事業の概要
- スポーツクラブ経営セントラルスポーツグループは、会員制スポーツクラブの運営を主な事業としています。全国に直営店185店舗、業務受託店65店舗の合計250店舗を展開しており、多様なブランド名でフィットネスジムやスイミングスクールなどを提供しています。会費収入が主な収益源です。
- 業務受託による運営民間企業や地方自治体からスポーツ施設の運営を受託し、当社のスタッフを常駐させてスポーツ指導を行う形態もとっています。これにより、自社で施設を所有するリスクを抑えつつ、事業規模を拡大しています。
- 多角的なサービス提供フィットネスやスクール事業だけでなく、スポーツ用品の販売(プロショップ部門)、旅行業、施設の賃貸なども手掛けています。これにより、顧客のニーズに幅広く応え、収益源の多様化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- フィットネス部門主に直営店舗におけるフィットネス会員(マシンジム、スタジオ、プール、温浴施設などを利用する会員)からの会費収入が中心です。健康志向の高まりを背景に、安定した収益源となっています。
- スクール部門直営店舗で提供される、お子様向けのスイミングスクール、体育スクール、ダンススクールや、大人向けの各種スポーツスクールの会費収入が主な収益源です。幅広い年齢層にサービスを提供しています。
- 業務受託部門民間企業や地方自治体から運営を受託している店舗からのフィットネス収入、スクール収入、その他の営業収入で構成されます。自社で施設を所有しないため、リスクを抑えつつ事業を拡大できる部門です。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当連結会計年度末現在、当社、連結子会社4社、非連結子会社1社及び関連会社1社で構成され、スポーツクラブの経営及びその関連事業を営んでおります。また、その他の関係会社として、セントラルトラスト株式会社があります。 事業内容と当社、当社の子会社及び関連会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 [スポーツクラブ経営事業] 当社グループは、会員制スポーツクラブ経営を主たる業務としており、セントラルスイムクラブ、セントラルスポーツクラブ、セントラルフィットネスクラブ、セントラルウェルネスクラブ、ザバススポーツクラブ、スタジオヨガピス、セントラルスポーツジムスタ、セントラルスポーツジム24等の施設名で運営を行っております。店舗数は、2025年3月31日現在で直営185店舗、業務受託65店舗となり、全国で合計250店舗を展開しております。 直営店舗には自社所有26店舗、テナント159店舗があり、各店舗の運営は出店地域の市場性や規模により営業種目や料金体系に変化を加え地域マーケットを考慮した形態で行っております。 また業務受託店舗には民間スポーツ施設14店舗、公共スポーツ施設51店舗があります。 業務受託店舗は、民間企業や個人事業主等がスポーツクラブ経営を行うにあたり、当社と業務委託契約を締結し、当該スポーツクラブに当社のスタッフを常駐させ会員へのスポーツ指導を行う形態の店舗であります。 公共スポーツ施設も同様の契約形態ではありますが、地方自治体の運営方針によるその業務受託要請範囲に合わせた形態にて契約を締結しております。 連結子会社である㈱セントラルスポーツプラザ、非連結子会社である浜松ブルーウェーブ㈱、関連会社であるすみだスポーツサポートPFI㈱は主にスポーツクラブの経営を行っております。 また、米コロラド州デンバーに所在する連結子会社Central Sports U.S.A.,Inc.は持株会社であり、連結子会社Meridian Central,Inc.は会員制ゴルフクラブを経営しております。 なお、当社グループはスポーツクラブ経営事業の単一セグメントであるため、以下の部門別に内容を記載しております。以下の部門は第2「事業の状況」の4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」と同一であります。 (1)フィットネス部門主に直営店舗におけるフィットネス会員(マシンジム・スタジオ・プール・温浴施設等を利用できる会員区分)の会費収入等の売上高から構成される部門です。 (2)スクール部門主に直営店舗におけるスクール会員(お子様向けスイミングスクール・体育スクール・ダンススクール等の各種スポーツスクール、大人向け各種スポーツスクールの会員区分)の会費収入等の売上高から構成される部門です。 (3)業務受託部門業務受託店舗におけるフィットネス収入・スクール収入・その他営業収入等の売上高から構成される部門です。 (4)プロショップ部門直営店舗のプロショップにおける各種スポーツ用品等の販売収入、また、クラブ内の自販機収入や催事販売収入等の売上高から構成される部門です。 (5)その他主に会員向けに販売している旅行業収入、自社施設の賃貸による施設賃貸収入、外部販売収入、その他営業収入(業務受託店舗を除く)等の売上高から構成される部門です。 事業系統図 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 出店地域の市場性や規模により営業種目や料金体系に変化を加え地域マーケットを考慮した形態で行っているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 店舗出店には建物入居のための敷金・保証金、店舗内装設備及び器具備品等のための資金が必要。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 成長投資 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:固定費負担による収益変動 / 有利子負債依存度が高いことによる金利変動リスク / 敷金及び保証金の回収不能リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
