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高田機工(5923)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

金属製品 建設・資材

事業の概要

  • 橋梁・鉄骨の設計施工
    高田機工は、橋やビルの骨組みとなる鉄骨など、大型の鋼構造物の設計から製造、そして現場での組み立てまでを一貫して手掛けています。特に橋梁事業では、新しく橋を架ける工事だけでなく、既存の橋のメンテナンスや補修工事も行い、社会インフラの維持に貢献しています。
  • 超高層ビル鉄骨の製造
    同社は、超高層ビルや大規模な空間を持つ建築物の鉄骨製造・施工も得意としています。高い技術力と実績が求められる分野で、都市のランドマークとなるような建物の建設を支えています。
  • 多様な鋼構造物を提供
    橋梁やビル鉄骨以外にも、地震の揺れを抑える「制震部材」や、土木・海洋関連の特殊な鋼構造物など、幅広い製品を手掛けています。これにより、様々なニーズに応え、安定した収益基盤を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 橋梁事業(SteelBridge)
    新設の鋼橋の設計・製作・現場据付、既存橋梁の維持補修工事、橋梁関連の鋼構造物などを手掛けています。最新年度の売上高は約130.26億円、営業利益は約1.19億円と、同社の主要な収益源となっています。
  • 鉄構事業(SteelFrame)
    超高層ビル鉄骨の製作・現場施工、大規模空間構造物の設計・製作・現場施工、制震部材の製作などを行っています。最新年度の売上高は約54.29億円、営業利益は約1.17億円であり、橋梁事業に次ぐ重要な事業セグメントです。
  • 多様な鋼構造物事業
    同社は、橋梁や鉄骨だけでなく、土木・海洋関連の鋼構造物や制震部材など、幅広い製品を提供しています。これらの事業は、それぞれの専門性を活かし、社会の多様なニーズに応えることで、安定した事業運営に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SteelBridge 事業 130 1 0.9%
SteelFrame 事業 54 1 2.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|267 文字
3【事業の内容】 当社は、橋梁、鉄骨及びその他鋼構造物の設計から製作、現場施工を主な事業としております。 当社の事業の詳細は次のとおりであり、セグメントの区分と同一であります。(1)橋梁事業 新設鋼橋の設計・製作・現場据付、既設橋梁維持補修工事の設計・製作・現場据付、橋梁関連鋼構造物の設計・製作・現場据付、複合構造物の設計・製作・現場据付、土木及び海洋関連鋼構造物の製作、制震部材他橋梁関連製品の製作をしております。(2)鉄構事業 超高層ビル鉄骨等の製作・現場施工、大空間構造物の設計・製作・現場施工、制震部材の製作をしております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
鋼材価格の上昇分が受注価格に転嫁されない場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
建設業法等の法的規制を受けており、法令違反があった場合には行政処分等により業績に影響がある。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:公共事業への依存 / 法的規制 / 自然災害・事故等による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

高田機工は、特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPに関する顕著な情報は見当たらない。主力事業である橋梁用支承や伸縮装置は、技術力は必要だが、一般的に無形資産としての競争優位性は限定的と判断される。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

橋梁建設プロジェクトにおいて、一度採用されたメーカーの製品は、後続のメンテナンスや改修工事で継続して採用される傾向がある。しかし、新規プロジェクトでの採用においては、価格や技術仕様での競争が激しく、顧客の乗り換えコストが極めて高いとは言えない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

高田機工の事業は、特定のプラットフォームやサービスを提供するものではなく、ユーザー数の増加が製品・サービスの価値向上に繋がるネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

