6055

ジャパンマテリアル(6055)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • エレクトロニクス関連事業
    半導体や液晶パネルの製造に不可欠な特殊ガスや超純水、薬液などの供給インフラを構築・運用しています。具体的には、危険な特殊ガスを安全に供給する装置の製造、工場内の配管設計・施工、ガスボンベの管理、製造装置の保守・メンテナンスまでを一貫して提供し、顧客の工場稼働を支えることで収益を得ています。売上の96.0%を占める主力事業です。
  • グラフィックスソリューション事業
    デジタルサイネージやマルチディスプレイ、プロジェクションマッピングなどに使われるIT・映像関連機器の販売、放送業界向けの3Dキャラクター生成装置の販売、製造業向けの3次元CADソフトウェア開発、映像コンテンツ制作など多岐にわたる事業を展開しています。米国BrightSign社のデジタルサイネージプレーヤーを主力製品とし、幅広い顧客の映像ニーズに応えています。
  • 太陽光発電事業
    エネルギーの安定供給と地球温暖化対策への貢献を目指し、太陽光発電事業も手掛けています。再生可能エネルギー分野への投資を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、新たな収益源の確立を目指しています。事業規模は他の二つに比べて小さいですが、環境意識の高まりとともに将来的な成長が期待される分野です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • エレクトロニクス関連事業
    半導体や液晶関連工場向けに、特殊ガス供給装置の製造、供給配管の設計・施工、特殊ガス販売管理、製造装置の保守・メンテナンス、超純水・薬液供給管理などの技術サービスを提供しています。グループの主力事業であり、最新年度の売上高は505.55億円、営業利益は121.65億円と、収益の大部分を占めています。
  • グラフィックスソリューション事業
    デジタルサイネージプレーヤーやマルチディスプレイコントローラーなどのIT・映像関連機器の販売、放送業界向けの3Dキャラクタージェネレーター販売、CADCAM用3次元ツールソフトウェアの開発、映像コンテンツ制作などを行っています。最新年度の売上高は19.21億円、営業利益は3.64億円で、エレクトロニクス関連事業に次ぐ規模です。
  • 太陽光発電事業
    エネルギーの安定供給と環境保護への貢献を目指し、太陽光発電所の運営を行っています。最新年度の売上高は2億円、営業利益は1.16億円と、他の事業に比べて規模は小さいですが、再生可能エネルギー分野への取り組みとして展開されています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ElectronicsRelated 事業 506 122 24.1%
GraphicsSolution 事業 19 4 18.9%
SolarPowerBusiness 地域 2 1 58.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,554 文字
3 【事業の内容】 当社グループは、当社(ジャパンマテリアル株式会社)、連結子会社(株式会社東和商工、株式会社JMテック、株式会社クスノキケミコ、株式会社JMエンジニアリングサービス、株式会社PEK、株式会社シーセット、株式会社バック・ステージ、茂泰利科技股份有限公司、ALDON TECHNOLOGIES SERVICES PTE LTD、ADCT TECHNOLOGIES PTE LTD、GBS (SINGAPORE) PTE. LTD.及び非連結子会社(株式会社WiL)並びに持分法適用会社(G2 Technology Corp.)の14社で構成されており、エレクトロニクス関連事業とグラフィックスソリューション事業及び太陽光発電事業の3つの分野で事業を展開しております。  当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (1) エレクトロニクス関連事業 当社グループは、エレクトロニクス関連事業を主力事業として、半導体、液晶関連工場等向けに、製造工程において不可欠な特殊ガスを主軸に、超純水、薬液等に関連するインフラ事業及び半導体製造装置向け保守・メンテナンス、装置メンテナンス用部品の製造・販売事業を行っております。 特殊ガス関連では、特殊ガス供給装置の製造、供給配管設計施工及び特殊ガス販売管理業務に至る一貫した機能を提供しております。その他関連として、真空ポンプ等の付属機器に関するメンテナンスサービス、超純水、薬液の供給及び運転管理、動力、空調の設備管理までのオペレーションサービスを一括して請負う技術サービス「トータルファシリティマネジメント(TFM)」を中心に事業展開しております。更にお客様工場の中心部に関わる半導体製造装置向け保守・メンテナンス、装置メンテナンス用部品の製造・販売での技術サービスを提供しております。  エレクトロニクス関連事業の展開状況は以下のとおりであります。① 特殊ガス供給装置製造 半導体や液晶関連の製造では、成膜、露光、エッチング、イオン注入/不純物熱拡散といった各工程において特殊ガスが使用されております。その特殊ガスは、可燃性、毒性、腐食性といった危険性が高いものが多いため、安全に安定的にかつガスの純度を損なうことなく供給するための特殊ガス供給装置を開発製造しております。 完全フルオートの特殊ガス供給装置の開発製造はもとより、特殊ガスの大流量供給を可能にした供給装置や複数の製造装置へ特殊ガスを効率良く分配可能なガス分配器、製造装置から排出されるガスを無害化する除害装置等にも取り組んでおります。 特殊ガス供給装置製造は、当社が行っております。② 供給配管設計施工 半導体及び液晶関連工場等において、特殊ガスを使用するためには、特殊ガス供給装置から製造装置までを繋ぐ配管が必要となります。特殊ガスの性質上、配管設計施工については、特殊な加工機器、検査機器やノウハウが必要とされ、配管材は耐腐食性、パーティクルレス、水分レス等を考慮した選定が重要となります。当社グループは、その配管設計施工技術や配管材等の評価技術を有しており、その技術をベースとした供給配管設計施工を行っております。 また、特殊ガスの供給配管設計施工のみではなく、超純水プラントから製造装置までを繋ぐ供給配管、エアー、窒素、アルゴン等の供給配管、薬液配管、真空配管、排気配管等の設計施工も行っております。 