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木村工機(6231)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

機械 機械

事業の概要

  • 空調関連機器の製造販売
    木村工機は、1945年創業の歴史ある企業で、業務用空調機器の製造、販売、および関連工事を主な事業としています。オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院など、多様な施設の快適な空間づくりを支える空調システムを提供しており、これが主要な収益源です。
  • 個別受注生産モデル
    同社は、顧客の具体的な要望や設置環境に合わせて製品を製造する個別受注生産を基本としています。これにより、顧客ニーズに合致した高品質な製品を提供し、顧客満足度を高めることで継続的な取引に繋げています。営業担当者が積算業務も手掛けることで、顧客への迅速な提案を可能にしています。
  • 多様な空調機器の提供
    冷温水式エアハンドリングユニット(AHU)、ファンコイルユニット(FCU)、空冷ヒートポンプ(HP)式空調機・外調機、工場用ゾーン空調機など、幅広い種類の空調機器を製造・販売しています。特に、外気処理に特化した「外調機」や、フロン使用量を抑えた「ルーフトップ」シリーズが主力製品であり、これらが収益の柱となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 空調機器製造販売事業
    木村工機は、空調関連機器の製造、販売、および関連工事を主軸とする「空調機器製造販売事業」を単一セグメントとして展開しています。これは、オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院など、多岐にわたる施設向けの業務用空調システムを提供しており、事業全体がこの一つの領域に集約されていることを示しています。
  • 単一セグメントの事業構造
    有価証券報告書では、空調システム機器の開発・製造・販売が単一セグメントであるため、セグメント別の記載が省略されています。これは、同社の事業が空調機器関連に特化しており、他の事業領域に分散していないことを意味します。そのため、企業全体の業績がこの空調機器事業の動向に大きく左右されます。
  • 多様な製品ラインナップ
    この単一セグメント内で、冷温水式エアハンドリングユニット、冷温水式ファンコイルユニット、空冷ヒートポンプ式空調機・外調機、工場用ゾーン空調機など、幅広い種類の空調機器を開発・製造・販売しています。これらの製品は、それぞれ異なる用途や規模の施設に対応しており、顧客の多様なニーズに応えることで、事業の安定性を図っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,864 文字
3【事業の内容】当社は、空調関連機器の製造、販売及び関連工事等、空調機器製造販売事業を営んでおり、その事業内容は以下のとおりです。なお、当社は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (1)事業の特徴当社は、1945年に創業し、1952年にプレートフィンヒーター・クーラーの製法(※)を確立したことを契機に、約70年にわたり業務用空調の製造販売に特化して事業を営んでまいりました。その間、社会全般の快適空間への欲求の高まりや地球環境・社会情勢の変化等により、空調に対する要求も大きく変化しており、オフィスビル、商業施設、工場、学校、病院など要求は多様です。当社ではその要求に応えるべく以下の特徴を生かし事業を遂行しております。○技術力特許に裏付けられた技術により、独自性の高い製品を顧客に提案しております。また、当社は、お客様の利用環境および当社製品に合わせた制御システムを内製できる技術も持っております。○生産力当社の生産は、個別受注生産を基本としており、高い品質の製品を効率的に生産することができるよう設備および人材を配備することに取り組んでおります。○営業力当社の営業は、積算業務を自ら手掛けるなど、製品、技術に関する知識、経験を積み重ねております。さらに、迅速に技術的なサポートができるよう技術本部と密接につながった営業技術部門を主要営業拠点に配置しております。○製品力空気調和機の中でも、導入外気を冷却・加熱するほか、換気、除塵、除加湿などの空気質改善を主な目的とする空調機のことを外調機といいます。当社のヒートポンプ式の外調機は、細やかな調温調湿が可能です。中でも、室内機と室外機とを一体化させた「ルーフトップ」シリーズは、フロンの使用量が非常に少なく、漏洩リスクを極力抑えることができるなど環境面でも考慮しており、当社の主力製品となっております。また、当社の工場用ゾーン空調機は、除湿を重視した大空間空調が可能で、暑熱対策が必要な工場において有用です。なお、これら含め当社製品は、営業部門が集約した年間約2千件のお客様のご意見、ご要望をもとに、開発、改良されております。 ※プレートフィンヒーター・クーラーの製法プレートフィンヒーター・クーラーとはアルミプレートに銅管を取り付けた熱交換機です。効率よく空気と水をプレートフィンで熱交換させるためには、銅管とアルミプレートを完全に密着させる必要があり、銅管を内部から円周上に広げる製造工法(いわゆる拡管)でこれを実現しました。当初は自動の拡管機がなく、手回しのウインチを使い、腕力に頼りながら製作していました。 (2)当社の取引先について当社の製品が、最終需要者である施主・オーナーの各種建築物に設置されるまで、複数の段階を経ますが、当社の取引先は各段階における専門事業者および施主・オーナーの企業となります。各段階における専門事業者とは、総合建設業者(ゼネコン)、設備工事業者(サブコン)などになります。 [事業系統図](参考)※1 得意先:施主・オーナー、空調機器設置先等※2 販売先:総合建設業者、設備工事業者※3 提携工事会社:空調機器設置会社・設備工事業者等 (3)主な製品冷温水式エアハンドリングユニット(AHU/エアハン)冷却・加熱を行うために必要な熱源装置を別途設け、水を熱媒体として空気の冷却・加熱を行う装置のことです。 冷温水式FCU(ファンコイルユニット)冷却・加熱を行うために必要な熱源装置を別途設け、冷水・温水・蒸気などを用いて冷暖房を行う装置のことで、主に室内側に装置を設置し、個別空調が必要とされる建物の熱負荷処理に用いられます。エアハンドリングユニットとは異なり、外気を取り入れる機能を有していないため、別途外気を取り入れる機器を設置する必要があります。 空冷ヒートポンプ(HP)式空調機&外調機冷却・加熱を行うために必要な熱源装置を別途設け、冷媒ガスを熱媒体として空気の冷却・加熱を行う装置のことです。その中でも外気の冷暖房のほか、換気、除塵、除加湿などの空気質改善を主な目的とする空調機のことを外調機といいます。 冷温水式&空冷ヒートポンプ(HP)式工場用ゾーン空調機工場、ホールなどの比較的大空間を空調する機器のことであり、局所的な空調を目的とするスポット空調ではなく作業エリア全体をゾーン単位で冷暖房を行う機器のことです。冷温水式とヒートポンプ(HP)式があります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
特許に裏付けられた独自性の高い製品と、個別受注生産による品質の高さ。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
プレートフィンヒーター・クーラーの製法確立、約70年の業務用空調製造販売特化。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:外部調達リスク / 経済環境リスク / 人的資本リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

木村工機は特定のブランド力や特許、規制ライセンスに関する公開情報が乏しく、無形資産による競争優位性は現時点では確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

産業用ロボットや自動化装置は、導入に初期投資やオペレーションの習熟が必要なため、顧客が他社製品へ容易に乗り換えにくい側面がある。しかし、木村工機固有の強固なスイッチング・コストを裏付ける具体的な情報は少ない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

木村工機の事業は、特定のプラットフォーム上でユーザーが増えることで価値が増大するネットワーク効果を持つビジネスモデルではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

製造業として一定の生産効率は追求していると考えられるが、他社と比較して構造的に圧倒的なコスト優位性を持つという情報は確認できない。規模の経済によるコスト削減効果は限定的と推測される。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

産業用ロボット・自動化装置市場は一定の規模を持つが、木村工機は市場全体から見ると中小規模のプレイヤーであり、業界全体を最適化するような効率規模の優位性は現時点では低い。

  • 長年の専門性と技術力
    1945年の創業以来、約70年にわたり業務用空調の製造販売に特化してきた経験と実績があります。特に1952年に確立したプレートフィンヒーター・クーラーの製法(銅管とアルミプレートを密着させる技術)は、同社の技術力の基盤となっており、特許に裏付けられた独自性の高い製品開発に繋がっています。
  • 内製化された制御システム
    製品だけでなく、顧客の利用環境や自社製品に合わせた制御システムを内製できる技術力も強みです。これにより、製品と制御システムの一体的な提供が可能となり、顧客にとって最適な空調ソリューションを実現しています。この統合的なアプローチが、他社との差別化要因となっています。
  • 環境配慮型主力製品
    主力製品の一つであるヒートポンプ式の外調機「ルーフトップ」シリーズは、フロン使用量が非常に少なく、漏洩リスクを極力抑えることができる環境配慮型の製品です。環境意識の高まりの中で、こうした製品は顧客からの評価が高く、持続可能な社会への貢献と同時に、競争優位性を確立しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針当社は「われわれは 知恵と汗を礎にして 社会に貢献する」を社是とし「柔軟な発想と技術で、環境にやさしい空調製品の開発に努め、あらゆる用途・空間に最適な空調を提供していくこと」を目指しております。同時に、当社は、サステナビリティの視点を経営の中核に位置づけ、環境問題や社会課題の解決を通じて事業機会の創出を図ることを目指しております。 (2)目標とする経営指標当社は、顧客の分野別に需要をとらえ、付加価値の高い製品を分野別に供給することで販売および収益につなげる経営戦略を掲げており、売上高営業利益率を主要経営指標の一つとしております。 (3)中長期的な会社の経営戦略業務用空調においては、温度に加えて湿度・清浄度・気流などを用途に応じて最適にコントロールすることが求められます。また、気候変動対応のため、新製品開発へ積極的に取組み、温室効果ガス排出量の削減に貢献してまいります。当社は、工場などの「産業分野」、オフィスビル、ショッピングセンターなどの「商業分野」、病院、学校などの「保健分野」の3つに類別し、「分野別最適空調」を推進しております。・産業分野においては、暑熱対策、生産される製品や取り扱う資材に応じた空気質の管理を行うことで、職場環境改善、製品の信頼性の向上および品質の維持に貢献します。