研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
| 2025-03 |
- |
77 |
| 2024-03 |
- |
27 |
| 2023-03 |
- |
22 |
| 2022-03 |
- |
11 |
| 2021-03 |
- |
12 |
研究開発活動(本文)
FY2025|3,182 文字
6 【研究開発活動】ガリレイグループは、サステナブルビジョン「Dramatic Future 2050」を策定しており、2050年までの「カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現」に向け、持続可能な地球環境を次世代に引き渡すことを目的に「環境ビジョン2050」を掲げ、それを実現するためのアクションとして「環境アクション2030」を策定しております。「グリーン冷媒への転換」、「冷媒ガス漏洩防止」、「環境性能の高い製品を開発・提供」、「CO2排出量削減」の4つをテーマに、環境負荷低減に貢献する製品開発に取り組んでおります。また、近年の人手不足の問題に対して、省人化・省力化に貢献する製品開発にも積極的に取り組んでおります。ガリレイグループは、社会課題の解決により、新たな価値を創造してまいります。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は1,349百万円です。 (1) 環境負荷低減に貢献する製品開発 ① グリーン冷媒への転換フクシマガリレイでは、「環境アクション2030」に掲げる「グリーン冷媒への転換」を目指し、製品に使用する冷媒を地球環境に優しいものへと転換を進めております。当事業年度では、業務用冷凍冷蔵庫、製氷機において、グリーン冷媒をした製品へと全面切り替えを行いました。また、メディカル製品においても、ノンフロン冷媒R1234yfを採用した血液用冷蔵庫やメディカルフリーザー、R448Aを採用した低温作業台コールドベンチFMCシリーズなどを開発し、グリーン冷媒へと転換を進めております。 ② 省エネ製品の開発フクシマガリレイでは、エネルギーコスト高騰の問題に対して、省エネ性能向上を目指した製品開発を行っております。ノンフロン冷媒R1234yfを採用したスライド扉リーチインショーケース、ワインセラー、2段ドロアーテーブルなどを開発し、インバータ制御により省エネを実現。電気代やCO2排出量削減に貢献しております。また、自然冷媒CO2冷媒を採用した冷凍機内蔵型リーチインショーケース無通電扉仕様ショーケースを開発しました。無通電扉採用により従来機種比較で20%の省エネを実現。本製品は冷凍機上置き仕様であるため、陳列最上段でも別置ケースと同じ高さのため商品が取り出しやすく、またショーケース同士の連結も可能にするなど、利便性の高い製品仕様となっております。 ③ 海外(ASEAN地域)向けノンフロンインバータ業務用冷凍冷蔵庫の開発フクシマガリレイでは、海外(ASEAN地域)向け製品として、ノンフロン冷媒R1234yfを採用したインバータ業務用冷凍冷蔵庫を開発しました。地球環境に優しい製品として縦型冷蔵庫・冷凍庫で20機種、ヨコ型冷蔵庫、冷凍庫、冷凍冷蔵庫で30機種をラインナップしました。インバータ制御で大幅に省エネ性能が向上し、従来一定速機種比31.8%から58.2%の省エネを実現しております。 (2)省人化・省人化に貢献する製品開発① マンション向け受取り用コールドロッカーの開発フクシマガリレイでは、ノンフロン冷媒R1234yfを採用したマンション向け受取り用コールドロッカーを開発しました。近年、宅配便の再配達が増加し、CO2排出量増加やドライバー不足を深刻化させるなど、社会問題になっております。その問題解決の手段の一つとして、受取りロッカーの利用を国土交通省も推奨しています。2023年度省エネ大賞を受賞した受取り用コールドロッカーをベースに開発することで、省エネで環境に優しく、社会問題解決に貢献する製品を実現しております。② ストックスペース付きデュアルショーケースの開発フクシマガリレイでは、ケース上部のリーチイン部分を大型化し、商品をストックすることができるデュアルショーケースCTX-Jシリーズを開発しました。店舗バックヤードにプレハブ保管庫を設置するスペースがない店舗においても使い勝手が良く、ドラッグストアなどでご使用していただきやすい製品となっております。品出しにかかる時間を大幅に削減し、省人化・省力化に貢献します。③ ノンフロンミートパティー3段ドロワー冷凍保管庫の開発フクシマガリレイは、ノンフロン冷媒R1234yfを採用したミートパティー3段ドロワー冷凍保管庫を開発しました。ドロワー内に段ボール梱包されたミートパティーの梱包上部を開封し、段ボールごと収納可能な製品としています。ドロワーを引き出した後に、ドロワー正面の扉は扉下部を支点として90度回転させることで、正面から段ボールを入れやすくしています。従来機種と比較して扉・引き出し部は強度をアップし、耐久性を向上させています。さらに省エネ性能も向上し、従来比5.6%から11.9%の省エネを実現しております。④ コンパクト2ステップ自動洗浄システムSD360の開発日本洗浄機株式会社では、ファミリーレストラン向けコンパクト2ステップ自動洗浄システムSD360を開発しました。ホールスタッフが食器を並べればあとの残菜処理、下洗いを本システムが自動で行うため専任の洗浄スタッフが不要となり、省力化・省人化に大きく寄与します。(3) 新規製品開発① 海外(ASEAN地域)向け冷凍機内蔵型平形ショーケースAMシリーズの開発フクシマガリレイでは、海外(ASEAN地域)向けにタイ工場で生産する冷凍機内蔵型平形ショーケースAMシリーズを開発しました。冷媒には地球温暖化係数の低いR448Aを採用。ASEAN各国に合わせた仕様と電源50/60Hz・単相220V-240V仕様に対応し、現地で部品調達をしながらも日本製と変わらないクオリティの製品としました。② 医療医薬向けクリーンルームパネル内装システム「PURE CIS」の開発ガリレイパネルクリエイトは、再生医療をはじめとする医療医薬向けパネル内装システム「PURE CIS ~ピュアシス~」をリリースしました。これまで培ってきたパネル技術とシステムエンジニアリング力を活かし、断熱性に加え“清掃性”、“気密性”、“耐薬品性”に優れたクリーンルームを提供します。 ③ SPIN SHOCK(スパイラルフリーザー)の開発タカハシガリレイでは、新型スパイラルフリーザー「SPIN SHOCK」を開発しました。冷凍食品の需要拡大に伴い、新工場建設や既存設備の更新需要が急増しております。この需要に応えるため、限られたスペースでより多くの商品が凍結可能な“スパイラルフリーザー”に新たなラインナップとして「SPIN SHOCK」を加えました。“省スペース”、“省エネ”、“時短洗浄”を追求した製品で、生産性を高めるだけではなく、高品質な凍結により社会課題でもあるフードロス削減にも貢献します。④ 食品工場向け包装工程機器の開発ショウケンガリレイでは、食品工場の人手不足の問題や生産性向上の要望を受け、グループ初の包装工程機器の設計・開発・製造を行いました。特殊な包装形状に対応できる特定ユーザー向けの包装工程ラインとして納品し、お客様の省人化効果として工数40%以上を自動化し、約3%の生産性向上に貢献しました。⑤ 大阪・関西万博「録食R」調理器フクシマガリレイは、2025年日本国際博覧会 (大阪・関西万博)のテーマ事業「シグネチャーパビリオン」の中で、小山薫堂テーマ事業プロデューサー が担当する EARTH MART 館に製品協賛しています。EARTH MART 館のコンテンツの一つの「味を記憶し、 再現できるキッチン」内では、ソニーグループ株式会社が研究開発中の調理記録・再生を行う技術「録食R」に対応した調理機器の試作品の展示に協力しています。※「録食R」はソニーグループの登録商標です。
FY2024|4,720 文字
