事業の概要
- 建築材料の製造販売と工事請負ノザワグループは、主に建築材料の製造・販売と、それらを用いた工事の設計・施工・監理を行っています。自社で製品を作り、子会社を通じて販売したり、自社製品を使った工事を請け負ったりすることで収益を得ています。これにより、製品の供給から施工まで一貫して手掛けるビジネスモデルを構築しています。
- 不動産賃貸と保険代理店事業主力事業の他に、当社(株式会社ノザワ)が保有する不動産の賃貸事業も行っています。また、連結子会社である株式会社ノザワトレーディングは、損害保険と生命保険の代理店業務を営んでおり、多角的な収益源を確保しています。これにより、建築材料関連事業以外の安定した収益基盤も持っています。
- グループ会社による事業分担株式会社ノザワが製品の製造と販売、工事の設計・施工を行い、連結子会社の株式会社ノザワ商事が製品販売と工事の設計・施工、副資材の納入を担っています。もう一つの連結子会社である株式会社ノザワトレーディングは保険代理店事業を運営しており、グループ全体で効率的な事業運営を行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 建築材料関連事業ノザワグループの主要な事業セグメントであり、製品の製造、販売、および工事の請負、設計、監理を主な内容としています。特に、押出成形セメント製品が主力であり、グループ全体の売上高の約78%を占める稼ぎ頭です。この事業は、株式会社ノザワと連結子会社の株式会社ノザワ商事が連携して展開しています。
- 製品の製造と販売株式会社ノザワが建築材料製品を製造し、自社で販売するほか、連結子会社の株式会社ノザワ商事も販売を担っています。ノザワ商事は、当社が使用する副資材の一部も納入しており、グループ内での効率的なサプライチェーンを構築しています。これにより、安定した製品供給と販売網を確保しています。
- 工事の請負と設計・監理当社および株式会社ノザワ商事が、自社製品などを用いて建築工事の設計、施工を行っています。これにより、製品の提供だけでなく、その製品を最大限に活かすための専門的な工事サービスも提供しており、顧客に対して一貫したソリューションを提供することで、事業の付加価値を高めています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、株式会社ノザワ(当社)及び連結子会社2社より構成されており、建築材料関連事業における製品の製造、販売並びに工事の請負、設計、監理を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでおります。 なお、当社の報告セグメントは、建築材料関連事業のみであります。1 建築材料関連事業 製品の製造及び販売については、当社が製造し販売するほか、㈱ノザワ商事(連結子会社)が販売しております。㈱ノザワ商事は当社が使用する副資材の一部を納入しております。また、工事については当社及び㈱ノザワ商事が当社製品等を用い設計、施工しております。 2 その他の事業 当社が不動産の賃貸を行っております。また、㈱ノザワトレーディング(連結子会社)は損害保険及び生命保険の代理店であります。 事業の系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料及びエネルギーの価格の動向が業績に影響を及ぼす可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 押出成形セメント製品の製造技術や新素材・新デザインパネルの開発技術。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:景気変動 / 原材料価格及び調達 / 物流
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
ノザワはガラス・土石製品メーカーであり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する情報は確認できない。汎用品に近い製品が多く、無形資産による競争優位性は低いと考えられる。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
建設業界で使用される建材(窯業系サイディング等)は、一度採用されると仕様変更や切り替えに手間やコストがかかる可能性がある。しかし、代替材料も存在し、顧客のスイッチングコストは限定的と推測される。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ノザワの事業は、製品の利用者が増えることで価値が増すようなネットワーク効果を生むビジネスモデルではない。BtoB取引が中心であり、ネットワーク効果は期待できない。
コスト優位★★☆☆☆
ガラス・土石製品業界は、原材料調達や生産プロセスにおける効率化がコスト競争力に影響する。ノザワが長年の事業運営で培った生産ノウハウやサプライチェーン管理による一定のコスト優位性は存在する可能性があるが、突出したものではない。
規模の経済★★★☆☆
窯業系サイディング市場において、ノザワは一定のシェアを持つ。業界内での規模の経済を活かし、効率的な生産・販売体制を構築していると考えられる。しかし、市場全体で見ると寡占度はそれほど高くない可能性がある。
