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リソー教育グループ(4714)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 完全個別指導塾TOMAS
    リソー教育グループの主力事業は、個別指導塾「TOMAS」です。生徒一人に先生一人がつき、全室に黒板(ホワイトボード)を完備した環境で、主に首都圏の小中高生を対象に進学学習指導を行っています。この高品質な個別指導が主な収益源となっています。
  • プロ家庭教師の名門会
    もう一つの柱は、100%プロの社会人講師が指導する「名門会」です。家庭教師派遣だけでなく、医学部受験専門予備校「MEDIC名門会」やオンライン指導も展開し、TOMASがカバーしない地域やニーズに応えることで収益を上げています。
  • 幼児教育・学童事業
    名門幼稚園・小学校受験指導を行う「伸芽会」や、受験対応型託児・学童の「伸芽’Sクラブ」も重要な事業です。幼少期からの教育ニーズに応えることで、幅広い年齢層の顧客を獲得し、グループ全体の収益基盤を強化しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 個別指導塾事業(TOMAS)
    この事業は、生徒一人に先生一人の完全個別指導塾「TOMAS」の運営が中心です。首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)を中心に展開し、グループ全体の売上収益の約49%を占める176.7億円を稼ぎ出し、営業利益も11.6億円と最も高い収益性を持つ主力事業です。
  • プロ家庭教師事業(名門会)
    プロの社会人講師による個別指導を行う「名門会」がこの事業に該当します。家庭教師派遣や医学部受験専門予備校「MEDIC名門会」などを全国で展開し、売上は49.3億円、営業利益は3.5億円と、グループの重要な収益源の一つです。
  • 幼児教育事業(伸芽会)
    名門幼稚園・小学校への受験指導を行う「伸芽会」や、受験対応型託児・学童の「伸芽’Sクラブ」がこの事業の主な内容です。売上は57.0億円、営業利益は4.5億円と、幼児教育分野で安定した収益を上げています。
2025-02 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
TheEnterpriseForAnIndividualJukuSchool 地域 177 12 6.6%
TheEnterpriseTutoringProfessionalTutors 事業 49 4 7.2%
TheEnterpriseWhichEducatesASmallChild 事業 57 5 8.0%
InSchoolPrivateEducationServices 事業 34 5 14.2%
PersonalityEnrichmentCampEducationBusiness 地域 16 0 2.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,056 文字
3【事業の内容】当社グループは、株式会社リソー教育グループ(当社)および関係会社9社で構成されており、その内訳は親会社1社、連結子会社8社です。当社は、持株会社としてグループ会社の経営管理およびそれに付帯する業務を行っております。また、当社は、2025年9月1日付で持株会社体制に移行し、同日付で商号を株式会社リソー教育グループに変更いたしました。なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。主なグループ企業および事業内容は次のとおりです。 株式会社TOMAS「ひと部屋に生徒一人に先生一人」の全室黒板(ホワイトボード)付の完全個別指導を中心とした進学学習指導を主な事業としており、直営方式で首都圏(1都3県)を中心に「TOMAS(トーマス)」、医学部受験専門個別指導「メディックTOMAS」、マンツーマン英会話スクール「インターTOMAS」を運営しております。 株式会社名門会100%プロ社会人講師が個別指導する進学学習指導を主な事業としており、直営方式で「名門会家庭教師センター」、完全1対1個別指導の医学部受験専門予備校「MEDIC名門会」、TOMASが展開していない地域に全国版進学個別指導塾「TOMEIKAI」、国内外のどこからでも名門会の高品質な教育サービスを受けられる「名門会Online」を運営しております。 株式会社伸芽会名門幼稚園・名門小学校への受験指導を行う「伸芽会」、受験対応型託児および受験対応型学童事業を行う「伸芽’Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」、コナミスポーツ株式会社との業務提携による文武両道型学童保育「コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー」を運営しております。 株式会社スクールTOMAS学校内に個別指導ブースを設置して「TOMAS(トーマス)」のノウハウを活かした学校内個別指導塾「スクールTOMAS」を運営しております。 株式会社駿台TOMAS完全個別指導を中心とした超難関受験特化型学習指導を主な事業として行う「Spec.TOMAS」を運営しております。 株式会社プラスワン教育知識教育では埋めきれない人格情操教育指導を教育カリキュラムに組み込んだ事業を「スクールツアーシップ」、「TOMASサッカースクール」、「TOMAS体操スクール」として運営しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
質の高い教育サービス提供と同業他社との品質面での差別化を図っているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「TOMAS」「名門会」「伸芽会」といったブランドによる質の高い教育サービスの提供。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:社会情勢の変化(経済状況・少子化・受験改革等) / 人材確保および育成 / 個人情報の取扱い
