5357

ヨータイ(5357)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

ガラス・土石製品 建設・資材

事業の概要

  • 耐火物の製造販売
    ヨータイグループは、鉄鋼、化学、セメント、ガラスなどの高温を扱う産業に不可欠な「耐火物」という基礎材料を製造・販売しています。これは、高温に耐えるレンガや不定形耐火物といった製品で、工場炉の建設や補修に使われます。長年の専門メーカーとしての実績があり、様々な産業の基盤を支える事業です。
  • 築炉工事(エンジニアリング)
    耐火物の提供だけでなく、顧客のニーズに応じて、耐火物を使った工業炉や環境設備の設計・施工も手掛けています。これは、単に製品を売るだけでなく、その製品をどのように活用するかというソリューションまで提供する事業です。メンテナンス工事も請け負い、顧客の設備稼働をサポートしています。
  • 専門性と多角的な事業展開
    同社は創立以来、耐火物の専門メーカーとして事業を展開してきました。耐火物の製造販売と、それに関連する築炉工事(エンジニアリング)を両輪とすることで、製品提供から施工、メンテナンスまで一貫したサービスを提供できるビジネスモデルを構築しています。これにより、顧客との長期的な関係を築き、安定した収益源を確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 耐火物事業
    鉄鋼用、非鉄金属用、セメント用、ガラス用、その他窯業用、環境装置関係炉用など、幅広い産業向けの耐火物製品を製造・販売しています。塩基性れんが、高アルミナ質れんが、不定形耐火物など多種多様な製品があり、最新年度の売上高は約241.67億円、営業利益は約47.23億円と、グループの主要な収益源となっています。
  • エンジニアリング事業
    耐火物を使用する各種工業用窯炉や環境設備などの設計・施工を行っており、必要に応じてメンテナンス工事も請け負っています。これは、単に製品を売るだけでなく、その製品をどのように活用するかというソリューションを提供する事業です。最新年度の売上高は約51.38億円、営業利益は約7.16億円で、耐火物事業を補完する重要な役割を担っています。
  • 二つの事業によるシナジー
    ヨータイグループは「耐火物」の製造販売と「エンジニアリング」の二つの事業を柱としています。耐火物事業で製品を提供し、エンジニアリング事業でその製品を使った設備の設計・施工を行うことで、顧客に対して一貫したサービスを提供できる体制を構築しています。これにより、顧客満足度の向上と安定的な収益確保を目指しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Refractory 事業 242 47 19.5%
Engeneering 事業 51 7 13.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|457 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社(営口窯耐進出口有限公司)の2社で構成されており、耐火物等の製造販売、耐火物納入先の需要に応じた築炉工事(エンジニアリング)を主な事業として取り組んでおります。耐火物は鉄鋼業、化学工業、セメント、ガラスなどの高熱工業には不可欠な基礎資材であり、当社は創立以来その専門メーカーとして営業してまいりました。 当社グループの事業における当社及び連結子会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 「耐火物等」鉄鋼用、非鉄金属用、セメント用、ガラス用、その他窯業用及び環境装置関係炉用を主とした、塩基性れんが、高アルミナ質れんが、粘土質れんが、珪石れんが等の各種耐火れんが及び不定形耐火物等を製造販売しております。 「エンジニアリング」耐火物を使用する各種工業用窯炉、環境設備等の設計・施工を行っており、必要に応じてメンテナンス工事等を請け負っております。 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
耐火物業界における競争が厳しく、今後も激化すると考えられるため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
創立以来の耐火物専門メーカーとしての製造技術と、製品開発・改良・技術開発・基礎研究を行う技術研究所・新材料研究所
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
会社が挙げる主要リスク:経済状況による顧客の耐火物需要減少 / 原材料価格の変動 / 耐火物業界の価格競争激化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ヨータイ(5357)は、特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPに依存する事業モデルではない。汎用的な建材(タイル、レンガ等)の製造・販売が中心であり、無形資産による競争優位性は見られない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

建設業界における建材選定は、設計段階での仕様決定や、施工業者の慣習、既存取引関係に影響される。一度採用された建材を変更するには、設計変更や再見積もりが必要となり、一定のスイッチングコストが発生する可能性がある。しかし、代替建材も多く、顧客の乗り換え障壁は高くない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ヨータイの事業は、製品の利用者が増えることで製品価値が向上するネットワーク効果を生むビジネスモデルではない。製品の品質や価格、供給能力が競争力の源泉であり、ユーザー間の相互作用による価値向上は見られない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の製造ノウハウや、原材料調達における規模の経済、効率的な生産体制により、一定のコスト競争力を有している可能性がある。しかし、業界全体で価格競争が生じやすく、圧倒的なコスト優位性を確立しているとは言えない。為替変動や原材料価格の変動リスクも存在する。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ヨータイは、タイル・レンガ業界において一定の生産能力と販売網を有しており、国内市場においては中堅以上の規模を持つ。これにより、効率的な生産や物流、販売チャネルの維持が可能となっている。しかし、グローバルな視点で見ると、業界全体が多数のプレイヤーで構成されており、寡占化された状況ではない。

