研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-12 | - | 19 |
| 2024-12 | - | 20 |
| 2023-12 | - | 28 |
| 2022-12 | - | 25 |
| 2021-12 | - | 26 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,259 文字
6【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実施しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費総額は3,464百万円(工作機械事業2,690百万円、産業機械事業343百万円、食品機械事業99百万円、その他330百万円)であり、連結売上高の4.3%であります。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・オールセラミック製 リニアモータ駆動 超精密ワイヤ放電加工機「EXC100L+」(工作機械事業) AI需要を背景とした高速光通信ネットワークの急速な普及に伴い需要が拡大しているMTフェルール(光コネクタ金型)をはじめとする電子部品・半導体業界や、時計・精密機器業界、医療機器業界などで必要とされるナノ領域での超精密加工のニーズに対応しており、加工液処理の制御を最適化することで、従来機と比較して最大25%の消費電力削減を可能とするとともに、加工精度のさらなる安定化にも寄与する加工液管理システムにより加工性能と省エネの両立を実現しました。 ・通電コマ自動送り機能「ACPS」(工作機械事業) 従来、約50時間ごとにオペレーターが手作業で行っていた通電コマの位置更新を自動化することで、消耗品の寿命延長や廃棄物削減効果による加工現場の省力化や機械の稼働率向上、生産性向上に大きく貢献します。なお、「ACPS」は当社のリニアモータ駆動 高速・高性能ワイヤ放電加工機「ALシリーズ」に対応したオプション機能であります。 ・電極、ワーク交換自動搬送装置「SZ25」(工作機械事業) 自社製放電CAMとスケジューラとの連動によって精密金型、精密部品加工において高精度自動加工を実現してきた従来機「SR12」の性能に加えて、可搬質量の増大と設置レイアウトの改善により利便性が向上しました。自動搬送装置は昨今の製造業の人手不足における生産性向上の打ち手として需要が高まっており、これまで以上に多様な加工現場へ対応してまいります。 ・金属3Dプリンタ用粉末材料「HYPER21」(工作機械事業) 希少金属(レアメタル)のコバルトを含まないマルエージング系粉末材料で、造形中の内部の残留応力を開放して造形品の変形を抑制する当社の独自技術「SRT(Stress Relief Technology)工法」に対応しています。また、機械加工がしやすい造形品の硬度に合わせ、良好な切削性と量産成形にも耐えうる耐摩耗性や強度特性を両立しています。
FY2024|1,308 文字
6【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実施しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費総額は3,035百万円(工作機械事業2,439百万円、産業機械事業248百万円、食品機械事業73百万円、その他275百万円)であり、連結売上高の4.1%であります。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動 超精密ワイヤ放電加工機「AX350L i Groove+Edition」(工作機械事業) 多様な高精度加工ニーズに柔軟に対応するため、従来機「AX350L」の性能を高め、ワイヤ回転機構や省エネ機能を搭し小型電子部品や金型部品から、モータコアに代表される中型自動車用駆動部品やプレートなど様々な高精度金型の高品質・高効率生産を実現します。 ・リニアモータ駆動 フェムト秒レーザー加工機「LSP4040」(工作機械事業) 十数年にわたり研究分野向けに行ってきたフェムト秒レーザーの基礎研究をもとに開発した高機能、高硬度脆性材料など難加工材用の精密微細加工機であり、各産業で求められるレーザーの仕様に対応するため、お客様の要望に応じたレーザー発振器をカスタマイズ仕様として装置に組み込み対応することが可能になります。 ・リニアモータ駆動 精密金属3Dプリンタ「OPM250L+」(工作機械事業) 金属粉末の溶融凝固による3D造形と、造形物への切削加工を1台の機械で行うことができる金属3Dプリンタであり、従来機「OPM250L」から大幅な機能向上を図り、「安全性強化」「高品質造形」「高速造形」「長時間連続造形」「メンテナンス性向上」「複数粉末対応」「トラブル未然回避」「視認性、操作性向上」に対応しました。 ・竪型ロータリ式射出成形機「VR Gシリーズ」の大型機種「VR200G」(産業機械事業) 自動車部品など大型化するインサート成形品への対応が可能となるようワンサイズ上の金型が搭載可能になりました。ロータリテーブルの回転駆動を見直すことでテーブル回転速度が向上し、生産性向上を実現しています。「VR_Gシリーズ」が全ラインアップ揃うことで金型サイズに応じて最適な機種をお選びいただくことが可能となりました。 ・射出成形機搭載型の溶融せん断粘度測定装置「Nendy-E」(産業機械事業) 高分子材料や複合材料などの溶融粘度を測定する装置であり、成形材料の粘度評価や管理を向上させ、成形品の品質の向上に貢献いたします。環境に優しい再生プラスチックの用途拡大に寄与するとともにSDGs推進に貢献します。
FY2023|1,525 文字
6【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実施しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費総額は3,435百万円(工作機械事業2,537百万円、産業機械事業400百万円、食品機械事業139百万円、その他357百万円)であり、連結売上高の5.1%であります。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・新世代のリニアモータ駆動高速・高性能大型形彫り放電加工機「AL100G」(工作機械事業) 長年培われたリニアモータ制御技術と最先端放電制御技術及びAI(人工知能)機能、IoTプラットフォームなどを融合、新開発の各種放電制御・回路の採用で従来機(AG100L)より最大45%加工時間短縮を実現したほか、電源ユニットの最適化により80Aフルパワー加工時に消費電力30%低減を達成いたしました。 ・新世代リニアモータ駆動搭載大型・高精度・難加工用途向けフェムト秒レーザ加工機「LSP5070」(工作機械事業) 長年培われたリニアモータ制御技術と最先端のフェムト秒レーザ技術及びAI(人工知能)機能、IoTプラットフォームなどを融合、汎用性/高速性を追求し大型材料の加工に対応いたしました。大型FCV(燃料電池車)の燃料電池用金属セパレータ金型の加工向けをターゲットとしており、従来多く使われているプレス金型鋼SKD11の10倍以上の耐久性を持つ超硬度粉末高速度工具鋼製の金型加工に対応する精度及び速度を実現しました。 ・竪型ロータリ式射出成形機「VR Gシリーズ」の小型機種「VR03G/VR20G/VR40G」(産業機械事業) 射出成形機の新製品「VR Gシリーズ」は、従来の「VR Eシリーズ」のV-LINE®による正確な充填と安定した可塑化、ハイブリッド直圧型締による正確で均一な型締力をそのまま継承するとともに、新たに国際安全規格ISO20430(JIS B 6711)に準拠しております。 ・V-LINE®高応答射出モデル射出成形機「LP_EH4シリーズ」(産業機械事業) 安定した原材料の可塑化と精密計量による充填で、正確かつ再現性のある精密・安定成形を実現する自社開発のV-LINEを搭載。高応答を誇るLDDV(リニア・ダイレクト・ダブルモーター・バルブ)を射出制御バルブに採用し、低慣性のプランジャと組み合わせることで、業界最高クラスの射出加速度15Gを達成しました。 ・可動式のCIPノズルを設置し洗浄力を強化した「CIP洗浄強化型自動茹麺装置」(食品機械事業) 茹槽部分のCIP洗浄能力の向上を図るべく、麺を茹でる際の溶質物付着度が高い茹槽移載部に、可動式のCIPノズルを設置することで洗浄力を強化したものです。従来、固定式だったCIPノズルを可動式に改良いたしました。ノズルの移行を可能にすることで従来の定置洗浄に比べ洗浄範囲が拡大し、洗浄性を大幅に向上させました。側面方向と上下方向に可動式のCIPノズルを搭載しており、シリンダーが収縮しながら茹槽移載部全体をくまなく洗浄することにより、人手作業による後洗浄の負担を軽減しました。
