経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループは「安心と快適をドライブする熱マネジメント技術のリーディングカンパニーへ」というビジョンに基づき、コンポーネントサプライヤーから 「フルソリューション・システム・サプライヤー」への変化を遂げ、統合熱マネジメントシステム(ITMS:Integrated Thermal Management System)のリーディングカンパニーとして持続的成長を実現するため、2024年2月に発表した中期経営計画に引き続き取り組んでまいります。 1.中期経営目標(2028年度連結ベース)①計画名称:SHIFT2028 (シフト2028)②計画期間:2024年1月1日~2028年12月31日③連結経営指標:売上高 3,000億円、経常利益 90億円 2.基本方針NEV(新エネルギー車)市場に焦点を当て、常にカスタマーファーストの視点で、電動コンプレッサーの製品力を軸に、競争力と柔軟性を兼ね備えた統合熱マネジメントシステムソリューションを提供する 3.重点戦略本中期経営目標を達成するために、6つの重点施策に取り組みます。(1)欧州グローバルOEMへのNEV関連製品の販売強化による市場シェア拡大(2)グループシナジーを最大活用した中国の統合熱マネジメントシステム市場の成長取り込み(3)北米市場への投資強化によるNEV向け製品の北米事業の拡大(4)製品プラットフォーム化の推進と独立系の強みを活かした幅広い顧客ニーズへの柔軟な対応(5)グローバル生産レイアウト・サプライチェーンの最適化及びサステナビリティ実現(6)人材開発の強化及び標準化とデジタル化の推進による組織運営の効率化 当連結会計年度における取り組みとしては、以下を行いました。・統合熱マネジメントシステムソリューションサプライヤーへの転換に向けた技術開発・エリア戦略による新規商権の獲得・グローバル生産レイアウト・サプライチェーンの最適化・サステナビリティ活動の推進・人材開発強化・組織運営の効率化の推進 現在の自動車市場は、世界情勢の変化も相まって不確実な状況にありますが、安定した成長を果たすため基盤となる競争力の向上と柔軟な対応を継続してまいります。なお、上記の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループは「安心と快適をドライブする熱マネジメント技術のリーディングカンパニーへ」というビジョンに基づき、コンポーネントサプライヤーから 「フルソリューション・システム・サプライヤー」への変化を遂げ、統合熱マネジメントシステム(ITMS:Integrated Thermal Management System)のリーディングカンパニーとして持続的成長を実現するため、2024年2月に発表した中期経営計画に引き続き取り組んでまいります。 1.中期経営目標(2028年度連結ベース)①計画名称:SHIFT2028 (シフト2028)②計画期間:2024年1月1日~2028年12月31日③連結経営指標:売上高 3,000億円、経常利益 90億円 2.基本方針NEV(新エネルギー車)市場に焦点を当て、常にカスタマーファーストの視点で、電動コンプレッサーの製品力を軸に、競争力と柔軟性を兼ね備えた統合熱マネジメントシステムソリューションを提供する 3.重点戦略本中期経営目標を達成するために、6つの重点施策に取り組みます。(1)欧州グローバルOEMへのNEV関連製品の販売強化による市場シェア拡大(2)グループシナジーを最大活用した中国の統合熱マネジメントシステム市場の成長取り込み(3)北米市場への投資強化によるNEV向け製品の北米事業の拡大(4)製品プラットフォーム化の推進と独立系の強みを活かした幅広い顧客ニーズへの柔軟な対応(5)グローバル生産レイアウト・サプライチェーンの最適化及びサステナビリティ実現(6)人材開発の強化及び標準化とデジタル化の推進による組織運営の効率化 当連結会計年度における取り組みとしては、以下を行いました。・統合熱マネジメントシステムソリューションサプライヤーへの転換に向けた技術開発・エリア戦略による新規商権の獲得・グローバル生産レイアウト・サプライチェーンの最適化・サステナビリティ活動の推進・人材開発強化・組織運営の効率化の推進 現在の自動車市場は、世界情勢の変化も相まって不確実な状況にありますが、安定した成長を果たすため基盤となる競争力の向上と柔軟な対応を継続してまいります。なお、上記の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況当社グループは「安心と快適をドライブする熱マネジメント技術のリーディングカンパニーへ」というビジョンに基づき、2024年2月に発表した中期経営計画にて、コンポーネントサプライヤーから 「フルソリューション・システム・サプライヤー」への変化を遂げ、統合熱マネジメントシステム(ITMS)のリーディングカンパニーとして持続的成長の実現を目指しております。大転換期を迎えている自動車業界において、NEV(新エネルギー車)市場に焦点を当て、常にカスタマーファーストの視点で、電動コンプレッサーの製品力を軸に、競争力と柔軟性を兼ね備えた統合熱マネジメントシステムソリューションの提供を進めております。当連結会計年度の世界経済は、米国の関税政策の影響が顕在化し、米国雇用統計の悪化等も見られたものの、緩やかに成長しました。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化に加え、欧州及び中国経済の減速傾向が顕在化するなど、地政学的リスクや各国政策の動向により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。当社グループにおいては、世界の自動車生産台数が前年同期比増加で推移し、アジア地域での販売が増加したこともあり、当連結会計年度の売上高は、190,875百万円(前年同期比3.8%増)となりました。営業損失は、原価低減等の諸施策や販売費及び一般管理費の抑制により、収益性は改善傾向にあるものの、1,507百万円(前年同期は営業損失6,446百万円)となりました。