研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
| 2025-03 |
- |
27 |
| 2024-03 |
- |
26 |
| 2023-03 |
- |
13 |
| 2022-03 |
- |
14 |
| 2021-03 |
- |
14 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,995 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や当社グループにおける設備技術課題案件の対応、新技術の事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と事業開発本部、各事業部門が密接に連携、情報共有することで、効果的かつスピーディーな研究開発活動を実施しております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は786百万円となり、その内訳は製品事業部関連事業が136百万円、IH事業部関連事業が41百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が608百万円となっております。 当社グループ及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)部材の高強度化、高機能化、定・低(ダブル・テイ)変形焼入れの技術開発進化を目指し、高周波熱処理と他の表面改質技術を組み合わせた複合熱処理技術では、顧客から技術供与されたマイルド浸炭の受託加工への拡販活動を行っております。また、高周波焼入れ後も部品表面の光輝状態を保つことができる無酸化焼入れやロボットを活用した焼入れなど、種々の高周波熱処理技術の開発と実用化を進めております。高周波電源では、バッテリーを利用したハイブリッド電源を開発しました。従来の高周波電源にバッテリーを内蔵して電気的な受け皿を作ることで、様々な電力源を使って誘導加熱ができるようになります。この技術により、使用電力の平準化による受電電力の低減 、クリーンエネルギーの活用 、発電機を利用した「屋外加熱」、「出張焼入れ」など、これまでにない新たな価値が提供できるようになります。今後、バッテリーコストとの兼ね合いを見ながら市場投入のタイミングを図ります。電源制御基板のFPGAによるデジタル化した開発電源は、優れたメンテナンス性、基板の小型化が図れており、さらにDXに対応する機能を持ち、販売を拡大しております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、加熱、冷却だけでなく、熱処理前の塑性加工の影響を考慮した解析技術も進歩し、より高精度な焼入硬化層分布、変形や残留応力の予測も可能になっております。実物品データとリンクした適用例を増やし、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。IH技術に欠かせない加熱コイルでは、2024年1月に導入した金属3Dプリンターを活用し、誘導加熱コイルの製造技術確立と社内での性能評価を進めております。コイル設計開発の工程で、CAE解析技術と3Dプリンターを連携させることで、熱処理技術開発のスピードを上げ、リードタイムの短縮を目指しております。高周波加熱技術と鉄鋼の材料特性を融合した新しい接合技術であるネツレンMB工法を開発しました。このネツレンMB工法は従来の接合工法より強度、寸法精度を高めることができる技術で、その実用化に向けての開発とマーケティング活動を開始しております。非破壊検査技術においては、大学との共同で製品の重要な品質管理項目の一つである有効硬化層深さについて製品を傷つけることなく検査できる計測器を開発しました。現在、精度検証および生産技術開発を進めています。本技術はN-DXに基づいた品質保証のIT化にも展開してまいります。材料分析、解析技術においては、保有する高度な試験、分析装置を駆使して、社内での材料課題調査対応や研究開発に活用しております。また、IT技術を活用し、今まで蓄積してきた技術情報を技術・技能伝承に役立てております。 (製品技術本部)自動車のEV化に伴う車両重量増による「部品軽量化≒ステアリングユニットの小型化」ニーズに応えるべく、EPS(電動パワーステアリング)用中空ラックバーの軽量かつ高強度特性を活かした開発を継続するとともに、他分野では金属塑性加工技術の応用により、部分的に鋼管肉厚(重量・強度)差を持たせた新商品開発ならびに顧客ニーズの具現化に取り組んでおります。各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた生産設備の自動化や品質検査などの工程改善と合わせて、投資における設備製作・導入支援等により各事業所の収益改善に貢献しております。また、弊社長期経営ビジョンのキーワードであるCO2排出量削減に向けた太陽光発電の着実な導入と、国内事業所10拠点の生産設備がインターネット環境に接続可能となったことで、様々なDX実現に向け、まずは生産および品質保証管理に直結する監視システムにてAIを用いた技術検証を進めてまいります。 (製品事業部関連事業)当セグメントにおきましては、自動車・土木・建築・建設機械・工作機械などの市場を対象に、お客様のニーズにお応えできるように、材料、IH熱処理技術、土木・建築工法を中心に研究開発を進めております。自動車関連分野では、市場全体のEV化対応として、材料、IH熱処理技術だけでなく、製造工程の自動化に取り組み、高強度軽量化、高精度高耐久によるブランド力向上を進めております。土木・建築関連分野では、既存商品の機能向上と適用範囲拡大、新商品のさらなる普及を目指した設計施工方法の開発を進めております。また、高強度材料を使うことによる耐久性向上、施工の工程省略及び資材節減(CO2排出量低減)なども提案しております。建設機械・工作機械分野では、加工技術開発による機能向上、高精度化による顧客工程省略に取り組んでおります。また、自部門の現場力向上を目指して、直接部門、間接部門を問わずデジタル化・自動化にも取り組んでおります。 (IH事業部関連事業)当セグメントにおきましては、高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術やFTC(ファインテクノセンター)を活用し、自動車、建設機械、工作機械及び産業機械といったあらゆる産業分野の様々な形状・寸法・鋼種の熱処理と、生産性が高く安定した品質を確保できる熱処理技術及び装置の開発を行っております。熱処理受託部門では、製品技術本部と協業しビジョンセンサを利用した外観検査や探傷試験の完全自動化やICTを利用した工程の見える化を進め、付加価値の高い製造工程造りに取り組んでおります。設備製造販売部門では、研究開発本部により開発されたFPGA化でデジタル制御された高周波電源装置やSiC半導体を使用した高効率な高周波電源装置の量産化を実現し、お客様のDX化に貢献できる新たな機能追加を継続しております。また、多種多様なご要望にお応えするために、3Dプリンターを活用した長寿命かつ高効率な加熱コイルの技術開発にも取り組み、お客様のCO2排出量削減に寄与するとともに、当社グループの製造工程への適用も進めております。