セントラルスポーツは長年の運営で培われたブランド認知度を持つが、特許や独自IPによる明確な競争優位性は見られない。フィットネスクラブ業界全体として、ブランド力以外の無形資産による参入障壁は低い。
スイッチングコスト★★☆☆☆
会員制フィットネスクラブであり、既存会員は施設やプログラムへの慣れから、他社への乗り換えに一定の心理的・時間的コストを感じる可能性がある。しかし、月会費制で解約・再入会が比較的容易なため、スイッチング・コストは限定的。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
フィットネスクラブ事業において、ユーザー数の増加がサービス価値を直接的に高めるネットワーク効果はほとんど見られない。個々の会員の体験価値は、他の会員の存在に大きく依存しない。
コスト優位★☆☆☆☆
セントラルスポーツは一定規模の施設運営ノウハウを持つが、業界全体としてスケールメリットによる圧倒的なコスト優位を築くことは難しい。FC展開や直営店の効率化努力は存在するが、競合他社も同様の努力をしており、構造的なコスト優位性は確立されていない。
規模の経済★★★☆☆
国内に多数の直営店・フランチャイズ店を展開しており、一定の規模を持つ。これにより、設備投資や仕入れにおいて一定の交渉力を持ち、効率的な運営が可能。しかし、業界全体が成熟しており、寡占化が進んでいるわけではないため、限定的な効率規模。
- 全国規模の店舗網全国に250店舗を展開しており、これはスポーツクラブ業界において広範な顧客基盤とブランド認知度を築く上で有利です。地域ごとの市場性に合わせて営業種目や料金体系を調整し、地域密着型のサービスを提供しています。
- 多様な施設運営形態自社所有店舗、テナント店舗、業務受託店舗(民間・公共)と、複数の運営形態を組み合わせることで、出店戦略の柔軟性を高めています。特に公共施設の受託運営は、安定した収益源となり得ます。
- 総合的なサービス提供力フィットネス、スイミング、ヨガなどの多様なプログラムに加え、プロショップでの用品販売、旅行業なども展開しています。これにより、顧客のスポーツライフ全般をサポートし、顧客満足度を高めることが期待されます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益や雇用・所得環境で改善の動きが見られ、緩やかに回復基調となった一方で、継続的な物価上昇等によりサービス消費に伸び悩みが見られるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。フィットネス業界におきましては、小型店舗業態の拡大や健康志向の高まり、スポーツへの取り組みの増加などを背景に、全体として回復傾向にあります。 経営理念・経営方針『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』 当社グループは経営理念として上記を掲げ、すべての世代の方々の健康に寄与できるようサービスの提供を行っております。「現在価値の最大化による顧客満足度の向上」を目標に掲げ、接客力・指導力・施設美化の強化に注力するとともに、安心・安全で快適な施設運営に努めてまいりました。 今後も、各種原材料費の高騰や最低賃金の引き上げに伴う人件費の増加など、対処すべき課題の改善が必要とされます。一方で、基幹事業であるスクール事業およびフィットネス事業をはじめとしたスポーツクラブ経営事業の収益力の向上が見込まれます。また、各種イベントやツーリズム事業、オンラインサービスのさらなる拡充に加え、地域・教育分野との連携による事業展開も期待されており、新たな価値創造による収益確保の可能性が高まっております。当社グループは、『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』という経営理念のもと、誰もが笑顔で暮らせるウェルネス社会の実現を目指し、新たな分野での事業創出および社会課題の解決に資するサービスの提供に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益や雇用・所得環境で改善の動きが見られ、緩やかに回復基調となった一方で、継続的な物価上昇等によりサービス消費に伸び悩みが見られるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。フィットネス業界におきましては、小型店舗業態の拡大や健康志向の高まり、スポーツへの取り組みの増加などを背景に、全体として回復傾向にあります。 経営理念・経営方針『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』 当社グループは経営理念として上記を掲げ、すべての世代の方々の健康に寄与できるようサービスの提供を行っております。「現在価値の最大化による顧客満足度の向上」を目標に掲げ、接客力・指導力・施設美化の強化に注力するとともに、安心・安全で快適な施設運営に努めてまいりました。 今後も、各種原材料費の高騰や最低賃金の引き上げに伴う人件費の増加など、対処すべき課題の改善が必要とされます。一方で、基幹事業であるスクール事業およびフィットネス事業をはじめとしたスポーツクラブ経営事業の収益力の向上が見込まれます。また、各種イベントやツーリズム事業、オンラインサービスのさらなる拡充に加え、地域・教育分野との連携による事業展開も期待されており、新たな価値創造による収益確保の可能性が高まっております。