事業の概要
- プレス関連製品事業自動車の骨格となるプレス部品や、それらを製造するための金型を国内外で生産・販売しています。特に海外では、北米やアジア地域に複数の子会社を展開し、グローバルな供給体制を構築しており、自動車産業の需要変動が収益に大きく影響します。
- 定温物流関連事業冷凍・冷蔵車などの特殊車両を製造し、販売子会社を通じて提供しています。食品や医薬品など、温度管理が必要な物流を支える重要な事業であり、社会インフラとしての安定した需要が見込まれます。
- その他事業空調機器(バブコン、クリーンルーム用機器、送風機、住宅用換気システム)や電子機器の製造・販売、さらにはグループ内の輸送事業も手掛けています。多様な製品とサービスを提供することで、事業ポートフォリオを多角化し、特定の事業に依存しすぎない収益構造を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- プレス関連製品事業売上高2999.82億円、営業利益191.33億円を計上しており、当社グループの主要な収益源です。自動車のプレス部品や金型の製造・販売を国内外で行い、特に海外子会社が北米やアジア地域で事業を展開しており、グローバルな自動車産業の動向に大きく左右されます。
- 定温物流関連事業売上高583.62億円、営業利益78.69億円を計上しています。冷凍・冷蔵車などの製造・販売を手掛けており、食品や医薬品といった温度管理が必要な物流を支える重要な役割を担っています。安定した社会インフラ需要に支えられています。
- その他事業空調機器や電子機器の製造・販売、輸送事業などを含みます。具体的な売上・利益の記載はありませんが、プレス関連製品事業と定温物流関連事業を補完し、事業ポートフォリオの多様化に貢献しています。これにより、特定の事業に依存しない安定した経営基盤を構築しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| PressRelatedProductsBusinesses | 地域 | 3,000 | 191 | 6.4% |
| ConstantTemperatureLogisticsBusinesses | 地域 | 584 | 79 | 13.5% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループは、当社及び子会社18社(連結子会社14社、非連結子会社4社)、関連会社2社により構成され、プレス関連製品、定温物流関連製品のほか、空調機器、電子機器などの製造・販売を主な事業内容とし、さらに各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(プレス関連製品事業)・プレス部品 …………国内は、当社及び連結子会社 東プレ九州(株)、東プレ東海(株)、三池工業(株)で製造し、販売は当社が行っております。海外は、連結子会社 Topre America Corporation、Topre Autoparts Mexico, S.A. de C.V.、東普雷(佛山)汽車部件有限公司、東普雷(襄陽)汽車部件有限公司、東普雷(武漢)汽車部件有限公司、広州三池汽車配件有限公司、TOPRE(THAILAND)CO., LTD.、Topre India Private Limitedがプレス部品の製造・販売を行っております。・プレス部品用金型………当社及び連結子会社 東プレ九州(株)で製造し、販売は国内においては当社が、海外においては海外子会社を通じて行っております。 (定温物流関連事業)・冷凍・冷蔵車等…………当社で製造し、販売は連結子会社 トプレック(株)が行っております。 (その他)・空調機器バブコン・クリーンルーム用機器・送風機及び住宅用換気システム…………当社で製造・販売しております。・電子機器 …………当社で製造・販売しております。・輸送事業 …………連結子会社 東邦興産(株)が行っております。 事業系統図は次のとおりであります。 (注)事業系統図中の子会社は、すべて連結子会社であります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 超高強度材の量産適用拡大、成形CAE及び衝突CAEの評価技術向上、BEV用環境配慮型冷凍装置の量産化。 |
|---|---|
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:海外事業における景気変動・為替変動リスク / 製品の不具合による評価損失リスク / 自然災害や感染症による生産活動停滞リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
東プレは、キーボードスイッチ技術や静電容量式スイッチに関する特許を保有しているが、これらが競合他社に対して圧倒的な優位性を確立しているとは言えない。ブランド力も限定的であり、無形資産による競争優位性は弱い。
スイッチングコスト★★★☆☆
