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OATアグリオ(4979)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

化学 素材・化学

事業の概要

  • 食糧増産技術の提供
    OATアグリオは、農薬や肥料の研究開発、製造、販売を通じて、世界の食糧増産に貢献するアグリテクノロジー企業です。病害虫から作物を守る「防除技術(農薬)」、作物の生育に必要な栄養を与える「施肥灌水技術(肥料や養液土耕栽培システム)」、植物の機能を高める「バイオスティミュラント」の3つの技術を軸にサービスを提供しています。
  • 農薬・肥料の製造販売
    主力事業は、植物の医薬品である農薬と、植物の栄養分である肥料の製造販売です。特に、農作物の収量や品質、安全性の確保に不可欠な農薬は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤など多岐にわたります。全農や商社を通じて国内外の農業従事者に販売し、食糧生産を支えています。
  • 現場ニーズの活用
    生産者や一般消費者からの現場のニーズや課題を吸い上げ、それを研究開発にフィードバックするビジネスモデルを確立しています。これにより、農薬、肥料、バイオスティミュラントの全方面で、環境問題や食糧増産問題に対応する多面的なソリューションを提供し、持続可能な農業の実現を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • アグリテクノロジー事業
    OATアグリオグループは、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を核とした単一セグメントで事業を展開しています。これは、農薬、肥料、バイオスティミュラントといった製品や技術が、すべて農業生産の効率化と増産に貢献するという共通の目的を持っているためです。
  • 防除技術(農薬)サービス
    農作物を病害虫や雑草から守るための「農薬」製品を提供しています。殺虫剤、殺菌剤、除草剤など多岐にわたる製品を研究開発・製造し、全農や商社を通じて国内外の農業従事者に販売することで、安定した収量と品質の確保に貢献しています。
  • 施肥灌水技術・バイオスティミュラントサービス
    農作物の生育に必要な栄養分を与える「肥料」や、農作業の省力化・効率化を図る「養液土耕栽培システム」を提供しています。また、植物の能力を高める「バイオスティミュラント」に属する肥料や活力剤も提供し、多角的に農業生産を支援しています。
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FY2025|7,234 文字
3【事業の内容】当社グループは『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』という経営理念の下、先進的な農薬及び肥料の研究開発、栽培技術の探求、製造及び国内外での販売を主たる事業として取り組んでおります。当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(OATアグリオ株式会社)及び連結子会社29社(旭化学工業株式会社、潤禾(舟山)植物科技有限公司、OAT&IIL India Laboratories Private Limited、Asahi Chemical Europe s.r.o.、PT. OAT MITOKU AGRIO、LIDA Plant Research, S.L.、株式会社インプランタイノベーションズ、Blue Wave Holding B.V.等)と非連結子会社1社及び関連会社2社により構成されております。当社グループは、特徴的な農薬製品や肥料製品及び独創的な栽培技術を持ち、生産者や一般消費者に対し多様な支援を行い、そこで得られた現場のニーズをフィードバックし研究開発に活用しております。現在、当社グループは以下の3つの技術ごとにサービスを提供しており、それらの定義を次のように考えております。(1)防除技術 防除技術とは、農作物に対して悪影響を与える病害虫から農作物を守る技術と、不要な植物(雑草類)を駆除する技術を合わせた総称であります。当社グループでは、植物の医薬品と位置づける「農薬」として提供しております。(2)施肥灌水技術 施肥灌水技術とは、農作物を適正に生育させるための栄養分を与える技術と、農作業の省力化や効率化を図る技術を合わせた総称であります。当社グループでは、植物の栄養分と位置づける「肥料」とそれらを農作物に供給する「養液土耕栽培システム」として供給しております。(3)バイオスティミュラント バイオスティミュラントとは、植物が本来持つ能力や機能を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術の総称であります。当社グループでは、バイオスティミュラントに属する肥料、活力剤を提供しております。 (食糧増産に貢献する技術と当社グループが提供するサービス) 当社グループの特徴は、上記3つの技術ごとにサービスを提供することによって、食糧増産を目指す多面的なソリューションを提供できる点にあります。環境問題や食糧増産問題に直面する農業従事者をターゲットとして、現場のニーズや悩みを汲み上げ、農薬・肥料・バイオスティミュラント全方面の研究開発へ活用してまいります。また、「栽培」を通じた企業文化の構築による新たにD2Cビジネスに挑戦し、多様な製品を一般消費者にも提供していくことができると考えております。 また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験、施設園芸分野での省力化・効率化、ビッグデータを活用したスマート農業の実践に向けた栽培トータルソリューションサービス『アグリオいちごマスター』のバージョンアップや普及にも引き続き取り組んでまいります。今後、新規就農者や農業分野へ新規参入を検討の企業などをターゲットに様々な形でサービスを提供できると考えております。  当社グループの主要製品である農薬・肥料・バイオスティミュラント製品を提供するためには、原体と呼ばれる有効成分や各種製剤を自社開発する研究開発体制が必要となります。 当社グループは研究開発拠点として、国内及び海外(インド共和国・スペイン)に3拠点を保有しております。 国内の研究開発拠点として、徳島県鳴門市に研究所を開設し、原体の自社開発や各種製剤開発のため、化合物の合成やスクリーニングを行っております。同地には研究所だけでなく、当社グループの開発した原体や各種製剤を生産する工場設備や生産された農薬・肥料・バイオスティミュラント製品の有効性を実地調査するための栽培研究センターも併設しております。 海外の研究開発拠点として、インド共和国にInsecticides(India)Limitedとの共同研究所OAT&IIL India Laboratories Private Limitedを設立し、国内の研究開発拠点と同様に化合物の合成やスクリーニングを行っております。また、スペインのLIDA Plant Research, S.L.では、バイオスティミュラント製品の研究開発を行っております。 当社グループは、アグリテクノ事業の単一セグメントであるため、技術ごとに当社グループのサービスについて記載しております。 (1)防除技術(農薬製品の提供) 当社グループは、農薬の研究開発及び製造を行い、全農(全国農業協同組合連合会)を始め、商社やメーカー向けに販売を行っております。 農業では、特定の作物を人為的な環境で単一栽培するため、病害虫や雑草が発生しやすく、一定の収量と品質を確保することが困難となります。 農薬は、農作物の栽培を行う上で、その収量や品質、また安全性の確保に重要な役割を担っており、国内外の食糧増産に貢献しております。 