事業の概要
- 鋼管製造販売丸一鋼管グループは、主に各種鋼管と表面処理鋼板の製造・販売を手掛けています。これらは店舗、工場、倉庫といった中低層建築物の建築資材、自動車などの輸送機器、ビニールハウスなどの農業資材、電線管や配管用の資材、道路標識や街灯の支柱など、幅広い用途で利用されており、社会インフラを支える重要な素材を提供しています。
- グローバル展開日本国内だけでなく、北米(アメリカ、メキシコ)やアジア(ベトナム、インド、フィリピン)にも製造・販売拠点を持ち、それぞれの地域で鋼管やステンレス鋼管、表面処理鋼板などを製造・販売しています。これにより、各地域の需要に合わせた製品供給と、事業リスクの分散を図っています。
- 多様な製品ラインナップ一般的な鋼管に加え、ステンレス鋼管(丸一ステンレス鋼管、マルイチ・ステンレス・チューブ・テキサス・コーポレーションなど)、角鋼管や異形管(東洋特殊鋼業)、アルミメッキ鋼管(マルイチ・クマ・スチール・チューブ・プライベート・リミテッド)など、顧客の多様なニーズに応えるための幅広い製品を提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 日本事業売上高1,551.49億円、営業利益195.63億円を計上しており、グループ全体の収益の大部分を占める主要な稼ぎ頭です。当社が製品の製造・販売を行うほか、子会社を通じて国内市場に幅広く製品を供給しています。自動車部品加工やステンレス鋼管、角鋼管の製造販売も行っており、多様な製品で国内需要に応えています。
- 北米事業売上高517.1億円、営業利益は-15.11億円と赤字を計上しています。アメリカやメキシコを中心に鋼管やステンレス鋼管の製造・販売を行っており、広大な北米市場での事業展開を目指しています。現在は収益改善が課題ですが、将来的な成長が期待される地域です。
- アジア事業売上高547.89億円、営業利益44.51億円を計上しており、成長市場として注目されています。ベトナム、インド、フィリピンに拠点を持ち、鋼管、表面処理鋼板、ステンレス鋼管、アルミメッキ鋼管などを製造・販売しています。経済成長が著しいアジア地域での需要を取り込み、グループ全体の成長を牽引しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Japan | 地域 | 1,551 | 196 | 12.6% |
| NorthAmerica | 地域 | 517 | -15 | -2.9% |
| Asia | 地域 | 548 | 45 | 8.1% |
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3 【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社18社、持分法適用関連会社5社、非連結子会社4社及び持分法非適用関連会社1社の合計29社によって構成され、各種鋼管及び表面処理鋼板の製造・販売活動を主な事業としております。当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりです。 (日本)国内市場では、当社が製品を製造・販売するほか、子会社の北海道丸一鋼管株式会社、九州丸一鋼管株式会社及び四国丸一鋼管株式会社の製品を当社が直接仕入れて販売しております。また、当社製品の一部は、丸一鋼販株式会社を通じて販売しております。株式会社アルファメタルで使用される鋼管は、当社から仕入れており、自動車部品等に加工して販売しております。丸一ステンレス鋼管株式会社はステンレス鋼管の製造・販売を行っております。東洋特殊鋼業株式会社は角鋼管及び異形管の製造・販売を行っております。 (北米)北米市場では、マルイチ・アメリカン・コーポレーション、マルイチ・レビット・パイプ・アンド・チューブLLC、マルイチメックスS.A. de C.V.、マルイチ・オレゴン・スチール・チューブLLC、マルイチ・ネブラスカ・チューブLLC鋼管の製造・販売を行っており、マルイチ・ステンレス・チューブ・テキサス・コーポレーションはステンレス鋼管の製造・販売を行っております。 (アジア)アジア市場では、ベトナムでマルイチ・サン・スチール・ジョイント・ストック・カンパニーが鋼管及び表面処理鋼板の製造・販売を、マルイチ・サン・スチール・(ハノイ)・カンパニー・リミテッドが鋼管の製造・販売をしております。インドではマルイチ・クマ・スチール・チューブ・プライベート・リミテッドがステンレス鋼管及びアルミメッキ鋼管の製造・販売、フィリピンではマルイチ・フィリピン・スチール・チューブ・インクが鋼管の製造・販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりです。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料の価格が上昇し、販売価格への転嫁が十分に図れない場合等には、連結経営成績に影響が出る可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 鋼管製造において成熟された技術力を有し、高品質・多品種・小ロットといった顧客の需要に応える生産体制を整えている。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:当社製品の需要動向に伴う経営成績への影響 / 原材料市況の変動等 / 有価証券並びに投資有価証券等の価値変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
