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新田ゼラチン(4977)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

化学 素材・化学

事業の概要

  • コラーゲン事業の展開
    新田ゼラチンは、ゼラチンやコラーゲンペプチドを主軸としたコラーゲン事業をグローバルに展開しています。食品、医薬品、化粧品など幅広い分野で活用される製品を提供し、世界中の人々の健康と美容を支えています。
  • 多岐にわたる製品群
    ゼラチンは食品用、カプセル用、写真用など、コラーゲンペプチドは健康食品や美容用として提供されています。その他、食肉加工品やデザート用の食品材料、医療用コラーゲン・ゼラチンといったバイオメディカル製品も手掛けています。
  • グローバルな製造販売体制
    日本、北米、インド、中国、ベトナムなどに子会社や関連会社を置き、製造と販売を分担しています。これにより、各地域のニーズに合わせた製品供給と効率的な事業運営を実現し、国際的な競争力を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • コラーゲン素材事業
    この事業は、ゼラチンやコラーゲンペプチドといったコラーゲンを主成分とする素材の製造・販売を担っています。売上高は298.69億円、営業利益は14.83億円と、同社の主要な収益源であり、事業全体の大部分を占める稼ぎ頭です。
  • フォーミュラソリューション事業
    この事業では、食品材料やバイオメディカル製品など、コラーゲン素材を応用したソリューションを提供しています。売上高は99.14億円、営業利益は10.16億円であり、コラーゲン素材事業に次ぐ規模で、多様なニーズに応える製品開発を進めています。
  • グローバルな事業展開
    両セグメントともに、日本だけでなく北米、アジアなど世界各地で事業を展開しています。これにより、地域ごとの市場特性や顧客ニーズに対応し、安定的な収益基盤を構築するとともに、さらなる成長機会を追求しています。
FY2018 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
CollagenMaterial 事業 299 15 5.0%
FormulaSolution 事業 99 10 10.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|776 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社11社(うち連結子会社9社)及び関連会社3社により構成され、コラーゲン事業をグローバルに営んでおり、当社及び関係会社が製造・販売を分担し、相互に協力して事業活動を展開しています。当社グループの事業内容及び主要な関係会社のグループ内における位置付けは次のとおりです。なお、当連結会計年度より、事業内容の記載を従来の販売区分別(フードソリューション、ヘルスサポート、スペシャリティーズ)から製品区分別(ゼラチン、コラーゲンペプチド、食品材料、バイオメディカル)に変更しております。 コラーゲン事業販売区分製品群当社及び主要な関係会社ゼラチン食品用・カプセル用・写真用ゼラチン副産物(リン酸カルシウムほか)など新田ゼラチン㈱彦根ゼラチン㈱ニッタゼラチンエヌエーInc.ヴァイスゼラチン,LLCニッタゼラチンカナダInc.ニッタゼラチンインディアLtd.バムニプロテインズLtd.上海新田明膠有限公司広東明洋明膠有限責任公司ニッタゼラチンベトナムCo.,Ltd.コラーゲンペプチド健康食品用・美容用コラーゲンペプチドなど新田ゼラチン㈱ニッタゼラチンエヌエーInc.ヴァイスゼラチン,LLCニッタゼラチンインディアLtd.上海新田明膠有限公司広東百維生物科技有限公司ニッタゼラチンベトナムCo.,Ltd.食品材料食肉加工食品用安定剤デザート用ゲル化剤など新田ゼラチン㈱ニッタゼラチンエヌエーInc.上海新田明膠有限公司ニッタゼラチンベトナムCo.,Ltd.バイオメディカル医療用コラーゲン・ゼラチンなど新田ゼラチン㈱ニッタゼラチンエヌエーInc.上海新田明膠有限公司(注)ニッタゼラチンユーエスエーInc.は、2025年2月27日に解散を決議し連結の範囲から除外しております。 [事業系統図]

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格の変動や海外市場での競合がリスクとして挙げられており、価格決定力が低い。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
医療用コラーゲン・ゼラチンの品質、コスト、生産量等の競争力を高める「みらい館」の稼働。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:原材料の調達及び価格の変動 / 為替・金利等の変動 / 海外市場での競合
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

コラーゲンペプチド関連の特許は保有しているが、競合他社も同様の技術開発を進めており、明確な技術的優位性は限定的。ブランド力も業界内では一定の認知度があるものの、グローバルな競争環境下では突出したものではない。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

