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中央発條(5992)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

金属製品 建設・資材

事業の概要

  • 主要事業と製品
    中央発條グループは、日本、北米、中国、アジアを拠点に、ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を主な事業としています。自動車のサスペンションに使われるシャシばねや、精密機器に使われる精密ばね、自動車のアクセルなどを操作するコントロールケーブルなどが主力製品です。これらの製品は、自動車産業を中心に幅広い分野で利用され、グループ全体の収益を支えています。
  • グローバルな事業展開
    同社グループは、日本国内だけでなく、米国、中国、台湾、タイ、インドネシアといった国々にも製造・販売拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。これにより、特定の地域経済の変動リスクを分散しつつ、各地域の自動車産業の成長を取り込むことで、安定的な収益基盤を構築しています。特に自動車関連部品の需要は世界経済に左右されるため、多角的な地域展開は重要です。
  • 多岐にわたる製品群
    ばねやケーブルといった基幹部品に加え、建築用資材機器や自動車用品の製造販売も行っています。例えば、建築用資材機器は建物の耐震性向上などに貢献し、自動車用品はアフターマーケットの需要に応えています。このように幅広い製品ラインナップを持つことで、特定の市場の変動に左右されにくい事業構造を目指し、安定した収益源を確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本セグメント
    日本セグメントは、中央発條グループの主要な事業拠点であり、シャシばね、精密ばね、ケーブル、建築用資材機器の製造販売を幅広く手掛けています。中発運輸による製品輸送や、中発精工による精密ばね製造など、多岐にわたる子会社がそれぞれの役割を担っています。売上高は798.43億円、営業利益は49.20億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭です。
  • 北米セグメント
    北米セグメントでは、CHUHATSU NORTH AMERICA,INC.がシャシばね、精密ばね、ケーブルの製造販売を行っています。米国の自動車市場は世界的に見ても規模が大きく、同社グループにとって重要な地域です。売上高は91.06億円、営業利益は3.27億円であり、日本に次ぐ規模で事業を展開し、地域経済の動向が業績に影響を与えます。
  • アジアセグメント
    アジアセグメントは、台湾、タイ、インドネシアといった新興市場を中心に事業を展開しており、シャシばね、精密ばね、ケーブルの製造販売を行っています。中發工業股フン有限公司(台湾)やCHUHATSU (THAILAND) CO.,LTD.(タイ)などが主要な役割を担っています。売上高は140.20億円、営業利益は10.05億円と、中国セグメントを上回る規模で、今後の成長が期待される地域です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 798 49 6.2%
NorthAmerica 地域 91 3 3.6%
China 地域 72 3 3.6%
Asia 地域 140 10 7.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,242 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社19社で構成されており、日本、北米、中国、アジアにおいて、ばね、コントロールケーブル、建築用資材機器及び自動車用品の製造販売等を主な内容とし、事業活動を展開しております。当社グループの事業内容及び当社グループ各社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。なお、次の区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 セグメントの名称会社名当社グループにおける位置づけ日本中央発條株式会社(当社)シャシばね・精密ばね・ケーブル・建築用資材機器の製造販売中発運輸株式会社製品等の輸送株式会社セプラス鍍金加工中発精工株式会社精密ばねの製造中発販売株式会社自動車用品等の製造販売、建築用資材機器の加工株式会社岐阜中発ケーブルの製造株式会社エフ.イー.