事業の概要
- 主力事業東京鐵鋼グループは、主に棒鋼(鉄筋コンクリートの補強材など)やその加工品の製造・販売を行っています。特に、JIS規格に適合した小形棒鋼や鉄筋の機械式継手(鉄筋同士をつなぐ部品)の製造・販売が中心です。建設現場で使われる鉄骨の基礎となる部分を供給し、社会インフラを支える重要な役割を担っています。
- 事業構成グループは、東京鐵鋼を中心に8つの連結子会社、2つの非連結子会社、1つの持分法適用関連会社で構成されています。主要な事業は「鉄鋼事業」であり、棒鋼や鉄筋継手の製造・販売が主な収益源です。その他にも、貨物運送や設備メンテナンスといった「その他」事業も展開しており、多角的な事業運営を行っています。
- 収益構造鉄鋼事業がグループの収益の大部分を占めており、建設需要に大きく左右される構造です。棒鋼製品は建設プロジェクトに不可欠な材料であり、その需要は公共投資や民間設備投資の動向に連動します。安定した収益を確保するため、市況の影響を受けにくい高付加価値製品の販売強化にも注力しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 鉄鋼事業東京鐵鋼グループの主要な事業セグメントであり、売上高は814.54億円、営業利益は143.03億円を計上しています。主にJIS規格に適合した小形棒鋼や、鉄筋コンクリート用の棒鋼、さらに鉄筋同士をつなぐ機械式継手の製造・販売を行っています。建設業界の基盤を支える重要な材料を提供しており、グループの収益の大部分を占める稼ぎ頭です。
- その他事業鉄鋼事業には含まれない事業セグメントで、貨物運送事業や設備等のメンテナンス事業などが含まれています。これらの事業は、鉄鋼事業を補完する役割を担っており、グループ全体の事業活動を円滑に進めるためのサポートを提供しています。具体的な売上や利益の数値は示されていませんが、グループの多角化と安定運営に貢献しています。
- 事業構成と規模グループ全体の事業は、鉄鋼事業が圧倒的な規模を占めており、その売上と利益がグループ全体の業績を大きく左右します。建設需要に連動する特性を持つため、市場環境の変化への対応が重要となります。その他の事業は、グループ内の効率化やリスク分散に寄与していると考えられます。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Steel | 事業 | 815 | 143 | 17.6% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社8社、非連結子会社2社及び持分法適用関連会社1社で構成され、棒鋼及び加工品の製造販売を主な事業の内容としております。当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 鉄 鋼 事 業………JIS規格(JIS-G3101 一般構造用圧延鋼材棒鋼・JIS-G3112 鉄筋コンクリート用棒鋼)による小形棒鋼及び鉄筋の機械式継手の製造・販売を行っております。〈主な関係会社〉トーテツ産業㈱、東京鐵鋼土木㈱、㈱関東メタル、トーテツ資源㈱、JOTS㈱、ティーティーケイ コリア㈱、㈱伊藤製鐵所そ の 他………鉄鋼事業に含まれない事業セグメントであり、貨物運送、設備等のメンテナンス事業等を含んでおります。〈主な関係会社〉トーテツ興運㈱、トーテツメンテナンス㈱ 事業の系統図は、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 主力製品の価格が市況により変動するため、価格決定権が弱い。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 JIS規格の棒鋼製造には大規模な設備投資が必要と推測される。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:製品及び原材料の価格変動 / 建設需要の減少 / 災害、事故に起因する生産活動の停止等
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
東京鐵鋼は鉄鋼業であり、特許やブランドによる明確な無形資産の優位性は見られない。汎用品としての鉄鋼製品が中心であり、差別化要因は限定的。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建設業界や製造業において、長年の取引実績や品質への信頼から、サプライヤー変更には一定の手間やリスクが伴う可能性がある。しかし、鉄鋼製品は代替性が高く、スイッチング・コストは限定的。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
鉄鋼製品の製造・販売事業には、ネットワーク効果が働く要素は見られない。ユーザー数の増加が製品価値を直接高める構造ではない。
コスト優位★★★☆☆
東京鐵鋼は、電炉メーカーとしてスクラップを主原料とするリサイクル事業を展開しており、高炉メーカーと比較して原料調達コストや設備投資の面で優位性を持つ可能性がある。生産効率の改善努力も継続している。
規模の経済★★★☆☆
電炉メーカーとしては国内有数の規模を持ち、一定の生産能力と販売網を有している。国内市場における需要に対して、効率的な生産・供給体制を構築していると考えられる。
- 製品品質と規格東京鐵鋼グループは、JIS規格(日本産業規格)に準拠した高品質な棒鋼製品を製造・販売しています。特に、JIS-G3101(一般構造用圧延鋼材棒鋼)やJIS-G3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)といった厳格な基準を満たすことで、建設業界からの信頼を獲得し、安定した需要を確保しています。これにより、製品の信頼性が競争優位につながっています。