食品・化粧品業界向けに原料を供給しており、顧客との長年の取引関係や品質への信頼から一定のスイッチング・コストは存在する。しかし、代替原料の存在や、顧客側のコスト削減圧力により、乗り換えリスクはゼロではない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果は事業モデルにほとんど見られない。製品の価値は個々の品質や機能に依存し、ユーザー数の増加が直接的な価値向上に繋がる構造ではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の製造ノウハウによる効率化は進んでいると考えられるが、原材料価格の変動や、海外の低コスト生産企業との競争に晒されており、顕著なコスト優位性は確立されていない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ゼラチン・コラーゲンペプチド市場において、国内では一定のシェアを占める。特に高品質な製品の供給においては、生産規模と品質管理能力が競争力の源泉となっている。しかし、グローバル市場では大手競合に比べて規模は小さい。

  • 国際的な品質管理体制
    国内外の主要工場で食品安全マネジメントシステムの国際規格であるFSSC22000を取得しています。これにより、原材料から最終製品に至るまで一貫した高い品質管理を徹底し、顧客からの信頼を獲得しています。
  • 多様な原材料調達網
    世界経済の変動や気候変動、動物疾病などによる原材料調達リスクに対し、調達先や原材料種の多様化を進めています。これにより、安定的な供給体制を維持し、生産活動への影響を最小限に抑える努力をしています。
  • 長年の研究開発と技術蓄積
    コラーゲンに関する長年の研究開発を通じて培われた独自の技術とノウハウが強みです。これにより、高品質なゼラチンやコラーゲンペプチドの製造を可能にし、医療分野など新たな用途への展開も進めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、古くから人々が利用してきたコラーゲン素材を活かし、食品市場や健康・美容市場及び医療分野において新たな価値を創造し、健康寿命の延伸や社会課題解決に寄与することを目標としております。また事業活動を通し、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献すべく、社是及びビジョンを基に事業活動を展開しております。 ≪社是≫愛と信(まこと)を基盤とし、最高の技術と最大の活力により、社業を発展させ、もって社会に貢献し、希望ある人生をきずこう。 ≪ビジョン≫「いつまでも元気で若々しくありたい」そんな世界中の人々の願いをコラーゲンの飽くなき追求により叶えます。 1.お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します。2.研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます。3.挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します。 (2)経営戦略、経営環境、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内では緩やかな回復が続くことが期待されますが、地政学リスクの高止まりや資源・エネルギー価格の上昇に加え、米国の関税措置の影響や為替動向など、先行き不透明な状況が続くことが予想されます。世界では気候変動や社会格差の広がり、人権問題といった様々な課題が複雑に絡み合い、将来の予測が困難な状況が続いています。企業の持続的成長には、こうした社会課題への対応に加え、グローバルガバナンスの強化、人的資本への投資などによる強固な経営基盤の構築が不可欠となっています。 このような状況の中で、当社グループは、高収益企業への転換と持続的な成長を実現するため、2024年4月より「2024-2026中期経営計画」(以下、本中計)をスタートさせました。2027年3月期までの3ヶ年を「収益力及びキャッシュ創出力の抜本的な強化を図る期間」と位置付け、取り組みを進めております。本中計の概要は以下のとおりです。 <経営戦略>1)収益力の抜本的強化① コスト競争力の高いインド拠点においてゼラチン、コラーゲンペプチドの供給能力を拡大することにより、グループ全体の収益構造を強化します。② バイオメディカルでは、日本における専門家ネットワークを活用し、医療分野での更なる利用拡大を図ります。また、中国をはじめとした海外での販売拡大によりバイオメディカル部門の営業利益黒字化を図ります。 2)財務戦略① 本中計期間中に戦略投資4,300百万円を含む総額9,800百万円の設備投資を行います(当初計画は総額10,000百万円)。② 配当については、DOE(株主資本配当率)1.5%以上の水準を安定的に確保したうえで、本中計の最終年度において2.0%以上に引き上げることを目指します。③ 本中計期間中にPBR1.0倍以上に改善し、更なる向上を目指します。④ 運転資本の効率化を進め、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)を短縮することで、キャッシュ創出力の強化を図ります。 