金属製品の製造業として、一定の生産効率や調達力はあると考えられるが、業界全体として構造的なコスト優位性を確立しているほどの特筆すべき点は見当たらない。規模の経済によるコスト削減効果は限定的。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

橋梁用支承や伸縮装置の分野では、国内で一定のシェアを持ち、業界内でも主要なプレイヤーの一つである。この規模は、一定の生産能力と納入実績に裏打ちされており、新規参入企業にとっては容易ではないハードルとなっている。

  • 一貫生産体制による強み
    設計から製造、現場での据え付けまでを一貫して自社で行うことで、品質管理を徹底し、効率的なプロジェクト遂行を可能にしています。これにより、顧客からの信頼を得やすく、競争優位性を確立しています。
  • 高度な技術力と実績
    長年にわたり培ってきた鋼構造物の設計・製造・施工に関する高度な技術力は、同社の大きな強みです。特に、新設橋梁や超高層ビル鉄骨といった大規模プロジェクトの実績は、新規受注に繋がりやすいと考えられます。
  • 社会インフラへの貢献
    橋梁事業は、社会の基盤となるインフラの整備・維持に不可欠な役割を担っています。公共性の高い事業であるため、安定した需要が見込まれ、同社の事業基盤を支える重要な要素となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は創業以来、橋梁、鉄骨など鋼構造物の設計、製作、架設を専門に行う企業として全国に事業を展開してまいりました。そしてこの間一貫して社会に貢献することを目標とし、高度な技術力で安全を重視した施工を行い良質な社会資本を提供することで、顧客の皆様の信頼を得ることを経営の基本としております。 2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」において、当社が目指す姿として、ビジョンを「世代を超えて、感動と笑顔あふれる豊かな世界を創造する」、ミッションを「人とまちをつなぎ、空間に価値を創り出す」といたしました。 持続的な豊かな社会創造と成長を続ける企業を目指し、橋梁・鉄構事業で培ってきた「設計・施工技術」を基に、新たな素材の活用、技術の開発に取り組むとともに、市場要請に応える新たな事業の創造に挑戦してまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」においては、数値目標は期間平均の売上高205億円、営業利益10億円とし、2032年の会社設立100周年に向けて本中期経営計画で『持続的な企業成長』を実現するために「基幹事業の集中と選択」及び「事業変革への挑戦」の3ヶ年と位置づけておりました。「中期経営計画2024」の初年度の結果は売上高184.5億円、営業利益2.3億円となり、売上高は計画を下回るものの、次年度以降での挽回が可能な水準を確保できました。一方、営業利益は計画を大きく下回り、非常に厳しい結果となりました。 また、株主還元方針として配当性向50%以上、下限配当50円を設定しておりましたが、厳しい事業環境下で橋梁事業の採算悪化から期末配当は下限配当での対応となりました。 保全事業及び競争優位性のある生研トラス事業に経営資源を集中し、「中期経営計画2024」の実現に向けて努力してまいります。 (3)経営環境 新設鋼橋の発注環境は想定以上に厳しい状況にあることから、2026年3月期は和歌山工場の生産体制の最適化と人財の再配分を最優先の課題とし、成長分野である保全事業及び生研トラスの受注拡大による売上高の補完と採算性の向上に努める方針です。 なお、保全事業は工場製作物が限定的であり、生研トラスは協力会社での製作が中心であるため、投下資本に対する収益性の改善が見込まれることから、ROE並びに企業価値の向上に努めてまいります。2026年3月期の重点施策①工場生産体制の見直し②成長分野への積極的な投資③全社でのDX及び自動化の推進④人的資本の強化⑤組織体系及び意思決定体系の最適化 (4)経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題「中期経営計画2024」の進捗<総括>「中期経営計画2024」の計画初年度にあたる2025年3月期は、体制整備と成長分野への経営資源集中を重点的に取組みました。中期経営計画の全社的な実効性を高めるため、代表取締役社長を委員長とする「経営計画推進委員会」並びに管掌取締役を委員長とする「業務プロセス改善委員会」「サスティナビリティ委員会」を設置いたしました。また、今後の成長が期待される保全事業及び競争優位性のある生研トラス事業に経営資源を集中するため、「保全推進室」並びに「空間創造部」を設置いたしました。なお「保全推進室」につきましては、本格的に当社事業の柱に成長させるため、2025年4月1日付で「保全本部」に再編しております。