シーチェーン自動車用品等の製造販売株式会社長崎中発シャシばね・精密ばねの製造中発テクノ株式会社自動車部品の設計及び開発、設備の設計及び製造株式会社リーレックスリールの設計及び開発北米CHUHATSU NORTH AMERICA,INC. (米国)シャシばね・精密ばね・ケーブルの製造販売中国昆山中発六和機械有限公司ケーブルの製造販売天津中発華冠機械有限公司ケーブルの製造販売昆山中和弾簧有限公司精密ばね・ケーブルの製造販売天津中星汽車零部件有限公司シャシばねの製造販売天津隆星弾簧有限公司シャシばねの製造販売孝感中発六和汽車零部件有限公司シャシばね・精密ばねの製造販売アジア中發工業股フン有限公司 (台湾)シャシばね・ケーブルの製造販売CHUHATSU (THAILAND) CO.,LTD. (タイ)シャシばね・精密ばね・ケーブルの製造販売P.T.CHUHATSU INDONESIA(インドネシア)シャシばね・精密ばねの製造販売、ケーブルの販売 (注)1.連結子会社であった㈱東郷ケーブルについては、2024年12月20日に清算結了いたしました。2.「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載した持分法を適用していない関連会社(SSS CHUHATSU PRECISION SPRINGS PRIVATE LTD.)は、上記には記載しておりません。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 1.トヨタ自動車㈱ は「その他の関係会社」であります。   2.連結子会社であった㈱東郷ケーブルについては、2024年12月20日に清算結了いたしました。   3.「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載した持分法を適用していない関連会社(SSS CHUHATSU PRECISION SPRINGS PRIVATE LTD.)は、上記には記載しておりません。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
資材価格の変動によるコストアップの可能性、価格競争力向上のための施策の記載があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
シャシばねの最軽量化に向けた新材料開発、電動化・自動運転対応の新領域製品開発など。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済状況の悪化による需要縮小 / 特定の取引先(トヨタ自動車)への依存 / 国際的活動における政治・経済・社会的混乱、為替変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

中央発條は、ばね製造における長年の経験と技術蓄積は持つものの、特許やブランド力、規制ライセンスといった明確な無形資産による競争優位性は限定的である。特定の技術やノウハウは存在するが、模倣困難性や独占性は低いと考えられる。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車部品としてのばねは、顧客である自動車メーカーとの間で長年の取引実績や仕様適合性により、一定のスイッチング・コストが存在する。しかし、部品共通化やサプライヤー多様化の動きもあり、乗り換えの障壁は徐々に低下する可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

中央発條の事業は、ばね製品の製造・販売であり、ユーザー数の増加が製品価値を高めるネットワーク効果は発生しないビジネスモデルである。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の生産ノウハウと規模の経済により、一定のコスト競争力を有していると考えられる。特に、自動車産業におけるコスト削減圧力に対応するため、生産効率の改善や材料調達の最適化に継続的に取り組んでいると推測される。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

自動車用ばね市場において、中央発條は主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを確保している。自動車メーカーとの強固な関係性や、グローバルな生産・供給体制は、効率的な規模の経済を享受していることを示唆する。

  • 技術力と製品の多様性
    中央発條は、シャシばね、精密ばね、コントロールケーブルなど、多岐にわたる製品の製造販売を手掛けています。これらの製品は自動車の安全性や性能に直結するため、長年にわたる研究開発で培われた高い技術力が競争優位の源泉です。特に、自動車部品の設計・開発を行う中発テクノ株式会社のような子会社が、技術革新を支えています。
  • グローバルな生産・販売ネットワーク
    日本、北米、中国、アジアに広がる生産・販売拠点は、同社の強みです。例えば、米国にはCHUHATSU NORTH AMERICA,INC.、中国には複数の合弁会社があり、各地域の市場ニーズに合わせた製品供給が可能です。この広範なネットワークにより、地域ごとの需要変動に対応し、効率的なサプライチェーンを構築しています。
  • 主要顧客との強固な関係
