事業の概要
- コンクリート製品製造販売日本興業は、コンクリート二次製品の製造・販売を主軸とする企業グループです。主に公共事業向けの土木資材(ボックスカルバート、ヒューム管など)、公園や街路向けの景観資材(コンクリート舗装材、擬木など)、そして民間住宅向けのエクステリア製品(ガーデン製品、積みブロックなど)を提供しています。これらの製品を通じて、社会インフラの整備や住環境の向上に貢献しています。
- 製品輸送と工事請負製品の製造・販売だけでなく、子会社である株式会社サンキャリーが製品の運送手配と出荷業務を担っています。また、葉月工業株式会社は法面保護工事を請け負うなど、製品の提供から現場への輸送、さらには関連工事までを一貫して手掛けることで、顧客への総合的なサービス提供を実現しています。これにより、製品の安定供給と付加価値の提供を行っています。
- グループ連携と外部提携グループ内では、子会社が製品の全国販売(ニッコーエクステリア株式会社)や型枠製作・鉄筋加工(株式会社サンキャリー)を担い、事業を多角的に支えています。さらに、積水樹脂株式会社との企業提携により、合成樹脂と金属の複合製品の仕入れや自社製品の販売も行っており、外部との連携を通じて製品ラインナップの拡充と販路拡大を図るビジネスモデルです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 土木資材事業この事業は、主に公共事業向けのコンクリート二次製品を製造・販売しています。ボックスカルバート、ヒューム管、重圧管、L型擁壁など、道路、水路、下水道といった社会インフラ整備に不可欠な製品が中心です。最新年度の売上は約102.9億円、営業利益は約4.8億円と、同社グループの主要な収益源であり、安定した公共需要に支えられています。
- 景観資材事業この事業では、公園や街路などのパブリックスペース向けのコンクリート舗装材、擬木、擬石といった景観を彩る製品を提供しています。こちらも公共事業向けの需要が多く、都市景観の向上や緑化推進に貢献しています。最新年度の売上は約35.5億円、営業利益は約1.0億円であり、土木資材事業に次ぐ規模で、社会の美化意識の高まりとともに需要が見込まれる分野です。
- エクステリア事業民間住宅向けのガーデン製品や積みブロックなどを製造・販売しており、個人の住環境を豊かにする製品を提供しています。子会社のニッコーエクステリア株式会社が全国に販売網を持ち、当社製品の一部を販売しています。最新年度の売上は約9.0億円、営業利益は約0.03億円と、他の事業に比べて規模は小さいものの、民間需要の開拓と多様な顧客層へのアプローチを担う事業です。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| CivilConstructionMaterialsBusinessUnit | 地域 | 103 | 5 | 4.7% |
| LandscapeMaterialsBusinessUnit | 地域 | 36 | 1 | 3.0% |
| GardenAndExteriorBusinessUnit | 地域 | 9 | 0 | 0.4% |
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3【事業の内容】 当社の企業集団は当社および子会社3社で構成され、コンクリート二次製品の製造・販売ならびにこれらに付帯する輸送、工事請負などの事業活動を行っております。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の3事業は、第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)連結財務諸表 注記事項 に掲げるセグメントの区分と同一であります。 土木資材事業………公共事業向けのボックスカルバート、ヒューム管、重圧管、L型擁壁ほか水路用・道路用・農林用・下水道用製品などであり、当社が製造・販売しております。また、子会社の葉月工業株式会社は、主に法面保護工事業を行っております。景観資材事業………パブリックスペース向けのコンクリート舗装材、擬木、擬石などであり、当社が製造・販売しております。エクステリア事業…民間住宅向けのガーデン製品、積みブロックなどであり、当社が製造・販売しております。また、子会社のニッコーエクステリア株式会社は当社製品の一部を全国に販売しており、当社は同社の取扱い商品の一部を仕入れております。 子会社の株式会社サンキャリーは当社製品の運送手配および出荷業務を行っております。また、同社は、当社グループの製品製造に係る型枠製作および鉄筋加工品の製造・販売も行っております。 当社はその他の関係会社である積水樹脂株式会社と企業提携基本契約を締結しており、同社から合成樹脂と金属の複合製品などを仕入れ、当社製品を同社へ販売しております。 以上の企業集団等について系統図を示すと以下のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料価格やエネルギーコスト、配送コストの高騰を販売価格の適正化で抑制に努めているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 コンクリート二次製品の製造には工場設備が必要であり、重量物の配送には大型車両が必要。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:原材料価格やエネルギーコスト、配送コストの想定外の高騰 / 公共投資の動向による売上減少 / 気候変動等に伴う大規模自然災害による事業活動停止
