研究開発活動(本文)
FY2025|3,025 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに、要求品質に適合したルツボなどの容器、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅合金などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国、東南アジアおよび北米を中心に、それぞれの国の要求品質にあった製品を開発し輸出しております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場では、当社グループの代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について、他社との差別化を図る材質改良を継続し、積極的に拡販を進めております。また、大型製品への対応、量産効率向上を目的に、成形装置である大型CIP(冷間等方圧プレス)に続いて大型焼成炉を新規導入しており、生産性、品質性能が大幅に向上しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りするなど時機を逸しない研究開発活動を行っております。断熱不定形材(パッチング材)「ライトテックス(LITETEX)」シリーズは、RCF規制(特定化学物質予防規則の一部)に抵触しない断熱不定形材として、多数のお客様よりご好評を頂き、順調に販売を伸ばしております。また、CO2削減、工期短縮、省力化につながる新製品群として、①易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)、②取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ)を開発・製品化いたしました。これらの製品は、養生~乾燥~使用開始までの時間について、従来不定形耐火物対比1/3(VEシリーズ)、1/8(VELOXシリーズ)と、大幅な時短を実現しております。さらに、構造体にした際に割れ難く亀裂が進展し難い高靭性流し込み材「W2シリーズ」も開発・製品化を完了しており、逐次市場へ投入してまいります。 自動車の電動化が進む中で、使用される電池や磁石、MLCC製造には高機能の定形ルツボをはじめとする定形耐火物や不定形耐火物が必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく、活性金属に抵抗性の高いカルシアルツボの開発に着手し、既に製品化(大型化)を実現しており、今後社会実装を進めてまいります。また、超高温用途としてジルコニアルツボ(ZIRCONIX)の用途別の改良を継続し、適用範囲も拡大しております。今後も一層の品質安定化、新規開発を進めてまいります。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ「キャニスタ」についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 鉄鋼市場では、高炉から高温で溶解される銑鉄、スラグを受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびレンガについて、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 工業炉市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom (フリーダム)」を展開、新機能を付与するなどの改良を行い、特許申請とともに拡販を進めております。1年以上のメンテナンスフリーを実現するなど、これまでにない画期的な性能を有する工業炉であります。また、ルツボを使用したルツボ式連続溶解炉「MK炉」も、引き続き高い評価を頂いております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ取鍋電気加熱装置「エレマックス」をさらに改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。この製品は、電気故の蓄熱特性も有しており、今後こうした特徴をさらに深く追求してまいります。 環境・工事市場では、焼却炉・溶融炉向けに、技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びていることから、従来製品の機能向上に向けた開発を積極的に進めております。また、築炉作業の工数低減に寄与できる炉材(易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)等)・工法の開発にも注力しております。 研究開発活動については、研究部門を中心に各技術部門が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めております。産学連携の枠組みを活用した各種研究では適宜特許出願を実施し、今後の新製品、新事業へのシーズ開発を進めております。特許出願内容としては二次電池負極材活物質の開発として、リチウムイオン電池など二次電池の高容量化に貢献する研究を、ナノ素材である酸化グラフェン研究では、抗菌分野など用途研究成果を特許出願、リチウムイオン電池など二次電池分野では一部特許査定まで至っております。酸化グラフェン研究では製品化において重要な要素である量産化プロセスまで準備が進んでおり、今後の社会実装へ向け進めてまいります。今後はこれまで以上に産学連携の枠組みを充実させ、より研究環境の整った中で、将来を見据えた礎を構築してまいります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物事業(鋳造事業、鉄鋼事業) ①省エネ、省メンテ性、省力化を加味した関連製品の開発改良、市場展開 ・環境および高断熱不定形耐火物(製品名:LITETEX)シリーズ化 ・易乾燥性流し込み材(VEシリーズ) ・取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ) ・高靭性流し込み材(W2シリーズ) ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ②カルシアルツボ(チタン等活性金属用途)、 ジルコニアルツボ(超高温用途、製品名:ZIRCONIX) ③黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ④浸漬型溶融金属保温チューブの高付加価値化(製品名:サーモチューブ、ゼブラサーモ) ⑤放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続 (製品名:キャニスタ) ⑥特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑦高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物事業の研究開発費の金額は、196,575千円です。 (2) エンジニアリング事業(工業炉事業、環境・工事事業) ①軽作業、高歩留まり、省エネ型、酸化物抑制炉(製品名:Freedom(フリーダム)) ②電気式取鍋加熱装置の開発改良(製品名:エレマックス) ③メンテナンス性能向上型、アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④ルツボ式高性能アルミニウム連続溶解兼保持炉(製品名:メルキーパー) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等) ⑥直接通電式アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉の開発(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、139,265千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、335,840千円であります。