当社グループは、『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』という経営理念のもと、誰もが笑顔で暮らせるウェルネス社会の実現を目指し、新たな分野での事業創出および社会課題の解決に資するサービスの提供に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】業績等の概要(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当社グループは経営理念である『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』のもと、「現在価値の最大化による顧客満足度の向上」を目標とし、指導力・接客力・施設管理力の再強化に努めてまいりました。当連結会計年度も感染症への対応を大きな課題と捉え、その環境下での経営基盤の構築、安定的に利益を確保できる体制づくりを進めました。感染症に対応した事業継続計画(BCP)の推進に取り組み、効率化運営、各種契約の見直し、オンライン事業の拡充、営業施策としては、フィットネス会員継続促進、休会者・一時退会者の早期復帰促進、子供向け短期教室や体験会・有料イベントの実施強化を推進、宿泊を伴う野外ツアーや、競泳・体操・フィットネス等の大型有料イベントを再開することができました。また、24時間営業の「セントラルスポーツジム24」の出店を進めるとともに、深夜から早朝までの時間が利用できる「ミッドナイトモーニング会員」区分を全国80店舗に広げ、月会費での相互利用を可能とし、利便性向上による集客に努めました。その他、学校水泳授業についての支援も拡大しており、30を超える自治体より業務受託を受けました。今後は体育授業全般の受託も見据えて推進していく予定です。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ475百万円減の41,153百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,491百万円減の15,312百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,016百万円増の25,840百万円となりました。 b.経営成績 当社グループは、スポーツクラブ経営事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の売上高は46,595百万円(前期比2.7%増)、経常利益は1,524百万円(前期比30.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,359百万円(前期比17.1%増)となりました。 部門別の販売実績については、「③生産、受注及び販売の実績」に記載しております。 なお、当連結会計年度末の店舗数は、直営店185店舗、業務受託店65店舗、合計250店舗となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2,015百万円減少し、5,379百万円となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、2,064百万円(前年同期は3,120百万円)となりました。これは、税金等調整前当期純利益1,050百万円、減価償却費1,663百万円、未払金の増減額△257百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1,953百万円(前年同期は1,177百万円)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出1,801百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出296百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、2,195百万円(前年同期は2,577百万円)となりました。これは、長期借入金の返済による支出1,824百万円、配当金の支払額481百万円等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、スポーツクラブ経営を主たる事業としているため、提供するサービスの性格上、生産及び受注の実績の記載は省略しております。販売実績 当社グループは、スポーツクラブ経営事業の単一セグメントであるため、当連結会計年度における販売実績を区分ごとに示すと、次のとおりであります。(単位:百万円)区分 当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 前年同期比(%)フィットネス部門22,961105.5スクール部門14,67899.1業務受託部門6,36298.3プロショップ部門1,204108.1その他1,387113.0合計46,595102.7(注)当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値、並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っております。 当社は、引当金、有価証券、固定資産、繰延税金資産、資産除去債務、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対し、継続して評価を行っております。 当社は、過去の実績や状況に応じて合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。 