- 付加価値製品の開発単なる棒鋼だけでなく、ネジテツコン継手やプレキャストコンクリート継手など、市況変動の影響を受けにくい高付加価値製品の開発・販売に力を入れています。これらの製品は、建設現場のニーズに応える特殊な機能や施工効率の向上に貢献し、他社との差別化を図ることで、安定した収益基盤の構築を目指しています。
- グループシナジーグループ内には、製造を担う東京鐵鋼本体だけでなく、トーテツ産業や伊藤製鐵所といった関連会社が製品供給を支え、トーテツ興運が貨物運送を、トーテツメンテナンスが設備保守を行うなど、事業全体を支える体制が構築されています。これにより、生産から販売、物流、メンテナンスまで一貫したサービス提供が可能となり、効率的な事業運営を実現しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
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経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 経営方針・経営戦略等当社はコーポレート・メッセージとして掲げている「建設業の発展に寄与し、環境リサイクルへの貢献を目指す東京鐵鋼」を経営の基本においております。近年、ユーザーである建設業界のニーズはより高度化・多様化しており、当社グループの強みである製造技術力、開発技術力、施工技術力を生かして、これに応える製品や商品、及び鉄筋工事に関するノウハウなどを総合的に提供するというエンジニアリングサービスを通し、建設工事の省力化、合理化に寄与してまいります。併せて、鉄スクラップのリサイクルや廃自動車・廃家電その他の産業廃棄物の処理事業を通じ、環境保全企業として社会に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社は、適正な資本政策を遂行し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るためには、十分なキャッシュ・フローの獲得が重要であると考えています。そのため、連結経常利益70億円以上及び自己資本利益率10.0%以上を確保することを経営目標としています。 (3) 経営環境及び対処すべき課題当社の属する電炉小棒業界におきましては、人手不足による工事の遅延や建設費の高騰を背景とした計画の見直し等もあり、鉄筋用小棒の国内向け出荷数量が2年連続で前年を下回るなど、取り巻く環境は厳しいものとなりました。このような中で、当社は、ネジテツコンと継手をコアとして、建築現場の生産性向上に寄与するエンジニアリング力によって、他社との差別化を図り、高付加価値化を推進するという成長戦略を進めてきましたが、今後は人口減少等の要因により、主力分野の鉄筋コンクリート造の建築物に対する需要は減退することが見込まれます。これに対処する観点で、既存の分野では、お客様へ提供する機能をさらに向上させる一方で、コストの圧縮、効率化を進め、高い収益性を確保すべく、商品の改良や業務改革を進めてまいります。また、この取り組み内でデジタル基盤の強化を推進します。一方、成長性については、今まで培ってきたエンジニアリング力、顧客へのソリューション提案力を生かして、新製品の投入や、新分野の開拓を進めることによって、成長力を維持していく考えです。八戸工場については、東北地区の棒鋼需要の減退もあり、収益性低下に直面、これに対しては、同工場の環境リサイクル事業の収益性向上の観点より、省力化・効率化を進め、外販する金属等の付加価値を高めるなどの対策を講じております。また、生産余力が減少してきている栃木県小山市の本社工場を補完する生産拠点として、ネジテツコンの生産拡大を図りたいと考えています。新規分野の開拓など成長戦略推進という観点では、現状の株式会社伊藤製鐵所との資本業務提携のようなアライアンスの活用・推進も課題と考えています。この分野は当社の意向だけで推進できるものではありませんが、機会をとらえて、他社との関係構築・強化を進めていく考えです。また、社会的要請の強いSDGsへの取り組みとして、環境リサイクル事業の推進に加え、同事業で発生するCO2削減効果を活用する低CO2鉄筋の発売や、当社独自の省力化によるCO2排出削減効果の活用などを通じて、建設分野でのカーボンニュートラル推進に寄与するとともに、環境負荷低減への取り組みを進めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 経営方針・経営戦略等当社はコーポレート・メッセージとして掲げている「建設業の発展に寄与し、環境リサイクルへの貢献を目指す東京鐵鋼」を経営の基本においております。近年、ユーザーである建設業界のニーズはより高度化・多様化しており、当社グループの強みである製造技術力、開発技術力、施工技術力を生かして、これに応える製品や商品、及び鉄筋工事に関するノウハウなどを総合的に提供するというエンジニアリングサービスを通し、建設工事の省力化、合理化に寄与してまいります。併せて、鉄スクラップのリサイクルや廃自動車・廃家電その他の産業廃棄物の処理事業を通じ、環境保全企業として社会に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社は、適正な資本政策を遂行し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るためには、十分なキャッシュ・フローの獲得が重要であると考えています。そのため、連結経常利益70億円以上及び自己資本利益率10.0%以上を確保することを経営目標としています。 (3) 経営環境及び対処すべき課題当社の属する電炉小棒業界におきましては、人手不足による工事の遅延や建設費の高騰を背景とした計画の見直し等もあり、鉄筋用小棒の国内向け出荷数量が2年連続で前年を下回るなど、取り巻く環境は厳しいものとなりました。