農薬の機能ごとの分類として、殺虫剤・殺菌剤・殺虫殺菌剤・除草剤・殺そ剤・植物成長調整剤・補助剤・その他に分類されます。 当社グループが取り扱う主要な農薬製品は以下のとおりであります。分類原体名製剤名適用作物殺虫剤ベンフラカルブ オンコル粒剤5(特許出願)1981年6月(登録取得)1986年10月水稲・さとうきび・きくなどオレイン酸ナトリウムオレート液剤(※1)(特許出願)1994年8月(登録取得)1992年12月野菜類・果樹類などアラニカルブオリオン水和剤40(特許出願)1982年11月(登録取得)1993年11月なし・かんきつ・もも・キャベツなどトルフェンピラドハチハチ乳剤(特許出願)1989年9月(登録取得)2002年4月キャベツ・はくさい・レタスなどシフルメトフェンダニサラバフロアブル(特許出願)2000年8月(登録取得)2007年10月茶・いちご・すいかなどバチルスチューリンゲンシス菌の産生する結晶毒素トアロー水和剤CT(※1)(※2)(登録取得)2002年3月野菜類・りんごなどプロピレングリコールモノ脂肪酸エステルアカリタッチ乳剤(※1)(※2)(登録取得)2001年4月野菜類・果樹類・ホップなど調合油(サフラワー油、綿実油)サフオイル乳剤(※1)(※2)(登録取得)2010年10月かんきつ・いちご・野菜類・トマト・ミニトマトなど 殺菌剤フルチアニルショウチノスケフロアブル(特許出願)1999年12月(登録取得)2014年12月いちご・メロン・すいかなどオキスポコナゾールフマル酸塩オーシャイン水和剤(特許出願)1989年10月(登録取得)2000年4月りんご・なし・ぶどうなど炭酸水素カリウムカリグリーン(※1)(※2)(登録取得)2002年5月野菜類・トマトなど除草剤シアン酸ソーダシアノット(※2)(登録取得)2003年12月キャベツなど シクロスルファムロンかねつぐ1キロ粒剤(※2)(登録取得)2013年9月水稲植物成長調整剤デシルアルコールコンタクト(※2)(登録取得)1982年7月たばこ5-ニトログアヤコールニトロフェノールアトニック(※3)(※4) 水稲・りんご・トマト・いちご・菜種など※1 当社が「農薬登録を有する天然・食品添加物由来又は有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない安心安全な環境にも優しい防除資材」と定義している『グリーンプロダクツ』製品となっております。※2 買収等により取得した製剤であり、特許出願をしておりませんので、記載を省略しております。※3 国内登録を取得しておりませんので、記載を省略しております。※4 日本国内において、植物成長調整剤は農薬として規制を受けておりますが、当社においてこのうち「アトニック」につきましては、バイオスティミュラントとして区別しております。 ①販売体制 当社グループの販売体制としましては、国内向けは国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、国内2支店、4営業所が、全農、商系代理店を通じた新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしていきます。 海外向けは海外営業本部を窓口として、商社経由の販売体制と当社及び当社グループ会社直販体制の両面から、当社グループ会社と協議の上で海外の顧客へアプローチしております。特にアジア・中南米・アフリカ地域は人口増加率が高く、今後の成長が見込まれる市場であるため、アジア・中南米・アフリカ地域への販売体制を強化しております。 具体的な取組みとしましては、農家集会での商品説明会やパートナー企業向け技術説明会等を行い、販売促進に注力しております。 ②研究開発体制 当社グループでは、徳島県鳴門市にある研究所に研究開発部を置き、「人や環境に優しい」、「高い安全性」、「世界に通用する独創的な技術」、「世界的なニーズの高い分野の開発」をキーワードに、基礎研究から応用研究まで行っております。 国内で農薬を新規に開発し、製造・販売を行うには、農薬取締法に定められた登録を取得する必要があります。登録の取得には、厳格な手続きと多様な試験が要求され、およそ十年の歳月と数十億円に及ぶ経費を要すると想定されます。(図表) 当社では、インドの子会社OAT&IIL India Laboratories Private Limitedとの協力体制を構築し、自社での新規農薬の研究開発スピード向上に取り組んでおります。  出典:農薬工業会、農林水産省 (2)施肥灌水技術(肥料製品の提供) 当社グループは、施設園芸農家向けに養液土耕栽培システムと肥料の販売を行っております。 養液土耕栽培システムは、液体肥料混入機と点滴チューブ及びその他周辺部材から構成され、養水分を正確に作物の株元に供給できるシステムです。作物の生育ステージに合わせて水と肥料の正確な施用を自動化することで、農業従事者の間口を広げると共に、農作物の収穫量向上に貢献します。 養液土耕システムは、農家の労力軽減、環境負荷の低減、作物の品質向上や収穫量増加などの目的で使用されています。発売開始後25年以上の実績があり、累計販売台数は約3,000台で全国の農家に導入されております。2017年度からは新機種である液肥混入機TT(Tractable(扱いやすく)&Trustable(信頼できる))シリーズの販売を開始いたしました。導入されている作物は、トマト、いちご、きゅうり、ピーマン、ぶどう、カーネーション等多岐に亘っております。現在、養液土耕システムと生育診断システムを一体化した新サービス『アグリオいちごマスター』を本格的に国内市場にて普及活動を行い、スマート農業に参入してまいります。今後は、いちご以外の作物(トマト、ピーマンなど)にも広げる予定です。当社グループが取り扱う主要な肥料製品と養液土耕栽培システムの特徴は以下のとおりであります。分類製品名用途肥料OATハウス肥料シリーズトマト、いちご、花などの水耕栽培用肥料亜リン酸粒状肥料果菜類・葉菜類・根菜類・果樹類・芝などの粒状肥料ホスプラス果菜類・葉菜類・根菜類・果樹類・芝などの葉面散布肥料養液土耕栽培用肥料養液土耕栽培システム用肥料ルートビーズ豆類などの液状複合肥料システム養液土耕栽培システム主にトマト・いちご・きゅうり・ピーマン・ぶどう・カーネーションなどの液肥供給システム花卉資材美咲・クリザールシリーズ切り花の生産者用、輸送用、小売及び消費者用品質保持剤OAT栽培トータルソリューションサービスアグリオいちごマスターいちご栽培システム(養液土耕栽培液肥供給システム、生育診断システム、その他機材及び農業資材(OAT製品:肥料・農薬・BS)、栽培暦、アドバイス①販売体制 当社グループでは、肥料とシステムにおきましては国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、全国6ヶ所にある国内2支店、4営業所と、子会社の株式会社養液土耕栽培研究所を通じた活動により、全農、商系代理店を通して新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしてまいります。マーケティング体制としましては、支店に配置した営業グループがきめ細かいマーケティング活動を通じて、顧客ニーズへの対応に努めております。 また、これら当社グループの施肥灌水技術を家庭菜園や農業の現場へ提供しやすくするため、ウェブ直販サイト「AGRIO」の運営をしております。ウェブ直販サイト「AGRIO」では、リビングで野菜を育てる水耕栽培キット「Living Garden」や農作物の育成に必要な肥料成分を1本でカバーする専門肥料「ベジタブルライフA」、ステビアを利用した農業資材「OATファームA」、切り花のながもち液「美咲」等、一般消費者向けの商品を中心に取扱いを行っております。