- 品質保証体制による信頼性ノザワグループは「品質保証本部」を設置し、製品と施工の品質維持・向上に努めています。これにより、顧客からの信頼を獲得し、長期的な取引関係を築くことが期待されます。高品質な製品と施工は、競合他社との差別化要因となり、安定した事業基盤を支える可能性があります。
- 多角的な事業展開による安定性建築材料関連事業を主力としながらも、不動産賃貸事業や保険代理店事業も展開しています。これにより、特定の事業に依存するリスクを軽減し、グループ全体の収益安定化に寄与する可能性があります。異なる事業分野を持つことで、市場変動への対応力を高めていると考えられます。
- 原材料調達と物流への対応力主力製品の原材料は国内調達のセメントが主ですが、輸入原材料も使用し、必要に応じて備蓄を行うことで安定調達に努めています。また、物流の「2024年問題」に対応するため、運送会社との連携強化や積込改善、物流コストの販売価格への反映要請など、サプライチェーンの安定化に向けた取り組みを進めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「全員の創意で常に新しい商品を世に問い、居住空間の創造を通して21世紀を勝ち抜く企業集団を作ろう」を経営の基本とし、人々の生活と安全を守り、快適な住環境を創り出す部材・システムを提供し、社会の発展に貢献する企業を目指し、社員一人ひとりの人間性を尊重し、働きがいのある明るい職場を作り個々の能力向上を図り、未来に向けて常時新しい感性を持って創造・開発を行い、独自の技術を結集した世界に通ずる商品を提供し続け、株主・社員・地域への還元を継続して行い、社会と共生を図ることを経営理念として活動しております。 (2) 目標とする企業像 ①建設部材・システム分野での開発型企業を目指し、建築・住宅・土木の3市場での安定的な商品供給による強固な経営基盤づくりを推進してまいります。 ②技術力を背景とし、品質・納期・コストの優位性を推進するオンリーワン企業を目指してまいります。 ③環境保全を主眼に置いた次世代の事業を模索し、人々にやすらぎと安心を提供し、社会に貢献する取り組みを進めてまいります。 (3) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 わが国経済の見通しにつきましては、力強さを欠きながらも景気は緩やかな持ち直し基調の維持が予想されますが、一方で米国新政権における通商政策の動向やウクライナ・中東情勢への関与動向により、経済・地政学の両面で不確実性を強めて推移することが懸念されます。建築材料業界におきましても、こうした不確実性を反映し、開発計画の中止・延期が更に増加・継続するリスクを孕んでおり、厳しい状況が続く見通しです。 このような状況のなか、当社は質・量ともにお客様にご満足いただける商品の安定供給を最重要課題として取り組み、「やすらぎと安心の創造」を提供する企業を目指します。 翌期も厳しい受注環境が続くと想定されますが、当社では、収益拡大戦略に基づき、お客様のニーズを探ることに加え、研究開発部門と連携し競争優位性を確立する積極的なマーケティングを展開し、お客様にご満足いただける商品の拡販につなげ、収益拡大を図ります。スレートボードでは、素材の持つテクスチャーを高く評価されている「フレキシブルシート素地シリーズ」について、新たな商品展開のため名称を「ナチュラーレ(NATURALE)」に変更いたしました。今後も商品群を充実させ、更なる拡販を進めてまいります。 飛躍成長戦略では、社会環境の変化に伴うお客様のニーズの変化を捉え、性能・意匠・価格の面でお客様の要求に応える商品の創出に注力します。 体質強化戦略では、国内企業物価の高止まりなどコストアップ懸念が尽きない状況の下、生産体制の最適化を進め、NNPS改善活動を実践できる人材の育成をさらに推進し収益力向上を図ってまいります。品質面では、製品検査の自動化と施工品質管理強化に継続して取り組み、製品品質と施工品質をレベルアップさせ、お客様の信頼と満足を獲得してまいります。また、2025年4月に新設した「人事部」を通じて企業の持続的な成長に必要な人材を確保・育成し、従業員満足度の向上や働きやすい職場環境の整備を実現してまいります。 中期経営計画では、2027年の創業130周年に向け、経営基盤の強化と事業の更なる発展を図るため、いつも新しいことを追求、「全社三大戦略プラスONE※」を展開、全領域での差別化を推進し、2026年3月期 売上高経常利益率12%以上を目指します。 2026年3月期につきましては、厳しい受注環境が続くと想定されますが、一般建築向けであるアスロックにおいては、意匠・デザインの多様化、低価格帯の素地仕上品のラインナップの拡充、ニーズの高いムラ感のある塗装が可能な複色工場塗装品、施工省力化、工期短縮に貢献する工法の新仕様発売等により数量増を目指し、高利益商品の重点的な拡販に注力いたします。またスレートボードでは、海洋資源の有効活用に貢献するべく「ナチュラーレ」に牡蠣の貝殻を織り交ぜた「シェルイン オイスター」を新たに発売し商品群を充実させるなど、収益拡大を図ることで、中期経営計画に掲げた目標「2026年3月期経常利益率12%以上」の達成に向け取り組んでまいります。 ※ 全社三大戦略:体質強化戦略、収益拡大戦略、飛躍成長戦略 プラスONE :持続可能な社会の実現に向け、企業が長期的な成長を遂げるために、「環境」「社会」「企業統治」の3つの要素を考慮して経営を行うESG経営への取組みを推進するもの (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、経営指標として、売上高経常利益率を重視しております。