このような中で、当社は、ネジテツコンと継手をコアとして、建築現場の生産性向上に寄与するエンジニアリング力によって、他社との差別化を図り、高付加価値化を推進するという成長戦略を進めてきましたが、今後は人口減少等の要因により、主力分野の鉄筋コンクリート造の建築物に対する需要は減退することが見込まれます。これに対処する観点で、既存の分野では、お客様へ提供する機能をさらに向上させる一方で、コストの圧縮、効率化を進め、高い収益性を確保すべく、商品の改良や業務改革を進めてまいります。また、この取り組み内でデジタル基盤の強化を推進します。一方、成長性については、今まで培ってきたエンジニアリング力、顧客へのソリューション提案力を生かして、新製品の投入や、新分野の開拓を進めることによって、成長力を維持していく考えです。八戸工場については、東北地区の棒鋼需要の減退もあり、収益性低下に直面、これに対しては、同工場の環境リサイクル事業の収益性向上の観点より、省力化・効率化を進め、外販する金属等の付加価値を高めるなどの対策を講じております。また、生産余力が減少してきている栃木県小山市の本社工場を補完する生産拠点として、ネジテツコンの生産拡大を図りたいと考えています。新規分野の開拓など成長戦略推進という観点では、現状の株式会社伊藤製鐵所との資本業務提携のようなアライアンスの活用・推進も課題と考えています。この分野は当社の意向だけで推進できるものではありませんが、機会をとらえて、他社との関係構築・強化を進めていく考えです。また、社会的要請の強いSDGsへの取り組みとして、環境リサイクル事業の推進に加え、同事業で発生するCO2削減効果を活用する低CO2鉄筋の発売や、当社独自の省力化によるCO2排出削減効果の活用などを通じて、建設分野でのカーボンニュートラル推進に寄与するとともに、環境負荷低減への取り組みを進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度のわが国経済は、引き続き、雇用や所得環境が改善するなど緩やかな回復の動きが見られました。一方で、物価上昇や海外景気の下振れによる景気の下押しリスク、米国の政策動向や中東地域をめぐる情勢など、依然として先行き不透明な状況が続きました。当社の属する電炉小棒業界におきましては、人手不足による工事の遅延や建設費の高騰を背景とした計画の見直し等もあり、鉄筋用小棒の国内向け出荷数量が2年連続で前年を下回るなど、取り巻く環境は厳しいものとなりました。このような中で当社は、2023年度にスタートした「中期経営方針」のもと、建設現場の省力化・省人化に寄与する製品や工法の提案活動に引き続き注力し、主力の「ネジテツコン」を中心とした高付加価値製品の販売推進による収益の増強に取り組んできました。また、機能別(営業本部、技術・開発本部、生産本部、環境リサイクル本部)に再編した組織において、業務の効率化やコスト削減、専門性の向上に注力することで、中期経営方針で定めた経営目標の実現を図るべく努めてきました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。a 財政状態当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ33億4千3百万円増加し、812億4千7百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ32億9百万円減少し、215億3千3百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ65億5千3百万円増加し、597億1千3百万円となりました。 b 経営成績当連結会計年度の経営成績は、連結売上高825億9千3百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益146億7千6百万円(前年同期比38.1%増)、経常利益150億5千9百万円(前年同期比32.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益108億5千3百万円(前年同期比37.6%増)となりました。なお、セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。鉄鋼事業は、売上高816億3百万円(前年同期比3.5%増)、セグメント利益143億3百万円(前年同期比36.9%増)となりました。その他は、売上高53億6千8百万円(前年同期比14.3%増)、セグメント利益3億3千9百万円(前年同期比155.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物は141億6千1百万円と前年同期と比べ21億7千9百万円減少(13.3%)しました。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が152億3千3百万円(前年同期比34.4%増)となり、税金等調整前当期純利益及び減価償却費を主たる要因として、81億8千3百万円の収入(前年同期比32.3%減)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより、55億9千6百万円の支出となり、前年同期と比べ支出が10億3千4百万円(22.7%)増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより、47億6千2百万円の支出となり、前年同期と比べ支出が17億7百万円(55.9%)増加しました。 ③ 生産、受注及び販売の実績a 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)鉄鋼事業58,923△0.1その他――合計58,923△0.1 (注) 1 金額は、販売価格によっております。