同サイトでは、園芸家の方や華道家の方から、使用方法等についてのアドバイスを掲載しております。 オランダのBlue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)が持つネットワークを通じて、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ及びアジア各国の世界中の市場へ、切り花の品質保持剤(クリザールシリーズ)の積極的な営業活動を行っております。 ②研究開発体制 当社グループでは、徳島県鳴門市に研究開発部肥料・BS開発グループと栽培研究センターを設置し、施設園芸作物の施肥灌水技術並びに、肥料製品の品質改善と安定生産のための技術開発を行っております。 またBlue Wave Holding B.V.(クリザールグループ)の研究所において、切り花の品質保持剤(クリザールシリーズ)の品質改善のための技術開発や新製品開発を行っております。 (3)バイオスティミュラント(植物成長調整剤の提供) バイオスティミュラントは、植物が本来持つ免疫力や機能を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術を指しております。バイオスティミュラントは国内での認知度は向上段階にありますが、近年ヨーロッパを中心に、植物の成長や健康を助ける働きを持つバイオスティミュラントが、農薬や肥料と同等の独立した枠組みで捉えられようとしております。 当社では、バイオスティミュラントの一つである植物成長調整剤「アトニック」の販売を足がかりに、防除技術、施肥灌水技術に続く、当社サービスの第三の柱として確立すべく、注力しております。 国内でもスペインのLIDA Plant Research, S.L.が開発した天然物由来成分を配合した3製品を全国に展開しており、さらに、環境ストレスの低減や果皮強度の向上が期待できる製品「プロテクト」、気孔の開口をコントロールすることにより光合成を促進させ収量増加が期待できる製品「ポテト―ル」の普及を行ってまいります。また、当連結会計年度に上市した猛暑対策製品「炎天マスター」のさらなる普及・拡大を行ってまいります。 当社グループが取り扱う主要なバイオスティミュラントは以下のとおりであります。分類製品名用途植物成長調整剤アトニック水稲・りんご・トマト・イチゴ・菜種・とうもろこし・さとうきびなどの植物成長調整剤肥料リダバイタル葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)アルガミックス葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)フルボディ葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)プロテクト葉面散布液肥(スペインLIDA社製品)ポテト―ル馬鈴薯・甘藷用の葉面散布液肥炎天マスタートマト用の葉面散布液肥 ①販売体制 アトニックにつきましては、当社海外営業部を通じて広く海外向けに販売活動を行っております。また、当社グループのAsahi Chemical Europe s.r.o.を通じて、主に東ヨーロッパ向けに販売活動を行っております。 具体的には欧州でのプロモーション活動や、バイオスティミュラント学会の開催を行い、販売促進に注力しております。  スペインのLIDA Plant Research, S.L.のネットワークを通じて、LIDA Plant Research, S.L.の開発した製品をヨーロッパ、南北アメリカなどへ積極的な営業活動を行っております。 当社グループでは、バイオスティミュラント製品におきましては、国内営業本部と営業支援室が、マーケティングに基づいた販売拡大対策を立案し、全国6ヶ所にある国内2支店、4営業所を通じて、代理店を通して新規顧客獲得、販路拡大などの営業活動を行っております。また、丸善薬品産業株式会社との業務提携により一層営業活動を深掘りしてまいります。マーケティング体制としましては、支店に配置した営業グループがきめ細かいマーケティング活動を通じて、顧客ニーズへの対応に努めております。 ②研究開発体制 当社研究開発部のBS開発グループと旭化学工業株式会社、スペインのLIDA Plant Research, S.L.の研究所において、既に当社グループに収益貢献している「アトニック」とそれに続く製品の開発を行っております。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。 (注)無印 連結子会社※1 非連結子会社で持分法非適用会社※2 関連会社で持分法適用会社

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
特徴的な農薬・肥料製品と独創的な栽培技術を持つが、競合品の市場参入リスクがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
農薬・肥料の自社開発に必要な研究開発体制、独自の防除・施肥灌水・バイオスティミュラント技術。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:農業市場の動向に係るリスク / 法規制によるリスク / 減損会計及び子会社株式評価に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

農薬・医薬中間体分野での研究開発力と、一部製品における特許・登録商標が競争優位の源泉となりうる。特に、新規有効成分の開発や既存製品の改良における知的財産権の取得・維持が重要。しかし、グローバルな大手化学メーカーとの競争や、特許切れリスクも存在する。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

農薬は、効果、安全性、コスト、法規制など多岐にわたる要因で選定されるため、一度採用された製品が直ちに切り替えにくい側面はある。しかし、より優れた効果や低コストの代替品が登場した場合、スイッチングは起こりうる。特に、ジェネリック農薬の台頭はスイッチングを促進する可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

農薬事業は、ユーザー(農家)が増えることで製品価値が直接的に向上するネットワーク効果は期待できない。製品の普及は、個々の農家のニーズや効果への評価に依存する。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

化学合成プロセスにおける効率化やスケールメリットによるコスト削減努力は行われていると考えられるが、原料価格の変動や、グローバルな競合他社と比較した場合の絶対的なコスト優位性は限定的である可能性が高い。特定のニッチ分野でのコスト競争力は存在するかもしれない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

農薬・医薬中間体分野において、一定の生産規模と販売網を有している。しかし、業界全体で見ると、グローバルな大手化学メーカーと比較して規模は小さく、寡占的な市場構造の中で支配的な地位を築いているとは言えない。特定の製品群や地域においては、効率規模のメリットを発揮できる可能性がある。

  • 多角的な技術ソリューション
    OATアグリオは、防除技術(農薬)、施肥灌水技術(肥料・養液土耕栽培システム)、バイオスティミュラントの3つの技術を統合的に提供できる点が強みです。これにより、農業従事者が直面する多様な課題に対し、単一の製品ではなく、複合的なアプローチで解決策を提案できる可能性があります。
  • 研究開発体制と拠点