丸一鋼管は、特定のブランド力や特許、規制ライセンスに依存する事業モデルではなく、汎用的な鋼管製品の製造・販売が中心であるため、無形資産による競争優位性は限定的と判断される。
スイッチングコスト★★☆☆☆
顧客は特定の鋼管メーカーに固定されるほどの強いスイッチング・コストは発生しにくいが、長年の取引関係や品質・納期への信頼から、一定の顧客維持効果は見られる。しかし、価格競争力や代替品の存在により、乗り換えリスクは存在する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
鋼管製品の製造・販売事業は、ユーザー数の増加が製品価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではないため、このタイプの競争優位性は見られない。
コスト優位★★★☆☆
丸一鋼管は、長年の経験と生産効率の改善により、鋼管製造におけるコスト競争力を有している。特に、自社での一貫生産体制や、規模の経済を活かした原材料調達などが、コスト優位性の源泉となっている可能性がある。
規模の経済★★★★☆
国内の鋼管業界において、丸一鋼管はトップクラスの生産能力と販売網を有しており、業界規模に対して最適な少数寡占状態を形成している。この規模は、新規参入障壁となり、価格決定力にも影響を与える可能性がある。
- グローバルな生産・販売体制日本、北米、アジアに広がる生産・販売ネットワークにより、各地域の需要に迅速に対応できる体制を構築しています。これにより、特定の地域に依存することなく、安定した事業運営を目指しています。また、需要地での生産は、自然災害やパンデミック発生時のリスク分散にも寄与しています。
- 高品質・多品種・小ロット対応長年培ってきた鋼管製造技術により、高品質な製品を多品種かつ小ロットで生産できる体制を整えています。これにより、顧客の細かなニーズに応えることが可能となり、同業他社に対する競争優位性を確保しています。
- 強固なサプライチェーン熱延コイルを主要原材料とし、国内外の高炉メーカーから安定的に仕入れることで、原材料の安定供給と価格交渉力を維持しています。これにより、原材料市況の変動リスクを軽減し、安定した製品供給と収益確保に努めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)経営方針について当社は2023年10月に2030年に向けてのありたい姿である長期ビジョン「MARUICHI 2030 Vision」及び、そのファーストステージとなる 2024年度から2026年度までを対象とした第7次中期経営計画(3ヵ年)を2024年4月に公表しており、その内容は以下の通りです。 長期ビジョン『MARUICHI 2030 VISION』 1財務目標(2030年度) 売上高(億円)4,000 営業利益(億円)500 ROE10% 連結配当性向50% 2ビジョン実現に向けた基本方針 第7次中期経営計画(2024-2026年度)1財務目標 第7次中計期間 2023年度2024年度2025年度2026年度 2030 VISION売上高(億円)2,7132,7102,8503,000 4,000 国内コア事業1,3471,3501,3501,350 海外コア事業1,0871,0751,1251,200 成長事業279285375450 営業利益(億円)348350375400 500 国内コア事業212210210210 350 海外コア事業99113115125 成長事業37275065 150ROE7.9% 8.0% 10.0%連結配当性向40%(131.0円/株)41%43%45% 50% (参考)実績及び予想 2024年度(実績)2025年度(予想)売上高(億円)2,6162,639 国内コア事業1,3221,379 海外コア事業1,0741,027 成長事業264280営業利益(億円)229336 国内コア事業166211 海外コア事業38101 成長事業1717ROE7.8%6.8%連結配当性向38.7%43% ※連結売上高、連結営業利益の実績および計画数値は連結調整後の数値を表示しております。 2事業別目標・基本方針 事業区分財務目標 基本方針国内コア事業売上高: 営業利益: 1,350億円210億円・サプライチェーン強化やグループ間シナジーを活用し数量より収益性を重視・M&Aも活用し営業利益210億円を目指す・カーボンニュートラル社会に向けての取り組み強化海外コア事業売上高: 営業利益: 1,200億円125億円・需要拡大地域での設備投資・収益安定化に向けての基盤整備(設備投資、購買・販売戦略、在庫管理)・M&Aも活用し営業利益25%増を目指す成長事業売上高: 営業利益: 450億円65億円・稼働予定の増産設備投資による収益最大化・海外シェア拡大に向けた施策の実施・新規需要のニーズに対応するための積極投資の実施・脱炭素社会実現に貢献する研究開発、新商品開発 3主要投資 国内コア事業(305億円) 成長事業(520億円)▶3年間で1,300億円の投資を計画 国内工場エアコン導入:90億円 ステンレス事業拡大:500億円名古屋工場 次世代ミル(6インチミル):35億円 BA炉能力拡大:5億円丸一鋼販/平野パイプセンター:10億円 外観検査・工程自動化による省人化:1.5億円堺工場作業環境改善:25億円 