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「तुरंग」ブランドは一定の認知度を持つが、特許や規制ライセンスによる明確な独占性は低い。個別校舎のノウハウは無形資産となりうるが、標準化・模倣の可能性も存在する。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

「तुरंग」ブランドの個別指導塾は、生徒や保護者が長年通うことで、カリキュラムや講師との関係性に慣れが生じ、他塾への乗り換えには心理的・時間的コストが発生しやすい。特に受験学年では顕著。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

個別指導塾のビジネスモデルであり、生徒数の増加が直接的にサービス価値を高めるネットワーク効果は限定的である。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

集団指導塾と比較して、個別指導は講師一人あたりの生徒数が少なく、一般的にコスト構造は不利になりやすい。規模の経済によるコスト優位性は見出しにくい。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

個別指導塾業界では一定の規模を持つが、業界全体で見ると多数の競合が存在し、寡占化されているとは言えない。地域によっては一定のシェアを持つ。

  • 高品質な完全個別指導
    TOMASの「ひと部屋に生徒一人に先生一人」という指導形態は、生徒一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導を可能にし、高い学習効果を生み出しています。この質の高さが、他社との差別化要因となり、顧客からの信頼と高い評価を得ています。
  • プロ講師による専門指導
    名門会では、経験豊富なプロの社会人講師が指導にあたります。特に医学部受験など専門性の高い分野では、その指導力が大きな強みとなり、難関校を目指す生徒や保護者からの支持を集めています。
  • 多様な教育ニーズへの対応
    幼児教育の「伸芽会」から、学校内個別指導の「スクールTOMAS」、さらには人格情操教育まで、幅広い年齢層と多様な学習ニーズに対応するサービスを展開しています。これにより、顧客の囲い込みと長期的な関係構築が可能となり、安定的な収益に繋がっています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「すべては子どもたちの未来のために」という企業理念のもと、お子様・保護者様のご要望を的確に把握し、教育力の向上に常に努めるとともに、お子様・保護者様の声に誠実かつ迅速に対応して業務の改善に努め、子どもたちの素晴らしい未来づくりのために全力で努力いたします。そのために、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針にしております。 (2)経営戦略等当社グループは、景気動向および市場環境に左右されない安定した収益基盤を構築するため、以下を主軸として持続的成長と企業価値向上に努めてまいります。 ①徹底的な差別化戦略当社の子会社である株式会社TOMASは、「生徒の個性・個人差は千差万別。その個人差に的確に対応できる教育こそが、本物の教育であり、理想の教育である」という理念のもと、完全1対1の進学個別指導システムによる質の高い教育サービスを提供しております。一般的に、1対少人数の指導形態や、補習を中心とした塾が個別指導の大半を占めるなか、完全1対1の進学個別指導塾として進学実績にこだわり続け、"個別指導で進学実績を出せるのはTOMASだけ"という業界独占ポジションを築くことにより、同業他社との差別化を図っております。当社の他の子会社も同様に、当社グループが理念として掲げる本物の教育サービスの提供を実践することで他社との差別化を行い、収益力の向上を図ってまいります。 ②事業の特色を活かした戦略的な校舎展開当社グループの主要な事業のうち、TOMAS・伸芽会は首都圏を中心に、名門会・スクールTOMASは首都圏をはじめとして全国に拠点・校舎を展開しております。各事業の特色を踏まえ、戦略的に校舎を展開することで、より多くのお客様に当社グループの教育サービスを提供できる体制を構築してまいります。主力事業のTOMASは首都圏(1都3県)を重点地域とし、首都圏の各地域にさらなる校舎展開を行ってまいります。伸芽会につきましては、引き続き首都圏での小学校受験のニーズが高まっているため、首都圏を中心とした校舎展開を行っております。また、伸芽会のノウハウをもとに、「仕事と小学校・幼稚園受験の両立」というワーキングペアレンツのご要望にお応えする託児事業と、忙しいご家庭に代わりお子様の放課後を丸ごとサポートする学童事業を展開する「伸芽’Sクラブ」を提供するとともに、コナミスポーツ株式会社と業務提携し、「勉強」と「スポーツ」のバランスの悩みを解消するブランド「コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー」をコナミスポーツが所有する施設へ展開いたします。こうした、小学校受験に留まらない多様なニーズにも応えていくことで、新規顧客の獲得と顧客満足度の向上に努めてまいります。名門会につきましては、すでに全国に展開している拠点・校舎を基盤として引き続き全国のお客様にサービスを提供するとともに、医学部受験に特化した「MEDIC名門会」や、国内外のどこからでも名門会の高品質な教育サービスを受けられる「名門会Online」を展開することで、首都圏以外における「本物」の個別指導へのニーズに応えてまいります。スクールTOMASにつきましては、TOMASで蓄積したノウハウをもとに、全国の私立中学校・高等学校中心に個別学習支援サービス(学校内個別指導塾)を提案しております。