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は不可能。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
顧客が製品やサービスを乗り換える際のコストに関する情報がなく、スイッチング・コストの有無を判断できない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果に関する情報がなく、ユーザー数の増加が価値向上に繋がる構造があるか評価できない。
コスト優位☆☆☆☆☆
製造コストや提供コストに関する詳細データがなく、構造的なコスト優位性の有無を判断できない。
規模の経済☆☆☆☆☆
市場シェアや生産規模に関する情報が不足しており、効率規模による競争優位性を評価できない。
- 公共事業向け製品の強み日本興業の土木資材事業と景観資材事業は、公共事業向けの製品販売が売上の大部分を占めています。ボックスカルバートやヒューム管、L型擁壁など、社会インフラに不可欠な製品を長年提供してきた実績と信頼は、公共事業における安定的な受注基盤を形成していると考えられます。これにより、一定の事業安定性が期待できます。
- 製造から輸送までの一貫体制製品の製造だけでなく、子会社のサンキャリーが運送手配や出荷業務、さらには型枠製作や鉄筋加工まで手掛けることで、サプライチェーン全体をグループ内で管理しています。この一貫体制により、品質管理の徹底、コスト効率の向上、そして顧客への迅速かつ安定的な製品供給が可能となり、競争優位性につながっている可能性があります。
- 多様な製品ラインナップと販路土木資材、景観資材、エクステリア製品と幅広いコンクリート二次製品を提供しており、公共から民間まで多様な顧客ニーズに対応しています。また、子会社による全国販売網や、積水樹脂株式会社との提携による販路拡大も進めており、幅広い市場へのアクセスと顧客基盤の構築が、事業の安定性と成長を支える要因となり得ます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社はプレキャストコンクリート製品の製造・販売を通じて「美しく豊かな環境づくりに貢献する」を経営理念としており、「最高の品質を追究します」「最高のサービスを提供します」「創意と工夫で挑戦します」をモットーに、都市環境、住環境、ならびに自然環境に寄与する優れた独自製品を社会に送り出してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、「Nikko Revolution Towards 2033」にて定めましたとおり、株価・資本コストを意識した経営を早期に実現すべく、ROE(自己資本利益率)ならびにPBR(株価純資産倍率)の向上に注力してまいります。 また、株主還元にも注力し、成長投資や財務の健全性は維持しつつも目標配当性向35%、目標総還元性向50%を設定し、安定的かつ継続的な配当を図ってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、「グループ成長戦略」、「サステナビリティ取組強化戦略」、「人的資本活性化戦略」、そしてこれらの戦略を推し進めるための「経営基盤強化戦略」の4つを基本戦略とした中期経営計画「Nikko Revolution Towards 2033」を2025年4月に発表いたしました。 具体的には、プレキャストコンクリートのメリットをユーザーに訴求しながら地域の需要や特性に応じた提案を推し進めるとともに、当社オリジナルのカスタマイズ技術を駆使した高付加価値の製品・工法の開発と拡販に注力し、シェアおよび収益の拡大を目指してまいります。また、関東地区における販売拡大や、連結子会社の葉月工業株式会社を起点とした九州地区での事業展開など、エリア戦略を着実に遂行しながら成長戦略を強力に推し進めてまいります。 サステナビリティへの取組みについては、「サステナビリティ推進委員会」を中心にESG経営の実現に向けた取り組みを加速化し、特にE(環境)については、脱炭素製品の開発・生産・販売を始め、再生可能エネルギーの採用やブルーカーボンへの取組み等を推し進め、2040年までのカーボンニュートラル実現に向けて鋭意取組んでまいります。 また、当社は人的資本の活性化がグループ全体の持続的成長に不可欠であると認識しており、社員一人ひとりの成長を組織の成長と結びつけることでエンゲージメントの向上を推し進めるべく、教育・研修の充実や健康経営への取組み強化等を通じて、グループ全体のウェルビーイングの実現を目指してまいります。 一方、東京証券取引所より要請の「資本コストと株価を意識した経営の実現に向けた対応」についても重要な経営課題のひとつと位置づけ、資本政策の基本方針に基づき株主還元の充実を進める一方、IRの拡充とガバナンス強化を図ることで、ROE(自己資本利益率)およびPBR(株価純資産倍率)の向上に努めてまいります。 