2025年3月期末の受注残高には、橋梁に保全事業15.5億円、鉄構に生研トラス7.8億円が含まれております。 <キャピタル・アロケーション>2025年3月期は事業投資・成長投資・人財投資の合計で9.1億円の投資を実施しております。事業投資については、ヤード整備や基幹システム更新関連等に2.1億円(3ヶ年累計計画15億円)を実施いたしました。成長投資については、ソーラーカーポート設置他で3.5億円(3ヶ年累計計画15億円)を実施しております。人財投資は賃上げや人財の確保並びに東京本社移転拡張等で3.5億円(3ヶ年累計計画10億円)となりました。株主還元については、下限配当を設定していることから年50円配当(配当性向86.4%)を実施し、配当総額は2.9億円(3ヶ年累計計画10億円)となりました。なお、自社株取得3.5億円を実施したことにより、株主還元総額は6.5億円(総還元性向190.0%)となりました。 「中期経営計画2024」の概要は以下のとおりであります。・計画期間 2024年4月 ~ 2027年3月・主要戦略①事業ポートフォリオの高度化戦略「橋梁事業」「鉄構事業」の新設工事市場を主力としてきた事業ポートフォリオを再編し高度化を図り、事業の持続的な成長・安定化・高収益化を目指す。②経営基盤戦略迅速な経営判断を可能とする経営管理基盤の強化及び、生産部門の品質・生産性強化を目指す。③サスティナビリティ戦略環境や社会の配慮、企業統治を重視することにより、「持続可能な社会」への貢献と「企業価値の向上」を目指す。・財務目標及び株主還元策 財務指標数値目標備考売上高205億円期間平均営業利益 10億円期間平均ROE5.0%以上最終年度配当性向50%以上期間中 新設鋼橋の発注量が2024年3月期から2025年3月期にかけて2年連続で大きく減少した影響により、2025年3月期末の受注残高は180億円に届かない厳しい数字となっています。そのため、2026年3月期の業績予想は売上高175億円、営業利益2.5億円、当期純利益2.45億円と厳しい数字となっておりますが、「中期経営計画2024」の主要戦略を確実に実行し、最終年度での目標達成に向け、全社一丸となって取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は創業以来、橋梁、鉄骨など鋼構造物の設計、製作、架設を専門に行う企業として全国に事業を展開してまいりました。そしてこの間一貫して社会に貢献することを目標とし、高度な技術力で安全を重視した施工を行い良質な社会資本を提供することで、顧客の皆様の信頼を得ることを経営の基本としております。 2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」において、当社が目指す姿として、ビジョンを「世代を超えて、感動と笑顔あふれる豊かな世界を創造する」、ミッションを「人とまちをつなぎ、空間に価値を創り出す」といたしました。 持続的な豊かな社会創造と成長を続ける企業を目指し、橋梁・鉄構事業で培ってきた「設計・施工技術」を基に、新たな素材の活用、技術の開発に取り組むとともに、市場要請に応える新たな事業の創造に挑戦してまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年5月10日に開示した「中期経営計画2024」においては、数値目標は期間平均の売上高205億円、営業利益10億円とし、2032年の会社設立100周年に向けて本中期経営計画で『持続的な企業成長』を実現するために「基幹事業の集中と選択」及び「事業変革への挑戦」の3ヶ年と位置づけておりました。「中期経営計画2024」の初年度の結果は売上高184.5億円、営業利益2.3億円となり、売上高は計画を下回るものの、次年度以降での挽回が可能な水準を確保できました。一方、営業利益は計画を大きく下回り、非常に厳しい結果となりました。 また、株主還元方針として配当性向50%以上、下限配当50円を設定しておりましたが、厳しい事業環境下で橋梁事業の採算悪化から期末配当は下限配当での対応となりました。 保全事業及び競争優位性のある生研トラス事業に経営資源を集中し、「中期経営計画2024」の実現に向けて努力してまいります。 (3)経営環境 新設鋼橋の発注環境は想定以上に厳しい状況にあることから、2026年3月期は和歌山工場の生産体制の最適化と人財の再配分を最優先の課題とし、成長分野である保全事業及び生研トラスの受注拡大による売上高の補完と採算性の向上に努める方針です。 なお、保全事業は工場製作物が限定的であり、生研トラスは協力会社での製作が中心であるため、投下資本に対する収益性の改善が見込まれることから、ROE並びに企業価値の向上に努めてまいります。2026年3月期の重点施策①工場生産体制の見直し②成長分野への積極的な投資③全社でのDX及び自動化の推進④人的資本の強化⑤組織体系及び意思決定体系の最適化 (4)経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題「中期経営計画2024」の進捗<総括>「中期経営計画2024」の計画初年度にあたる2025年3月期は、体制整備と成長分野への経営資源集中を重点的に取組みました。