6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、1,599百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1)自社の研究開発及び共同研究(臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)等の胃酸関連疾患を目標適応症とする本化合物は、日本を除く地域の権利をHKイノエン社に導出し、日本国内の権利は当社が保有しておりましたが、当連結会計年度において、当社は、HKイノエン社との間でライセンス契約変更契約を締結し、日本を対象とした独占的な開発・製造・販売権をHKイノエン社に許諾しました。ライセンス契約変更契約の締結によって、HKイノエン社がtegoprazan製品の開発・承認取得を目的とした後期臨床試験に向けた取り組みを進めることになります。 ② 5-HT4作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとなっております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)を目標適応症とする本化合物も同様に第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとなっております。 (前臨床開発段階)① グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を標的疾患として開発中の本化合物については、当連結会計年度において、前臨床試験を完了し、提携先獲得を目指した事業開発活動を実施しております。 ② モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウス等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験を終了した導出準備プログラムとなっております。 ③ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)本化合物は、2021年9月締結のライセンス契約に基づき、日本を除く地域の権利をXgene Pharmaceutical Co.,Ltd.(本社:香港、以下「Xgene社」)に導出しておりますが、日本国内の権利は引き続き当社が保有しております。 ④ IRAK-M分解誘導薬(FIM-001)ファイメクスが創出したがんを標的疾患として開発中の本化合物については、当連結会計年度において、提携先獲得を目指した事業開発活動を実施しております。 (探索段階)① 単独研究プロジェクト開発候補化合物(*)の創製を目指した探索研究を推進するとともに、当社の成長戦略の根幹である創薬研究基盤の強化に取り組んでおります。以下に示す製薬企業との共同研究のみならず、単独研究プロジェクトにおいても、「モダリティ」(*)、「創薬標的」、「疾患領域」及び「基盤技術」という4つの切り口で、既存技術と新たな取り組みの相乗効果によって次世代の自社創薬バリューチェーンを確立することを目指しております。 ② 企業等との共同研究当連結会計年度において実施した製薬企業等との共同研究は以下のとおりであります。会 社 名開始月内 容STAND Therapeutics株式会社2022年8月難病・希少疾患治療薬の創製を目指した細胞内抗体技術(STAND技術)の創薬応用の可能性検証株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所2022年12月眼疾患治療薬創製に向けた共同研究株式会社Veritas In Silico2022年12月メッセンジャーRNA(mRNA)を標的とした低分子医薬品の創出に向けた共同研究 ③ アカデミアとの共同研究国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学や岐阜薬科大学をはじめとする大学及びその他の公的研究機関との間で、創薬標的の探索等、初期段階の共同研究が複数件進行中であります。 (2)導出先の開発状況① tegoprazan(K-CAB®、RQ-00000004/LXI-15028ほか)HKイノエン社が韓国で販売している胃酸分泌抑制剤K-CAB®の売上は、前年に引き続き好調に推移し、韓国の胃酸分泌抑制剤市場でのシェア第1位を維持しております。米国においては、2025年4月、HKイノエン社は、サブライセンス先であるSebela Pharmaceuticals Inc.の一部門であるBraintree社が米国で実施中のTRIUMpH試験について、良好なトップライン結果を発表しました。TRIUMpH試験は、EE(びらん性胃食道逆流症)及びNERD(非びらん性胃食道逆流症)を対象とした米国第Ⅲ相臨床試験のピボタル試験として実施されました。TRIUMpH試験において、tegoprazanはEE試験とNERD試験の両方で全ての主要評価項目と副次評価項目を達成しました。さらに、2025年8月には、Braintree社が継続して実施していたEE治癒後の維持療法についても良好な試験結果が得られたこと及び試験の完了が発表されました。その他の国・地域につきましては、当連結会計年度において、新たにパナマ、マレーシア、インド及びタイにおいてtegoprazan製品の販売が開始されました。これによりtegoprazan製品が販売されている国は韓国、中国、モンゴル、フィリピン、インドネシア、シンガポール、メキシコ、ペルー、チリ、コロンビア、ドミニカ共和国、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル、パナマ、マレーシア、インド及びタイの19カ国となりました。このほか、ベトナム、アルゼンチン、ブラジル等、世界20カ国以上において、現在、発売準備中、審査中又は承認申請準備中の段階にあります。 ② EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)犬の骨関節炎治療薬としてElanco社が販売中の本薬剤は、2017年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月からは日本においても販売されております。 ③ グレリン受容体作動薬(capromorelin、ENTYCE™/ELURA™)グレリン受容体作動薬であるcapromorelinを有効成分として含む薬剤として、犬の食欲不振症治療薬ENTYCE™及び、慢性腎疾患(CKD:chronic kidney disease)を伴う猫の体重減少を管理する薬ELURA™の2つの製品が米国で販売中です。また、ELURA™につきましては、フランス、ベルギー、日本、ブラジルにおいても上市されております。 ④ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479/AK1780)旭化成ファーマ社との共同研究から創出され、旭化成ファーマ社からLilly社にライセンスされた本化合物につきましては、当連結会計年度において、Lilly社のパイプラインが更新され、標的疾患をPainとして開発されていた本化合物は除外となりました。ただし、このことはLilly社におけるP2X7プログラム全体の終了を意味するものではありません。旭化成ファーマ社とLilly社とのライセンス契約は現在も有効に存続しており、今後の開発プランはLilly社によって検討されております。 ⑤ EP4拮抗薬(grapiprant、RQ-00000007/AAT-007)株式会社AskAt(本社:愛知県名古屋市、以下「AskAt社」)の導出先である3D Medicines (Shanghai) Co., Ltd.(本社:中国・上海市、以下「3DM社」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社の導出先であるNingbo NewBay Medical Technology Co., Ltd.(本社:中国・浙江省)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施中です。 ⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076/AAT-076)AskAt社の導出先である3DM社が、中国において、引き続き疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。また、ペット用医薬品用途については、Velo-1, Inc.(本社:米国・テネシー州)がパイロットフィールド試験を進めております。 ⑦ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)2023年7月、AskAt社の導出先であるOxford Cannabinoid Technologies Ltd.(本社: 英国・ロンドン、以下「OCT社」)が本化合物の第Ⅰ相臨床試験を英国で開始いたしました。OCT社は、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を主な適応症として本化合物の臨床開発を進めることを計画しております。 ⑧ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)2021年9月にXgene社に導出した本化合物につきましては、Xgene社の子会社であるXgene Pharmaceutical Pty Ltd.が、豪州における第Ⅰ相臨床試験の実施許可を現地の研究倫理委員会から取得し、第Ⅰ相臨床試験を開始しております。第Ⅰ相臨床試験では、健康なボランティアを対象とした用量漸増試験により、TRPM8遮断薬の忍容性及び薬物動態(*)を評価することで、その後の臨床試験に重要となる情報を取得する予定です。 ⑨ ナトリウムチャネル遮断薬(RQ-00350215)2021年12月に久光製薬株式会社(本社:佐賀県鳥栖市、以下「久光製薬社」)に導出した本化合物につきましては、2024年10月、あらかじめ定めた開発マイルストンを達成し、当社は久光製薬社から一時金を受領いたしました。本化合物は、痛み信号の伝達に関わる特定のナトリウムチャネルの機能を選択的に遮断する新規ナトリウムチャネル遮断薬であり、現在、久光製薬社によって、本化合物を含む貼付剤を用いた各種試験が進められています。 ⑩ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ株式会社(本社:東京都中央区、以下「EAファーマ社」)との共同研究から創出された本化合物につきましては、EAファーマ社が開発中止の判断をされました。当社としてもライセンスの取得等は行わないという判断に至り、パイプラインから削除いたしました。 ⑪ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市、以下「マルホ社」)に導出した本化合物につきましては、マルホ社において選択的ナトリウムチャネル遮断薬を有効成分とする治療薬の開発が進められてきましたが、2024年12月、両社間で今後の開発について協議し、双方の合意によりライセンス契約を終了いたしました。その後、当社において、今後の開発プランの検討をしております。 ⑫ 5-HT4作動薬(RQ-00000010)Vetbiolix SAS(本社:フランス・ノール県ロース市)との間で犬・猫の腸管運動障害を対象としたオプション及びライセンス契約を締結した本化合物につきましては、猫の巨大結腸症及び犬の胃不全麻痺を想定適応症とした開発が同社で進められております。 ⑬ レチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン、TM-411/SY-1425)テムリックがSyros Pharmaceuticals Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、以下「Syros社」)に導出した本化合物につきましては、Syros社において急性骨髄性白血病(AML)及び骨髄異形成症候群(MDS)を対象とした臨床試験が米国で実施されておりました。