活動及び消費に悪影響を与え、当社グループの売上収益が減少し、その結果、販売費及び一般管理費等の比率が上昇して収益を圧迫し、生産設備や販売・流通拠点の再編成・再構築が必要となる可能性があります。新たな国で債務危機が発生した場合には、金融機関の破綻の懼れによる信用収縮の一層の進行又は緊縮財政の導入による公共投資の一層の削減を通じて、住宅着工件数、住宅リフォーム、公共投資、個人投資等に更に悪い影響を与え、当社グループの売上収益が減少するリスクがあります。(2) 為替レートの変動各国子会社の機能通貨によって表示されている損益取引は、決算期間中の平均為替レートにて円貨換算された後、当社グループの連結損益計算書の重要な構成要素となります。また、各国子会社の機能通貨で表示された資産及び負債は、期末時の為替レートにて円換算された後、当社グループの連結財政状態計算書の重要な構成要素となります。在外営業活動体の換算差額は資本の部のその他の資本の構成要素に含めて表示しております。海外売上収益比率及び海外生産比率が80%を超えている現在では、為替レートの変動は当社グループの損益取引結果、包括利益、資産、負債及び親会社の所有者に帰属する持分の円貨額に大きく影響します。 当社グループの財務状況に大きく影響するのが売上収益におけるユーロ及び米ドル、生産における米ドル及び人民元です。 当社グループは、ユーロ、米ドル及び日本円といった主要通貨間の短期的為替レート変動の影響を最小化するために為替予約を行っておりますが、中長期的な為替レート水準の変動は、計画的な資材の調達、生産、物流及び営業活動等に影響を与え、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、各国通貨為替レートの急激な変動は経営成績に予想を超える影響を与えるリスクがあります。並びに中国から部材や製品を輸入しているため、人民元に対して円安が進行する場合には、当社グループの財政状態、経営成績を圧迫する要因となります。(3) 国際的活動及び海外進出海外市場への事業進出については次のようないくつかのリスクが想定されます。これらの想定リスクが発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⅰ.不利な政治又は経済要因 ⅱ.地震、洪水、火災等の大規模な自然災害 ⅲ.テロや戦争、その他の要因による社会的混乱 ⅳ.法律又は規制(保護貿易政策や関税政策を含む)の施行・変更 ⅴ.人材の流動化による技術ノウハウの流出や知識水準の低下 ⅵ.潜在的に不利な税制 ⅶ.労働争議による操業率の低下や停止 (4) 世界的な競争 当社グループが事業活動を行っている世界のプロ用電動工具、園芸用機器市場においては、激しい競争が繰り広げられております。競争に影響を与える要因としては、製品の品質や機能、価格、新技術の導入や新製品開発のスピード、安全性、耐久性などの製品の信頼性、新たな競合メーカーの台頭、ブランドイメージ、アフターサービスなどが挙げられます。 当社グループは、世界のプロ用電動工具、園芸用機器市場におけるグローバルサプライヤーとして業界において確固たる地位を確保するとともに、さらなる地位向上を目指して努力しておりますが、将来においても競争力を有効に維持できる保証はありません。 当社グループが競争力を失った場合、収益力の確保、市場シェアに重要な影響を与えます。特に、世界同時不況など需要が急減するような状況においては地域によっては競争が激化し、価格低下圧力が生じ、当社グループの収益やキャッシュ・フローに悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 新製品開発力当社グループの競争力の源泉は、全世界にわたる強力な販売・アフターサービス網と共に高品質で高性能なプロ用電動工具、園芸用機器の開発に裏付けされた豊富な品揃えと多彩な新製品群に支えられている信頼のブランド維持・向上によるものです。よって、当社グループが、プロ用電動工具、園芸用機器の市場ニーズの変化に対応した新製品の開発力を確実に持続できない場合や適時に市場に見合った価格で開発できない場合は、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(6) 生産材の不足、生産材価格の上昇当社グループはその生産活動において、珪素鋼鈑、アルミニウム、樹脂、鋼材、銅線、電子部品等の原材料や部品を購入しております。生産計画は、予定品質の材料・部品が予定期日どおりに納入されることに大きく依存しており、必要な数量が確保できない場合、生産に影響が出る可能性があります。新興諸国での調達が多い電子部品において特定素子の不足から調達に要する期間が長く、増産対応が容易でない場合、生産活動に対応できないことが予想されます。素子市況の変動、為替の相場、当該市場の人件費の高騰等により材料や部品の価格が高騰する場合、その材料や部品の価格の上昇幅が生産性向上などの内部努力や製品価格への転嫁などでは吸収できないほど著しい場合には、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(7) 経営上の主要な機能や生産拠点の集中当社グループの本社をはじめとする経営上の主要な機能の多くは愛知県に所在します。さらに、当社グループの生産活動の大きな割合を占める生産拠点は中華人民共和国江蘇省昆山市に所在します。このように当社グループの主要機能が地理的に日本及び中国の特定の地域に集中しているため、地震(特に、日本の場合、関東・東海・東南海・南海の巨大地震)、放射能汚染、洪水、火災、停電、断水など、甚大な災害が発生した場合、当社グループの業績に重大な影響を与える可能性があります。 さらに、自然災害等の他にも政治又は法環境の変化、経済状況の変化、関税率の変更、労働争議、急激な人件費増、新型コロナウイルス感染症などの新型感染症、インフラの不整備による電力不足等が発生した場合、中国における生産活動に大きな影響を与える可能性があります。 また、これらの事態を予期できずダメージを緩和することができなかった場合には、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(8) 部品供給会社への依存当社グループはその調達に係るサプライチェーンにおいて、他の仕入先への代替が困難なものもあり、特定の仕入先に依存するものがあります。