経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、別段の表記がない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「新しい価値の創造と機会の拡大」を企業理念として掲げ、株式会社コンヴァノを中核とし、連結子会社とともに、ネイル事業、コンサルティング事業、ヘルスケア事業及びインベストメント&アドバイザリー事業の4事業を展開しております。(主要な連結子会社:株式会社Convano consulting、株式会社DataStrategy、株式会社シンクスヘルスケア、虎ノ門キャピタル株式会社、株式会社アセットクリエイト、日本美容・ヘルスケア成長投資1号組合、Convano Investments Limited) いずれの事業においても、当社グループは「従来の常識や既成概念にとらわれず、本質を見極めて実行する」という経営姿勢を貫き、各事業領域における社会的課題に対してスピード感をもってソリューションを提供することにより、持続的な企業成長と社会的価値創出の両立を目指しております。ネイル事業においては、業界における唯一の低価格・高品質モデルを構築し、競争優位性と市場でのリーダーシップの強化を進めております。加えて、コンサルティング、医療支援、投資の各領域においても、顧客の真の課題に応える実行支援型のビジネスモデルを基盤とし、経営資源の分散と収益基盤の多角化を通じて、経営の安定性と成長性を高めております。 (2)市場環境および競争環境当社グループが展開する各事業領域における市場環境および競争構造は以下のとおりであります。ネイル業界においては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響からの回復が進む中で、普及率および利用頻度の両面において中長期的な成長余地が認められます。一方で、安価かつ短時間のサービスを提供する小規模事業者の増加が見られるものの、当社は高効率オペレーションとブランド力を通じて競争優位性を維持しております。医療支援・ヘルスケア商材市場では、高齢化社会の進行および医療機関における経営効率化ニーズを背景として、医療資材の提供ならびに業務支援サービスに対する需要が拡大しており、当社グループとしても継続的な顧客基盤の拡充を図っております。中小企業向けM&Aおよび投資市場においては、後継者不足や業界再編の進展により、事業承継ニーズが拡大基調にあります。当社は、虎ノ門キャピタル株式会社を通じて地域に根ざした実行支援型の投資事業に注力し、ファンド運営等を含めた包括的な支援体制を構築しております。コンサルティング市場においては、経営課題の複雑化・多様化に伴うトータルコンサルティング需要の構造的な拡大、DX関連市場及び医療DX領域における政策的な後押し(各種補助金、医療DX推進体制整備加算等)を背景として、外部依存型から実装・運用機能内蔵型への置換需要が顕在化しております。当社グループは、事業会社運営・コンサルティング・自社AI開発の三機能を内製で保持する事業構造を背景に、当該需要の取り込みを進めております。 (3)目標とする経営指標当社グループは、グループ全体としての企業価値の最大化を図るため、以下の経営指標を重視しております。全社共通の指標としては、売上収益、営業利益、営業利益率、EBITDA(営業利益+減価償却費及び償却費)及びそれらの成長率を基本指標とし、財務的健全性と収益性のバランスの確保を重視しております。なお、当社グループは、中期経営計画に基づき、翌連結会計年度(2027年3月期)の連結業績予想として、売上収益26,752百万円、営業利益8,957百万円、営業利益率33.5%を見込んでおります。(コンサルティング事業)受注高及び受注残高、継続的・反復的な取引(リカーリング)契約の比率、顧客あたり取引額、コンサルタント一人あたり付加価値及び稼働率を管理指標とし、安定的な収益基盤の構築とコンサルティング単価の向上を図っております。なお、自社開発AIプロダクトの導入数及び月額・年額課金等のリカーリング収益(ARR)についても重要指標として管理しております。(ネイル事業)ネイリスト1人あたりの施術時間、顧客の平均滞在時間、予約率及びキャンセル率といったオペレーション効率に係る指標に加え、期末店舗数、既存店売上高及び店舗当たり採算(ユニットエコノミクス)を管理指標とし、サービス品質と生産性の両立を図っております。(ヘルスケア事業)医療機関との契約件数及び継続率、並びに商材の取扱高を中心に指標化し、顧客ロイヤルティと取引規模の拡大に注力しております。(インベストメント&アドバイザリー事業)キャピタルゲイン及びインカムリターンの両面から投資成果を評価しております。これらの指標は、当社グループの中期的な価値向上に向けたマネジメント判断に資するものとして、モニタリング体制の強化と定期的な見直しを行っております。 (4)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中期経営計画(2026年5月15日改定)に基づき、コンサルティング事業を成長の中核としつつ、各事業の相互補完による持続的成長を目指しております。(コンサルティング事業)当社グループは、(α)経営戦略・人材組織・バックオフィス機能・マーケティング等を包括的に支援する総合コンサルティング、(β)ヘルスケア事業及び事業会社運営を通じて蓄積した知見を活かした医療機関向けの開業支援・施術品質管理・医療資材調達最適化・クリニック現場運用最適化等の専門コンサルティング、(γ)コールセンター・カスタマーサポート・制作及び運用業務等を受託するアウトソーシングの3層構造により事業を展開しております。500院を超える医療機関ネットワーク及び事業会社運営を通じて蓄積した取引・成約・運用データ、並びに自社開発のAI・データ分析機能を活用し、戦略立案から実行・運用までを一気通貫で提供するトータルコンサルティング体制の高度化を進めるとともに、月額・年額課金等のリカーリング収益の比率を段階的に高め、収益基盤の安定化及び拡充を図ってまいります。なお、自社開発AIプロダクト群については、中期経営計画期間より「AI事業」として独立したセグメントに位置付け、本格的な収益化を進めてまいります。(ネイル事業)「FASTNAIL」ブランドを基盤として、既存店舗の収益性向上及び業務オペレーションの効率化に注力するとともに、関東エリアを中心に新規出店を進めてまいります。高品質・デザイン性を重視したフラッグシップ業態(FASTNAIL PLUS)の確立、短期集中型の人材育成システム及び独自CRM・データ分析基盤の活用を進め、中期経営計画に基づき翌事業年度(2027年3月期)末の店舗数を80店舗と計画するとともに、中期的には100店舗体制の構築を通じてネイル業界における国内シェアNo.1の実現を目指してまいります。(ヘルスケア事業)契約医療機関数の増加、顧客あたり取扱高の向上、厚生労働省承認商品の開発及び独占販売を進めるとともに、薬機法並びにGDP/GMPガイドラインに対応した物流体制を強化し、リカーリング型契約比率を高めてまいります。(インベストメント&アドバイザリー事業)2025年11月の事業戦略及び投資戦略の一部変更により、暗号資産の保有に重点を置く方針から、本業を起点とする事業成長並びにM&A及び成長投資を重視する方針へと転換しております。買収案件のバリューアップ及び保有アセットの売却による収益獲得を図りつつ、シナジーが見込める案件を中心に投資を実行してまいります。 (5)会社の対処すべき課題① 既存店舗の再構築とブランド価値の再定義当連結会計年度においては、関東エリアを中心に新規出店12店舗(閉店1店舗)を実施し、当連結会計年度末の店舗数は73店舗(直営68店舗、フランチャイズ5店舗)と、前連結会計年度末の62店舗から11店舗増加いたしました。一方、出店から10年を経過する店舗が半数を超え、設備の老朽化による顧客体験の質の低下が課題となっております。今後は、関東エリアを中心とした新規出店を継続し、中期経営計画に掲げる翌事業年度(2027年3月期)末80店舗の計画を経て、中期的に100店舗体制によるネイル業界における国内シェアNo.1の実現を目指すとともに、収益性の高いフラッグシップ店舗(FASTNAIL PLUS)の確立と運営ノウハウの標準化、既存店舗の改装及び『FASTNAIL』ブランドの再定義に向けた店舗デザイン・働く環境への投資を進め、新規出店と既存店舗の活性化の両面から、顧客・従業員双方にとって魅力ある体験を提供してまいります。 ② サービス価値とオペレーション体制の再設計短時間・低価格モデルは一定成果を収めましたが、低単価や稼働率の低迷、ネイリスト不足が慢性的課題です。ターゲット顧客層の見直しや提案型オペレーションの強化、重要KPIの再定義とPDCAサイクルの徹底により、顧客満足度と単価向上を図ります。 ③ ITインフラとデータ活用の強化本社・店舗の業務システムおよびBIツール老朽化により、非効率や分析不足が顕在化しています。店舗業務と連携可能な基幹システム刷新とデータインフラ整備を推進し、業務効率化と迅速な意思決定を実現します。 ④ マーケティングおよびCRM機能の強化現行の外部プラットフォーム依存型集客では、当社ターゲット層とのマッチングに課題があり、ブランド毀損リスクも高まっています。自社アプリやLINE公式アカウントなどCRMツール強化、SNS・デジタル広告による自社集客チャネル拡充、カスタマーサポート体制強化を通じて、マーケティング戦略の再構築を図ります。 ⑤ 採用・育成・人事制度の刷新ネイリスト定着率向上は店舗稼働率・顧客満足度に直結する重要課題です。柔軟な働き方や報酬制度の見直し、生産性・顧客単価連動インセンティブ制度を設計します。