    同社の主要な販売先の一つはトヨタ自動車株式会社であり、売上高の34.5%を占めています。これは特定の取引先への依存というリスクの一方で、長年にわたる信頼関係と安定した取引基盤があることを示唆しています。トヨタ自動車のグローバルな生産活動に合わせた部品供給は、同社の安定的な事業運営に貢献していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、優れたモノづくり・価値ある商品の創造を基本に、社会への貢献を企業経営の使命と考え、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念を掲げ、グローバルな経営活動を続けております。 (2) 経営戦略等当社グループは、中期的な経営方針として、2027年度までの中長期経営計画を策定しており、商品力の強化、新規分野への進出、画期的な原価低減を通じて、信頼され続ける製品づくりに努めるとともに、より良い製品をお客様にご提案してまいります。また、中長期経営計画では、連結売上高1,100億円、営業利益55億円、営業利益率5%、ROE5%以上を目標として設定しております。 ① 商品力の強化事業環境がどのように変化しようとも、クルマをより楽しく、快適にしたいという顧客のニーズは、今後も不変であると考えております。“ばね技術”をもっと進化させ、顧客のあらゆるニーズにお応えするため、以下を重点施策として位置付け、商品力を強化いたします。・高性能、高機能製品 ・モジュール化 ・EV対応 ② 新規分野への進出アジア、グローバルサウスのアフター市場をターゲットに拡販するための足掛かりとして「アジア地域統括事務所」をバンコクに設立いたしました。インドにおいては、精密ばねを生産する合弁会社を設立し、今後シャシばね等の製造・販売および現地での材料調達を目的とした新会社設立や、コントロールケーブルを生産する合弁会社設立を計画しております。当社グループの主力製品であるシャシばね、精密ばね、コントロールケーブルについて、インド市場に新たに進出し、販売の拡大と材料調達を通じた収益力向上を図ってまいります。また、当社のコア技術を応用し、非自動車分野のラインナップを拡充するため、ヘルスケアやEVアクセサリーの製品を販売しております。 ③ 画期的な原価低減当社が得意とする原価低減をさらに進化させるため、コイルスプリング材の二次加工内製化拡大やパワーバックドア用ばねの生産性改善など、さらなる収益拡大に向け取組んでまいります。特に、原価構成比率が最も高い直材費については、ボーダレス調達を推進することで、新規サプライヤーを開拓し、低コストかつ高品質な材料・部品を最適なエリアで活用いたします。 ④ SDGs対応地球規模の課題として、サスティナブルな社会の実現に貢献するため、カーボンニュートラルを推進します。日常改善に留まらず、工法開発(冷間化)・燃料転換を実施することで、CO2排出量について2035 年度までに 2023 年度比 50%削減を目指し、取り組んでまいります。 ⑤ 財務戦略ROEを経営指標として財務戦略を構築し、収益性と資産効率の向上を両立させ、企業価値の向上を図ってまいります。また、商品力を強化し、画期的な原価低減を行うことによって収益基盤を盤石にし、長期安定的な配当の実施を目指します。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等連結売上高、営業利益、営業利益率、ROEを目標の達成状況を判断する指標としております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、国内外の自動車メーカー向けに高品質な部品を供給することで、長年にわたりお客様や社会から信頼を受けてまいりました。しかしながら、2024年度において、当社工場における重大な事故災害およびコンプライアンス違反事案が発生し、ステークホルダーの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。これらの事案を真摯に受け止め、再発防止および信頼回復に向けた取組みを最優先課題として進めてまいります。また、自動車業界においては、電動化、自動運転技術の進展、環境規制の強化など、事業環境の大きな変化が続いております。このような状況下で持続可能な成長を実現するために、以下の課題に取組んでまいります。 1.安全最優先の取組み今回の事故災害を受け、二度と再び尊い我々の仲間の犠牲者を出さない安全・安心な職場づくりに向けて、会社として次の4つの事項を確実かつ積極的に実施いたします。① 設備の安全対策として、事故の未然防止を強化する安全対策投資を強化します。② 老朽設備更新を中心に、設備更新を積極的に行います。③ 暑熱対策や職場を汚さない設備の導入により、安心して働ける職場環境を整備します。④ 安全、品質、コンプライアンスを実現するための時間やリソーセスを確保します。また、安全最優先の意識を全従業員に浸透させる企業文化づくり、全従業員に疑問や不安がある場合には本音で語れるコミュニケーションづくりをさらに強化するための具体施策を着実に実施してまいります。 2.コンプライアンス体制の強化コンプライアンス違反事案を受け、企業倫理の再確認を行い、法令遵守および内部統制の強化に努めます。全従業員を対象とした研修プログラムを拡充し、コンプライアンス意識の醸成と徹底を図ります。 3.