2026年3月期売上高経常利益率12%以上の達成を目指しております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「全員の創意で常に新しい商品を世に問い、居住空間の創造を通して21世紀を勝ち抜く企業集団を作ろう」を経営の基本とし、人々の生活と安全を守り、快適な住環境を創り出す部材・システムを提供し、社会の発展に貢献する企業を目指し、社員一人ひとりの人間性を尊重し、働きがいのある明るい職場を作り個々の能力向上を図り、未来に向けて常時新しい感性を持って創造・開発を行い、独自の技術を結集した世界に通ずる商品を提供し続け、株主・社員・地域への還元を継続して行い、社会と共生を図ることを経営理念として活動しております。 (2) 目標とする企業像 ①建設部材・システム分野での開発型企業を目指し、建築・住宅・土木の3市場での安定的な商品供給による強固な経営基盤づくりを推進してまいります。 ②技術力を背景とし、品質・納期・コストの優位性を推進するオンリーワン企業を目指してまいります。 ③環境保全を主眼に置いた次世代の事業を模索し、人々にやすらぎと安心を提供し、社会に貢献する取り組みを進めてまいります。 (3) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 わが国経済の見通しにつきましては、力強さを欠きながらも景気は緩やかな持ち直し基調の維持が予想されますが、一方で米国新政権における通商政策の動向やウクライナ・中東情勢への関与動向により、経済・地政学の両面で不確実性を強めて推移することが懸念されます。建築材料業界におきましても、こうした不確実性を反映し、開発計画の中止・延期が更に増加・継続するリスクを孕んでおり、厳しい状況が続く見通しです。 このような状況のなか、当社は質・量ともにお客様にご満足いただける商品の安定供給を最重要課題として取り組み、「やすらぎと安心の創造」を提供する企業を目指します。 翌期も厳しい受注環境が続くと想定されますが、当社では、収益拡大戦略に基づき、お客様のニーズを探ることに加え、研究開発部門と連携し競争優位性を確立する積極的なマーケティングを展開し、お客様にご満足いただける商品の拡販につなげ、収益拡大を図ります。スレートボードでは、素材の持つテクスチャーを高く評価されている「フレキシブルシート素地シリーズ」について、新たな商品展開のため名称を「ナチュラーレ(NATURALE)」に変更いたしました。今後も商品群を充実させ、更なる拡販を進めてまいります。 飛躍成長戦略では、社会環境の変化に伴うお客様のニーズの変化を捉え、性能・意匠・価格の面でお客様の要求に応える商品の創出に注力します。 体質強化戦略では、国内企業物価の高止まりなどコストアップ懸念が尽きない状況の下、生産体制の最適化を進め、NNPS改善活動を実践できる人材の育成をさらに推進し収益力向上を図ってまいります。品質面では、製品検査の自動化と施工品質管理強化に継続して取り組み、製品品質と施工品質をレベルアップさせ、お客様の信頼と満足を獲得してまいります。また、2025年4月に新設した「人事部」を通じて企業の持続的な成長に必要な人材を確保・育成し、従業員満足度の向上や働きやすい職場環境の整備を実現してまいります。 中期経営計画では、2027年の創業130周年に向け、経営基盤の強化と事業の更なる発展を図るため、いつも新しいことを追求、「全社三大戦略プラスONE※」を展開、全領域での差別化を推進し、2026年3月期 売上高経常利益率12%以上を目指します。 2026年3月期につきましては、厳しい受注環境が続くと想定されますが、一般建築向けであるアスロックにおいては、意匠・デザインの多様化、低価格帯の素地仕上品のラインナップの拡充、ニーズの高いムラ感のある塗装が可能な複色工場塗装品、施工省力化、工期短縮に貢献する工法の新仕様発売等により数量増を目指し、高利益商品の重点的な拡販に注力いたします。またスレートボードでは、海洋資源の有効活用に貢献するべく「ナチュラーレ」に牡蠣の貝殻を織り交ぜた「シェルイン オイスター」を新たに発売し商品群を充実させるなど、収益拡大を図ることで、中期経営計画に掲げた目標「2026年3月期経常利益率12%以上」の達成に向け取り組んでまいります。 ※ 全社三大戦略:体質強化戦略、収益拡大戦略、飛躍成長戦略 プラスONE :持続可能な社会の実現に向け、企業が長期的な成長を遂げるために、「環境」「社会」「企業統治」の3つの要素を考慮して経営を行うESG経営への取組みを推進するもの (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、経営指標として、売上高経常利益率を重視しております。2026年3月期売上高経常利益率12%以上の達成を目指しております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況(経営成績) 当連結会計年度におけるわが国経済は、旺盛なインバウンド消費を背景として企業の景況感は改善が続いている一方、為替相場の乱高下や消費者物価の急激な上昇等、先行き不透明な状況で推移しました。建築材料業界におきましても、建設費高騰による建設計画の中止、延期が慢性的に発生しており、厳しい状況が続いております。 