FY2024|2,776 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに、要求品質に適合したルツボなどの容器、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅合金などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国、東南アジアおよび北米を中心に、それぞれの国の要求品質にあった製品を開発し輸出しております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場では、当社グループの代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について、他社との差別化を図る材質改良を継続し、積極的に拡販を進めております。また、大型製品への対応、量産効率向上を目的に、成形装置である大型CIP(冷間等方圧プレス)に続いて大型焼成炉を新規導入しており、生産性、品質性能が大幅に向上しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りするなど時機を逸しない研究開発活動を行っております。断熱不定形材(パッチング材)「ライトテックス(LITETEX)」シリーズは、RCF規制(特定化学物質予防規則の一部)に抵触しない断熱不定形材として、多数のお客様よりご好評を頂き、順調に販売を伸ばしております。また、CO2削減、工期短縮、省力化につながる新製品群として、①易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)、②取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ)を開発・製品化いたしました。これらの製品は、養生~乾燥~使用開始までの時間について、従来不定形耐火物対比1/3(VEシリーズ)、1/8(VELOXシリーズ)と、大幅な時短を実現しております。さらに、構造体にした際に割れ難く亀裂が進展し難い高靭性流し込み材「W2シリーズ」も開発・製品化を完了しており、逐次市場へ投入してまいります。 自動車の電動化が進む中で、使用される電池や磁石、MLCC製造には高機能の定形ルツボをはじめとする定形耐火物や不定形耐火物が必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく、活性金属に抵抗性の高いカルシアルツボの開発に着手し、既に製品化(大型化)の目途が立っております。また、超高温用途としてジルコニアルツボ(ZIRCONIX)の用途別の改良を継続し、適用範囲も拡大しております。今後も一層の品質安定化、新規開発を進めてまいります。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ「キャニスタ」についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 鉄鋼市場では、高炉から高温で溶解される銑鉄、スラグを受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびレンガについて、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 工業炉市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom (フリーダム)」を展開、新機能を付与するなどの改良を行い、特許申請とともに拡販を進めております。1年以上のメンテナンスフリーを実現するなど、これまでにない画期的な性能を有する工業炉であります。また、ルツボを使用したルツボ式連続溶解炉「MK炉」も、引き続き高い評価を頂いております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ取鍋電気加熱装置「エレマックス」をさらに改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。この製品は、電気故の蓄熱特性も有しており、今後こうした特徴をさらに深く追求してまいります。 環境・工事市場では、焼却炉・溶融炉向けに、技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びていることから、従来製品の機能向上に向けた開発を積極的に進めております。また、築炉作業の工数低減に寄与できる炉材(易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)等)・工法の開発にも注力しております。 研究開発活動については、製品開発部、鋳造技術部、鉄鋼技術部、工業炉技術部が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めております。今後はこれまで以上に産学連携の枠組みを充実させ、より研究環境の整った中で、将来を見据えた礎を構築して参ります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物事業(鋳造事業、鉄鋼事業) ①省エネ、省メンテ性、省力化を加味した関連製品の開発改良、市場展開 ・環境および高断熱不定形耐火物(製品名:LITETEX)シリーズ化 ・易乾燥性流し込み材(VEシリーズ) ・取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ) ・高靭性流し込み材(W2シリーズ) ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ②カルシアルツボ(チタン等活性金属用途)、 ジルコニアルツボ(超高温用途、製品名:ZIRCONIX) ③黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ④浸漬型溶融金属保温チューブの高付加価値化(製品名:サーモチューブ、ゼブラサーモ) ⑤放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続 (製品名:キャニスタ) ⑥特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑦高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物事業の研究開発費の金額は、183,209千円です。 (2) エンジニアリング事業(工業炉事業、環境・工事事業) ①軽作業、高歩留まり、省エネ型、酸化物抑制炉(製品名:Freedom(フリーダム)) ②電気式取鍋加熱装置の開発改良(製品名:エレマックス) ③メンテナンス性能向上型、アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④ルツボ式高性能アルミニウム連続溶解兼保持炉(製品名:メルキーパー) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等) ⑥直接通電式アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉の開発(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、123,573千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、306,783千円であります。
FY2023|2,776 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに、要求品質に適合したルツボなどの容器、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅合金などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国、東南アジアおよび北米を中心に、それぞれの国の要求品質にあった製品を開発し輸出しております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場では、当社グループの代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について、他社との差別化を図る材質改良を継続し、積極的に拡販を進めております。また、大型製品への対応、量産効率向上を目的に、成形装置である大型CIP(冷間等方圧プレス)に続いて大型焼成炉を新規導入しており、生産性、品質性能が大幅に向上しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りするなど時機を逸しない研究開発活動を行っております。断熱不定形材(パッチング材)「ライトテックス(LITETEX)」シリーズは、RCF規制(特定化学物質予防規則の一部)に抵触しない断熱不定形材として、多数のお客様よりご好評を頂き、順調に販売を伸ばしております。また、CO2削減、工期短縮、省力化につながる新製品群として、①易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)、②取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ)を開発・製品化いたしました。これらの製品は、養生~乾燥~使用開始までの時間について、従来不定形耐火物対比1/3(VEシリーズ)、1/8(VELOXシリーズ)と、大幅な時短を実現しております。さらに、構造体にした際に割れ難く亀裂が進展し難い高靭性流し込み材「W2シリーズ」も開発・製品化を完了しており、逐次市場へ投入してまいります。 自動車の電動化が進む中で、使用される電池や磁石、MLCC製造には高機能の定形ルツボをはじめとする定形耐火物や不定形耐火物が必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく、活性金属に抵抗性の高いカルシアルツボの開発に着手し、既に製品化(大型化)の目途が立っております。また、超高温用途としてジルコニアルツボ(ZIRCONIX)の用途別の改良を継続し、適用範囲も拡大しております。今後も一層の品質安定化、新規開発を進めてまいります。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ「キャニスタ」についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 鉄鋼市場では、高炉から高温で溶解される銑鉄、スラグを受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびレンガについて、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 工業炉市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom (フリーダム)」を展開、新機能を付与するなどの改良を行い、特許申請とともに拡販を進めております。1年以上のメンテナンスフリーを実現するなど、これまでにない画期的な性能を有する工業炉であります。また、ルツボを使用したルツボ式連続溶解炉「MK炉」も、引き続き高い評価を頂いております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ取鍋電気加熱装置「エレマックス」をさらに改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。この製品は、電気故の蓄熱特性も有しており、今後こうした特徴をさらに深く追求してまいります。 環境・工事市場では、焼却炉・溶融炉向けに、技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びていることから、従来製品の機能向上に向けた開発を積極的に進めております。また、築炉作業の工数低減に寄与できる炉材(易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)等)・工法の開発にも注力しております。 研究開発活動については、製品開発部、鋳造技術部、鉄鋼技術部、工業炉技術部が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めております。今後はこれまで以上に産学連携の枠組みを充実させ、より研究環境の整った中で、将来を見据えた礎を構築して参ります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物事業(鋳造事業、鉄鋼事業) ①省エネ、省メンテ性、省力化を加味した関連製品の開発改良、市場展開 ・環境および高断熱不定形耐火物(製品名:LITETEX)シリーズ化 ・易乾燥性流し込み材(VEシリーズ) ・取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ) ・高靭性流し込み材(W2シリーズ) ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ②カルシアルツボ(チタン等活性金属用途)、 ジルコニアルツボ(超高温用途、製品名:ZIRCONIX) ③黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ④浸漬型溶融金属保温チューブの高付加価値化(製品名:サーモチューブ、ゼブラサーモ) ⑤放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続 (製品名:キャニスタ) ⑥特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑦高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物事業の研究開発費の金額は、167,911千円です。 (2) エンジニアリング事業(工業炉事業、環境・工事事業) ①軽作業、高歩留まり、省エネ型、酸化物抑制炉(製品名:Freedom(フリーダム)) ②電気式取鍋加熱装置の開発改良(製品名:エレマックス) ③メンテナンス性能向上型、アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④ルツボ式高性能アルミニウム連続溶解兼保持炉(製品名:メルキーパー) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等) ⑥直接通電式アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉の開発(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、138,952千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、306,863千円であります。
FY2022|2,751 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに、要求品質に適合したルツボなどの容器、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅合金などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国および東南アジア、北米を中心に、それぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出を行っております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場では、弊社の代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について、他社との差別化を図る材質改良を継続し積極的に拡販を進めております。また、大型製品への対応、量産効率向上を目的に、成形装置である大型CIP(冷間等方圧プレス)に続き大型焼成炉の新規導入を行い、生産性、品質性能が大幅に向上しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りすることで、時機を逸しない研究開発活動を行っております。開発材としては断熱不定形材(パッチング材)「ライトテックス(LITETEX)」シリーズを市場展開しており、RCF規制(特定化学物質予防規則の一部)に抵触しない断熱不定形材であり、多数のお客様よりご好評を頂き順調に販売を伸ばしております。またCO2削減、工期短縮、省力化につながる新製品群として、①易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)、②取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ)を開発・製品化いたしました。これらの開発品は、養生~乾燥~使用開始までの時間について、従来不定形耐火物対比1/3(VEシリーズ)、1/8(VELOXシリーズ)と大きな時短を実現しております。また高機能製品として、構造体にした際に割れ難く、亀裂が進展し難い高靭性流し込み材「W2シリーズ」も開発・製品化を完了しており、逐次市場へ投入してまいります。 また、自動車の電動化が進む中で、使用される電池や磁石、MLCC製造には高機能の定形ルツボや不定形耐火物が必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく、活性金属に抵抗性の高いカルシアルツボの開発に着手し、製品化(大型化)の目途が立っております。さらに、超高温用途としてジルコニアルツボ(ZIRCONIX)の用途別の改良も継続し、適用範囲も拡大しております。今後も一層の品質安定化、新規開発を進めて参ります。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ「キャニスタ」についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 鉄鋼市場では、高炉から高温で溶解される銑鉄、スラグを受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびレンガについて、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 工業炉市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom (フリーダム)」を展開、新機能を付与するなどの改良を行い、特許申請とともに拡販を進めております。1年以上のメンテナンスフリーを実現しており、これまでにない画期的な性能となります。また、メンテナンスのし易さを徹底追及した「NM炉」も、引き続き高い評価を頂いております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ電気式取鍋加熱装置「エレマックス」を更に改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。電気故の蓄熱特性もみられ、今後特徴をさらに深く研究して参ります。 環境・工事市場では、焼却炉・溶融炉向けに、技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びており、従来製品の機能向上に向けた開発も進めております。また、築炉作業の工数低減に寄与できる炉材(易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)等)・工法の開発にも注力しております。 研究開発活動については、製品開発部、鋳造技術部、鉄鋼技術部、工業炉技術部が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めております。研究開発活動については産学連携の枠組みを充実させ、より研究環境の整った中で、今後を見据えた礎を構築して参ります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物事業(鋳造事業、鉄鋼事業) ①省エネ、省メンテ性、省力化を加味した関連製品の開発改良、市場展開 ・環境および高断熱不定形耐火物(製品名:LITETEX)シリーズ化 ・易乾燥性流し込み材(VEシリーズ) ・取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ) ・高靭性流し込み材(W2シリーズ) ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ②カルシアルツボ(チタン等活性金属用途)、ジルコニアルツボ(超高温用途、製品名:ZIRCONIX) ③黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ④浸漬型溶融金属保温チューブの高付加価値化(製品名:サーモチューブ、ゼブラサーモ) ⑤放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続(製品名:キャニスタ) ⑥特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑦高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物事業の研究開発費の金額は、125,519千円です。 (2) エンジニアリング事業(工業炉事業、環境・工事事業) ①軽作業、高歩留まり、省エネ型、酸化物抑制炉(製品名:Freedom(フリーダム)) ②電気式取鍋加熱装置の開発改良(製品名:エレマックス) ③メンテナンス性能向上型、アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④ルツボ式高性能アルミニウム連続溶解兼保持炉(製品名:メルキーパー) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等) ⑥直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉の開発(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、70,755千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、196,275千円であります。
FY2021|2,858 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに要求品質に適合したルツボなどの容器や、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅合金などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国および東南アジア、北米を中心にそれぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出に繋げております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場では、弊社の代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について他社との差別化を図る材質改良を継続し積極的に拡販を進めております。また大型製品への対応、量産効率向上を目的に成形装置として大型CIP(冷間等方圧プレス)に続き大型焼成炉の新規導入を行い、生産性、品質性能が大幅に向上しております。また、ルツボに通電させることでCO2削減効果(地球環境対策)とともに高い溶湯温度制御性を有する「エレクリンキーパー」について、有力顧客と連携し更なる省エネ化・低コスト化を図った改良を継続実施しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りすることで時機を逸さない研究開発活動を行っております。一昨年より開発販売を開始した断熱不定形材(パッチング材)「ライトテックス(LITETEX)」シリーズは、RCF規制(特定化学物質予防規則の一部)に抵触しない断熱不定形材であり、多数のお客様よりご好評を頂き順調に販売を伸ばしております。昨年はCO2削減、工期短縮、省力化につながる新製品群として、①易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)、②取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ)を開発・製品化しました。これらの開発品は養生~乾燥~使用開始までの時間について、従来不定形耐火物対比1/3(VEシリーズ)、1/8(VELOXシリーズ)と大きな時短を実現しております。また高機能製品として、構造体にした際に割れ難く、亀裂が進展し難い高靭性流し込み材「タフテックス(TAFUUTEX)」も開発・製品化を完了しており、逐次市場へ投入して参ります。また、自動車の電動化が進む中で使用される電池や磁石、MLCC製造には高機能の定形ルツボや不定形耐火物が必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく、活性な金属に抵抗性の高いカルシアルツボの開発に着手し製品化(大型化)の目途が立っております。さらに超高温用途としてジルコニアルツボ(ZIRCONIX)の用途別の改良も継続し適用範囲も拡大しております。今後も一層の品質安定化、新規開発を進めてまいります。 アルミニウム市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom (フリーダム)」を展開、新機能を付与するなどの改良を行い、特許申請とともに拡販を進めております。また、従来から販売している省エネやメンテナンス性を徹底追求した「NM炉」も引き続き高い評価をいただいております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ電気式取鍋加熱装置「エレマックス」を更に改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。 鉄鋼市場では、高炉からの高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材について、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、焼却炉・溶融炉向けに技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びており、従来製品の機能向上に向けた開発も進めております。また築炉作業の工数低減に寄与できる炉材(易乾燥性流し込み材(VEシリーズ)等)・工法の開発にも注力しております。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ「キャニスタ」についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 研究開発活動については、製品開発部、鋳造技術部、鉄鋼技術部、エンジニアリング部門が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めております。本年4月には、営業部門組織にあった築炉事業部を工業炉技術部と改名して技術部門組織に組み入れ、他の技術部門と連動することで市場ニーズの速やかな取り込みを軸に工業炉関連の強化を図ってまいります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物事業 ①省エネ、省メンテ性、省力化を加味した関連製品の開発改良、市場展開 ・環境および高断熱不定形耐火物(製品名:LITETEX)シリーズ化 ・易乾燥性流し込み材(VEシリーズ) ・取鍋用不定形耐火物(VELOXシリーズ) ・高靭性流し込み材(TAFUUTEX:タフテックス) ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ・エレクリンキーパー用ルツボ ②カルシアルツボ(チタン等活性金属用途)、ジルコニアルツボ(超高温用途、製品名:ZIRCONIX) ③黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ④浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ 高効率タイプ 製品名:ゼブラサーモ) ⑤放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続(製品名:キャニスタ) ⑥特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑦高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物事業の研究開発費の金額は、110,870千円です。 (2) エンジニアリング事業 ①軽作業、高品位、低コストアルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良 (製品名:無酸化炉Freedom) ②電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス) ③省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(製品名:MK炉) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等) ⑥直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、39,738千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、150,609千円であります。
FY2020|2,442 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに要求品質に適合したルツボなどの容器や、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅合金などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国および東南アジア、北米を中心にそれぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出に繋げております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場では、弊社の代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について他社との差別化を図る材質改良を継続するとともに、省エネ型縦溝付ルツボ「ゼブラックス(ZEBRAX)」の一層の改良を行い、積極的に拡販を進めております。これら製品の製造工程においては、CIP(冷間等方圧プレス)の新規導入により、生産性、品質性能が大幅に向上しております。また、ルツボに通電させることでCO2削減効果(地球環境対策)とともに高い溶湯温度制御性を有する「エレクリンキーパー」について、有力顧客と連携し更なる省エネ化・低コスト化を図った改良を継続実施しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りすることで時機を逸さない研究開発活動を行っております。この度、断熱不定形材(パッチング材)「ライトテックス(LITETEX)」シリーズを完成させ販売開始いたしました。この製品はRCF規制(特定化学物質予防規則の一部)に抵触しない断熱不定形材であり、多数のお客様より好評をいただいております。また、自動車の電動化が進む中で使用される電池や磁石製造には高機能の誘導炉用不定形耐火物や定形ルツボなどが必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく一層の品質安定化、新規開発を進めております。 アルミニウム市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom(フリーダム)」を展開、新機能を付与するなどの改良を行い、拡販を進めております。また、従来から販売している省エネやメンテナンス性を徹底追求した「NM炉」も引き続き高い評価をいただいております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ電気での取鍋加熱装置「エレマックス」を更に改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。昨年、中部電力と共同開発した「ブローホールチェッカーBC-1」はテレビや新聞でも取り上げられました。この検査装置はダイカスト製品の内部に残る空隙を検査するもので、本年4月より販売開始しました。 鉄鋼市場では、高炉からの高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材について、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、焼却炉・溶融炉向けに技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びており、従来製品の機能向上に向けた開発も進めております。また築炉作業の工数低減に寄与できる炉材・工法の開発にも注力しております。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ「キャニスタ」についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 研究開発活動については、製品開発部、鋳造技術部、エンジニアリング部門、各工場の技術部門が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めておりますが、本年4月に組織改正を行い、鉄鋼技術部を新たに設けるとともに、工場技術課を「鋳造技術部」と「鉄鋼技術部」に集約し、製品開発部を含めた3部体制として技術部門全体の強化を図っております。当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物事業 ①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良 ・環境および高断熱不定形耐火物(製品名:LITETEX) ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ・エレクリンキーパー用ルツボ ②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ) ④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続(製品名:キャニスタ) ⑤特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑥高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物事業の研究開発費の金額は、79,406千円です。 (2) エンジニアリング事業 ①軽作業、高品位、低コストアルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良 (製品名:無酸化炉Freedom) ②電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス) ③省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(製品名:MK炉) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。 ⑥直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、49,026千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、128,432千円であります。
FY2019|2,162 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに要求品質に適合したルツボなどの容器や、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅や関連金属などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国および東南アジア、北米を中心にそれぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出に繋げております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場においては、弊社の代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について他社との差別化を図る材質改良を継続するとともに、省エネ型縦溝付ルツボ「ゼブラックス(ZEBRAX)」の一層の改良を行い、積極的に拡販を進めております。これら製品の製造工程においては、大型CIP(冷間等方圧加圧装置)の新規導入により、生産性、品質性能が大幅に向上しております。また、ルツボに通電させることでCO2削減効果(地球環境対策)とともに高い溶湯温度制御性を有する「エレクリンキーパー」について、有力顧客と連携し更なる省エネ化・低コスト化を図った改良を継続実施しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りし時機を逸さない研究開発活動を行っております。自動車で進むダウンサイジングに使用される耐熱合金製のターボチャージャー翼やそのハウジング製造には高機能の誘導炉用不定形耐火物や定形ルツボなどが必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく一層の品質安定化、新規開発を進めております。 当市場では、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom(フリーダム)」の販売を一昨年開始いたしましたが、新機能を付与するなどの改良を行い、拡販を進めております。また、従来から販売している省エネやメンテナンス性を徹底追求した「NM炉」も引き続き高い評価をいただいております。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ電気での取鍋加熱装置「エレマックス」を更に改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現するとともに、作業現場の酷暑対策に貢献しております。 鉄鋼市場では、高炉からの高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材について、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、焼却炉・溶融炉向けに技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びており、従来製品の機能向上に向けた開発も進めております。また築炉作業の工数低減に寄与できる炉材・工法の開発にも注力しております。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ(キャニスタ)についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 研究開発活動については、製品開発部、鋳造技術部、エンジニアリング部門、工場部門の技術課が連携し、高い顧客満足を得るための取組を進めております。当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物等事業 ①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良 ・環境対策不定形耐火物 ・高断熱不定形材 ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ・エレクリンキーパー用ルツボ ②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ) ④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産の継続(製品名:キャニスタ) ⑤特殊耐熱性合金用、鋳鋼および新合金、高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑥高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における耐火物等事業の研究開発費の金額は、86,391千円です。(2) エンジニアリング事業 ①軽作業、高品位、低コストアルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良 (製品名:無酸化炉Freedom) ②電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス) ③省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ④省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(製品名:MK炉) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。 ⑥直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー) 当連結会計年度におけるエンジニアリング事業の研究開発費の金額は、35,111千円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、121,501千円であります。
FY2018|2,038 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、高機能化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに要求品質に適合したルツボなどの容器や、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅や関連金属などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っております。日本国内だけではなく、中国および東南アジア、北米を中心にそれぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出に繋げております。また、技術供与によるロイヤリティーを確保するための技術開発も継続的に進めております。 鋳造市場においては、弊社の代表的製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」について他社との差別化を図る材質改良を継続するとともに、省エネ型縦溝付ルツボ「ゼブラックス(ZEBRAX)」の一層の改良を行い、積極的に拡販を進めております。また、ルツボに通電させることでCO2削減効果(地球環境対策)とともに高い溶湯温度制御性を有する「エレクリンキーパー」について、有力顧客と連携し更なる省エネ化・低コスト化を図った改良を実施しております。 不定形耐火物では、環境にやさしい炉材の開発に注力し、将来の環境規制を先取りし時機を逸さない研究開発活動を行っております。自動車で進むダウンサイジングに使用される耐熱合金製のターボチャージャー翼やそのハウジング製造には高機能の誘導炉用不定形耐火物や定形ルツボなどが必要であり、こうした顧客ニーズに応えるべく一層の品質安定化、新規開発を進めております。 当市場では、省エネやメンテナンス性を徹底追求した「NM炉」が高い評価をいただいております。また、新しい取組みとして、炉内の酸化物発生を大幅に抑え、酸化物清掃作業の回数を削減できる新型溶解炉「Freedom(フリーダム)」の販売を開始いたしました。取鍋の分野でも、CO2削減効果や高い温度制御性という特徴を持つ電気での取鍋加熱装置「エレマックス」を更に改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を実現しております。 鉄鋼市場では、高炉からの高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材について、要求の厳しい国内顧客にきめ細かく対応するとともに、徹底した品質管理と継続的な技術開発を行っております。こうして国内で培った最新技術と品質管理手法を、海外の技術供与先ならびに現地顧客へ紹介・提供し、ロイヤリティー収入に繋げております。 環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、焼却炉・溶融炉向けに技能経験が浅くとも施工が可能な不定形耐火物が改めて脚光を浴びており、従来製品の機能向上に向けた開発を進めております。 原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ(キャニスタ)についても、引き続き品質のレベルアップに努めております。 研究開発活動は、製品開発部、鋳造技術部、エンジニアリング部、工場部門の技術課と連携し高い顧客満足を得るため取り組んでおります。ISO9001:2015年度版への移行も完了し、品質の維持・向上に向けた研究開発活動にこれまで以上に努めて参ります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。(1) 耐火物等事業 ①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良 ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス) ・エレクリンキーパー用ルツボ ・環境対策不定形耐火物 ・高断熱不定形材 ②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス) ③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ) ④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産確立と継続 (製品名:キャニスタ) ⑤鋳鋼および新合金、特殊耐熱性合金用 高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、ジルコニアルツボ、 プリシェイプルツボ、ゲルキャストルツボなど) ⑥高炉用不定形耐火物の性能向上 当連結会計年度における研究開発費の金額は、8千6百万円です。(2) エンジニアリング事業 ①軽作業、高品位、低コストアルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良 (製品名:無酸化炉Freedom) ②省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉) ③省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(製品名:MK炉) ④直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー) ⑤焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。 ⑥電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス) 当連結会計年度における研究開発費の金額は、3千9百万円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1億2千4百万円であります。
FY2017|2,088 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、高度化する金属やガラスなどの高温溶解プロセス向けに高度化する要求品質に適合したルツボなどの容器や、定形および不定形耐火物、その設備・プロセスの研究開発を行っております。 主な取引先である自動車及び関連産業、機械、重機に使用されるアルミニウムや鉄および電気・電子を中心とした銅や関連金属などの鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル市場を対象とした製品の開発改良を行っています。これら製品は中国および東南アジア、北米などにそれぞれの国の要求品質にあった製品開発を行い輸出に繋げています。併せて輸出に適さない製品や地域には技術供与によるロイヤリティーを得るべく技術開発を継続的に進めています。 鋳造市場においては、弊社代表的製品である黒鉛ルツボでは、従来製品(「フェニックス」)の材質改良を継続するとともに、省エネ型縦溝付ルツボ「ゼブラックス(ZEBRAX)」の一層の改良を進めております。またルツボに通電させることでCO2削減(地球環境対策)と共に高い溶湯温度制御性を有する「エレクリンキーパー」などを有力顧客と連携し継続改良し、拡大の期待の持てる段階です。また不定形耐火物では昨今のRCF規制に該当しない製品やホウ素を含まない誘導炉用スタンプの開発など規制の先取りも含めた時機を逸さない研究開発活動を行っております。自動車で進むダウンサイジングに使用される耐熱合金製のターボチャージャー翼やそのハウジング製造には誘導炉用不定形や定形ルツボなどが使われており、これらに向け顧客要求を満足させる一層の安定品質や開発を進めております。 当市場での新しい取組みをしている設備に、最新のタッチパネルを付属させた改良タイプのアルミニウム連続溶解兼保持炉「メルキーパー」がありますが、これから必要となるIoT炉の先駆けとして評価されており更に改良を進めています。一方同じ用途の「NM炉」は、省エネやメンテナンス性を徹底追求した製品で高評価ですが、別の切り口から更に酸化物の発生を抑える改良を進めております。取鍋の分野でも、CO2削減や高い温度制御性を狙って開発した電気での取鍋加熱装置「エレマックス」の一層の効率化を求め改良し、ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性も確保でき、販売へ繋げております。 鉄鋼市場では、高炉からの高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材について、要求の厳しい国内顧客満足のため、きめ細かな顧客対応とともに継続的に技術開発をしています。この国内で培った最新技術を海外の技術供与先(ライセンシー)ならびに現地顧客へ提供・紹介しロイヤリティー収入に繋げております。また昨年度末からこの市場を対象に、革新的技術開発をスタートさせ技術供与先(ライセンシー)の協力も得ながら世界規模でのプレゼンス獲得を狙っております。 環境・リサイクル・再生エネルギー市場のうち、焼却炉・溶融炉向けに同じ製品で流し込みと吹きつけの両用に対応できる製品、厳密な乾燥の不要(乾燥時間の短縮可能)な不定形製品など施工現場での制約を少なくし、工数も少なくできる耐火物を開発し、それぞれ実炉において成果を得ております。原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理を目的とした特殊ルツボ(キャニスタ)は品質保証のレベルアップに努めております。 研究開発活動は、技術センター(技術開発室)、エンジニアリング部、工場部門の技術課と連携し高い顧客満足を得るため取り組んでおります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。 (1) 耐火物等事業 ①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良。 ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス)。 ・エレクリンキーパー用ルツボ。 ・2層式誘導炉用ルツボ(製品名:WBC) ②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス)。 ③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ)。 ④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産確立と継続(製品名:キャニスタ)。 ⑤鉄鋼及び新合金、特殊耐熱性合金用 高周波誘導炉ルツボの改良 (製品名:ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、プリシェイブルツボ、ゲルキャストルツボなど)。 ⑥高炉用不定形耐火物の性能向上活動。 当連結会計年度における研究開発費の金額は、1億円です。 (2) エンジニアリング事業 ①省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉)。 ②省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(特許取得)。 ③直接通電式アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー) ④焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。 ⑤電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス)。 当連結会計年度における研究開発費の金額は、2千9百万円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1億2千9百万円であります。
FY2016|2,082 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、自動車などの輸送機器、機械、重機などを中心としたアルミニウム・鉄系や電気・電子を中心とした銅の鋳造市場、高炉・電炉などの鉄鋼市場、環境・リサイクル・再生エネルギー市場向け製品開発改良を行っています。海外へは、中国および東南アジア諸国、北米を中心にそれぞれの国に則した製品開発を行い輸出に繋げています。また技術供与によるロイヤリティー収益も重要視し技術開発を継続的に進めています。 鋳造市場では、弊社の代表製品である黒鉛ルツボ「フェニックス」の材質改良を継続し、他社との差別化を図る活動を進めています。省エネ効果により鋳造工学会より豊田賞を受賞した省エネ型縦溝付ルツボ「ZEBRAX」の改良を継続し用途を拡大しております。このフェニックスの基本技術を踏襲しルツボに直接通電させ発熱させる省エネ炉「エレクリンキーパー」は、有力な顧客でフィールドテストが順調に進んだこともあり、期末より拡大使用されております。併行して高耐久性ルツボの改良を進めており、地球環境の観点からガスから電気への次世代アルミ保持炉として期待されています。当社では、特長の異なる代表的な2種類のアルミニウム連続熔解保持炉を製品化しております。そのうちルツボでの連続溶解保持を可能にしたアルミニウム連続溶解兼保持炉「メルキーパー」は、最新のタッチパネル方式を採用し将来の望まれるIoT炉の先駆けとして再スタートさせています。また省エネや徹底した使いやすさを追求したアルミニウム連続溶解兼保持炉「NM炉」は改良を進めさらに拡大しています。取鍋の分野では、ものづくり補助金を活用して開発した電気での取鍋加熱装置「エレマックス」を完成させました。ガス加熱方式に比べ格段の省エネ性を確保でき、販売へ繋げております。特殊な耐熱合金の分野では、自動車で進むダウンサイジングで必須なターボチャージャー翼やそのハウジングは、航空機のタービンなどとともに日本の得意とする特殊な耐熱合金が使われ拡大しています。弊社ではこの流れに乗り遅れることなく、顧客ニーズ変化を取り込み不定形製品、定形製品(容器やフィルター)の販売拡大と併行してニーズ先取りの技術開発を進めております。 鉄鋼市場では、高炉から高温の溶解金属を受ける出銑樋およびその周辺で使用される製銑用不定形材およびタンディッシュなどで使用される製鋼用不定形材を対象に、要求の厳しい国内顧客満足のため継続的に技術開発しています。この最新技術を海外の技術供与先(ライセンシー)ならびに現地顧客へ提供・紹介しています。ロイヤリティー収入は、対象国の生産減や為替問題で減少しましたが一過性の問題ととらえ、今後も継続して参ります。 環境・リサイクル・再生エネルギー市場では、原子力発電所で発生した低放射性廃棄物処理用特殊ルツボ(キャニスタ)は順調に継続販売されていますが、品質保証のレベルアップに努めております。また将来に向けた原子炉の廃炉対応というより高濃度な放射性グレードの要求に沿った開発も終了し特許申請まで完了させています。また太陽電池の原料となる溶解法でのポリシリコン製造用特殊ルツボ「PVホワイトフェニックス」につきましては、継続販売のための品質管理強化と先手を打った改良を進めました。 研究開発活動は、技術開発部、築炉エンジニアリング事業部を中心に、環境、省エネ、省資源(リサイクル、リファイン等)をキーワードに、迅速で高い顧客満足度を得るため研究開発に取り組んでおります。 当連結会計年度の主な活動は次のとおりであります。 (1) 耐火物等事業 ①省エネ、省メンテ性を加味した関連製品の開発改良。 ・縦溝付き省エネルツボ(製品名:ゼブラックス)。 ・エレクリンキーパー用ルツボ。 ②黒鉛ルツボの性能向上と品質安定(製品名:フェニックス)。 ③浸漬型溶融金属保温チューブの改良(製品名:サーモチューブ)。 ④放射性廃棄物処理用高性能特殊ルツボの高品質化と安定生産確立と継続 (製品名:キャニスタ、L1キャニスタ(特許申請中))。 ⑤鉄鋼及び新合金、特殊耐熱性合金用 高周波誘導炉ルツボの改良(製品名:PVホワイトフェニックス、 ホワイトフェニックス、アルミナルツボ、プリシェイブルツボ、ジルコニックスなど)。 ⑥高炉用不定形耐火物の性能向上活動。 当連結会計年度における研究開発費の金額は、1億1千2百万円です。 (2) エンジニアリング事業 ①省エネ、省メンテ性アルミニウム連続溶解兼保持炉の開発改良(製品名:NM炉)。 ②省エネ型アルミニウム溶解兼保持ルツボ炉(特許取得)。 ③直接通電式省エネ、環境対応型アルミニウム保持ルツボ炉(製品名:エレクリンキーパー) ④焼却炉用耐火物開発とエンジニアリング活動(ゴミ焼却炉、灰溶融炉等)。 ⑤電気式取鍋加熱装置の開発(製品名:エレマックス)。 当連結会計年度における研究開発費の金額は、1千7百万円です。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1億2千9百万円であります。