以上のような施策を推し進めることで、中期経営計画の基本方針である「美しく豊かな環境づくりを通じてサステナビリティ実現に貢献する日本興業グループ」の実現に挑戦してまいります。 (4)経営環境 当社グループが主要事業とするプレキャストコンクリート製品の製造・販売について、相次ぐ自然災害や社会資本の老朽化、人手不足などを背景に、国の進める「国土強靭化」を始め、「防災・減災」「流域治水」「安全・安心」「維持・補修」や建設現場での生産性向上が中長期的な課題とされるなかで、現場の省力化や生産性向上に向け、今後もその重要性が増すと見込まれます。一方、持続する原材料価格やエネルギーコストの高騰に起因する工事発注の遅延や需要の減退などが懸念されます。 当社グループは、同業他社の多くが地域や事業を限定し展開するなかで、土木資材事業、景観資材事業、エクステリア事業の3事業を全国展開することで、それぞれの事業の強みを活かした幅広い品揃えと豊富なソリューションにより事業を展開しております。また、役所や建設コンサルタントなどへの提案営業を軸とした特注対応力も強みのひとつと考えております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、国の進める「国土強靭化」を始め、「防災・減災」、「流域治水」、「維持・補修」などの重点テーマや建設現場の生産性向上へのソリューションとして、プレキャスト化のメリットをユーザーに訴求しながら地域の需要や特性に応じた提案を推し進め、シェアおよび収益の拡大を目指してまいります。また、当社オリジナルのカスタマイズ技術を駆使した高付加価値の製品・工法の開発と拡販に注力するとともに、3次元データ等のデジタル技術を駆使した製品モデルの提案による難易度の高い特注物件への対応力強化や、グリーンインフラ、カーボンニュートラルといったサステナビリティに貢献する素材や製品の開発を通じて、多様化・高度化するユーザーのニーズに的確に応えてまいります。 さらに、東日本地区における土木資材製品の一層の拡販を推し進めるとともに、連結子会社化した葉月工業株式会社との連携により九州地区における本格的な事業展開を図るなど、当社グループの持続的成長に向けた地域戦略の推進により、収益の確保に努めてまいります。 一方、今後も予想されるセメント、骨材や鉄筋などの原材料価格やエネルギーコストの高騰への対策として、生産部門を始めとするあらゆる部門で管理強化と効率化によるコスト低減を図るとともに、販売価格の適正化を推し進めることで、利益の創出を図ってまいります。また、老朽化した生産設備による問題を防ぐため、生産状況をふまえながら適切かつ計画的に設備更新を実施してまいります。 当社グループは、上記の事業活動を通じて、より一層の収益性の向上と財務体質の強化を推し進めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社はプレキャストコンクリート製品の製造・販売を通じて「美しく豊かな環境づくりに貢献する」を経営理念としており、「最高の品質を追究します」「最高のサービスを提供します」「創意と工夫で挑戦します」をモットーに、都市環境、住環境、ならびに自然環境に寄与する優れた独自製品を社会に送り出してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、「Nikko Revolution Towards 2033」にて定めましたとおり、株価・資本コストを意識した経営を早期に実現すべく、ROE(自己資本利益率)ならびにPBR(株価純資産倍率)の向上に注力してまいります。 また、株主還元にも注力し、成長投資や財務の健全性は維持しつつも目標配当性向35%、目標総還元性向50%を設定し、安定的かつ継続的な配当を図ってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、「グループ成長戦略」、「サステナビリティ取組強化戦略」、「人的資本活性化戦略」、そしてこれらの戦略を推し進めるための「経営基盤強化戦略」の4つを基本戦略とした中期経営計画「Nikko Revolution Towards 2033」を2025年4月に発表いたしました。 具体的には、プレキャストコンクリートのメリットをユーザーに訴求しながら地域の需要や特性に応じた提案を推し進めるとともに、当社オリジナルのカスタマイズ技術を駆使した高付加価値の製品・工法の開発と拡販に注力し、シェアおよび収益の拡大を目指してまいります。また、関東地区における販売拡大や、連結子会社の葉月工業株式会社を起点とした九州地区での事業展開など、エリア戦略を着実に遂行しながら成長戦略を強力に推し進めてまいります。 サステナビリティへの取組みについては、「サステナビリティ推進委員会」を中心にESG経営の実現に向けた取り組みを加速化し、特にE(環境)については、脱炭素製品の開発・生産・販売を始め、再生可能エネルギーの採用やブルーカーボンへの取組み等を推し進め、2040年までのカーボンニュートラル実現に向けて鋭意取組んでまいります。 