実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の1「連結財務諸表」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、今後の会員数等を含む仮定に関する情報は、第5「経理の状況」の1「連結財務諸表」の「重要な会計上の見積り」に記載しております。上記の見積り項目のうち、重要なものは以下のとおりです。a.繰延税金資産の回収可能性 過去の業績等に基づいて、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断した上で繰延税金資産を計上しております。税制改正を含む経営環境の変化等により、課税所得の見積りが大きく変動した場合には、繰延税金資産の計上額が変動する可能性があります。b.固定資産の減損 店舗についてキャッシュ・フローを生み出す最小単位で資産のグルーピングを行い、減損損失の判定を行っております。減損の兆候が認められるグループについて、割引前将来キャッシュ・フローの総額が固定資産帳簿価額を下回る場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を計上しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等1)財政状態(資産合計) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ475百万円減少し、41,153百万円(前連結会計年度末は41,628百万円)となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,698百万円減の8,774百万円(前連結会計年度末は10,473百万円)となりました。これは主に現金及び預金の減少によるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,223百万円増の32,378百万円(前連結会計年度末は31,155百万円)となりました。これは主に、有形固定資産、繰延税金資産(長期)が増加したことによるものです。 (負債合計) 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,491百万円減の15,312百万円(前連結会計年度末は16,804百万円)となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,924百万円減の8,239百万円(前連結会計年度末は10,163百万円)となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金及び未払金の減少によるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ432百万円増の7,073百万円(前連結会計年度末は6,641百万円)となりました。これは主にリース債務が減少したものの、長期借入金及び資産除去債務が増加したことによるものです。 (純資産合計) 純資産は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ1,016百万円増の25,840百万円(前連結会計年度末は24,823百万円)となりました。 2)経営成績(売上高) 売上高は、主にフィットネス部門の増収などにより、前連結会計年度に比べ2.7%増の46,595百万円となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、クラブの人件費、修繕費の増加などにより、前連結会計年度に比べ4.3%増の41,152百万円となりました。 販売費及び一般管理費は、広告宣伝費の増加などにより、前連結会計年度に比べ6.4%増の3,495百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ17.1%増の1,359百万円となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、(1)「経営成績等の状況の概要」の②「キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績に重要な影響を与えるリスクについては、第2「事業の状況」の3「事業等のリスク」に記載しておりますが、その他、影響を与える要因としては、市場動向、景気の変動、賃貸借契約・受託契約、事故・訴訟・個人情報管理、建設費用・クラブ運営費用、自然災害等があります。 市場動向については、2020年からの感染症の影響でフィットネス業界は厳しい経営環境となっておりますが、健康維持のための活動や消費行動が増加し、ICTを活用した事業・サービスが進んでおり、今後も新たな競合が増えていくものと予想されます。こうした中、業界のパイオニア企業としての強みを生かすとともに、財務体制を整え、社会環境変化へのスピーディーな対応を行ってまいります。 景気の変動については、物価高騰、個人の経済的な可処分所得の増減や企業の業績による影響を受けることが予想されます。この為、『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』という経営理念に基づき、様々な世代の皆様を対象としたサービスを提供するとともに、公共団体や民間団体の指定管理業務や業務受託の契約締結により、安定した運営を行ってまいります。 賃貸借契約・受託契約については、契約内容が変更されるリスクや解約のリスクがありますが、取引先との良好な関係を築くとともに、契約内容のチェック・管理体制を整えてまいります。 