このような状況のなか、当社グループは、一般建築向け外壁材の製造販売をはじめとした事業展開において、当社グループの中期経営計画である「収益拡大戦略」、「飛躍成長戦略」、「体質強化戦略」及びESG経営で構成される「全社三大戦略プラスONE」の戦略・施策を実行いたしました。 収益拡大戦略では、主力の一般建築向け押出成形セメント板「アスロック」において、高付加価値品の重点的な拡販を推進しております。当期は、近年発売したデザインパネルの「アスロックデザインパネルお試しキャンペーン」を実施し、木目の美しさを再現した「アスロックウッドデザインシリーズ」が増販となりました。工場塗装品についても、リーズナブルに工場塗装の美観を表現する「ニューカラリード」の販売を伸ばしました。スレートボードについては、セメントの質感を活かした内装用ボード「フレキシブルシート素地シリーズ」がご好評を得て、増販となりました。 飛躍成長戦略では、他社・他部材との差別化につながる新商品の上市を推進しております。当期は10件の新商品・新仕様を発表しました。主なものは次のとおりです。・ロングセラーであるアスロック素地仕上品の新仕様「澄肌(すみはだ)」と「潤まだら(うるみまだら)」の2商品を投入し、仕上がりのバリエーションを広げお客様のニーズに対応・デザインパネルでは、波打つような滑らかな凹凸の「ウェーブライン」と、石灰岩の重厚感を表現する「ライムロック」を追加・工場塗装品では、独特のムラが好評の複色塗装品「淡斑(あわむら)」について、光沢を抑えた新たな仕上げ「淡斑艶消し」と、不均一な仕上がり感をフラットパネルで再現する塗装仕上げ「彩雲(さいうん)」を発表 体質強化戦略では、原価低減、品質安定及び人的資本に関する取り組み等を推進しております。当期は、NNPS(ノザワ・ニュー・プロダクション・システム)改善活動によりエネルギー効率や生産性の向上に取り組むとともに、品質検査の自動化を進めました。人材確保においては、当期もベースアップを実施し、また、技能職のスキルに応じて支給する「技能手当」の創設など、従業員エンゲージメント向上に努めました。 プラスONEでは、ESG経営に取り組んでおります。発電効率が従来比約50%向上する外壁太陽光パネル設置工法の本格発売に向けた実物件での検証の実施や、外国人技能実習生の受入れ、取締役及び従業員への譲渡制限付株式の割当てによる株価及び企業価値への貢献意欲の向上など、当期も環境、社会、企業統治に焦点を当てた事業活動を展開しました。 当期の業績につきましては、これらの戦略を実行しましたが、建設費用の急激な上昇や人手不足による建築計画の延期・見直しが増加しており、非木造着工床面積の統計も前年に続き当期も前年割れの状況で推移するなど厳しい事業環境が継続したこと等から、主力の「アスロック」売上高は前期比減収となりました。当社グループの単一の報告セグメントである建築材料関連事業の品種別売上高については、アスロックは106億1百万円(前期比4.7%減少)、住宅用高遮音床材は19億20百万円(前期比2.9%増加)、住宅用軽量外壁材は46億81百万円(前期比0.2%減少)となり、押出成形セメント製品合計では172億2百万円(前期比2.7%減少)に、耐火被覆等は10億85百万円(前期比23.6%減少)、スレート関連は9億40百万円(前期比2.1%増加)となったこと等から、当連結会計年度の売上高は219億54百万円(前期比4.9%減少)となりました。 利益面については、減収の影響等により、営業利益は16億80百万円(前期比5.6%減少)、経常利益は18億38百万円(前期比5.2%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億56百万円(前期比32.2%増加)となりました。 (財政状態) 当連結会計年度末における当社グループの流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ、現金及び預金が6億33百万円減少したものの、電子記録債権が20億63百万円増加したこと等により149億29百万円(前連結会計年度末と比較して6億69百万円増加)となりました。固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ、投資その他の資産のその他が1億84百万円増加したこと等から、153億10百万円(前連結会計年度末と比較して93百万円増加)となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ7億62百万円増加し302億39百万円となりました。 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ、未払法人税等が1億29百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が4億94百万円減少したこと等から、48億97百万円(前連結会計年度末と比較して3億25百万円減少)となりました。固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ、訴訟損失引当金が1億76百万円増加したこと等から46億76百万円(前連結会計年度末と比較して2億31百万円増加)となり、この結果、負債の合計額は、前連結会計年度末に比べ93百万円減少し95億74百万円となりました。 