6 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行っております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行い、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能を更に高める観点からの研究開発活動を行いました。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は1,067百万円です。 当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく4つに分けられます。 (1) 冷凍冷蔵庫の成果 ① ノンフロン業務用冷凍冷蔵庫の開発ノンフロン冷媒(R1234yf)を採用した業務用冷凍冷蔵庫を開発しました。地球温暖化係数(GWP)は旧機種と比較して99.9%低減し、地球環境に優しい製品として縦型冷蔵庫・冷凍庫・冷凍冷蔵庫で124機種、横型冷蔵庫・冷凍庫・冷凍冷蔵庫で115機種をラインナップしました。可燃性は燃えやすく、店舗での修理が困難な冷媒ですが、ノンフロン冷媒(R1234yf)は微燃性で燃えにくく、店舗での修理が可能な冷媒です。JRA4084:2022で定められた安全機能要求事項に基づいて開発を実施し、取扱いも簡単で安全性にも優れた製品を実現しました。 ② ノンフロンキューブアイス小型製氷機の開発ノンフロン冷媒(R1234yf)を採用したキューブアイス小型製氷機を開発するとともに、外観デザインを刷新しました。地球温暖化係数(GWP)は旧機種と比較して99.9%低減し、地球環境に優しい製品として9機種をラインナップしました。外観デザインの刷新では、飲食市場の多様化を見据え、あらゆる設置環境でそれぞれの店舗の雰囲気を損なわない、見られることを意識したシンプルかつ象徴的なデザインとし、デザイン性も評価され、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。 ③ ノンフロンスライド扉小型冷蔵ショーケースの開発ノンフロン冷媒(R1234yf)を採用したスライド扉小型冷蔵ショーケースとして、横型LGシリーズ、キュービック型CRシリーズを開発しました。DCファンモーターや庫内照明LEDを採用し、地球温暖化係数(GWP)は旧機種と比較して99.9%低減しております。横型LGシリーズ全6機種では2020年省エネ基準達成率141%から156%を、キュービック型CRシリーズ全6機種では2020年省エネ基準達成率111%から129%を達成し、地球環境に優しい製品としました。さらに横型LGシリーズは海外(ASEAN地域)向けも開発しました。 ④ 大型ブラストチラーR448A仕様の開発大型ブラストチラー20型・24型・40型のモデルチェンジを行いました。ホテルパン1/1を収容したカートをそのままドッキングし冷却できる大型ブラストチラーは、大量調理施設において需要が高まっています。従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となるR448A(GWP1386)を採用し、環境負荷低減を実現しております。さらに、冷凍サイクル熱交換効率向上と庫内風廻り最適化により冷却効率を高め、従来比約35%(40型で負荷100kgを70℃から-20℃に凍結した場合)の省エネを実現し、電気代・CO2排出量削減にも貢献します。 ⑤ 小型2室ドゥコンディショナーBDシリーズの開発小型2室独立ドゥコンディショナーのモデルチェンジを行いました。パン生地に合わせ設定保存できるメモリ機能や、繁忙期に合わせて簡易操作で完了時刻が変更できる早出遅出機能の追加を行い、利便性を向上させるとともに外観意匠はシンプルかつスタイリッシュなデザインとしました。扉ハンドルは埋め込みフラットにすることで、狭小店舗での使い勝手を向上させました。DCファンモーター最適運転制御により、冷凍パン生地をオーバーナイトで発酵まで自動的に行うことができ、従来比33.5%の省エネを実現し、従来よりも精度の高い冷却・加温加湿・除湿運転が可能で、パン生地の理想な仕上がりが実現できます。⑥ 受取用コールドロッカー 半屋外使用の開発、省エネ大賞受賞受取用コールドロッカーの半屋外仕様を開発しました。受取用コールドロッカーは、テイクアウト商品などの受け渡しに利用されておりますが、物流2024年問題を受け宅配ボックスとしての引き合いが増えており、軒下であれば屋外でも設置可能なタイプを新たに開発しました。また、受取用コールドロッカー「HSN/HPNシリーズ」について、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する2023年度省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)において、「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。従来製品比約61%の省エネや、単相100Vで設置しやすい点が評価されました。お客様の電気代・CO2排出量削減だけではなく、時間の有効活用にも貢献します。⑦ 海外(ASEAN地域)向けブラストチラーの開発海外(ASEAN地域)向け製品として、低GWP冷媒小型ブラストQXF-Aシリーズを開発しました。日本向けで築き上げた「-40℃」までの急速冷却技術を継承し、製品電源は50/60Hz単相220V-240Vに対応。海外(ASEAN地域)の冷凍食品市場に貢献します。従来の国内向け機種に使用している冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となるR449A(GWP1400)を採用し、環境負荷低減を実現しております。6型2機種、12型1機種の計3機種をラインナップしました。 (2) 冷凍冷蔵ショーケースの成果①冷凍機内蔵型コンパクトインショーケースMEGシリーズのグッドデザイン賞受賞2022年10月に発売したコンパクトインショーケースMEGシリーズが2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。本製品はスーパーマーケットやドラッグストアのゴンドラ什器内へ設置が可能で、要冷食品の隣に常温食品を陳列することができるため、関連商品を同じ売り場で販売することができるクロスマーチャンダイジングを実現しています。シンプルで高品位なデザインだけではなく、店舗の売上にも貢献するデザインとなっており、また本体からの排熱を結露防止に利用できるレイアウト設計にしている点も環境や省エネを考慮しており、総合的に優れたデザインであると評価されました。②対面クローズショーケースAPKシリーズの開発地球温暖化係数の低いR448A(GWP1386)を採用し、地球環境に配慮した製品を開発しました。冷凍機インバータ化と照明LED化により、消費電力が従来比43%の省エネを実現しております。デザートやサラダ販売に適した環境配慮と省エネ性にこだわったショーケースです。③ CO2冷媒冷凍機内蔵型リーチインショーケースの開発自然冷媒であるCO2冷媒を採用した冷凍機内蔵型リーチインショーケースMGシリーズ3尺/5尺タイプを開発しました。自然冷媒R744(GWP1)を採用し、地球温暖化係数はフロン冷媒機種と比較して99.9%削減しました。また新冷凍サイクルと最適制御により、フロン冷媒機種と比較して約19%の省エネを実現しております。冷凍機上置き仕様で、陳列最上段でも別置ケースと同じ高さのため商品が取り出しやすく、またMGシリーズ同士の連結も可能にするなど、利便性を向上させました。④ 冷凍機内蔵型ショーケースのグリーン冷媒への転換環境負荷低減のため、従来の冷媒より地球温暖化係数の低いR448(GWP1386)へ転換を進め、当連結会計年度は以下2つのシリーズのモデルチェンジを実施しました。a.デザートアイランドショーケース RMCシリーズb.ドーム型アイスクリームショーケース DMシリーズ地球温暖化係数を65%削減し、地球環境に配慮した製品となっております。 ⑤店舗の生産性向上に貢献する省エネ、省人化、省力化機器のご提案2024年2月開催の展示会「スーパーマーケット・トレードショー2024」においては、クロスマーチャンダイジング用2温度帯ショーケース(冷凍/冷蔵)、冷蔵扉付きショーケースのガラス扉ラインナップ比較、ストックスペース付ショーケース各種、冷凍リーチインショーケースのガラス扉仕様別省エネ比較、各種スライド棚、スライドデッキ、リテールレディパッケージ対応フリップアップ棚、減速機構付きナイトカバーなど、様々な省エネ、省人化、省力化の提案を実施しました。 (3) 店舗システムの成果 ① HACCP ExAround「冷媒ガス漏れ予兆検知サービス」の開発日本冷凍空調工業会の「業務用冷凍空調機器の常時監視によるフロン類の漏洩検知システムガイドライン(JRA GL-17)」に対応した冷媒漏洩検知システムをリリースしました。温度管理システムHACCP ExAround温度管理プランに加入しているお客様向けのオプションサービスであり、ショーケースやプレハブ庫、冷凍機の運転データをAI(機械学習)を用いて毎日診断します。冷媒漏洩の傾向があるとお客様にご連絡して早急に点検を行うことで、冷媒漏洩量の大幅な低減を図ることができ、また食品ロスの発生を防ぎます。フロン排出抑制法では機器使用者に年4回の簡易点検が義務づけられておりますが、本システムを導入することで、簡易点検が不要になります。② HACCP ExAround「厨房まるっとプラン」の開発「インターネットオブキッチンプラットフォーム※1」に対応した日本初の複数社厨房機器向け温度管理クラウドサービスをリリースしました。本プランは、様々なメーカーの機器の温度・運転データをリアルタイムに収集し、お客様の効率的なHACCP管理運用や、設備の予防保全などにお役立ちするサービスです。さらに既存サービスの「温度管理プラン」や「衛生管理プラン」と組み合わせることで、HACCP管理に必要なデータをデジタル化し、人手不足の中でも確実に食品事故の抑制やフードロス削減に貢献します。※1 日本エレクトロヒートセンターが運営する、当社をはじめ厨房機器メーカー複数社が参加するデータ共有プラットフォームです。厨房内には複数メーカーの熱機器・冷機器・加工機器が立ち並ぶことが一般的ですが、これら多様な機器のデータ管理を一元化することが可能です。 ③ 店舗環境最適化システムGalilei Air-tec導入物件でZEB実証事業を開始令和5年度建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業及び新築建築物のZEB化支援事業(新築建築物のZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業)において、スーパーマーケットで初となる「ZEB」分類での採択となる店舗を施工しました。店舗内の環境を最適化するGalilei Air-tecシステムを用いて、令和6年4月より実証事業を通して、さらなる省エネ・ZEB化に貢献していきます。 (4) 冷熱・環境ファシリティの成果トンネルフリーザーや大型冷凍冷蔵倉庫向けのCO2冷凍システムNOBRAC(ノブラック)のラインナップ拡充2022年に開発した空冷式CO2冷凍システムに加え、食品工場や大型冷凍冷蔵庫で採用頻度が高い“水冷式”CO2冷凍システムを開発し、ラインナップを拡充しました。2023年11月に市場導入を開始し、空冷式に対して10%以上の省エネを実現しました。地球温暖化による消費電力の増加(電気料金増加)への対策やCO2排出量の削減など、より一層の環境負荷低減システムを提案することが可能となりました。
FY2023|4,412 文字
6 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行っております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行い、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能を更に高める観点からの研究開発活動を行いました。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は1,020百万円です。 当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく4つに分けられます。 (1) 冷凍冷蔵庫の成果 ① ノンフロン冷媒を用いた薬用保冷庫の開発ノンフロン冷媒(R1234yf)を採用した薬用保冷庫を開発しました。従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)を99.9%低減し、地球環境に優しい製品として6機種をラインナップしました。R1234yfは微燃性冷媒であり、日本冷凍空調工業会JRA4084:2022で定められた安全機能要求に基づいて開発しています。 ② 急速凍結庫 GKD・GFBシリーズ 冷媒R448A仕様の開発従来の冷媒に比べて地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1386)を、急速凍結庫で業界に先駆けて採用し、環境負荷低減を実現しています。0℃グレード蓄冷剤凍結において、使用電力量9.9%~25.5%の削減を達成し、省エネに貢献します。 ③ 大型製氷機キューブアイスシリーズ 冷媒R448A仕様の開発スーパーや飲食店、食品工場などで幅広く使用される大型製氷機キューブアイスシリーズの冷媒R448A仕様を開発し、環境負荷低減を実現しています。ECO(一時停止)モードを新たに搭載し、営業時間外や氷を使用しない時間帯にお客様の任意で停止時間を設定することができます。ECOモードで省エネ、節水に貢献します。 ④ スイングリーチインショーケースMRS/Fシリーズ 冷媒R448A仕様の開発スーパー、ドラッグストアなどで使用されるスイングリーチインショーケースMRS/Fシリーズの冷媒R448A仕様を開発し、環境負荷低減を実現しています。 ⑤ 冷凍機下置仕様受取用コールドロッカーの開発インターネット通販やネットスーパー等で購入した冷蔵・冷凍の商品を、利用者の都合の良いときに受け取ることができる、受取ロッカーを開発しました。1列当たり4室と7室のタイプをラインナップし、それぞれ片面扉・両面扉の仕様が選択できます。片面扉タイプは最大5列、両面扉タイプは最大3列連結可能です。また、設定温度範囲は-20℃~+15℃と幅広く、お客様用途によって変更することができます。インバーター圧縮機を採用し、高い省エネ性能も実現しています。⑥ 小型ドゥコンディショナー 新型BDシリーズ冷媒R-134a仕様の開発2020年にフルモデルチェンジを実施し、グッドデザイン賞を受賞した大型ドゥコンディショナーをベースに、外観はシンプルかつスタイリッシュなデザインを実現しました。最近では発酵から焼きたてまでを消費者に見せるオープンキッチンが主流となりつつあり、ベーカリー機器の意匠は店舗づくりの重要な要素となります。また、操作性・機能性を向上させ、さらに高効率インバーター冷凍機を採用し、大幅に省エネ性も向上させております。冷媒は、従来のR404AからR-134aに変更し、環境負荷低減を実現しています。 ⑦ 蒸気加熱式再加熱カートの開発再加熱カートは、医療給食に多く導入され、チルド状態の食品をトレイメイクし、再加熱カートにセットするだけで食品をチルド状態に保存するだけではなく、設定した時間に再加熱を行い、そのまま配膳することができる機器です。蒸気加熱により、従来に比べて加熱時間を短縮しながら食品の乾燥を抑え、「ふっくらジューシー」な再加熱ができます。業界最小設置スペースのほか、操作はカラータッチパネルを採用し、操作性と視認性を追求しました。また、冷媒は従来のR404AからR448Aに変更し、地球環境に配慮した製品となっております。医療給食の人手不足に食のおいしさで貢献します。 ⑧ 海外(ASEAN地域)向け冷凍リーチインショーケースUEシリーズの開発タイ工場にて海外(ASEAN地域)向け製品として、スイング式ガラス扉仕様の冷凍リーチインショーケース4機種を開発しました。冷凍食品の陳列及び一時保管を目的として使用していただく製品で、ドレンタンク及びキャスターを使用し、設置・移動が簡単な製品です。また、庫内照明LED、庫内及び凝縮器モーターDCファンモーターを採用しており、省エネで環境にやさしい製品としております。 (2) 冷凍冷蔵ショーケースの成果① 冷凍機内蔵型アイランドショーケース AMシリーズの開発冷凍機別置型ショーケースCLAIR Send-youシリーズのデザインに合わせて刷新しました。統一感のある売り場を演出でき、多種多様な店舗に溶け込む、シンプルかつハイクオリティディテールを目指し、パーツ統合やミニマムビス化で清掃性を向上しました。