TOMASの進学個別指導のノウハウをもとに、社員が生徒の学習の進捗管理を行い、学校の進学実績向上に貢献することで差別化を図っており、加えて学校の先生の長時間労働問題を解決する一つの手段として評価されており、契約校数が増加しております。 ③1歳から社会人までの囲い込み戦略当社グループの強みの一つとして、幼児期から学生、社会人に至るまでの各段階のそれぞれについて、適切な教育サービスを提供できるパッケージを備えていることが挙げられます。伸芽’Sクラブ(1~3歳)を入口に、伸芽会(4~6歳)、TOMAS・名門会・スクールTOMAS(小・中・高生)という大学生までの受験指導を基軸とし、勉強では埋められない多様な体験を提供するためのプラスワン教育、社会人に至るまでの英語学習のサポートを行うインターTOMASなど、当社グループの持つ教育サービスをお客様の成長に合わせて提供することで、グループ内での顧客の定着を図ってまいります。 ④財務体質の強化当社グループは、上記の経営戦略に基づいたキャッシュ・フローの獲得および保有資産の有効活用等により財務体質の強化を図ってまいります。 (3)経営環境当社グループの経営環境については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 1.財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題事業の成長と企業価値の増大とともに様々なステークホルダーの皆様からの期待が尚一層高まるなか、下記を当社グループの課題として捉え、対処と対応に積極的に取り組みたいと考えております。 ①企業ブランドの強化と収益基盤の拡充イ.グループシナジーの最大化による顧客生涯価値(LTV)の向上グループ会社間における相互送客の最適化が重要な課題であると認識しております。持株会社である当社が、各ブランド間の生徒紹介に係る日程調整や進捗管理を「仕組み化」して一括管理することで、円滑な相互送客体制を構築いたします。これにより、長期間にわたる顧客接点の維持と、顧客生涯価値(LTV)の最大化を目指してまいります。 ロ.DX推進による業務効率化と利益構造の強化DX施策や生成AIの活用による業務効率化が急務となっております。時間割作成や講師連絡等の事務作業を自動化・効率化することで、従業員の負担軽減と顧客サービスへの注力時間を創出いたします。また、重複業務の一元化やコストコントロールを徹底し、利益構造の強靭化を図ることで、持続的な成長・拡大を推進してまいります。 ②新規事業および成長領域への戦略的投資イ.映像授業コンテンツ「駿台Diverse」の全国展開進学個別指導塾「TOMAS」においては、駿台グループの映像授業コンテンツ「駿台Diverse」の導入を加速させております。従来の個別指導による主要教科の徹底指導に加え、副教科を含む多科目を網羅する本サービスを提供することで、志望校合格実績のさらなる向上と生徒数・売上高の増加を目指します。また、AIを活用した「推薦対策講座」の展開により、多様化する入試ニーズに応え、新規顧客層の獲得を図ってまいります。 ロ.双方向オンライン個別指導「MOPS」によるフランチャイズ展開地方における難関校指導が可能な講師の不足という社会課題に対し、独自システムを用いた「名門会Online」のプラットフォームを、フランチャイズパッケージ「MOPS(名門会オンラインパーソナルスクール)」として地方学習塾へ展開いたします。高品質な指導をパッケージ提供することで、加盟塾の採用コスト抑制と指導品質向上に寄与し、加盟塾の売上高に応じた継続的な収益モデルを確立いたします。今後10年間で加盟塾1,000校の獲得を目標に掲げ、シェア拡大に注力してまいります。 ハ.「スクールTOMAS」の事業領域拡大学校内個別指導事業「スクールTOMAS」において、地方校のニーズ充足と迅速な導入が課題となっております。これに対し、オンライン個別指導の拡充と人材の適正配置、生成AIの活用を推進し、現在28%であるオンライン受講率を5年後に50%まで引き上げる計画であります。今後10年間で、私立学校200校以上への導入によるシェア20%超の確保、および公立校100校への導入を目指し、教育インフラとしての地位を確立してまいります。 ニ.教育特化型ビル「こどもでぱーと」によるワンストップサービスの展開ヒューリック株式会社およびコナミスポーツ株式会社との提携による教育特化型ビル「こどもでぱーと」の展開を進めております。共働き世帯の増加や習い事の多様化を背景とした「教育のワンストップ化」と「安全な移動」への需要に対応し、グループブランドの集約による囲い込み戦略を展開いたします。本プロジェクトを通じて、市場優位性の確立とグループ間シナジーの最大化を図り、付加価値の高い教育サービスの提供に努めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益であり、2027年2月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画(2027年2月期~2029年2月期)で、2029年2月期には、連結業績として売上高39,100百万円、営業利益3,640百万円、経常利益3,640百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,200百万円を目標として掲げております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「すべては子どもたちの未来のために」という企業理念のもと、お子様・保護者様のご要望を的確に把握し、教育力の向上に常に努めるとともに、お子様・保護者様の声に誠実かつ迅速に対応して業務の改善に努め、子どもたちの素晴らしい未来づくりのために全力で努力いたします。そのために、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針にしております。 (2)経営戦略等当社グループは、景気動向および市場環境に左右されない安定した収益基盤を構築するため、以下を主軸として持続的成長と企業価値向上に努めてまいります。 ①徹底的な差別化戦略当社の子会社である株式会社TOMASは、「生徒の個性・個人差は千差万別。