・商業分野においては、省エネ、省スペースによって競争力を高めていくことで、建築物の付加価値向上に貢献します。・保健分野においては、適切な温熱環境を保つことで、衛生管理、健康増進、知的生産性の向上に貢献します。 (4)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題わが国経済は、企業の設備投資の増加、雇用環境や個人所得の改善により景気は引き続き緩やかな回復基調にありましたが、資源・エネルギー価格高騰の長期化、米国の関税政策や為替動向、地域紛争等による地政学リスクの高まりなど、企業の経営環境は依然として不透明な状況が続いています。また、地球環境や社会へ配慮した企業経営がますます重要となる中で、当社は、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の最大化を目指しております。このような経営環境において、当社はサステナビリティの視点を経営の中核に位置づけ、以下の重点課題に取り組んでまいります。 ① 空調システムメーカーへの進化さらなる省エネルギーの推進、空気質の向上には、空調機器そのものの性能向上に加え、高度な制御技術を活用し、空調システム全体を最適化することが必要不可欠です。当社は、「空調機器メーカー」という従来の枠を超え、空調全体をシステムとして提案できる「空調システムメーカー」を目指します。② 事業活動を通したカーボンニュートラル社会の実現への貢献地球温暖化対策は、地球規模で取り組むべき重要課題であり、空調業界においても大きな課題・機会と捉えています。当社では、技術研究センターの建設を進め、自然力の活用や省エネ・コンパクト化等により環境負荷を低減する研究ならびに製品開発をより一層推進してまいります。③ 健康で衛生的な空気質現代の空調には、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められています。当社は、新鮮空気の導入を主な目的とした外調機の分野を開拓・発展させてまいりました。今後、制御技術の充実等をとおして、更なる空気質向上に積極的に取り組みます。④ 製造基盤の強化と地域環境の維持向上今後の当社の成長のためには、製造基盤の強化が重要な課題であり、八尾製作所の建替え等を進めています。併せて、再生可能エネルギー導入等による省エネの推進や地域環境保全のための取り組みを推進してまいります。⑤ DXの推進製品やサービス、製造プロセス等、さまざまな業務を変革する際にデジタル技術を活用した取り組みが求められています。当社は、DX戦略を策定し、継続的な活動とするための体制の構築および人材育成に努め、積極的にDXを推進してまいります。⑥ 人財育成を通した企業体質の強化全社員にサステナビリティの浸透を図るとともに、「社是」「企業倫理規範」および「社員行動規範」の実践を通じて次の時代を生き抜く人財を育て、経営基盤を強化します。また、社員一人ひとりが心身ともに健康でいきいきとした人生を送り、やりがいを感じて働ける会社を目指し、研修・資格制度の充実等、積極的なサポートを行ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針当社は「われわれは 知恵と汗を礎にして 社会に貢献する」を社是とし「柔軟な発想と技術で、環境にやさしい空調製品の開発に努め、あらゆる用途・空間に最適な空調を提供していくこと」を目指しております。同時に、当社は、サステナビリティの視点を経営の中核に位置づけ、環境問題や社会課題の解決を通じて事業機会の創出を図ることを目指しております。 (2)目標とする経営指標当社は、顧客の分野別に需要をとらえ、付加価値の高い製品を分野別に供給することで販売および収益につなげる経営戦略を掲げており、売上高営業利益率を主要経営指標の一つとしております。 (3)中長期的な会社の経営戦略業務用空調においては、温度に加えて湿度・清浄度・気流などを用途に応じて最適にコントロールすることが求められます。また、気候変動対応のため、新製品開発へ積極的に取組み、温室効果ガス排出量の削減に貢献してまいります。当社は、工場などの「産業分野」、オフィスビル、ショッピングセンターなどの「商業分野」、病院、学校などの「保健分野」の3つに類別し、「分野別最適空調」を推進しております。・産業分野においては、暑熱対策、生産される製品や取り扱う資材に応じた空気質の管理を行うことで、職場環境改善、製品の信頼性の向上および品質の維持に貢献します。・商業分野においては、省エネ、省スペースによって競争力を高めていくことで、建築物の付加価値向上に貢献します。・保健分野においては、適切な温熱環境を保つことで、衛生管理、健康増進、知的生産性の向上に貢献します。 (4)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題わが国経済は、企業の設備投資の増加、雇用環境や個人所得の改善により景気は引き続き緩やかな回復基調にありましたが、資源・エネルギー価格高騰の長期化、米国の関税政策や為替動向、地域紛争等による地政学リスクの高まりなど、企業の経営環境は依然として不透明な状況が続いています。また、地球環境や社会へ配慮した企業経営がますます重要となる中で、当社は、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の最大化を目指しております。このような経営環境において、当社はサステナビリティの視点を経営の中核に位置づけ、以下の重点課題に取り組んでまいります。 ① 空調システムメーカーへの進化さらなる省エネルギーの推進、空気質の向上には、空調機器そのものの性能向上に加え、高度な制御技術を活用し、空調システム全体を最適化することが必要不可欠です。当社は、「空調機器メーカー」という従来の枠を超え、空調全体をシステムとして提案できる「空調システムメーカー」を目指します。