また、当社は人的資本の活性化がグループ全体の持続的成長に不可欠であると認識しており、社員一人ひとりの成長を組織の成長と結びつけることでエンゲージメントの向上を推し進めるべく、教育・研修の充実や健康経営への取組み強化等を通じて、グループ全体のウェルビーイングの実現を目指してまいります。 一方、東京証券取引所より要請の「資本コストと株価を意識した経営の実現に向けた対応」についても重要な経営課題のひとつと位置づけ、資本政策の基本方針に基づき株主還元の充実を進める一方、IRの拡充とガバナンス強化を図ることで、ROE(自己資本利益率)およびPBR(株価純資産倍率)の向上に努めてまいります。 以上のような施策を推し進めることで、中期経営計画の基本方針である「美しく豊かな環境づくりを通じてサステナビリティ実現に貢献する日本興業グループ」の実現に挑戦してまいります。 (4)経営環境 当社グループが主要事業とするプレキャストコンクリート製品の製造・販売について、相次ぐ自然災害や社会資本の老朽化、人手不足などを背景に、国の進める「国土強靭化」を始め、「防災・減災」「流域治水」「安全・安心」「維持・補修」や建設現場での生産性向上が中長期的な課題とされるなかで、現場の省力化や生産性向上に向け、今後もその重要性が増すと見込まれます。一方、持続する原材料価格やエネルギーコストの高騰に起因する工事発注の遅延や需要の減退などが懸念されます。 当社グループは、同業他社の多くが地域や事業を限定し展開するなかで、土木資材事業、景観資材事業、エクステリア事業の3事業を全国展開することで、それぞれの事業の強みを活かした幅広い品揃えと豊富なソリューションにより事業を展開しております。また、役所や建設コンサルタントなどへの提案営業を軸とした特注対応力も強みのひとつと考えております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、国の進める「国土強靭化」を始め、「防災・減災」、「流域治水」、「維持・補修」などの重点テーマや建設現場の生産性向上へのソリューションとして、プレキャスト化のメリットをユーザーに訴求しながら地域の需要や特性に応じた提案を推し進め、シェアおよび収益の拡大を目指してまいります。また、当社オリジナルのカスタマイズ技術を駆使した高付加価値の製品・工法の開発と拡販に注力するとともに、3次元データ等のデジタル技術を駆使した製品モデルの提案による難易度の高い特注物件への対応力強化や、グリーンインフラ、カーボンニュートラルといったサステナビリティに貢献する素材や製品の開発を通じて、多様化・高度化するユーザーのニーズに的確に応えてまいります。 さらに、東日本地区における土木資材製品の一層の拡販を推し進めるとともに、連結子会社化した葉月工業株式会社との連携により九州地区における本格的な事業展開を図るなど、当社グループの持続的成長に向けた地域戦略の推進により、収益の確保に努めてまいります。 一方、今後も予想されるセメント、骨材や鉄筋などの原材料価格やエネルギーコストの高騰への対策として、生産部門を始めとするあらゆる部門で管理強化と効率化によるコスト低減を図るとともに、販売価格の適正化を推し進めることで、利益の創出を図ってまいります。また、老朽化した生産設備による問題を防ぐため、生産状況をふまえながら適切かつ計画的に設備更新を実施してまいります。 当社グループは、上記の事業活動を通じて、より一層の収益性の向上と財務体質の強化を推し進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度のわが国経済は、雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が持続しているものの、原材料価格やエネルギーコストの高騰などの影響に加え、米国の通商政策への懸念もあり、先行きは不透明な状況で推移いたしました。 当社グループ(当社および子会社)の需要先である建設業界では、公共事業については、「国土強靭化」や「防災・減災」「維持・補修」などの重点施策への予算配分を背景に堅調に推移しました。一方、民間建設投資については、住宅市場における2024年の新設住宅着工戸数が昨年に引続き減少したものの、企業の設備投資意欲の回復や建設需要の増加などにより好調に推移しました。 このような状況のもと、当社グループ(当社および子会社)は、販売部門においては、提案営業を担当する営業推進部の体制を強化・再編の上、開発・設計部門や生産部門などの関連部署とも連携しながら、役所や建設コンサルタントに向けて当社プレキャストコンクリート製品のもつ優れた機能性を訴求し、受注の獲得に努めてまいりました。また、3次元データ等のデジタル技術を駆使し、高付加価値製品の拡販や難易度の高い特注物件の受注に注力するとともに、港湾事業や民間の大型造成事業などへのアプローチも鋭意推し進めてまいりました。加えて、原材料価格高騰分の販売価格への転嫁にも注力いたしました。 一方、生産部門においては、原材料価格や物流コスト高騰への対策として、製造品目の再配置などの施策により生産性の向上を一層推進し、協力会社との連携も強化しながら原価の低減や配送の効率化に取組むなど、グループ一丸となって収益の確保に努めたものの、一部の工場において、生産設備の老朽化に起因する問題も顕在化いたしました。 