    国内(徳島県鳴門市)に加え、インドとスペインにも研究開発拠点を持ち、独自の有効成分や製剤の開発に注力しています。特に、鳴門の拠点は研究所、工場、栽培研究センターを併設しており、研究から生産、実地検証までを一貫して行える体制が、製品開発のスピードと品質を支えていると考えられます。
  • グリーンプロダクツの展開
    天然由来や食品添加物由来、有機JAS適合の農薬など、環境に優しく安全性の高い「グリーンプロダクツ」の開発・提供に力を入れています。これは、環境意識の高まりや政府の政策動向に合致しており、持続可能な農業への貢献を通じて、企業のブランド価値向上や市場での差別化につながる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で、世界の人々に貢献します。」という企業理念のもと、農薬や肥料、あるいは独自の栽培システムなどを開発・製造・販売する過程で、作物の増収に寄与する総合的かつ包括的な技術の開発と体系化に取り組んでおります。この技術・ノウハウの蓄積を基礎に「新たな食糧増産技術」を開発していくことで、増え続ける世界人口を支えるための食糧問題を解決し、株主の皆さまやお客さまから高い信頼と評価を得られるよう、企業価値の最大化を図ることを経営の基本方針としています。 当社グループの持つ技術や製品の機能を広く提案し、積極的な展開を行うことにより持続的な企業価値の向上を図ってまいります。またESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))の観点も積極的に経営に取り入れてまいります。当社グループの企業活動は、持続可能な未来を社会と共に築くものであり、SDGs活動そのものであると考えております。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、国内外の農業分野向けに事業展開を行っております。 世界人口の増加に伴い、食料の増産と安定供給が重要な課題となっており、今後は作物生産技術の高度化や高品質化へのニーズが一層高まると予想されます。また、環境保全の観点から、限られた資源を有効活用する栽培技術に対する新たなニーズも見込まれます。 このような状況の中で、当社グループは、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を提供することで社会に貢献し、企業収益を高め企業価値の向上を図ることを基本方針としております。収益の拡大と財務体質の強化に努めるとともに、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献する企業活動を進めてまいります。 ①企業価値の向上 2024年2月に発表した「新中期経営計画(2024-2026年)<さらなる挑戦への積極投資>」に記載のとおり、持続可能な農業に貢献すべくイノベーションに向けて研究開発への集中投資を行い、日本国内やグローバルにおける農業の課題を解決できるよう取り組んでおります。 また、グループ全体で操業時の環境負荷低減、持続可能な経営に取り組み、すべてのステークホルダーにとっての会社価値の向上を目指してまいります。 ②研究開発の加速 当社グループにおいては、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献するために安全性の高い新規化学合成防除資材や、天然・食品添加物由来であり、有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない防除資材であるグリーンプロダクツ製品、植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長を促すバイオスティミュラント製品の研究開発に注力してまいります。 また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験、施設園芸分野での省力化・効率化、AI・センシング技術を活用したスマート農業の実践に向けた栽培トータルソリューションサービス『アグリオいちごマスター』の普及とさらなる進化にも引き続き取り組んでまいります。2030年の「あるべき姿」を具現化するために、農業最先端技術に積極的に投資を行い、速やかな実現を目指します。 ③さらなる成長への取り組み 「人と環境にやさしいグリーンプロダクツ」「バイオスティミュラント事業」「施設園芸分野でのスマート農業への取り組み」「グローバル製品展開」に継続して注力いたします。また、研究開発投資の成果・イノベーションを着実に普及させ、既存の化学農薬・肥料の適時適切な使用と合わせ、儲かる農業を具体化してまいります。 ④企業文化の構築 『栽培の楽しさ・難しさを自ら体験し、世界に発信する』ことを企業文化とし、全ての人々に『育てる喜び』『観る感動』『食べる幸せ』をSNSやイベントなどを通してお届けします。 また、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を普及することにより、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献できるよう努めてまいります。 ⑤生産性の向上 インフレによるエネルギーや原材料コストの上昇に対応するため、当社グループはグローバルなネットワークを活用し、調達から生産・在庫・販売に至るプロセスの最適化・効率化を追求してまいります。また人材育成、職場環境改善に継続的に投資し、業務の付加価値を高めることに努めてまいります。 ⑥財務体質の強化 グループ全体でのキャッシュマネジメントを通じ、グループ内での資金融通など効率的かつ機動的な資金バランスを整え、有利子負債残高の減少に努めてまいります。株主還元や積極的な事業展開、研究開発投資の重要な財務指標として「新中期経営計画(2024-2026年)<さらなる挑戦への積極投資>」で設定した自己資本比率やROE達成に向け、引き続き安定した強固な財務基盤の構築を進めてまいります。 ⑦営業体制の強化 グループ各社が持つ特徴的な製品を、グループ他社の独自の販路を通じて展開し、グローバルな普及拡大を目指してまいります。また、農業分野の課題を真正面から受け止め、市場のニーズ及び問題点等を把握し、日々変化する課題に対して迅速に対応できる営業体制を構築、研究成果の製品化によりポートフォリオを充実させ、より適した提案につなげてまいります。収集した情報を製品開発に活かし、食糧増産技術(アグリテクノロジー)で世界の人々に貢献する企業を目指してまいります。 ⑧安全対策強化 当社グループは、全ての従業員が安全に働ける環境を提供することを最優先としております。事故を未然に防ぐために必要な教育・訓練・安全対策を継続的に実施し、最新の安全基準を常に満たすよう努めております。従業員の安全意識を高め、職場環境の安全性を向上させることを目指してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、2024年2月13日に公表いたしました2026年12月期を最終年度とする新中期経営計画(2024-2026年)において、目標とする経営指標として連結営業利益率12.0%、連結ROE13.8%を掲げております。 過去5年間の経営指標の推移 2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期売上高営業利益率(%)8.812.413.010.510.8連結ROE(%)19.223.420.013.913.4 (4)経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループは、経営理念『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』のもと、「新中期経営計画(2024-2026年)」で掲げた通り、『さらなる成長への積極投資』を推し進めており、グリーンプロダクツ、バイオスティミュラント、スマート農業、グローバル展開を確固とした柱と致します。 