教育カリキュラム再構築と研修施設拡充により、採用から育成・配属まで一貫した人材活躍体制を整備します。 ⑥ヘルスケア事業の薬機法対応物流体制の強化とリカーリング収益基盤の確立医薬品・医療機器の輸入代行ビジネス拡大に伴い、薬機法・GDP/GMPガイドライン遵守と温度管理物流体制の強化が急務です。海外サプライヤー管理・院内物流オペレーションの自動化投資を推進し、急増する取扱数量に耐え得る品質保証システムを構築します。また、独占販売品目の拡充に合わせて販路を多角化し、リカーリング型契約比率を高めることで収益の安定化を図ります。 ⑦インベストメント&アドバイザリー事業の案件パイプライン拡充とリスク管理ロールアップ戦略を加速するため、ディールソーシングネットワークの拡大と専門人材確保が不可欠です。デューデリジェンス体制の高度化、投資ポートフォリオの集中度管理、外部投資家向けレポーティング強化により、リスクの可視化とパフォーマンスの安定化を図ります。さらに、ファンド組成スキームの多様化を進め、キャピタルゲイン回収スケジュールの平準化を目指します。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、別段の表記がない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「新しい価値の創造と機会の拡大」を企業理念として掲げ、株式会社コンヴァノを中核とし、連結子会社とともに、ネイル事業、コンサルティング事業、ヘルスケア事業及びインベストメント&アドバイザリー事業の4事業を展開しております。(主要な連結子会社:株式会社Convano consulting、株式会社DataStrategy、株式会社シンクスヘルスケア、虎ノ門キャピタル株式会社、株式会社アセットクリエイト、日本美容・ヘルスケア成長投資1号組合、Convano Investments Limited) いずれの事業においても、当社グループは「従来の常識や既成概念にとらわれず、本質を見極めて実行する」という経営姿勢を貫き、各事業領域における社会的課題に対してスピード感をもってソリューションを提供することにより、持続的な企業成長と社会的価値創出の両立を目指しております。ネイル事業においては、業界における唯一の低価格・高品質モデルを構築し、競争優位性と市場でのリーダーシップの強化を進めております。加えて、コンサルティング、医療支援、投資の各領域においても、顧客の真の課題に応える実行支援型のビジネスモデルを基盤とし、経営資源の分散と収益基盤の多角化を通じて、経営の安定性と成長性を高めております。 (2)市場環境および競争環境当社グループが展開する各事業領域における市場環境および競争構造は以下のとおりであります。ネイル業界においては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響からの回復が進む中で、普及率および利用頻度の両面において中長期的な成長余地が認められます。一方で、安価かつ短時間のサービスを提供する小規模事業者の増加が見られるものの、当社は高効率オペレーションとブランド力を通じて競争優位性を維持しております。医療支援・ヘルスケア商材市場では、高齢化社会の進行および医療機関における経営効率化ニーズを背景として、医療資材の提供ならびに業務支援サービスに対する需要が拡大しており、当社グループとしても継続的な顧客基盤の拡充を図っております。中小企業向けM&Aおよび投資市場においては、後継者不足や業界再編の進展により、事業承継ニーズが拡大基調にあります。当社は、虎ノ門キャピタル株式会社を通じて地域に根ざした実行支援型の投資事業に注力し、ファンド運営等を含めた包括的な支援体制を構築しております。コンサルティング市場においては、経営課題の複雑化・多様化に伴うトータルコンサルティング需要の構造的な拡大、DX関連市場及び医療DX領域における政策的な後押し(各種補助金、医療DX推進体制整備加算等)を背景として、外部依存型から実装・運用機能内蔵型への置換需要が顕在化しております。当社グループは、事業会社運営・コンサルティング・自社AI開発の三機能を内製で保持する事業構造を背景に、当該需要の取り込みを進めております。 (3)目標とする経営指標当社グループは、グループ全体としての企業価値の最大化を図るため、以下の経営指標を重視しております。全社共通の指標としては、売上収益、営業利益、営業利益率、EBITDA(営業利益+減価償却費及び償却費)及びそれらの成長率を基本指標とし、財務的健全性と収益性のバランスの確保を重視しております。なお、当社グループは、中期経営計画に基づき、翌連結会計年度(2027年3月期)の連結業績予想として、売上収益26,752百万円、営業利益8,957百万円、営業利益率33.5%を見込んでおります。