供給配管設計施工は、主に、特殊ガス供給配管設計施工は当社が、超純水供給配管設計施工は株式会社東和商工が行っております。③ 特殊ガス販売管理業務 半導体及び液晶関連工場等において、設置された特殊ガス供給装置は、それぞれの特殊ガス使用量に応じて充填されたボンベを取り付け、空ボンベを回収するといった作業と、安全かつ安定供給を維持するための日常点検や保守が必要になります。これら全般の業務と特殊ガスの受発注管理代行業務を行っております。 また、半導体、液晶関連の製造工程では、シラン、三フッ化窒素、トリクロロシラン、ジクロロシラン等の特殊ガスや液化窒素ガス等のバルクガスが多数使用されております。当社グループはこうした特殊ガス等の安定供給を顧客ニーズを踏まえ行っております。 特殊ガス販売管理業務は、主に、国内メーカー向けは当社と株式会社JMテックが、海外メーカー向けは茂泰利科技股份有限公司が行っております。 ④ 技術サービスa メンテナンスサービス 製造装置及び付属機器は、定期的な点検や部品交換などのメンテナンスが必要となるため、半導体及び液晶関連工場等において製造装置の保守・メンテナンス業務を行っております。また、付属機器の真空ポンプについては半導体及び液晶関連工場にて状態を診断し、交換が必要な場合は、当社工場にてオーバーホールを行っております。 真空ポンプのオーバーホールは当社が、製造装置の保守・メンテナンスは株式会社JMエンジニアリングサービス、株式会社WiLが、製造装置メンテナンス用部品の製造・販売はALDON TECHNOLOGIES SERVICES PTE LTD、ADCT TECHNOLOGIES PTE LTDが、製造装置メンテナンス用部品の販売及びADAS関連製品の製造・販売はGBS (SINGAPORE) PTE. LTD.が行っております。b トータルケミカルマネジメント 半導体及び液晶関連工場等において、各製造工程で使用される各種薬液の管理及び運搬(薬液貯蔵庫から顧客クリーンルーム内工程別薬液供給エリアまで)等の薬液供給管理業務を行っております。 トータルケミカルマネジメントは、当社と株式会社クスノキケミコが主として同分野の事業を行っております。c 超純水プラント運転管理請負業務及びメンテナンス 半導体及び液晶関連工場等において、超純水プラント運転管理請負業務及びメンテナンスを行っております。 超純水プラント運転管理請負業務及びメンテナンスは、株式会社PEKが主として同分野の事業を行っております。  なお、半導体関連の製造工程において、特殊ガス、超純水及び薬液等を使用するケースは、次のとおりです。  また、半導体及び液晶関連の工場建設立上と工場稼働時期における当社グループの事業内容は、次のとおりです。 半導体及び液晶関連工場内における特殊ガス供給装置と供給配管図 (2) グラフィックスソリューション事業 当社グループは、デジタルサイネージプレーヤー(ディスプレイやプロジェクターと接続して映像を再生する機器)やマルチディスプレイコントローラー(複数のディスプレイやプロジェクターにマルチ映像表示する機器)、ストリーミング配信用エンコーダー・デコーダー等のIT・映像関連機器の販売、放送業界向けのリアルタイム3Dキャラクタージェネレーターの販売、CADCAM用三次元ツールソフトウェアの開発や三次元データ処理に関するアプリケーションソフトウェアの受託開発及び三次元CADビューアソフトウェアの販売、映像コンテンツの制作を行っております。 IT・映像関連機器は、現在主力であるデジタルサイネージプレーヤー「BrightSign(米国)」を筆頭に、世界中の優秀なメーカーと提携して製品を取り扱い、その用途開発、保守を手掛けております。 当社グループの具体的な事業領域は以下のとおりです。 ① 店舗・ショッピングモール・駅や空港等での案内や広告のデジタル表示 ② 美術館・博物館や各種イベントなどの映像コンテンツの表示 ③ プロジェクションマッピングやLEDビジョンの映像再生 ④ 医療機関や金融機関などで使用される特殊用途の画像表示システム ⑤ 電力・交通などの社会インフラを支える大型ビジョン、監視システム ⑥ 放送業界における映像伝送、映像加工に関わる装置の販売 ⑦ 製造業における三次元データの活用を促進するソフトウェアの開発 グラフィックスソリューション事業は、IT・映像関連機器及び放送業界向けソフトウェアの販売は当社が、CADCAM用三次元ツールソフトウェアの開発や三次元データ処理に関するアプリケーションソフトウェアの受託開発及び三次元CADビューアソフトウェアの販売は株式会社シーセット、映像コンテンツの制作は株式会社バック・ステージが行っております。 (3) 太陽光発電事業 当社グループは、エネルギーの安定供給と地球温暖化対策などの環境保護に貢献するため、太陽光発電事業を行っております。 太陽光発電事業は、当社が行っております。  事業の系統図は、以下のとおりです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
特殊ガスの安全安定供給装置の開発製造、供給配管設計施工技術、配管材等の評価技術
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:特定業界(エレクトロニクス関連事業)への依存 / 特定の取引先(キオクシアグループ)への取引依存 / 外注先への依存
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ジャパンマテリアルは、半導体製造装置の保守・修理・メンテナンスサービスを主軸としており、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに依存する無形資産は確認できない。技術力やノウハウは存在するものの、それが参入障壁となるほどの独占性は低いと判断される。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

半導体製造装置の保守・修理・メンテナンスは、専門知識と経験が不可欠であり、装置メーカーとの連携も重要となる。顧客企業は、保守体制の変更に伴うリスク(装置のダウンタイム増加、品質低下、追加コスト発生など)を嫌うため、既存の信頼できるサプライヤーからの乗り換えには一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ジャパンマテリアルの事業モデルは、顧客との直接的なサービス提供であり、プラットフォーム型ビジネスのようなネットワーク効果は発生しない。ユーザー数が増加しても、サービス自体の価値が指数関数的に向上する構造ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