② 事業活動を通したカーボンニュートラル社会の実現への貢献地球温暖化対策は、地球規模で取り組むべき重要課題であり、空調業界においても大きな課題・機会と捉えています。当社では、技術研究センターの建設を進め、自然力の活用や省エネ・コンパクト化等により環境負荷を低減する研究ならびに製品開発をより一層推進してまいります。③ 健康で衛生的な空気質現代の空調には、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められています。当社は、新鮮空気の導入を主な目的とした外調機の分野を開拓・発展させてまいりました。今後、制御技術の充実等をとおして、更なる空気質向上に積極的に取り組みます。④ 製造基盤の強化と地域環境の維持向上今後の当社の成長のためには、製造基盤の強化が重要な課題であり、八尾製作所の建替え等を進めています。併せて、再生可能エネルギー導入等による省エネの推進や地域環境保全のための取り組みを推進してまいります。⑤ DXの推進製品やサービス、製造プロセス等、さまざまな業務を変革する際にデジタル技術を活用した取り組みが求められています。当社は、DX戦略を策定し、継続的な活動とするための体制の構築および人材育成に努め、積極的にDXを推進してまいります。⑥ 人財育成を通した企業体質の強化全社員にサステナビリティの浸透を図るとともに、「社是」「企業倫理規範」および「社員行動規範」の実践を通じて次の時代を生き抜く人財を育て、経営基盤を強化します。また、社員一人ひとりが心身ともに健康でいきいきとした人生を送り、やりがいを感じて働ける会社を目指し、研修・資格制度の充実等、積極的なサポートを行ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。 ①財政状態の状況当事業年度末における総資産は、前事業年度末より2,029,337千円増加し、22,189,560千円となりました。当事業年度末における負債は、前事業年度末より84,541千円減少し、10,425,657千円となりました。当事業年度末における純資産は、前事業年度末より2,113,879千円増加し、11,763,903千円となりました。 ②経営成績の状況当事業年度におけるわが国経済は、企業の設備投資の増加、雇用環境や個人所得の改善により景気は引き続き緩やかな回復基調にありました。一方で、資源・エネルギー価格高騰の長期化、米国の関税政策や為替動向、地域紛争等による地政学リスクの高まりなど、企業の経営環境は依然として不透明な状況が続いております。このような中、当事業年度の売上高については、堅調な国内設備投資需要を当社独自製品で取り込めたことにより順調に推移しました。産業分野では、生産現場の職場環境改善のため、工場用ゾーン空調機、ルーフトップ外調機を中心に導入が増加しました。商業分野では、オフィスビル更新案件へ直膨式高性能AHU等の導入が増え、保健分野では、庁舎や公共施設向けに冷温水式AHU、病院案件にルーフトップ外調機の導入が増加しました。技術開発では、環境負荷の低い製品開発をより一層加速させるため、技術研究センターの建設ならびに省エネ製品の研究を深化させております。また、営業施策として、環境に配慮した制御性の高い省エネ空調システムの提案を積極的に展開してまいりました。なお、製造部門では、八尾製作所内の主工場棟、管理棟が順調に稼働し、引き続き再開発工事が進んでおり、2026年3月期に完了予定となっております。上記の売上状況および取り組みにより、八尾製作所旧工場棟解体等による特別損失85,212千円を吸収し、売上および全ての利益項目において過去最高を更新することができました。この結果、当期の経営成績は、売上高16,042,155千円(前年同期比15.8%増)、営業利益3,675,846千円(同37.2%増)、経常利益3,660,089千円(同36.4%増)、当期純利益2,496,235千円(同20.9%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況当事業年度末における現金及び同等物(以下「資金」という。)は、税引前当期純利益が3,574,876千円、有形固定資産の取得による支出1,796,983千円、長期借入れによる収入1,600,000千円、棚卸資産の減少額314,534千円等により1,598,420千円(前事業年度末は1,716,096千円)となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果取得した資金は2,241,859千円(前事業年度は2,000,629千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益が3,574,876千円、減価償却費588,429千円であり、主な減少要因は、売上債権の増加1,118,867千円、法人税等の支払額824,384千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は1,995,084千円(前事業年度は1,504,422千円の支出)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出1,796,983千円、有形固定資産の除却による支出71,625千円、無形固定資産の取得による支出58,325千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は364,449千円(前事業年度は118,196千円の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入1,600,000千円であり、主な減少要因は、短期借入金の純減少額1,235,000千円、配当金の支払額320,521千円、長期借入金の返済による支出279,691千円等によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 当社は、空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の実績につきましては、品目別に記載しております。