9735

セコム(9735)に経済的な堀はあるか

サービス業 情報通信・サービスその他

株価

現在株価
6,496
2026-09-01
時価総額
25,629 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2015 8,810 1,286 770 75 8.2 353.0 53.1
FY2016 9,281 1,311 842 1,282 8.3 385.6 54.1
FY2017 9,706 1,354 870 654 8.1 398.6 145.0 55.4
FY2018 10,138 1,302 920 875 8.2 421.6 155.0 56.4
FY2019 10,601 1,429 891 1,148 7.6 408.1 165.0 57.0
FY2020 10,359 1,369 747 1,334 6.1 342.2 170.0 58.1
FY2021 10,499 1,435 943 1,096 7.5 431.3 170.0 58.8
FY2022 11,013 1,367 961 760 7.3 445.0 180.0 58.5
FY2023 11,547 1,407 1,020 35 7.3 482.0 185.0 58.8
FY2024 11,999 1,443 1,081 670 7.5 260.0 190.0 59.2

バフェット流モート診断

無形資産
●●●●○
4/5
スイッチング
●●●●○
4/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●○○○○
1/5
効率規模
●●●●○
4/5

総合スコア:13/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中

無形資産4/5

セコムは、長年にわたり培ってきた「セコム」ブランドの信頼性と、高度なセキュリティ技術に関するノウハウという無形資産を持つ。特に、警備サービスにおけるブランド認知度は高く、顧客は安心・安全をセコムに期待している。また、長年の実績に裏打ちされた高度な技術力とオペレーションノウハウは、容易に模倣できない強みとなっている。

スイッチングコスト4/5

個人向けホームセキュリティや法人向け施設警備サービスにおいて、一度契約すると、機器の設置やシステム導入の手間、契約解除に伴うリスク、新たな業者選定の労力などから、顧客が他社へ乗り換えることには一定のスイッチング・コストが伴う。特に、長期間利用している顧客や、高度なセキュリティシステムを導入している法人顧客ほど、乗り換えのハードルは高くなる傾向がある。

ネットワーク効果0/5

セコムの主要事業である警備サービスは、現時点では明確なネットワーク効果は見られない。個々の顧客の加入が増加しても、それが直接的にサービス全体の価値を向上させる構造にはなっていない。IoTを活用したサービス展開もあるが、現時点ではネットワーク効果を主たる競争優位とする段階ではない。

コスト優位1/5

警備員の人件費や、全国に展開する拠点の維持費など、サービス提供には一定の固定費・変動費がかかる。規模の経済によるコスト削減効果はある程度期待できるものの、競合他社と比較して構造的に圧倒的なコスト優位性を確立しているとは言えない。人件費の上昇はコスト圧迫要因となりうる。

規模の経済4/5

セコムは、日本国内における警備・セキュリティサービス業界で圧倒的なシェアと事業規模を誇るリーディングカンパニーである。全国に張り巡らされた基地局網、多数の警備員、高度な監視センターなどのインフラは、新規参入企業にとって容易に構築できない障壁となっている。この規模の経済が、サービス提供の安定性と効率性を支えている。

競合との比較優位

ALSOK(綜合警備保障)

セコムと同様に、強固なブランド力と全国的なネットワークを持つ主要競合。シェアではセコムに次ぐ位置づけだが、特定の分野(例:官公庁向け)では強みを持つ。両社ともスイッチング・コストと規模の経済が競争優位の源泉となっている。

CSP(セントラル警備保障)

セコム、ALSOKに次ぐ規模の警備会社。首都圏を中心に事業展開しており、特定の地域や顧客層においては競争力を持つ。ブランド力やネットワーク規模ではセコムに劣るが、特定のサービス領域で差別化を図っている可能性がある。

強気シナリオ

「セコム」ブランドの強固な信頼性を基盤とした、高付加価値サービスの継続的な提供

IoT、AI技術を活用した新たなセキュリティソリューションの開発・展開による事業領域の拡大

高齢者向けサービスやメディカル関連サービスなど、新規事業分野での成長ポテンシャル

弱気シナリオ(モート侵食)

人件費の高騰による収益性の悪化

異業種からの新規参入や、より安価なサービスを提供する競合の台頭による価格競争の激化

サイバー攻撃の高度化や、セキュリティインシデント発生時のレピュテーションリスク

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

セコムの投資が失敗するには、まず「セコム」というブランドが持つ「安心・安全」という価値が、顧客にとって相対的に低下することが必要である。例えば、競合他社が同等以上のセキュリティレベルをより低価格で提供し始め、顧客が価格重視にシフトする、あるいは、セコムのサービス提供中に重大なセキュリティインシデントが発生し、ブランドイメージが著しく毀損されるといったシナリオが考えられる。また、長年培ってきた警備ノウハウやオペレーションが陳腐化し、最新技術への対応が遅れることで、技術的な優位性を失うことも、競争力の低下に繋がるだろう。さらに、人材確保が困難になり、警備員の質やサービスレベルが低下することも、顧客満足度を低下させ、スイッチング・コストを乗り越えての乗り換えを誘発する可能性がある。

5年後のモート予測

強気

ブランド力と既存顧客基盤を活かし、IoT・AIを活用した高付加価値サービスで市場シェアを維持・拡大。高齢者・健康関連サービスも成長ドライバーとなり、安定的な収益成長が期待される。

中立

既存の警備・セキュリティ事業は安定的に推移するものの、人件費上昇や競争激化により、緩やかな成長に留まる。新規事業の成長は限定的で、収益性は横ばい傾向となる。

弱気

競合による価格攻勢や、技術革新への対応遅れにより、既存事業の収益性が悪化。セキュリティインシデント発生によるブランドイメージ低下も重なり、事業成長が鈍化するリスクがある。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 25,629億
2. 健全な財務 自己資本比率 59.2%
3. 利益の安定性 10年連続黒字
4. 配当の継続性 ?年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 -15.5%
6. 適度なPER PER 23.7倍
7. 適度なPBR PBR 2.02倍

合格数:3/7 部分的合格

直近の適時開示

同業他社

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