  • 耐火物の専門メーカーとしての歴史
    ヨータイは創立以来、耐火物の専門メーカーとして長年の経験と実績を積み重ねてきました。この長い歴史の中で培われた技術力やノウハウは、高品質な耐火物製品の製造と、顧客の多様なニーズに応えるエンジニアリングサービス提供の基盤となっています。特に高温工業分野における信頼は大きな強みです。
  • 多岐にわたる産業への貢献
    鉄鋼業、化学工業、セメント、ガラスなど、様々な高熱工業に不可欠な基礎資材である耐火物を提供しているため、特定の産業に依存しすぎない事業構造を持っています。これにより、特定の産業の景気変動リスクを分散し、安定した事業運営に繋がる可能性があります。幅広い顧客基盤は競争優位性の一つです。
  • 製造から施工までの一貫体制
    耐火物の製造販売だけでなく、耐火物納入先の需要に応じた築炉工事(エンジニアリング)まで手掛けることで、製品の提供からその設置・メンテナンスまでを一貫して行うことができます。この体制により、顧客は製品とサービスをまとめて依頼できるため、利便性が高く、他社との差別化に繋がる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、永年に亘る耐火物製造技術の歴史と経験を後世に継承しつつ、独自の技術を生かして、革新する時代に即した新しい技術と製品を創出し、顧客の満足度を高めるとともに、社会に貢献する誠実な企業を目指しております。 (2)目標とする経営指標当社グループは、収益力の維持とESG経営の推進により、財務価値・非財務価値を高め、社会と調和し、持続的に企業価値を向上し続ける企業を目指しております。このような企業像を実現すべく、売上高経常利益率(経常利益÷売上高)及び自己資本利益率(ROE)を重要な指標として、収益力の強化、企業価値の向上に一層努めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略当連結会計年度における我が国経済は、個人消費や設備投資といった内需を中心に底堅く推移しました。一方、長期化するウクライナ及び中東情勢に加え米国トランプ政権の関税政策に端を発した世界経済の混乱など、先行きは依然不透明なものとなっています。このような状況のなか、当社グループは、高い収益力を維持するために、お客様のニーズをとらえた新製品の開発、技術サービス員の増員、営業拠点の拡充による積極的な営業展開、設備の合理化による低コスト・安定供給体制の強化、安全第一をモットーにした健康経営の推進、GHG排出量削減に向けた取り組みを継続しておこなってまいりました。今後、耐火物市場の成熟、人口構成の変化、テクノロジーの急速な発達、持続可能な社会への貢献など不確実性が高まっております。このような環境の中、①製品・サービスの質の向上による売上拡大②低コスト・安定供給体制の強化③新たな収益源の育成④ESGの推進による経営基盤の構築を進めてまいります。以上の取り組みを実施しながら「財務価値・非財務価値を高め、持続的に企業価値を向上し続ける企業」を目指します。 (4)会社の対処すべき課題当社には、①当社が強みを持つ分野での国内・海外需要の取り込み・戦略的な営業体制の構築②不確実性の高まりに対応する経営体制の整備③原料の備蓄体制の強化と中国以外の調達先の拡大④建設業・物流業2024年問題を考慮したサプライチェーンマネジメント⑤DX推進と人的資本への投資⑥さらなる低コスト・省人化を視野に入れた設備投資⑦カーボンニュートラル実現に向けた設備投資という課題があります。 当社グループは2024年5月10日に第二次中期経営計画(2024-2026年度)を制定しました。目指す企業像である「収益力の維持とESG経営の推進により、財務価値・非財務価値を高め、社会と調和し、持続的に企業価値を向上し続ける企業」の実現に向けて継続的な体制づくりと新たな収益源の育成を行う期間とし、引き続き、ヒト・モノ・情報への投資を行い、投資効果の拡大を図りながら、環境変化に対応して収益力の強化・収益源の多様化を目指し、一層の業績向上に努めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、永年に亘る耐火物製造技術の歴史と経験を後世に継承しつつ、独自の技術を生かして、革新する時代に即した新しい技術と製品を創出し、顧客の満足度を高めるとともに、社会に貢献する誠実な企業を目指しております。 (2)目標とする経営指標当社グループは、収益力の維持とESG経営の推進により、財務価値・非財務価値を高め、社会と調和し、持続的に企業価値を向上し続ける企業を目指しております。このような企業像を実現すべく、売上高経常利益率(経常利益÷売上高)及び自己資本利益率(ROE)を重要な指標として、収益力の強化、企業価値の向上に一層努めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略当連結会計年度における我が国経済は、個人消費や設備投資といった内需を中心に底堅く推移しました。一方、長期化するウクライナ及び中東情勢に加え米国トランプ政権の関税政策に端を発した世界経済の混乱など、先行きは依然不透明なものとなっています。このような状況のなか、当社グループは、高い収益力を維持するために、お客様のニーズをとらえた新製品の開発、技術サービス員の増員、営業拠点の拡充による積極的な営業展開、設備の合理化による低コスト・安定供給体制の強化、安全第一をモットーにした健康経営の推進、GHG排出量削減に向けた取り組みを継続しておこなってまいりました。今後、耐火物市場の成熟、人口構成の変化、テクノロジーの急速な発達、持続可能な社会への貢献など不確実性が高まっております。このような環境の中、①製品・サービスの質の向上による売上拡大②低コスト・安定供給体制の強化③新たな収益源の育成④ESGの推進による経営基盤の構築を進めてまいります。以上の取り組みを実施しながら「財務価値・非財務価値を高め、持続的に企業価値を向上し続ける企業」を目指します。 (4)会社の対処すべき課題当社には、①当社が強みを持つ分野での国内・海外需要の取り込み・戦略的な営業体制の構築②不確実性の高まりに対応する経営体制の整備③原料の備蓄体制の強化と中国以外の調達先の拡大④建設業・物流業2024年問題を考慮したサプライチェーンマネジメント⑤DX推進と人的資本への投資⑥さらなる低コスト・省人化を視野に入れた設備投資⑦カーボンニュートラル実現に向けた設備投資という課題があります。 当社グループは2024年5月10日に第二次中期経営計画(2024-2026年度)を制定しました。目指す企業像である「収益力の維持とESG経営の推進により、財務価値・非財務価値を高め、社会と調和し、持続的に企業価値を向上し続ける企業」の実現に向けて継続的な体制づくりと新たな収益源の育成を行う期間とし、引き続き、ヒト・モノ・情報への投資を行い、投資効果の拡大を図りながら、環境変化に対応して収益力の強化・収益源の多様化を目指し、一層の業績向上に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、個人消費や設備投資といった内需を中心に底堅く推移しました。一方、 長期化するウクライナ及び中東情勢に加え米国トランプ政権の関税政策に端を発した世界経済の混乱など、先行きは依然不透明なものとなっています。 このような状況のなか、当社グループは、高い収益力を維持するために、お客様のニーズをとらえた新製品の開発、技術サービス員の増員、営業拠点の拡充による積極的な営業展開、設備の合理化による低コスト・安定供給体制の強化、安全第一をモットーにした健康経営の推進、GHG排出量削減に向けた取り組みを継続しておこなってまいりました。この結果、当連結会計年度の売上高は293億5百万円と前年同期に比べ1億76百万円の増収となり、過去最高の売上高を更新しました。増収となった要因は、価格改定に加え、窯業向けの大型案件および環境装置向けの受注増等が主な要因であります。営業利益は34億84百万円(売上高営業利益率11.9%)と前年同期に比べ1億17百万円減少し、経常利益は36億40百万円(売上高経常利益率12.4%)と前年同期に比べ63百万円の減少となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、26億23百万円(売上高当期純利益率9.0%)と前年同期に比べ12億55百万円の減少となりました。減益となった要因は、円安を主要因とする原燃料費の上昇、設備投資に伴う減価償却費の増加に加え、前期発生した子会社の持分譲渡、政策保有株売却による特別利益の反動減が主な要因であります。 セグメントごとの経営成績を示すと、次のとおりであります。(耐火物等) 耐火物等事業につきましては、鉄鋼向け以外の受注が増加したこと等により、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比0.9%増の241億67百万円、セグメント利益は前連結会計年度比2.5%増の47億23百万円となりました。 (エンジニアリング) エンジニアリング事業につきましては、鉄鋼向け以外の受注が減少したこと等により、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比0.8%減の51億38百万円、セグメント利益は前連結会計年度比13.9%減の7億16百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は64億12百万円となり、前連結会計年度末より47百万円減少いたしました。これは、税金等調整前当期純利益の獲得、減価償却費の増加があったものの、有形固定資産取得による支出、配当金の支払い、法人税等の支払額、自己株式の取得による支出が主な要因であります。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動の結果、得られた資金は44億31百万円となりました(前連結会計年度比5億67百万円増加)。これは主に、法人税等の支払額15億85百万円等の減少要因があるものの、税金等調整前当期純利益36億98百万円、減価償却費13億84百万円等の増加要因によるものであります。 前連結会計年度に比べて獲得した資金の増加は、売上債権の増減差が主な要因であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は22億45百万円となりました(前連結会計年度比14億91百万円の増加)。これは主に有形固定資産の取得による支出22億92百万円等によるものであります。  前連結会計年度に比べて使用した資金の増加は、投資有価証券の売却による収入が減少したこと等が主な要因であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動の結果、使用した資金は22億63百万円となりました(前連結会計年度比2億73百万円の減少)。これは主に、配当金の支払額19億58百万円等によるものであります。  前連結会計年度に比べて使用した資金の減少は、自己株式の取得による支出が減少したことが主な要因であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績イ. 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)耐火物等18,46997.6エンジニアリング4,35699.8合計22,82698.0 (注) 金額は外注を含み、実際原価で表示しております。 ロ. 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)耐火物等23,21193.79,98491.3エンジニアリング5,453115.7687184.7合計28,66597.310,67294.3 (注) 当連結会計年度において、エンジニアリングの受注残高に著しい変動がありました。これは前連結会計年度に実施された大型工事案件の売上計上により減少していた受注残高の回復が主な要因であります。 