FY2024|2,733 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や当社グループにおける設備技術課題案件の対応、新技術の事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と事業開発本部、各事業部門が密接に連携、情報共有することで、効果的かつスピーディーな研究開発活動を実施しております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は647百万円となり、その内訳は製品事業部関連事業が133百万円、IH事業部関連事業が23百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が489百万円となっております。 当社グループ及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)部材の高強度化、高機能化、定・低(ダブル・テイ)変形焼入れの技術開発進化を目指し、高周波熱処理と他の表面改質技術を組み合わせた複合熱処理技術では、顧客から技術供与されたマイルド浸炭の受託加工への拡販活動を行っております。また、表面を高周波焼入れ後も光輝状態を保つことができる無酸化焼入れなど、種々の高周波熱処理技術の開発と実用化を進めております。高周波電源では、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来電源に対し大幅な小型化、軽量化、高効率化が図れ、販売を開始しております。電源制御基板のFPGAによるデジタル化した開発電源は優れたメンテナンス性、基板の小型化が図れており、さらにDXに対応する機能を持ち、販売を拡大しております。誘導加熱における加熱コイルは、これまでは熟練した技術者による手作業で製作されておりましたが、昨今の技術革新により、純銅で造形可能な金属3Dプリンターを導入し、誘導加熱コイルの製作を開始しております。これにより熱処理技術開発のリードタイム短縮を目指しております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、加熱、冷却だけでなく、前工程の影響を考慮した解析技術も進歩し、より高精度な焼入硬化層分布、変形や残留応力予測も可能になっております。実物品データとリンクした適用例を増やし、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。高周波加熱技術と鉄鋼の材料特性を融合した新しい接合技術であるネツレンMB工法を開発しました。このネツレンMB工法は従来の接合工法より強度、寸法精度を高めることができる技術で、その実用化に向けての開発とマーケティング活動を開始しております。非破壊検査技術においては、大学との共同で製品の重要な品質管理項目の一つである有効硬化層深さについて製品を傷つけることなく検査できる計測器を開発しました。これにより非破壊で全数検査が可能となります。本技術はN-DXに基づいた品質保証のIT化にも展開してまいります。材料分析、解析技術においては、保有する高度な試験、分析装置を駆使して、社内での材料課題調査対応や研究開発に活用しております。また、IT技術を活用し、今まで蓄積してきた技術情報を技術・技能伝承に役立てております。 (製品技術本部)自動車のEV化に伴う車両重量増による部品軽量と高強度化ニーズに応えるために、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発を継続するとともに、金属塑性加工技術の応用により他分野での鋼管の部分的な肉厚差加工を用いた新商品開発ならびに顧客ニーズの具現化に取り組んでおります。各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた生産設備の自動化や品質検査などの工程改善を実施し、新製品の生産ライン工程検討から設備製作・導入支援等により各事業所の収益改善に貢献しております。また、当社グループ長期経営ビジョンのキーワードであるCO2排出量削減に向けた、太陽光発電の導入や電動化設備開発とN-DXのキーとなる生産設備のICT化に向けた、各工場製造ラインの情報ネットワーク構築を進めております。 (製品事業部関連事業)当セグメントにおきましては、自動車・土木・建築・建設機械・工作機械などの市場を対象に、お客様のニーズにお応えできるように、材料、IH熱処理技術を中心に研究開発を進めております。自動車関連分野では、市場全体のEV化対応として、材料、IH熱処理技術だけでなく、加工技術と検査技術の開発を進め、高強度軽量化、高精度高耐久によるブランド力向上を進めております。土木・建築関連分野では、既存商品の機能向上と適用範囲拡大、新商品のさらなる一般化を目指した設計施工方法の開発を進めております。また、高強度材料を使うことによる耐久性向上、施工の工程省略及び資材節減(CO2排出量低減)なども提案しております。建設機械・工作機械分野では、加工技術開発による機能向上、高精度化による顧客工程省略に取組んでおります。また、自部門の現場力向上を目指して、直接部門、間接部門を問わずデジタル化・自動化にも取り組んでおります。 (IH事業部関連事業)当セグメントにおきましては、高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術やFTC(ファインテクノセンター)を活用し、自動車、建設機械、工作機及び産業機械といったあらゆる産業分野の様々な形状・寸法・鋼種の熱処理と、生産が高く安定した品質を確保できる装置の開発を行っております。熱処理受託部門では、製品技術本部と協業しビジョンセンサを利用した完全自動化やICTを利用した工程の見える化を進め、付加価値の高い製造工程造りに取組んでおります。高周波誘導加熱装置の製造部門では、研究開発本部により開発されたFPGAによるデジタル制御化された高周波電源装置やSiC半導体を使用した高効率な高周波電源装置の量産化を実現し、お客様のDX化に貢献できるように新たな機能追加を継続しております。また、多種多様なご要望にお応えするために、3Dプリンターを活用した長寿命かつ高効率な加熱コイルの技術開発にも取り組み、お客様のCO2排出量削減に寄与するとともに、当社グループの製造工程への適用も進めております。
FY2023|2,579 文字