経常利益は、持分法による投資利益等により、1,774百万円(前年同期は経常損失176百万円)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、希望退職制度の実施に伴う一時的な損失があったものの、固定資産流動化の推進等の構造改革及び一部子会社での繰延税金資産計上により、274百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失777百万円)となりました。また、米国の関税政策等による当社への影響につきましては、引き続き動向を注視し、適切な対策を講じてまいります。なお、当社グループの報告セグメントは「自動車機器事業」のみであるため、セグメント別の記載を省略しております。 当連結会計年度末における総資産は、売上増加に加え在庫削減施策の実施により棚卸資産を縮減しましたが、売上債権の増加と設備投資による有形固定資産の増加を主因に、前連結会計年度末に比べて10,174百万円増加し、185,633百万円となりました。増加額の内、5,861百万円は為替影響であります。負債については、構造改革引当金等の戻入はありましたが、仕入増による仕入債務の増加及び長短借入金の増加を主因に、5,630百万円増加し、157,507百万円となりました。純資産については、親会社株主に帰属する当期純利益に加え、円安を背景とした為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末に比べて4,544百万円増加し、28,126百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,835百万円増加し、16,765百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産の削減等により2,668百万円(前年同期比7,134百万円の収入増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、△6,474百万円(前年同期比6,316百万円の支出減)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長短借入金の増加等により、5,022百万円(前年同期比4,462百万円の収入減)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績A. 生産実績当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの内容当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)金額(百万円)前年同期比(%)自動車機器事業165,03296.2その他44375.0合計165,47696.1 (注) 金額は販売価格によっております。 B. 商品仕入実績当連結会計年度における商品仕入実績は、次のとおりであります。 セグメントの内容当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)金額(百万円)前年同期比(%)自動車機器事業2,081105.7その他27393.6合計2,354104.1 (注) 金額は実際購入価格によっております。 C. 受注実績当社グループ(当社及び連結子会社)は、国内外での受注状況、最近の販売実績及び販売見込等の情報を基礎として、見込生産を行っております。 D. 販売実績当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの内容当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)金額(百万円)前年同期比(%)自動車機器事業189,799104.0その他1,07684.7合計190,875103.8 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度 (自 2024年1月1日至 2024年12月31日)当連結会計年度 (自 2025年1月1日至 2025年12月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)Volkswagen Group28,62915.628,20514.8華域三電汽車空調有限公司20,31711.114,0407.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。①重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表の作成において使用される見積りと判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 A.貸倒引当金当社グループは、金銭債権の貸倒による損失に備えるため、当社は一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見積額を計上しております。また在外連結子会社は主として特定の債権について回収不能見込額を計上しております。したがって、顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合には当該引当金の追加処理が必要となる可能性があります。 B.製品保証引当金当社グループは、製品の販売後の無償サービス費用に充てるため、売上高に対する過年度の発生率による金額の他、個別に発生額を見積もることができる費用について製品保証引当金を計上しております。当社グループの製品不良率や保証コストの見積りが実際と異なる場合は、製品保証費用の見積りについて修正が必要となる可能性があります。 C.投資の減損当社グループは、保有株式について将来の市況悪化や投資先の業績不振等を勘案して、投資価値の著しい下落が一時的ではないと判断される場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。 D.固定資産の減損当社グループは、固定資産を保有しており、固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しております。