今後も、世界の農業の発展のために研究開発を推し進め、環境への配慮と食料の安定供給の両立を目指しながら、2030年の当社のあるべき姿を追求してまいります。詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で、世界の人々に貢献します。」という企業理念のもと、農薬や肥料、あるいは独自の栽培システムなどを開発・製造・販売する過程で、作物の増収に寄与する総合的かつ包括的な技術の開発と体系化に取り組んでおります。この技術・ノウハウの蓄積を基礎に「新たな食糧増産技術」を開発していくことで、増え続ける世界人口を支えるための食糧問題を解決し、株主の皆さまやお客さまから高い信頼と評価を得られるよう、企業価値の最大化を図ることを経営の基本方針としています。 当社グループの持つ技術や製品の機能を広く提案し、積極的な展開を行うことにより持続的な企業価値の向上を図ってまいります。またESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))の観点も積極的に経営に取り入れてまいります。当社グループの企業活動は、持続可能な未来を社会と共に築くものであり、SDGs活動そのものであると考えております。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、国内外の農業分野向けに事業展開を行っております。 世界人口の増加に伴い、食料の増産と安定供給が重要な課題となっており、今後は作物生産技術の高度化や高品質化へのニーズが一層高まると予想されます。また、環境保全の観点から、限られた資源を有効活用する栽培技術に対する新たなニーズも見込まれます。 このような状況の中で、当社グループは、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を提供することで社会に貢献し、企業収益を高め企業価値の向上を図ることを基本方針としております。収益の拡大と財務体質の強化に努めるとともに、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献する企業活動を進めてまいります。 ①企業価値の向上 2024年2月に発表した「新中期経営計画(2024-2026年)<さらなる挑戦への積極投資>」に記載のとおり、持続可能な農業に貢献すべくイノベーションに向けて研究開発への集中投資を行い、日本国内やグローバルにおける農業の課題を解決できるよう取り組んでおります。 また、グループ全体で操業時の環境負荷低減、持続可能な経営に取り組み、すべてのステークホルダーにとっての会社価値の向上を目指してまいります。 ②研究開発の加速 当社グループにおいては、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献するために安全性の高い新規化学合成防除資材や、天然・食品添加物由来であり、有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない防除資材であるグリーンプロダクツ製品、植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長を促すバイオスティミュラント製品の研究開発に注力してまいります。 また、循環型社会の実現を目指したプロバイオポニックス(有機質肥料活用型養液栽培)の実証試験、施設園芸分野での省力化・効率化、AI・センシング技術を活用したスマート農業の実践に向けた栽培トータルソリューションサービス『アグリオいちごマスター』の普及とさらなる進化にも引き続き取り組んでまいります。2030年の「あるべき姿」を具現化するために、農業最先端技術に積極的に投資を行い、速やかな実現を目指します。 ③さらなる成長への取り組み 「人と環境にやさしいグリーンプロダクツ」「バイオスティミュラント事業」「施設園芸分野でのスマート農業への取り組み」「グローバル製品展開」に継続して注力いたします。また、研究開発投資の成果・イノベーションを着実に普及させ、既存の化学農薬・肥料の適時適切な使用と合わせ、儲かる農業を具体化してまいります。 ④企業文化の構築 『栽培の楽しさ・難しさを自ら体験し、世界に発信する』ことを企業文化とし、全ての人々に『育てる喜び』『観る感動』『食べる幸せ』をSNSやイベントなどを通してお届けします。 また、食糧増産技術(アグリテクノロジー)を普及することにより、人や環境に優しい持続可能な農業に貢献できるよう努めてまいります。 ⑤生産性の向上 インフレによるエネルギーや原材料コストの上昇に対応するため、当社グループはグローバルなネットワークを活用し、調達から生産・在庫・販売に至るプロセスの最適化・効率化を追求してまいります。また人材育成、職場環境改善に継続的に投資し、業務の付加価値を高めることに努めてまいります。 ⑥財務体質の強化 グループ全体でのキャッシュマネジメントを通じ、グループ内での資金融通など効率的かつ機動的な資金バランスを整え、有利子負債残高の減少に努めてまいります。株主還元や積極的な事業展開、研究開発投資の重要な財務指標として「新中期経営計画(2024-2026年)<さらなる挑戦への積極投資>」で設定した自己資本比率やROE達成に向け、引き続き安定した強固な財務基盤の構築を進めてまいります。 ⑦営業体制の強化 グループ各社が持つ特徴的な製品を、グループ他社の独自の販路を通じて展開し、グローバルな普及拡大を目指してまいります。また、農業分野の課題を真正面から受け止め、市場のニーズ及び問題点等を把握し、日々変化する課題に対して迅速に対応できる営業体制を構築、研究成果の製品化によりポートフォリオを充実させ、より適した提案につなげてまいります。収集した情報を製品開発に活かし、食糧増産技術(アグリテクノロジー)で世界の人々に貢献する企業を目指してまいります。 ⑧安全対策強化 当社グループは、全ての従業員が安全に働ける環境を提供することを最優先としております。事故を未然に防ぐために必要な教育・訓練・安全対策を継続的に実施し、最新の安全基準を常に満たすよう努めております。従業員の安全意識を高め、職場環境の安全性を向上させることを目指してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、2024年2月13日に公表いたしました2026年12月期を最終年度とする新中期経営計画(2024-2026年)において、目標とする経営指標として連結営業利益率12.0%、連結ROE13.8%を掲げております。 過去5年間の経営指標の推移 2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期売上高営業利益率(%)8.812.413.010.510.8連結ROE(%)19.223.420.013.913.4 (4)経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループは、経営理念『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』のもと、「新中期経営計画(2024-2026年)」で掲げた通り、『さらなる成長への積極投資』を推し進めており、グリーンプロダクツ、バイオスティミュラント、スマート農業、グローバル展開を確固とした柱と致します。 今後も、世界の農業の発展のために研究開発を推し進め、環境への配慮と食料の安定供給の両立を目指しながら、2030年の当社のあるべき姿を追求してまいります。詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。