6 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS(事業可能性の検証)、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は600百万円となり、その内訳は製品事業部関連事業が139百万円、IH事業部関連事業が21百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が439百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)部材の高強度化、高機能化、定・低(ダブル・テイ)変形焼入れの技術開発進化を目指し、高周波熱処理と他の表面改質技術を組み合わせた複合熱処理技術、表面を高周波焼入れ後も光輝状態を保つことができる無酸化焼入れなど、種々の高周波熱処理技術の開発と実用化を進めております。高周波電源では、新電源の次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れ、販売を開始しており、さらに適用周波数の拡大開発も完了し、販売を開始しております。電源制御基板のFPGAによるデジタル化した開発電源は、優れたメンテナンス性、基板の小型化が図れており、販売を拡大しております。誘導加熱における加熱コイルは、これまでは熟練した技術者による手作業で製作されておりましたが、昨今の技術革新により、純銅の造形が可能な金属3Dプリンターによる誘導加熱コイルの製作装置を導入し、熱処理技術開発のリードタイム短縮を目指します。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、加熱、冷却だけでなく、前工程の影響を考慮した解析技術も進歩し、より高精度な焼入硬化層分布、変形や残留応力予測も可能になっております。実物品データとリンクした適用例を増やし、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。非破壊検査技術においては、大学との共同で製品の重要な品質管理項目の一つである有効硬化層深さについて製品を傷つけることなく検査できる計測器を開発しました。これにより非破壊で全数検査が可能となります。本技術はN-DXに基づいた品質保証のIT化にも展開してまいります。材料分析、解析技術においては、保有する高度な試験、分析装置を駆使して、社内での材料課題調査対応や研究開発に活用しております。また、IT技術を活用し、今まで蓄積してきた技術情報を技術・技能伝承に役立てております。 (製品技術本部)自動車のEV化による部品軽量化ニーズに応えるために、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発を継続するとともに、軽量化技術を応用して他分野での鋼管の薄肉加工を使用した新商品開発に取り組んでおります。各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた自動化、工程改善を実施し、新製品の工程検討、設備製作、生産ラインの工程検討、設備導入等により各事業所の収益改善を支援しております。また、弊社長期経営ビジョンのキーワードであるCO2削減の為の太陽光発電の導入、電動化設備開発、N-DXのキーとなる製造部門のICT化を進める為、各工場の製造ラインICT対応工事を進めています。 (製品事業部関連事業)当セグメントにおきましては、自動車・土木・建築・建設機械・工作機械などの市場を対象に、お客様のニーズにお応えできるように、材料、IH熱処理技術を中心に研究開発を進めております。自動車関連分野では、市場全体のEV化対応として、材料、IH熱処理技術だけでなく、加工技術と検査技術の開発を進め、高強度軽量化、高精度高耐久によるブランド力向上を進めております。土木・建築関連分野では、既存商品の機能向上と適用範囲拡大、新商品のさらなる一般化を目指した設計施工方法の開発を進めております。また、高強度材料を使うことによる耐久性向上、施工の工程省略及び資材節減(CO2排出量低減)なども提案しております。建設機械・工作機械分野では、加工技術開発による機能向上、高精度化による顧客工程省略に取組んでおります。また、自部門の現場力向上を目指して、直接部門、間接部門を問わずデジタル化・自動化にも取り組んでおります。 (IH事業部関連事業)当セグメントにおきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品、自動車部品、建設機械部品の高周波熱処理への対応を行っております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を研究開発本部・製品技術本部と協働しながら実施しております。製造部署では製品技術本部と共同してスキャンカメラを利用した工程の完全自動化、DX対応としてICTを利用した工程の見える化等の新技術を導入して付加価値の高い製造工程造りに取組んでおります。高周波装置は、新規開発されたSiC半導体を用い、FPGA制御を利用したDX対応機能、高効率、省スペースを実現し、市場販売を進めております。本熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお応えするために、3Dプリンターを活用して長寿命、高効率な加熱コイルの技術開発に取り組み、信頼性の高いIH熱処理装置でCO2削減、DX活用によるお客様の満足度を高めると同時に、当社グループの製造工程でも重要な役割を果たしております。
FY2022|2,501 文字
5 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は576百万円となり、その内訳は製品事業部関連事業が131百万円、IH事業部関連事業が14百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が430百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)部材の高強度化、高機能化、定・低(ダブル・テイ)変形焼入れの技術開発進化を目指し、高周波熱処理と他の表面改質技術を組み合わせた複合熱処理技術など、種々の高周波熱処理技術の開発と実用化を進めております。高周波電源では、多周波電源の社内工場での実用化により、対象部品を拡大しております。新電源では、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れ、販売を開始しており、さらに適用周波数の拡大開発も完了し、販売を開始しております。電源制御基板のFPGAによるデジタル化した開発電源は、優れたメンテナンス性、基板の小型化が図れており、販売を拡大しております。誘導加熱における加熱コイルは、これまでは熟練した技術者による手作業で製作されておりましたが、昨今の技術革新により、純銅が造形出来る金属3Dプリンターによる誘導加熱コイルの製作を検討した結果、一定の評価が得られましたので、導入し、熱処理技術開発のリードタイム短縮を目指します。