ビー・エム・エル(4694)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 1,112 | 93 | 59 | 61 | 8.4 | 140.0 | 35.0 | 64.5 |
| FY2018 | 1,135 | 93 | 60 | 85 | 7.9 | 140.8 | 35.0 | 66.3 |
| FY2019 | 1,171 | 105 | 66 | 86 | 8.2 | 156.1 | 38.0 | 66.5 |
| FY2020 | 1,207 | 98 | 64 | 76 | 7.9 | 151.3 | 45.0 | 65.4 |
| FY2021 | 1,386 | 199 | 137 | 150 | 14.7 | 337.4 | 70.0 | 63.5 |
| FY2022 | 1,861 | 489 | 337 | 383 | 27.7 | 833.2 | 120.0 | 64.8 |
| FY2023 | 1,595 | 239 | 156 | 41 | 12.3 | 395.8 | 100.0 | 72.5 |
| FY2024 | 1,380 | 92 | 60 | -67 | 4.6 | 154.8 | 80.0 | 73.6 |
| FY2025 | 1,432 | 94 | 63 | -10 | 4.7 | 160.6 | 120.0 | 70.7 |
| FY2026 | 1,503 | 104 | 77 | 130 | 5.9 | 203.5 | 125.0 | 69.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
ビー・エム・エルは臨床検査受託事業を主軸としており、特許やブランド力による明確な無形資産の優位性は見られない。技術力は重要だが、特許による独占性は限定的。
医療機関は検査項目や精度、納期、コストなどを総合的に評価して検査会社を選定する。一度契約した医療機関が検査会社を変更するには、システム連携や精度確認など一定の手間とコストが発生するため、スイッチング・コストは存在する。
臨床検査受託事業は、ユーザーが増えることでサービスの価値が向上するネットワーク効果は働きにくいビジネスモデルである。個々の医療機関との契約が中心であり、プラットフォーム型ではない。
自動化・効率化によるコスト削減努力は行われていると考えられるが、業界全体で技術革新や自動化が進む中で、ビー・エム・エルが構造的に圧倒的なコスト優位性を確立しているかは不明。規模の経済による効率化の可能性はある。
臨床検査受託業界は、一定の規模を持つ企業が効率的に事業を展開できる側面がある。ビー・エム・エルは業界内で一定のシェアを有しており、規模の経済による効率化の恩恵を受けている可能性がある。しかし、業界全体が巨大な寡占状態ではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
高齢化社会の進展による検査需要の増加
高度な検査技術や新たな検査項目の開発による差別化
M&Aによる事業規模拡大と効率化の推進
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による価格競争の激化
新たな検査技術の登場による既存技術の陳腐化
医療機関のインハウス化(自社での検査実施)の進展
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ビー・エム・エルが投資として失敗するには、まず、臨床検査受託市場の成長性が鈍化または縮小すること、特に高齢化による検査需要の増加という前提が崩れることが挙げられる。次に、競合他社がビー・エム・エルよりも大幅に低いコスト構造を実現し、価格競争で優位に立つか、あるいは、ビー・エム・エルが保有する検査技術やサービスが、医療機関のニーズから外れ、陳腐化することである。さらに、医療機関が自社で検査を行うインハウス化の動きが加速し、外部委託の必要性が低下することも、ビー・エム・エルの事業基盤を揺るがす要因となる。加えて、規制緩和や新たな参入障壁の低下により、異業種からの強力な競合が出現し、既存のスイッチング・コストを無力化するような革新的なサービスが登場することも考えられる。
5年後のモート予測
検査需要の増加と技術開発によるシェア拡大、M&Aによる成長が実現し、売上・利益ともに堅調に成長する。
緩やかな市場成長と一定のシェア維持、効率化による収益性改善が進む。
価格競争の激化や技術の陳腐化により、シェア低下と収益性悪化が進行する。