プラスチックの使用量を従来機に比べて47%削減し、環境志向デザインへ変更しました。冷蔵温度帯機種の冷媒をR404AからR448Aへ転換したことにより、環境負荷を65%削減(冷凍温度帯機種は前モデルより転換済み)しています。なお、本製品は2022年度「グッドデザイン賞」を受賞しました。② 冷凍機内蔵型コンパクトインショーケース MEGシリーズの開発製品奥行465mmで様々な売り場への設置が可能なコンパクトサイズのオープンショーケースを開発しました。水平垂直基調なデザインを採用し、常温商品と要冷商品を組み合わせたクロスマーチャンダイジングに最適で、シンプルかつ店舗非冷什器内に設置可能な一体感ある売り場を提供することができます。冷媒R448A採用で環境負荷低減に貢献します。③ 冷凍機内蔵型デュアルショーケース ATシリーズの開発 冷凍機別置型ショーケースCLAIR Send-youシリーズとデザインを統一しました。冷凍機上置き仕様で、上部にフィルター清掃用窓を設けています。下室は前後開閉タイプのスライド扉を標準装備した省エネ仕様で設計しました。冷媒R448A採用で、環境負荷低減に貢献します。④ 冷凍機内蔵型ショーケースのグリーン冷媒へのモデルチェンジ環境負荷低減のため、従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1387)へ転換を進め、2022年度は以下4シリーズのモデルチェンジを実施しました。(1) 冷凍・冷蔵アイランドショーケースABW/Lシリーズ(2) 冷凍・冷蔵アイランドショーケースAIW/L/Eシリーズ(3) 対面平型オープンショーケースMRN-Rシリーズ(4) パティスリー用対面ショーケースPTRシリーズ⑤ 自然冷媒対応 冷凍機別置型多段オープンショーケース CVK-5シリーズの開発狭小店舗向け多段型オープンショーケースの、自然冷媒(CO2冷媒)仕様のバリエーションを追加しました。⑥ 冷凍機別置型リーチインショーケース冷蔵仕様 SGC-Gシリーズの開発冷凍仕様のSGC-Fシリーズと外観デザインを統一した、冷蔵温度帯仕様の大容量タイプとなっています。フロントガラス扉は、冷蔵専用の薄枠フレーム仕様・耐結露性を考慮した設計で、陳列商品がより見やすくなっています。自然冷媒(CO2冷媒)への対応も可能です。⑦ 店舗の生産性向上に貢献する省人化、省力化 機器のご提案展示会「スーパーマーケット・トレードショー2023」においては、3温度帯ショーケース(非冷/冷蔵/冷凍)や傾斜付きワンハンドスライド棚、リテールレディパッケージ対応フリップアップ棚、前出し機能付きスライド棚、フロントネット付きショーケースなど様々な省人化、省力化のご提案を実施しました。 (3) 店舗システムの成果 ① AI(機械学習)を用いた冷媒漏れの遠隔診断を運用開始遠隔監視で収集した当社製品からの冷媒漏えいを、AI(機械学習)を用いて検知するシステムを開発し、運用を開始しました。2011年から運用している冷媒漏えい検知システムを大幅に進化させ、冷凍機の運転データを新たに学習対象に加え、漏えい検知の対象に、これまでの電子膨張弁に加えて従前から使用される温度式膨張弁を追加し、遠隔監視を行うほぼすべての当社製ショーケースにて漏えい検知が行えるようになりました。データを学習して診断精度を上げることで、漏えいによる温暖化影響を最小限にとどめ、より安心して当社機器を使用していただけるよう進化させていきます。 ② 店舗・設備向けホストコントローラを刷新当社冷凍冷蔵機器を使用いただく際のホストコントローラをモデルチェンジし、AUROシリーズ3機種に統一しました。昨年発売のAURO130に加え、接続機器が最大255台の大型店舗用のAURO280、62台接続できる小型店舗用のAURO60を開発しました。また海外のユーザー向けに英語の操作パネルを搭載したAURO280Wを新たにリリースしました。新ホストコントローラは、すべて通信用SIMカードを標準装備し、遠隔監視が容易に対応可能です。エネルギーコストの値上げに対応するBEMSシステムでの電力使用量の節減、遠隔故障検知システムのスマート診断での故障早期発見、AIの遠隔診断による冷媒漏えい防止と、当社が提供する冷凍冷蔵設備を省エネで故障を未然に防ぎ、冷却を止めない設備に進化させる基幹デバイスとして活用します。 ③店舗環境最適化システムGalilei Air-tecの小型タイプの導入スーパーマーケットなどの店舗内の環境を最適化するGalilei Air-tecシステムに、より小さなエリアに適したGalilei Air-tec miniを開発し、導入しました。小型のシステム構成により、これまで導入が難しいとされた小型店舗や、既存店舗での改装などにおいても、システム導入が可能となりました。 (4) 冷熱・環境ファシリティの成果CO2を冷媒とした大型冷凍システムのリリーストンネルフリーザーや大型冷凍冷蔵倉庫向けの CO2冷凍システムNOBRAC(ノブラック)を開発しました。食品工場向けのトンネルフリーザーシステムと、冷凍冷蔵倉庫システムの2つの冷却システムをラインナップしています。不燃性でGWPが1という安全性・環境性能が高いCO2を直接膨張させる方式を採用しています。負荷変動に応じた冷却追従性や、フリーザーの膨張弁制御の最適化、冷凍機予知に対する制御の連動など、独自のシステムで運転を最適化し、最大20%の省エネを実現しています。
FY2022|3,443 文字
5 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行っております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行い、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能を更に高める観点からの研究開発活動を行いました。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は966百万円です。 当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく3つに大別されます。 (1) 冷凍冷蔵庫の成果 ① キューブアイス小型製氷機マイナーチェンジ キューブアイス小型製氷機のマイナーチェンジを実施しました。今回のマイナーチェンジでは、営業時間外 などに製氷運転を一時停止するECО(一時停止)モードを新たに搭載しました。また、人感センサー付き庫 内LED照明(オプション)の対応が可能となり、氷を取り出す時に庫内を明るく照らすことで視認性を向 上させることが可能です。さらに庫内照明の点灯状況からお客様の使用時間帯を把握し、営業時間外には自 動でECО(一時停止)モードに切り替わり、省エネ・節水に貢献します。 ② ブラストチラー/ショックフリーザー100Vの開発 ブラストチラーは、アツアツの調理品の粗熱取りや急速冷却・凍結をするための機器です。今回開発のブラ ストチラー100Vは、W750×D750×H850のコンパクトボディかつ電源単相100Vを実現しました。 また、従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1387)を採用し、環境 負荷低減を実現しています。飲食店においても、テイクアウトサービスの導入や、冷凍販売への業態転換を 図るお客様が増加しています。この製品は、設置場所を選ばず、多くのお客様の冷却・凍結のご要望に貢献 します。 ③ デュアル冷却式超低温フリーザーの開発 デュアル冷却式超低温フリーザーを開発しました。超低温フリーザーは、庫内を-80℃以下で保冷し、細胞 や検体、ワクチンなどを保管できます。デュアル冷却式では、冷凍サイクルを2系統搭載しており、一方の 冷凍サイクルが故障しても、-70℃以下をキープすることができます。故障時の温度上昇リスクを低減し、 貴重な収容物を守る信頼性・安全性の高い製品を実現しました。また、ノンフロン冷媒を採用し、環境負荷 低減を実現しています。 ④ Galileiスマートショーケースの開発 テイクアウト需要や無人販売に対応可能なスライド扉スマートショーケースを開発しました。ECサイト などでの事前決済した商品の受け取りを非対面で行うショーケースです。2次元コードまたは暗証番号で 開錠することができ、扉閉め忘れ防止ブザー付きです。