3)収益安定のための経営基盤強化① 事業の収益を安定させ、持続的な成長を実現するための事業基盤の再構築を図ります。そのために、事業別ROIC経営を導入し、最適な事業ポートフォリオの構築を目指します。② 本社による子会社へのモニタリングの強化と、グループ全体の方針及び規程の浸透によりグループ全体のリスクを抑制し、グローバルガバナンスの強化を図ります。③ 人的資本への投資を強化し、従業員と組織の活性化及び持続的な成長を実現します。 <経営指標(連結)> 2024年3月期実績2025年3月期実績2027年3月期目標売上高(百万円)40,42038,74543,000営業利益(百万円)1,8363,9303,500営業利益率4.5%10.1%8.1%親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)△1,8503,1592,000ROE△9.9%16.3%9.0%ROIC4.4%9.0%7.0%CCC5.9ヶ月5.3ヶ月5.0ヶ月※ROE=親会社株主に帰属する当期純利益/(純資産-非支配株主持分)ROIC=税引後営業利益/(株主資本+有利子負債+包括利益累計額+非支配株主持分)CCC=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-仕入債務回転期間
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、古くから人々が利用してきたコラーゲン素材を活かし、食品市場や健康・美容市場及び医療分野において新たな価値を創造し、健康寿命の延伸や社会課題解決に寄与することを目標としております。また事業活動を通し、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献すべく、社是及びビジョンを基に事業活動を展開しております。 ≪社是≫愛と信(まこと)を基盤とし、最高の技術と最大の活力により、社業を発展させ、もって社会に貢献し、希望ある人生をきずこう。 ≪ビジョン≫「いつまでも元気で若々しくありたい」そんな世界中の人々の願いをコラーゲンの飽くなき追求により叶えます。 1.お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します。2.研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます。3.挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します。 (2)経営戦略、経営環境、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内では緩やかな回復が続くことが期待されますが、地政学リスクの高止まりや資源・エネルギー価格の上昇に加え、米国の関税措置の影響や為替動向など、先行き不透明な状況が続くことが予想されます。世界では気候変動や社会格差の広がり、人権問題といった様々な課題が複雑に絡み合い、将来の予測が困難な状況が続いています。企業の持続的成長には、こうした社会課題への対応に加え、グローバルガバナンスの強化、人的資本への投資などによる強固な経営基盤の構築が不可欠となっています。 このような状況の中で、当社グループは、高収益企業への転換と持続的な成長を実現するため、2024年4月より「2024-2026中期経営計画」(以下、本中計)をスタートさせました。2027年3月期までの3ヶ年を「収益力及びキャッシュ創出力の抜本的な強化を図る期間」と位置付け、取り組みを進めております。本中計の概要は以下のとおりです。 <経営戦略>1)収益力の抜本的強化① コスト競争力の高いインド拠点においてゼラチン、コラーゲンペプチドの供給能力を拡大することにより、グループ全体の収益構造を強化します。② バイオメディカルでは、日本における専門家ネットワークを活用し、医療分野での更なる利用拡大を図ります。また、中国をはじめとした海外での販売拡大によりバイオメディカル部門の営業利益黒字化を図ります。 2)財務戦略① 本中計期間中に戦略投資4,300百万円を含む総額9,800百万円の設備投資を行います(当初計画は総額10,000百万円)。② 配当については、DOE(株主資本配当率)1.5%以上の水準を安定的に確保したうえで、本中計の最終年度において2.0%以上に引き上げることを目指します。③ 本中計期間中にPBR1.0倍以上に改善し、更なる向上を目指します。④ 運転資本の効率化を進め、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)を短縮することで、キャッシュ創出力の強化を図ります。 3)収益安定のための経営基盤強化① 事業の収益を安定させ、持続的な成長を実現するための事業基盤の再構築を図ります。そのために、事業別ROIC経営を導入し、最適な事業ポートフォリオの構築を目指します。② 本社による子会社へのモニタリングの強化と、グループ全体の方針及び規程の浸透によりグループ全体のリスクを抑制し、グローバルガバナンスの強化を図ります。③ 人的資本への投資を強化し、従業員と組織の活性化及び持続的な成長を実現します。 <経営指標(連結)> 2024年3月期実績2025年3月期実績2027年3月期目標売上高(百万円)40,42038,74543,000営業利益(百万円)1,8363,9303,500営業利益率4.5%10.1%8.1%親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)△1,8503,1592,000ROE△9.9%16.3%9.0%ROIC4.4%9.0%7.0%CCC5.9ヶ月5.3ヶ月5.0ヶ月※ROE=親会社株主に帰属する当期純利益/(純資産-非支配株主持分)ROIC=税引後営業利益/(株主資本+有利子負債+包括利益累計額+非支配株主持分)CCC=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-仕入債務回転期間