中期経営計画の全社的な実効性を高めるため、代表取締役社長を委員長とする「経営計画推進委員会」並びに管掌取締役を委員長とする「業務プロセス改善委員会」「サスティナビリティ委員会」を設置いたしました。また、今後の成長が期待される保全事業及び競争優位性のある生研トラス事業に経営資源を集中するため、「保全推進室」並びに「空間創造部」を設置いたしました。なお「保全推進室」につきましては、本格的に当社事業の柱に成長させるため、2025年4月1日付で「保全本部」に再編しております。2025年3月期末の受注残高には、橋梁に保全事業15.5億円、鉄構に生研トラス7.8億円が含まれております。 <キャピタル・アロケーション>2025年3月期は事業投資・成長投資・人財投資の合計で9.1億円の投資を実施しております。事業投資については、ヤード整備や基幹システム更新関連等に2.1億円(3ヶ年累計計画15億円)を実施いたしました。成長投資については、ソーラーカーポート設置他で3.5億円(3ヶ年累計計画15億円)を実施しております。人財投資は賃上げや人財の確保並びに東京本社移転拡張等で3.5億円(3ヶ年累計計画10億円)となりました。株主還元については、下限配当を設定していることから年50円配当(配当性向86.4%)を実施し、配当総額は2.9億円(3ヶ年累計計画10億円)となりました。なお、自社株取得3.5億円を実施したことにより、株主還元総額は6.5億円(総還元性向190.0%)となりました。 「中期経営計画2024」の概要は以下のとおりであります。・計画期間 2024年4月 ~ 2027年3月・主要戦略①事業ポートフォリオの高度化戦略「橋梁事業」「鉄構事業」の新設工事市場を主力としてきた事業ポートフォリオを再編し高度化を図り、事業の持続的な成長・安定化・高収益化を目指す。②経営基盤戦略迅速な経営判断を可能とする経営管理基盤の強化及び、生産部門の品質・生産性強化を目指す。③サスティナビリティ戦略環境や社会の配慮、企業統治を重視することにより、「持続可能な社会」への貢献と「企業価値の向上」を目指す。・財務目標及び株主還元策 財務指標数値目標備考売上高205億円期間平均営業利益 10億円期間平均ROE5.0%以上最終年度配当性向50%以上期間中 新設鋼橋の発注量が2024年3月期から2025年3月期にかけて2年連続で大きく減少した影響により、2025年3月期末の受注残高は180億円に届かない厳しい数字となっています。そのため、2026年3月期の業績予想は売上高175億円、営業利益2.5億円、当期純利益2.45億円と厳しい数字となっておりますが、「中期経営計画2024」の主要戦略を確実に実行し、最終年度での目標達成に向け、全社一丸となって取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、物価高・コスト高・人手不足という悪材料はあったものの、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により、緩やかな回復傾向をたどりました。一方では、海外景気の下振れや、金融資本市場の動き、米国の今後の政策動向などは引き続き注意が必要な状況が続いております。 この間、公共投資は底堅く推移し、民間設備投資も持ち直し傾向が見られましたが、当業界におきましては、橋梁事業、鉄構事業ともに、前事業年度から続く低調な需要に回復は見られず、厳しい経営環境が継続しております。特に新設鋼橋の発注量は、大きく減少した前事業年度から更に減少し、受注競争は一層熾烈なものとなりました。鉄構事業では首都圏での大型再開発案件、関西地区のIR関連事業等の潜在需要があるものの、鋼材・労務費等、建設コストの高騰により、ゼネコンの選別受注姿勢が恒常化したことで、計画工事と実施工事のギャップが拡大し、鉄骨需要は底這いの状態が続きました。 このような厳しい環境下ではありましたが、橋梁事業・鉄構事業ともに前事業年度を上回る受注高確保を目標に、限られた経営資源を最大限に活用して営業活動を展開いたしました。橋梁事業では、採算面で厳しい案件も受注することで前事業年度を上回りましたが、鉄構事業では、目標案件の契約が次年度にずれ込んだことで前事業年度を下回り、当事業年度の受注高合計は前事業年度に届かない結果となりました。 これらの結果、当事業年度の受注高は橋梁事業11,021,544千円、鉄構事業3,124,699千円、総額14,146,243千円となり前事業年度比3.3%の減少となりました。  また、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。イ.財政状態(資産の部) 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ1,129,168千円増加し、31,129,293千円となりました。 