技術革新への対応コア技術(=コアコンピタンス)を最大限に発揮する製品の開発や、電動化や自動運転技術の進展に迅速に対応するため、積極的に投資や研究開発を進めます。特に、自動車の操作安定性や快適性、乗り心地改善につながるOnly One製品の開発に取組み、技術競争力を強化してまいります。 4.中長期経営計画の着実な推進現在、当社グループは2027年度までの中長期経営計画を策定しており、そのなかでは特に『商品力強化』『事業の選択と集中』『画期的な原価低減』に重点的に取組むことによって、将来に向けた収益基盤の向上と経営基盤の強化に努めてまいります。 今後も、クリーン&プロポーザブル・カンパニーとして信頼され続ける『100年企業』を目指し、『社会』と『人』に優しく持続的に企業価値を高め続けられる会社づくりに邁進いたします。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社グループは、優れたモノづくり・価値ある商品の創造を基本に、社会への貢献を企業経営の使命と考え、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念を掲げ、グローバルな経営活動を続けております。 (2) 経営戦略等当社グループは、中期的な経営方針として、2027年度までの中長期経営計画を策定しており、商品力の強化、新規分野への進出、画期的な原価低減を通じて、信頼され続ける製品づくりに努めるとともに、より良い製品をお客様にご提案してまいります。また、中長期経営計画では、連結売上高1,100億円、営業利益55億円、営業利益率5%、ROE5%以上を目標として設定しております。 ① 商品力の強化事業環境がどのように変化しようとも、クルマをより楽しく、快適にしたいという顧客のニーズは、今後も不変であると考えております。“ばね技術”をもっと進化させ、顧客のあらゆるニーズにお応えするため、以下を重点施策として位置付け、商品力を強化いたします。・高性能、高機能製品 ・モジュール化 ・EV対応 ② 新規分野への進出アジア、グローバルサウスのアフター市場をターゲットに拡販するための足掛かりとして「アジア地域統括事務所」をバンコクに設立いたしました。インドにおいては、精密ばねを生産する合弁会社を設立し、今後シャシばね等の製造・販売および現地での材料調達を目的とした新会社設立や、コントロールケーブルを生産する合弁会社設立を計画しております。当社グループの主力製品であるシャシばね、精密ばね、コントロールケーブルについて、インド市場に新たに進出し、販売の拡大と材料調達を通じた収益力向上を図ってまいります。また、当社のコア技術を応用し、非自動車分野のラインナップを拡充するため、ヘルスケアやEVアクセサリーの製品を販売しております。 ③ 画期的な原価低減当社が得意とする原価低減をさらに進化させるため、コイルスプリング材の二次加工内製化拡大やパワーバックドア用ばねの生産性改善など、さらなる収益拡大に向け取組んでまいります。特に、原価構成比率が最も高い直材費については、ボーダレス調達を推進することで、新規サプライヤーを開拓し、低コストかつ高品質な材料・部品を最適なエリアで活用いたします。 ④ SDGs対応地球規模の課題として、サスティナブルな社会の実現に貢献するため、カーボンニュートラルを推進します。日常改善に留まらず、工法開発(冷間化)・燃料転換を実施することで、CO2排出量について2035 年度までに 2023 年度比 50%削減を目指し、取り組んでまいります。 ⑤ 財務戦略ROEを経営指標として財務戦略を構築し、収益性と資産効率の向上を両立させ、企業価値の向上を図ってまいります。また、商品力を強化し、画期的な原価低減を行うことによって収益基盤を盤石にし、長期安定的な配当の実施を目指します。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等連結売上高、営業利益、営業利益率、ROEを目標の達成状況を判断する指標としております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、国内外の自動車メーカー向けに高品質な部品を供給することで、長年にわたりお客様や社会から信頼を受けてまいりました。しかしながら、2024年度において、当社工場における重大な事故災害およびコンプライアンス違反事案が発生し、ステークホルダーの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。これらの事案を真摯に受け止め、再発防止および信頼回復に向けた取組みを最優先課題として進めてまいります。また、自動車業界においては、電動化、自動運転技術の進展、環境規制の強化など、事業環境の大きな変化が続いております。このような状況下で持続可能な成長を実現するために、以下の課題に取組んでまいります。 1.安全最優先の取組み今回の事故災害を受け、二度と再び尊い我々の仲間の犠牲者を出さない安全・安心な職場づくりに向けて、会社として次の4つの事項を確実かつ積極的に実施いたします。① 設備の安全対策として、事故の未然防止を強化する安全対策投資を強化します。② 老朽設備更新を中心に、設備更新を積極的に行います。③ 暑熱対策や職場を汚さない設備の導入により、安心して働ける職場環境を整備します。