なお、サステナビリティへの取組みについては、組織横断的にサステナビリティを推進する「サステナビリティ推進委員会」が中心となり、取締役会とも連携しながらグループ全体のESG経営の実現に向けた取組みを推し進めたほか、低炭素型コンクリート「Necoコンクリート®」を用いた製品の製造・販売にも注力いたしました。 当連結会計年度の経営成績は、土木資材事業および景観資材事業において大型物件工事が進捗したことで、売上高は147億46百万円(前期比7.8%増)となりました。 利益面については、増収に加え、原材料価格高騰分の販売価格への転嫁を着実に推進したことが奏功し、営業利益は5億94百万円(前期比43.5%増)、経常利益は6億40百万円(前期比38.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億93百万円(前期比33.4%増)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 土木資材事業 国や地方の推進する「国土強靭化」や「防災・減災」「維持・補修」「流域治水」などの重点施策への対策を強化するとともに、建設現場における生産性向上や工期短縮化に向けたプレキャスト化への提案を推し進めた結果、大型物件工事に供する遊水池や防火水槽などの貯留・防災製品を始め、かんたん側溝などの道路用製品や擁壁製品、港湾向け製品などが堅調に推移したほか、CO2排出削減により環境への負担軽減に貢献する低炭素型コンクリート「Necoコンクリート®」を用いた製品も売上を伸ばし、連結子会社の葉月工業株式会社も業績に寄与したことなどにより、当セグメントの連結売上高は102億92百万円(前期比7.0%増)、当セグメント利益は4億85百万円(前期比15.3%増)となりました。 景観資材事業 駅前や公園・商業施設の整備・再開発事業に係る大型物件の受注に向けて、豊富な製品ラインナップと当社オリジナルの特注対応力を活かした提案営業を推進し受注獲得に努めたことで、首都圏の大型開発物件を始め、大阪・関西万博関連の物件工事やJR高松駅周辺の再開発エリアにおける整備工事などの進捗に伴い、主力のバリアフリーペイブや透水タイプの舗装材、特注ベンチを始めとする擬石ファニチュア製品などが売上を伸ばし、当セグメントの連結売上高は35億53百万円(前期比15.1%増)、当セグメント利益は1億5百万円(前期は36百万円の損失)となりました。 エクステリア事業 水まわり製品を中心に新製品の投入や品揃えの強化によりラインナップの拡充を図り、販売を担当する連結子会社のニッコーエクステリア株式会社において、各社展示会への出展やSNS戦略の展開に注力しながらハウスメーカーを中心に拡販に取組んだものの、主力の立水栓を始めとするガーデン関連製品が伸び悩み、その他の製品も振るわなかったことで、当セグメントの連結売上高は9億円(前期比7.0%減)、当セグメント利益は3百万円(前期比88.4%減)となりました。 なお、当連結会計年度における財政状態は、次のとおりであります。(a)流動資産 当連結会計年度末における流動資産の残高は、87億68百万円(前連結会計年度末は81億85百万円)となり、5億83百万円増加いたしました。増加の主なものは、電子記録債権の増加(前期比3億18百万円増)などによるものであります。 (b)固定資産 当連結会計年度末における固定資産の残高は、74億40百万円(前連結会計年度末は74億33百万円)となり、6百万円増加いたしました。 (c)流動負債 当連結会計年度末における流動負債の残高は、70億88百万円(前連結会計年度末は66億42百万円)となり、4億45百万円増加いたしました。増加の主なものは、電子記録債務の増加(前期比1億98百万円増)などによるものであります。 (d)固定負債 当連結会計年度末における固定負債の残高は、12億7百万円(前連結会計年度末は13億15百万円)となり、1億7百万円減少いたしました。減少の主なものは、長期借入金の減少(前期比1億3百万円減)などによるものであります。 (e)純資産 当連結会計年度末における純資産の残高は、79億13百万円(前連結会計年度末は76億60百万円)となり、2億52百万円増加いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ12百万円(0.9%)増加し、14億67百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 売上債権や棚卸資産の増加などにより、当連結会計年度において営業活動によって得たキャッシュ・フローは、前年と比較し5億89百万円減少し、6億65百万円となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動に使用したキャッシュ・フローは、前年と比較して1億16百万円減少し、3億10百万円となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動に使用したキャッシュ・フローは、前年度に子会社株式の取得があったことなどにより、前年と比較して4億74百万円減少し、3億42百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (a)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)土木資材事業(千円)3,516,860104.55景観資材事業(千円)1,658,050117.32エクステリア事業(千円)270,36094.66合計(千円)5,445,271107.56(注)金額は、製造原価によっております。 (b)商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)土木資材事業(千円)3,115,306112.81景観資材事業(千円)593,56989.75エクステリア事業(千円)316,43991.18合計(千円)4,025,316106.77(注)1 金額は、仕入価格によっております。2 上記に対応する商品売上実績は、4,605,580千円であります。 (c)受注実績 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 (d)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)土木資材事業(千円)10,292,574107.02景観資材事業(千円)3,553,219115.09エクステリア事業(千円)900,38892.96合計(千円)14,746,181107.85(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 また、当連結会計年度の販売実績の契約形態の別内訳は、次のとおりであります。内 訳当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)構成比(%)製品売上(千円)8,184,71355.51商品売上(千円)4,605,58031.23工事売上(千円)1,955,88813.26合計(千円)14,746,181100.00 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり当社が採用している会計方針等につきましては、第5[経理の状況]1[連結財務諸表等]の[注記事項]4.会計方針に関する事項に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成に当たっては、会計上の見積りを行う必要があり、貸倒引当金や賞与引当金、役員賞与引当金の計上、固定資産の減損に係る回収可能価額の算定、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられるさまざまな要因に基づき、継続して評価を行い、資産や負債、収益・費用の数値に反映しております。なお、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は異なる可能性があります。 当社グループは、今後も入手可能な情報を基に見積りに係る検証・評価を行い、適切に連結財務諸表に反映させてまいります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(a)当社グループの当連結会計年度の経営成績等 当社グループの当連結会計年度の経営成績等については、(1)経営成績等の状況 ①財政状態及び経営成績の状況に記載のとおりであります。 (b)当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの連結売上高の大半を占める土木資材事業および景観資材事業において、主に公共事業に供される製品の販売を行っていることから、公共事業の発注減少や進捗遅延により当社グループの経営成績および財政状態が大きな影響を受ける可能性があります。 また、原材料価格やエネルギーコスト、輸送コストの想定外の高騰により、その影響を生産効率化やコスト削減、販売価格への転嫁などの諸対策でカバーできない場合、当社グループの経営成績および財政状態が大きな影響を受ける可能性があります。 (c)当社グループの資本の財源および資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、工場における原材料仕入などの製造費用ならびに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に、事業拡大に向けたM&Aや既存生産設備の更新、土木資材事業に係る型枠製作、製品開発投資などによるものであります。 当社グループは、短期運転資金については自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 (d)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、財務体質の強化のための従来から引き続きフリー・キャッシュ・フローの増大を重視しております。また、2025年4月公開の「Nikko Revolution Towards 2033」においては、企業価値の指標としてPBR(株価純資産倍率)1倍以上、資本効率の指標としてROE(自己資本利益率)8.0%以上を目指しております。 