流動資産は17,467,664千円(前事業年度末比935,830千円増加)となりました。これは主に完成工事高の計上に伴い受取手形が470,941千円、完成工事未収入金が120,979千円増加したことによるものです。 固定資産は13,661,629千円(前事業年度末比193,338千円増加)となりました。これは主に設備投資実施による増加536,414千円とソフトウェア仮勘定の増加93,316千円、減価償却費の計上315,195千円によるものです。(負債の部) 当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ1,555,559千円増加し、10,647,463千円となりました。 流動負債は7,067,646千円(前事業年度末比1,520,211千円減少)となりました。これは主に短期借入金の減少1,200,000千円と未払法人税等の減少372,258千円によるものです。 固定負債は3,579,817千円(前事業年度末比3,075,770千円増加)となりました。これは主に長期借入金の新規設定によるものです。(純資産の部) 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ426,390千円減少し、20,481,829千円となりました。これは主に自己株式の取得356,562千円と、剰余金の配当による減少355,634千円及びその他有価証券評価差額金の減少82,158千円によるものです。この結果、自己資本比率は65.8%(前事業年度は69.7%)となりました。ロ.経営成績 損益面につきましては、橋梁事業での設計変更による契約金額の増額確保や、鉄構事業での生産体制の見直しによる採算の改善はありましたが、影響は限定的でありました。一方で、前事業年度から続く橋梁事業の受注低迷による工場の稼働率低下や原価高騰の影響は大きく、橋梁事業の採算悪化から当期の業績は前年同期を大きく下回る結果となりました。 当事業年度の業績は、完成工事高18,455,160千円(前期比6.3%減)、営業利益235,330千円(前期比82.5%減)、経常利益360,342千円(前期比74.9%減)、当期純利益343,687千円(前期比61.7%減)であります。  セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 橋梁事業 橋梁事業におきましては、設計変更による契約金額の増額を確保できましたが、前事業年度から続く受注低迷による工場の稼働率低下や原価高騰の影響は大きく、完成工事高は13,025,931千円(前期比16.6%減)と減少し、セグメント利益は118,779千円(前期比92.5%減)と前事業年度を大きく下回る結果となりました。受注面では、限られた経営資源を効率的に活用して営業活動を展開し、採算面で厳しい案件も受注したことで、前事業年度実績を上回る結果となりました。当事業年度の受注高は11,021,544千円(前期比3.8%増)、当事業年度末の受注残高は13,785,544千円(前期比12.7%減)であります。 鉄構事業 鉄構事業におきましては、前事業年度の着実な受注により、当事業年度の完成工事高は5,429,228千円(前期比33.2%増)と増加し、生産体制の見直しによる採算の改善もあり、セグメント利益は116,550千円(前期はセグメント利益△229,921千円)と5期連続のセグメント損失を回避することができました。受注面では、目標案件を確実に受注につなげましたが、一部案件が次年度にずれ込み前事業年度を下回る結果となりました。当事業年度の受注高は3,124,699千円(前期比22.0%減)、受注残高は4,171,553千円(前期比35.6%減)であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末より147,014千円増加し、2,288,699千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は547,359千円(前期比726.4%増)となりました。これは主に売上債権の増加及び法人税等の支払いによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は393,734千円(前期比125.7%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は1,088,108千円(前期は503,669千円の使用)となりました。これは長期借入金の新規設定による増加と短期借入金の返済、配当金の支払い及び自己株式の取得によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績イ.