省エネ・省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、加熱、冷却だけでなく、前工程の影響を考慮した解析技術も進歩し、より高精度な焼入硬化層分布、変形や残留応力予測も可能になっております。実物品データとリンクした適用例を増やし、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。材料分析、解析技術においては、保有する高度な試験、分析装置を駆使して、社内での材料課題調査対応や研究開発に活用しております。また、IT技術を活用し、今まで蓄積してきた技術情報を技術・技能伝承に役立てております。 (製品技術本部)自動車のEV化による部品軽量化ニーズに応えるため、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発を継続するとともに、素材形状を改善するさらなる軽量化技術を応用した新商品探索にも取り組んでおります。各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた自動化、工程改善を実施し、新製品の工程検討、設備製作、生産ラインの工程検討、設備導入等により各事業所の収益改善を支援しております。また、弊社長期経営ビジョンのキーワードであるCO2削減の為の電動化設備開発、N-DXのキーとなる製造ラインのICT/AIをとりこんだ製造工程の改善に取り組んでおります。 (製品事業部関連事業)当分野におきましては、材料・IH熱処理・機械加工・設計法の組み合わせによる総合提案で、お客様のニーズにお応えできる研究開発を進めております。土木・建築分野では、既存製品の適用分野拡大を目指す新たな工法の開発、新しい機能を付与した高強度製品の開発、さらに高強度製品の長期耐久性を保証する理論的裏付けとその実験的検証といった基礎研究など、既存製品の機能向上のみならず新たな製品の開発を継続的に取り組んでおります。当連結会計年度は、新たにプレグラウドPC鋼棒(PEシースタイプ)の大型物件への納入が開始され、受注量の確保に貢献しました。自動車・建設機械分野では、高度化する顧客ニーズを実現すべく、高強度・高耐久性を目指した材料・熱処理方法の開発、また戦略的にグローバル展開を視野に入れた生産技術・性能保証技術の開発を進めております。機械部品分野では、さらなる高精度化・高生産性を実現する熱処理・機械加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業)当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品、自動車部品、建設機械部品の高周波熱処理への対応を行っております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を研究開発本部・製品技術本部と協働しながら実施しております。製造部署では製品技術本部と共同してスキャンカメラを利用した工程の完全自動化、DX対応としてICTを利用した工程の見える化等の新技術を導入して付加価値の高い製造工程造りに取組んでおります。高周波装置は、新規開発されたSiC半導体を用い、FPGA制御を利用したDX対応機能、高効率、省スペースを実現し、市場販売を進めております。本熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお応えするために、さらに長寿命、高効率な加熱コイルの技術開発とともに信頼性の高いIH熱処理装置でCO2削減、DX活用によるお客様の満足度を高めると同時に、当社グループの製造工程でも重要な役割を果たしております。
FY2021|2,383 文字
5 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は595百万円となり、その内訳は製品事業部関連事業が130百万円、IH事業部関連事業が23百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が441百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)部材の高強度化、高機能化、定・低(ダブル・テイ)変形焼入れの技術開発進化を目指し、高周波熱処理と他の表面改質技術を組み合わせた複合熱処理技術など、種々の高周波熱処理技術の開発と実用化を進めております。高周波電源では、多周波電源の社内工場での実用化により、対象部品を拡大しております。新電源では、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れ、販売を開始しており、適用周波数の拡大開発を引き続き進めております。電源制御基板のFPGAによるデジタル化した開発電源は、優れたメンテナンス性、基板の小型化が図れており、販売を拡大しております。省エネ・省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、加熱、冷却だけでなく、前工程の影響を考慮した解析技術も進歩し、より高精度な焼入硬化層分布、変形や残留応力予測も可能になっております。実物品データとリンクした適用例を増やし、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。材料分析、解析技術においては、保有する高度な試験、分析装置を駆使して、社内での材料課題調査対応や研究開発に活用しております。また、IT技術を活用し、今まで蓄積してきた技術情報を技術・技能伝承に役立てております。 (製品技術本部)従来の高周波加熱技術以外を進化させ、無酸化焼入れ、非鉄金属の加熱、融着等の従来とは異なる新しい工法開発に取り組んでおります。自動車のEV化による部品軽量化ニーズに応えるため、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発を継続するとともに、素材形状を改善するさらなる軽量化にも取り組んでおります。各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた自動化、工程改善を実施し、新製品の工程検討、設備製作、生産ラインの工程検討、設備導入等により各事業所の収益改善を支援しております。また、弊社長期経営ビジョンのキーワードであるN-DXのキーとなる製造ラインのICT/AIをとりこんだ製造工程の改善に取り組んでおります。 (製品事業部関連事業)当分野におきましては、材料・IH熱処理・機械加工の各技術を組み合わせ、高強度による省資源化、高耐久性化による信頼性向上を図り、お客様のニーズにお応えできる研究開発を進めております。土木・建築分野では、既存製品の適用分野拡大を目指す新たな工法の開発、新しい機能を付与した高強度製品の開発、更に高強度製品の長期耐久性を保証する理論的裏付けとその実験的検証といった基礎研究など、既存製品の機能向上のみならず新たな製品の開発を継続的に取り組んでおります。