④ 安全、品質、コンプライアンスを実現するための時間やリソーセスを確保します。また、安全最優先の意識を全従業員に浸透させる企業文化づくり、全従業員に疑問や不安がある場合には本音で語れるコミュニケーションづくりをさらに強化するための具体施策を着実に実施してまいります。 2.コンプライアンス体制の強化コンプライアンス違反事案を受け、企業倫理の再確認を行い、法令遵守および内部統制の強化に努めます。全従業員を対象とした研修プログラムを拡充し、コンプライアンス意識の醸成と徹底を図ります。 3.技術革新への対応コア技術(=コアコンピタンス)を最大限に発揮する製品の開発や、電動化や自動運転技術の進展に迅速に対応するため、積極的に投資や研究開発を進めます。特に、自動車の操作安定性や快適性、乗り心地改善につながるOnly One製品の開発に取組み、技術競争力を強化してまいります。 4.中長期経営計画の着実な推進現在、当社グループは2027年度までの中長期経営計画を策定しており、そのなかでは特に『商品力強化』『事業の選択と集中』『画期的な原価低減』に重点的に取組むことによって、将来に向けた収益基盤の向上と経営基盤の強化に努めてまいります。 今後も、クリーン&プロポーザブル・カンパニーとして信頼され続ける『100年企業』を目指し、『社会』と『人』に優しく持続的に企業価値を高め続けられる会社づくりに邁進いたします。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況a. 財政状態の状況(資産)当連結会計年度末における流動資産は559億8千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億3千9百万円減少(0.2%減)いたしました。これは主に商品及び製品の減少(8億2千1百万円)及び受取手形及び売掛金の増加(6億5千9百万円)によるものであります。固定資産は869億2千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ105億2千5百万円減少(10.8%減)いたしました。これは主に投資有価証券の減少(101億7百万円)及び退職給付に係る資産の減少(47億円)と有形固定資産の増加(42億2百万円)によるものであります。この結果、総資産は1,429億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ106億6千5百万円減少(6.9%減)いたしました。(負債)当連結会計年度末における流動負債は256億9千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ55億9千5百万円増加(27.8%増)いたしました。これは主に製品保証引当金の増加(23億7千8百万円)及び未払金の増加(13億1千6百万円)と支払手形及び買掛金の増加(13億1千万円)によるものであります。固定負債は361億6千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ49億1千万円減少(12.0%減)いたしました。これは主に繰延税金負債の減少(49億9千2百万円)によるものであります。この結果、負債合計は618億6千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億8千4百万円増加(1.1%増)いたしました。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は810億4千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ113億5千万円減少(12.3%減)いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金の減少(73億9千1百万円)及び退職給付に係る調整累計額の減少(48億1千8百万円)によるものであります。この結果、自己資本比率は53.7%(前連結会計年度末は57.2%)となりました。 b. 経営成績の状況当連結会計年度における主要取引先に対する売上高は、前年同期に比べ、国内は第2四半期までの生産停止影響が緩和され、第3四半期以降は前年を上回る生産が実施できた事に加え、特に新製品スタビライザの量産開始による取引拡大が寄与し、また労務費及び鋼材、資材などのインフレ影響に対する売価反映が順調に進捗することで増加し、一方海外は中国をはじめとして北米、アジアを含む全域で減少となりましたが、グローバル全体では売上高は増加いたしました。このような状況のなか、当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、売上高が前期に比べ91億8千2百万円増収(前期比9.1%増)の1,101億5千7百万円となりました。この売上高は労務費上昇、鋼材インフレ等に対する売価反映と為替変動の影響を含み、実質的な売上高の増収は約63億円となりました。損益の状況につきましては、営業利益が前期に比べ33億1千万円増益の43億8千4百万円(前期比308.3%増)となりました。