新製品の立ち上げにおいて、部材メーカーの技術が当社の要求を満たせない場合や、満たすために予定以上の時間がかかる場合、新製品の販売開始時期の遅れにつながり、結果として販売機会の逸失につながる恐れがあります。また万一その仕入先が自然災害、新型感染症の流行、規制、生産能力、経営・財務状況の悪化、その他の理由で、当社グループが予定している品質、納入数量、納期を満足できない場合、生産予定に影響を与え、当社グループの財政状態、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(9) 主要顧客との関係当社グループは、単一の顧客で売上収益の10%を超える顧客はありませんが、いくつかの重要な顧客を持っております。当社グループがこれら顧客を失い、それに替わる販売チャネルを開拓できない場合には、売上収益が減少し、当社グループの経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があるほか、これら顧客の資金繰りが悪化した場合には、売上収益の急減、貸し倒れリスクの上昇により販売を縮小せざるを得ないなどの影響により、当社グループの売上収益及び利益の減少を招くリスクがあります。 また主要顧客が中国製電動工具・園芸用機器等をプロ向け自社ブランドとして採用・発売する場合には、当社グループの経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。(10) 知的財産権の侵害リスク当社グループは、当社グループ製品の販売・生産面で重要と思われる地域において、特許・意匠・商標などの出願をし、積極的に知的財産権の保護に努めていますが、当社グループの知的財産権を侵害すると思われる第三者の製品や類似する製品を完全には排除できない場合があり、その場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、第三者の知的財産権を侵害することのないよう十分な対応をしておりますが、第三者から知的財産権を侵害していると主張される可能性もあります。第三者から知的財産権の侵害を追及され、裁判となり、その申し立てが認められた場合、損害賠償の支払い、製品の生産、販売停止により、当社グループの経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。(11) 製造物賠償責任、製品の欠陥当社グループは、電動工具、園芸用機器を含む多種の製品を各国の安全規格等に準拠して開発し、世界各国の工場で品質基準に基づき製造を行っております。しかしながら、予期せぬ製品不具合による大規模なリコールの発生又は大規模な製造物賠償責任訴訟が生じた場合、発生する費用が保険によってカバーできない場合や、ブランドに対する信頼の大幅低下を招いたりした場合は、当社グループの経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。(12) 人材の確保当社グループは、年々厳しさを増す企業間競争を勝ち抜くため、専門技術に精通した人材の確保と育成を着実に行う必要があると考えております。また、当社グループ各社の組織運営や経営戦略といったマネジメントに関わる人材についても、確保・育成していく必要があります。しかし、このような技術革新や経営に不可欠となる高度な能力を有するグローバル対応人材を確保していくための競争は厳しさを増しています。このような環境下で、優秀な人材の獲得や育成が経営計画に沿って達成されない場合及び従業員の流出が防止できない場合、当社グループの事業展開、業績及び成長見通しにおいて悪影響を及ぼす可能性があります。(13) 環境規制等の公的規制当社グループは、事業を展開する全ての国において環境・商業・輸出入・税制・安全規格などの規制に従っております。また、近年、地球温暖化や気候変動に関して、全世界的に環境に配慮した公的規制が採用されています。当社グループがこれらの規制を遵守できない場合、対応が遅れる場合、又は遵守するためにコストが大幅に増加する場合、当社グループの経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。(14) IT依存リスク当社グループの本社及び製造・販売・研究開発等の主要拠点が日本にあるほか、調達・製造・販売・製品開発の拠点は世界中に展開されており、事業の過程で入手した顧客等のプライバシーや信用に関する情報(顧客の個人情報も含む)、他社の機密情報、当社グループ自身の機密情報を様々な情報ネットワークやシステムにて取り扱っております。また、当社グループが提供する製品やサービスには、インターネットを利用するものが増加しています。これらの情報ネットワークやシステムに安全対策を施し、従業員に対しては定期的にセキュリティ教育を実施しております。また、当社グループの重要なシステムに対し、定期的な脆弱性診断を実施して不正侵入リスクを軽減すると共に、2023年よりグローバルかつ一元的なセキュリティ監視体制の導入、及び、インシデント発生時の対応プロセスの見直しを進めています。しかしながら、自然災害、戦争・テロ行為、サービスへのネットワークを介した予期せぬ侵入、不正操作やサイバー攻撃などを含む意図的な行為や過失等、また、当社グループだけでなく取引先などサプライチェーンにおけるインシデント発生により、外部への情報流出、サービスの停止が発生する可能性があります。このような事象が生じた場合には、法的責任、訴訟、賠償責任、多大な対策費用等が発生したり、当社グループの企業としての信頼やブランドイメージが低下したりすることにより、経営成績、財政状態に悪影響を与える可能性があります。(15) 株式相場の変動当社グループが保有する有価証券のうち株式相場の変動の影響を受けるものは、主として上場株式及び投資信託です。株式相場は変動する可能性があり、その結果、当社グループの経営成績、財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

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