(1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇が続く中で賃上げが浸透し、インバウンド需要を含めた個人消費や企業の設備投資がプラス要因となり、全体としては緩やかな回復基調を維持したと言えます。しかしながら、米国をはじめとする海外の景気動向や依然として不安定な為替リスク、地政学的リスク等を踏まえると、今後も先行きは不透明な状況です。 このような経営環境のもと、当連結会計年度の売上高は319億50百万円(前連結会計年度比21億76百万円増加、同7.3%増)、営業利益34億50百万円(前連結会計年度比3億35百万円増加、同10.8%増)、経常利益35億83百万円(前連結会計年度比3億41百万円増加、同10.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益23億27百万円(前連結会計年度比2億50百万円増加、同12.0%増)となりました。 当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントでありますが、各分野の状況は次のとおりであります。 農薬分野において、国内市場では、当社主力製品の病害虫防除資材「オンコル」「オリオン」や「ダニサラバ」の販売が好調に推移しました。一方、「ハチハチ」は流通在庫の滞留もあり前年同期比で減少しました。当社注力製品である(注1)グリーンプロダクツにつきましては、「サフオイル」や「アカリタッチ」等各種の販売が順調に推移しました。海外市場におきましては「オンコル」が東南アジア向けに好調で、「ガッテン」や「ダニサラバ」も堅調に推移しましたが、グリーンプロダクツ「カリグリーン」は前年同期比では減少となりました。それらの結果、農薬分野全体の売上高は117億86百万円(前連結会計年度比7億11百万円増加、同6.4%増)となりました。 肥料・バイオスティミュラント分野において、国内市場では(注2)バイオスティミュラント剤「ポテトール」「炎天マスター」や「リダバイタル」「アルガミックス」「フルボディ」の販売が好調に推移しました。また、「ハウス肥料」「OKシリーズ」も好調な中、養液土耕栽培システムの普及促進に伴った「養液土耕肥料」の販売も大きく伸びました。海外市場においては、バイオスティミュラントの主力製品「アトニック」の売上が堅調に推移しました。オランダの関連会社Blue Wave Holding B.V.やスペインのLIDA Plant Research, S.L.の業績も堅調で、国内子会社である旭化学工業株式会社も前年比で大幅な増収となりました。これらの結果、肥料・バイオスティミュラント分野等全体の売上高は201億63百万円(前連結会計年度比14億65百万円増加、同7.8%増)となりました。 2025年は「新中期経営計画(2024-2026年)」の2年目にあたり、環境配慮型のグリーンプロダクツやバイオスティミュラントの拡大、施設園芸分野でのAI技術活用といったスマート農業等、成長ドライバーとして掲げた項目への取り組みを強化してまいりました。今後も引き続き『さらなる成長への積極投資』を推進し、世界各地の関連会社や協力会社との連携を一層深めながらグローバルシナジーを追求してゆきます。経営理念『食糧増産技術(アグリテクノロジー)と真心で世界の人々に貢献します』の実現に向け、2030年の当社グループのあるべき姿に向け、邁進してまいります。(注1)グリーンプロダクツ:農薬登録を有する天然・食品添加物由来又は有機JAS適合農薬など使用回数に制限のない安心安全な環境に優しい防除資材(注2)バイオスティミュラント:植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性、耐暑性、病害虫耐性及び成長促進を促す物質や技術の総称 (2)生産、受注及び販売の実績①生産実績 当連結会計年度の生産実績は以下のとおりであります。なお、当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントであります。 セグメントの名称 当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) (百万円) 前年同期比(%)アグリテクノ事業16,318118.8 ②商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績は以下のとおりであります。 セグメントの名称 当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) (百万円) 前年同期比(%)アグリテクノ事業1,092124.9 ③受注実績 当社グループは主として見込み生産を行っているため、記載を省略しております。 ④販売実績 当連結会計年度の販売実績は以下のとおりであります。なお、当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントのため分野別に記載しております。 分野別の名称 当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) (百万円) 前年同期比(%)農薬11,786106.4肥料・バイオスティミュラント19,950107.9その他212101.0合計31,950107.3(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先 前連結会計年度(自 2024年1月1日  至 2024年12月31日) 当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)丸善薬品産業株式会社4,89516.45,17316.2 (3)財政状態の分析① 資産の部 当連結会計年度末の総資産は373億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ26億44百万円増加しました。その内訳は、流動資産が15億34百万円増加、固定資産が11億10百万円増加したことによるものであります。(流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は222億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億34百万円増加しました。その主な要因は、現金及び預金が4億30百万円増加、売掛金が5億97百万円増加、商品及び製品が8億84百万円増加、原材料及び貯蔵品が5億38百万円増加、仕掛品が11億27百万円減少、その他が66百万円増加したことによるものであります。(固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は151億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億10百万円増加しました。その主な要因はリース資産が25百万円増加、ソフトウェアが78百万円増加、のれんが40百万円減少、投資有価証券が2億48百万円増加したことによるものであります。② 負債の部(流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は145億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億27百万円増加しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金が8億10百万円増加、短期借入金が7億40百万円減少、未払金が5億66百万円増加、未払法人税等が2億7百万円増加したことによるものです。(固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は27億89百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億35百万円減少しました。