a.生産実績 当事業年度の生産実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。品目の名称当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)冷温水式AHU(千円)2,990,743127.9冷温水式FCU(千円)883,142106.9空冷HP式空調機&外調機(千円)7,941,73297.4冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機(千円)1,065,98966.2その他(千円)2,563,249109.0合計(千円)15,444,856101.1(注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。品目の名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)冷温水式AHU3,482,655146.41,436,926148.5冷温水式FCU1,017,132114.2362,965162.8空冷HP式空調機&外調機8,117,969127.63,316,73098.9冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機988,04571.2402,07844.9その他2,579,951111.8617,865111.4合計16,185,756121.56,136,566102.4 c.販売実績 当事業年度の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。品目の名称当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)冷温水式AHU(千円)3,013,422138.5冷温水式FCU(千円)877,080105.3空冷HP式空調機&外調機(千円)8,153,316115.5冷温水式&空冷HP式工場用ゾーン空調機(千円)1,489,524110.2その他(千円)2,508,811103.1合計(千円)16,042,155115.8(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は特定の顧客への売上高が10%以上でないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社は空調システム機器の開発・製造・販売の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の状況の記載を省略しております。a.財政状態(資産)当事業年度末における総資産は、22,189,560千円(前事業年度末20,160,222千円)となり、2,029,337千円増加いたしました。これは主に、建設仮勘定の増加1,381,849千円、売上債権の増加1,118,867千円、棚卸資産の減少314,534千円、建物の減少216,060千円等によるものであります。(負債)当事業年度末における負債は、10,425,657千円(前事業年度末10,510,198千円)となり、84,541千円減少となりました。これは主に、未払法人税等の増加327,484千円、借入金の増加85,309千円、仕入債務の減少337,813千円、未払金の減少137,172千円等によるものであります。(純資産)当事業年度末における純資産は、11,763,903千円(前事業年度末9,650,023千円)となり、2,113,879千円増加いたしました。これは主に、当期純利益の計上による増加2,496,235千円の計上、自己株式の取得による減少129,236千円、剰余金の配当による減少321,916千円等によるものであります。 b.経営成績(売上高)堅調な国内設備投資需要を当社独自製品で取り込めたことにより売上高は順調に推移しました。産業分野では、生産現場の職場環境改善のため、工場用ゾーン空調機、ルーフトップ外調機を中心に導入が増加しました。商業分野では、オフィスビル更新案件へ直膨式高性能AHU等の導入が増え、保健分野では、庁舎や公共施設向けに冷温水式AHU、病院案件にルーフトップ外調機の導入が増加しました。この結果、売上高は16,042,155千円(前年同期比15.8%増)となりました。(売上原価、売上総利益)売上原価は、前事業年度に比べ1,096,515千円増加し、8,736,756千円となりました。売上総利益は前事業年度に比べ1,093,076千円増加し、7,305,399千円となりました。これは主に、八尾製作所の主工場棟、管理棟が稼働したことに伴う減価償却費の増加があったものの、当社独自製品を中心とした販売により引き続き高収益率を確保できたことなどによるものであります。(販売費及び一般管理費、営業利益)販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ96,645千円増加し、3,629,552千円となりました。これは主に、売上増加に伴う荷造運搬費の増加によるものであります。以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ996,431千円増加し、3,675,846千円となりました。(営業外損益、経常利益)営業外収益は、前事業年度に比べ5,275千円減少し、43,966千円となりました。これは主に、前事業年度において、公租公課の還付があったことによるものであります。また、営業外費用は、前事業年度に比べ13,663千円増加し59,723千円となりました。これは主に、支払利息の増加によるものであります。