丸一ステンレス鋼管 研究開発費:2億円(3年間)詫間工場冷延ミル生産効率向上:20億円 社内基幹システム開発(2029年稼働開始):本中計期間20億円 海外コア事業(75億円) M&A(400億円) MNTスリッター導入:5百万ドル 国内外において能動的に検討Maruichimexモンテレー工場新設:25百万ドル MPST 高速切断機導入・造管ミル増設:10百万ドル KUMA 造管ミル増設:3百万ドル 4非財務関連目標 環 境国内CO2排出量(スコープ1+2)2013年度比 35%減(2023年度 30.8%減)人的資本ワクワクしながらイキイキと働ける職場づくりと成長に向けての人材確保安 全全従業員の安全と健康を確保した快適な職場づくり (2)経営環境及び対処すべき課題等について今後の見通しにつきましては、日本経済の持ち直しに力強さが欠ける先行き不透明感、米国の通商を始めとする各種政策の影響、とりわけ相互関税による世界的な貿易・経済の不確実性など景気後退リスクもあり、引き続き厳しい状況が見込まれます。日本国内では、足元では需要が盛り上がりに欠ける中で販売数量の確保が難しい状況となっています。米国では、(決算期が3ケ月ズレており)米国のHRC価格は、年初の700$台後半/トンから1,000$/トンを超える水準で推移しておりますが、関税政策影響や景気後退感に伴う鉄鋼市場の動向に注視してまいります。このような情勢のもと、当社といたしましては、第7次中期経営計画の2年度として主要施策の着実な実行の為、各地域での状況変化を的確に把握し、マイナス要因をミニマイズする迅速な対応を引き続き進めてまいります。セグメント別には以下の通りとなっております。(日本)国内単体事業につきましては、中小建築分野を始め需要回復は期待薄で、足元の販売実績からも前年度割れの厳しい販売数量が続く見通しですが、最低販売数量の確保に向けて全社一丸で取り組んでおります。コイル仕入価格はスクラップ相場価格の下落や内外価格差等から軟化傾向にあるものの、コスト意識を強く持ち、スプレッドの確保に取り組んでまいります。更には、エネルギーコストや副資材等の製造コストやパイプの切断加工賃等の外注コスト等に加え、物流費の上昇もあり、コスト上昇分の製品販価への転嫁と値下がり分の値戻しを急ぎ値上げ2万円達成を継続します。また、販売数量の増加が難しい状況下、営業・生産・間接部門の効率化等の生産性向上に取り組んでまいります。丸一ステンレス鋼管㈱は、ステンレス管は輸出での数量増、BA管は自動車向けのマイナスを半導体向けで数量カバーする売上見込みとしておりますが、利益面は管種構成比変動等から前年度比横ばいとなる見通しです。設備投資関連では、女性も扱える次世代造管機をコンセプトとして造管機メーカーと共同で開発を進め、名古屋工場3号機(6インチミル)の更新もテスト稼働しております。更には、ステンレス鋼管事業の拡大のために丸一ステンレス鋼管㈱に隣接する中国電力の土地32.6万㎡を取得し、丸一鋼管としてステンレス溶接管工場を約220億円で、丸一ステンレス鋼管㈱として大型プレス工場を約260億円で建設する準備も順調に進めております。(北米)北米事業につきましては、関税問題や景気後退懸念もある中ですが、米国HRC価格は足元では上昇傾向にあり、鉄鋼市場の動向を注視しながら、需要回復とスプレッド確保を期待しており、米国4社の販売数量は前年度比2桁伸長を見込んでおります。また、米国の半導体需要拡大に伴いテキサス州に設立したBA管製造子会社MST-X社では、品質確認サンプル出荷も始まり来期の本格稼働に向けて鋭意進めておりますが、当面は初期立上げ費用や受注量からの固定費負担が重く、年間赤字見通しとしております。メキシコMaruichimex社では、ユーザーである日系自動車メーカーの米国向け輸出動向が不透明なことから、販売数量を保守的に前年度割れ見込みとしております。また、モントレーの第2工場用の土地取得を終え工場建設を進めておりますが、機械設備据付については米国政権の関税動向も見極めながら流動的としております。一方、自動車以外の需要分野開拓を行い新工場立ち上げを急ぎます。(アジア)アジア事業につきましては、中国の輸出コイル価格の影響で市況の下落混乱が続いております。ベトナムSUNSCO社では、国内建築需要の回復遅れへの対応として、短期的には輸出に注力しておりましたが、米国向け表面処理鋼板はアンチダンピング問題の影響で厳しく、一方パイプは韓国競合先への関税賦課から受注有利拡大となる等、状況変化に対応しながら国内での付加価値製品の拡販も含め取り組んでおります。ベトナムSUNSCO(HNI)社では、バイク販売台数の落ち込みは一巡し、年間販売数量予想は前年度横這いとしています。インドKUMA社では、四輪市場の需要が急回復し、加えて環境規制強化から商用車向け大径排気管需要が増加しており、四輪および二輪車用排気管需要増に対応してグジャラート工場の新2インチラインも稼働しました。フィリピンのMPST社では、足元二輪メーカーの現地生産の拡大を背景に受注を確実に取込み販売数量は前年度比の1.5倍の伸長を見込んでおり、供給不足の懸念から造管ラインと自動高速切断設備の増強を進め、新建屋を建設中であります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)経営方針について当社は2023年10月に2030年に向けてのありたい姿である長期ビジョン「MARUICHI 2030 Vision」及び、そのファーストステージとなる 2024年度から2026年度までを対象とした第7次中期経営計画(3ヵ年)を2024年4月に公表しており、その内容は以下の通りです。 