その主な要因は、長期借入金が10億57百万円減少、退職給付に係る負債が1億78百万円減少したことによるものであります。③ 純資産の部 当連結会計年度末における純資産の部は199億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億52百万円増加しました。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上23億27百万円、剰余金の配当8億62百万円、為替換算調整勘定が14億35百万円増加したことによるものであります。 (4)キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ37百万円増加し、当連結会計年度末には45億19百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は49億円(前連結会計年度は37億62百万円の収入)となりました。これは主として収入面では、税金等調整前当期純利益35億18百万円、減価償却費11億53百万円、のれん償却額7億63百万円、仕入債務の増加額6億22百万円、未払金の増加額1億62百万円、棚卸資産の減少額95百万円等に対して、支出面では、売上債権の増加額3億52百万円、利息の支払額1億83百万円、法人税等の支払額10億16百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、支出した資金は15億37百万円(前連結会計年度は5億55百万円の支出)となりました。主な収入要因は、定期預金の払戻による収入4億6百万円等によるものです。また、主な支出要因は、定期預金の預入による支出7億75百万円、有形固定資産の取得による支出3億89百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2億83百万円、無形固定資産の取得による支出1億60百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は33億27百万円(前連結会計年度は24億82百万円の支出)となりました。主な収出要因は、短期借入金の純増加額2億53百万円、長期借入金の返済による支出15億85百万円、自己株式の取得による支出1億97百万円、配当金の支払額8億62百万円、リース債務の返済による支出2億34百万円等によるものであります。 (5)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料及び商品の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、子会社株式の取得によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は98億25百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は45億19百万円となっております。 (6)経営方針、経営戦略等又は目標とする経営指標に照らした分析、検討内容 当社グループの経営方針、経営戦略等又は目標とする経営指標は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 当連結会計年度においては、2024年2月に策定・公表いたしました「新中期経営計画(2024-2026年)」に掲げた企業活動を実践してまいりました。主な活動は以下のとおりであります。 ①さらなる成長への積極投資・グリーンプロダクツ、バイオスティミュラント、スマート農業に積極的に投資し、研究開発費は26億62百万円、売上比8.3%となりました。 ②グリーンプロダクツの普及・拡大・国内りんご・柑橘市場において「アカリタッチ」、「サフオイル」の販売量が拡大しました。海外では、米国において「カリグリーン」の有機認証OMRIを取得しており、ぶどうを中心に販売を拡大しております。 ③バイオスティミュラント製品の普及・拡大・インドや中国市場等において適用作物の拡大を進め、現地Farmers meeting開催などの普及活動を通じて販売の基盤を強固にしております。日本国内においても、気候変動に対応したバイオスティミュラント製品の周知活動を強化し、普及・拡大に努めております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は319億50百万円(前連結会計年度比21億76百万円増加、同7.3%増)、営業利益は34億50百万円(前連結会計年度比3億35百万円増加、同10.8%増)、売上高営業利益率は10.8%(前連結会計年度比0.3%増)、連結ROEは13.4%(前連結会計年度比0.5%減)となり、「新中期経営計画(2024-2026年)」で定めた2025年の経営指標を達成いたしました。 当社グループが主に事業を展開する農業業界においては、国内販売におきましては、農業生産額の減少などにともない市場は縮小傾向にあり、事業環境としてはやや厳しい状況が続くものと考えられます。また、海外販売におきましては、食料の安定供給や作物生産技術の高度化や高品質化など、中長期的には拡大傾向で推移するものと予想しております。 このような中、当社グループは、「新中期経営計画(2024-2026年)」に基づいた重要課題に引き続き取組み、2026年12月期には売上高338億円(当連結会計年度比5.9%増)、営業利益38億円(当連結会計年度比10.1%増)、連結ROE12.3%を達成し、持続的成長軌道に乗せるよう目指してまいります。 (7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要としますが、これらの見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (のれんの減損) 当社グループは、のれんについて、主として発生日以降5~15年間で均等償却しております。その資産性について子会社の業績や事業計画等を基に検討しており、将来において当初予想していた収益が見込めなくなった場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (固定資産の減損) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (棚卸資産の評価) 当社グループは、販売目的で保有する棚卸資産は収益性の低下等により期末における正味売却価額が取得原価よりも下落している場合には、当該正味売却価額をもって貸借対照表価額としております。正味売却価額の算定に当たっては、直近の販売価額、市場環境等を勘案しておりますが、これらの前提条件や仮定に変更が生じ、正味売却価額が減少することになった場合には、評価損計上の処理が追加で必要となる可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

事業リスク

  • 農業市場の動向
    国内の農業市場は、人口減少、農作物の価格下落、農業従事者の高齢化や後継者不足により縮小傾向にあります。政府の農業政策変更や市場の縮小は、OATアグリオの主要製品である農薬や肥料の需要に直接影響し、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 法規制の変更
    農薬や肥料の生産・販売は、国内外の厳格な法規制に縛られています。法令の改正や新たな制定があった場合、既存製品や開発中の製品の製造・販売が困難になったり、追加の試験研究費が発生したりする可能性があります。これにより、事業活動が制限され、経営成績に大きな影響を与える恐れがあります。
  • 地政学リスクと為替変動