(コンサルティング事業)受注高及び受注残高、継続的・反復的な取引(リカーリング)契約の比率、顧客あたり取引額、コンサルタント一人あたり付加価値及び稼働率を管理指標とし、安定的な収益基盤の構築とコンサルティング単価の向上を図っております。なお、自社開発AIプロダクトの導入数及び月額・年額課金等のリカーリング収益(ARR)についても重要指標として管理しております。(ネイル事業)ネイリスト1人あたりの施術時間、顧客の平均滞在時間、予約率及びキャンセル率といったオペレーション効率に係る指標に加え、期末店舗数、既存店売上高及び店舗当たり採算(ユニットエコノミクス)を管理指標とし、サービス品質と生産性の両立を図っております。(ヘルスケア事業)医療機関との契約件数及び継続率、並びに商材の取扱高を中心に指標化し、顧客ロイヤルティと取引規模の拡大に注力しております。(インベストメント&アドバイザリー事業)キャピタルゲイン及びインカムリターンの両面から投資成果を評価しております。これらの指標は、当社グループの中期的な価値向上に向けたマネジメント判断に資するものとして、モニタリング体制の強化と定期的な見直しを行っております。 (4)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、中期経営計画(2026年5月15日改定)に基づき、コンサルティング事業を成長の中核としつつ、各事業の相互補完による持続的成長を目指しております。(コンサルティング事業)当社グループは、(α)経営戦略・人材組織・バックオフィス機能・マーケティング等を包括的に支援する総合コンサルティング、(β)ヘルスケア事業及び事業会社運営を通じて蓄積した知見を活かした医療機関向けの開業支援・施術品質管理・医療資材調達最適化・クリニック現場運用最適化等の専門コンサルティング、(γ)コールセンター・カスタマーサポート・制作及び運用業務等を受託するアウトソーシングの3層構造により事業を展開しております。500院を超える医療機関ネットワーク及び事業会社運営を通じて蓄積した取引・成約・運用データ、並びに自社開発のAI・データ分析機能を活用し、戦略立案から実行・運用までを一気通貫で提供するトータルコンサルティング体制の高度化を進めるとともに、月額・年額課金等のリカーリング収益の比率を段階的に高め、収益基盤の安定化及び拡充を図ってまいります。なお、自社開発AIプロダクト群については、中期経営計画期間より「AI事業」として独立したセグメントに位置付け、本格的な収益化を進めてまいります。(ネイル事業)「FASTNAIL」ブランドを基盤として、既存店舗の収益性向上及び業務オペレーションの効率化に注力するとともに、関東エリアを中心に新規出店を進めてまいります。高品質・デザイン性を重視したフラッグシップ業態(FASTNAIL PLUS)の確立、短期集中型の人材育成システム及び独自CRM・データ分析基盤の活用を進め、中期経営計画に基づき翌事業年度(2027年3月期)末の店舗数を80店舗と計画するとともに、中期的には100店舗体制の構築を通じてネイル業界における国内シェアNo.1の実現を目指してまいります。(ヘルスケア事業)契約医療機関数の増加、顧客あたり取扱高の向上、厚生労働省承認商品の開発及び独占販売を進めるとともに、薬機法並びにGDP/GMPガイドラインに対応した物流体制を強化し、リカーリング型契約比率を高めてまいります。(インベストメント&アドバイザリー事業)2025年11月の事業戦略及び投資戦略の一部変更により、暗号資産の保有に重点を置く方針から、本業を起点とする事業成長並びにM&A及び成長投資を重視する方針へと転換しております。買収案件のバリューアップ及び保有アセットの売却による収益獲得を図りつつ、シナジーが見込める案件を中心に投資を実行してまいります。 (5)会社の対処すべき課題① 既存店舗の再構築とブランド価値の再定義当連結会計年度においては、関東エリアを中心に新規出店12店舗(閉店1店舗)を実施し、当連結会計年度末の店舗数は73店舗(直営68店舗、フランチャイズ5店舗)と、前連結会計年度末の62店舗から11店舗増加いたしました。一方、出店から10年を経過する店舗が半数を超え、設備の老朽化による顧客体験の質の低下が課題となっております。今後は、関東エリアを中心とした新規出店を継続し、中期経営計画に掲げる翌事業年度(2027年3月期)末80店舗の計画を経て、中期的に100店舗体制によるネイル業界における国内シェアNo.1の実現を目指すとともに、収益性の高いフラッグシップ店舗(FASTNAIL PLUS)の確立と運営ノウハウの標準化、既存店舗の改装及び『FASTNAIL』ブランドの再定義に向けた店舗デザイン・働く環境への投資を進め、新規出店と既存店舗の活性化の両面から、顧客・従業員双方にとって魅力ある体験を提供してまいります。 ② サービス価値とオペレーション体制の再設計短時間・低価格モデルは一定成果を収めましたが、低単価や稼働率の低迷、ネイリスト不足が慢性的課題です。ターゲット顧客層の見直しや提案型オペレーションの強化、重要KPIの再定義とPDCAサイクルの徹底により、顧客満足度と単価向上を図ります。 ③ ITインフラとデータ活用の強化本社・店舗の業務システムおよびBIツール老朽化により、非効率や分析不足が顕在化しています。店舗業務と連携可能な基幹システム刷新とデータインフラ整備を推進し、業務効率化と迅速な意思決定を実現します。 ④ マーケティングおよびCRM機能の強化現行の外部プラットフォーム依存型集客では、当社ターゲット層とのマッチングに課題があり、ブランド毀損リスクも高まっています。自社アプリやLINE公式アカウントなどCRMツール強化、SNS・デジタル広告による自社集客チャネル拡充、カスタマーサポート体制強化を通じて、マーケティング戦略の再構築を図ります。 ⑤ 採用・育成・人事制度の刷新ネイリスト定着率向上は店舗稼働率・顧客満足度に直結する重要課題です。柔軟な働き方や報酬制度の見直し、生産性・顧客単価連動インセンティブ制度を設計します。教育カリキュラム再構築と研修施設拡充により、採用から育成・配属まで一貫した人材活躍体制を整備します。 ⑥ヘルスケア事業の薬機法対応物流体制の強化とリカーリング収益基盤の確立医薬品・医療機器の輸入代行ビジネス拡大に伴い、薬機法・GDP/GMPガイドライン遵守と温度管理物流体制の強化が急務です。海外サプライヤー管理・院内物流オペレーションの自動化投資を推進し、急増する取扱数量に耐え得る品質保証システムを構築します。また、独占販売品目の拡充に合わせて販路を多角化し、リカーリング型契約比率を高めることで収益の安定化を図ります。 ⑦インベストメント&アドバイザリー事業の案件パイプライン拡充とリスク管理ロールアップ戦略を加速するため、ディールソーシングネットワークの拡大と専門人材確保が不可欠です。デューデリジェンス体制の高度化、投資ポートフォリオの集中度管理、外部投資家向けレポーティング強化により、リスクの可視化とパフォーマンスの安定化を図ります。さらに、ファンド組成スキームの多様化を進め、キャピタルゲイン回収スケジュールの平準化を目指します。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、回復の兆しを見せながらも、国際情勢や資源価格の動向などにより、依然として先行きに不透明感が残る状況となりました。ネイル業界も同様に、価格改定や人材確保に苦慮する厳しい市況下が続いております。このような環境の下、当社グループでは上期に採用戦略を強化し、下期には業務効率と生産性の向上を目指す施策を展開しました。新規スタッフの確保と定着を図る一方で、予約枠の最適化やメニュー構成の見直しにより、既存店舗の稼働率向上と顧客単価の改善を推進して参りました。また、当連結会計年度より、株式会社アセットクリエイト、日本美容・ヘルスケア成長投資1号組合、株式会社TKBC、株式会社DataStrategy及びConvano Investments Limitedの5社を新たに連結の範囲に含めております。なお、株式会社TKBCは、当連結会計年度において新たに連結の範囲に含めた後、株式譲渡等により支配を喪失したため、同一連結会計年度内に連結の範囲から除外しております。コンサルティング事業及びヘルスケア事業をはじめとする各事業の拡大が、売上収益及び営業利益の大幅な増加に寄与しております。コンサルティング事業は、当連結会計年度において株式会社Convano consulting及び株式会社DataStrategyが外部顧客に対する売上収益を計上することとなったことに伴い、従来「ネイル事業」に含めて報告していた当該事業を区分し、新たに報告セグメントといたしました。当連結会計年度の売上収益は8,288百万円であり、連結売上収益の過半を占めております。総合コンサルティング、医療機関向けの専門コンサルティング及びアウトソーシングの提供により、医療機関等の経営課題の解決及び業務効率化に対する需要を取り込み、当社グループの売上収益及び営業利益の拡大を牽引いたしました。以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上収益は15,517百万円(前期比378.8%増)、営業利益は1,601百万円(前期比1,088.4%増)、税引前利益は1,420百万円(前期比1,014.0%増)となりました。一方、当連結会計年度において、暗号資産の期末における市場価格の下落により暗号資産評価損4,847百万円を「その他の費用」に計上したこと、及び法人所得税費用2,482百万円を計上したことにより、親会社の所有者に帰属する当期損失は1,061百万円(前期は親会社の所有者に帰属する当期利益78百万円)となりました。 