FY2022|1,773 文字
5【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費総額は3,168百万円(工作機械事業2,275百万円、産業機械事業329百万円、食品機械事業102百万円、その他460百万円)であり、連結売上高の3.9%であります。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動ワイヤ放電加工機「AL i Groove + Edition」シリーズの開発(工作機械事業) ワイヤ放電加工の本質である放電回路と制御の大幅な改善に取り組み、加工速度20%向上と加工精度向上の両立を実現いたしました。また、消費電力量の20%削減や、ワイヤ消費量の削減など、環境に配慮した機械です。さらに、自動化対応や操作性向上など、お客様の様々な要望に応えた優れた製品であり、日刊工業新聞社主催の2022年「第65回十大新製品賞 本賞」を受賞しました。 ・造形サイズの大型化と稼働率向上を実現した金属3Dプリンタ「LPM450」の開発(工作機械事業) 独自開発の粉末材料を用いることにより、最大容積で従来機種比5.8倍の大型サイズの安定造形を可能にしたとともに、高速高品質造形ができるよう、デュアルレーザーを標準搭載し、オプションでクワッドレーザーもそろえました。また、レーザー加工時に発生する金属蒸気の集積物(ヒューム)の回収装置により、メンテナンス頻度を従来機種比約半分に削減し、稼働率向上も実現しました。 ・リニアモータ駆動マシニングセンタ「UX450L」の開発(工作機械事業) 超軽量ヘッド、機械構造体、各軸案内機構およびリニアモータ全てを新たに設計したことにより、更なる高速・高精度加工を可能としました。また、「簡易プログラム作成機能」や「マシニングレコーダ機能」の搭載により、操作性を向上させるとともに、新開発「アイドリングストップ機能」により、省エネにも対応しました。また、手ミガキ作業などこれまで職人の技が必要であった作業を機械加工に置き換える性能向上がさらに重要な役割を担うことをふまえ、ダイヤモンド工具を使用する高硬度材料直彫り加工の高速化や、光学レンズの鏡面仕上げ加工の効率アップなどに対応しました。 ・制御精度や利便性を高めた新機種電動式射出成形機「MS G2」シリーズの開発(産業機械事業) 電動式射出成形機「MS」シリーズの後継モデルとして、従来機の高精度な繰り返し安定性、生産性向上、省エネ効果、IoT 対応をそのまま継承しつつ、制御精度や利便性を高めた次世代の射出成形機です。独自機構「eV-LINEⓇシステム」による可塑化やサーボモータ駆動とする方式で、安定して高精度の成形が可能となり、新コントローラーや高精度温調システムを使用し、制御精度向上と温度制御を実現しました。また、スマートフォン感覚の操作パネルや条件設定を容易にするための成形支援機能も搭載し、利便性も高めました。国際安全規格ISO20430(JIS B 6711)にも準拠しています。 ・パスタや焼きそばなどのほぐしと調味を1台で実現「ネオマザール」の開発(食品機械事業) 従来、手作業に頼ってきた調理麺製造におけるソースなど調味液等の添加や撹拌工程の無人化を実現しました。手作業工程の削減により雑菌及び異物混入のリスクを低減することで、調理麺商品の鮮度延長が可能となり、フードロス削減に貢献し、お客様のSDGsに対する取り組みをサポートします。また、自動茹麺装置等の他装置との組み合わせや、麺のバリエーション、調味液の数や種類のカスタマイズにも柔軟に対応し、お客様の製造ラインに最適なソリューションをトータルで提供いたします。
FY2021|974 文字