その個人差に的確に対応できる教育こそが、本物の教育であり、理想の教育である」という理念のもと、完全1対1の進学個別指導システムによる質の高い教育サービスを提供しております。一般的に、1対少人数の指導形態や、補習を中心とした塾が個別指導の大半を占めるなか、完全1対1の進学個別指導塾として進学実績にこだわり続け、"個別指導で進学実績を出せるのはTOMASだけ"という業界独占ポジションを築くことにより、同業他社との差別化を図っております。当社の他の子会社も同様に、当社グループが理念として掲げる本物の教育サービスの提供を実践することで他社との差別化を行い、収益力の向上を図ってまいります。 ②事業の特色を活かした戦略的な校舎展開当社グループの主要な事業のうち、TOMAS・伸芽会は首都圏を中心に、名門会・スクールTOMASは首都圏をはじめとして全国に拠点・校舎を展開しております。各事業の特色を踏まえ、戦略的に校舎を展開することで、より多くのお客様に当社グループの教育サービスを提供できる体制を構築してまいります。主力事業のTOMASは首都圏(1都3県)を重点地域とし、首都圏の各地域にさらなる校舎展開を行ってまいります。伸芽会につきましては、引き続き首都圏での小学校受験のニーズが高まっているため、首都圏を中心とした校舎展開を行っております。また、伸芽会のノウハウをもとに、「仕事と小学校・幼稚園受験の両立」というワーキングペアレンツのご要望にお応えする託児事業と、忙しいご家庭に代わりお子様の放課後を丸ごとサポートする学童事業を展開する「伸芽’Sクラブ」を提供するとともに、コナミスポーツ株式会社と業務提携し、「勉強」と「スポーツ」のバランスの悩みを解消するブランド「コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー」をコナミスポーツが所有する施設へ展開いたします。こうした、小学校受験に留まらない多様なニーズにも応えていくことで、新規顧客の獲得と顧客満足度の向上に努めてまいります。名門会につきましては、すでに全国に展開している拠点・校舎を基盤として引き続き全国のお客様にサービスを提供するとともに、医学部受験に特化した「MEDIC名門会」や、国内外のどこからでも名門会の高品質な教育サービスを受けられる「名門会Online」を展開することで、首都圏以外における「本物」の個別指導へのニーズに応えてまいります。スクールTOMASにつきましては、TOMASで蓄積したノウハウをもとに、全国の私立中学校・高等学校中心に個別学習支援サービス(学校内個別指導塾)を提案しております。TOMASの進学個別指導のノウハウをもとに、社員が生徒の学習の進捗管理を行い、学校の進学実績向上に貢献することで差別化を図っており、加えて学校の先生の長時間労働問題を解決する一つの手段として評価されており、契約校数が増加しております。 ③1歳から社会人までの囲い込み戦略当社グループの強みの一つとして、幼児期から学生、社会人に至るまでの各段階のそれぞれについて、適切な教育サービスを提供できるパッケージを備えていることが挙げられます。伸芽’Sクラブ(1~3歳)を入口に、伸芽会(4~6歳)、TOMAS・名門会・スクールTOMAS(小・中・高生)という大学生までの受験指導を基軸とし、勉強では埋められない多様な体験を提供するためのプラスワン教育、社会人に至るまでの英語学習のサポートを行うインターTOMASなど、当社グループの持つ教育サービスをお客様の成長に合わせて提供することで、グループ内での顧客の定着を図ってまいります。 ④財務体質の強化当社グループは、上記の経営戦略に基づいたキャッシュ・フローの獲得および保有資産の有効活用等により財務体質の強化を図ってまいります。 (3)経営環境当社グループの経営環境については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 1.財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題事業の成長と企業価値の増大とともに様々なステークホルダーの皆様からの期待が尚一層高まるなか、下記を当社グループの課題として捉え、対処と対応に積極的に取り組みたいと考えております。 ①企業ブランドの強化と収益基盤の拡充イ.グループシナジーの最大化による顧客生涯価値(LTV)の向上グループ会社間における相互送客の最適化が重要な課題であると認識しております。持株会社である当社が、各ブランド間の生徒紹介に係る日程調整や進捗管理を「仕組み化」して一括管理することで、円滑な相互送客体制を構築いたします。これにより、長期間にわたる顧客接点の維持と、顧客生涯価値(LTV)の最大化を目指してまいります。 ロ.DX推進による業務効率化と利益構造の強化DX施策や生成AIの活用による業務効率化が急務となっております。時間割作成や講師連絡等の事務作業を自動化・効率化することで、従業員の負担軽減と顧客サービスへの注力時間を創出いたします。また、重複業務の一元化やコストコントロールを徹底し、利益構造の強靭化を図ることで、持続的な成長・拡大を推進してまいります。 ②新規事業および成長領域への戦略的投資イ.映像授業コンテンツ「駿台Diverse」の全国展開進学個別指導塾「TOMAS」においては、駿台グループの映像授業コンテンツ「駿台Diverse」の導入を加速させております。従来の個別指導による主要教科の徹底指導に加え、副教科を含む多科目を網羅する本サービスを提供することで、志望校合格実績のさらなる向上と生徒数・売上高の増加を目指します。また、AIを活用した「推薦対策講座」の展開により、多様化する入試ニーズに応え、新規顧客層の獲得を図ってまいります。 ロ.双方向オンライン個別指導「MOPS」によるフランチャイズ展開地方における難関校指導が可能な講師の不足という社会課題に対し、独自システムを用いた「名門会Online」のプラットフォームを、フランチャイズパッケージ「MOPS(名門会オンラインパーソナルスクール)」として地方学習塾へ展開いたします。高品質な指導をパッケージ提供することで、加盟塾の採用コスト抑制と指導品質向上に寄与し、加盟塾の売上高に応じた継続的な収益モデルを確立いたします。今後10年間で加盟塾1,000校の獲得を目標に掲げ、シェア拡大に注力してまいります。 ハ.「スクールTOMAS」の事業領域拡大学校内個別指導事業「スクールTOMAS」において、地方校のニーズ充足と迅速な導入が課題となっております。これに対し、オンライン個別指導の拡充と人材の適正配置、生成AIの活用を推進し、現在28%であるオンライン受講率を5年後に50%まで引き上げる計画であります。今後10年間で、私立学校200校以上への導入によるシェア20%超の確保、および公立校100校への導入を目指し、教育インフラとしての地位を確立してまいります。 ニ.教育特化型ビル「こどもでぱーと」によるワンストップサービスの展開ヒューリック株式会社およびコナミスポーツ株式会社との提携による教育特化型ビル「こどもでぱーと」の展開を進めております。共働き世帯の増加や習い事の多様化を背景とした「教育のワンストップ化」と「安全な移動」への需要に対応し、グループブランドの集約による囲い込み戦略を展開いたします。本プロジェクトを通じて、市場優位性の確立とグループ間シナジーの最大化を図り、付加価値の高い教育サービスの提供に努めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益であり、2027年2月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画(2027年2月期~2029年2月期)で、2029年2月期には、連結業績として売上高39,100百万円、営業利益3,640百万円、経常利益3,640百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,200百万円を目標として掲げております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 1.財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や賃上げの広がり、企業収益の回復などを背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、世界的な地政学リスクの高まりや国際情勢の不安定化、米国の通商政策や各国の金融政策の動向が懸念されるほか、国内においても原材料価格の高止まり等を背景とした物価上昇の継続や為替の変動が企業活動や個人消費に与える影響も注視されるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。学習塾業界におきましても、こうした経済状況や少子化に伴う対象人口の減少に加え、エネルギー価格の高騰や講師確保に伴う採用・人件費コストの上昇が経営を圧迫しており、業界内の二極化・淘汰がより鮮明となっております。また、2025年度より開始された新課程入試への対応や、総合型選抜・学校推薦型選抜の拡大による入試形態のさらなる多様化に加え、生成AI等のデジタル技術を活用した個別最適化教育(アダプティブ・ラーニング)へのニーズの高まりなどといった経営環境の変化への迅速な対応が求められております。こうした環境のもと、少子化を前提としたビジネスモデルである当社グループは、「すべては子どもたちの未来のために」という考え方から、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針としております。当社は親会社であるヒューリック株式会社とコナミスポーツ株式会社、当社の3社で、ひとつのビルにTOMASや伸芽会など子どもの教育に関するコンテンツのほか、こどもクリニックや親子カフェが入居する、子育てと教育の新拠点として「こどもでぱーと」の開発を進めております。当連結会計年度においては、2025年4月に「こどもでぱーと中野」(東京都)と「こどもでぱーとたまプラーザ」(神奈川県)を同時開業いたしました。また、当社グループは経営環境の変化への柔軟な対応、持続的な成長を実現することを目的として、2025年9月に持株会社体制へ移行いたしました。持株会社体制への移行に伴い、新たに「広告・マーケティング部」および「不動産管理部」を設置し、これまでグループ各社で独自に行っていた業務を一元化することで重複していた業務を見直し、費用の効率化を図るとともに、全体最適を目指しております。加えて「DX推進部」を新設し、グループ全体のデジタル基盤の強化を通じて、顧客サービスの最大化と利便性の向上および業務の効率化に向けた取り組みを本格的に進めております。当連結会計年度の経営成績は、売上高については、期初において在籍生徒数が計画を下回り、下期において挽回したものの期中で計画に届かず、期初計画の売上高を下回りました。利益は持株会社体制への移行により広告宣伝の効率化が発揮されたものの、売上高が目標に届かなかったことと、固定費の増加により、前期と比較して減少いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は34,240百万円(前期比2.5%増)、営業利益は2,704百万円(前期比7.8%減)、経常利益は2,732百万円(前期比7.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,615百万円(前期比7.3%減)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりとなります。①TOMAS(トーマス) [学習塾事業部門]完全1対1の進学個別指導による高品質な教育サービスを提供し、売上高は17,855百万円(前期比1.0%増)、内部売上を含むと17,899百万円(前期比0.9%増)となりました。当連結会計年度におきましては、TOMAS湘南台校(神奈川県)、TOMAS仙川校(東京都)、TOMAS新川崎校(神奈川県)、TOMAS鵜の木校(東京都)を新規開校、TOMAS国立校(東京都)、TOMAS門前仲町校(東京都)、TOMAS中野校(東京都)、TOMAS松戸校(千葉県)、TOMAS大泉学園校(東京都)をリニューアルいたしました。②名門会 [家庭教師派遣教育事業部門]100%プロ社会人講師による教育指導サービスの提供に加え、全国区へ事業展開を図っており、売上高は5,160百万円(前期比4.6%増)となりました。