2 その他における生産実績はありません。 b 受注実績当社は、全製品について見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c 販売実績当連結会計年度における外部顧客に対する販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)鉄鋼事業81,4543.4その他1,13835.1合計82,5933.7 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社30,74438.628,85934.9エムエム建材株式会社16,51420.717,84721.6阪和興業株式会社13,75417.317,54221.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要としております。この見積りについては過去の実績や状況等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。なお、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a 経営成績等1) 財政状態(資産合計)当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ33億4千3百万円増加し、812億4千7百万円となりました。これは主に、電子記録債権および有形固定資産が増加したことによるものです。(負債合計)負債の合計は、前連結会計年度末に比べ32億9百万円減少し、215億3千3百万円となりました。これは主に、営業外電子記録債務および長期借入金が減少したことによるものです。(純資産合計)純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ65億5千3百万円増加し、597億1千3百万円となりました。これは主に利益剰余金が増加したことによるものです。 2) 経営成績(売上高)当連結会計年度の売上高は、鉄筋販売数量が前年度比ほぼ横ばいで推移したなか出荷製品価格が上昇し、また、その関連商品等の出荷量が増加したことから825億9千3百万円(前年同期比3.7%増)となりました。セグメント別の売上高は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。(売上総利益)当連結会計年度の売上総利益は、製品価格と主原料である鉄スクラップ価格の差であるメタルスプレッドが改善するとともに、鉄筋関連商品の売上高増加による利益の上振れなどから、前連結会計年度に比べ50億6百万円増加し、233億7千6百万円(前年同期比27.3%増)となりました。(営業利益)当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、運搬費が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ9億5千4百万円増加し、86億9千9百万円(前年同期比12.3%増)となりました。この結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ40億5千2百万円増加し、146億7千6百万円(前年同期比38.1%増)となりました。 (経常利益)当連結会計年度の営業外収益は、持分法による投資利益が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ3億1千5百万円減少し、5億7千1百万円(前年同期比35.6%減)となり、営業外費用は、為替差損が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ8千9百万円増加し、1億8千8百万円(前年同期比91.1%増)となりました。この結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ36億4千6百万円増加し、150億5千9百万円(前年同期比32.0%増)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度の特別利益は、投資有価証券売却益が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ2億8千7百万円増加し、3億1千8百万円(前年同期比943.3%増)となり、特別損失は、固定資産除却損が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ3千4百万円増加し、1億4千4百万円(前年同期比31.7%増)となりました。また、法人税等合計は、税金等調整前当期純利益が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ9億2千9百万円増加し、43億9千6百万円(前年同期比26.8%増)となりました。この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ29億6千6百万円増加し、108億5千3百万円(前年同期比37.6%増)となりました。 3) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッ シュ・フローの状況」に記載のとおりです。 b 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 c 資本の財源及び資金の流動性1) 資金需要当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。 