12部屋仕様でロック式内扉は、商品がひと目で分か るように透明にしました。スライド扉仕様で、通路幅が狭くてもスムーズに商品の出し入れができます。 ⑤ NoFoodLossロッカーの開発 世界規模で問題となっているフードロスを削減できる、フードロス受け取りロッカーを開発しました。 この製品は専用サイト「fuubo」で購入された、賞味期限が近い商品をロッカーで受取れる食品ロス削減専 用の製品です。設置場所は北海道から沖縄まであり、公共交通機関やショッピングモール、福利厚生など 様々な場面で活躍しています。又、食品提供者は、ウェザーニュース提供のCO2削減量の試算レポートを受取 れますので、食品ロスだけでなく、環境問題にも積極的に貢献できます。 ⑥ ドゥコンディショナーWB仕様の開発 2020年に2室独立大型ドゥコンディショナーのフルモデルチェンジを実施しました。今回は先の大型ドゥコ ンをベースに、食パン専門店にてご使用頂けるホワイトブレッド仕様を開発しました。食パンスクラッチ 生地の冷凍・冷蔵保存、解凍、発酵に実用するため、冷却性能の向上や各段の発酵スピードの調整など様々 な改良を行いました。実際の生地を用いて、改善・改良を繰り返すことで、食パン専門店でもご使用頂ける WB仕様を取り揃えました。 (2) 冷凍冷蔵ショーケースの成果 ① 冷凍機別置型の自然冷媒(CO2冷媒)対応機器の拡充 冷凍デュアルケースのモデルチェンジ(CT-2シリーズ)を実施し、CO2冷媒対応の標準化実施と共に、リーチ イン部扉デザイン・意匠を一新し、CLAIRシリーズとしての一体感を向上させました。 また、プレハブ用ユニットクーラーのCO2冷媒対応機器のラインナップを追加・標準化しました。 ② 狭小店舗向け引き違い扉付き冷蔵ショーケース 狭小店舗における省エネの取り組みの一つとして、扉付き冷蔵ショーケースを導入。狭小店舗において開 き戸では、開けたときに通路の妨げになる事より引き違い扉を採用。扉ガラスの結露対応としてはヒータ ーを内蔵するのではなく、断熱性能をあげた複層ガラスとし,さらなる省エネにも考慮しました。また扉開 閉のストレスに配慮するため、オートクローズ・ソフトクローズ機構を盛り込みました。 ③ 店舗の生産性向上に貢献する省人化、省力化の機器の研究開発 スライド棚板のスライド操作を、より簡単にワンタッチで引き出すことが出来る機構への対応や、デッキ部 分を引き出して商品の先入れ先出しが可能な機構もブラッシュアップを行いました。 内蔵ショーケースにおける、凝縮器フィルター清掃のファン制御方式のオプション適用機種を増やし、月3 回の清掃が必要であったものを月1回のみの清掃へ抑えることで、省手間に貢献します。 ④ 低温暖化冷媒を用いた冷凍機内蔵型ショーケースモデルチェンジ 環境負荷低減のため、従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1387)へ 転換を進め、2021年度は下記4シリーズのモデルチェンジを実施しました。 (1)冷蔵多段ショーケースADシリーズ (2)冷蔵セミ多段ショーケースASシリーズ (3)対面平型ショーケースAFシリーズ (4)小型冷蔵スポットショーケースMETシリーズ (1)~(3)は、別置型ショーケースのCLAIRシリーズと同意匠に変更することにより、店舗における一体感 を実現しました。 (3) 店舗システムの成果 ① AI(機械学習)を用いたSネット24運転データの診断・故障原因推定システムを運用開始 Sネット24で収集した当社製品の運転状態を、AI(機械学習)を用いて診断するシステムを運用開始しました。 昨年度から運用している診断・故障原因推定システムに、ビッグデータを解析する機械学習での診断を追加 することで、データを学習して診断精度を上げ、工事やメンテナンスのデジタルトランスフォーメーション 化を一層進め、より安心して当社機器をお客様にお使いいただけるようにしていきます。 ② スーパーなど大型店舗向け集中コントローラを刷新 スーパーや冷凍冷蔵倉庫、セントラルキッチンなどで当社冷凍冷蔵機器を使用いただく際の集中コントロー ラをモデルチェンジいたしました。新しいコントローラはAURO 130(アウロ130)という名称で、機器構成を 一新し、これからの機器制御・メンテナンスを担うプラットフォームです。この新コントローラをもとに、 お客様でのデジタルトランスフォーメーションを更に推進していきます。 ③ HACCP ExAround 温度監視プランの海外対応 日本国内のお客様に好評なHACCP対応型温度管理システムでのHACCP ExAround 温度管理プランの海外版をリリ ースしました。HACCP化の推進は、国内同様に海外でも始まっており、当社機器をお使いの海外のお客様でも HACCPに対応した店舗の機器の温度・異常管理をクラウドで確認できるサービスが利用できるようになりまし た。 ④ 店舗環境最適化システムGalilei air-tecの省施工タイプの導入 スーパーマーケットなどの店舗内の環境を最適化するGalilei air-tecシステムに、店内へ快適空気を導入する 際にダクトを用いない省施工タイプを開発し導入いたしました。省施工性により、これまで導入が難しいとさ れる既存店舗の改装でもシステム導入が可能となりました。
FY2021|3,657 文字
5 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行なっております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行ない、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能をさらに高める観点からの研究開発活動を行いました。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は938百万円です。 当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく3つに大別されます。 (1) 冷凍冷蔵庫の成果 ① 2020年度 優秀省エネ機器・システム表彰 日本機械工業連合会会長賞受賞昨年開発したデュアルコンプレッサー制御式(DCC)縦型産業用冷凍庫W1200タイプ(三相200V仕様、幅1200mm、冷凍能力の異なる圧縮機を使用するデュアルコンプレッサー制御方式のメイン側にインバータ圧縮機を採用することで更なる省エネ性の向上、デマンド除霜・筐体防露ヒーター電力量削減、R404AからR134aへの転換と冷媒封入量の削減)で、一般社団法人 日本機械工業連合会が主催する「2020年度 優秀省エネ機器・システム表彰」において「日本機械工業連合会会長賞」を受賞致しました。引き続き省エネ技術や低GWP冷媒採用し、環境性能の高い製品を開発してまいります。② 奥行450mm超薄型タイプ横型業務用冷凍冷蔵庫モデルチェンジ奥行450mm超薄型タイプ横型業務用冷凍冷蔵庫をモデルチェンジいたしました。昨年度リリースした業務用冷凍冷蔵庫「The Galileiシリーズ」の開発コンセプト「Evolved Standard(進化する標準機)」を踏襲し、使いやすさを追求したデザイン刷新、業界トップクラスの省エネの実現、地球環境への配慮、食の安全安心を担保する鮮度管理の進化を図りました。当社企業理念である生活者(消費者)の食の安全安心に貢献いたします。③ パススルータイプ受け取りロッカーご好評であったお持ち帰り商品の受け渡しに利用できるロッカーのパススルータイプを開発しました。パススルータイプとは扉が製品正面側にあるだけでなく、背面側にも取り付けてある構造です。従業員が背面側から商品を入れて、お客様は正面側から商品を受け取れる為、お客様との接触が無くなり、密集を防ぐとともに、従業員の作業効率向上を実現しています。④ 海外(ASEAN地域)向けインバータ冷凍機内蔵多段型オープンショーケースMEシリーズ滋賀工場で日本国内向けに製造しているオープンショーケースMEシリーズを、タイ工場にて海外向けに適した製品として開発を行いました。省エネ性を重視したドレンタンク仕様5機種と、ASEAN地域の高温多湿を考慮した排水自動蒸発仕様5機種、合計10機種を標準ラインナップしております。