半導体製造装置の保守・修理・メンテナンスは、高度な専門人材の確保と育成がコスト要因となる。ジャパンマテリアルが他社と比較して構造的に大幅なコスト優位性を持つという明確な証拠はない。ただし、長年の経験による効率化の可能性は否定できない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

半導体製造装置の保守・修理・メンテナンス市場は、高度な専門性が求められるニッチ市場であり、大手装置メーカー系サービスや一部の独立系企業が主要プレイヤーとなっている。ジャパンマテリアルは、この分野で一定のシェアと実績を持ち、効率的な事業運営を行っていると考えられるが、市場全体を寡占するほどの規模ではない。

  • 特殊ガス供給の一貫体制
    半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給において、供給装置の製造から配管設計施工、ガス販売管理、さらには製造装置の保守・メンテナンスまでを一貫して提供できる点が強みです。危険性の高い特殊ガスを安全かつ安定的に供給するための高度な技術とノウハウを有しており、顧客は複数の業者に依頼する手間なく、ジャパンマテリアルグループに任せることができます。
  • トータルファシリティマネジメント
    特殊ガスだけでなく、超純水や薬液の供給、工場設備の運転管理、動力・空調設備管理までを一括して請け負う「トータルファシリティマネジメント(TFM)」を提供しています。これにより、顧客は工場全体のインフラ管理を効率化でき、ジャパンマテリアルグループは顧客との長期的な関係を構築し、安定的な収益基盤を確保しています。
  • 多様な技術とノウハウ
    半導体製造工程における特殊ガスの安全性確保技術、超純水や薬液の供給・管理技術、精密な配管設計施工技術、さらには映像・IT技術や3次元CADソフトウェア開発技術など、多岐にわたる専門技術とノウハウを保有しています。これらの技術を組み合わせることで、顧客の多様なニーズに対応し、高付加価値なサービスを提供できる点が競争優位性となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針 当社グループは、「技術を磨き 産業を支え 未来を拓く」を企業理念とし、安全・安心を基軸とした「安全最優先」の意識のもと、お客様の期待を超える質の高い商品やサービスの提供を目指して事業に貢献し、お取引先や地域の皆様から必要とされ共に繁栄する関係を築き、社員一人ひとりが競い合い、協力しながら成長する「Win-Win-Win(トリプルウィン)」に到達することを目指しています。 そして、各事業活動を通じて、社員と共に「技術を磨き」成長し、ステークホルダーの皆様と共に「産業を支え」、世界中の皆様の豊かで持続可能な社会発展に貢献することで「未来を拓く」企業であり続けます。 (2) 経営ビジョン 当社グループは、「人」「環境」「地域」「世代」「技術」のつながりを大切にする思いを企業理念や会社制度、企業の取り組みの軸としています。① 人をつなぐJM JMグループは、多様な人財が活躍する企業として、社員一人ひとりの仕事への充実感と、ゆとりある人生を大切にするための仕組みと職場環境を整えます。また、コンプライアンスの遵守とサービスの両面において常に向上するプロ集団であり続けます。 ② 環境をつなぐJM JMグループは、自然からの恵みに感謝し、未来の子供達へ大切な地球をつないでいくための活動に貢献します。社員一人ひとりが環境への意識を高く持ち、事業活動から発生する環境負荷の削減にとどまらず、事業を通じて環境への価値を生みだすリーディングカンパニーであり続けます。 ③ 地域をつなぐJM JMグループは、地域の皆様への感謝の気持ちを常に忘れず、ふれあい・交流できる場と機会を大切にします。地元企業や自治体と一丸となって地域活性化のため共に発展していくことを目指し、皆様から応援していただけるよう努力する企業であり続けます。 ④ 世代をつなぐJM JMグループは、様々な世代が、世代を超えて、共に助け合い、刺激し合いながら働き続けられる企業であり続けます。 ⑤ 技術をつなぐJM JMグループは、最先端技術を支える企業として、安全と信頼を掲げ、プロ集団の誇りを持ってサービスを提供します。技術の継承を大切にし、社員の個々の創造性を活かし、さらに発展させ、環境や社会、次世代に貢献するビジネスを創造する企業であり続けます。 (3) 目標とする経営指標 当社グループの目標とする経営指標は、事業活動における収益性の向上を図るため、企業が本業で稼ぐ力を表す売上高営業利益率及び連結営業利益を重視しております。 また、役員報酬等のうち「業績連動報酬」につきましては、上記連結営業利益の結果に基づいて算出されます。 (4) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループの中長期的な目標は、日の丸半導体復活に黒子として貢献することであります。わが国の国家戦略が半導体の国内生産であり、当社グループは、半導体生産工場の立上げ(イニシャル)から運営(オペレーション)を引受けております。その事により、半導体メーカーは、半導体の開発・設計に注力でき、お互いにWin-Win関係を築くことができます。当社グループにとって、イニシャルからオペレーションを問題なくこなすための第一番の課題は、「優秀な人材(エンジニア)の確保」です。外部からのエンジニア採用は非常に困難な状況で、自社教育によるエンジニア育成を進めております。 その他、内部管理体制の強化、持続的成長に向けた体制の強化、リスクマネジメントの強化、コーポレートガバナンスの強化を推進してまいります。また、サステナビリティに関わる当社の考え方や取組につきましては、ウェブサイトにて開示しております。(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの優先的に対処すべき課題は、以下のとおりであります。① 安全管理の強化 当社グループは、経営理念の最上位に「安全最優先」を掲げ、安全品質管理部門を設置し、従業員及び外注先を含めた安全教育、危険予知活動並びに点検パトロールを実施し、事故を防止するために安全管理を徹底しております。併せて、施工着工にあたり施工手順を再確認するなど安全な作業環境を整えた上で施工を行っておりますが、今後もより一層の安全管理の徹底に取り組んでまいります。 ② 安定収益基盤部門の強化 当社グループは、主要セグメントであるエレクトロニクス関連事業において、特殊ガス供給装置製造及び供給配管設計施工部門(イニシャル部門)が事業拡大の牽引役となり、特殊ガス販売管理業務及び技術サービス部門(オペレーション部門)を充実させることにより安定収益基盤の構築を図っております。今後はこの安定収益基盤部門を更に強化することが課題であります。そのためには安全かつ安定したサービスを提供することでお客様との信頼関係をより強固にすることはもちろん、「トータルファシリティマネジメント(TFM)」「半導体装置メンテナンス」の積極的な展開により既存分野での新規顧客獲得や新分野への取り組みを強化し、特殊ガス販売管理業務及び技術サービス(オペレーション部門)における事業拡大を図ってまいります。 ③ 組織・内部管理体制の強化 経営環境の変化に対応し、柔軟かつ機動的な対応が可能な組織づくりを目指すと共に、経営効率化の観点より、本部組織の生産性向上に努めてまいります。また、財務報告に対する信頼性を確保するための内部統制システムの強化に取り組んでまいります。 ④ 情報管理の徹底 当社グループの従業員は、顧客企業内において、あるいは顧客企業からの依頼において、顧客情報に触れる業務に携わるケースがあります。当社グループでは、情報管理について教育・指導などを通じて管理の強化に努めており、ISO27001情報セキュリティの認証を取得しております。今後もより一層の情報管理の徹底に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針 当社グループは、「技術を磨き 産業を支え 未来を拓く」を企業理念とし、安全・安心を基軸とした「安全最優先」の意識のもと、お客様の期待を超える質の高い商品やサービスの提供を目指して事業に貢献し、お取引先や地域の皆様から必要とされ共に繁栄する関係を築き、社員一人ひとりが競い合い、協力しながら成長する「Win-Win-Win(トリプルウィン)」に到達することを目指しています。 そして、各事業活動を通じて、社員と共に「技術を磨き」成長し、ステークホルダーの皆様と共に「産業を支え」、世界中の皆様の豊かで持続可能な社会発展に貢献することで「未来を拓く」企業であり続けます。 (2) 経営ビジョン 当社グループは、「人」「環境」「地域」「世代」「技術」のつながりを大切にする思いを企業理念や会社制度、企業の取り組みの軸としています。① 人をつなぐJM JMグループは、多様な人財が活躍する企業として、社員一人ひとりの仕事への充実感と、ゆとりある人生を大切にするための仕組みと職場環境を整えます。また、コンプライアンスの遵守とサービスの両面において常に向上するプロ集団であり続けます。 ② 環境をつなぐJM JMグループは、自然からの恵みに感謝し、未来の子供達へ大切な地球をつないでいくための活動に貢献します。社員一人ひとりが環境への意識を高く持ち、事業活動から発生する環境負荷の削減にとどまらず、事業を通じて環境への価値を生みだすリーディングカンパニーであり続けます。 ③ 地域をつなぐJM JMグループは、地域の皆様への感謝の気持ちを常に忘れず、ふれあい・交流できる場と機会を大切にします。地元企業や自治体と一丸となって地域活性化のため共に発展していくことを目指し、皆様から応援していただけるよう努力する企業であり続けます。 ④ 世代をつなぐJM JMグループは、様々な世代が、世代を超えて、共に助け合い、刺激し合いながら働き続けられる企業であり続けます。 ⑤ 技術をつなぐJM JMグループは、最先端技術を支える企業として、安全と信頼を掲げ、プロ集団の誇りを持ってサービスを提供します。技術の継承を大切にし、社員の個々の創造性を活かし、さらに発展させ、環境や社会、次世代に貢献するビジネスを創造する企業であり続けます。 (3) 目標とする経営指標 当社グループの目標とする経営指標は、事業活動における収益性の向上を図るため、企業が本業で稼ぐ力を表す売上高営業利益率及び連結営業利益を重視しております。 また、役員報酬等のうち「業績連動報酬」につきましては、上記連結営業利益の結果に基づいて算出されます。 (4) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループの中長期的な目標は、日の丸半導体復活に黒子として貢献することであります。わが国の国家戦略が半導体の国内生産であり、当社グループは、半導体生産工場の立上げ(イニシャル)から運営(オペレーション)を引受けております。その事により、半導体メーカーは、半導体の開発・設計に注力でき、お互いにWin-Win関係を築くことができます。当社グループにとって、イニシャルからオペレーションを問題なくこなすための第一番の課題は、「優秀な人材(エンジニア)の確保」です。外部からのエンジニア採用は非常に困難な状況で、自社教育によるエンジニア育成を進めております。 その他、内部管理体制の強化、持続的成長に向けた体制の強化、リスクマネジメントの強化、コーポレートガバナンスの強化を推進してまいります。また、サステナビリティに関わる当社の考え方や取組につきましては、ウェブサイトにて開示しております。(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの優先的に対処すべき課題は、以下のとおりであります。① 安全管理の強化 当社グループは、経営理念の最上位に「安全最優先」を掲げ、安全品質管理部門を設置し、従業員及び外注先を含めた安全教育、危険予知活動並びに点検パトロールを実施し、事故を防止するために安全管理を徹底しております。併せて、施工着工にあたり施工手順を再確認するなど安全な作業環境を整えた上で施工を行っておりますが、今後もより一層の安全管理の徹底に取り組んでまいります。 ② 安定収益基盤部門の強化 当社グループは、主要セグメントであるエレクトロニクス関連事業において、特殊ガス供給装置製造及び供給配管設計施工部門(イニシャル部門)が事業拡大の牽引役となり、特殊ガス販売管理業務及び技術サービス部門(オペレーション部門)を充実させることにより安定収益基盤の構築を図っております。今後はこの安定収益基盤部門を更に強化することが課題であります。そのためには安全かつ安定したサービスを提供することでお客様との信頼関係をより強固にすることはもちろん、「トータルファシリティマネジメント(TFM)」「半導体装置メンテナンス」の積極的な展開により既存分野での新規顧客獲得や新分野への取り組みを強化し、特殊ガス販売管理業務及び技術サービス(オペレーション部門)における事業拡大を図ってまいります。 ③ 組織・内部管理体制の強化 経営環境の変化に対応し、柔軟かつ機動的な対応が可能な組織づくりを目指すと共に、経営効率化の観点より、本部組織の生産性向上に努めてまいります。また、財務報告に対する信頼性を確保するための内部統制システムの強化に取り組んでまいります。 ④ 情報管理の徹底 当社グループの従業員は、顧客企業内において、あるいは顧客企業からの依頼において、顧客情報に触れる業務に携わるケースがあります。当社グループでは、情報管理について教育・指導などを通じて管理の強化に努めており、ISO27001情報セキュリティの認証を取得しております。今後もより一層の情報管理の徹底に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善など、緩やかな回復基調で推移したものの、不安定な海外情勢や米国の関税政策など、依然として先行き不透明な状況にあります。 当社グループが属する業界では、生成AI関連を中心とした需要は好調に推移し、北海道において新たな半導体工場の建設が進むなど、明るい動きも見られたものの、生成AI関連以外の半導体需給は軟調に推移いたしました。 このような状況のもと、当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a 財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ9,275百万円増加し、65,702百万円(前連結会計年度比16.4%増)となりました。当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,612百万円増加し、11,118百万円(前連結会計年度比30.7%増)となりました。当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,663百万円増加し、54,583百万円(前連結会計年度比13.9%増)となりました。 b 経営成績 当連結会計年度の売上高は52,678百万円(前連結会計年度比8.4%増)、営業利益は11,188百万円(前連結会計年度比44.2%増)、経常利益は11,340百万円(前連結会計年度比37.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,872百万円(前連結会計年度比38.6%増)となりました。  各セグメントの経営成績は次のとおりであります。 (エレクトロニクス関連事業) 当事業におきましては、特殊ガス供給装置の開発製造、供給配管設計施工等のイニシャル部門では、主要顧客である半導体工場の設備投資は継続されたものの、減速した影響を受けたことにより売上高は減少しましたが、材料価格の高騰が落ち着いたことによる原価率の改善等によりセグメント利益は増加しました。 また、特殊ガス販売管理業務、技術サービス等を提供するオペレーション部門において、当社グループの強みであります「トータルファシリティマネジメント(TFM)※」の拡大及び主要顧客であるNAND型フラッシュメモリ工場における稼働率の改善により、売上高・セグメント利益とも増加しました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ3,631百万円増加し、50,555百万円(前連結会計年度比7.7%増)となり、セグメント利益は前連結会計年度に比べ3,328百万円増加し、12,165百万円(前連結会計年度比37.7%増)となりました。※トータルファシリティマネジメント(TFM) 当社グループは半導体、液晶関連工場等の生産工程で不可欠な特殊ガスを主軸に、超純水、薬液等に関連するインフラ事業を行う「トータルソリューションカンパニー」です。特殊ガス供給装置の開発製造、その供給装置から顧客製造装置までの供給配管設計施工といったイニシャル部門から、特殊ガス販売管理業務、その他周辺事業への技術サービスといったオペレーション部門まで一貫した事業を行っております。 (グラフィックスソリューション事業) 当事業におきましては、デジタルサイネージ向け製品やビデオプロセッサーなどのグラフィックス製品を中心に積極的な営業活動を継続したことにより売上高及び利益は好調に推移しました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ461百万円増加し、1,921百万円(前連結会計年度比31.6%増)となり、セグメント利益は前連結会計年度に比べ115百万円増加し、364百万円(前連結会計年度比46.2%増)となりました。(太陽光発電事業) 当事業におきましては、三重県内で3か所の太陽光発電所が稼働しており、売上高及び利益は堅調に推移しました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ7百万円減少し、200百万円(前連結会計年度比3.4%減)となり、セグメント利益は前連結会計年度に比べ2百万円減少し、116百万円(前連結会計年度比2.5%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて9,578百万円増加し、14,945百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は14,195百万円(前連結会計年度は4,227百万円の収入)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益11,329百万円、棚卸資産の減少1,443百万円、減価償却費1,150百万円、仕入債務の増加994百万円、前渡金の減少988百万円、リース債権及びリース投資資産の減少464百万円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額2,518百万円、売上債権の増加728百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は2,737百万円(前連結会計年度は5,099百万円の支出)となりました。収入の主な内訳は、定期預金の払戻による収入1,717百万円であり、支出の主な内訳は、定期預金の預入による支出2,255百万円、有形固定資産の取得による支出2,126百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は2,145百万円(前連結会計年度は2,133百万円の支出)となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額2,054百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績は次のとおりであります。