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)橋梁事業(千円)12,769,425△17.2鉄構事業(千円)5,423,175+32.1合計(千円)18,192,600△6.9 ロ.受注実績 当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高前期比(%)受注残高前期比(%)橋梁事業(千円)11,021,544+3.813,785,544△12.7鉄構事業(千円)3,124,699△22.04,171,553△35.6合計(千円)14,146,243△3.317,957,097△19.4 ハ.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)橋梁事業(千円)13,025,931△16.6鉄構事業(千円)5,429,228+33.2合計(千円)18,455,160△6.3 (注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)国土交通省10,750,05054.67,702,15841.7大成建設㈱2,207,00411.23,993,59521.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度は18,455,160千円(前期比6.3%減)の完成工事高を計上したものの、完成工事総利益は1,926,523千円(前期比33.4%減)にとどまったことで、営業利益は235,330千円(前期比82.5%減)、経常利益は360,342千円(前期比74.9%減)と利益面では前期比で大きく減少する結果となりました。特別利益(投資有価証券売却益)の計上はありましたが、当期純利益は前事業年度を大きく下回る343,687千円(前期比61.7%減)となりました。イ.財政状態の分析 財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照下さい。 ロ.経営成績の分析(完成工事高) 新設鋼橋の発注量減少が前事業年度から続く受注低迷となり、工場稼働率が低下した影響により、完成工事高は減少し18,455,160千円(前期比6.3%減)となりました。その内訳は、橋梁事業13,025,931千円(前期比16.6%減)、鉄構事業5,429,228千円(前期比33.2%増)であります。 (営業利益) 完成工事高が減少する一方で、人手不足・コスト高等に起因する原価高騰と、工場の仕事量確保のために採算面で厳しい案件を受注した影響により完成工事総利益が1,926,523千円(前期比33.4%減)と悪化し、更には販売費及び一般管理費が1,691,193千円(前期比9.5%増)と前事業年度実績を上回ったこともあり、営業利益は235,330千円(前期比82.5%減)、売上高営業利益率1.3%(前事業年度実績6.8%)と大きく悪化いたしました。 (当期純利益) 営業外収益につきましては、受取配当金の増加はありましたが、投資有価証券売却益の減少により前事業年度より15,176千円減少し、186,177千円となりました。営業外費用につきましては、支払利息の増加はありましたが、投資有価証券売却損の減少により前事業年度より50,410千円減少し、61,165千円となりました。営業外収支は改善いたしましたが、大きく悪化した営業利益を補うには至らず、経常利益は360,342千円(前期比74.9%減)、経常利益率2.0%(前事業年度実績7.3%)となりました。 特別利益は、政策保有株式の売却による投資有価証券売却益121,978千円と補助金収入31,815千円を計上し、特別損失は補助金収入により取得した固定資産の圧縮損31,815千円を計上しております。その結果、税引前当期純利益は482,321千円(前期比62.8%減)となりました。 法人税等合計(法人税等調整額を含む)は前事業年度より減少し138,633千円の計上となりましたが、当期純利益は343,687千円(前期比61.7%減)となり、前事業年度より554,427千円減少いたしました。この結果当期純利益率は1.9%となり、前事業年度の4.6%から2.7%悪化いたしました。 ハ.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報(キャッシュ・フロー) 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末より147,014千円増加し、2,288,699千円となりました。当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。(資金需要) 当社の主な運転資金需要は、製品製造のための原材料仕入や協力会社への外注費用、人件費等の販売費及び一般管理費が主なものであります。また、設備資金需要は生産効率の向上や品質確保のための設備投資が主なものであります。(財務政策) 当社は内部留保金を有効に活用することで、事業活動に必要な流動性の確保に努めております。