セグメント別の業績は次のとおりであります。(ⅰ) ネイル事業(業績)(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減 売上収益3,0853,248163 セグメント利益(△は損失)△135259395 (店舗数) ブランド名地域2025年3月31日開店閉店2026年3月31日 ファストネイル北海道01―1 関東42(1)10―52(1) 東海6――6 関西5――5 中国11―2 九州1――1 計55(1)12―67(1) ファストネイル・プラス関東1――1 ファストネイル・ロコ関東1――1 東海2(2)――2(2) 関西1(1)―1(1)0 九州2(2)――2(2) 計6(5)―1(1)5(4) 合計 62(6)121(1)73(5) (注)( )内はフランチャイズ店舗であり内数であります。 (新規出店、移転、閉店) 年月内容 20259FASTNAIL ロコ ららぽーと和泉店が閉店 11FASTNAIL 広島駅前店が開店 11FASTNAIL 春日部店が開店 11FASTNAIL 松戸駅西口店が開店 11FASTNAIL 荻窪駅前店が開店 20261FASTNAIL 恵比寿駅前店が開店 1FASTNAIL 自由が丘駅前店が開店 1FASTNAIL 葛西駅前店が開店 2FASTNAIL 関内店が開店 2FASTNAIL 高崎駅前店が開店 2FASTNAIL 川口駅前店が開店 2FASTNAIL 本厚木駅前店が開店 3FASTNAIL 札幌駅前店が開店 (ⅱ) コンサルティング事業(業績)(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減 売上収益08,2888,288 セグメント利益(△は損失)1442,8732,728 (ⅲ) ヘルスケア事業(業績)(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減 売上収益1002,3392,239 セグメント利益(△は損失)781,5551,477 (ⅳ)インベストメント&アドバイザリー事業(業績)(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減 売上収益551,6421,587 セグメント利益(△は損失)49△2,898△2,947 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,446百万円増加し、4,252百万円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、3,947百万円(前連結会計年度は166百万円の収入)となりました。これは主に、暗号資産評価損4,847百万円(非資金項目)を計上したことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、11,472百万円(前連結会計年度は10百万円の支出)となりました。これは主に、無形資産の取得による支出を23,705百万円及び無形資産の売却による収入を11,076百万円計上したことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は、10,970百万円(前連結会計年度は273百万円の支出)となりました。これは主に、株式の発行による収入を10,401百万円計上したことなどによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績(ⅰ) 生産実績当社グループで行う事業は提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 (ⅱ) 仕入実績当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称仕入高(千円)前期増減率(%)ネイル事業162,20824.1コンサルティング事業--ヘルスケア事業571,251-インベストメント&アドバイザリー事業468-合計733,927461.6 (注)1.金額は、仕入価格によっております。2.前期増減率について、前期の実績がないセグメントは表示しておりません。3.前連結会計年度の仕入実績の合計は130,677千円(全額ネイル事業)であります。 (ⅲ) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称売上収益(千円)前期増減率(%)ネイル事業3,248,3995.3コンサルティング事業8,287,775-ヘルスケア事業2,339,0292,229.5インベストメント&アドバイザリー事業1,641,8642,869.8合計15,517,066378.8 (注)1.