長期ビジョン『MARUICHI 2030 VISION』 1財務目標(2030年度) 売上高(億円)4,000 営業利益(億円)500 ROE10% 連結配当性向50% 2ビジョン実現に向けた基本方針 第7次中期経営計画(2024-2026年度)1財務目標 第7次中計期間 2023年度2024年度2025年度2026年度 2030 VISION売上高(億円)2,7132,7102,8503,000 4,000 国内コア事業1,3471,3501,3501,350 海外コア事業1,0871,0751,1251,200 成長事業279285375450 営業利益(億円)348350375400 500 国内コア事業212210210210 350 海外コア事業99113115125 成長事業37275065 150ROE7.9% 8.0% 10.0%連結配当性向40%(131.0円/株)41%43%45% 50% (参考)実績及び予想 2024年度(実績)2025年度(予想)売上高(億円)2,6162,639 国内コア事業1,3221,379 海外コア事業1,0741,027 成長事業264280営業利益(億円)229336 国内コア事業166211 海外コア事業38101 成長事業1717ROE7.8%6.8%連結配当性向38.7%43% ※連結売上高、連結営業利益の実績および計画数値は連結調整後の数値を表示しております。 2事業別目標・基本方針 事業区分財務目標 基本方針国内コア事業売上高: 営業利益: 1,350億円210億円・サプライチェーン強化やグループ間シナジーを活用し数量より収益性を重視・M&Aも活用し営業利益210億円を目指す・カーボンニュートラル社会に向けての取り組み強化海外コア事業売上高: 営業利益: 1,200億円125億円・需要拡大地域での設備投資・収益安定化に向けての基盤整備(設備投資、購買・販売戦略、在庫管理)・M&Aも活用し営業利益25%増を目指す成長事業売上高: 営業利益: 450億円65億円・稼働予定の増産設備投資による収益最大化・海外シェア拡大に向けた施策の実施・新規需要のニーズに対応するための積極投資の実施・脱炭素社会実現に貢献する研究開発、新商品開発 3主要投資 国内コア事業(305億円) 成長事業(520億円)▶3年間で1,300億円の投資を計画 国内工場エアコン導入:90億円 ステンレス事業拡大:500億円名古屋工場 次世代ミル(6インチミル):35億円 BA炉能力拡大:5億円丸一鋼販/平野パイプセンター:10億円 外観検査・工程自動化による省人化:1.5億円堺工場作業環境改善:25億円 丸一ステンレス鋼管 研究開発費:2億円(3年間)詫間工場冷延ミル生産効率向上:20億円 社内基幹システム開発(2029年稼働開始):本中計期間20億円 海外コア事業(75億円) M&A(400億円) MNTスリッター導入:5百万ドル 国内外において能動的に検討Maruichimexモンテレー工場新設:25百万ドル MPST 高速切断機導入・造管ミル増設:10百万ドル KUMA 造管ミル増設:3百万ドル 4非財務関連目標 環 境国内CO2排出量(スコープ1+2)2013年度比 35%減(2023年度 30.8%減)人的資本ワクワクしながらイキイキと働ける職場づくりと成長に向けての人材確保安 全全従業員の安全と健康を確保した快適な職場づくり (2)経営環境及び対処すべき課題等について今後の見通しにつきましては、日本経済の持ち直しに力強さが欠ける先行き不透明感、米国の通商を始めとする各種政策の影響、とりわけ相互関税による世界的な貿易・経済の不確実性など景気後退リスクもあり、引き続き厳しい状況が見込まれます。日本国内では、足元では需要が盛り上がりに欠ける中で販売数量の確保が難しい状況となっています。米国では、(決算期が3ケ月ズレており)米国のHRC価格は、年初の700$台後半/トンから1,000$/トンを超える水準で推移しておりますが、関税政策影響や景気後退感に伴う鉄鋼市場の動向に注視してまいります。このような情勢のもと、当社といたしましては、第7次中期経営計画の2年度として主要施策の着実な実行の為、各地域での状況変化を的確に把握し、マイナス要因をミニマイズする迅速な対応を引き続き進めてまいります。セグメント別には以下の通りとなっております。(日本)国内単体事業につきましては、中小建築分野を始め需要回復は期待薄で、足元の販売実績からも前年度割れの厳しい販売数量が続く見通しですが、最低販売数量の確保に向けて全社一丸で取り組んでおります。コイル仕入価格はスクラップ相場価格の下落や内外価格差等から軟化傾向にあるものの、コスト意識を強く持ち、スプレッドの確保に取り組んでまいります。更には、エネルギーコストや副資材等の製造コストやパイプの切断加工賃等の外注コスト等に加え、物流費の上昇もあり、コスト上昇分の製品販価への転嫁と値下がり分の値戻しを急ぎ値上げ2万円達成を継続します。また、販売数量の増加が難しい状況下、営業・生産・間接部門の効率化等の生産性向上に取り組んでまいります。丸一ステンレス鋼管㈱は、ステンレス管は輸出での数量増、BA管は自動車向けのマイナスを半導体向けで数量カバーする売上見込みとしておりますが、利益面は管種構成比変動等から前年度比横ばいとなる見通しです。