PCキーボード市場において、東プレの高品質なキースイッチ(静電容量無接点方式など)は、ゲーマーやプロフェッショナルユーザーから高い評価を得ている。これらのユーザーは打鍵感や耐久性を重視するため、他社製品への乗り換えには一定の心理的・機能的コストが伴う可能性がある。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
東プレの製品は主にBtoBまたは個人向けPCパーツであり、ユーザー数が増えることで製品価値が向上するようなネットワーク効果は存在しない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の製造ノウハウによる効率的な生産体制は一定のコスト競争力を持つと考えられるが、金属製品業界全体として価格競争は激しく、突出したコスト優位性があるとは断定できない。為替変動の影響も受ける。
規模の経済★★★☆☆
キーボードスイッチ、特に静電容量無接点方式においては、国内で高いシェアを誇る。また、自動車部品(プレス部品)や空調換気機器(空調ルーバー等)においても、特定のニッチ市場で一定の規模とシェアを有しており、効率規模のメリットを享受している可能性がある。
- グローバルな生産・供給体制自動車用プレス部品事業において、国内だけでなく北米(米国、メキシコ)やアジア(中国、タイ、インド)に多数の生産拠点を有しています。これにより、主要な自動車メーカーの海外展開に対応し、地域ごとの需要変動リスクを分散しながら安定的な供給を可能にしています。
- 多角的な事業展開自動車部品だけでなく、定温物流関連製品(冷凍・冷蔵車)、空調機器、電子機器など、幅広い分野で製品を提供しています。これにより、特定の産業の景気変動に左右されにくい事業構造を構築し、安定した収益基盤を築いていると考えられます。
- 品質保証と技術力自動車部品をはじめとする多様な製品において、品質保証体制を強化し、新たな品質管理手法を取り入れることで製品の信頼性を高めています。長年の経験と技術力に裏打ちされた高品質な製品は、顧客からの信頼獲得に繋がり、競争優位性を支える要素となります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針東プレグループは、卓越した技術を駆使して製品・サービスを創造し、社会に貢献することを使命とします。経済的成果を追い求めるだけでなく、国際企業として社会から必要とされ、尊敬される企業として、高い倫理観と良識をもって企業活動を遂行します。世界中で働く東プレグループの職員はこの理念を共有し、社会への貢献と企業の永続的な繁栄を求めて行動します。こうした基本理念に基づき、株主やお客様、取引先からの信頼と期待に応え、社会とともに成長することを念頭においた経営を実践しております。 (2)経営戦略等当社グループは、2024年度を初年度とし、2026年度を最終年度とする中期経営計画を定めております。 <第16次中期経営計画ビジョン>2035年に創立100周年を迎える私たちは、これからも、多様な技術で様々なお客様に商品を提供し続けます。 <第16次中期経営計画基本方針>・人材育成と働き易い環境整備に努めて、多様性の意識を持つ人材が活躍できる場を広げ、次代を担う社員に責任ある企業であり続けます。・生産手段の効率化や技術革新を推進しながらお客様が求める技術力を追求し、企業の競争力を向上させ続けます。・サステナビリティの実現に向かって常に高い意識を持ち、グローバル企業として社会的責任を果たし続けます。 また、計画の概要については、当社ホームページをご参照ください。 (3)経営環境世界経済におきましては、依然として米中関係の緊張や地政学リスク、資源価格の高止まり、インフレの長期化といった要因により、不確実性が続いております。特に米国の関税政策による影響や中国経済の構造的低迷は、グローバルなサプライチェーンや貿易環境に影響を及ぼす懸念があります。また、気候変動や人権問題、ESG対応への意識は一段と高まり、企業の持続可能性に対する要求が強まっております。また、国内経済におきましても、為替変動の影響や原材料価格の高騰、人手不足の深刻化といった課題が企業活動に影響を与えており、先行きは依然として不透明であります。加えて、2024年以降の物価上昇を受けた消費者マインドの冷え込みも、一部業種での成長にブレーキをかける要因となっております。このような環境下、自動車業界では引き続きCASEやMaaSといった潮流が進展しており、業界全体の再編が加速しております。EV車の普及やマルチマテリアル化の進展など、技術革新に対応した柔軟な開発・生産体制が求められております。当社グループとしても、これらの動向に迅速に対応し、競争力のある製品・技術の提供を進めてまいります。冷凍車業界におきましては、部材供給の安定化が進む一方で、カーボンニュートラルや電動車両対応への要求が高まっており、高効率・低環境負荷の冷凍装置の開発が喫緊の課題となっております。引き続き、品質と環境性能の両立を図る技術力の強化が重要な課題と捉えております。空調機器および電子機器業界におきましては、省エネ性や快適性を追求した高付加価値製品への需要が継続的に拡大しており、当社が展開する独自技術を活かした製品群への評価が高まっております。