当連結会計年度は、前連結会計年度後半に市場投入した高強度せん断補強筋に関する新たな工法を展開し、受注量の確保に貢献しました。自動車・建設機械分野では、高度化する顧客ニーズを実現すべく、高強度・高耐久性を目指した材料・熱処理・工法開発、また戦略的にグローバル展開を視野に入れた生産技術・性能保証技術の開発を進めております。機械部品分野では、さらなる高精度化・高生産性を実現する熱処理・機械加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業)当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品、自動車部品、建設機械部品の高周波熱処理への対応を行っております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を製品技術本部・研究開発本部と協働しながら実施しております。更に高周波熱処理だけでなく浸炭など、他の表面処理技術との複合熱処理や塗装、機械加工等の前後工程を含めた付加価値のある工程開発にも取組んでおります。高周波電源は、新規開発されたSiC半導体を用い、FPGA制御を利用した高効率、省スペースを実現した電源の市場販売を進めております。本電源を利用した熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお答えし、さらに長寿命、高効率な加熱コイルの技術開発とともに信頼性の高いIH熱処理装置でCO2削減、お客様の満足度を高めると同時に、当社グループの海外展開でも重要な役割を果たしております。
FY2020|2,336 文字
5 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や開発機能の強化など当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。 また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は944百万円となり、その内訳は製品事業部関連事業が296百万円、IH事業部関連事業が88百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が559百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)部材の高強度、高機能、定・低(ダブル・テイ)変形焼入れの技術開発進化を目指し、高周波熱処理と他の表面改質技術を組み合わせた複合熱処理技術など、種々の高周波熱処理技術の開発と実用化を進めております。「多周波電源」については、社内工場での実用化により対象部品を拡大しております。電源開発においては、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来の半導体素子Siを用いた電源に対し、大幅な小型化、軽量化、高効率化が図れており、販売を開始いたしました。さらに、適用周波数拡大開発を引き続き進めております。また、当社の固有技術のひとつの直接通電加熱(DH)についても、種々の薄鋼板などを対象にした実用化を目指しております。省エネ省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねており、さらに温間での加工により適用範囲の拡大や生産性の向上のための開発を行っております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、温度や焼入硬化層分布に加えて変形や残留応力予測も可能なことを活用し、実物品データとリンクした適用例を増やしながら高精度化を進めており、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。また、IT技術を今まで蓄積してきた技術情報と技術技能の伝承に役立てております。 (製品技術本部)従来の高周波加熱技術以外を進化させ、無酸化焼入れ、非鉄金属の加熱、融着等の従来とは異なる新しい工法開発に取り組んでおります。自動車のEV化による部品軽量化ニーズに応えるため、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発も継続して実施しております。また、各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた自動化、工程改善を実施し、新製品の工程検討、設備製作、生産ラインの工程検討、設備導入等により各事業所の収益改善を支援しております。当連結会計年度はビジョンセンサーを使用した自動ピッキングシステムを導入して、IoT/AIと組み合わせた工程改善にも取り組んでおります。 (製品事業部関連事業)当分野におきましては、材料・IH熱処理・機械加工の各技術を組み合わせ、高強度による省資源化、高耐久性化による信頼性向上を図り、お客様のニーズにお応えできる研究開発を進めております。土木・建築分野では、既存製品の適用分野拡大を目指す新たな工法の開発、新しい機能を付与した高強度製品の開発、更に高強度製品の長期耐久性を保証する理論的裏付けとその実験的検証といった基礎研究など、既存製品の機能向上のみならず新たな製品の開発を継続的に取り組んでおります。当連結会計年度は、前連結会計年度後半に市場投入した高強度せん断補強筋に関する新たな工法を展開し、受注量の確保に貢献しました。自動車・建設機械分野では、高度化する顧客ニーズを実現すべく、高強度・高耐久性を目指した材料・熱処理・工法開発、また戦略的にグローバル展開を視野に入れた生産技術・性能保証技術の開発を進めております。機械部品分野では、さらなる高精度化・高生産性を実現する熱処理・機械加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業) 当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品、自動車部品、建設機械部品の高周波熱処理への対応を行っております。CAE(熱処理シミュレーションシステム)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端での熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を製品技術本部・研究開発本部と協働しながら実施しております。更に高周波熱処理だけでなく浸炭など、他の表面処理技術との複合熱処理や塗装、機械加工等の前後工程を含めた付加価値のある工程開発にも取り組んでいます。 IH熱処理装置に関する研究開発では、より高効率化と省スペース化を実現したSiC半導体を用いた高周波電源を実用化して販売を開始しました。 熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお答えし、さらに長寿命、高効率な加熱コイルの技術開発と実用化で信頼性の高いIH熱処理装置がお客様の満足度を高めると同時に、当社グループの海外展開でも重要な役割を果たしております。