当連結会計年度におきましては、MEDIC名門会京都駅前校(京都府)を新規開校、名門会星ヶ丘駅前校(愛知県)をリニューアルいたしました。③伸芽会 [幼児教育事業部門]名門幼稚園・名門小学校受験業界でトップクラスの合格実績を誇る既存事業「伸芽会」に加え、受験対応型の長時間英才託児事業「伸芽’Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」の2つのブランドの充実を図り、売上高は5,746百万円(前期比0.7%増)、内部売上を含むと5,775百万円(前期比0.7%増)となりました。当連結会計年度におきましては、伸芽会こどもでぱーとたまプラーザ教室(神奈川県)、伸芽’Sクラブ託児こどもでぱーとたまプラーザ校(神奈川県)、伸芽’Sクラブ学童こどもでぱーとたまプラーザ校(神奈川県)、伸芽’Sクラブ学童こどもでぱーと中野校(東京都)、伸芽’Sクラブ託児吉祥寺校(東京都)を新規開校いたしました。④スクールTOMAS [学校内個別指導事業部門]学校内個別指導塾「スクールTOMAS」の営業展開を推し進め、売上高は3,744百万円(前期比8.9%増)、内部売上を含むと3,744百万円(前期比8.9%増)となりました。⑤プラスワン教育 [人格情操合宿教育事業部門]情操分野を育む多彩な体験学習サービスの提供を行い、売上高は1,712百万円(前期比5.4%増)、内部売上を含むと1,725百万円(前期比5.3%増)となりました。当連結会計年度におきましては、TOMAS体操スクール目黒校(東京都)をリニューアルいたしました。⑥その他の事業売上高は20百万円(前期比17.2%増)、内部売上を含むと143百万円(前期比6.5%増)となりました。 2.キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて871百万円減少し、8,081百万円(前連結会計年度末8,952百万円)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、得られた資金は2,000百万円(前連結会計年度に得られた資金は2,450百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,611百万円、減価償却費643百万円、法人税等の支払額△984百万円等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、使用した資金は1,169百万円(前連結会計年度に使用した資金は801百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出△855百万円、有形固定資産の売却による収入168百万円、無形固定資産の取得による支出△345百万円、敷金及び保証金の差入による支出△127百万円等によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、使用した資金は1,702百万円(前連結会計年度に得られた資金は1,842百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額△1,697百万円等によるものです。 3.生産、受注及び販売の実績①事業所と収容能力事業所および収容能力に著しい変化はありません。②販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)売上高(千円)前年同期比(%)学習塾事業(TOMAS(トーマス))17,855,5471.0家庭教師派遣教育事業(名門会)5,160,1924.6幼児教育事業(伸芽会)5,746,8560.7学校内個別指導事業(スクールTOMAS)3,744,5578.9人格情操合宿教育事業(プラスワン教育)1,712,9985.4その他20,77517.2合計34,240,9282.5(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等の状況の概要は次のとおりであります。 1.財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容①財政状態の分析[図1][図2]当連結会計年度末の資産につきましては、現金及び預金の減少、営業未収入金、その他の流動資産(未収消費税等)、有形固定資産、無形固定資産、繰延税金資産、敷金及び保証金の増加等により557百万円増加し、22,667百万円(前連結会計年度末22,109百万円)となりました。負債につきましては、退職給付に係る負債の減少、未払金、未払法人税等、資産除去債務、繰延税金負債の増加等により325百万円増加し、10,401百万円(前連結会計年度末10,075百万円)となりました。純資産につきましては、利益剰余金、自己株式の減少、退職給付に係る調整累計額の増加等により231百万円増加し、12,265百万円(前連結会計年度末12,034百万円)となりました。流動比率は、216.3%から207.3%と9.0ポイント減少、自己資本比率は54.1%から53.8%と0.3ポイント減少しておりますが、財務の健全性は適切に維持されている状況となっております。資産の内訳については、現金及び預金並びに営業未収金等の運転資本が大きな割合を占める状況となっております。今後につきましても、財務の健全性を維持しつつ、剰余金の配当等による株主還元を図ってまいります。  ①流動比率は216.3%から207.3%へと減少。 ②固定比率は78.8%から80.9%へと増加。 ③自己資本は11,958百万円から12,190百万円へと増加。 ②経営成績の分析[図3]当連結会計年度における経常利益は2,732百万円となり、前期比205百万円の減少となりました。また、経常利益率は8.0%となり、前期比0.8ポイント減少となりました。主な要因としては、地代家賃や人件費等の固定費の増加によるものです。2027年2月期におきましては、在籍生徒数の確保と業務効率化によるコスト削減を推し進めることで、収益性の改善に努めてまいります。 