経常利益は前期に比べ20億5千4百万円増益の51億4千8百万円(前期比66.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前期に比べ1億3千5百万円減益の18億5千5百万円(前期比6.8%減)となりました。当期純利益は取引先OEMでの市場回収処置(リコール)について、現時点で入手可能な情報に基づいた合理的な見積額を引当計上したため減益となりました。なお、当該処置に伴う当社の費用負担につきましては、引続きお客様と協議中であり、合意・妥結した金額ではございません。来期以降、確定し次第、修正計上を行う可能性があります。 セグメントの業績は、次のとおりであります。なお、売上高はセグメント間の売上高を含んでおります。〔日本〕新製品スタビライザの量産開始による取引拡大や、労務費及び鋼材、資材などのインフレ影響の一部売価反映等により、売上高832億7千9百万円(前期比15.4%増)、営業利益49億2千万円(同310.7%増)となりました。〔北米〕主要取引先の自動車生産台数の減少により、売上高91億2千万円(前期比8.4%減)となりましたが、インフレ影響の一部売価反映等により、営業利益3億2千6百万円(同39.0%増)となりました。〔中国〕主要取引先の自動車生産台数の減少により、売上高105億9千1百万円(前期比11.2%減)、営業利益2億5千7百万円(同62.7%減)となりました。〔アジア〕主要取引先の自動車生産台数の減少により、売上高166億8千9百万円(前期比4.4%減)となりましたが、インフレ影響の一部売価反映等により、営業利益10億5百万円(同28.8%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、215億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ4億5千7百万円増加(2.2%増)となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は95億2千1百万円(前期比65.9%増)となりました。これは主に、減価償却費44億3千4百万円、税金等調整前当期純利益25億7千3百万円、製品保証引当金の増加23億7千8百万円、仕入債務の増加11億3千6百万円などの資金の増加と、退職給付に係る資産の増加17億6千4百万円、売上債権の増加10億4千7百万円などの資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は80億6千7百万円(前年同期比20.7%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出80億8千2百万円などの資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は9億1百万円(前期は117億1千5百万円の獲得)となりました。これは主に、配当金の支払額6億5千5百万円、非支配株主への配当金の支払額2億3千万円などの資金の減少によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(千円)71,056,566118.2北米(千円)8,660,79893.3中国(千円)7,152,38486.5アジア(千円)14,119,23597.4合計(千円)100,988,985109.6 (注) 1.金額は販売価格によっております。2.セグメント間の取引については相殺消去しております。 b. 受注実績当社グループ(当社及び連結子会社)は、トヨタ自動車株式会社をはじめとして、各納入先より四半期毎及び翌月の生産計画の提示を受け、当社グループの生産能力を勘案して生産計画をたて生産しております。このため受注状況の記載を省略しております。 c. 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(千円)79,843,060116.8北米(千円)9,105,78592.2中国(千円)7,187,95286.3アジア(千円)14,020,43497.4合計(千円)110,157,232109.1 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)トヨタ自動車㈱28,090,77127.838,053,50134.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討結果当連結会計年度におきましては、「競争力強化」、「グローバル展開」、「経営基盤強化」の3つを大きな柱として、活動を進めてまいりました。競争力強化への取組みとして、売上変動に強い体質作りによる体質強化、合理化改善等による生産性向上、商品力の強化による売上拡大への取組み等、全機能が一丸となって拡販活動を行ってきました。また、KPI指標による現場競争力強化や原価低減活動等により、生産現場の強固な足元固め、変化に対応できるモノづくりを目指してまいりました。グローバル展開につきましては、中国・北米・アジアでのグローバル供給体制を拡充し、海外生産比率を高め、主要取引先以外の拡販にも力を入れてまいります。