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)一般社団法人メディカルアライアンス--9,567,27461.7 2.前期比について、前期が該当なし又はマイナスの場合は表示しておりません。3.各セグメントの売上収益及び前期比は、外部顧客への売上収益(セグメント間の内部売上収益を除く。)に基づいており、合計は連結損益計算書の売上収益と一致しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要性がある会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表はIFRSに基づき作成しており、その作成にあたって用いた重要な会計上の見積り及び仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載しております。経営者の視点から特に重要と考える見積りは以下のとおりであります。(暗号資産の評価) 当連結会計年度末の暗号資産8,766,742千円は取得原価で測定し、回収可能価額(期末日における活発な市場の相場価格を基礎とする処分コスト控除後の公正価値)まで減額しており、当連結会計年度において暗号資産評価損4,846,532千円を計上しました。暗号資産の市場価格は変動が大きく、期末日後の価格動向によっては、翌連結会計年度において追加の暗号資産評価損が生じる可能性があります。 なお、回収可能価額が回復した場合には、取得原価を上限として、過年度に計上した減損損失を戻し入れることがあります。(のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の評価) ネイル事業に配分されたのれん650,260千円及び商標権488,000千円の減損テストにおける使用価値は、経営者が承認した3年間の事業計画、長期成長率0.0%、税引前割引率6.7%を主要な仮定として算定しております。将来の店舗収益が計画を下回る場合や割引率が上昇した場合には、減損損失が生じる可能性があります。(繰延税金資産の回収可能性) 連結子会社の将来減算一時差異等に係る繰延税金資産206,313千円は、各社の将来の課税所得の見積りに基づき回収可能と判断した範囲で認識しております。なお、当社個別の税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異については、回収可能性を慎重に判断し、繰延税金資産を認識しておりません。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(ⅰ) 財政状態の分析当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は以下のとおりであります。(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額 資産合計3,16418,89615,732 負債合計1,4218,0056,584 資本合計1,74310,8919,148 (資産)当連結会計年度末における資産合計は18,896百万円となり、前連結会計年度末(3,164百万円)に比べ15,732百万円増加いたしました。主な増減要因は以下のとおりであります。流動資産は7,657百万円(前期比6,273百万円増)となりました。これは主として、新株予約権の発行及び行使による収入10,429百万円(連結キャッシュ・フロー計算書「株式の発行による収入」10,401百万円及び「新株予約権の発行による収入」28百万円の合計)及び社債の発行(7,000百万円)等による資金調達に伴い、現金及び現金同等物が4,252百万円(前期比3,446百万円増)増加したこと、並びに暗号資産の売買・デリバティブ取引に係る未収入金及びその他流動資産が増加したことによるものであります。非流動資産は11,239百万円(前期比9,459百万円増)となりました。これは主として、資本政策及び財務戦略の一環として暗号資産(主としてビットコイン)を取得したことにより、暗号資産残高が8,767百万円(前期比8,767百万円増)となったことによるものであります。なお、当連結会計年度において市場価格の下落により暗号資産に係る暗号資産評価損4,847百万円を計上しております。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は8,005百万円となり、前連結会計年度末(1,421百万円)に比べ6,584百万円増加いたしました。主な増減要因は以下のとおりであります。 流動負債は7,482百万円(前期比6,634百万円増)となりました。これは主として、未払法人所得税等が2,705百万円増加(当連結会計年度末2,753百万円)したこと、第5回無担保普通社債(発行総額7,000百万円のうち5,500百万円を当連結会計年度中に償還)の残存残高1,500百万円を流動負債に計上したこと、並びに営業債務及びその他の債務が増加したことによるものであります。 