    ウクライナ情勢や中東での武力衝突などの地政学的リスクは、エネルギーや原材料価格の高騰、海上輸送の遅延やコスト増を引き起こす可能性があります。また、輸出入取引や海外子会社の財務諸表換算における為替レートの変動は、収益や資産価値に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,004 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、本項の記載内容は当社株式の投資に関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。 当社グループはこれらのリスクの発生可能性を認識した上で発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容も合わせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 重要なリスク(1)農業市場の動向に係るリスク 当社グループの主要な製品である、農薬・肥料の最終消費者は農業従事者となります。このため、農業市場の動向により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 近年における国内の農業市場は、国内人口の減少、農作物の販売価格の下落や、農業従事者の高齢化・後継者不足により漸減傾向が続いております。今後の国内市場の動向としましても、政府の農業政策の方針によっては、依然として不透明な環境が継続すると予想されます。 政府が公表している計画、戦略の主なものは、以下のとおりであります。食料・農業・農村基本計画(2020年3月 農林水産省)主な講ずべき施策・グローバルマーケットの戦略的な開拓・農業担い手の育成・農業生産・流通現場のイノベーションの促進・環境政策の推進みどりの食料システム戦略 概要(2021年5月 農林水産省)みどりの食料システム法(2022年7月 施行)「みどりの食料システム戦略」に基づく取組の進捗状況(2023年12月 農林水産省)KPIと目標設定(2030年、2050年)・Co2ゼロエミッション・低リスク農薬への転換、総合的な病害虫管理体制の確立・普及等を図ることに加え、従来の殺虫剤に代わる新規農薬等の開発により化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減・輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減・耕地面積に占める有機農業の面積を25%(100万ha)に拡大 当社グループは、創業当時の企業理念及び当社の事業に係る政府の農業政策等も考慮し中期経営計画を策定しております。2024年2月に改訂した「新中期経営計画(2024‐2026年)<さらなる成長への積極投資>」においても、基本方針は前年の中期計画を踏襲して、さらなる成長への取り組みとして「人と環境にやさしいグリーンプロダクツ」「バイオスティミュラント事業」「施設園芸分野でのスマート農業への取り組み」「グローバル製品展開」を引き続き行うことにより持続的な成長ができるものと判断しております。しかしながら、政府の農業政策変更等に伴う外部環境の変化、農業後継者不足等に伴う市場縮小などの要因等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)法規制によるリスク 当社グループの主な事業は、国内外での農薬・肥料の生産及び販売活動であり、農薬や肥料、登録制度などに関する法令のさまざまな規制を受けております。当社グループでは、社内の管理体制の構築やコンプライアンス推進活動等によりこれらの法令遵守に取り組んでおりますが、今後、これらの法令に違反する行為が行われた場合、もしくは、法令の改正又は新たな法令の制定が行われた場合には、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 法規制による主なリスクは以下になります。①当社グループが取り扱う製品は、原料調達、製造、輸出、販売、使用の全ての過程において法規制されております。法令改正により、既存の製品や開発中製品の原料調達、製造、販売、使用ができなくなる、輸入販売ができなくなる、また追加の試験研究費が発生する可能性があります。②当社グループが取り扱う製品の製造場所・保管場所においても法令の制限を受け登録が必要となります。法令改正により製造場所・保管場所の機能に支障が発生する可能性があります。③海外大手企業の新規市場参入制限の緩和、競合品の市場参入により販売価格が下落する可能性があります。 当該リスクの発生する時期は、法令制定及び改正が施行された時期となり、時期を特定することが困難であります。そのため、当社としては、事業活動においては、関係法令の動向を確認し、最新の法規制を理解して活動する、製品については、研究活動による既存製品の改善・改良、新製品の開発、成長ドライバーへの取組み活動、製造場所及び保管場所については、取引先の代替を確保する活動を行い、当該リスクの軽減化に努めてまいります。 (3)減損会計及び子会社株式評価に関するリスク 当社グループは、事業の拡大に向け積極的に外部の経営資源を獲得してまいりました。そのため多額の固定資産を有しております。 当該リスクは、景気変動、天候変動、世界的災害等が生じたときに発生すると考えており、これらの影響により今後の事業計画との乖離等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出されない場合には、固定資産の減損リスクが発生いたします。また、当社が保有する子会社株式の評価基準は原価法によっておりますが、市場価格のない株式については財政状態の悪化等により実質価額が著しく下落した場合、子会社株式の減損処理が必要となり、個別財務諸表の業績に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末の固定資産については、当該リスクが顕在化する可能性や経営成績及び財務状況の影響については、現時点では認識しておりませんが、定期的にモニタリングし監督機能の強化を行い、更に、グループ各社と協力したシナジー効果による業績向上を目指した経営を行ってまいります。 (4)地政学リスクについて ウクライナ情勢等による地政学的リスクやそれに伴うエネルギー・原材料価格の高騰等が懸念されます。当社は、調達先の検討や原価削減の徹底を図っておりますが、予想以上の急騰や長期にわたって高騰が続くことにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、中東での武力衝突は終結が見通せず、ホルムズ海峡の閉鎖によって海上輸送の遅れや輸送費高騰等が懸念され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)為替変動について 当社グループでは、輸出入取引の一部を米ドル、ユーロ、インドルピー建てで行っておりますが、外貨建てによる輸出額と輸入額のバランスを保つように努めております。また、外貨取引において為替変動によるリスクが生じる恐れのある場合には、社内規程に基づいた所定の手続きを行い、為替予約等によるリスク回避を行っております。但し、これにより当該リスクは完全な回避、低減を保証するものではありません。 さらに、当社グループは、海外子会社の財務諸表を連結財務諸表作成のため円貨換算しております。現地通貨建ての項目は、換算時の為替レートにより円貨換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 当社グループは、海外連結子会社が多いことから円安基調が連結業績に好影響をもたらします。

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