当連結会計年度に獲得したフリー・キャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ4億73百万円減少し、3億54百万円となりました。これは主に、営業活動によって得たキャッシュ・フローが前年に比べ5億89百万円減少したことなどによるものであります。 また、当連結会計年度のROAは4.0%(前年同期比1.0ポイントの改善)、ROEは5.1%(前年同期比1.2ポイントの改善)となりました。ROAおよびROEの改善の要因は、主に土木資材事業の増収や高付加価値製品の拡販効果に加え、販売価格の適正化の進捗などによるものであります。 (e)経営成績等の状況に関する分析を踏まえた検討内容 当社グループは、「美しく豊かな環境作りを通じてサステナビリティ実現に貢献する日本興業グループ」を基本方針に掲げ、収益力の向上と成果の適正配分の両立を目指す「グループ成長戦略」、サステナビリティへの取組みを加速化させるための「サステナビリティ取組強化戦略」、ウェルビーイングの推進を目指す「人的資本活性化戦略」、そしてこれらの戦略を推し進めるための「経営基盤強化戦略」、以上4つの戦略に基づき、持続的成長による企業価値の向上を目指してまいります。 具体的には、国や地方の進める重点施策や建設現場の生産性向上へのソリューションとして、プレキャスト化のメリットをユーザーに訴求しながら地域の需要や特性に応じた提案を推し進めるとともに、当社オリジナルのカスタマイズ技術を駆使した高付加価値の製品・工法の開発と拡販に注力し、シェアおよび収益の拡大を図ってまいります。また、港湾を始め、空港や防衛施設に向けた製品・素材開発を推し進めるなど、新規事業領域の拡大を図っていくとともに、需要ボリュームの大きい関東地区でのさらなる事業拡大や、連結子会社の葉月工業株式会社を起点とした九州地区での事業展開など、エリア戦略も着実に遂行しながら成長戦略を強力に推し進めてまいります。加えて、生産部門においては、老朽化した生産設備の更新を早急に進め、生産効率の向上によるコスト低減を図るとともに、あらゆる部門が、原材料価格高騰分の販売価格への適正な転嫁や物流合理化、管理強化と生産性向上に取組むことで、利益の創出を図ってまいります。 サステナビリティへの取組みについては、「サステナビリティ推進委員会」が中心となり、ESG経営の実現に向けた取組みを加速化させてまいります。特に、E(環境)については、昨年上市した低炭素型コンクリート「Necoコンクリート®」を始めとする脱炭素型製品の開発・生産・販売を始め、再生可能エネルギーの採用やブルーカーボンへの取組み等を推し進め、2040年までのカーボンニュートラル実現に向けて鋭意取組んでまいります。 また、当社は人的資本の活性化がグループ全体の持続的成長に不可欠であると認識しており、社員一人ひとりの成長を組織の成長と結びつけることでエンゲージメントの向上を推し進めるべく、教育・研修の充実や健康経営への取組み強化等を通じて、グループ全体のウェルビーイングの実現を目指してまいります。 一方、東京証券取引所より要請の「資本コストと株価を意識した経営の実現に向けた対応」についても重要な経営課題のひとつと位置づけ、2025年4月公開の中長期経営計画における成長戦略に基づき持続的に収益性を高めていくとともに、資本政策の基本方針に基づき株主還元の充実を進める一方、IRの拡充とガバナンス強化を図ることで、ROE(自己資本利益率)およびPBR(株価純資産倍率)の向上に努めてまいります。また、企業提携基本契約を締結中の積水樹脂株式会社との関係も、経営の独立性は維持しつつも、お互いの事業上の強みを活かしながらパートナーシップの強化を図り、企業グループ全体の成長に寄与してまいります。 以上のような施策を当社グループが一丸となって取組むことで、持続的成長を実現し企業価値向上を図りながら、経営理念である「美しく豊かな環境づくり」の実現に向けて鋭意挑戦してまいります。
事業リスク
- 原材料・エネルギー価格高騰砂・砂利、セメント、鋼材などの主要原材料や、製造に使う重油、製品輸送の燃料費が高騰すると、製造コストや配送コストが想定以上に増加し、会社の利益を圧迫する可能性があります。特に重量物の配送はコスト負担が大きく、価格転嫁が難しい場合、経営成績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
- 公共投資の変動による影響土木資材事業や景観資材事業は公共事業への依存度が高いため、国や地方自治体の公共投資が減少したり、工事の進捗が遅れたりすると、製品の受注が減少し、売上や利益が大きく落ち込む可能性があります。公共事業の予算や政策の変更が、直接的に業績に影響を与えるリスクです。