5【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費総額は3,216百万円(工作機械事業2,321百万円、産業機械事業435百万円、食品機械事業85百万円、その他374百万円)であり、連結売上高の4.3%であります。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・長時間高速安定造形対応 金属3Dプリンタ「LPM325S」の開発(工作機械事業) 1台の機械で多彩な金属粉末造形を可能にしたマルチ造形対応型の金属3Dプリンタ「LPM325S」を開発しました。造形精度・造形速度といった従来から求められてきた要件の性能向上に加え、製造現場において極めて重要となる「運用性の向上」「メンテナンス頻度の削減」「トラブル発生の未然防止と低減」に対して、大幅な機能強化を図ることで、さらなる長時間高速安定造形を実現し、現場における生産性向上の鍵となる稼働率アップに大きく貢献します。なお、本製品は日刊工業新聞社主催の2021年「第64回十大新製品賞 本賞」を受賞しました。 ・脱気機能付き 熱硬化性ゴム射出成形機「GL-LSR シリーズ」の開発(産業機械事業) 従来より固形ゴムは素材内に多くの空気を含んでおり、粘度が高いため、成形時に金型に空気が入り込み、成形品不良が課題となっておりました。この課題解決のため、固形の熱硬化性ゴム材料に含まれる空気を除去しながら、金型へ直接供給する装置「脱気機能付きスタッファボックス」を新たに開発しました。本製品により、成形時間の短縮(従来比最大50%削減)、成形品質の向上、金型コスト低減などが実現できます。また、材料ロスの削減や不良品減少などにより、環境負荷の低減にも貢献できます。
FY2020|1,656 文字
5【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、基礎・応用研究には、当社グループの合計で3,220百万円(工作機械事業2,247百万円、産業機械事業461百万円、食品機械事業136百万円、その他373百万円)の研究開発費を投入いたしました。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動ワイヤ放電加工機の開発(工作機械事業)リニアモータ駆動ワイヤ放電加工機「ALシリーズ」の新製品として、「AL i Groove Edition」を開発しました。世界初となるワイヤ回転機構の搭載により加工性能を向上したほか、無人での連続加工を支援する様々な機能や自動診断機能を搭載することで、省資源・安定性・自動化の優位性を高めております。 ・リニアモータ駆動超高速細穴放電加工機の開発(工作機械事業) ワイヤ放電加工のスタート穴加工の用途に加え、航空宇宙・エネルギー産業、自動車産業、医療機器、電機・電子産業の様々な分野でのドリル加工が困難な細くて深い穴・加工変質層が少ない穴・出口でバリの無い穴等、加工難易度の高まりに対応すべく、高速・高精度・高品位な加工が可能となる細穴放電加工機「K4HL」を開発しました。リニアモータをはじめとする独自の放電制御技術により、ドリルでは加工が困難な細くて深い穴を高精度に高速加工できるほか、鉄系/超硬合金/銅/アルミ/真鍮に加え、切削が困難なチタン合金/ニッケル合金などの難削材にも対応できます。なお、本製品は日刊工業新聞主催の「2020年(第63回)十大新製品賞本賞」を受賞しました。 ・V-LINE® 竪型ロータリー式射出成形機の開発(産業機械事業) 成形品の多様化に伴う金型の大型化、作業性のさらなる改善、成形サイクル短縮等のニーズに応えるため、V-LINE® 竪型ロータリー式射出成形機「TR40VRE2」を開発しました。従来機比較で最大搭載金型サイズを1.5倍まで拡大し、金型の大型化・複雑化に対応したほか、テーブルの低床化による作業性向上、テーブル回転時間の短縮による成形サイクルの向上などを実現しています。 ・V-LINE® 不活性ガス溶解射出成形システムの開発(産業機械事業)生分解性プラスチックは、廃プラスチック有効利用率の低さや海洋プラスチック等による環境汚染といった世界的課題を解決する材料として期待されていますが、溶融したときの粘度が高く成形加工が困難であることが課題でした。その課題に対応すべく、当社独自の不活性ガス溶解射出成形システム「INFILT-V」を開発しました。