経営基盤強化につきましては、変化に即応できる強靭なチームとクリエイティブな人財づくりをテーマに活動しております。このような状況のなか、当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高1,101億5千7百万円、営業利益は43億8千4百万円、経常利益は51億4千8百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は18億5千5百万円となりました。上記の他、当連結会計年度における経営成績の前連結会計年度との比較分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容当連結会計年度末の現金及び現金同等物は215億6千万円となり、前連結会計年度末に比べ4億5千7百万円増加いたしました。これは、営業活動による資金の増加95億2千1百万円と、投資活動による資金の減少80億6千7百万円及び財務活動による資金の減少9億1百万円などによるものであります。上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資金需要のうち主なものは、当社グループ製品の製造のための材料や部品の購入及び新製品の生産や増産対応等にかかる設備投資によるものであります。当社グループは、運転資金及び設備投資資金については、原則内部資金又は借入及びリースにより資金調達することとしております。借入及びリースによる資金調達に関しては、運転資金として短期借入金を各連結子会社が、運転資金又は設備投資資金として当社及び各連結子会社が長期借入金とリースにより調達しております。また、その一部はグループ内資金の効率化を目的としグループ会社間で融資を行っております。当社グループは財務の健全性を保ち、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことによって、当社グループの将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、241億2千4百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は215億6千万円となっております。 c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の損益指標、単独及びグローバルベースでの売上高、将来に向けた投資(人、モノ、カネ)、試験研究費等の指標を、目標の達成状況を判断する指標としております。2025年1月30日に開示しております連結業績予想と実績の比較につきましては、次のとおりであります。 2024年度(実績)2024年度(予想)予想比増減率売上高110,157百万円109,000百万円1,157百万円1.1%営業利益4,384百万円3,300百万円1,084百万円32.8%経常利益5,148百万円4,300百万円848百万円19.7%親会社株主に帰属する当期純利益1,855百万円2,600百万円△745百万円△28.7% ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、連結会計年度末における資産・負債の報告数値、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りを行っております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りの不確実性があるため、これらの見積りと異なる結果となる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 経済状況の変動リスク
    中央発條グループの売上の大部分は自動車関連事業に依存しており、日本、北米、中国、アジアといった主要市場の景気後退は、自動車需要の減少を通じて業績に悪影響を及ぼす可能性があります。世界経済の動向や消費者の購買意欲の変化は、同社の売上や利益に直接的に影響を与える重要な要因です。
  • 特定の取引先への依存
    同社の売上高の34.5%がトヨタ自動車株式会社向けであるため、トヨタ自動車の販売動向や購買政策の変化は、中央発條グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。トヨタ自動車の生産計画の変更や部品調達先の見直しなどがあった場合、同社の売上や収益性が変動するリスクがあります。
  • 国際事業におけるリスク