ハ. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)耐火物等24,167100.9エンジニアリング5,13899.2合計29,305100.6 (注) 主な販売先の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先当連結会計年度前連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)東京製鐵株式会社4,40815.044,76316.35 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.経営成績当連結会計年度における経営成績につきましては、価格改定に加えて窯業向けの大型案件および環境装置向けの受注増により、当連結会計年度の売上高は293億5百万円となりました。売上原価は原燃料価格が上昇したこと等により、230億74百万円となりました。この結果、売上総利益は62億30百万円となり、販売費及び一般管理費27億46百万円を差引いた営業利益は34億84百万円となりました。  営業外損益については、営業外収益は受取配当金1億円、補助金収入23百万円、不動産賃貸料17百万円、スクラップ売却益14百万円等により1億82百万円となり、営業外費用は固定資産除却損22百万円等により26百万円となりました。この結果、経常利益は36億40百万円となりました。 これにより、売上高経常利益率は前期の12.7%から12.4%となりました。特別損益については、特別利益は投資有価証券売却益により77百万円となり、特別損失は公開買付関連費用により20百万円となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は36億98百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は26億23百万円となりました。  ロ.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、413億79百万円で、内訳は流動資産295億84百万円、固定資産117億94百万円となりました。これは、建物及び構築物、原材料及び貯蔵品の増加等があるものの、受取手形及び売掛金の減少等が主な要因であります。流動資産の主なものは、受取手形及び売掛金92億98百万円(流動資産に占める比率31.4%)、現金及び預金64億12百万円(同21.6%)、原材料及び貯蔵品61億円(同20.6%)、製品52億3百万円(同17.5%)であり、固定資産の主なものは、有形固定資産82億53百万円(固定資産に占める比率69.9%)、投資有価証券30億85百万円(同26.1%)であります。 当連結会計年度末の負債合計は84億30百万円で、流動負債は67億7百万円、固定負債は17億22百万円となりました。これは、長期借入金の増加等があるものの、未払法人税等、流動負債その他に含まれる未払金、退職給付に係る負債の減少等が主な要因であります。流動負債の主なものは、電子記録債務23億97百万円(流動負債に占める比率35.7%)、買掛金19億81百万円(同29.5%)、未払費用14億72百万円(同21.9%)であり、固定負債の主なものは、退職給付に係る負債12億80百万円(固定負債に占める比率74.3%)であります。 当連結会計年度末の純資産合計は329億48百万円であり、内訳の主なものは利益剰余金285億56百万円、資本金26億54百万円、資本剰余金17億10百万円等であります。これは、自己株式の取得、剰余金の配当があったものの、当期純利益の獲得があったことが主な要因であります。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は79.6%となり、財政状態は概ね良好であると判断しております。 ハ.セグメント情報当連結会計年度末におけるセグメント情報につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ニ.キャッシュ・フロー当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性についての分析)当社の運転資金は、主に製品の製造に使用する原材料や資材の調達、さらに、効率的な生産体制の再構築、老朽設備の維持更新、資本政策などに支出されております。これらの資金は、利益により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としております。 当連結会計年度におきましては、税金等調整前当期純利益の獲得、減価償却費の増加等があったものの、有形固定資産の取得による支出、配当金の支払、法人税等の支払いがあったこと等により、現金及び預金残高は64億12百万円と、前期末比47百万円減少いたしました。 (重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定)当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、特に重要なものは以下のとおりであります。 ①繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 ②退職給付債務の算定当社で採用している退職給付制度の一部には、確定給付制度が採用されております。この制度の勤務費用は数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、昇給率等様々な計算基礎により算出しております。当該見積り及び仮定について、将来の経済条件の変動や当社内での環境の変化等により、見直しが必要となった場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する退職給付に係る負債等の金額に重要な影響を与える可能性があります。