人間工学に基づいて設計されたキーボード「REALFORCE」や、産業向けの防水・耐油キーボードは、eスポーツ市場の拡大や産業用デバイスとしての活用が進んでおり、製品ラインナップの拡充や展示会等への出展と通じて、BtoB・BtoC両面での販売強化に努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題このような状況のもと、当社グループにおきましては、コア技術の開発、コスト低減、生産体制の強化に努めてまいります。 ①事業別戦略プレス関連事業におきましては、EV化が進む自動車業界の変革に対応し、軽量・低コスト・環境配慮を実現する車体構造を提案してまいります。また、鉄やアルミなど多様な素材を活用した構造設計・解析技術を強みに、マルチマテリアルによる差別化と競争力強化に努めてまいります。定温物流関連事業におきましては、高品質な冷凍車を一貫生産する独自体制を活かし、温度管理の高度化と電動化ニーズに対応してまいります。加えて、営業力の強化や倉庫・コンテナの拡充、東南アジア(インドネシア中心)での海外市場開拓を推進してまいります。その他事業におきましては、空調機器部門では、塑性加工・送風・ヒートポンプ技術を活かし、高性能空調機器の開発・拡販を進め、快適な空間を提供してまいります。電子機器部門では、静電容量無接点方式による高性能キーボードを核に、BtoC市場での拡販と、BtoB分野への技術展開を強化してまいります。 ②情報セキュリティへの取組み当社グループは、情報漏えいやシステム障害など、情報セキュリティ上のリスクを経営上の重要課題と認識しており、今後の事業継続に向けた対応強化を進めてまいります。現在、情報セキュリティポリシーの整備を進めており、これに基づいて、体制構築、社内教育、人材育成などの施策を段階的に進めていく方針であります。グループ全体として、外部環境の変化や脅威の高度化に対応できる情報セキュリティ体制の構築を目指し、継続的な強化に取り組んでまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、事業別の損益管理を行っております。「売上」、「営業利益率」、「ROE」、「ROIC」を経営指標とし、損益の達成状況を管理しております。また、財務状況の健全性を維持するために、「自己資本比率」についても経営指標としております。 (6)会計基準の選択に関する基本的な考え方当社グループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上を目的に、グループ内の会計処理基準の整備及びIFRSへの適用について、検討を進めております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針東プレグループは、卓越した技術を駆使して製品・サービスを創造し、社会に貢献することを使命とします。経済的成果を追い求めるだけでなく、国際企業として社会から必要とされ、尊敬される企業として、高い倫理観と良識をもって企業活動を遂行します。世界中で働く東プレグループの職員はこの理念を共有し、社会への貢献と企業の永続的な繁栄を求めて行動します。こうした基本理念に基づき、株主やお客様、取引先からの信頼と期待に応え、社会とともに成長することを念頭においた経営を実践しております。 (2)経営戦略等当社グループは、2024年度を初年度とし、2026年度を最終年度とする中期経営計画を定めております。 <第16次中期経営計画ビジョン>2035年に創立100周年を迎える私たちは、これからも、多様な技術で様々なお客様に商品を提供し続けます。 <第16次中期経営計画基本方針>・人材育成と働き易い環境整備に努めて、多様性の意識を持つ人材が活躍できる場を広げ、次代を担う社員に責任ある企業であり続けます。・生産手段の効率化や技術革新を推進しながらお客様が求める技術力を追求し、企業の競争力を向上させ続けます。・サステナビリティの実現に向かって常に高い意識を持ち、グローバル企業として社会的責任を果たし続けます。 また、計画の概要については、当社ホームページをご参照ください。 (3)経営環境世界経済におきましては、依然として米中関係の緊張や地政学リスク、資源価格の高止まり、インフレの長期化といった要因により、不確実性が続いております。特に米国の関税政策による影響や中国経済の構造的低迷は、グローバルなサプライチェーンや貿易環境に影響を及ぼす懸念があります。また、気候変動や人権問題、ESG対応への意識は一段と高まり、企業の持続可能性に対する要求が強まっております。また、国内経済におきましても、為替変動の影響や原材料価格の高騰、人手不足の深刻化といった課題が企業活動に影響を与えており、先行きは依然として不透明であります。加えて、2024年以降の物価上昇を受けた消費者マインドの冷え込みも、一部業種での成長にブレーキをかける要因となっております。このような環境下、自動車業界では引き続きCASEやMaaSといった潮流が進展しており、業界全体の再編が加速しております。EV車の普及やマルチマテリアル化の進展など、技術革新に対応した柔軟な開発・生産体制が求められております。当社グループとしても、これらの動向に迅速に対応し、競争力のある製品・技術の提供を進めてまいります。冷凍車業界におきましては、部材供給の安定化が進む一方で、カーボンニュートラルや電動車両対応への要求が高まっており、高効率・低環境負荷の冷凍装置の開発が喫緊の課題となっております。