当連結会計年度末における純資産の残高は、利益剰余金が7億52百万円増加したこと等から、206億65百万円(前連結会計年度末と比較して8億55百万円増加)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は67億54百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億33百万円減少いたしました。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、営業活動による資金の増加は4億31百万円(前連結会計年度は20億27百万円の増加)となりました。これは売上債権の増加額15億42百万円等の資金の減少要因があった一方、税金等調整前当期純利益17億6百万円や減価償却費8億9百万円等の資金の増加要因があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、投資活動による資金の減少は6億47百万円(前連結会計年度は12億18百万円の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出7億54百万円等の資金の減少要因があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、財務活動による資金の減少は4億17百万円(前連結会計年度は4億13百万円の減少)となりました。これは親会社による配当金の支払額4億3百万円等の資金の減少要因があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度における単一の報告セグメントである建築材料関連事業の品種別生産実績は次のとおりです。なお、その他の事業の生産はありません。品種 当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前期比押出成形セメント製品11,249,751千円△1.2%スレート関連544,4775.6合計11,794,228△0.9(注) 金額は製造価格による。 b.受注実績当連結会計年度における単一の報告セグメントである建築材料関連事業のうち、工事の受注実績は次のとおりです。なお、その他の事業の受注はありません。工事別受注高(千円)前期比(%)受注残高(千円)前期比(%)押出成形セメント製品工事2,371,66947.72,006,69982.9スレート工事7,563△58.0-△100.0耐火被覆等工事1,206,6677.0622,42924.3その他工事920,80249.3679,80649.1合計4,506,70233.83,308,93560.8 c.販売実績 当連結会計年度における単一の報告セグメントである建築材料関連事業の販売実績を品種別に示すと次のとおりであります。品種 当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前期比押出成形セメント製品関連(内、アスロック)(内、住宅用高遮音床材)(内、住宅用軽量外壁材)17,202,907千円(10,601,831)(1,920,061)(4,681,015)△2.7%(△4.7)(2.9)(△0.2)スレート関連940,0872.1耐火被覆等1,085,092△23.6その他2,686,327△10.7合計21,914,415△4.8なお、その他の事業の販売実績は、当連結会計年度39,647千円であり、前期比△16.0%となっております。 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)積水ハウス㈱7,124,17530.97,197,70632.8伊藤忠建材㈱3,277,69614.23,431,65315.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績については、以下のとおりであります。(売上高) 当期における建築市場は、人手不足や資材価格の高騰の影響等により建設計画の延期や中止、規模縮小が増えており建設投資マインドの低下が継続しました。2024年1月~12月の非木造建築着工床面積も前年比10%ダウンとなるなど、2024年以降厳しい状況が続いております。 主力の一般建築向け押出成形セメント製品「アスロック」について、当社グループでは高付加価値品の重点的な拡販を推進し、「ウッドデザインシリーズ」や工場塗装品「ニューカラリード」の販売を伸ばしました。また、価格改定の浸透による増収要因もありましたが、上記の厳しい事業環境に加え、施工現場における工期延長による出荷の延期等によりアスロック販売数量が減少した影響から、アスロック売上高は前期比5億19百万円減収の106億1百万円となりました。 住宅向け押出成形セメント板は前期に引き続き堅調に推移し、「住宅用軽量外壁材」は前期比8百万円減少で微減となりましたが、「住宅用高遮音床材」は前期比53百万円増となり、合わせて45百万円増収の66億1百万円となりました。押出成形セメント板合計では前期比4億74百万円減の172億2百万円となりました。 スレートボードは、セメントの質感を活かした内装用ボード「フレキシブルシート素地シリーズ」が引き続き好評を博しており、当期も増販となったこと等から前期比19百万円増収の9億40百万円となりました。 