FY2019|2,329 文字
5 【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。 研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や開発機能の強化など当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。 また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は、851百万円となり、案件の内訳は製品事業部関連事業が127百万円、IH事業部関連事業が285百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が438百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部) 各事業部門はもとよりお客様とも協働して高強度化と定・低(ダブル・テイ)変形焼入技術開発の進化を目指した二重硬化層高周波焼入れ(WIQ)の適用拡大など種々の高周波熱処理技術の開発実用化を進めております。 「多周波電源」については、社内工場での実用化により対象部品を拡大しております。電源開発においては、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来の半導体素子Siを用いた電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れており、販売を開始いたしました。さらに、適用周波数拡大開発を引き続き進めております。また、当社の固有技術のひとつの直接通電加熱(DH)についても、種々の薄鋼板を対象に部分加熱技術を新たに開発し、実用化を目指しております。 省エネ省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねており、さらに温間での加工により適用範囲の拡大や生産性の向上のための開発を行っております。 高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、温度や焼入硬化層分布に加えて変形や残留応力予測も可能なことを活用し、実物品データとリンクした適用例を増やしながら高精度化を進めており、現業での活用が進むだけでなくお客様からの依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。また、IT技術を今まで蓄積してきた技術情報と技術技能の伝承に役立てております。 (製品技術本部) 従来の高周波加熱技術以外を進化させ、無酸化焼入れ、非鉄金属の加熱、融着等の従来とは異なる新しい工法開発に取り組んでおります。自動車のEV化による部品軽量化ニーズに応えるため、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発も継続して実施しております。 また、各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた自動化、工程改善を実施し、新製品の工程検討、設備製作、生産ラインの工程検討、設備導入等により各事業所の収益改善を支援しております。ネツレン社内にてIoT/AIを活用した工程改善にも取り組んでおります。 (製品事業部関連事業)当分野におきましては、材料・IH熱処理・機械加工の各技術を組み合わせ、高強度による省資源化、高耐久性化による信頼性向上を図り、お客様のニーズにお応えできる研究開発を進めております。建築・土木分野では、既存製品の機能を拡張する工法開発や高強度せん断補強筋に関する開発、さらに、新しいコンセプトによる新商品の開発を行っており、既存製品の機能向上のみならず新たな製品の開発にも継続的に取り組んでおります。当連結会計年度は、IH技術の特徴を活かした世界初となる複合強度鉄筋「ダブルスターク」を実用化いたしました。高強度ばね鋼線(ITW)では、高度化する顧客ニーズを実現すべく、戦略的にグローバル展開を視野に入れた生産技術・性能保証技術開発、高強度・高耐久性を目指した材料・熱処理開発を進めております。機械部品分野では、軸部品のさらなる高精度化・高生産性を実現する熱処理・機械加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業) 当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品の高周波熱処理への対応をはじめ、自動車部品、建設機械部品の一貫加工を目指した生産技術開発を行っております。CAE(熱処理シミュレーションシステム)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端のIH熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を製品技術本部・研究開発本部と協働しながら実施しております。最近ではその一例として高周波無酸化焼入技術の量産化に成功しました。更に高周波熱処理だけでなく浸炭など、他の表面改質技術との複合処理にも力を入れております。 IH熱処理装置に関する研究開発では、より高効率と低コスト、省スペース化を目指した短時間定格高周波電源やSiCパワー半導体を用いた高周波電源等を実用化いたしました。 熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお応えし、さらに長寿命な加熱コイル製作の技術開発と実用化で信頼性の高いIH熱処理装置がお客様の満足度を高めると同時に、当社グループの海外展開でも重要な役割を果たしております。
FY2018|2,233 文字