引き続き、品質と環境性能の両立を図る技術力の強化が重要な課題と捉えております。空調機器および電子機器業界におきましては、省エネ性や快適性を追求した高付加価値製品への需要が継続的に拡大しており、当社が展開する独自技術を活かした製品群への評価が高まっております。人間工学に基づいて設計されたキーボード「REALFORCE」や、産業向けの防水・耐油キーボードは、eスポーツ市場の拡大や産業用デバイスとしての活用が進んでおり、製品ラインナップの拡充や展示会等への出展と通じて、BtoB・BtoC両面での販売強化に努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題このような状況のもと、当社グループにおきましては、コア技術の開発、コスト低減、生産体制の強化に努めてまいります。 ①事業別戦略プレス関連事業におきましては、EV化が進む自動車業界の変革に対応し、軽量・低コスト・環境配慮を実現する車体構造を提案してまいります。また、鉄やアルミなど多様な素材を活用した構造設計・解析技術を強みに、マルチマテリアルによる差別化と競争力強化に努めてまいります。定温物流関連事業におきましては、高品質な冷凍車を一貫生産する独自体制を活かし、温度管理の高度化と電動化ニーズに対応してまいります。加えて、営業力の強化や倉庫・コンテナの拡充、東南アジア(インドネシア中心)での海外市場開拓を推進してまいります。その他事業におきましては、空調機器部門では、塑性加工・送風・ヒートポンプ技術を活かし、高性能空調機器の開発・拡販を進め、快適な空間を提供してまいります。電子機器部門では、静電容量無接点方式による高性能キーボードを核に、BtoC市場での拡販と、BtoB分野への技術展開を強化してまいります。 ②情報セキュリティへの取組み当社グループは、情報漏えいやシステム障害など、情報セキュリティ上のリスクを経営上の重要課題と認識しており、今後の事業継続に向けた対応強化を進めてまいります。現在、情報セキュリティポリシーの整備を進めており、これに基づいて、体制構築、社内教育、人材育成などの施策を段階的に進めていく方針であります。グループ全体として、外部環境の変化や脅威の高度化に対応できる情報セキュリティ体制の構築を目指し、継続的な強化に取り組んでまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、事業別の損益管理を行っております。「売上」、「営業利益率」、「ROE」、「ROIC」を経営指標とし、損益の達成状況を管理しております。また、財務状況の健全性を維持するために、「自己資本比率」についても経営指標としております。 (6)会計基準の選択に関する基本的な考え方当社グループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上を目的に、グループ内の会計処理基準の整備及びIFRSへの適用について、検討を進めております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ55億6千万円増加の3,710億8千6百万円、負債合計は、前連結会計年度末に比べ9億6千9百万円減少の1,478億2千9百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ65億3千万円増加の2,232億5千7百万円となりました。b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、売上高3,735億6千8百万円(前連結会計年度比5.3%増)、営業利益286億4千8百万円(同27.9%増)、経常利益273億7千8百万円(同27.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益141億4千3百万円(同17.3%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 プレス関連製品事業は、売上高2,999億8千2百万円(同1.9%増)、セグメント利益(営業利益)191億3千3百万円(同17.3%増)、定温物流関連事業は、売上高583億6千2百万円(同29.2%増)、セグメント利益(営業利益)78億6千9百万円(同72.7%増)、その他(空調機器部門、電子機器部門、輸送事業)は、売上高152億2千3百万円(同0.0%減)、セグメント利益(営業利益)16億3千7百万円(同7.1%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は539億9千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ25億7千1百万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローは522億4千6百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローは445億4千6百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローは44億1千2百万円の減少となりました。