事故・訴訟・個人情報管理については、未然に防止できるよう安全管理対策、従業員の研修や意識改革、注意喚起等に日常的に取組んでおります。 建設費用・クラブ運営費用については、建設に関わる費用の高騰、クラブ運営の為の労務費・水道光熱費の上下変動による影響が大きくなっております。 自然災害については、全国に広がる店舗展開によりリスク管理をしておりますが、事前の抑制策として日頃からの点検・早期修繕に努めてまいります。 c.資本の財源及び資金の流動性(資金需要) 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、全国に広がる店舗の賃借料、労務費、水道光熱費等であり、設備資金需要としては、新規店舗出店及び店舗のリニューアルに関する投資、スポーツ施設内のトレーニング機器類設置等があります。(財務政策) 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、十分な内部資金を効率的に活用するとともに、投資計画をもとに金融機関からの借入により資金調達を行っております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、安定した経営基盤の維持と持続的な成長を目指し、財務強化として自己資本比率と売上高経常利益率を重要な指標と位置づけてまいりました。自己資本比率51%以上、売上高経常利益率8.0%以上の達成を目標値としております。当連結会計年度の自己資本比率は62.8%、売上高経常利益率は3.3%という結果になりました。今後も当該指標の達成を目指して経営にあたってまいります。
事業リスク
- 固定費負担と収益変動スポーツクラブ運営は、人件費や賃料などの固定費の割合が高いため、景気変動や競合店の出店、市場環境の変化により集客が低迷すると、収益確保や初期投資の回収に時間がかかる可能性があります。
- 有利子負債への依存店舗出店には多額の資金が必要であり、その多くを金融機関からの借入金やリースで賄っているため、有利子負債の比率が高い状態です。今後の金利変動は、会社の業績に影響を与える可能性があります。
- 自然災害・感染症の影響過去には東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の拡大により、店舗の臨時休業やイベント中止を余儀なくされ、業績に影響が出ました。今後も大規模な自然災害や感染症が発生した場合、同様のリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】当社グループの事業は、今後起こりうる様々な要因により大きな影響を受ける可能性があります。以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の予防及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)収益構造及び業績の変動についてスポーツクラブ運営における収益構造は、労務費や賃借料等の固定費の負担が大きいため、計画時の市場調査から環境の変化、景気の変動、更に競合クラブの出店等により集客に苦戦する場合には収益の確保、初期投資の資金回収に時間がかかる場合があります。 (2)有利子負債依存度について当社が店舗を出店する際には、建物入居のための敷金・保証金、店舗内装設備及び器具備品等のための資金を必要とします。当社は、これらの多くを金融機関からの借入金及びリースにより賄っているため、総資産に占める有利子負債の比率が高い水準にあります。当期は、有利子負債依存度は12.0%(前期比3.7ポイント減)となりました。近年は低金利の状態が続いておりますが、今後の金利変動によっては業績に影響を与える可能性があります。 (3)敷金及び保証金について当社が賃貸借契約により差し入れている敷金及び保証金の残高は、当連結会計年度末で10,253百万円となっております。万一、賃貸人の財政状況が悪化し、敷金及び保証金の回収が不能となった場合、賃料との相殺や担保権実行による回収ができない範囲で貸倒損失が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)訴訟等について当社は、事業活動等に関し、訴訟その他の法的手続等の対象となることがあります。かかる法的手続等は多くの不確定要素により左右されるため、その結果を予測することができません。当社は、当社の連結財務諸表に記載されている金額は、現段階においては適切なものであると確信しておりますが、将来において法的手続等が当社グループの業績に悪影響を与える可能性もあります。 (5)個人情報の管理について当社は、スポーツクラブ経営事業における入会手続等に際して個人情報を取得し、利用しております。当社では、個人情報の保護に関する法律を遵守し、必要な社内規程を定め、個人情報の取り扱いについて適正な管理に努めておりますが、今後、顧客情報の流出により問題が発生した場合、当社への損害賠償請求や信用の低下等により、当社の業績及び今後の事業展開が影響を受ける可能性があります。 (6)自然災害・新型感染症等の影響について2011年3月に発生した東日本大震災では、直営店舗及び業務受託店舗の設備の一部が破損し、安全確認が取れるまでの間、東日本の店舗を中心に臨時休業し、例年行っているツアーやイベント、短期スクール等の行事も一部中止致しました。2020年には感染症の拡大により一定期間全国の店舗が休業、2022年にかけてイベントや宿泊を伴うツアー等も中止となりました。このように、震災やその他の自然災害、感染症等によって休業が長期にわたる場合、及びイベントやツアー等の催行中止を余儀なくされる場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。