- 大規模自然災害の発生全国に営業・生産拠点を展開しているため、地震や台風などの大規模な自然災害が発生した場合、工場が被災して生産活動が停止したり、物流網が寸断されて製品供給ができなくなったりする可能性があります。これにより、売上が減少するだけでなく、復旧費用が発生し、会社の財政状態に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)目下、顕在化しているリスク 原材料価格やエネルギーコスト、配送コストの想定外の高騰 当社グループの製品の主要原材料は砂・砂利、セメントや鋼材などであり、製造工程においてボイラー用途に重油を使用しております。また、施工現場までの製品供給は、重量物が主体であるため、運送会社に手配の上、大型車両による配送を行っております。これら原材料価格やエネルギーコスト、配送コストが想定以上に上昇した場合、当社グループの利益を始めとする経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、原材料等の価格高騰の業績への影響を抑制すべく、生産部門を始めあらゆる部門での管理強化と効率性の向上に努めるとともに、販売価格の適正化を推し進めております。また、当社製品の配送手配を担当する株式会社サンキャリーを中心に、配送効率の向上に努めております。 (2)過去に顕在化したことがあり、将来においても発生の可能性のあるリスク ①公共投資の動向 当社グループの土木資材事業ならびに景観資材事業は、それぞれ売上の大部分を公共事業に供する製品の販売により獲得していることから、公共事業において発注減少や進捗遅延が発生する場合は、当社グループの売上を始めとする経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、公共事業の動向による影響を軽減すべく、民間商業施設や学校法人などの民間需要の開拓、受注獲得に注力しております。また、公共工事においても、「防災・減災」や「維持・補修」などの重点テーマに対応した製品・工法の提案や新製品・新工法の開発により、受注の獲得を進めております。 ②気候変動等に伴う大規模自然災害 当社グループは、全国に営業拠点を構えており、生産拠点も西日本を中心に設置しております。今後、地震や台風災害などの自然災害が発生した場合は、災害の影響の程度や範囲により、当社の営業活動や生産活動が正常に行えないことが想定され、当社グループの売上を始めとする経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、全社的なBCP(事業継続計画)の構築・運用を通じて、まずは従業員及びその家族の人命を第一とした支援活動を行うとともに、地域の同業他社とも連携しながら、被災を免れた生産拠点での代替生産・配送などを進め、継続的な事業活動を通じたインフラの復旧活動を推進いたします。 ③感染症の感染拡大による影響 新型コロナウイルス感染症のような感染症が拡大した場合、当社グループにおいては、民間の建築外構工事における縮減などに伴い、当社製品の売上減少を余儀なくされ、売上を始めとする経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、緊急対策本部を組織し、テレワークや時差出勤の推進、集合形式の会議や研修、出張等の自粛などの安全対策の全社的な実施により、顧客とのコミュニケーションを維持しつつ感染防止に努めます。 (3)過去に顕在化していないが、将来において発生の可能性のあるリスク ①知的財産権 当社グループは、開発された技術・製品を保護するために特許などの知的財産権の確立を進めるほか、製品の製造・販売に先立ち第三者が保有する知的財産権を十分調査し、権利を侵害しないよう努めております。しかし、予期しない事情により当社グループと第三者との間で知的財産権に関する紛争が発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②製造物責任 当社グループは、製品の開発や生産にあたっては安全性・品質に十分に配慮しておりますが、製品の予期しない欠陥によって製品の回収や損害賠償につながる可能性があります。保険に加入し賠償に備えているものの、保険による填補ができない事態が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態のみならず、社会的評価にも影響を及ぼす可能性があります。 ③産業事故災害 当社グループは、事業活動全般において無事故、無災害に努めておりますが、当社グループの工場において、万が一産業事故災害が発生した場合、自社の保有資産に対しては保険に加入し備えているものの、社会的信用の失墜、生産活動の停止による機会損失などにより、当社グループの経営成績および財政状態のみならず、社会的評価にも影響を及ぼす可能性があります。 ④人材確保 当社グループは、安定的な事業運営を行うべく、計画的な人材の確保に努めておりますが、当社グループの想定する人員体制を必要な時期に確保できない場合は、当社グループの事業活動に支障をきたすこととなり、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤情報セキュリティ 当社グループは、基幹業務システムを構築の上、各事業拠点を情報ネットワークで接続し事業活動を行っており、セキュリティ対策や社員教育を実施しているものの、サイバー攻撃などによる情報漏洩やネットワーク障害などによる業務の遅延・停滞などの発生により、当社グループの事業活動に支障をきたすこととなり、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。