2.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報[図4]当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、以下のとおりとなっております。営業活動によるキャッシュ・フローは、2,000百万円となり、前連結会計年度に比べ450百万円減少しました。主な要因としては、法人税等の支払額の減少したものの、消費税等の納付額が増加(未収消費税等の増加に伴う支出)したこと等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、△1,169百万円となり、前連結会計年度に比べ367百万円減少しました。主な要因としては、新規設備投資の増加によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、△1,702百万円となり、前連結会計年度に比べ3,544百万円減少しました。主な要因としては、前連結会計年度において新株式の発行を行ったことによるものです。当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりとなっております。(資本の財源)当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、自己資金のほか必要に応じて資金調達を行ってまいります。(資金需要)2026年2月期は、TOMAS、名門会、伸芽会、伸芽’Sクラブ託児・学童、プラスワン教育で新規開校およびリニューアルを行いました。2027年2月期以降におきましても、引き続き新規開校や拡大リニューアルを推し進めるとともに、「こどもでぱーと」などの新たな取組みに対しても積極的に資金を投入することで、さらなる成長を目指してまいります。(株主還元)当社グループは、株主への皆様に対する利益還元を経営の重要課題の1つとして捉え、安定的な手元資金の確保を前提としつつ、「配当性向50%以上」を目途に、業績に応じた配当を行うことを基本方針においております。 3.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に際し、連結決算日における資産・負債の報告数値および偶発資産・負債の開示、並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行っております。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 少子化と経済状況の変化
    日本国内の少子化は、将来的に生徒数の減少に直結し、グループ全体の売上収益に影響を与える可能性があります。また、景気変動による家計の教育費支出の抑制も、業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
  • 人材確保と育成の困難
    質の高い教育サービスを提供するためには、優秀な講師や社員の確保と育成が不可欠です。採用環境の悪化や人材流出により、必要な人材が確保できない場合、サービスの質が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
  • 個人情報・システム障害
    生徒や保護者の個人情報を多数取り扱っており、情報漏洩が発生した場合には、信用失墜や損害賠償責任による業績悪化のリスクがあります。また、情報システムの障害やサイバー攻撃も、サービス提供の中断や機密情報漏洩に繋がり、事業運営に重大な影響を与える可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,360 文字
3【事業等のリスク】当社グループでは、リスクの洗い出しに際して、経営戦略の遂行を考慮した際に生じるリスクと経営上不可避的に生じるリスクに分類しております。有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に対する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 Ⅰ.経営戦略の遂行を考慮した際に生じるリスク (1)社会情勢の変化に関するリスク(経済状況・少子化・受験改革等) (2)自然災害・感染症の発生について (3)人材確保および育成について (4)物件の確保を行えないリスクⅡ.経営上不可避的に生じるリスク (1)個人情報の取扱いについて (2)情報システム・ネットワークおよびサイバーセキュリティについて (3)法的規制等について (4)訴訟について (経営戦略の遂行を考慮した際に生じるリスク)(1)社会情勢の変化に関するリスク(経済状況・少子化・受験改革等)発生可能性:中発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:中●リスク当社グループは、日本国内において教育サービスの提供を行っており、その売上収益は日本国内における景気、物価の変動、産業・業界の動向に影響を受けます。特に、依然として解消のための方策が見えてこない少子化問題および教育制度の変化や入試形態の多様化については、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、より質の高い教育サービスを提供するなど同業他社と品質面での差別化を図ることで、経済状況の変化、少子化といった市場の変化に左右されない経営基盤を築いております。また、当社グループでは、教育制度や大学入試等の改革につき、改革に沿った入試対策および学習指導を行うことにより、当該リスクへの対応を図っております。●経営戦略等との関連性 - (2)自然災害・感染症の発生について発生可能性:中発生する可能性のある時期:1年以内影響度:中●リスク当社グループの主要な事業所は、東京を中心とした首都圏にあり、家庭教師派遣教育事業の名門会では全国での施設運営を、学校内個別指導事業のスクールTOMASでは全国の学校内での施設運営を行っております。