従って、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施する可能性があります。 E.繰延税金資産当社グループは、将来の課税所得及び実現可能性の高い継続的なタックスプランニングを分析、検討して繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の全部又は一部を将来にわたり回収できないと判断した場合、当該判断を決定した期間において、繰延税金資産の減額を実施する可能性があります。一方、今後新たに繰延税金資産を回収できると判断した場合には、法人税等調整額により繰延税金資産の増額を実施する可能性があります。 F.退職給付に係る会計処理の方法当社グループは、従業員の退職給付に備えるため、連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見積額に基づき、退職給付に係る負債を計上しております。当社グループの退職給付債務の計算における割引率、退職率、昇給率、運用付加金利等の前提条件が将来において変化した場合には、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼす可能性があります。・退職給付見込額の期間帰属方法退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっております。・数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数による定額法により費用処理しております。数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数による定額法により費用処理することとしております。なお、当社については発生年度に一括処理しております。 G.環境費用引当金米国における連結子会社THE VENDO COMPANYが、その旧工場の所在地や近隣地区の土壌及び水質汚染の浄化に係る費用に充てるため、将来の発生見積額から環境浄化費用に利用できる基金の残高を控除した額を当該引当金として計上しておりますが、浄化作業の進捗状況の如何によっては追加引当もしくは引当の減額が必要となる可能性があります。 H.構造改革引当金事業構造改革に伴い将来発生する費用に備えるため、その発生見込額を計上しております。なお、事業戦略の見直しや外部環境の変化等により、当社及び連結子会社における見積り及び仮定と異なった場合、構造改革引当金の見積りについて修正が必要になる可能性があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容売上高の主な増減要因 自動車機器事業においては、売上高は1,899億円で前年同期に対し、75億円の増収ですが、為替影響を除くと実質的に76億円の増収となりました。欧州地区は、為替影響がありましたが、顧客側の生産調整により前年同期に対し減収となりました。中国地区は、中国EVメーカー向けの販売が好調に推移し、増収となりました。アジア地区は、為替影響による減収はあったものの、インド市場の成長により現地OEM向けが伸長し、前年同期で大きく増収となりました。米州地区は、EV向けの納入が進み、アフターマーケット向けが好調に推移し、増収となりました。日本地区は、日系メーカー向け、及び建設機械向けの売上が減少し、減収となりました。地域別では海外向けの売上高が93%を占め、欧州・中国の売上が約6割を占めている状況となっております。 営業利益の主な増減要因 当期の営業損失は15億円であり前年同期に比べ49億円の損失改善となりました。悪化要因としては、販売価格の年次見直し、為替による減収、新規ビジネスの開拓・獲得や新商権のための成長投資拡大があります。一方で、全拠点での労務費削減と品質費用の減少を中心とした販売管理費の改善、生産性改善及び原価低減活動等により体質的に改善し、更に過年度の関税費用及び品質引当金の見直しによる一過性の改善要因も寄与し、前期に対して大幅な改善を達成しました。 資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金は、製品製造のための材料及び部品購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用の支出です。また、設備投資の主なものは、グローバル生産体制強化に伴う、現地生産化・内製化、及び開発用設備の他、合理化等に伴う設備の維持更新と生産用金型の取得であります。なお、当連結会計年度の主な設備投資は、国内外の自動車機器事業に係わるものであります。これらの必要資金につきましては、通常、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、親会社を含む関係会社や金融機関からの借入による資金調達にて対応しておりますが、当連結会計年度末において流動負債が流動資産を超過している状況となっております。 資金調達当社グループは、資金使途及び資金の必要な時期、期間、地域(通貨)に応じ資金調達を決定しております。運転資金については、期限を1年以内とし、グループ各社に対して状況に応じ当社からの貸付を行っておりますが、ハイセンスグループの信用補完により、現地法人で借入が可能な場合は、これを優先しております。当連結会計年度末における短期借入金残高70,927百万円の主な通貨は円、ドル、ユーロ及び人民元であります。一方、生産設備投資等に必要な長期資金を長期借入金で調達することを基本としております。当連結会計年度末における長期借入金残高6,757百万円の主たる部分は、ハイセンスグループと金融機関からの変動金利及び、固定金利による借入金であります。長期資金の調達手段の判断は、金利条件や市場環境に加え、直接、間接調達の比率、金融機関との取引状況等を総合的に判断し決定することとしております。 当連結会計年度末における借入金の合計金額は77,685百万円であり、手元流動資金16,765百万円に比して増加傾向にありますので、棚卸資産の適正化等によりキャッシュ・コンバージョン・サイクルを改善し、自己資金調達を増やすことに加えて手元流動性資金の有効活用により、短期借入金の抑制、削減をいたします。