⑤ 海外(ASEAN地域)向け冷蔵リーチインショーケースUEシリーズタイ工場にて海外向けに適した製品としてスイング式ガラス扉仕様の冷蔵リーチインショーケース4機種を開発しました。販売店舗内及び厨房内でドリンク等を保管して頂くことを目的とした製品で、特徴はコンデンサーフィルターレスでフィルター清掃不要で省手間化を実現しています。ドレンタンク及びキャスター仕様で、設置・移動が簡単な製品としており使い勝手を選びません。また、照明LED、庫内及び凝縮器モーターDCファンモーターを採用しており、省エネで環境にやさしい製品としております。 (2) 冷凍冷蔵ショーケースの成果① 2020年度 省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門 省エネルギーセンター会長賞受賞昨年開発したスーパーワイドレンジ冷凍機内蔵型アイランドショーケース(単相100V仕様、幅1800mm、低GWP冷媒448A採用。デザイン思考で商品を取りやすく視認性を向上。省手間化として凝縮ファンモーター制御によるフィルター清掃のオプション機能追加)で、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する「2020年度 省エネ大賞」において「省エネルギーセンター会長賞」を受賞いたしました。引き続き新冷媒や省エネ技術を採用し、環境性能の高い製品を開発してまいります。 ② 低温暖化冷媒を用いた冷凍機内蔵型ショーケースモデルチェンジ環境負荷低減のため、従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1387)へ転換を進め、2020年度は下記4シリーズのモデルチェンジを実施しました。 (1)冷凍冷蔵アイランドショーケースIMシリーズ(2)冷蔵ドリンクショーケースMEシリーズ(3)冷凍リーチインショーケースMGKシリーズ(4)冷凍平型ショーケースMRNシリーズ③ 冷凍機別置型自然冷媒(CO2冷媒)対応ショーケースのバリエーション拡充 自然冷媒を使用した別置型冷凍冷蔵ショーケースに、新たにラインアップを追加しバリエーションを拡充しました。2020年度は下記ラインアップを標準化しました。 (1)超鮮度フレッシュショーケースCWシリーズ (2)冷凍デュアルショーケースCTシリーズ (3)タマゴ用カートインショーケースCD-Tシリーズ今後も冷凍機内蔵ショーケース冷媒転換、冷凍機別置ショーケースのCO2システム導入を進め、地球温暖化防止に貢献します。 (3) 店舗システムの成果① 自然冷媒を用いた冷凍冷蔵設備の納入拡大 二酸化炭素を冷媒とした冷凍冷蔵ショーケースの納入を大きく広げました。コンビニエンスストアチェーンで標準採用いただき、当社でもスーパーマーケットチェーンへの積極提案により、全国での導入が広がりました。② Sネット24の運転データを活用した運転診断・故障原因推定システムを運用開始 当社製品の運転状態をインターネットを用いて遠隔監視するSネット24にて、冷凍冷蔵設備の納入後1ヶ月の点検時に運転を診断し、また監視店舗でのサービスコールがあった際に自動で故障原因を推定するシステムを運用開始しました。この診断や推定をもとに実際に機器で確認した結果をシステムにフィードバックし、診断や推定の精度を高めていきます。工事やメンテナンスでのデジタルトランスフォーメーション化を進め、より安心して当社機器をお使いいただける仕組みをさらに広げてまいります。③ 顧客のHACCP管理を支援するクラウドサービスを拡充 外食・小売・製造・倉庫等あらゆる食品事業者を対象にしたHACCPの制度化対応を支援する、温度管理クラウドサービス「HACCP ExAround 衛生管理プラン」をリリースいたしました。衛生管理プランはHACCPで管理すべき個人衛生や一般衛生、食品の中心温度等の記録情報をタブレットで入力し、クラウドサービスと連携させることで記録の保管管理をデジタルを用いて簡単かつ確実に行うサービスです。従来からの自動温度管理サービス「温度管理プラン」と組み合わせて、温度管理・衛生管理の両面からHACCPの管理記録保管をデジタル化するサービスをワンストップで提供してまいります。 ④ 「インターネットオブキッチンプラットフォーム」構築プロジェクト参画 一般社団法人日本エレクトロヒートセンターが推進する「厨房機器メーカーの垣根を超えた厨房機器運転データの共有化クラウドデータベースの構築」プロジェクトに参画し、プラットフォーム立ち上げに貢献しました。2019年のプロジェクト開始から、当社は仕様策定等様々な技術協力を行い、2021年2月のプロジェクト完成に貢献し、2021年4月から同プラットフォームの運営がスタートしました。これにより様々なメーカーの厨房機器データを1か所に集める事が可能となりました。今後、当社でもこのプラットフォームを活用したHACCP管理支援サービスの開発を進めてまいります。⑤ アジアの食品スーパーマーケットにおける高機能換気・空調・ショーケース複合制御の実証開始 環境省の令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(コ・イノベーションによる途上国向け低炭素技術創出・普及事業)で、食品スーパーの店内環境の最適化と、省エネ・快適性を同時に実現する「Galilei Air-tec System」の海外での実証が採択されました。本事業は日本国と途上国の協働を通じて双方に裨益あるイノベーション(コ・イノベーション)を創出すべく、途上国向け低炭素技術のシステム化、複数技術のパッケージ化等による質の高い環境技術・製品のリノベーション・普及を通じて低炭素社会を構築し、国内の技術開発への還元や他の途上国への波及につなげていくことを目的とした事業です。弊社は本事業を通して、今後、インドネシア・ベトナムの複数店舗にシステムを納入し実証を行い、「Galilei Air-tec System」のラインナップ拡充および普及につなげてまいります。
FY2020|3,091 文字
5 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行なっております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行ない、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能をさらに高める観点からの研究開発活動を行いました。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は817百万円です。 当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく3つに大別されます。 (1) 冷凍冷蔵庫の成果 ① 業務用冷凍冷蔵庫フルモデルチェンジ(The Galileiシリーズ)当社主力製品である縦型・横型業務用冷凍冷蔵庫をフルモデルチェンジしました。 開発コンセプトは「Evolved Standard(進化する標準機)」で、使いやすさを追求したデザイン刷新、業界トップクラスの省エネの実現、地球環境への配慮、食の安全安心を担保する鮮度管理の進化を図りました。新シリーズ名は社名を冠して「The Galilei」シリーズとし、当社企業理念である「生活者(消費者)の食の安全安心に貢献いたします。② ドゥコンデショナーフルモデルチェンジ ドゥコンディショナー(冷凍パン生地をオーバーナイトで発酵まで自動的に行う機器)をフルモデルチェンジいたしました。外装はシンプルでスタイリッシュなフラットデザインに仕上げ、ステンレス基調で高級感を演出。扉ハンドルは扉埋込仕様で、狭小店舗での使い勝手を向上。強化ガラス扉を採用し安全性に配慮。棚段数を8段から9段に増やし、収容量を増加。インバータ冷凍機・DC庫内ファンモーターにより冷却・加温・除湿制御を最適化。パン生地の均一な仕上がりと省エネを実現しております。③ チップアイス、フレークアイス新機種追加 チップアイス・フレークアイス製氷機の大容量タイプ(日産製氷能力350kg以上)に新機種を追加いたしました。従来から販売している小型タイプ(日産製氷能力100kg以上)は、カフェなどの小型店舗で飲料用の氷などに使用されるのに対し、大容量タイプは、スーパーマーケットのような大型店舗向けで、お客様持ち帰り用の氷にも使用されます。