ガスを樹脂材料に溶融させ、粘度が低下する現象を利用し、従来は成形が困難であった生分解性プラスチックでも薄肉で深物の成形加工を容易に実現することが可能となりました。 ・大型2軸ミキサの開発(食品機械事業) 高品質即席麺やチルド麺などの混錬性を高めた大型2軸ミキサ「TM-350W」を開発しました。即席麺市場は国内外で需要が高まっておりますが、即席麺は生麺と比べて生産量が多いため、製麺設備が大型化する一方、麺質は生麺ほど高くはありませんでしたが、麺質にこだわった商品ニーズも高まっています。このようなニーズに対応すべく、撹拌軸を2本搭載することにより、材料の練りの性能が向上し高品質な麺生地の製造が可能になったほか、大型化により大容量の生産にも対応しています。
FY2019|1,808 文字
5【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、基礎・応用研究には、当社グループの合計で3,483百万円(工作機械事業2,309百万円、産業機械事業539百万円、食品機械事業180百万円、その他454百万円)の研究開発費を投入いたしました。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動大型形彫り放電加工機の開発(工作機械事業)リニアモータ駆動形彫り放電加工機のベストセラーである「AGシリーズ」において、ストローク最大級の大型ワーク対応高速・高性能形彫り放電加工機「AG200L」を開発いたしました。自動車のバンパーやフロントグリル、ドアパネルなどの大物金型では、各種センシング機能搭載による自動運転や、ヘッドランプなど各モジュールの高機能化・複雑化・一体構造化、意匠デザインの高インテリジェント化への対応により、より大型で、より複雑な構造になっています。AG200Lはこれら大型金型を形彫り放電加工機を用いて高速で簡単に加工したいというニーズに適応しております。 ・リニアモータ駆動精密形彫り放電加工機の開発(工作機械事業) スマートフォンやタブレット端末、精密自動車部品などに代表される精密金型、精密部品加工においてご好評をいただいている、リニアモータ駆動精密形彫り放電加工機の新製品として、「AL40G/AL60G」を開発いたしました。AL40G/AL60Gは、この20年で蓄積されたリニアモータ制御技術と最先端放電制御技術及びAI(人工知能)機能、IoTプラットフォーム、温度管理システムなどを融合させた、新世代の精密形彫り放電加工機です。 ・リニアモータ駆動超精密ワイヤ放電加工機の開発(工作機械事業) 油加工液仕様 リニアモータ駆動 超精密ワイヤ放電加工機「APシリーズ」の新製品として、「AP350L(oil)」を開発いたしました。近年、電気自動車・ハイブリッド車などに搭載される走行系駆動用モータに加え、センシングによる自動制御用アクチュエータとしての、小型・中型モータ搭載の需要が高まっており、モータコア用金型においても、半導体と同様にハイレベルな加工ニーズが要求されています。このようなものづくりの状況をふまえ、X軸とY軸のストロークを同等とすることで、モータコア用金型にも適応できる正方形の加工エリアを提供する軸構成を実現しました。 ・V-LINE®搭載 竪型単動射出成形機の開発(産業機械事業) V-LINE®の安定性がもたらす精密成形品のさらなる生産性向上を開発コンセプトとして、ハイサイクル成形を実現した型締力490kN(50トン)の竪型単動射出成形機「VT50」を開発いたしました。自動運転・センシング・5G通信などを背景に、需要増加が見込まれる狭ピッチ化・低背化を極める精密コネクタなどの精密成形分野での生産性向上に貢献いたします。プラスチックと金属部品を一体化させるインサート成形をターゲットに型開閉を高速化する独自の型開閉機構と制御機能を持ったハイブリッドトグル機構を新開発し、成形サイクルを従来比20%短縮できます。 ・粉体冷却装置の開発(食品機械事業)小麦粉、そば粉、米といった粉粒体の原材料を迅速・均一に冷却し、製麺、製パン、製菓など、生地の品質管理の向上を実現する業界初の「粉体冷却装置」を開発いたしました。なお、本製品は特許を取得しています。 ・食品検査用ベルトコンベアの開発(食品機械事業)食品製造における加工用食材(野菜など)の目視検査で使用する「食品検査用ベルトコンベア」を開発いたしました。検査用コンベアの真下からLEDライトを照射し、髪の毛など異物の判別を容易に行う事が可能です。食品製造における異物混入対策に貢献いたします。