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 1)財政状態及び経営成績の状況①経営成績当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや、堅調なインバウンド需要を背景に、消費関連業種の景況感が向上するなど、緩やかな回復基調が継続しました。一方、世界では、ウクライナ・中東情勢の緊張の長期化や、中国経済の景気低迷、さらに米国の今後の関税政策の動向など、当社グループを取り巻く環境は、依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループは、中期経営計画のテーマである収益力及びキャッシュ創出力の抜本的な強化を目指し、ゼラチン、コラーゲンペプチド、食品材料、バイオメディカルの各製品区分における事業収益性と効率性の向上を図ると共に、グローバルガバナンスの強化、人的資本の価値向上に向けた取り組みを進めました。 当連結会計年度の売上高は、生産性の悪化が顕著であった北米のニッタゼラチンユーエスエーInc.(以下、NGU)における生産業務を2024年1月をもって停止した影響により北米で減収となったことから、38,745百万円(前年同期比4.1%減少)となりました。一方、利益面では、日本での販売が好調に推移したことに加え、NGUの生産停止による収益性の改善も寄与し、営業利益は3,930百万円(前年同期比114.0%増加)、経常利益は4,145百万円(前年同期比74.0%増加)となりました。また、法人税等調整額の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は3,159百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,850百万円)となりました。 なお、当社グループは、コラーゲン事業の単一セグメントを適用しておりますが、当連結会計年度より、事業内容の記載を従来の販売区分別(フードソリューション、ヘルスサポート、スペシャリティーズ)から製品区分別(ゼラチン、コラーゲンペプチド、食品材料、バイオメディカル)に変更しております。各製品区分における製品群の分類及び販売概況は以下のとおりです。 製品区分製品群ゼラチン食品用・カプセル用・写真用ゼラチン、副産物(リン酸カルシウムほか)などコラーゲンペプチド健康食品用・美容用コラーゲンペプチドなど食品材料食肉加工食品用安定剤、デザート用ゲル化剤などバイオメディカル医療用コラーゲン・ゼラチンなど (ゼラチン)日本では、ソフトカプセル用、グミキャンディー用の需要が引き続き好調に推移したことに加え、物価高の影響等により内食需要が増加し、製菓・調理用、冷凍食品向けの販売も伸長しました。また、写真用ゼラチンの販売も好調に推移したことにより、売上高は増加しました。北米では、一般食品用途での販売や、ニッタゼラチンインディアLtd.から輸入するソフトカプセル用の牛骨ゼラチンの販売は好調に推移したものの、NGU生産停止の影響により豚皮ゼラチンの販売が減少したことから、売上高は減少しました。インドでは、ソフトカプセル用の需要は引き続き堅調に推移しました。ハードカプセル用は、グローバルでの販売競争激化により売上高の減少が続いたものの従来のシェアを回復しました。その結果、ゼラチン全体の売上高は28,821百万円(前年同期比6.1%減少)となりました。 (コラーゲンペプチド)日本では、当社顧客のコラーゲン商品の販売減少等により減収となりました。北米では、価格競争による販売価格の低下は続いたものの、新規拡販等により販売数量が拡大し、売上高は増加しました。また、インドやアジア市場でも、需要が引き続き好調に推移しました。その結果、コラーゲンペプチド全体の売上高は6,489百万円(前年同期比4.2%増加)となりました。 (食品材料)食品材料は、製菓・デザート用のゲル化剤販売は堅調に推移したものの、食肉加工用の安定剤販売が減少したこと等により、食品材料全体の売上高は3,085百万円(前年同期比4.8%減少)となりました。 (バイオメディカル)日本への主要顧客への販売の伸長に加え、上半期より取扱いの始まった海外医用材料メーカーへの医療用ゼラチン販売も好調に推移したことから、バイオメディカル全体の売上高は349百万円(前年同期比31.8%増加)となりました。 ②財政状態(資産)当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末比451百万円増加の40,413百万円となりました。主な要因は、棚卸資産が1,025百万円減少した一方で、現金及び預金が926百万円及び投資その他の資産のその他が595百万円増加したことによるものです。