新機種の大容量タイプは、貯氷量違いで各2機種、計4機種のラインナップとなっております。④ 新しい生活様式に貢献する宅配ロッカー、お持ち帰りロッカーの開発 宅配ロッカーは、インターネット通販やネットスーパー等で購入した商品を受け取れる冷蔵ロッカーです。例えば職場に設置すると、仕事帰りに混雑したスーパーに立ち寄らず商品を受け取ることが可能となるため、密集、密接を避けられます。また、インターネット通販で購入した商品を時間に制限なく受け取れるため、再配達という社会問題の解消にも繋がります。 お持ち帰りロッカーは、店舗での商品受け渡しに利用できる冷蔵ロッカーです。従来のお持ち帰り商品はレジで従業員が商品をお客様に手渡しておりましたが、お持ち帰りロッカーを使用することで、お客様の待ち時間削減と従業員のレジ作業時間削減ができるだけでなく、人と人とが密接することなく、商品の受け渡しが可能となります。 ⑤ スライド扉小型冷蔵ショーケースマイナーチェンジ タイ工場にて日本国内向けに製造しているスライド扉小型冷蔵ショーケース(LGU/Cシリーズ)をマイナーチェンジいたしました。外観デザインは、業務用冷凍冷蔵庫「The Galilei」シリーズの直線的でシャープなデザインを採用し、省エネ性能は庫内照明LED化、凝縮ファンモーターDC化などにより、従来代表機種と比べて約41%の省エネ性能を実現し、さらに2020年省エネ基準達成率153%と大幅な省エネ性能を実現いたしました。 (2) 冷凍冷蔵ショーケースの成果① 冷凍機別置型オープンショーケースのフルモデルチェンジ デザインと機能性を追及した新しいショーケース「CLAIR Send-you」シリーズを発売いたしました。多彩な売場に馴染むシンプルなデザインで陳列した商品が生き生きと映える、清掃性に優れたショーケースです。省エネ効果はそのままで、照度を20%高めたLEDを標準装備し、構造の見直しで庫内有効陳列高さを50mmアップいたしました。 ② スーパーマーケット向け自然冷媒(CO2冷媒)を使用したショーケースの店舗導入 スーパーマーケット向けに自然冷媒を使用した別置型冷凍冷蔵オープンショーケースを開発いたしました。地球温暖化係数(GWP)が1のCO2冷媒を使用し環境配慮型の冷却システムであり、安全性に配慮した配管やセンサー設計を行っており、また、サービスセンターでは冷媒漏洩予知や温度の遠隔監視を行っております。③ 低GWP冷媒を採用したスーパーワイドレンジ冷凍機内蔵型アイランドショーケースの開発 低GWP冷媒R448A(地球温暖化係数1,387)を採用し、単相100V電源でスーパーワイドレンジ(アイス・冷凍・冷蔵)タイプの冷凍機内蔵型アイランドショーケース「IMX/C-66QLBSAX」を開発いたしました。手すりの高さを従来機の850mmから50mm低くした800mm(但し、庫内容積は従来機種比12%アップ)とし、商品を取りやすく視認性を向上させました。また、省手間化として凝縮ファンモーター制御によるフィルター清掃機能もオプション対応として開発いたしました。④ コンビニエンスストア向け冷凍機内蔵型デザートケースの開発全高1560㎜、奥行き500㎜の薄型タイプのゴンドライン・デザート専用ショーケースを開発いたしました。コンパクトながら陳列面が8段で、より多くの商品を陳列することが可能です。陳列棚はガラススライド棚を採用し、清潔感があり、かつ商品陳列の省手間を実現しております。また、キャノピー部にLED照明を標準装備しております。 (3) 店舗システムの成果① 小型の小売と飲食店舗向けの遠隔監視標準装備の店舗コントローラを開発 コンビニエンスストア、ドラッグストアなど比較的小型な店舗の冷凍冷蔵機器を遠隔監視する店舗コントローラ「HC4 Compact」を開発いたしました。機器の状態を遠隔で監視し、冷媒の漏洩防止や故障の未然防止などお客様のSDGsに繋がるサービスを提供してまいります。 また、改正食品衛生法により、2021年6月から食品関連事業者のHACCP義務化に対応し、冷凍冷蔵機器の温度や異常をクラウド上に自動記録する「HC-Kitchen」を開発いたしました。「HC-Kitchen」は、クラウドシステム「HACCP ExAround」と連携し、HACCPによる衛生管理に手軽に対応し食の安心をサポートし食ビジネスに貢献してまいります。② スーパーの店内環境を最適化する次世代空調システムを開発、省エネ大賞受賞食品スーパーの店内環境の最適化と、省エネ・快適性を同時に実現する「ガリレイエアテックシステム」を開発いたしました。AI技術を活用した未来予測による省エネ制御および快適性の指標となるPMV制御による環境最適化並びにオールシーズン空調自動制御で、大幅な省エネと結露やカビの抑制、コールドアイル対策を行い、3~5年の短期投資回収を実現いたしました。約1年間2店舗で実証実験を行い、快適性と省エネという相反する課題の解決を実店舗で証明した点が評価され、2019 年度省エネ大賞省エネ事例部門で経済産業大臣賞を受賞いたしました。
FY2018|1,826 文字
5 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行なっております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行ない、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能をさらに高める観点からの研究開発活動を行いました。当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は7億8千6百万円です。 当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく2つに大別されます。1 冷凍冷蔵庫の成果(1) 小型キューブアイス製氷機の開発 アンダーカウンタータイプ、バーチカルタイプ9機種を、新ブランド「M!RACLEAR」シリーズとしてモデルチェンジしました。冷凍サイクルの最適化や水タンクの形状変更を行い、省エネ、節水を平均で当社従来比12%向上させました。不純物を100%近く除去したクリアな氷を使っていただける環境・安全・安心に配慮した製品として他社との差別化を図りました。(2) スイング扉リーチインショーケースのモデルチェンジ スイング扉リーチインショーケースのモデルチェンジを実施し、外観を刷新した省エネ機種のラインナップを充実させました。省エネ性能については、冷蔵機種で当社従来比65~76%、冷凍機種も当社従来比41~49%の大幅な省エネを実現し、全機種リーチインショーケースの省エネトップランナー基準を達成いたしました。製品ラインナップも、設置条件を選ばない100V機種を4機種追加いたしました。(3) 大型自動洗浄ブラストチラーの開発 大型ブラストチラーに自動洗浄機能を追加した新機種を開発・量産化いたしました。専用洗剤を投入し、クリーニングボタンを押すだけで庫内の洗浄、すすぎ、乾燥を行います。この機能により毎日の清掃時間を約60分から約15分に短縮できるとともに、常に衛生的な状態を保つことが可能になりました。また、前年に刷新した基本デザインを踏襲した外観設計により、一体感のあるフラットな製品に仕上げました。(4) タイ工場生産モデル冷蔵庫のマイナーチェンジ タイ工場で生産している縦型/横型業務用冷蔵庫のマイナーチェンジを行いました。DCモーターおよび自社開発マイコンを採用し、日本国内で磨き上げた温度制御技術を海外電圧(220V/230V/240V)仕様に合わせて改良することにより、省エネ性能を向上させました。これらにより当社従来モデルに比べ、冷蔵庫で平均約40%及び冷凍庫で平均約26%の省エネを実現しました。2 冷凍冷蔵ショーケースの成果(1) Send-you Freshフルラインナップ 高鮮度管理ケースの開発 昨年開発した1日1回のデフロストにて連続運転可能な別置き多段ショーケース(H=1940mm、H=1800mm)の生鮮温度帯仕様に加え、セミ多段ショーケース(H=1700/1650/1550/1350/1250)のシリーズを追加しました。また、日配温度帯・青果温度帯においても1日1回のデフロストにて連続運転可能とし、さらに所要冷凍能力を当社比5%低減したシリーズを開発いたしました。(2) コンビニエンスストア向けインバータ冷凍機上置き内蔵リーチインショーケースの開発 冷凍機設置スペースが確保出来ない都市型店舗向けに、インバータ搭載内蔵リーチインショーケースの開発を行いました。また、お客様の利便性を考慮し冷凍機をショーケース上部に設置する仕様としています。(3) 簡易設置型小型FEクリーン水生成装置の開発 配管工事が不要で、シンクの蛇口に取り付け電源を入れることにより電解次亜水FEクリーン水を供給できる簡易設置型タイプの壁掛け、および据付の小型タイプを開発・市場導入いたしました。FEクリーン水は、食材の殺菌や調理器具の除菌に効果があり、また安全性にも優れ、環境にやさしい食塩水の電気分解により得られる弱アルカリ性の水溶液です。(4) 関西電力のVirtual Power Plant実証事業への参画 Virtual Power Plantとは電力を消費する設備をIoT化し、省エネを行うことで仮想的に発電を行ったように機能させる「仮想発電所」を構築する事業のことです。関西電力の同事業に参画し、ショーケースの自動遠隔制御による省エネを行うことで、この事業を実現する取り組みを行いました。