工事については、 耐火被覆工事の減少等により前期比9億78百万円減収となりました。 (営業利益・経常利益) 当期の原材料・エネルギー価格については、原材料は一貫して上昇、電力・ガスについても下半期より再び上昇に転じ、原材料・エネルギー価格の上昇により3.2億円原価を押し上げました。また、人件費もベースアップや外注費増加により前期比1.9億円増となりました。その他、生産減によるコストアップを含め10.9億円の原価上昇要因がありましたが、NNPS(ノザワ・ニュー・プロダクション・システム)による生産性の向上により、原価上昇を8.8億円に留めました。 販売価格改定は確実に浸透しており増益要因となったものの、販売数量減と上記の原価上昇を加味し、販売口売上総利益は4.9億円の減益となりました。 工事については、売上高は9.7億円の減収となりましたが、子会社であるノザワ商事の採算性が改善し工事口売上総利益は0.4億円の増益となりました。 これらのことから、連結売上総利益は前期比4億57百万円減少の61億16百万円となりました。 販管費については、前期比3億57百万円減少の44億36百万円となりました。主として減収による変動費の減少によりますが、諸経費節減もあり、売上高比販管費率は、0.6ポイントダウンの20.2%となりました。 これらのことから営業利益は前期比1億円減益の16億80百万円となり、営業利益率は前期並みの7.7%となりました。 営業外収益は、受取配当金が20百万円増加した一方、受取保険金が25百万円減少したこと等により11百万円減少となりました。 営業外費用は、手形売却費が11百万円減少したこと等により、前期比11百万円減少となりました。 これらを併せた営業外収支は前期並みとなり、経常利益は、前期比1億円減益の18億38百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益では、投資有価証券売却益1億円、為替換算調整勘定取崩益15百万円を計上しました。特別損失は前期比2億81百万円減少の2億48百万円となりました。固定資産除却損が68百万円、訴訟損失が2億12百万円それぞれ減少したことによります。これらの結果、特別損益の合計は1億32百万円の損失となり、前期比では3億97百万円好転となりました。上記に税金費用を加味し、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比2億81百万円増益の11億56百万円となりました。 当連結会計年度の財政状態については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性に係る情報については以下のとおりであります。(財務政策) 当社グループは、主に建築材料の製造販売を行うための設備投資に必要な資金及び短期的な運転資金を必要に応じて銀行等からの借入により調達することとしています。 当連結会計年度末、借入金の残高はありません。また、資金調達の安定化、資金効率、金融収支の改善を目的として、取引金融機関と総額20億円のコミットメントライン(特定融資枠)契約を締結しておりますが、当連結会計年度末の金融機関からの借入実行残高はありません。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる見積り及び判断を行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載されているとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載されているとおりであります。
事業リスク
- 景気変動による業績悪化リスクノザワグループの主力製品である押出成形セメント製品は、公共投資、民間設備投資、新設住宅着工戸数といった経済指標に強く影響されます。景気が悪化し、これらの投資や建設が減少した場合、製品の販売量や価格が下がり、グループ全体の業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格高騰と調達困難リスク主力製品の原材料であるセメントや輸入原材料、製造に必要な天然ガス・灯油などのエネルギー価格が変動すると、製造コストが増加し、利益を圧迫する可能性があります。また、自然災害や国際情勢の変化により、原材料の安定的な調達が困難になった場合、生産活動に支障が生じ、業績に影響を与える可能性があります。
- 石綿関連訴訟による費用発生リスク過去に石綿を事業に使用していたため、石綿による健康被害に対する補償や損害賠償請求訴訟のリスクを抱えています。現在も複数の訴訟が係争中であり、今後の判決内容によっては、追加で多額の費用が発生し、グループの業績や財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。リスクが顕在化する可能性の程度や時期、顕在化した場合に当社グループの経営成績等に与える影響については、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。 (1)景気変動について 当社グループの主力製品の押出成形セメント製品は、公共投資・民間設備投資及び新設住宅着工戸数等の影響を強く受けます。公共投資の動向は、公共機関の政策によって決定され安定的に推移するとは限りません。