FY2018|1,869 文字
5【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センター研究開発棟に研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、基礎・応用研究には、当社グループの合計で39億2百万円(工作機械事業28億2百万円、産業機械事業4億5百万円、食品機械事業93百万円、その他6億1百万円)の研究開発費を投入いたしました。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動大型ワイヤ放電加工機の開発(工作機械事業)精密金型、精密部品加工分野において好評を頂いておりますワイヤ放電加工機「ALシリーズ」の大型モデルとしてより高精度・高速加工が可能な「AL800P」を開発いたしました。自動車業界でのEV化の普及や適応モデルの拡張に伴うモーターコアやリチウムイオン電池のセパレータ関連など、重要パーツである精密プレス金型の高度化及び長尺化に適しております。大開口のフルカバー、独立式操作パネル、三面自動上下式加工タンクを標準装備し、大型ワークのセッティングなどを含む段取り作業の効率化を通じ生産性向上に寄与します。 ・リニアモータ駆動形彫り放電加工機の開発(工作機械事業)当社の形彫り放電加工機のベストセラーモデル「APシリーズ」のフラッグシップモデルとしてリニアモータ駆動形彫り放電加工機「AP30L」を開発いたしました。世界初の自社製CFRP主軸と自社開発・新NC装置「LP4」、放電安定加工システム「アークレス4」を搭載することで、設置環境の温度変化、高速駆動時の発熱を最小限に抑制し、より高精度な金型製造を実現します。また、AI(人工知能)技術を活用した最新アプリケーションを搭載いたしました。 ・細穴放電加工機の開発(工作機械事業)ドリルでの加工が困難な深い穴の加工や切削が困難な難削材での高精度加工に対応するため、細穴放電加工機「Kシリーズ」の新製品「K6HL」を開発いたしました。3軸リニアモータ駆動により高加速で俊敏な駆動が可能となるほか、高速無電解回路により、難加工材料(チタン、ニッケル合金等)でも高品位な加工が可能となります。そのほか、加工時間の短縮や無人運転による省人化など作業効率の向上に寄与します。 ・最高品位ナノマシニングセンタの開発(工作機械事業)市場拡大が加速するスマートフォンやタブレット端末機、自動運転化による自動車部品の高精度化ニーズに対応するため、ナノ領域での安定した超微細・超精密高速加工を可能とした、ナノマシニングセンタ「AZ275nano」を開発いたしました。荒加工から仕上げ加工までの幅広い加工ニーズに適しており、XY軸ストロークアップによる加工領域の拡張と高効率化を実現いたします。 ・高速造形対応金属3Dプリンタの開発(工作機械事業)金属3Dプリンタの多様化するニーズに対応するため、高速造形を可能にした精密金属3Dプリンタ「LPM325」を開発いたしました。金属粉末の溶融凝固による3D造形加工と、造形した加工物への基準面加工が1台の機械で行える金属3Dプリンタとなります。金属造形と二次加工用の基準面だけを加工する機能に限定することで、チャンバーが小型化され、窒素濃度管理やヒューム処理が容易になり、造形速度が大幅に向上しました。さらに、省スペース及び低価格化も実現いたしました。 ・ロングライフ麺(LL麺)製造装置の開発(食品機械事業)調理面の品質向上のためのニーズに対応するため、LL麺製造装置を開発いたしました。最終製造工程である殺菌工程にて酸味が生じる問題に対し、独自技術の開発により酸味を低減でき、より高品質でおいしい麺の製造を実現いたします。 ・十割そば対応麺生地混合真空ミキサーの開発(食品機械事業)つなぎがなく、生地混合が困難とされていた十割そば製造工程において、当社独自のミキシング機構を採用した真空ミキサーを開発いたしました。最適な加水、生地撹拌を行うことで、機械での製造が難しいとされていた十割そばの生産が可能になります。