FY2017|1,657 文字
6 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行なっております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行ない、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能をさらに高める観点からの研究開発活動を行いました。当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく2つに大別されます。1 冷凍冷蔵庫の成果(1) 小型ブラストチラーの開発 外観デザインを刷新し、意匠性を向上しました。また、DC防水ファンモーターの採用により、庫内丸洗い可能な構造とし、清掃性を高めました。更に、95°一時ストッパーにより使い勝手を高めました。このモデルチェンジで福島工業のブラストチラーは大型から小型まで庫内丸洗い可能としました。(2) 大型パススルーブラストのモデルチェンジ 外観デザインを刷新し、意匠性を向上しました。また、DC防水ファンモーターの採用により、庫内丸洗い可能な構造とし、清掃性を高めました。更に、95°一時ストッパーの採用や背面側に運転表示ランプを設け、使い勝手を高めました。パススルーブラストは、加熱後のオーブンカートを正面から収容し冷却します。冷却後は、背面側の扉から取り出すことができます。従来、加熱室→冷却室→チルド保管庫という3部屋が必要でしたが、このパススルーブラストを加熱室とチルド庫の間に施工することで、省スペース化が可能となります。(3) 大型ハーフキューブアイス製氷機の開発 ハーフキューブアイスの大型機種を新規開発しました。バーチカルタイプ、スタックオンスリムタイプ、スタックオンタイプの合計9機種のバリエーションを追加しました。氷サイズは14mm×21mm×21mmと小さいながらも、キューブアイスの融けにくい特性を生かした飲料に最適な氷を製氷できる製品となりました。(4) スリム型薬用保冷庫のモデルチェンジ(メディカル製品) MediFridgeシリーズとして3機種をモデルチェンジしました。庫内温度変動幅を抑え、多種多様なワクチンの一括保管を可能とする高精度モードを新たに搭載(設定温度範囲3~5℃)しました。エコモードでは、従来に比べ約40%の省エネが可能となります。また、設定温度範囲を2~14℃から2~25℃に拡大し、常温試薬の保管も可能にしました。(5) 超鮮度高湿庫の開発(タイ工場生産モデル) 付加価値の高い縦型2尺超鮮度高湿庫をラインナップすることで、ASEAN諸国に福島工業の技術力をアピールし、タイ工場製品の拡販を目指す為、岡山工場製品と同等の庫内温度・湿度制御を実現した製品を開発しました。2 冷凍冷蔵ショーケースの成果(1) 高鮮度管理生鮮ケースの開発 別置きケース多段(H=1,940mm、H=1,800mm)の生鮮温度帯仕様において、1日1回のデフロストにて連続運転可能なケースを開発しました。(2) 冷凍機内蔵型チルドデザートラウンドケースRMCシリーズのモデルチェンジ ショーケース上部のデザインとエアカーテン構造を見直し、ヒーターレス排水蒸発装置を採用などにより当社従来比55%省エネを実現しました。このシリーズは平成28年度優秀省エネルギー機器表彰日本機械工業連合会会長賞を受賞致しました。(3) インバータ冷凍機内蔵型ショーケースのIoT対応 インバータ冷凍機内蔵型ショーケースで、業界初のショーケース自体に運転データを蓄積させ、スマートフォンでデータを確認するシステムを開発しました。当社サービスマンが定期点検やメンテナンスの際にデータを確認し、お客様に安心していただけるサービスが提供できます。(4) FEクリーン水簡易設置タイプの開発 電解次亜水生成装置FEクリーン水で、水道の蛇口に取り付ける簡易設置タイプを開発しました。配管工事が不要なので、設置や移設が容易です。お客様でも容易に接続ができ、衛生管理にすぐに対応できます。
FY2016|1,279 文字
6 【研究開発活動】当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行なっております。当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行ない、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能をさらに高める観点からの研究開発活動を行いました。当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく2つに大別されます。1 冷凍冷蔵庫の成果(1) 自動洗浄付きブラストチラーの開発 自動洗浄・乾燥機能付き新型ブラストチラー「QXC-012SFLV」を業界で初めて開発・量産化しました。庫内に専用洗剤を投入し、クリーニングボタンを押すだけで庫内の洗浄、すすぎ、乾燥を自動で行います。毎日の清掃作業時間を通常30分から5分に短縮でき、いつも衛生的にご使用頂けます。また、DCファンモーターの採用により19.4%(70→-20℃冷却時)の省エネを達成し、より環境にやさしい製品となりました。(2) 大型ブラストチラーのモデルチェンジ 外装デザインの刷新や庫内丸洗い可能な構造など、意匠性や清掃性、使い勝手を高めました。またインバーター冷凍機、DCファンモーターの採用により、現行機比27.6%(70→-20℃冷却時)の省エネを達成しました。さらに、冷媒はR404Å(地球温暖化係数3,920)よりGWPの低い冷媒であるR410Å(地球温暖化係数2,090)に変更し環境負荷低減を行い、より環境にやさしい製品となりました。(3) チップアイス、フレークアイス製氷機の小型アンダーカウンタータイプの開発 チップアイスは、日産製氷能力100kg、貯氷量約34kgと約63kgの2機種を新規開発、フレークアイスは、日産製氷能力118kg、貯氷量約24kgと約46kgの2機種について新規開発し、バリエーションを追加しました。製氷は新規オーガ方式を採用、冷凍サイクルの最適化を行い、省エネ性を高めた製氷機を新規に開発しました。2 冷凍冷蔵ショーケースの成果(1) 冷凍機内蔵多段ドリンクケースMEU/Kシリーズのモデルチェンジ 従来のデザインを一新したシンプルな外観、更にエアーカーテンを見直し、省エネ性向上(当社従来比最大17%省エネ)を実現した多段ドリンクケースを開発しました。(2) 別置きアイランドショーケース(BXWシリーズ)の性能向上 冷凍温度帯では業界初となるR410Å冷媒(地球温暖化への影響を47%低減)を採用し、3枚扉のアイス仕様を開発しました。さらに昨年リリースした厚型タイプ(MGCシリーズ D=1000)に加え、新たに薄型タイプ(MGKシリーズ D=900)をバリエーション追加しました。(3) 冷凍機内蔵型催事用平型ショーケース100V、6尺アイス仕様の開発 業界初となる6尺サイズでアイス温度帯まで冷却可能な100V電源仕様の催事用平型ショーケースを開発しました。冷却器とエアーカーテンの見直し及びインバータ冷凍機の採用により、従来機比24%の省エネを実現しました。