また、経済環境が悪化し民間設備投資・住宅投資が減少した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (2)海外情勢について 当社グループの売上高は海外への販売が含まれており、当該国の政治経済環境の大幅な変化、法律改正等予期しえない事象が発生した場合、その結果が当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)為替変動について 当社グループは連結財務諸表作成のため、在外連結子会社の財務諸表を円貨に換算しております。外国為替相場の変動が外貨建財務諸表の円換算額に影響を与え、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)原材料価格及び調達について 当社グループの主力製品である押出成形セメント製品の主な原材料は国内調達のセメントですが、それ以外に中国・インド等からの輸入原材料も一部使用しております。また製造工程上、天然ガス・灯油・潤滑油等を使用しております。原材料及びエネルギーの価格の動向は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、自然災害等の発生や輸入原材料の生産国の法令の変更や政情不安等により禁輸措置がとられた場合、原材料の安定的な調達が困難となり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、必要に応じて輸入原材料について一定量を備蓄するなどし、調達に支障を来さぬよう対策を講じております。また、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (5)物流について 当社グループは、製品の販売先への納入は外部の運送会社へ委託しております。物流業界における2024年問題等トラックドライバー不足による出荷の停滞や物流コストが大幅に上昇した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各運送会社との継続的・安定的な取引を目的として、高速道路の使用推奨や当社工場での積込の改善等の推進や、製品の販売先に対し、納入先である建築現場における荷下ろし時間の短縮や、増加した物流コストの売値への反映を要請する等の取り組みを行っております。 (6)貸倒リスクについて 当社グループでは、貸倒による損失を最小限にとどめるために、与信管理に十分注意を払っています。一方、金銭債権に対し貸倒引当金を充当していますが、顧客の経営状況の悪化等により更に貸倒が発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、営業債権について、主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理するとともに、財政状態の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っております。 (7)投資有価証券について 当社グループは、取引先及び金融機関等の株式を保有しています。今後、経済環境及びそれらの企業の収益や財政状況によって株価が変動し評価減を行う可能性があり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、定期的に時価や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握し、取引先企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しております。 (8)販売数量・販売価格の変動について 当社グループの主力製品の押出成形セメント製品部門における売上高は全体の78%を占め、事業の中核をなしております。従って、将来において押出成形セメント製品の販売数量及び価格の変動によっては、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (9)固定資産の減損会計適用について 資産がその収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合、その回収可能性に見合った帳簿価額に減額し減損損失としなければならず、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載している方法等により対応に努めております。 (10)退職給付債務について 当社グループの従業員の退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や退職率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。前提条件と実際の結果が異なった場合、認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。また、割引率の低下は、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (11)繰延税金資産について 当社グループは将来の課税所得に関する見積り・仮定に基づき繰延税金資産の回収可能性の判断を行っております。