また、品質確保のための設備投資や資本参加も見据えた事業展開に活用することで、経営基盤の強化を目指しております。運転資金は自己資金を基本としつつ、金融機関からの借入を有効活用することで円滑に業務を推進しております。 当事業年度末における短期借入金の残高は3,400,000千円、長期借入金の残高は3,000,000千円であり、当事業年度末における現金預金の残高は2,288,699千円であります。  経営方針・経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照下さい。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表作成にあたっては、当事業年度における経営成績等に影響を与えるような見積りを必要としております。当社は過去の実績や現在の状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき継続的に見積りを行っておりますが、見積りには不確実性を伴うことから、実際の結果とは異なる場合があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 公共事業への高い依存度
    同社の受注残高の7割以上が公共工事である鋼橋であり、国や地方公共団体の財政状況に業績が大きく左右される可能性があります。公共事業の発注量が減少した場合、売上や利益に深刻な影響が出る恐れがあります。
  • 自然災害と生産拠点集中
    生産設備が和歌山工場に集中しているため、大規模な自然災害が発生し工場機能が停止した場合、生産活動が滞り、業績に甚大な影響を及ぼす可能性があります。また、大型製品の製造・輸送・施工には危険が伴い、事故発生時は損害賠償や信頼失墜のリスクがあります。
  • 原材料価格の高騰リスク
    主力事業である鋼構造物事業の主要原材料は鋼材であり、その価格変動が業績に大きな影響を与える可能性があります。鋼材価格が上昇し、そのコストを受注価格に転嫁できない場合、利益が圧迫される恐れがあります。また、鋼材の供給が滞るリスクも存在します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,076 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)公共事業への依存について 当社は、鋼構造物の設計から製作、現場施工を主事業としており、2025年3月期末の受注残高においては鋼橋が7割以上を占め、その大部分は公共工事であります。国及び地方公共団体の厳しい財政状態を反映し、公共事業は発注量の減少が続き、今後の市場動向は不透明であります。そのため、実際の発注量と金額が想定を大きく下回る場合、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、橋梁事業の中でも今後の成長が期待される保全事業及び民需関連事業である鉄構事業において競争優位性のある生研トラス事業に優先的に経営資源を投下し拡大を図っております。 (2)法的規制について 事業を営むにあたり建設業法等の法的規制を受けております。法令遵守の意識は社内で徹底しておりますが、万一法令違反があった場合には行政処分等により、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、社内通報制度の導入により、社内での業務運営上の問題点の吸い上げ等を通じて、リスクマネジメントに努めております。また、コンプライアンス室からコンプライアンスに係る情報を定期的に全社に発信し、社員の法令遵守の意識を高めております。 (3)自然災害・事故等による影響について 当社は、生産設備を和歌山工場に集中し、業務の効率化を図っております。そのため自然災害等で和歌山工場の機能がストップした場合には、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の製品は非常に大きく重いことから、工場製作・輸送・現場施工の各工程に危険な作業を含んでおり、万一事故を起こした場合は、事故による損害だけでなく、顧客からの信頼も失墜し、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、現在拠点ごとの対応となっている緊急時対策や備蓄品確保を、従業員等の安全確保を最優先として全社レベルでの「災害対策BCPマニュアル」へ統合すべく作業を進めております。また、現在各本部にある安全管理をつかさどる部署を全社統括する組織へと再編し、全社レベルでの安全管理体制の構築に向けて準備を進めております。 (4)品質管理について 当社にて製作・施工される製品について、万一重大な瑕疵担保責任が発生した場合には、補修費用の発生だけでなく顧客からの信頼も失墜し、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、ISO9001に基づく品質マネジメントシステムを運用することで、全社レベルでの品質向上に取り組んでおります。 (5)主要原材料の価格変動等について 当社の主力事業である鋼構造物事業は、鋼材が主要原材料であります。鋼材価格はここ数年値動きが大きく、今後鋼材価格が上昇を続け、上昇分が受注価格に転嫁されない場合は当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、鋼材の需給関係が逼迫し、数量の確保が困難になる可能性は否定できず、鋼材の納入が遅延した場合や、必要数量を確保できない場合は当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、株式の政策保有を含め製鉄会社等との取引の維持強化に努めております。 (6)金利変動による影響について 当社の借入金残高は2025年3月期末において64億円でありますが、資金繰りに合わせ毎月短期借入金残高で調整を行っております。国内金利上昇や主要原材料の値上げ等の急激なインフレが当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 2025年3月期は固定長期資金を30億円調達し、今後の金利上昇に備えるとともに資金繰りの安定化を図っております。 (7)固定資産の減損に関わるリスク 当社は、橋梁事業及び鉄構事業に係る固定資産を主に和歌山工場において保有しております。受注状況により今後も各事業における経営環境の著しい悪化等により減損損失を計上する場合には、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応すべく、中長期的な市場動向を見越した生産体制を再構築し、「中期経営計画2024」の着実な実施による事業の持続的な成長・安定化・高収益化を目指してまいります。 (8)時価変動による影響について 当社が保有する資産の時価の変動によっては、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、保有する資産の時価を管理部門が定期的に確認し、必要に応じて売却等の処理を行っております。特に政策保有株式については、その保有の適否を管理部門が精査し、取締役会にて報告し見直しを行っております。見直しの結果、保有意義の薄れた銘柄につきましては、順次売却を進めることとし、保有額を縮減することでリスク低減に努めております。 (9)繰延税金資産の回収可能性の評価について 当社は、将来減算一時差異に対して、将来の課税所得を見積もった上で回収可能性を判断し、繰延税金資産を計上しております。しかしながら、実際の課税所得が予測と異なり回収可能性の見直しが必要となった場合や税率の変更等を含む税制の変更があった場合には、繰延税金資産の計算の見直しが必要となります。その結果、繰延税金資産の取崩が必要となった場合には、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、繰延税金資産の回収可能性の評価にあたり基準とした利益計画の実現可能性について慎重に検討を行い、合理的かつ保守的に見積った課税所得についてのみ繰延税金資産を計上することとしております。 (10)人財確保について 当社の事業継続には専門性を有する技術者・技能者の確保が不可欠ですが、少子高齢化が進むなかで必要な人財の確保が出来なかった場合は、当社の業績に影響を与える可能性があります。 当該リスクへの対応策として、新卒者・中途採用者を問わず採用活動を強化するとともに、重要拠点である東京本社の規模拡大と機能向上を図り関東圏での採用活動の強化に努めております。さらに、元社員の採用や定年を迎えた社員の継続雇用を図ることで多様な人財確保に努めております。 また、採用活動の強化と並行して、人的資本の強化を目的とした人事体系・人財育成体系の見直しを進め、多様な働き方・働きやすい職場環境の提供に努めております。 (11)情報システムに関するリスクについて 当社は、業務の効率化や情報共有の手段として全社的な情報システムを構築し運営しております。情報システムの安全性確保には細心の注意を払っておりますが、外部からの不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等による機密情報・個人情報の漏洩や、事故等による情報システムの不稼働は当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、情報システム担当部門の人財強化を図り、常に最新のセキュリティ対策を整備するだけでなく、定期的に担当部署から全社員に対して情報セキュリティ教育を実施し、社員の情報セキュリティに対する意識を高めております。

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