以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ977,492千円増加し、3,660,089千円となりました。(特別損益、当期純利益)特別損失は、前事業年度に比べ84,575千円増加し、85,212千円となりました。これは、八尾製作所の建物建て替えに伴う固定資産除却損が発生したことによるものであります。以上の結果、当期純利益は前事業年度に比べ430,723千円増加し、2,496,235千円となりました。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、市場動向、資材価格の動向、災害・事故・感染症拡大等、様々なリスク要因があると認識しております。なお、米国の関税政策の動向が注目されますが、当社は国内市場向けに空調システム機器の製造販売を展開しており、米国向けの製品や部材の輸出入は行っていないため、当社事業への直接的な影響は限定的であると考えております。ただし、関税政策が影響する企業の設備投資の差し控えや海外製部材価格が間接的に業績へ影響する可能性があるため、市場の変化に対して柔軟かつ迅速に対応を行ってまいります。当社の事業が関係する空調業界におきましては、従来の快適性に加え、健康で衛生的な空間の実現が求められると同時に、省エネや温室効果ガス削減等の環境対応、製造現場の暑さ対策等の労働環境改善など持続可能な社会の実現に向けての欲求が高まっております。市場動向に対しては、分野・用途毎に多様性のある空調ニーズに応えるため、先進的で付加価値の高い空調システム機器の開発を進めてまいります。今後も、地球温暖化の影響や生産現場の人手不足等の影響により、暑熱対策、職場環境改善への取り組みは継続するものと考えられます。特に、産業分野では、猛暑が続く中、厚生労働省より熱中症対策を事業者へ義務付ける「改正労働安全衛生規則」が2025年6月より施行されたことに伴い、熱中症予防対策、職場環境改善の需要を取り込む営業活動を展開してまいります。商業分野、保健分野では、省エネに配慮した空調システムの提案を積極的に推進してまいります。資材価格の動向に対しては、鋼材、非鉄金属、原油等の価格上昇への対応として、資材取引先と従来以上に密接な情報交換を行うことにより関係を強化し、更なるコスト削減に努めてまいります。原価低減努力だけでは賄いきれない資材価格の高騰に対しては製品価格の適正化へも取り組んでまいります。災害・事故・感染症拡大に対しては、事業継続計画の策定、事前の対応策の立案、現場作業に携わる作業員の意識改革等の継続的な現場管理活動により、事業継続へ影響を与えるような災害・事故・感染症拡大の抑制に努めます。製品開発については、自然力を活用し、高い制御技術を搭載した省エネ、省資源、省スペース製品の開発を行ってまいります。主な開発内容については、「第2 事業の状況の6 研究開発活動」に記載のとおりであります。生産活動については、八尾製作所の主工場棟、管理棟が順調に稼働し、生産力の増強に取り組むとともに、生産工程での脱炭素化の実現に努め、サステナビリティを一層推し進めてまいります。 当社はこれら空調技術の進歩発展を通して社会に貢献することにより、持続可能な社会の実現を目指してまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社の必要資金は、当社製品の製造販売に係る原材料費、経費、販売費及び一般管理費等の運転資金および設備投資に係る投資資金が主なものです。財政状態は健全性を保っており、現金及び現金同等物等の流動性資産に加え、営業活動によるキャッシュ・フロー、借入金による資金調達により、事業拡大に必要な資金を十分に賄えると考えています。また、金融市場の混乱等、緊急に資金が必要となる場合に備え、金融機関と当座貸越契約を締結し、資金流動性を確保しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。これらの見積りおよび判断・評価は、過去の実績等を勘案し合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④経営上の目標の達成状況について当社は売上高営業利益率を重要な経営指標として位置付けております。当事業年度における売上高営業利益率は22.9%(前年同期比3.6ポイント改善)であります。引き続きこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。

事業リスク

  • 自然災害による事業影響
    日本全国に本社、支店、営業所、工場を複数有しているため、地震や台風などの自然災害が発生した場合、施設や従業員が被害を受け、事業活動が停止または滞る可能性があります。事業継続計画や保険契約で対策を講じていますが、想定を超える被害が発生した際には、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料・部品調達リスク
    製品製造に必要な銅、アルミなどの主要原材料や、室外機、圧縮機などの主要部品の価格が、経済情勢や国際情勢、為替相場、調達先の生産状況によって大幅に上昇したり、調達が困難になったりするリスクがあります。これにより、生産コストの増加や生産活動の停滞が発生し、経営成績に影響を与える可能性があります。
  • 国内経済環境への依存
    事業活動を基本的に国内で行っているため、日本の経済情勢、国際競争力の低下、国内設備投資の減少などが、直接的に事業に影響を及ぼすリスクがあります。為替変動や金利上昇、エネルギー調達の困難化なども懸念され、企業努力で吸収できない事態が生じた場合、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,989 文字