地震、津波、台風、洪水等の自然災害、火災、停電、感染症の蔓延、紛争・テロ、違法行為等、予測の範囲を超える事態の発生により、事業活動の停止や事業運営への重大な支障が生じ、長期間にわたって授業の実施が困難となった場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、地震・風水害等の自然災害や火災などの災害発生に備え、防災用品を備蓄しているほか、各社員の被災状況の情報収集体制の構築も行っております。また、新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症に対して、状況の変化に応じて必要な対策を講じることにより、当該リスクへの対応を図っております。●経営戦略等との関連性 - (3)人材確保および育成について発生可能性:中発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:高●リスク当社グループでは、質の高い教育サービスの提供、かつ計画的な教室展開を進めているため、社員や講師といった人材の確保とその育成が、企業規模の拡大成長には不可欠で重要な要素となっております。今後の採用環境の急激な変化により必要な人材が十分に確保できない場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、定期的・計画的な採用活動と、徹底した研修教育を行うことにより、当該リスクへの対応を図っております。●経営戦略等との関連性 ①徹底的な差別化戦略、②事業の特色を活かした戦略的な校舎展開 (4)物件の確保を行えないリスク発生可能性:低発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:高●リスク当社グループは、首都圏を中心に新校開校、既存校の拡大移転リニューアルによる安定的な教室展開を図る計画でありますが、建築資材高騰や工期遅延などにより物件の確保ができず、計画どおりに教室展開ができない場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、開校前に相応の期間を設けることで、商圏調査・物件の早期確保に努めております。また、ヒューリック株式会社との業務提携により、駅前の優良物件について優先的な紹介を受けることで、当該リスクへの対応を図っております。●経営戦略等との関連性 ②事業の特色を活かした戦略的な校舎展開、③1歳から社会人までの囲い込み戦略 (経営上不可避的に生じるリスク)(1)個人情報の取扱いについて発生可能性:中発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:高●リスク当社グループが提供する教育サービスの性質上、サービスを受ける相手方である生徒等の個人情報を取り扱うこととなります。万が一これらの個人情報流出等により問題が発生した場合、信用失墜により当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、プライバシーポリシーに基づき個人情報の管理を徹底しております。また、お客様の個人情報はデータベースにて管理しており、万全の管理体制のもと、情報流出阻止に努めるほか、全従業員に定期的に個人情報保護の重要性や情報の取扱いについて教育を行うことにより、当該リスクへの対応を図っております。●経営戦略等との関連性 - (2)情報システム・ネットワークおよびサイバーセキュリティについて発生可能性:中発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:高●リスク当社グループでは、生徒および保護者の個人情報、その他業務上必要となる各種情報を情報システム上で管理しております。また、ICTを活用した教育サービスの提供や、社内業務のDXを推進しております。これらの情報システムおよびネットワークに対して、サイバー攻撃による不正アクセス、コンピューターウイルスの感染、採用しているパブリッククラウドの障害、ハードウェアやソフトウェアの欠陥、自然災害による通信インフラの停止等が発生した場合、サービス提供の中断や事業基盤の停止、機密情報の漏洩を招く恐れがあります。その結果、社会的信用の失墜や損害賠償責任の発生により、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、情報システムおよびネットワークの安定稼働を確保するため、適切なサーバー管理やデータのバックアップ体制の構築、セキュリティ対策ソフトの導入、外部からの不正アクセス防止策などの技術的対策を講じております。また、システムの導入や新規開発にあたっては事前審査やモニタリングによるリスク低減に努めるほか、情報セキュリティに関する規程の整備や従業員への教育を継続することで、ハード・ソフト・人の三面からセキュリティ体制の強化を図っております。●経営戦略等との関連性 - (3)法的規制等について発生可能性:中発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:中●リスク法令等に違反する事由が生じた場合には、企業活動が制限される可能性があります。また、法令等の規制への対応に係る経営コストの増加を含め、法的規制等が当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策当社グループでは、コンプライアンスの向上に努め、法令等に十分留意した営業活動を行うことにより当該リスクへの対応を図っております。●経営戦略等との関連性 - (4)訴訟について発生可能性:低発生する可能性のある時期:特定時期なし影響度:中●リスク当社グループが株主を含む第三者から損害賠償などの訴訟を起こされた場合、当社グループの事業展開に支障が生じる可能性があります。また、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。●対応策訴訟その他法的手続の事案が発生した場合、適時に弁護士等の外部専門家に相談できる体制を構築しております。●経営戦略等との関連性 -

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