事業リスク

  • 経済状況による需要変動
    ヨータイグループの事業は、鉄鋼業や化学工業などの高熱工業における耐火物需要に大きく依存しています。景気悪化によりこれらの産業の生産活動が停滞すると、耐火物の需要が減少し、同社の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。特定の業界に偏らない多業界への参入でリスク分散を図っています。
  • 原材料価格の変動リスク
    耐火物の製造には様々な原材料が必要ですが、これらの価格は原材料生産地域の経済状況、為替相場の変動、地政学的リスクなどによって大きく変動する可能性があります。原材料価格の高騰は製造コストを押し上げ、利益率を圧迫することで、同社の業績や財務状況に影響を与える可能性があります。多様な調達ルート確保で対応しています。
  • 激しい価格競争と海外展開リスク
    耐火物業界は競争が厳しく、今後も激化する可能性があります。競合他社が低価格で同種製品を提供した場合、同社の業績に影響が出る可能性があります。また、中国に完全子会社を設立するなど海外展開を進めていますが、現地の法的規制や商習慣の違いから予測不能な事態が発生し、業績に影響を及ぼすリスクもあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,424 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経済状況当社グループの事業は主に耐火物の製造販売であり、耐火物納入先の需要に応じた築炉工事(エンジニアリング)も行っております。耐火物は鉄鋼業、化学工業、セメント、ガラスなどの高熱工業には不可欠な基礎資材ではありますが、経済状況によっては、顧客の耐火物需要が減少し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このような状況に対応すべく、営業、研究開発、製造、技術サービスが一体となって、製品の開発及び販売を実施していきます。また、特定の業界の好不況の影響を極力防ぐために多業界への参入を進めていきます。 (2)原材料価格原材料の価格は、原材料生産地域の経済状況、為替相場の変動、地政学的リスク等により、大きく変動する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このような状況に対応すべく、中国を中心としながらも、多様な調達ルートを確保し、リスクを分散していきます。 (3)価格競争耐火物業界における競争は大変厳しいものがあり、今後も激化するものと考えられます。当社グループは、耐火物の専門メーカーとして製品を供給しておりますが、競合他社が同種の製品をより低価格で提供できることになった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このような状況に対応すべく、営業、研究開発、製造、技術サービスが一体となって、誠実かつ機動的な顧客対応を行うとともに、仕入れ原価の低減、合理化設備等の導入などによる生産効率の改善により、一層の原価低減を実施していきます。 (4)海外展開当社は営口窯耐進出口有限公司を2023年6月に完全子会社として設立いたしました。販売について現地動向を随時把握のうえ、適切に対応しておりますが、現地の法的規制や商習慣等は日本と大きく異なっているため、予測不能な事態が発生した場合には当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このような状況に対応すべく、現地法人と連携し、有事の際に適切に対応できるように、情報収集に努めてまいります。 (5)自然災害等当社グループは岡山県に2工場、大阪府に1工場、岐阜県に1工場の計4箇所の製造拠点を有しております。これらの製造拠点が地震や台風等の自然災害に被災した場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このような状況に対応すべく、各自治体と連携し、リスク予想を把握するとともに、BCP(事業継続計画)を推進し、被害を最小限にするよう努めてまいります。 (6)感染症拡大によるリスク新型コロナウイルス等の感染症が世界的に拡大し長期化した場合、経済活動の停滞による原材料供給不安、耐火物需要の減少により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。このような状況に対応すべく、情報収集に努め、原材料は在庫水準の適正化、生産面は感染予防策等の実施による生産維持などで、被害を最小限にするように努めてまいります。

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