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)プレス関連製品事業304,036102.1定温物流関連事業58,097127.1その他9,02284.3合計371,156104.8(注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)プレス関連製品事業297,79797.747,90495.6定温物流関連事業59,858116.021,183107.6その他14,89695.51,51382.3合計372,552100.170,60098.6 c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)プレス関連製品事業299,982101.9定温物流関連事業58,362129.2その他15,223100.0合計373,568105.3(注)主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)日産自動車㈱144,48240.7141,53537.9トヨタ自動車㈱54,28015.363,49417.0本田技研工業㈱59,28616.760,26616.1(注)上記金額には、当該顧客と同一の企業集団に属する顧客への販売高を集約して記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、低価法による売却用金型等の正味売却価額の見積り、減価償却資産の耐用年数の設定、有価証券の減損、貸倒引当金、退職給付債務、税効果会計、固定資産の減損等の重要な会計方針に関する見積り及び判断を行い、それらに対して継続して評価を行っております。その際、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等イ.財政状態(資産合計)当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ55億6千万円増加の3,710億8千6百万円となりました。流動資産は、主に有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べ54億2千8百万円増加の1,739億2千7百万円となりました。固定資産は、主に有形固定資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ1億3千1百万円増加の1,971億5千9百万円となりました。(負債合計)当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ9億6千9百万円減少の1,478億2千9百万円となりました。流動負債は、主に1年内償還予定の社債の減少により、前連結会計年度末に比べ100億2千3百万円減少の1,084億1千4百万円となりました。固定負債では、主に長期借入金の増加により、前連結会計年度末に比べ90億5千3百万円増加の394億1千4百万円となりました。(純資産合計)主に利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ65億3千万円増加の2,232億5千7百万円となりました。 ロ.経営成績(売上高と営業利益)主に定温物流関連事業において、主要取引先企業におけるシャーシの搬入状況が良化し、シェアアップを図ることができたことや、車種構成の良化や価格転嫁に一定の理解を得ることができたことにより、売上高・営業利益ともに前連結会計年度を上回りました。この結果、当社グループの業績は、売上高3,735億6千8百万円、前連結会計年度に比べ186億4千6百万円の増収(5.3%増)となりました。営業利益は、286億4千8百万円、前連結会計年度に比べ62億4千1百万円の増益(27.9%増)となりました。(営業外損益と経常利益)当連結会計年度の営業外損益は、受取利息10億5千6百万円、為替差損23億8百万円の計上などにより、12億7千万円の損失となり、前連結会計年度に比べ167億4百万円の減益となりました。これは、主に前連結会計年度の為替差益134億4千1百万円が為替差損に転じたことなどによります。この結果、経常利益は、273億7千8百万円、前連結会計年度に比べ104億6千2百万円の減益(27.6%減)となりました。(特別損益)当連結会計年度の特別損益は、主に減損損失62億2千4百万円の計上などにより、57億8千6百万円の損失となり、前連結会計年度に比べ27億6千1百万円の減益となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ29億5千5百万円の減益(17.3%減)となり、141億4千3百万円となりました。 ハ.キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は539億9千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ25億7千1百万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、522億4千6百万円の増加となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益215億9千1百万円、減価償却費251億7千5百万円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、445億4千6百万円の減少となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出328億3百万円です。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、44億1千2百万円の減少となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入200億円であります。主な減少要因は、社債の償還による支出200億円、配当金の支払額33億1千4百万円であります。 ニ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、鋼材をはじめとした素材価格の高騰に対しては、生産活動に支障をきたさぬよう、安定供給の確保を第一に、そして価格面の影響も最小限にすべく対策を講じてきております。しかし、これは、短期的に収束が期待できない重要な課題であると認識しております。また、前述の「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおり、諸所の課題を認識しており、体制の構築等に取り組んでおります。 ホ.資本の財源及び資金の流動性(資金需要)当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要となっております。運転資金需要は生産活動に必要な材料及び部品の仕入、製造費、また販売費及び一般管理費等の営業費用等であります。設備資金需要は工場建設費用、機械装置及び金型等の投資等によるものであります。 (財務政策)当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては内部資金の充当を基本としております。不足となった場合は、運転資金は短期借入金、設備資金は長期借入金及び社債の発行により資金調達しております。設備資金の調達は、国内・海外子会社を含めたグループ全体の長期的な投資計画に基づき、当社で調達計画を作成し、一元管理しております。 ヘ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等前述の「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための指標として、「売上」、「営業利益率」、「ROE」、「ROIC」、「自己資本比率」等を使用しております。 ト.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 (プレス関連製品事業)プレス関連製品事業におきましては、主に北米及びインドにおいて、前連結会計年度より売上高が増加しました。これによりプレス関連製品事業全体での売上高は、2,999億8千2百万円、前連結会計年度に比べ54億7千7百万円の増収(1.9%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、中国及びタイにおいて、売上高減少の影響を受けたものの、アメリカやインドでの増益などにより、191億3千3百万円、前連結会計年度に比べ28億1千9百万円の増益(17.3%増)となりました。セグメント資産は、主に預金及び有価証券の増加により、前連結会計年度末に比べ29億2千7百万円増加の3,046億9千9百万円となりました。 (定温物流関連事業)定温物流関連事業におきましては、主要取引先企業におけるシャーシの搬入状況が良化し、シェアアップを図ることができたことなどにより、売上高は前連結会計年度を上回りました。その結果、定温物流関連事業全体での売上高は、583億6千2百万円、前連結会計年度に比べ131億7千5百万円の増収(29.2%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は、車種構成の良化や価格転嫁に一定の理解を得ることができたことなどにより、78億6千9百万円、前連結会計年度に比べ33億1千3百万円の増益(72.7%増)となりました。セグメント資産は、主に電子記録債権の減少により、前連結会計年度末に比べ16億1千6百万円減少の447億4千1百万円となりました。 (その他)空調機器部門におきましては、半導体工場向特殊ファンフィルターユニットや産業用送風機物件の受注により、売上高・営業利益ともに前連結会計年度を上回りました。電子機器部門におきましては、キーボード「REALFORCE」が国内・北米で販売台数増となるものの、中国及び韓国向けの販売台数減や工作機械向けタッチパネル応用製品の販売台数減により、売上高・営業利益ともに前連結会計年度を下回りました。輸送事業におきましては、売上高・営業利益ともに前連結会計年度を上回りました。その結果、その他の事業全体での売上高は、152億2千3百万円、前連結会計年度に比べ7百万円の減収(0.0%減)となりました。セグメント利益(営業利益)は、16億3千7百万円、前連結会計年度に比べ1億9百万円の増益(7.1%増)となりました。セグメント資産は、主に売掛金及び投資有価証券の増加により前連結会計年度末に比べ42億4千9百万円増加の216億4千4百万円となりました。