非流動負債は523百万円(前期比50百万円減)となりました。これは主として、新規出店及び連結子会社の本社移転に伴い非流動のリース負債が214百万円増加(当連結会計年度末370百万円)した一方、長期借入金が285百万円減少(当連結会計年度末23百万円)したことによるものであります。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は10,891百万円となり、前連結会計年度末(1,743百万円)に比べ9,148百万円増加いたしました。これは主として、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金が10,429百万円増加したことによるものであります。一方、当連結会計年度において親会社の所有者に帰属する当期損失1,061百万円を計上したことにより、利益剰余金が減少しております。 (ⅱ) 経営成績に重要な影響を与える要因について当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第1 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しておりますのでご参照ください。 (ⅲ) 経営戦略の現状と見通し当社の経営方針・経営戦略の現状と見通しにつきましては「第1 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますのでご参照ください。 (ⅳ) 資本の財源及び資金の流動性についての分析(イ)資金需要当社グループの資金需要は、主として運転資金、設備投資、事業投資(M&A及び成長投資)、長期借入金の返済並びに法人税等の支払であります。運転資金のうち主なものは、人件費、地代家賃、材料費等であります。設備投資は主に、ネイルサロン「ファストネイル」の新規出店にかかる有形固定資産の取得、敷金及び保証金の差入等であります。事業投資は、インベストメント&アドバイザリー事業を中心とするM&A及び成長投資の実行等であります。なお、当社は、2026年5月29日開催の取締役会において、アクセルマーク株式会社(東京証券取引所グロース市場、証券コード3624)が実施する第三者割当による新株式45,000,000株の引受け(取得価額902,000,000円)により同社を連結子会社とすることを決議しており、その払込期日(連結子会社化の効力発生日)は2026年7月2日を予定しております。詳細は、連結財務諸表注記「重要な後発事象」に記載しております。 (ロ)資本の財源運転資金及び設備投資に係る資金需要は、主として営業活動によるキャッシュ・フローにより得た資金を基本とし、状況に応じて取引銀行からの借入れにより充当しております。また、事業投資(M&A及び成長投資)等に係る資金需要に対しては、新株予約権の行使による払込み及び社債の発行等による資本市場からの調達により充当しております。当連結会計年度においては、新株予約権の行使により10,429,041千円、社債の発行により7,000,000千円(うち5,500,000千円を期中償還)の資金を調達しております。 (ハ)資金の流動性・借入金及び社債当連結会計年度末における借入金残高は592,960千円(うち1年内返済予定569,642千円)、社債残高は1,500,000千円であります。当連結会計年度において、新株予約権の行使による払込(10,429,041千円)及び社債の発行(7,000,000千円・うち5,500,000千円を期中償還)により資金を調達しております。・手元流動性当連結会計年度末における現金及び現金同等物は4,252,237千円であり、未払法人所得税等2,753,155千円の納付資金を含む運転資金需要に対し、十分な流動性を確保しております。・劣後特約付金銭消費貸借契約株式会社商工組合中央金庫からの借入金200,000千円は、2026年4月20日に約定どおり期限一括返済しております。(ⅴ) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗当社グループが重視する経営指標の当連結会計年度の実績は次のとおりであります。売上収益15,517百万円(前期比378.8%増)、営業利益1,601百万円(同1,088.4%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費及び償却費)1,887百万円(前期412百万円)と、いずれも大幅な増加となりました。ネイル事業では、予約枠の最適化や新規出店等により売上収益3,248百万円(同5.3%増)、ヘルスケア事業では契約医療機関数の拡大等により売上収益2,339百万円(同2,229.5%増)となりました。