(負債)当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末比2,654百万円減少の15,038百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が142百万円増加した一方で、短期借入金が2,125百万円、その他の流動負債が274百万円、繰延税金負債が278百万円及び退職給付に係る負債が152百万円減少したことによるものです。(純資産)当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末比3,105百万円増加の25,374百万円となりました。主な要因は、為替換算調整勘定が330百万円減少した一方で、利益剰余金が2,850百万円及び非支配株主持分が601百万円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は51.2%(前連結会計年度末45.5%)となりました。 2)キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末比1,338百万円増加の4,636百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動により獲得した資金は5,183百万円となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益4,490百万円、減価償却費1,202百万円及び法人税等の支払額908百万円によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動により使用した資金は1,176百万円となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,408百万円、長期前払費用の取得による支出485百万円及び定期預金の払戻による収入778百万円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動により使用した資金は2,554百万円となりました。主な要因は、長期借入れによる収入2,500百万円、長期借入金の返済による支出2,404百万円、短期借入金の減少額2,105百万円及び配当金の支払額308百万円によるものです。 3)生産、受注及び販売の実績①生産実績当社グループは、「コラーゲン事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)コラーゲン事業(百万円)34,11594.9合計(百万円)34,11594.9(注)金額は販売価格によっております。 ②受注実績当社グループは、見込生産を行っているため、該当事項はありません。 ③販売実績当社グループは、「コラーゲン事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)コラーゲン事業(百万円)38,74595.9合計(百万円)38,74595.9(注)総販売実績に対する販売実績の割合が100分の10以上の相手先がありませんので、主要な販売先の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 1)財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容①経営成績(売上高)当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ1,675百万円減少し、38,745百万円(前年同期比4.1%減)となりました。 主な要因は、生産性の悪化が顕著であった北米のニッタゼラチンユーエスエーInc.(以下、NGU)における生産業務を2024年1月をもって停止した影響によるものです。(売上総利益)売上総利益は、前連結会計年度に比べ1,670百万円増加し9,960百万円(前年同期比20.2%増)となりました。 主な要因は、日本での販売が好調に推移したことに加え、NGUの生産停止により収益性が改善したことによるものです。(販売費及び一般管理費)販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ423百万円減少し、6,029百万円(前年同期比6.6%減)となりました。主な要因は、人件費及び研究費の減少によるものです。(営業利益)上記の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ2,094百万円増加し、3,930百万円(前年同期比114.0%増)となりました。(経常利益)経常利益は、前連結会計年度に比べ1,763百万円増加し、4,145百万円(前年同期比74.0%増)となりました。主な要因は、為替差益と有利子負債の減少に伴い支払利息が減少したことによるものです。(親会社株主に帰属する当期純利益)親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ5,010百万円増加し、3,159百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,850百万円)となりました。主な要因は、減損損失の減少や法人税等調整額の計上によるものです。 ②財政状態当連結会計年度における財政状態の分析につきましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 1)財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ③戦略的現状と見通し当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内では緩やかな回復が続くことが期待されますが、地政学リスクの高止まりや資源・エネルギー価格の上昇に加え、米国の関税措置の影響や為替動向など、先行き不透明な状況が続くことが予想されます。当社関連市場の見通しについては、ゼラチンは、引き続き好調が予想される日本のグミキャンディー市場において、多様化する顧客ニーズに対応することで販売拡大を目指すとともに、グローバルで堅調に推移するカプセル用途の需要獲得にも引き続き注力します。インドでは、2027年7月の稼働に向け、ゼラチンの生産能力増強(4,500t/年→6,000t/年)を進めます。コラーゲンペプチドは、北米で回復基調にある需要の獲得に引き続き注力するとともに、2025年6月からのインドでの生産能力拡大を好機に、成長市場であるアジア等での販売拡大を目指します。食品材料については、日系食品メーカーの進出が続くベトナムでの製造・販売強化に取り組みます。バイオメディカルでは、医療用コラーゲン・ゼラチン市場が拡大する中国への深耕により、早期の黒字化実現を目指します。 2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報①キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、4,636百万円(前連結会計年度より1,338百万円増加)となりました。 ②資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入、製造経費、販売費及び一般管理費等であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。上記の資金需要に対し、自己資金及び金融機関からの借入を基本として必要な資金の調達を行う方針です。なお、当社グループは運転資金の効率的かつ機動的な調達を行うため、取引銀行4行とシンジケーション方式により総額5,000百万円のコミットメントライン契約を締結しており、緊急の資金需要等の流動性リスクに備えております。 3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 原材料の調達と価格変動
    食肉消費量の変動、動物疾病、流通規制、関税上昇などが原材料の調達コスト増加や供給不安定化を招く可能性があります。これは製品価格の上昇や利益率の低下に直結し、経営成績に悪影響を及ぼす恐れがあります。
  • 製品の安全性と信用失墜
    異物混入などの品質問題が発生した場合、大規模な損害賠償請求や企業イメージの著しい低下につながるリスクがあります。国際的な品質管理システムを導入していますが、予期せぬ問題発生は避けられない可能性があります。
  • 為替・金利変動の影響
    グローバルに事業を展開しているため、想定を超える為替変動や金利変動は経営成績や財政状態に大きな影響を与える可能性があります。特に輸出入が多い事業構造のため、為替予約などの対策を講じていますが、リスクを完全に排除することは困難です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,160 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の経営成績等の状況に重要な影響を与えると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。また、これらは、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、リスク管理体制を構築しており、コンプライアンス・リスク管理委員会(2025年4月以降、コンプライアンス委員会とリスク管理委員会に分けて活動)がリスクに関する体制、方針の策定及び各部署のリスク管理体制についての評価、指導を行っております。また、海外グループ会社については、当社経営層と海外グループ会社経営層との定期的なミーティングを実施するなど、グローバルな視点から経営管理を行っております。さらに重大な事態が発生した場合には、必要に応じて緊急対策本部を設置し、全社的に的確な対応を進められるようにしております。本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 リスク項目リスクの説明リスク対策(1)関税等、税制の変更・各国の関税政策、TPPやEPAなどの発効に伴う関税変更による実質的な輸出入価格の変動・各国の移転価格税制などの国際税務リスク・各国における税制改正情報の収集・低関税国にある海外グループ会社及び提携会社からの調達・最適地生産、最適地販売の促進(2)原材料の調達及び価格の変動・世界経済の景気変動による食肉消費量の増減・気候変動や各種動物疾病による食肉生産の停滞や停止、販売減少、在庫増加などの影響・流通の規制などに起因する原材料調達地域の変更、原材料調達コストの増加・関税の上昇による調達コストの増加・原材料調達先及び原材料種の多様化・生産性の向上によるコストダウン(3)製品の安全性・異物混入等、重大な品質上の問題発生による損害賠償請求や当社グループの信用失墜・国内外の主