事業リスク
- 海外事業の変動リスク北米やアジアに広がる海外拠点は、各国の景気変動、自動車販売状況、法規制の変更、為替変動、感染症の発生・蔓延などの影響を受けやすいです。これらの要因が複合的に作用することで、海外事業の収益性や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 製品の品質不具合リスク自動車部品や冷凍機器、空調機器など多岐にわたる製品を生産しており、万が一製品に重大な不具合が発生した場合、製造物責任賠償の請求や企業評価の低下に繋がる可能性があります。保険加入などの対策は講じているものの、不具合の規模によっては経営成績に大きな影響を与える恐れがあります。
- 災害および情報セキュリティリスク国内外の事業拠点が自然災害(台風、地震など)やストライキ、感染症の発生・蔓延などの影響を受ける可能性があります。また、サイバー攻撃や不正アクセスによる情報漏洩、システム障害もリスクであり、これらが発生した場合、生産活動の停止や社会的信用の低下、復旧コストの発生などにより、経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 <海外事業について>当社グループでは、プレス関連製品事業における海外拠点として、北米地区におきましては米国アラバマ州、テネシー州、オハイオ州、ミシシッピ州のTopre America Corporation、メキシコ合衆国ケレタロ州のTopre Autoparts Mexico, S.A. de C.V.、アジア地区におきましては中国広東省の東普雷(佛山)汽車部件有限公司、中国湖北省の東普雷(襄陽)汽車部件有限公司、中国湖北省の東普雷(武漢)汽車部件有限公司、中国広東省の広州三池汽車配件有限公司、タイ王国サムットプラカーン県のTOPRE(THAILAND)CO.,LTD.、またインド共和国グジャラート州のTopre India Pvt. Ltd.を設けております。それぞれの国内の景気変動、自動車の販売状況、各種の法律および規制の発動または変更、為替の変動、また感染症・疫病などの発生・蔓延等により当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります。 <製品の不具合について>当社グループは、自動車用プレス部品をはじめ、冷凍機器、空調機器、電子機器等の多様な製品を生産しており、それぞれの製品に合わせた品質保証体制のもとに製品を出荷しております。製品の不具合を防止するため、品質保証に関わる組織の充実を図るとともに、新たな品質管理手法を取り入れるなど体制の強化を進めております。また、万が一当社の品質不具合を原因として製造物責任賠償を請求されるような事態に備えるため保険に加入し、こうした事態の発生にともなう費用負担に対応しております。しかしながら、不具合の内容や規模によっては製造業としての当社グループの評価に重大な損失を与え、当社グループの経営成績に影響をおよぼす可能性があります。 <災害等のリスクについて>当社グループは国内及び海外において事業を展開しており、台風やハリケーン、地震などの自然災害や、ストライキ、騒乱、感染症・疫病等の発生・蔓延などの影響を受けることが考えられます。これらの事態が発生した事業所では生産活動の停滞や停止、設備投資の遅延が生じる可能性があります。また、取引先においても同様に生産活動に支障をきたす可能性があり、いずれも長期間におよんだ場合には当社グループの経営成績に影響をおよぼす可能性があります。 <移転価格税制について>当社は、海外連結子会社各社との間でロイヤリティの受領、製品の輸出などの海外取引を行っております。当該取引は、独立した第三者間で通常行われる取引価格に準じて取引価格を決定しておりますが、税務当局との見解に相違が生じた場合、当社の経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 <情報セキュリティについて>当社グループは、国内外の全拠点・事業活動において、IT技術やネットワーク等を広範に活用しております。近年、サイバー攻撃の高度化・巧妙化が進む中で、情報セキュリティ上のリスクは一層高まっており、当社グループとしても、情報漏洩や業務妨害などの不測の事態を回避するための体制整備を重要な経営課題と認識しております。現在、情報セキュリティポリシーの整備を進めており、これに基づく人材の確保・育成や運用体制の強化など、段階的な取組みを開始しております。しかしながら、万一、想定を超えるサイバー攻撃や不正アクセス、内部不正等により情報漏洩やシステム障害が発生した場合には、社会的信用の低下、損害賠償責任の発生、関係先を含む業務の停滞・停止、ならびに復旧対応にかかるコストの発生などにより、当社グループの経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。