フジクラ(5803)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 6,538 | 342 | 129 | -170 | 5.7 | 44.6 | 10.0 | 34.4 |
| FY2018 | 7,401 | 343 | 184 | -65 | 7.6 | 64.4 | 14.0 | 34.4 |
| FY2019 | 7,108 | 277 | 15 | -61 | 0.6 | 5.1 | 12.0 | 33.9 |
| FY2020 | 6,723 | 33 | -385 | 70 | -22.4 | -136.6 | 5.0 | 26.4 |
| FY2021 | 6,437 | 244 | -54 | 554 | -2.9 | -19.5 | 0.0 | 28.6 |
| FY2022 | 6,704 | 383 | 391 | 482 | 16.0 | 141.9 | 10.0 | 36.1 |
| FY2023 | 8,065 | 702 | 409 | 484 | 13.9 | 148.3 | 30.0 | 41.2 |
| FY2024 | 7,998 | 695 | 510 | 730 | 13.9 | 185.0 | 55.0 | 47.1 |
| FY2025 | 9,794 | 1,355 | 911 | 950 | 20.9 | 330.3 | 100.0 | 49.1 |
| FY2026 | 11,824 | 1,887 | 1,572 | 967 | 26.5 | 94.9 | 225.0 | 57.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
フジクラは光ファイバーケーブル分野で長年の実績と技術力を有し、一部製品で高いブランド認知度を持つ。しかし、特許の有効性や競合他社の技術革新により、無形資産の優位性は限定的。
通信インフラ分野では、一度導入されたケーブルシステムは交換に多大なコストと時間を要するため、顧客の乗り換え障壁は高い。特に大規模通信事業者との長期契約はスイッチング・コストを形成する。
フジクラの事業には、ユーザー数の増加が製品・サービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は基本的に見られない。
非鉄金属の加工や電線製造において、規模の経済や生産効率の追求は行われているが、原材料価格の変動やグローバルな価格競争により、構造的なコスト優位性は確立されていない。
光ファイバーケーブルや電線といったインフラ関連製品において、フジクラは業界内で一定のシェアを有しており、大規模な生産能力と供給網を持つ。しかし、グローバルにはより巨大な競合も存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
5G/6Gインフラ投資の継続による光ファイバー需要の拡大
データセンター向け高速・大容量ケーブルの需要増加
自動車分野(ワイヤーハーネス等)でのEV化に伴う需要増
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰による収益圧迫
新興国メーカーの台頭による価格競争の激化
通信技術の急速な進化による既存インフラの陳腐化リスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
フジクラの投資が失敗するには、まず光ファイバーケーブルや電線といったインフラ事業の長期的な需要が、予想以上に早く減退するか、あるいは競合他社が技術革新やコスト削減でフジクラの既存顧客基盤を急速に侵食する必要がある。具体的には、無線通信技術の飛躍的な進歩が有線インフラへの投資意欲を削いだり、あるいはフジクラが持つサプライチェーンや生産技術を凌駕する低コスト・高品質な代替製品が、主要顧客である通信事業者や電力会社に採用されたりする場合、スイッチング・コストに守られた現在の地位は揺らぐだろう。また、為替変動リスクや地政学的リスクがサプライチェーンを寸断し、安定供給能力を損なうシナリオも考えられる。
5年後のモート予測
インフラ投資とデータ需要拡大を背景に、光ファイバー・電線事業が堅調に推移。高付加価値製品へのシフトが進み、収益性が向上する。
既存事業は安定推移するものの、価格競争や原材料価格の変動の影響を受ける。新規事業の成長は緩やか。
グローバルな価格競争激化と原材料高騰により、収益性が悪化。技術革新への対応遅れが響き、市場シェアを失う。