要工場で食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるFSSC22000を取得するなどの、国際的な品質管理システムに従った製品製造・原材料から製品に至るまでのトレーサビリティの確保(4)情報システム障害、情報漏洩・システム更新時のトラブル、サイバーアタック等を含めた情報システムの安定的運用が困難になった場合の事業活動への支障・営業情報、顧客情報、個人情報等の流出が発生した場合の顧客からの損害賠償請求や当社グループの信用失墜・入念なシミュレーションと徹底した準備作業・セキュリティポリシーの浸透及びネットワーク監視の強化・ウイルス対策ソフト等、セキュリティ体制の構築・情報入手、分析システムの安定運用及びシステム上の営業情報、顧客情報、個人情報等の流出防止のためのアクセス権の厳重管理(5)為替・金利等の変動・想定を超える為替変動や金利変動による経営成績及び財政状態への影響・為替予約による営業取引に係る為替変動リスクの低減・借入金などの有利子負債の圧縮 リスク項目リスクの説明リスク対策(6)環境規制の強化・当社事業は多くの水資源・エネルギーを必要としており、排水量や排水基準等、環境に関する規制変更が事業活動に影響・海外を含む生産拠点毎に規制が異なるため、規制に対応できないと生産活動に影響・環境管理委員会による全社的な環境負荷軽減への取組み・グローバルベースでの情報集約、管理の一元化・使用エネルギーの再生可能エネルギーへの転換・水のリサイクル、リユース及び工程革新による給排水の減量及び水質の維持、省エネ推進(7)製造設備の不具合・製造設備の故障、事故等により、通常の生産活動に支障が生じる・お客様への供給責任を果たせなくなり、信頼関係に悪影響・予防保全による事前対応・サプライチェーンも含め、複線化による代替手段の確保(8)自然災害、戦争等地政学上の問題、新型コロナウイルスをはじめとする感染症等、不測の事態の発生・自然災害、戦争等地政学上の問題、新型コロナウイルスや未知の感染症等による原材料調達事情の悪化、物流の混乱、従業員感染等による生産・販売体制への影響・国内外の各拠点における経済活動の制限による当社グループの経営成績及び財政状態への影響・事業継続計画(BCP)の整備と定期的な見直し・サプライチェーンの多様化・グローバルな観点での最適地生産、最適地販売の促進・感染症対策ガイドラインの制定と従業員への周知徹底・テレワークやフレックス勤務体制の整備、Web会議の積極的な活用等による柔軟な働き方の推進(9)各国の法的規制等・国内外の各種法規制の改廃や新設・表示ルールの逸脱による製品回収や当社グループの信用失墜・管理上の不備により各宗教のルールを逸脱し、認証が取り消された場合の販売機会損失・内外法規を審査するチームを発足させ、審査体制を強化・各種業界団体への加入、海外代理店や専門家等を通じた情報収集・最終輸出先の規制に合わせた製品設計と品質管理の実施・各宗教認定機関のルールに従った適正な原材料調達、製造管理及び製品販売(10)人権リスク等サステナビリティ課題・当社グループやサプライヤーにおいて適切な対応が取られない場合、取引停止や当社グループの社会的信頼喪失等により業績に影響・サステナビリティ方針の策定・人権や環境への対応を含むサプライヤー行動規範を制定し、当社だけでなくサプライヤーにも遵守を要請(11)海外市場での競合・事業展開の主要地域である北米市場及び今後注力する中国、インド、東南アジア市場における競合品による販売拡大への影響・グローバル販売価格対応、品質向上・競合に対する差別化、技術、サービスの向上・最適地生産、最適地販売のグローバル管理(12)市場動向の変化・畜産業や動物性原材料に対する消費者マインドの変化や、将来的な動物由来製品への規制・大豆などの植物性原材料を使用した代替肉や動物細胞を培養して生産される培養肉(人工肉)の開発による、将来的な動物由来原料の調達困難化・代替市場への当社グループの参入可能性の検討・新規事業の創造(13)継続的な人材の確保、育成・雇用情勢の変動等により、的確な人材の確保や育成が計画通りに進まなかった場合、もしくは人材の流出が増加した場合における、当社グループの競争力の低下や継続性への影響・新卒採用に加え、中途採用の強化・従業員の階層別教育研修の強化・評価・処遇制度の見直し・従業員エンゲージメントの向上・働き方改革及び女性活躍の推進 リスク項目リスクの説明リスク対策(14)製品開発の長期化・市場環境変化又は顧客の業績変動による製品開発の長期化・規制当局承認申請の長期化などによる医療用途製品の開発期間の大幅な長期化・研究開発及び設備投資費用の回収遅延・市場情報、製品情報、特許情報の収集・新規事業の創造・優秀な研究者の確保・事業計画の進捗管理強化(15)訴訟等の発生、知的財産権の保護・偶発的に発生する訴訟又は訴訟に至らない請求等の経営成績及び財政状態への影響・知的財産権などの帰属や侵害に関して当社グループが損害賠償請求や差止請求を受けた場合における経営成績及び財政状態への影響・第三者による当社商標の無断利用、不正利用による当社製品の風評被害・内部統制体制の強化、法令遵守及び社会道徳遵守を含めたコンプライアンス体制の強化・特許権の取得等による独自技術の知的財産権の保護・知的財産権等第三者が保有する権利侵害防止策の構築・代理店等を通じた当社商標のモニタリング強化

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