設備投資関連では、女性も扱える次世代造管機をコンセプトとして造管機メーカーと共同で開発を進め、名古屋工場3号機(6インチミル)の更新もテスト稼働しております。更には、ステンレス鋼管事業の拡大のために丸一ステンレス鋼管㈱に隣接する中国電力の土地32.6万㎡を取得し、丸一鋼管としてステンレス溶接管工場を約220億円で、丸一ステンレス鋼管㈱として大型プレス工場を約260億円で建設する準備も順調に進めております。(北米)北米事業につきましては、関税問題や景気後退懸念もある中ですが、米国HRC価格は足元では上昇傾向にあり、鉄鋼市場の動向を注視しながら、需要回復とスプレッド確保を期待しており、米国4社の販売数量は前年度比2桁伸長を見込んでおります。また、米国の半導体需要拡大に伴いテキサス州に設立したBA管製造子会社MST-X社では、品質確認サンプル出荷も始まり来期の本格稼働に向けて鋭意進めておりますが、当面は初期立上げ費用や受注量からの固定費負担が重く、年間赤字見通しとしております。メキシコMaruichimex社では、ユーザーである日系自動車メーカーの米国向け輸出動向が不透明なことから、販売数量を保守的に前年度割れ見込みとしております。また、モントレーの第2工場用の土地取得を終え工場建設を進めておりますが、機械設備据付については米国政権の関税動向も見極めながら流動的としております。一方、自動車以外の需要分野開拓を行い新工場立ち上げを急ぎます。(アジア)アジア事業につきましては、中国の輸出コイル価格の影響で市況の下落混乱が続いております。ベトナムSUNSCO社では、国内建築需要の回復遅れへの対応として、短期的には輸出に注力しておりましたが、米国向け表面処理鋼板はアンチダンピング問題の影響で厳しく、一方パイプは韓国競合先への関税賦課から受注有利拡大となる等、状況変化に対応しながら国内での付加価値製品の拡販も含め取り組んでおります。ベトナムSUNSCO(HNI)社では、バイク販売台数の落ち込みは一巡し、年間販売数量予想は前年度横這いとしています。インドKUMA社では、四輪市場の需要が急回復し、加えて環境規制強化から商用車向け大径排気管需要が増加しており、四輪および二輪車用排気管需要増に対応してグジャラート工場の新2インチラインも稼働しました。フィリピンのMPST社では、足元二輪メーカーの現地生産の拡大を背景に受注を確実に取込み販売数量は前年度比の1.5倍の伸長を見込んでおり、供給不足の懸念から造管ラインと自動高速切断設備の増強を進め、新建屋を建設中であります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)財政状態の状況① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況a. 事業全体の状況総資産は、前年度比38億9千5百万円減少し4,256億3千4百万円となりました。流動資産は、44億1千6百万円増加し2,265億8千2百万円となりました。主な増減要因は、現金及び預金が83億7千6百万円、有価証券が35億8千万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が52億3千4百万円、原材料及び貯蔵品が28億3千9百万円減少しました。固定資産は、83億1千1百万円減少し1,990億5千1百万円となりました。主な増減要因は、ステンレス鋼管事業の拡大のために丸一ステンレス鋼管㈱に隣接する中国電力の土地32.6万㎡の取得や、造管工場において空調設備や次世代造管機の導入、MMX社のモンテレー工場立ち上げのための設備投資等により有形固定資産197億3千3百万円増加した一方で、政策保有株式の減少により投資有価証券が306億6千万円減少しました。負債は、31億2千1百万円減少し659億7百万円となりました。主な増減要因は、未払法人税等が91億8千5百万円増加、中国電力から現状有姿で土地を取得したため、中国電力が負担する既存設備の撤去費用を長期仮受金として77億9千2百万円計上した一方で、政策保有株式の減少により繰延税金負債が117億1千4百万円、支払手形及び買掛金が54億4千6百万円減少したことによります。純資産につきましては、7億7千4百万円減少し3,597億2千6百万円となりました。主な増減要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を270億3千3百万円確保した一方で、政策保有株式の減少によりその他評価差額金183億8千2百万円、配当金の支払で105億4千3百万円、自己株式の取得等により99億3千万円減少したこと等によります。 なお、資本の財源および資金の流動性については、前連結会計年度と大きな変動は無く、運転資金及び設備資金は自己資金を中心に充当し、国内及び海外子会社の借入金の返済の流動性は満たしておりますが、経営環境の先行き不透明感からも、当社グループ全体での円滑な事業活動の資金について留意してまいります。 b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況(日本)当連結会計年度末のセグメント資産は、前連結会計年度末と比べて47億7千3百万円増加し、1,626億4百万円となりました。ステンレスプロジェクトのため丸一鋼管株式会社や丸一ステンレス鋼管株式会社で設備投資を行ったこと等で有形固定資産が122億4千6百万円、原材料及び貯蔵品が19億7千7百万円増加した一方で、前年度の休日要因がなくなったことで受取手形及び売掛金が51億8百万円減少したことによるものです。