将来の課税所得については、経営環境の変化等を踏まえ適宜見直しを行っておりますが、結果として繰延税金資産の一部または全部に回収可能性がないと判断された場合、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (12)石綿による健康障害について 当社グループは過去に石綿を事業に使用しており、石綿による健康障害に対する補償の発生や、損害賠償請求訴訟により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 現在、石綿含有建材にばく露して健康被害を受けたとして、建材従事者とその遺族が国及び当社を含む建材メーカーに対して損害賠償金を求める裁判が各裁判所に係属しており、現在、当社グループは損失の発生可能性が高いと認められる案件について訴訟損失引当金を計上しておりますが、今後の判決の内容等により追加で費用が発生し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (13)品質管理について 想定を超える瑕疵担保責任が発生した場合、費用が発生し当社グループ及び製品の評価を大きく毀損することとなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「品質保証本部」において製品・施工の品質維持向上に取り組み、顧客満足度向上に努めております。 (14)災害及び感染症について 当社グループは生産拠点、研究開発拠点、営業拠点、管理部門拠点の事業所を有しております。これらの拠点で感染症の流行、地震・台風等の自然災害、設備事故や火災等、また、重大な労働災害が発生した場合には、その被害状況によっては事業活動が停止する等により、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)情報漏洩・不正アクセス等に係るリスク 当社グループは重要情報や個人情報を入手・使用することがありますが、自然災害・通信トラブル・コンピューターウイルスの感染・サイバー攻撃等により、情報漏洩やシステム障害が生じた場合、当社グループの社会的信用の失墜、事業活動の中断及び損害賠償請求等が生じることとなり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、情報に対する適切なリスク管理を重要な経営課題として認知し、「情報セキュリティポリシー」を策定しております。当社グループにおいて情報を利用する当社グループの役員、社員及びその他の従業員が情報セキュリティを確保するにあたって順守すべき指針を基本方針として定めております。 (16)知的財産権に係るリスク 当社グループは、自社が製造する製品に関して、研究開発により様々な知的財産権を保有し、競争上の優位性を確保しております。これらの知的財産権については、厳正に管理しておりますが、万一、第三者から侵害を受けた場合、期待された収益が得られない可能性があります。また、当社グループは、他社の知的財産権を侵害しないように研究開発を行っておりますが、権利解釈の相違等により意図せず、第三者の知的財産権を侵害したとして、実施の差し止めや損害賠償の請求を受ける可能性があります。 知的財産については、知的財産管理室をリスク対策部内に設置し、研究活動において得られた基本技術及び周辺技術(特許、実用新案登録)、デザイン(意匠登録)並びにブランド(商標登録)を事業展開に合わせて出願し、権利化を行うと共に、権利侵害等のリスク対策を含め適切な管理を実施しております。 (17)気候変動や環境について 当社グループは、持続可能な社会への取組みに注力しています。環境に関する様々な法令規則を遵守しておりますが、法令規則や運用に関する変更が行われた場合には、法令対応に関する費用の発生や事業活動に対する制限等によって、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「緑ゆたかな地球の再生」を目指し、積極的に取組み、社会の一員としての責務を果たしていくため、環境行動指針を制定しております。 また、中期経営計画において「全社三大戦略プラスONE」とし、持続可能な社会の実現に向け、企業が長期的な成長を遂げるために、「環境」「社会」「企業統治」の3つの要素を考慮して経営を行うESG経営への取組みを推進しております。 (18)人材確保について 当社グループが持続的に成長し安定した経営体制を構築するためには、優秀な人材を確保・育成し、その能力を発揮できる環境の整備が不可欠ですが、今後少子高齢化に伴う労働人口減少、人材の大量退職や人材育成が計画通り進まない等により優秀な人材を確保できない場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載している方法等により対応に努めております。 (19)人権について 事業活動における人権の尊重、とりわけサプライチェーン上の人権や労働環境への配慮は、社会的な要請として高まりを見せており、当社グループにおける取組みが不十分である場合、社会的な信用の毀損等に伴い業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、人権の尊重を基に「コンプライアンスマニュアル」を策定し、当社グループ役職員が遵守すべき行動規範により、全てのステークホルダーに対し、人権侵害を許さず、人権が尊重された明るい職場づくりを推進しております。 (20)偶発事象について 予期しえない法律・規則等の改正及び訴訟等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。