FY2017|2,373 文字
6【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センターに研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、基礎・応用研究には、当社グループの合計で35億18百万円(工作機械事業25億61百万円、産業機械事業3億46百万円、食品機械事業91百万円、その他5億18百万円)の研究開発費を投入いたしました。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動ワイヤ放電加工機の開発(工作機械事業)従来機の加工性能をさらに向上させた、油加工液仕様のリニアモータ駆動ワイヤ放電加工機「AP450L(oil)」を開発いたしました。総合産業である自動車業界からの要求に応え、超微細精密領域での加工に適しています。また、最新の19型 横型タッチパネルNC装置「SPW電源」を搭載し操作性も向上しています。 ・リニアモータ駆動形彫り放電加工機の開発(工作機械事業)形彫り放電加工機のベストセラーモデル「AGシリーズ」の精密加工向けモデルとしてリニアモータ駆動形彫り放電加工機「AG400LP」を開発しました。放電安定システム「アークレスplus」を搭載することで厳しい加工環境においても放電状態が安定して持続します。高速加工、電極消耗の抑制、梨地から鏡面までの幅広い多彩な加工面質の実現など、性能が格段に向上しています。自動車部品やスマートフォンの金型など、精密加工分野に適しています。 ・細穴放電加工機の開発(工作機械事業)細穴放電加工機「Kシリーズ」の新製品「K3HS」を開発しました。最新の電源を搭載しており、鉄系、超硬合金、銅、アルミ、チタンなど様々な加工材質に対してバリや電食の無い加工ができます。自動車産業、医療機器、電気電子産業等での部品加工において、ドリル加工では困難であった細くて深い穴の加工が可能となります。 ・高品位マシニングセンタの開発(工作機械事業)市場の拡大が加速するスマートフォンやタブレット端末機、自動運転化による自動車部品の高精度化ニーズに対応するため、より微細で精密な金型加工が可能となる高品位マシニングセンタ「UH430LN4X」を開発いたしました。新・NC装置「LN4X」の搭載により、各軸制御サイクルの高速化及び駆動系サーボ応答が向上し、微細精密領域での高品質な仕上げ加工が可能となります。 ・精密金属3Dプリンタの開発(工作機械事業)大型化、多様化する金属3Dプリンタへのニーズに対応するため、2014年10月から販売している「OPM250L」からサイズアップした精密金属3Dプリンタ「OPM350L」を開発しました。最大造形寸法を350×350×350㎜に拡大、レーザーの機能向上により加工速度を向上しています。ヒューム処理能力も大幅に向上し、長時間連続運転ができます。従来機と同等の加工面質、加工精度を実現しつつ、より大型の造形物に対しての加工速度が飛躍的に向上しています。 ・金属3Dプリンタ金型専用 射出成形機の開発(産業機械事業)上記の金属3Dプリンタで造形した金型専用の射出成形機「MR30」を開発しました。3次元冷却配管内蔵の金型を用いることでプラスチック成形品生産における樹脂成形時の冷却効果を最大限に引き出し、成形サイクルの大幅短縮と成形品の変形抑制及び歩留り向上を実現します。また、材料投入タンクや温調装置などの周辺機器を一体で備えております。 ・全電動射出成形機の開発(産業機械事業)高精度成形で独自技術を培ってきたV-LINE®の基本性能をベースとしたエントリーモデルの全電動射出成形機「MS100」を開発しました。可塑化・射出部分及び型締機構の両方にサーボモータを採用することで安定かつハイサイクルな成形が可能となります。また、新・操作パネルの採用により、見やすさを向上させ、さらなる生産性向上と省エネ効果を実現しているのが大きな特徴です。 ・アルミニウム合金対応 射出成形機の開発(産業機械事業)プラスチック射出成形機で培った技術を応用して従来のダイカスト鋳造法の課題を解決し、実用化は困難とされてきたアルミニウム合金用世界初のV-LINE® Direct Castingによる射出成形機「ALM450」を開発しました。