(北米)当連結会計年度末のセグメント資産は、前連結会計年度末と比べて61億4千6百万円増加し、431億8千3百万円となりました。主な要因は、Maruichimex社のモンテレー工場やMST-X社の工場立ち上げ等により有形固定資産が68億3千万円増加したことによるものです。(アジア)当連結会計年度末のセグメント資産は、前連結会計年度末と比べて7億2千4百万円増加し、264億7千2百万円となりました。インドKUMA社やフィリピンMPST社の設備投資により有形固定資産が6億5千6百万円増加したこと等によるものです。 (2)経営成績の状況① 事業全体及びセグメント情報に記載された区分ごとの状況a. 事業全体の状況販売数量面では、日本(単体)と北米が前年度割れとなったことから、全体では前年度比2.8%の減少となりました。売上高も、日本・北米の減収をアジアの増収でカバーしきれず、2,616億4千9百万円(前年度比3.6%減)と減収になりました。利益面は、全セグメントが減益となり、営業利益は229億1千8百万円(同34.2%減)と減益になりました。営業外損益は、持分法による投資利益の減少を受取利息の増加や支払利息の削減などから前年度比1億8千4百万円改善したものの、経常利益は266億4千6百万円(同30.5%減)と減益になりました。特別損益は、従業員に対する譲渡制限付株式費用の特別損失38億5千万円の発生はあったものの、コーポレートガバナンス・コードに基づく資産・資本効率向上に向けた政策保有株式削減による投資有価証券売却益178億3千7百万円の計上により、前年度比138億7百万円改善しました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は270億3千3百万円(同3.5%増)と増益になりました。当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、パイプの販売価格と材料コイルの仕入価格との値差(スプレッド)の変動が最も大きなものです。当連結会計年度は、日本や北米を中心に販売数量が減少し、トン当たり製造コストの固定費負担が増加したことに加え北米やアジアにおいてスプレッドが悪化したことから減収減益となりました。 b. セグメント情報に記載された区分ごとの状況(日本)国内事業につきましては、工場・倉庫等の着工床面積の減少等から当社主力の中小建築案件の需要が盛り上がらない中、単体の販売数量は前年度比△5.3%の実績となりました。パイプ販売単価については、需要低迷の中で製造コストや運送費アップ分の転嫁に鋭意努めており、一部ユーザーおよび店売りで部分的に了解頂いておりますが、全体的には進捗が遅れております。また、数量面の不振から製品価格を値下げする他メーカーもあり、単価は下落傾向にあります。売上高は、単体は数量減から減収となり、丸一ステンレス鋼管㈱も半導体の低迷からBA管の数量減により減収となり、合計は1,551億4千9百万円(前年度比4.7%減)と減収になりました。セグメント利益は、単体が数量減及びコストアップによるトン当たり製造コストの固定費負担増加で減益、丸一ステンレス鋼管㈱もBA管の高採算品などの数量減に加え在庫評価差額(△8億1千3百万円)もあり減益となり、全体で195億6千3百万円(同20.9%減)と減益になりました。 (北米)北米事業につきましては、(決算期が1~12月とズレており)米国の熱間圧延コイル(HRC)価格(英国CRU社による米国中西部コイル価格指数)が、年初1,210$/トンでスタートしたものが下がり始め、7月末には723$まで下がり続け、12月末には700$台後半で推移しました。米国マルイチ・アメリカン・コーポレーション(MAC社)、米国マルイチ・レビット・パイプ・アンド・チューブLLC(Leavitt社)、米国マルイチ・オレゴン・スチール・チューブLLC(MOST社)、米国マルイチ・ネブラスカ・チューブLLC(MNT社)の米国4拠点合計の販売数量は、価格下落の中での様子見感から当用買いとなり前年度比△10.6%となりました。米国テキサスのマルイチ・ステンレス・チューブ・テキサス・コーポレーション(MST-X社)は、半導体工場建設の遅れから出荷は少なく、また期末の在庫評価損の発生もあり実質初年度赤字スタートとなりました。一方、メキシコのマルイチメックスS.A.de C.V.(Maruichimex社)の販売数量は、日系自動車メーカーへの販売が好調で前年度比+17.6%の伸長となりました。売上高は、販売数量の減少から517億1千万円(前年度比12.2%減)と減収になりました。また、セグメント利益も、販売数量減とスプレッドの悪化や期末在庫評価損(△14億4千2百万円)等から、遺憾ながら15億1千1百万円の営業赤字(前年度は49億4千万円の黒字)となりました。 (アジア)アジア事業につきましては、ベトナムのマルイチ・サン・スチール・ジョイント・ストック・カンパニー(SUNSCO社)では、引き続きベトナム市況に勢いが無く国内需要も回復しない中で、輸出の増加で販売数量は前年度比+8.5%となりました。マルイチ・サン・スチール・(ハノイ)・カンパニー・リミテッド(SUNSCO(HNI)社)は、日系二輪メーカーの販売台数減も一巡したことから、販売数量は前年度比+7.6%となりました。フィリピンのマルイチ・フィリピン・スチール・チューブ・インク(MPST社)の販売数量は、二輪メーカーの現地生産の拡大を背景に受注を確実に取込み、前年度比+57.9%と大幅に増加しました。