3【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありません。 リスク分類当社は、想定されるリスクを3つのカテゴリーに大分類し、その大分類の中をリスクの性質に基づき、個別のリスクとして把握しております。リスクの大分類としては、「外部要因リスク」「内部要因リスク」「特殊リスク」をあげております。・外部要因リスクとは、そのリスクの原因が外部要因によるものです。・内部要因リスクとは、そのリスクの原因が内部要因によるものです。・特殊リスクとは、本来外部要因リスクまたは内部要因リスクに分類すべき事項ですが、投資判断上特に注目度が高いと思われるリスクについて、別のカテゴリーとして分類しているものです。 (1)外部要因リスク①自然災害リスク当社は、日本全国に本社・支店・営業所および3か所の工場を有しております。地震による被害、気候変動による台風等風水害の規模拡大による自然災害により、当社の施設および従業員が被害を受ける可能性があります。それに加え、当社ステークホルダーおよび日本国内全体にも被害が及ぶ可能性があります。これにより、当社の事業遂行に直接的または間接的な影響が発生するだけでなく、日本国自体も影響を受けることは否めません。こうした事態となった場合のため、事業継続計画の策定、各拠点の整備改善および保険契約により、対策を講じております。しかしながら、想定を超える被害が生じた場合、当社の事業遂行、経営成績および財政状態に影響が生じる可能性があります。 ②外部調達リスク当社の製品を製造するためのエネルギーや製品を構成する銅やアルミ等の主要原材料および室外機や圧縮機等の主要部品は、経済情勢、国際情勢や為替相場等の影響や調達先の生産状況等により、価格の大幅な上昇もしくは調達が困難になる可能性があります。これに伴い、生産・営業活動が停滞ないしは停止するリスクがあります。また、当社は、生産性向上および外部企業が持つ高いスキルを活用するなどの目的で、外部企業への製造・加工の委託、物流、工事等の役務の提供を受けております。経済情勢等によるコストの上昇や人員の確保の困難等により、価格の大幅な上昇もしくは役務の提供が困難となるリスクがあります。上記のリスクについて、サプライチェーンの見直し、原材料・主要部品の備蓄、設計の変更、新規外注先の開拓等の対策を講じております。しかしながら、対策を超える事態が生じた場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③経済環境リスク当社は製造販売を基本的に国内でおこなっているため、事業活動は国内の経済情勢、日本の国際競争力の低下等、日本国自体の経済・政治状況に依拠しております。これに伴い、大幅な為替変動、大幅な金利上昇、国内設備投資の減少、エネルギーを始めとする原材料の調達困難等のリスクがあります。また、足元では米国の関税政策が各国経済に影響を与え、日本国内の設備投資が減少するリスクも想定されます。これらのリスクに対処するため、当社では国内市場の動向収集と早期対応、たゆまぬ業務改善、製品力の向上および財務体質の改善を図っております。しかしながら、こうした企業努力で吸収できないような事態が生じた場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④外部からの攻撃リスク当社事務所・工場を含む国内でのテロ等の破壊行為および機密情報を含む窃取行為、サイバーテロ等による当社を含む国内情報システムへの攻撃による当社の施設、情報資産を含む資産および従業員に対する被害、生産・業務システムが正常に稼働しないなどの可能性があります。こうした事態となった場合のため、事業継続計画の策定、警備会社との契約、サイバーセキュリティに対する施策、サーバーの物理的安全管理措置の強化やクラウド化等により、対策を講じております。しかしながら、想定を超える被害が生じた場合、当社の事業遂行、経営成績および財政状態に影響が生じる可能性があります。 ⑤感染症等リスク新型コロナウイルス感染症のような新型感染症の拡大により、当社人員の確保、原材料等のサプライチェーンの混乱、その他感染症拡大のための措置により、当社業務運営に障害が発生するリスクがあります。上記への対策として、感染拡大期においては在宅勤務・時差出勤の実施や衛生管理の徹底により、感染拡大防止を図る方針です。しかしながら、想定以上の感染拡大が生じた場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥法令等変更リスク当社の展開する事業に関する法的規制としては、外注先を利用する場合の製品製造・保守等に関する「下請代金支払遅延等防止法」、許認可を要する空調設備設置工事に関する「建設業法」、工場等で排出する産業廃棄物に関する「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、フロンガスの管理等に関する「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」等があります。関連法令の改正に加え、環境規制の強化がおこなわれる可能性があり、製品開発や事業展開が制限されるなどのリスクが生じる可能性があります。また、法令違反の事象が発生した場合、許認可の取消しを受けるなど事業上の問題が発生する可能性があります。上記のリスクに対して、法改正や環境規制の強化については十分な情報収集をおこない、前倒しに対応できるように準備をおこなっております。加えて、法令遵守に関しては、当社内において周知徹底し、法務部門によるモニタリングを実施するとともに、内部監査による定期的な確認も実施し、法令違反が発生しないように努めております。こうした対策が十分に機能しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦知的財産権リスク当社に対し、第三者より知的財産権の侵害についての提訴または通知を受けるリスクがあります。こうした提訴等への対応に伴い、訴訟に係る多額の費用の発生、権利侵害に伴う損害賠償および侵害の対象となった技術を利用できないなどの可能性があります。