アルミニウムを溶かす溶解シリンダと金型に射出する射出シリンダを備えており、溶解と射出の工程を分業化することで、金型に流しこむ金属の量が安定し、正確な成形が効率良く行えます。タブレット端末機やスマートフォンなどIT機器の筐体や、部品の軽量化及びコンパクト化を目指す自動車部品等の市場での需要が見込まれます。 ・製麺生地混合装置の開発(食品機械事業)調理麺の品質向上のためのニーズに対応するため、真空Extruder内蔵製麺生地混合装置「エアロッカー式真空チャンバー」を開発しました。麺生地を混合する過程において、完全に密閉された装置の中で真空処理を行いながら、麺生地を製造することで、従来よりもコシ・歯ごたえがある麺類(十割そば、米麺、生パスタなど)の製造が可能になります。また、医薬品など、食品業界以外への応用展開も見込めます。さらに、フッ素コーティングや着脱可能な内部設計によってメンテナンス性も向上しています。
FY2016|1,415 文字
6【研究開発活動】 研究開発活動の拠点として、横浜本社技術研修センターに研究開発部門を置き、中国上海、米国カリフォルニア州シリコンバレーに研究開発子会社を開設しております。この世界3極体制のもと、技術研修センターを軸に、機械構造設計開発、放電加工機用電源の開発、放電加工機及びマシニングセンタなどの性能向上の研究を行っております。さらに中国上海、カリフォルニア州シリコンバレーなどの地域性を利用し、各種ソフトウエア開発、CNC装置開発、モーションコントローラ開発などの工作機械の基礎技術となる研究開発を実践しております。 なお、基礎・応用研究には、当社グループの合計で34億8百万円(工作機械事業26億28百万円、産業機械事業3億61百万円、食品機械事業72百万円、その他3億46百万円)の研究開発費を投入いたしました。 当連結会計年度における主な研究開発の成果は、以下のとおりであります。・リニアモータ駆動ワイヤ放電加工機の開発(工作機械事業)従来機の加工性能をさらに向上させたリニアモータ駆動ワイヤ放電加工機「ALシリーズ」を開発いたしました。加工時に張ったワイヤ電極が弧を描くように膨らむ現象を抑える機能(タイコレス制御Ⅱ)などの最新のワイヤ放電加工制御技術を標準搭載するほか、最新の19インチ横型タッチパネルの採用により、操作面でも見やすさ、使いやすさが向上しています。 ・高品位マシニングセンタの開発(工作機械事業)市場の拡大が加速するスマートフォンやタブレット端末機、先端医療機器市場向けのプラスチック部品の金型製造に対応するため、より微細で精密な加工が可能となる高品位マシニングセンタ「UH650L」を開発いたしました。自社開発の新型PWMアンプの採用により高速な加工が可能となり、また高剛性かつ高精度なスピンドルの搭載により幅広い用途の加工に適合します。 ・超小物製品用 射出成形機の開発(産業機械事業)汎用性のあるギア・ワッシャなどの機械要素部品・機構部品や、外内装部品などのさらに広い分野・範囲のメカニカルな超小物部品の成形を実現する直圧全電動 超小物製品用 射出成形機「mm03」を開発いたしました。また、当社製射出成形機の中で最小スペースを実現したモデルであり、レイアウトの自由度が高まるため、設置環境が向上します。 ・中型高付加価値製品用 射出成形機の開発(産業機械事業)車両の軽量化のため金属部品から樹脂部品への置き換えが加速する自動車分野の、車載用の大型レンズや機構部品をターゲットに、複雑な意匠形状で肉厚深物の中型成形品において高い歩留りを実現する中型高付加価値製品用 射出成形機「TRシリーズ」を開発いたしました。220トンから450トンまでのラインナップをそろえ、お客様の様々な要望に対応できます。 ・トレーフィーダーの開発(食品機械事業)コンビニエンスストアやスーパー等で販売されている調理麺やお弁当、お惣菜などの製造ラインにおいて、容器トレーの自動供給が可能となり省人化につながるトレーフィーダー「TCF-2400」を開発いたしました。容器トレーのサイズ・形状を変更しても、段取り替えが容易にできる品種登録機能を備えています。また、「麺ほぐし機」や「スープ充填機」など当社の他の食品機械と連結し利用することで、容器トレーへの麺投入を自動化し、品目の多いお弁当にもフレキシブルに対応できます。