インドのマルイチ・クマ・スチール・チューブ・プライベート・リミテッド(KUMA社)では、四輪販売が好調で販売数量は前年度比6.6%増加しました。結果、売上高は、各社が増収を確保したことで、全体では547億8千9百万円(前年度比10.4%増)と増収になりました。セグメント利益は、MPST社の利益伸長が寄与した一方、SUNSCO社でのパイプと鋼板の売上構成比変動によるスプレッド悪化による減益等もあり、全体では44億5千1百万円(同5.1%減)と減益になりました。 c. 目標とする経営指標の達成状況等目標とする経営指標及びその達成状況につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 の(1)経営方針について」の第7次中期経営計画をご参照ください。 ② 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称生産高(百万円)前期比(%)日本148,961△5.3北米52,045△10.3アジア56,151+13.5合計257,159△2.9 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注状況当社グループは、主として見込み生産をしており、金額的に重要性がないため、記載を省略しております。 c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称販売高(百万円)前期比(%)日本155,149△4.7北米51,710△12.2アジア54,789+10.4合計261,649△3.6 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は当該割合が10%に満たないため記載を省略しております。 (3)キャッシュ・フローの状況① 現金及び現金同等物当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末より177億1千4百万円増加し、951億3千2百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況と増減要因は以下のとおりであります。② 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動によって増加した資金は281億4千4百万円(前年度比75億4千3百万円の収入減)となりました。主な収入は、税金等調整前当期純利益404億5千7百万円、減価償却費73億9千5百万円であります。主な支出は、投資有価証券売却及び評価損益(△は益)177億9千8百万円、法人税等の支払額84億9千1百万円であります。③ 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動によって増加した資金は137億1百万円(前年度比346億8千2百万円の支出減)となりました。主な収入は、政策保有株式の削減により投資有価証券の売却及び償還による収入が278億7千5百万円あった他、中国電力から現状有姿で土地を取得したため、中国電力が負担する既存設備の撤去費用を工事負担金等受入による収入として104億6千万円計上したことによります。支出につきましては、有形及び無形固定資産の取得による支出が246億3千8百万円あったことによるものであります。④ 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動によって減少した資金は262億8千5百万円(前年度比131億6千1百万円の支出増)となりました。主な支出は、自己株式の取得による支出136億9千万円、配当金の支払額105億3千6百万円などであります。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの運転資金及び設備資金については、主に自己資金を中心に、一部連結子会社は借入金により充当しております。当連結会計年度末における資金の残高は、前連結会計年度末より177億1千4百万円増加し、951億3千2百万円となりました。一方、当連結会計年度末の借入金残高は、短期借入金21億8千8百万円・長期借入金15億円であり、これらの返済に必要な流動性は十分に満たしていると認識しております。従って、当社グループの財務の健全性は引き続き確保されており、第7次中期経営計画に沿った投融資・設備投資を含む当社グループの円滑な事業活動の資金には、大きな支障は無いと考えており、今後も当社グループ全体での円滑な事業活動の資金について留意してまいります。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。当社グループにおける重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況」(重要な会計上の見積り)に注記しております。
事業リスク
- 需要変動による影響主要製品である鋼管やメッキ鋼板は、建築投資、輸送用機器の生産量、企業の設備投資、公共投資など、幅広い産業の動向に左右されます。これらの需要が低迷した場合、製品の販売量が減少し、連結経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格の変動鋼管の主要原材料である熱延コイルの市況は、世界の鉄鋼原料や鉄鋼製品の需給によって変動します。原材料価格が上昇した場合、販売価格への転嫁が十分にできなければ、利益率が圧迫され、連結経営成績に影響が出る可能性があります。