5 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部とオリジナルブランド製品の設計や開発機能の強化など当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は、959百万円となり、案件の内訳は製品事業部関連事業が174百万円、IH事業部関連事業が355百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が430百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)各事業部門はもとよりお客様とも協働して高強度化と定・低(ダブル・テイ)変形焼入技術開発の進化を目指した二重硬化層高周波焼入れ(WIQ)の適用拡大など種々の高周波熱処理技術の開発実用化を進めております。「多周波電源」については、社内工場での実用化により対象部品を拡大しております。電源開発においては、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来の半導体素子Siを用いた電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れており、販売を開始いたしました。さらに、機能拡大開発を引き続き進めております。また、当社の固有技術のひとつの直接通電加熱(DH)についても、種々の薄鋼板を対象に部分加熱技術を新たに開発し、さらなる適用拡大を目指しております。省エネ省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねており、さらに適用範囲の拡大や生産性の向上のための開発を行っております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、温度や焼入硬化層分布に加えて変形や残留応力予測も可能なことを活用し、実物品データとリンクした適用例を増やしながら高精度化を進めており、現業での活用が進むだけでなくお客様からの計算依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。また、IT技術を今まで蓄積してきた技術情報と技術技能の伝承に役立てております。 (製品技術本部)従来の高周波加熱技術以外を進化させ、無酸化焼入れ、非鉄金属の加熱、融着等の従来とは異なる新しい工法開発に取り組んでおります。また、自動車のEV化による部品軽量化ニーズに応えるため、EPS(電動パワーステアリング)用の各種中空ラックバーの開発も継続して実施しております。また、各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた工程改善を実施し、新工場建設や生産ラインの増設時の工程の立ち上げ、設備導入により各事業所の工程改善と収益改善をサポートしております。ネツレン社内にてIoT/AIを活用した工程改善にも取り組んでおります。 (製品事業部関連事業)当分野におきましては、材料・IH熱処理・加工機械の各技術を組み合わせ、高強度による省資源化、高耐久性化によって信頼性向上を図り、お客様のニーズにお応えできる研究開発を進めております。建築分野では、既存製品の機能を拡張する工法開発や高強度せん断補強筋に関する開発、さらに、新しいコンセプトによる新商品の開発を行っており、既存製品の機能向上のみならず新たな製品の開発にも継続的に取り組んでおります。高強度ばね鋼線(ITW)では、高度化する顧客ニーズを実現すべく、戦略的にグローバル展開を視野に入れた生産技術・性能保証技術開発、高強度・高耐久性を目指した材料・熱処理開発を進めております。機械部品分野では、軸部品のさらなる高精度化・高生産性を実現する熱処理・機械加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業)当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品の高周波熱処理への対応をはじめ、自動車部品、建設機械部品の一貫加工を目指した生産技術開発を行っております。CAE(熱処理シミュレーションシステム)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端のIH熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を製品技術本部・研究開発本部と協働しながら実施しております。また、最近では高周波熱処理だけでなく浸炭など、他の表面改質技術との複合処理にも力を入れております。IH熱処理装置に関する研究開発では、より高効率と低コスト、省スペース化を目指した短時間定格高周波電源やSiCパワー半導体を用いた高周波電源等を実用化いたしました。熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお応えし、さらに長寿命な加熱コイル製作の技術開発と実用化で信頼性の高いIH熱処理装置がお客様の満足度を高めると同時に、当社グループの海外展開でも重要な役割を果たしております。
FY2017|2,146 文字
6 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発本部(研究開発本部は、平成29年4月1日より、研究開発センターが名称変更したものであります。)とオリジナルブランド製品の設計や開発機能の強化など当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。また、当社グループの研究開発活動においては、大学及び研究機関等との共同研究も多数行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は、1,289百万円となり、案件の内訳は製品事業部関連事業が127百万円、IH事業部関連事業が772百万円、当社グループ全体に係わる研究開発が388百万円となっております。 当社グループ全体及び各セグメントにおける研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発本部)各事業部門はもとよりお客様とも協働して高強度化と定・低(ダブル・テイ)変形焼入技術開発の進化を目指した二重硬化層高周波焼入れ(WIQ)の適用拡大など種々の高周波熱処理技術の開発実用化を進めております。「多周波電源」については、社内工場での実用化により対象部品を拡大しております。電源開発においては、次世代のパワー半導体素子SiCを用いた高性能電源を開発し、従来の半導体素子Siを用いた電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れており、社内工場で実用開始、機能拡大開発を引き続き進めております。また、当社の固有技術のひとつの直接通電加熱(DH)についても線材のコンパクト熱処理設備の拡販とともに、種々の薄鋼板を対象に部分加熱技術を新たに開発し、さらなる適用拡大を目指しております。省エネ省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねており、お客様との試作開発活動を強化しております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、温度や焼入硬化層分布に加えて変形や残留応力予測も可能なことを活用し、実物品データとリンクした適用例を増やしながら高精度化を進めており、現業だけでなくお客様からの計算依頼も多く、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。また、IT技術を今まで蓄積してきた技術情報と技術技能の伝承に役立てております。 (製品技術本部)大型リング部材のソフトゾーンレス(継ぎ目なし)焼入れ、長尺部品の焼入れ等の技術開発及びEPS(電動パワーステアリング)用をはじめ各種の中空ラックバーの開発などを継続して実施しております。また、各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた工程改善を実施し、新工場建設や生産ラインの増設時の工程の立ち上げ、設備導入により各事業所の工程改善と収益改善をサポートしております。当連結会計年度からは、ネツレン社内設備にてIoTを活用した工程改善にも取り組んでおります。 (製品事業部関連事業)当分野におきましては、材料・IH熱処理・加工機械の各技術を組み合わせ、高強度による省資源化、高耐久性化によって信頼性向上を図り、お客様のニーズにお応えできる研究開発を進めております。建築分野では、誘導加熱技術の特徴である部分加熱を活用した複合機能化による設計自由度向上が実現可能な商品の開発を継続的に実施しております。高強度ばね鋼線(ITW)では、さらに高度化する顧客ニーズを実現するべく、熱処理・加工技術の開発に加え性能保証技術の開発にも取組み、グローバル展開を戦略的に進めております。機械部品分野では、軸部品のさらなる高精度化・高生産性を実現する熱処理・機械加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業)当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品の高周波熱処理への対応をはじめ、自動車部品、建設機械部品の一貫加工を目指した生産技術開発を行っております。CAE(熱処理シミュレーションシステム)技術やFTC(ファインテクノセンター)での最先端のIH熱処理技術を活用し、高周波熱処理の幅広い用途開発を製品技術本部・研究開発本部と協働しながら実施しております。IH熱処理装置に関する研究開発では、より高効率と低コストを目指した短時間定格高周波電源やSiCパワー半導体を用いた高周波電源等を実用化いたしました。熱処理装置ではお客様の多種多様なご要望にお応えし、さらに長寿命な加熱コイルの製作技術開発を実用化しており、信頼性の高いIH熱処理装置がお客様の満足度を高めると同時に、当社グループの海外展開でも重要な役割を果たしております。
FY2016|1,962 文字
6 【研究開発活動】当社グループ(当社及び連結子会社)は、IH(誘導加熱)技術を基幹として、ニーズに沿った商品や技術をスピーディーに市場に提供できるよう、また、次世代ニーズを先取りできるよう研究開発に取り組んでおります。研究開発体制は、中長期的な開発テーマの推進や誘導加熱に関する基礎研究など当社グループ全体に係わる研究開発、技術課題への対応及び調査分析・試験を広範に実施する研究開発センターとオリジナルブランド製品の設計や開発機能の強化など当社グループにおける新規技術案件の起案から開発、FS、事業化を目指した活動を実施する製品技術本部を中心とした組織で構成されております。この両組織と各事業部門が密接に連携、情報共有することで、より効果的かつスピーディーな研究開発活動が実施できると考えております。また、当社グループの研究開発活動においては、種々の大学、研究機関との共同研究も行っております。なお、当連結会計年度における研究開発費は、952百万円となり、内訳は製品事業部関連事業が140百万円、IH事業部関連事業が343百万円、当社グループ全体に係わる研究開発案件が468百万円となっております。 グループ全体に係わる研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(研究開発センター)各事業部門はもとよりお客様とも協働して高強度化と定・低(ダブル・テイ)変形焼入技術開発の進化を目指した二重硬化層高周波焼入れ(WIQ)の適用拡大など種々の高周波熱処理技術の開発実用化を進めております。「多周波電源」については、現場と協働で対象部品を拡大しております。電源開発においては、次世代の半導体素子 SiCを用いた電源を開発し、従来の半導体素子Siを用いた電源に対し、大幅な小型、軽量、高効率化が図れており、引き続きさらなる開発、展開を進めております。また、当社の固有技術のひとつの直接通電加熱(DH)についても線材のコンパクト熱処理設備の拡販とともに、種々の薄鋼板を対象に部分加熱技術を新たに開発し、さらなる適用技術開発を進めております。省エネ省資源が特徴の「軸肥大」加工技術では、長尺品や自動車部品、特殊部材などの受託加工で実績を積み重ねており、お客様との試作開発活動を強化しております。高周波熱処理シミュレーション(CAE)技術は、温度や焼入硬化層分布に加えて変形や残留応力予測も可能なことを活用し、実物品データとリンクした適用例を増やしながら、高精度化を進めており、現業だけでなくお客様からの計算依頼も増加し、当社グループ各部門の技術開発と営業活動を支えております。また、IT技術を今まで蓄積してきた技術情報と技術技能の伝承に役立てております。 (製品技術本部)大型リング部材のソフトゾーンレス(継ぎ目なし)焼入技術開発及びEPS(電動パワーステアリング)用中空ラックバーの開発などを継続して実施しております。また、各種開発案件の成果を当社グループの生産現場へ供給するとともに、その技術を用いた工程改善を実施、新工場建設や生産ラインの増設時の工程の立ち上げ、設備導入により各事業所の工程改善と収益改善をサポートしております。 セグメントごとの研究開発の主な成果は以下のとおりであります。(製品事業部関連事業)当分野におきましては、当社が保有するIH技術による線材熱処理技術を活かした製品の性能向上、用途拡大及び生産性向上により、お客様のニーズにお応えできる研究開発を行っております。建築分野では、IH技術の特徴である急速加熱技術、部分加熱技術及び冷却技術を活かした商品の開発と新しい設計法確立による大臣認定の取得を基にした市場への技術提案に継続的に取組んでおります。高強度ばね鋼線(ITW)では、グローバル展開を戦略的に進めながら、高品質かつ高性能な商品開発と生産性向上のための技術開発に継続的に取組んでおります。機械部品分野では、特に軸材用製品の高精度な熱処理・加工技術の開発に継続的に取組んでおります。 (IH事業部関連事業)当分野におきましては、あらゆる産業分野において、様々な形状・寸法・鋼種の機械部品の高周波熱処理への対応をはじめ、自動車部品、建設機械部品の一貫加工を目指した生産技術開発を行っております。例えば、高周波熱処理の幅広い用途開発を製品技術本部・研究開発センターと協働しながら実施しております。IH熱処理装置に関する研究開発では、より高効率と低コストを目指した短時間定格高周波電源を開発し、熱処理機械ではお客様の多種多様なご要望にお応えし、さらに長寿命加熱コイルを開発実用化しており、信頼性の高いIH熱処理装置がお客様の満足度を高めるだけでなく、当社グループの海外展開でも重要な役割を果たしております。