    同社グループは海外でも生産・販売活動を行っており、進出先の政治・経済・社会情勢の混乱、政府規制、法規制の変更、為替変動などが業績に悪影響を及ぼす可能性があります。特に新興国市場では、予期せぬリスクが発生する可能性があり、外国通貨建ての取引における為替変動は、製品の価格競争力や収益性に影響を与えます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,088 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクには、以下のようなものがあります。ただし、以下は当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外も存在します。かかるリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況について当社グループの全世界における営業収入の大部分を占める自動車関連の需要は、国又は地域の経済状況の影響を受けます。従いまして、日本、北米、中国、アジアを含む当社グループの主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、競合他社が製造を行う地域の経済状況からも間接的に影響を受けることがあります。 (2) 特定の取引先への依存について当社グループの主要な販売先は、その他の関係会社であるトヨタ自動車㈱であります。当連結会計年度における当社グループの売上高の34.5%はトヨタ自動車㈱向けであり、同社の販売動向及び購買政策等は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 国際的活動及び海外進出に潜在するリスクについて当社グループの生産及び販売活動の一部分は、アメリカ、中国、アジアの新興市場等の日本国外で行われております。これらの海外市場への事業進出には政治、経済、社会的混乱などによるリスクが内在しており、これらの事象は業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、事業展開する各国において様々な政府規制や、法規制の適用による影響を受けることがあります。また、連結財務諸表は日本円で表示されているため、為替変動の影響を受けます。為替相場の変動は、外国通貨で販売する製品及び部品や材料などの調達価格に影響を与える可能性があります。 (4) 資材価格の変動について生産に必要な資材の調達につきましては、供給の安定や品質、コストの面から最適な調達先を選定しておりますが、需給の逼迫等の要因により当社グループの主要な原材料について価格上昇圧力が強まる可能性があります。この結果、生産計画に支障が生じる可能性やコストアップが発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、原油価格の高騰は生産・物流に関わるコストを上昇させるだけでなく、経済及び自動車販売のマイナス要因となり、これが当社グループの営業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 災害や停電等による影響について当社グループは製造ラインの中断による潜在的なマイナス影響を最小化するために、定期的な設備点検を行っております。特に近い将来に発生が予想される南海トラフ大地震に対しては、数々の対策を講じております。しかし、生産設備で発生する災害、停電又はその他の中断事象による影響を完全に防止又は軽減できる保証はなく、大規模な地震やその他の事象によって操業を中断する場合、生産能力が低下する可能性があります。 (6) リコール発生などの品質問題が及ぼす影響について当社グループは品質保証体制の一層の強化を基本方針として定め、各種の製品を製造しております。しかし、安全に関する外部環境が変化しており、将来においてリコールが発生しないという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償が発生した場合、多額のコストが発生するとともに当社グループの評価に多大な影響を与え、当社グループの業績と財務状況に重要な影響を与える可能性があります。 (7) 退職給付債務について当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等の数理計算上の前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。したがって、実際の結果が前提条件と異なった場合、又は前提条件が変更された場合は、将来の退職給付費用及び債務に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (8) 訴訟及び法的手続について当社グループはビジネス活動において、継続的なコンプライアンス経営の充実に努めております。しかし、様々な訴訟及び規制当局による法的手続の当事者となる可能性があり、その場合には当社グループの業績及び財務状況に重要な影響が及ぶ可能性があります。また、当社グループは知的財産権に関して、権利の保護及び侵害防止などの取組みを強化しておりますが、当社グループの製品には多くの技術が利用されているため、第三者との知的財産権に関する訴訟の当事者になる可能性があります。 (9) 大規模感染症等による影響について当社グループの主要取引先向けの売上高は、新型コロナウイルス感染症のような世界的な大規模感染症の拡大により、自動車メーカー各社の操業停止や新車需要が低迷した場合には、翌連結会計年度以降の当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があります。

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