- 地政学・カントリーリスク事業を展開する国や地域で紛争、テロ、政情不安、通貨危機などが発生した場合、生産活動やサプライチェーンに支障が生じ、事業運営に大きな影響を及ぼす可能性があります。特に海外売上比率が高い企業にとっては重要なリスクです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、これらの事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1)当社製品の需要動向に伴う経営成績への影響について当社グループで製造・販売している各種鋼管及びメッキ鋼板製品は、店舗・工場・倉庫などの中低層建造物の建築資材、自動車等輸送機器向け、ビニールハウス向け農芸用資材、公共施設・各種工場やプラントにおける電線管、配管用の資材及び道路標識や街灯の支柱などが主たる用途です。したがって、中低層の建築投資、輸送用機器の生産量、企業の設備投資及び公共投資、及び当社製品ユーザーの生産動向等によって、連結経営成績は影響を受ける可能性があります。 (2)原材料市況の変動等について当社グループが取扱っている各種鋼管は、熱延コイルを主要原材料としておりますが、熱延コイルの市況は世界の鉄鋼原料及び鉄鋼製品の需給動向等によって変動いたします。当社グループでは、国内外の高炉メーカーを原材料の仕入先として安定した価格での購入と適正な販売価格体系構築に努めておりますが、原材料の価格が上昇し、販売価格への転嫁が十分に図れない場合等には、連結経営成績に影響が出る可能性があります。 (3)製品クレームによるリスク当社グループでは、各種の規格、品質管理基準に従って製品を生産し、需要家のニーズに応えるべく品質の維持向上に万全を期しておりますが、全ての製品に欠陥が無いとは限らず、製造物賠償責任等に伴う費用が発生する可能性があります。 (4)固定資産の価値下落について当社グループが保有している固定資産について収益性が低下し投資の回収が見込めなくなった場合、固定資産の減損損失が発生し連結経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)有価証券並びに投資有価証券等の価値変動当社グループの有価証券及び投資有価証券は、総資産の約2割を占めており、主な内容は、当社の関係会社株式、主要な取引先の株式及び債券となっております。当社グループでは、時価のある有価証券については、期末日時点での時価が取得原価に対して30%以上下落した場合、減損処理を実施しております。このため、株式市場の低迷等、当社グループが保有する有価証券並びに投資有価証券の時価が大きく変動した場合、連結経営成績に影響が出る可能性があります。 (6)技術変化への対応について当社グループは鋼管製造において成熟された技術力を有し、高品質・多品種・小ロットといった顧客の需要に応える生産体制を整えており、同業他社に対して優位性を確保しておりますが、鋼管製造において技術革新が起きた場合、当社の優位性が失われ連結経営成績に影響を受ける可能性があります。 (7)自然災害・パンデミック・事故等のリスク当社グループでは、国内外において需要地生産体制をとり、生産拠点を需要地に設けることで自然災害やパンデミックに対するリスクを分散しております。また、工場等の安全対策として安全教育部による従業員教育を徹底して実施しておりますが、地震や風水害等の大規模災害、パンデミックの発生や事故等により当社グループの工場操業に支障が出た場合、連結経営成績に影響を受ける可能性があります。 (8)地政学リスク、カントリーリスク当社グループが事業活動を展開する国や地域において、紛争やテロ、デモ、ストライキ、政情不安、通貨危機等が発生した場合、当社グループの事業に大きな影響を与えるリスクがあります。 (9)事業活動にかかる環境規制当社グループは太陽光発電設備の導入や環境対応塗料の採用を進め、環境負荷の低減に取り組んでまいりましたが、二酸化炭素の排出量削減などを義務付ける新たな環境規制が導入された場合には、当社グループの事業活動に制約を受けたり、規制に適合する設備更新などに多額の費用が発生し連結経営成績に影響が出る可能性があります。 (10)法規制について当社グループはグローバルに事業を展開し、各国における法令並びに条例を遵守しておりますが、貿易摩擦等で関税の引き上げや、輸出入に関する規制が強化されることにより事業活動に支障が生じた場合、連結経営成績に影響を与えるリスクがあります。 (11)人的資源の確保について当社グループは国内の労働力人口の減少への対応や海外で活躍できる人材の育成と現地人材のレベルアップのため、女性の採用や海外研修に積極的に取り組んでおります。また、再雇用制度による技術継承や設備更新による省力化を進めております。これらの施策が計画通りに進まず優秀な人材を確保できなかったり、技術継承が行えなかった場合、当社グループの継続的発展に影響を与えるリスクがあります。 (12)情報セキュリティ当社は情報セキュリティポリシーを策定し情報管理に万全を期しておりますが、予期せぬ事態により顧客・取引先等の機密情報、従業員の個人情報や営業秘密が漏えいした場合、当社グループの社会的評価や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。