こうした事態となった場合のため、専門部署を設置し、特許事務所とともに、特許権を含む知的財産権を管理しております。しかしながら、対策を超える事態が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)内部要因リスク①人的資本リスク事業遂行に当たり、優秀な人材を採用し、確保し続けることは、当社の競争力を維持するために必要不可欠であると考えております。しかしながら、人口減少、少子高齢化およびそれに伴う人件費、派遣費等の上昇により、事業継続に必要な人員の確保が困難となることや処遇を含めて当社の魅力が低下した場合に人材流出が起きるリスクがあります。これらのリスクについて、賃金等の適正な引上げ、労働環境の整備、業務プロセスの見直しによる効率化、教育・リスキリング等の教育投資の実施等の対策を講じております。しかしながら、対策が十分な効果を発揮しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②製品競争力低下リスク製品価格と性能との比較から見た割高感や研究開発の遅れによる競争力の低下により、製品(価格)競争力が低下するリスクがあります。顧客の声を広く収集し製品開発に活かすマーケティング活動、コスト削減、生産性向上、研究開発投資の継続等の対策は講じております。しかしながら、対策が十分な効果を発揮しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③情報システムリスク当社は、販売、生産、経理、労務管理等において情報システムを利用しております。プログラミングミスや人為的ミスにより、システム障害による業務運営の障害や情報漏えいが発生するリスクがあります。これに加え、情報漏えいに伴い、第三者から損害賠償請求を受けるリスクがあります。また、当社では、現在全体的にDX化を進めておりますが、適切なDX化を図れない場合や改善効果が乏しい場合等、当社の業務上の効率性が他社比劣後することが想定され、当社の市場における競争力が低下するリスクがあります。上記のリスクについて、トップダウンによるDX化やセキュリティシステムの導入、内部統制の強化、情報漏えいに備えた保険契約をおこなっております。しかしながら、対策が不十分な場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④事務・業務リスク製造ミス、設計ミスに起因する当社製品の不良や業務過誤により、損害賠償や当社信頼感の低下を招くリスクがあります。上記のリスクについて、品質管理の徹底、設備等の更新・改良、内部統制の徹底および保険契約等による対策を講じております。こうした対策を超える損害が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤コンプライアンスリスクセクハラ、パワハラ、社員による刑事事件、社員等による不正により、金品等の盗難、機密情報の持出し、損害賠償請求、労働環境の悪化による人材流出、新規雇用への影響、株価への影響等のリスクがあります。上記のリスクについて、内部統制の徹底、従業員教育、内部通報制度の整備等により、対策を講じております。こうした対策を超える損害が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥信用リスク当社は、総合建設業者、設備工事業者、施主等と取引をおこなっております。これらの取引先に対し貸倒れ等の不良債権の発生による損失の発生や財務体質の悪化が生じる可能性があります。また、不良債権額が多額の場合、株価の下落、資金調達への影響が発生するリスクがあります。上記のリスクについて、信用調査に基づく取引限度額の設定や定期的な取引状況の把握による信用リスクの低減に努めております。現時点において当社の事業継続に影響を与える規模の不良債権の発生の可能性は低いと考えておりますが、仮にそうした事態となった場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦減損リスク当社は、事業用の資産として、有形・無形の固定資産を保有しております。事業に供しているこれらの資産については、業績が低迷し、事業から得られる将来のキャッシュ・フローの見積りが帳簿価額を大幅に下回った場合、減損処理が必要となる場合があります。減損処理が発生した場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)特殊リスク①地政学リスク世界各地における戦争・テロ(サイバーテロを含む。)により、サプライチェーンの混乱、経済のブロック化、大国対立の先鋭化等の可能性があります。これにより、当社の事業遂行に直接的または間接的な影響が発生し、国内情勢も影響を受けることは否めません。こうした事態となった場合のため、サプライチェーンの見直しや主要部品の備蓄等による対策を講じております。しかしながら、想定を超える事態が生じた場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②気候変動への対応リスク世界的に気候変動に対する意識は高まっており、特にCO2の削減を念頭においた「カーボンニュートラル」への取組みが企業行動のうえで不可欠となってきております。このため、カーボンニュートラル対応の遅れ、特に「温室効果ガス」対策への取組みの遅れおよび環境適応力の劣後が、当社競争力の低下につながるリスクがあります。上記のリスクについて、SDGs対応強化、温暖化係数の低い冷媒の使用および機器のパッケージ化・システム化技術による温暖化ガスの使用量削減・漏えい策等による対策を講じております。しかしながら、対策が十分な効果を発揮しない場合、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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