a 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)エレクトロニクス関連事業 (1)特殊ガス供給装置製造883△46.8(2)供給配管設計施工14,122△13.3合計15,005△16.4(注) 1 金額は、販売価格によっております。2 エレクトロニクス関連事業の特殊ガス販売管理及び技術サービスは管理業務等のため、該当事項はありません。3 グラフィックスソリューション事業は、卸売業のため、該当事項はありません。 b 受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)エレクトロニクス関連事業 (1)特殊ガス供給装置製造2,298+370.21,802+364.8(2)供給配管設計施工16,319+68.75,397+68.7合計18,617+83.27,199+100.7(注) 1 エレクトロニクス関連事業の特殊ガス販売管理及び技術サービスは管理業務等のため、該当事項はありません。2 グラフィックスソリューション事業は、卸売業のため、該当事項はありません。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)エレクトロニクス関連事業 (1)特殊ガス供給装置製造883△46.8(2)供給配管設計施工14,122△13.3(3)特殊ガス販売管理業務17,159+13.7(4)技術サービス17,895+38.8(5)その他495△49.6小計50,555+7.7グラフィックスソリューション事業1,921+31.6太陽光発電事業200△3.4合計52,678+8.4(注) 1 金額は外部顧客に対する売上高を表示しております。2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)キオクシア株式会社12,68826.114,00526.6Japan Advanced Semiconductor Manufacturing株式会社8,02416.54,2018.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、見積りや仮定によることが必要になります。経営者は過去の実績や状況及び現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点でもっとも合理的と思われる見積りや仮定を継続的に採用しております。当社グループが採用している会計方針のうち、重要となる事項につきましては次の事項が連結財務諸表の作成における見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 a 繰延税金資産 繰延税金資産については、将来の課税所得を見積り、回収可能性を検討して評価性引当額を計上しております。なお、当該課税所得を見積るにあたって、前提とした条件や仮定に変更が生じ、その見積額が減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 b 工事売上高及び工事損失引当金 工事契約において、一定の期間にわたり充足される履行義務については、期間がごく短い工事を除き、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に応じて収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度の測定は、見積工事原価総額に対する工事原価の割合(インプット法)で算出しております。また、見積工事原価総額が工事収益総額を上回る可能性が高く、かつ、その損失見込額を合理的に算定できる場合、当該損失見込額を損失が見込まれた期に工事損失引当金として計上しております。 なお、工事収益総額、見積工事原価総額及び決算日における工事進捗度については信頼性をもって見積っておりますが、その見積りが変更された場合には、工事売上高及び工事損失引当金の計上額が変動する可能性があります。 c 貸倒引当金 貸倒引当金については、債権の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。なお、貸倒引当金の計上にあたっては、期末時点で入手可能な情報により見積っておりますが、取引先の財務状況等が悪化し支払能力が低下した場合は、追加計上する可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a 財政状態の分析(資産の部) 当連結会計年度末における資産合計は65,702百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,275百万円増加しました。これは主に建設仮勘定が1,762百万円減少、商品及び製品が1,192百万円減少したものの、現金及び預金が10,199百万円増加、建物及び構築物が2,378百万円増加したことによります。 (負債の部) 当連結会計年度末における負債合計は11,118百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,612百万円増加しました。これは主に支払手形及び買掛金が1,085百万円増加、未払法人税等が1,049百万円増加、未払金が442百万円増加したことによります。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産合計は54,583百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,663百万円増加しました。これは主に配当金の支払2,054百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益7,872百万円の計上により利益剰余金が5,922百万円増加したことによります。 b 経営成績の分析(売上高) 当連結会計年度の売上高は52,678百万円(前連結会計年度比8.4%増)となり、前連結会計年度に比べ4,086百万円増加しました。 各セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は16,160百万円(前連結会計年度比34.5%増)となり、前連結会計年度に比べ4,140百万円増加しました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は11,188百万円(前連結会計年度比44.2%増)となり、前連結会計年度に比べ3,429百万円増加しました。