中央発條(5992)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 815 | 27 | 21 | 44 | 3.8 | 33.7 | 9.0 | 58.8 |
| FY2018 | 837 | 34 | 21 | 2 | 3.6 | 333.6 | — | 61.8 |
| FY2019 | 830 | 22 | 18 | -6 | 3.1 | 285.1 | 100.0 | 64.7 |
| FY2020 | 834 | 27 | 16 | 11 | 2.9 | 262.0 | 100.0 | 65.6 |
| FY2021 | 747 | 13 | 12 | 4 | 1.9 | 50.0 | 100.0 | 64.4 |
| FY2022 | 821 | 18 | 18 | -36 | 2.5 | 72.3 | 32.0 | 64.2 |
| FY2023 | 928 | 4 | 5 | -13 | 0.7 | 19.3 | 18.0 | 60.0 |
| FY2024 | 1,010 | 11 | 20 | -9 | 2.2 | 78.8 | 20.0 | 57.2 |
| FY2025 | 1,102 | 44 | 19 | 15 | 2.3 | 73.5 | 40.0 | 53.7 |
| FY2026 | 1,109 | 28 | 124 | 118 | 13.5 | 492.3 | 60.0 | 56.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
中央発條は、ばね製造における長年の経験と技術蓄積は持つものの、特許やブランド力、規制ライセンスといった明確な無形資産による競争優位性は限定的である。特定の技術やノウハウは存在するが、模倣困難性や独占性は低いと考えられる。
自動車部品としてのばねは、顧客である自動車メーカーとの間で長年の取引実績や仕様適合性により、一定のスイッチング・コストが存在する。しかし、部品共通化やサプライヤー多様化の動きもあり、乗り換えの障壁は徐々に低下する可能性がある。
中央発條の事業は、ばね製品の製造・販売であり、ユーザー数の増加が製品価値を高めるネットワーク効果は発生しないビジネスモデルである。
長年の生産ノウハウと規模の経済により、一定のコスト競争力を有していると考えられる。特に、自動車産業におけるコスト削減圧力に対応するため、生産効率の改善や材料調達の最適化に継続的に取り組んでいると推測される。
自動車用ばね市場において、中央発條は主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを確保している。自動車メーカーとの強固な関係性や、グローバルな生産・供給体制は、効率的な規模の経済を享受していることを示唆する。
競合との比較優位
強気シナリオ
EVシフトに伴う新型ばね需要の取り込み
グローバル自動車メーカーとの関係維持・強化
生産効率改善によるコスト競争力の維持・向上
弱気シナリオ(モート侵食)
自動車産業全体の需要低迷
競合他社による技術革新や低価格攻勢
原材料価格の高騰による収益圧迫
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、中央発條が自動車用ばね市場における主要プレイヤーとしての地位を維持できなくなることが真実でなければならない。具体的には、競合他社がより革新的なばね技術(例:軽量化、高耐久性、特殊機能付きばね)を開発し、中央発條の製品が陳腐化するシナリオである。また、自動車メーカーがサプライヤーを大幅に多様化し、中央発條の持つ規模の経済や長年の取引関係によるスイッチング・コストを無効化するような動きも考えられる。さらに、グローバルな自動車産業の再編や、特定の地域市場における政治的・経済的リスクが、中央発條の事業基盤を揺るがす可能性もある。これらの要因が複合的に作用し、中央発條の市場シェアと収益性を著しく低下させることが、この投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
EVシフトへの対応やグローバル自動車メーカーとの連携強化により、ばね事業の安定的な成長と収益性向上が期待される。生産効率の改善も寄与し、堅調な業績推移が見込まれる。
自動車産業の変動に影響を受けつつも、既存顧客基盤と一定のコスト競争力を維持し、緩やかな成長を続ける。EV関連需要の取り込みは限定的となる可能性。
自動車産業の構造変化への適応遅れや、激化する価格競争により、収益性が悪化する。新興国市場での競争力低下も懸念される。