運転資金需要は製品を製造するための材料費、製造経費、また販売費及び一般管理費等の営業費用が主なものになります。設備資金需要は製品を製造している工場の建物や機械装置等固定資産の設備投資が主なものになります。 2) 財務政策当社グループは、運転資金については内部資金を充当し、不足が生じる場合は金融機関からの短期借入で資金調達しております。また設備資金については、短期及び中長期の設備投資計画に基づき将来発生する資金需要を把握し、内部資金の充当及び金融機関からの長期借入で資金調達しております。また、資金調達の安定性と機動性を高めるため金融機関と総額150億円のコミットメントラインの設定契約を締結し、運転資金並びに設備資金に対応する体制としております。 d 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、財務体質を強化し、競争力強化のための投資を継続的に実施していくためには十分な営業キャッシュ・フローを獲得することが必要であると考え、連結経常利益70億円以上及び自己資本利益率10.0%以上を確保することを目標としています。 当連結会計年度における連結経常利益は150億5千9百万円(前年同期は114億1千2百万円)、自己資本利益率は19.2%(前年同期は15.9%)となりました。これは、製品価格と主原料である鉄スクラップ価格の差であるメタルスプレッドが改善するとともに、鉄筋関連商品の売上高増加による利益の上振れなどの結果、連結経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益が増加し、前連結会計年度に比べ自己資本利益率が上昇しました。目標とする「連結経常利益70億円以上及び自己資本利益率10.0%以上の確保」を達成するためセグメントごとに、鉄鋼事業は適正な製品価格の確保及び一層のコストダウンに注力するとともに、省力化工法などの提案営業を強化し、ネジテツコン並びに関連商品などの高付加価値製品の拡販に取り組み、また、その他は貨物輸送の積載率の向上などのコストダウンに取り組んでまいります。 e セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(鉄鋼事業)売上高は、出荷製品価格の上昇及びその関連商品等の出荷量増などにより、前連結会計年度比3.5%増の816億3百万円となりました。セグメント利益は、製品価格と主原料である鉄スクラップ価格の差であるメタルスプレッドが改善するとともに、鉄筋関連商品の売上高増加による利益の上振れなどから、143億3百万円(前年同期比36.9%増)となりました。セグメント資産は、電子記録債権及び有形固定資産が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ33億1千万円増加の794億6千万円となりました。(その他)売上高は、貨物運送単価が上昇したことなどにより、前連結会計年度比14.3%増の53億6千8百万円、セグメント利益は、前連結会計年度比155.7%増の3億3千9百万円となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末に比べほぼ横ばいの0百万円減少の21億8千3百万円となりました。
事業リスク
- 価格変動リスク主力製品である棒鋼製品の価格と、主原料である鉄スクラップの価格は、市場の需給バランスによって大きく変動します。これらの価格変動は、東京鐵鋼の売上や利益に直接影響を及ぼす可能性があります。特に、原材料価格の高騰を製品価格に十分に転嫁できない場合、収益性が悪化するリスクがあります。
- 建設需要の減少国内の建設需要は、経済の成熟化、公共投資の縮小、人口減少といった要因により、今後減少する可能性があります。これに伴い、棒鋼製品の需要も減少することが予想され、東京鐵鋼の業績に悪影響を与える可能性があります。特に、国内市場への依存度が高い場合、このリスクはより顕著になります。
- 災害・事故による生産停止大規模な地震、台風などの自然災害や、重大な設備事故、労働災害が発生した場合、工場の操業が停止する可能性があります。生産活動の停止は、製品の供給遅延や生産コストの増加を招き、東京鐵鋼の業績に深刻な影響を及ぼす可能性があります。事業継続計画(BCP)の策定と実施が重要となります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 (1) 製品及び原材料の価格変動当社の主力製品であるネジテツコンを含めた棒鋼製品の価格及び主原料である鉄スクラップの価格は市況により変動し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としましては、ネジテツコン継手やプレキャストコンクリート継手など市況の影響を受けにくい商品の売上比率を高めることにより、市況変動リスクを軽減し安定した利益を計上できる経営体質を作り上げていく考えです。 (2) 建設需要の減少経済構造の成熟化、公共投資の縮小、人口構造の変化等により、国内の建設需要は今後減少するものと考えられます。それに伴い棒鋼製品の需要も減少し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としましては、ネジテツコンなど建設業界のニーズに応えた付加価値製品の拡販によりこれに対処し、業績進展に努める考えです。 (3) 災害、事故に起因する生産活動の停止等当社の各工場が大規模な地震、台風などの自然災害に見舞われた場合、また重大な設備事故や労働災害が発生した場合には、工場の操業停止等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としましては、BCP委員会を設置し、定期的に委員会を開催して、その時々の当社や外部の情勢に合わせた事業継続のための対策等を協議しております。