なお、営業利益率は前連結会計年度から5.3ポイント増加し21.2%となりました。 各セグメント別の営業利益については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は11,340百万円(前連結会計年度比37.8%増)となり、前連結会計年度に比べ3,110百万円増加しました。 (税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は11,329百万円(前連結会計年度比40.6%増)となり、前連結会計年度に比べ3,268百万円増加しました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は7,872百万円(前連結会計年度比38.6%増)となり、前連結会計年度に比べ2,190百万円増加しました。 c 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d 資本の財源及び資金の流動性について 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、設備投資に必要な資金及びその他の所要資金には手元資金を充当することを基本とし、グループ内ファイナンスの活用による効率的な資金運用を行うとともに、必要な都度、借入等による資金調達を行っております。  なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は、以下のとおりであります。 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)81.581.883.084.482.4時価ベースの自己資本比率(%)345.1392.5461.6438.6189.9キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)12.419.612.212.22.5インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)1,108.2698.9657.7529.82,227.7自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い(注) 1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。2 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。3 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

事業リスク

  • 特定業界への依存
    売上高の96.0%をエレクトロニクス関連事業が占めており、特に半導体市場の景気変動に大きく影響されます。半導体市場は好不況の波が大きく、需要の急激な変動が価格や設備投資に影響を与えるため、ジャパンマテリアルグループの業績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。
  • 特定の取引先への依存
    主要顧客であるキオクシア株式会社グループへの売上高が連結売上高の38.5%を占めています。今後も長期的な取引継続に努める方針ですが、何らかの理由でこの取引が縮小された場合、ジャパンマテリアルグループの業績や財政状態に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料の供給と価格変動
    特殊ガスなどの原材料は供給地域が限られており、戦争や紛争、貿易規制などにより供給が滞るリスクがあります。また、石油相場や資源価格の高騰により原材料費が上昇した場合、販売価格に転嫁できなければ、ジャパンマテリアルグループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,743 文字
3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 当社グループにおいて発生するリスクを適切に管理するための方針及び管理体制を「危機管理規程」において定め、グループに影響を与えるさまざまなリスクに対して適切な管理を行い、リスクの未然防止を図っております。 また、当社グループとして必ずしも事業遂行上のリスクと認識していない事項につきましても、投資者の投資判断上あるいは当社グループの事業を理解していただく上で重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する情報開示の観点から開示しております。 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 特定業界への依存について 当社グループは、エレクトロニクス関連事業を主力事業としており、2025年3月期連結売上高の96.0%を占めております。エレクトロニクス関連事業では、主に半導体及び液晶関連工場向けに、製造工程において不可欠な特殊ガスを主軸に、超純水、薬液等に関するインフラ事業を行っております。特に、半導体市場は短期的な好不況の振幅が大きく、また、需要拡大及び縮小時において急激な需要と供給のアンバランスが生じ、これにより価格等の大きな市況変動が生じる場合があります。 このため、エレクトロニクス関連事業は、主要顧客の半導体及び液晶関連工場等への設備投資動向等により、需要変動が避けられない可能性があり、その変化への対応が適切でない場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 特定の取引先への取引依存について 当社グループは連結売上高のうち、主要顧客であるキオクシア株式会社グループへの売上高が、2025年3月期において38.5%と大きな割合を占めております。当社グループは、今後もこれら取引先との長期安定取引の継続及び新規顧客の開拓に努めてまいりますが、何らかの事情によりこれらの取引先との取引が縮小された場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 前連結会計年度自:2023年4月1日至:2024年3月31日当連結会計年度自:2024年4月1日至:2025年3月31日売上金額構成比売上金額構成比 百万円%百万円%キオクシア株式会社グループ17,70436.420,27238.5キオクシア株式会社12,68826.114,00526.6その他5,01510.36,26611.9連結売上高48,592100.052,678100.0(注) 割合は、四捨五入しているため合計が一致しないことがあります。 (3) 外注先への依存について 当社グループは、供給配管設計施工については、当社グループの基準をクリアした安定的な施工能力を有する工事業者に施工を外注しております。当社グループが外注する工事は技術面に依存したものではなく、当社グループが工事の進捗管理を行う上で、品質維持及び工事遅延防止のために外注しております。しかしながら、外注先に経営困難等不測の事態が発生した場合、工事の遅延等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(4) 製品及び施工等欠陥について 当社グループは、ISO9001の認証を受け、当該規格下において各種製品の製造及び供給配管等の施工を行っております。提供する製品及び施工等の品質については十分留意しておりますが、全ての製品及び施工等に欠陥が生じないという保証はありません。また、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、最終的に当該保険の補償限度内で負担する補償額を十分にカバーできるという保証はありません。そのため、重大な品質上の問題が発生した場合には、信用力の低下、補償等の発生により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 労働災害事故について 当社グループは、安全品質管理部門を設置し、従業員及び外注先を含めた安全教育、危険予知活動並びに点検パトロールを実施し、事故を防止するために安全管理を徹底しております。併せて、施工着手にあたり施工手順を再確認するなど安全な作業環境を整えた上で施工を行っておりますが、万一、重大な施工事故・労働災害等が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 設備投資について 当社グループは、国内外に特殊ガス販売管理及び供給配管設計施工の拠点を有しておりますが、顧客への迅速なサービスの提供、安定供給と強固な収益基盤の確保のため、供給先である顧客の敷地や隣接地に拠点を建設し事業展開しております。しかしながら、顧客生産拠点の統廃合などにより設備の全部または一部が不要になる場合は、設備の除却損等の発生により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 固定資産の減損会計について 当社グループは「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、当社グループの事業所または子会社において営業活動から生ずる損益またはキャッシュ・フロー等を算定し減損の測定等を実施しております。今後、同事業所または子会社から得られる損益またはキャッシュ・フローの状況等によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 原材料費の価格高騰について 石油相場高騰や資源高の影響により、当社グループが購入している原材料には価格が高騰する可能性があるものが含まれております。このような事象が発生し、販売価格に転嫁できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 原材料の供給について 一部の特殊ガス等の原材料においては、供給地域が限られており戦争や紛争、輸出入に関する貿易規制等によっては供給不能や供給遅延の発生が想定されます。場合によっては、客先をはじめ当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 法的規制等について 当社グループが展開する国及び地域における規制または法令の重要な変更は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 知的財産権について 当社グループは、特許権をはじめとする知的財産権の重要性を認識しておりますが、出願する特許権・商標権等の知的財産権の登録査定を得られない場合、または当社グループの認識していない知的財産権が成立し、第三者からの侵害を主張され裁判などの紛争に至った場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 許認可について 当社グループは、エレクトロニクス関連事業において、特定管工事業及び一般機械器具設置工事業等の許可等をはじめ、主に以下の法律による規制を受けております。当社グループは、当該許可及び届出の諸条件や各種法令の遵守に努めており、現状において、取り消しとなる事由は認識しておりません。しかしながら、万一、法令違反等により当該許可及び届出の取り消しがあった場合には、当社グループの受注及び業績に影響を及ぼす可能性があります。・建設業法 ・高圧ガス保安法 ・毒物及び劇物取締法 ・倉庫業法 ・貨物利用運送事業法・労働者派遣事業法(13) 工事契約に係る収益認識時点について 当社グループに起因しない何らかの事情により、工期延長等が発生し顧客への引渡しが予定していた期間よりも遅延することがあります。当社グループは契約期間にわたる進捗に応じて充足されるため、工事の進捗度に応じて収益を認識、もしくは、契約における取引開始日から完全に履行義務を充足すると見込まれる時点までの期間がごく短い場合は、完全に履行義務を充足した時点で収益を認識しておりますので、結果として収益認識時点に遅延が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 為替相場変動による影響について 当社グループは、海外企業から材料・商品・製品の輸入及び海外への輸出を行っております。当該取引に関連して、為替予約取引等を利用して為替リスクのヘッジに継続的に取り組んでおりますが、急激な為替の変動に対処できない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 自然災害について 地震等の自然災害が発生した場合、当社グループの製造等拠点が重大な損害を受ける可能性があります。特に地震発生の可能性が高い国内では、取引先の製造拠点に被害があった場合、売上減少等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が ジャパンマテリアル の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →