事業の概要
- 主力事業の概要ジオスターグループは、土木コンクリート製品と金属製品の製造販売、および関連工事の請負を主な事業としています。特にトンネルの構造部材などの土木用製品に強みがあり、自社での製造販売に加え、親会社である日本製鉄からの受託製造も行っています。子会社への製造外注や原材料仕入れを通じて、グループ内で一貫した事業体制を構築しています。
- 公共工事への依存同社の主要製品であるトンネル構造部材やRC土木製品の大部分は、国や地方自治体が行う公共工事で使用されます。このため、公共工事の投資動向がジオスターグループの業績を大きく左右するビジネスモデルと言えます。政府の政策や景気変動が、直接的に売上や利益に影響を与える構造です。
- グループ連携による生産体制ジオスターは、親会社である日本製鉄からの受託製造を行う一方で、子会社のジオファクトに製造の一部を外注し、原材料もジオファクトから仕入れています。これにより、グループ全体で効率的な生産・供給体制を築き、土木用製品の安定供給とコスト管理に努めていると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- エンジニアリング事業この事業は、売上高219.57億円、営業利益11.45億円と、ジオスターグループの主要な収益源となっています。主にトンネルの構造部材などの土木用製品の製造販売と付帯工事の請負が含まれると考えられます。高い売上と利益を上げており、グループの基盤を支える事業です。
- 建設事業建設事業は売上高48.16億円ですが、営業利益は-0.25億円と赤字となっています。このセグメントは、土木コンクリート製品や金属製品に関連する工事の請負が主な内容と推測されますが、現時点では収益性が課題となっています。売上規模はエンジニアリング事業に比べて小さいです。
- 事業構造のバランスジオスターグループは、高収益のエンジニアリング事業を主軸としつつ、建設事業も展開しています。エンジニアリング事業がグループ全体の利益を牽引している一方で、建設事業の収益改善が今後の課題となるでしょう。全体として、土木・建設関連の製品製造と工事請負で構成されています。
FY2016 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Engineering | 事業 | 220 | 11 | 5.2% |
| Construction | 事業 | 48 | -0 | -0.5% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社、親会社で構成され、土木コンクリート製品及び金属製品の製造販売並びに工事の請負を主な内容としております。当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。土木土木用製品の製造販売及び付帯工事請負……セグメント(トンネルの構造部材)を主とする土木用製品は、当社が製造販売及び付帯工事の請負を行っているほか、親会社である日本製鉄㈱からの受託製造を行っております。また、子会社であるジオファクト㈱に製造の一部を外注し、土木用製品の原材料等を子会社であるジオファクト㈱より仕入れております。 事業の系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料価格の変動により損益が影響を受ける可能性があるため |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 土木コンクリート製品及び金属製品の製造販売には大規模な生産設備が必要。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:公共工事投資動向による影響 / 原材料価格変動リスク / 人手不足に係るリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
公開情報からは、特許、ブランド力、規制ライセンスなどの無形資産に関する具体的な情報は確認できませんでした。事業内容から推測される強固な無形資産の存在は現時点では不明瞭です。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
建設業界におけるガラス・土石製品のサプライヤーとしての位置づけは、一度取引が始まると、品質や納期の信頼性から顧客が容易に乗り換えにくい可能性を示唆します。しかし、具体的なスイッチングコストの大きさを示す情報は限定的です。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ジオスターの事業モデルにおいて、ネットワーク効果が競争優位の源泉となっているという証拠は確認できません。製品・サービスの利用者が増えることで価値が増大するような構造は見られません。
コスト優位★★☆☆☆
ガラス・土石製品の製造においては、規模の経済や効率的な生産プロセスがコスト競争力に影響を与えます。ジオスターが業界内でどの程度のコスト優位性を持っているかを示す具体的なデータは不足していますが、一定の効率性は期待されます。
規模の経済★★☆☆☆
ガラス・土石製品業界は、一定の設備投資が必要であり、規模の経済が働きやすいと考えられます。ジオスターが業界内でどの程度のシェアを持ち、規模の経済を活かせているかについての詳細な情報は限られています。
- 公共工事における実績と信頼ジオスターの主力製品は、トンネルの構造部材など公共工事に不可欠な土木用製品であり、長年の実績と品質が評価されていると考えられます。公共工事は品質や安全性が厳しく問われるため、同社の製品が採用され続けていることは、技術力と信頼性の証と言えるでしょう。
- 親会社との連携による安定性親会社である日本製鉄からの受託製造を行っている点は、安定的な事業基盤の一つと考えられます。大手企業との取引は、技術力の向上や安定した受注機会に繋がり、事業の継続性を高める要因となります。
- グループ内での生産・調達体制子会社への製造外注や原材料の仕入れをグループ内で行うことで、品質管理の徹底やコスト効率の向上を図っている可能性があります。これにより、外部環境の変化に対する柔軟性や、製品供給の安定性を確保していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは「人の満足を支える」ことを使命とし、社会のニーズに即応した土木建材製品を供給し、社会資本の整備と国民生活の向上に大きく貢献することを基本方針とし、今日まで新たな需要・用途開発を心がけ、高品質で廉価な製品を供給できるようグループ一体となり努力してまいりました。これからも、この仕事に誇りをもって、新しい技術、新しい製品を創り出し、お客様に、株主の皆様に、社員に、そして地域社会に貢献して行く所存であります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、お客様に優れた土木建材製品を供給し、長期的に安心して使用していただくことを使命としておりますので、収益性向上と財務体質強化を最も重要な経営目標としております。また、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けても、取り組みを強化することが重要と認識しており、今後これらの施策について客観的な指標を示しつつ実施してまいります。 (3) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題引き続き厳しい状況が継続しておりますが、全社員・グループ会社が一丸となり以下の重点課題に取り組んでまいります。 ①総合競争力の強化当社グループは、鉄筋や輸送費などの価格上昇による事業環境変化に対応しつつ、強靭な収益体質の構築に向け、事業の基盤である大型セグメントに留まらず、中小セグメントや土木製品における受注の拡大、さらには徹底した原価低減等の諸施策を進めることで、安定した収益構造の構築を図るとともに、営業力、製造力、商品力からなる事業力と安全、品質、環境、人材などの事業基盤の強化を通じて総合競争力の更なる強化を図ってまいります。 事業遂行力の指標である、品質・安全・環境については、重大事故の発生ゼロはもとより、取引先、地域住民からのクレームの撲滅を目指して取り組んでまいります。なお、品質クレームにつきましては、発生件数ゼロ件を目標として品質管理レベルの向上を目指し取り組んでおります。 ②新規商品の開発・技術提案力の強化新規分野開拓に向け、新商品の投入や市場ニーズに基づく商品のブラッシュアップを図るとともに、コンクリートと鉄のハイブリッド建材を中心とした差別化製品やカーボンニュートラル推進に向けた製品の開発を行うなど、土木製品の一層の市場開拓強化を図ってまいります。また、同時に当社が得意とする大型・特殊製品を設計に織り込むなど、技術提案力の強化に取り組んでまいります。環境製品の開発事例としては、2025年度において以下2件の開発に取り組んでいます。・環境配慮型コンクリート「G-SaveWhite ®」の開発本商品においては、セメントの使用を製鉄所の産業副産物である高炉スラグ微粉末に置換してセメントの使用量を大幅に低減する事で、CO2の排出量の削減に貢献するものと期待しております。・EVワイヤレス給電に対応したプレキャストコンクリート版の実証実験の開始二酸化炭素排出量の大きな低減が期待できる電気自動車(EV)の普及にむけて、高耐久・高効率で、施工性・メンテナンス性に優れたワイヤレス給電用舗装体の実用を目指し、学校法人東京理科大学殿、株式会社熊谷組殿、株式会社ガイアート殿と共同で受電システムへの給電実験を開始しました。 ③女性活躍の推進女性の管理職への登用など中核人材の多様性確保は、中長期的な成長と企業価値向上に不可欠なものと考えており、当社は子育て世代支援策として、安心して子育てができる育児休業制度や短時間勤務などの制度の拡充を行ってきました。また、フレックス制度や在宅勤務制度の導入、育児・介護休業法改正への適宜対応など職場環境整備を行っております。女性管理職比率7%を目標とし、キャリアを通じて指導的な立場へ、より一層の女性の登用を行ってまいります。 ④サステナビリティ・環境保全への取り組み推進当社は「地域社会と共生・繁栄する持続可能な企業活動の基盤となる環境保全活動の推進」を運営方針に掲げ、ESGを踏まえた諸施策を展開し環境保全委員会で半期ごとにレビューを行うなど、サステナビリティ並びに環境保全の推進に取り組んでおります。また、当社は将来の世代も安心して暮らせる社会をつくる一員として、政府指針より10年前倒しの2040年度カーボンニュートラル実現に向けてロードマップに沿った取り組みを鋭意進めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは「人の満足を支える」ことを使命とし、社会のニーズに即応した土木建材製品を供給し、社会資本の整備と国民生活の向上に大きく貢献することを基本方針とし、今日まで新たな需要・用途開発を心がけ、高品質で廉価な製品を供給できるようグループ一体となり努力してまいりました。これからも、この仕事に誇りをもって、新しい技術、新しい製品を創り出し、お客様に、株主の皆様に、社員に、そして地域社会に貢献して行く所存であります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、お客様に優れた土木建材製品を供給し、長期的に安心して使用していただくことを使命としておりますので、収益性向上と財務体質強化を最も重要な経営目標としております。また、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けても、取り組みを強化することが重要と認識しており、今後これらの施策について客観的な指標を示しつつ実施してまいります。 (3) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題引き続き厳しい状況が継続しておりますが、全社員・グループ会社が一丸となり以下の重点課題に取り組んでまいります。 ①総合競争力の強化当社グループは、鉄筋や輸送費などの価格上昇による事業環境変化に対応しつつ、強靭な収益体質の構築に向け、事業の基盤である大型セグメントに留まらず、中小セグメントや土木製品における受注の拡大、さらには徹底した原価低減等の諸施策を進めることで、安定した収益構造の構築を図るとともに、営業力、製造力、商品力からなる事業力と安全、品質、環境、人材などの事業基盤の強化を通じて総合競争力の更なる強化を図ってまいります。 事業遂行力の指標である、品質・安全・環境については、重大事故の発生ゼロはもとより、取引先、地域住民からのクレームの撲滅を目指して取り組んでまいります。なお、品質クレームにつきましては、発生件数ゼロ件を目標として品質管理レベルの向上を目指し取り組んでおります。 ②新規商品の開発・技術提案力の強化新規分野開拓に向け、新商品の投入や市場ニーズに基づく商品のブラッシュアップを図るとともに、コンクリートと鉄のハイブリッド建材を中心とした差別化製品やカーボンニュートラル推進に向けた製品の開発を行うなど、土木製品の一層の市場開拓強化を図ってまいります。また、同時に当社が得意とする大型・特殊製品を設計に織り込むなど、技術提案力の強化に取り組んでまいります。環境製品の開発事例としては、2025年度において以下2件の開発に取り組んでいます。・環境配慮型コンクリート「G-SaveWhite ®」の開発本商品においては、セメントの使用を製鉄所の産業副産物である高炉スラグ微粉末に置換してセメントの使用量を大幅に低減する事で、CO2の排出量の削減に貢献するものと期待しております。・EVワイヤレス給電に対応したプレキャストコンクリート版の実証実験の開始二酸化炭素排出量の大きな低減が期待できる電気自動車(EV)の普及にむけて、高耐久・高効率で、施工性・メンテナンス性に優れたワイヤレス給電用舗装体の実用を目指し、学校法人東京理科大学殿、株式会社熊谷組殿、株式会社ガイアート殿と共同で受電システムへの給電実験を開始しました。 ③女性活躍の推進女性の管理職への登用など中核人材の多様性確保は、中長期的な成長と企業価値向上に不可欠なものと考えており、当社は子育て世代支援策として、安心して子育てができる育児休業制度や短時間勤務などの制度の拡充を行ってきました。また、フレックス制度や在宅勤務制度の導入、育児・介護休業法改正への適宜対応など職場環境整備を行っております。女性管理職比率7%を目標とし、キャリアを通じて指導的な立場へ、より一層の女性の登用を行ってまいります。 ④サステナビリティ・環境保全への取り組み推進当社は「地域社会と共生・繁栄する持続可能な企業活動の基盤となる環境保全活動の推進」を運営方針に掲げ、ESGを踏まえた諸施策を展開し環境保全委員会で半期ごとにレビューを行うなど、サステナビリティ並びに環境保全の推進に取り組んでおります。また、当社は将来の世代も安心して暮らせる社会をつくる一員として、政府指針より10年前倒しの2040年度カーボンニュートラル実現に向けてロードマップに沿った取り組みを鋭意進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費は一部に足踏み感が見られたものの、高水準の企業収益や雇用・所得環境の改善等により、緩やかに回復しています。一方で、米国の関税政策、継続的かつ全般的な物価上昇、人手不足の深刻化など、依然として先行き不透明な状況が続いています。当社グループの属する土木業界につきましては、公共投資は堅調に推移しており、今後の先行きについても、補正予算の効果もあって、底堅く推移することが見込まれます。しかしながら、大型セグメント案件の掘進時期は依然として見通せないことに加え、諸資材価格の高止まりや人件費の増加、2024年問題を契機とした物流費の上昇及びドライバー不足による工事予算不足に伴う工事の遅延が続発しており、事業環境としては厳しい状況が継続しております。このような状況下、当社グループは、主力のセグメント製品については厳しい競争環境が継続する見通しの中で、舗装版等の差別化製品を中心としたRC土木製品の売上拡大、セグメント製品の受注・生産量の積み増し、コスト上昇に対する販売価格転嫁の推進を図ることで、収益力の強化に取り組みました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。 a. 経営成績当連結会計年度の経営成績は、舗装版を主因にRC土木製品の売上高が増加したこと等により、売上高は285億27百万円(前連結会計年度比6.0%増)と増加しました。一方、利益につきましては、セグメント製品の利益率低下等により、営業利益15億51百万円(前連結会計年度比15.3%減)、経常利益15億80百万円(前連結会計年度比14.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8億35百万円(前連結会計年度比24.3%減)と減益となりました。なお、当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するため客観的な指標を売上高経常利益率5%とし、中長期的に安定して計上することを目標としておりますが、当連結会計年度の売上高経常利益率は、5.5%となりました。 b. 財政状態イ.資産当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末より46百万円減少し、367億19百万円(前連結会計年度比0.1%減)となりました。流動資産は8億74百万円減少の258億47百万円(前連結会計年度比3.3%減)、固定資産は8億28百万円増加の108億72百万円(前連結会計年度比8.2%増)となりました。流動資産の減少の主な要因は、仕掛品(前連結会計年度増減額8億64百万円)、電子記録債権(同7億19百万円)等が増加した一方で、売掛金(同△13億円)、預け金(同△8億29百万円)等が減少したことによるものです。固定資産の増加の主な要因は、建物及び構築物(純額)(同5億22百万円)、建設仮勘定(同2億17百万円)等が増加したことによるものです。 ロ.負債当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ4億68百万円減少し、129億79百万円(前連結会計年度比3.5%減)となりました。流動負債は4億85百万円減少の125億71百万円(前連結会計年度比3.7%減)、固定負債は16百万円増加の4億8百万円(前連結会計年度比4.3%増)となりました。負債の減少の主な要因は、未払金(前連結会計年度増減額11億円)等が増加した一方で、支払手形及び買掛金(同△15億76百万円)等が減少したことによるものです。 ハ.純資産当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億22百万円増加し、237億40百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加(前連結会計年度増減額3億97百万円)によるものです。以上の結果、自己資本比率は64.7%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8億82百万円減少し、42億59百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、9億27百万円の収入(前連結会計年度は18億92百万円の支出)となりました。税金等調整前当期純利益は12億86百万円でありましたが、未払金の増加額(11億円)、減価償却費(6億89百万円)、売上債権の減少額(5億20百万円)等の収入要因と、仕入債務の減少額(△15億76百万円)、棚卸資産の増加額(△7億94百万円)等の支出要因を加減算したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、13億26百万円の支出(前連結会計年度は7億27百万円の支出)となりました。有形固定資産の取得による支出(△12億81百万円)が主なものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、4億84百万円の支出(前連結会計年度は1億92百万円の支出)となりました。配当金の支払額(△4億37百万円)が主なものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称生産高(千t)前年同期比(%)土木事業25788.8 (注) 千t未満を切り捨てて表示しております。 b. 受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)土木事業26,759,46696.757,137,69697.0 c. 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)土木事業28,527,972106.0 (注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)阪和興業株式会社9,488,00935.311,039,13538.7日本製鉄株式会社6,118,31222.76,027,19621.1伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社2,832,01010.53,609,74512.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、過去の実績やその他の合理的な方法に基づき算定を行っておりますが、見積りには不確実性が存在するため、実際の結果はこれら見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績及び財政状態の分析経営成績等につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」を参照願います。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」を参照願います。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月自己資本比率(%)62.5461.8063.3563.4264.65時価ベースの自己資本比率(%)40.7728.6626.8129.3625.39債務償還年数(年)0.340.190.08―0.34インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)666.39549.253,613.55―460.68 (注) 自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い*各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。*株式時価総額は、期末株価終値Ⅹ期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。*2024年3月期の債務償還年数及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため表記しておりません。 (3) 資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、主要原材料購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本とし、運転資金及び設備投資資金の調達は、自己資金及び金融機関からの借入により行い、余剰資金については借入金の返済に充当するなど資金の効率化を図っております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、3億12百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、42億59百万円となっております。
事業リスク
- 公共工事投資の変動リスクジオスターグループの売上の大半は、トンネル構造部材などの公共工事向け製品に依存しています。日本政府や地方自治体の政策によって公共工事投資の動向が決定されるため、投資額の減少や政策変更があった場合、同社の業績に直接的な悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格の変動リスクセメント、骨材、鋼材、重油といった主要原材料の価格は、市場の需給バランスや国際情勢を反映して変動します。これらの価格が上昇した場合、製品の製造コストが増加し、利益率を圧迫する可能性があります。集中購買の検討などでコスト削減に努めていますが、影響を完全に回避することは困難です。
- 人手不足による事業運営への影響日本では長期的な労働人口の減少が続いており、特に土木分野では人手不足が深刻化しています。これにより、必要な人員の確保が困難になり、業務運営の遅延や生産性の低下、ひいては業績に悪影響を及ぼす可能性があります。外国人労働者の受け入れなどで対策を講じていますが、リスクは継続しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループを取り巻く事業環境について当社グループの主力製品であるセグメント(トンネルの構造部材)・RC土木製品の大半は、公共工事に使用されます。公共工事投資の動向は日本政府及び地方自治体の政策によって決定されるものであります。したがって、当社グループの業績は公共工事投資動向により影響を受ける可能性があります。 (2) 原材料価格変動リスク当社グループの製品の原材料として使用されるセメント・骨材・鋼材・重油等の価格は、市場の動向を反映して変動いたします。したがって、当社グループの損益は原材料価格の変動により影響を受ける可能性があります。リスクに対しては全国で使用する原材料の集中購買の検討を行うなど抜本的な調達改革を実行し、コスト削減に努めてまいります。 (3)人手不足に係るリスク長期的に労働人口の減少が続くなか、人手不足が発生する見込みであります。特に土木分野では、依然人手不足が継続しており、業務運営や業績等に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループは、人手不足に対処する観点より外国人労働者を受け入れております。多国語による「安全のしおり」、「安全ポスター」の作成や、多国語版の安全教育DVDを作成するなどし、外国人労働者が安全でスムーズに働ける環境づくりに努めております。 (4) 貸倒損失の発生リスク当社グループの関連する土木業界におきましては、公共工事投資がここ数年は増加しているものの、新型コロナウイルス感染症の影響等から、債権の貸倒発生により損益に影響を及ぼす可能性があります。信用調査会社の評点を参考に毎年与信枠の見直しを行い、与信枠を超える物件については個別審議を実施しています。 (5) 災害による事業活動の停止リスク当社グループの生産設備が、大規模な地震その他自然災害に見舞われた場合、生産活動の中断等により業績に影響を及ぼす可能性があります。各工場で地震対応マニュアル整備、避難経路、避難場所の明示、非常用備品の備蓄、毎年避難訓練の実施などの大規模地震対策を講じております。