AMLにつきましては、2024年8月、第Ⅱ相臨床試験(SELECT-AML-1試験)の中間解析の結果、本試験の最終解析で優位性を示す確率は低いと考えられたため、Syros社は新規の患者登録を中止しました。MDSにつきましては、HR-MDS患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(SELECT-MDS-1試験)を実施しておりましたが、2024年11月、主要評価項目が達成できなかったことから、Syros社は本試験を中止するとともに、臨床試験データを詳細に検証し、次のステップについて検討することを発表しておりました。その後、両社間でタミバロテンの今後の事業戦略について協議した結果、2025年4月、双方の合意によりライセンス契約を終了いたしました。ライセンス契約の終了に伴い、ライセンス契約に基づいてテムリックがSyros社に付与していたタミバロテンに関する開発販売権はテムリックに返還されました。テムリックは、Syros社が実施した臨床試験データを検証し、今後のタミバロテンのあらゆる可能性について検討を進めております。 ⑭ 消化器疾患、代謝性疾患及び線維症を標的とした4つの開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)Velovia Pharma, LLC(本社:米国・テネシー州)との間で動物用医薬品を開発するためのオプション及びライセンス契約を締結した本化合物につきましては、消化器疾患、代謝性疾患及び線維症へ応用するための開発が同社で進められております。
FY2024|6,110 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、1,703百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1)自社の研究開発及び共同研究(臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)等の胃酸関連疾患を目標適応症とする本化合物は、日本を除く地域の権利をHKイノエン社に導出しておりますが、日本国内の権利は当社が保有しております。当連結会計年度においては、国内での速やかな上市を実現するため、自社による臨床試験の実施を見送り導出活動に専念することとして提携先候補企業との協議を進めました。期初の計画では、当連結会計年度中のライセンス契約締結を目指しておりましたが成約に至らず、翌期にずれ込むこととなりました。 ② 5-HT4作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症、慢性便秘等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとなっております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)(*)を目標適応症とする本化合物も同様に第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとなっております。 (前臨床開発段階)① グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群を標的疾患として開発中の本化合物については、前年に引き続き、当連結会計年度において外部委託による前臨床試験及び臨床試験用原薬製造を実施しました。 ② モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウス等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験を終了した導出準備プログラムとなっております。 ③ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)本化合物は、2021年9月締結のライセンス契約に基づき、日本を除く地域の権利をXgene社に導出しておりますが、日本国内の権利は引き続き当社が保有しております。 ④ IRAK-M分解誘導薬(FIM-001)がんを標的疾患として開発中の本化合物は、当連結会計年度において外部委託による前臨床試験を実施しました。 (探索段階)① 単独研究プロジェクト開発候補化合物(*)の創製を目指した探索研究を推進するとともに、当社の成長戦略の根幹である創薬研究基盤の強化に取り組んでおります。以下に示す製薬企業との共同研究のみならず、単独研究プロジェクトにおいても、「モダリティ」(*)、「創薬標的」、「疾患領域」及び「基盤技術」という4つの切り口で、既存技術と新たな取り組みの相乗効果によって次世代の自社創薬バリューチェーンを確立することを目指しております。 ② 企業等との共同研究当連結会計年度において実施した製薬企業等との共同研究は以下のとおりであります。会 社 名開始月内 容ソシウム株式会社2022年5月当社化合物の難病・希少疾患への適応可能性の探索に関する共同研究STAND Therapeutics株式会社2022年8月難病・希少疾患治療薬の創製を目指した細胞内抗体技術(STAND技術)の創薬応用の可能性検証株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所2022年12月眼疾患治療薬創製に向けた共同研究株式会社Veritas In Silico2022年12月メッセンジャーRNA(mRNA)を標的とした低分子医薬品の創出に向けた共同研究leadXpro AG2023年4月膜タンパク質の3次元立体構造解析 ③ アカデミアとの共同研究国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学や岐阜薬科大学をはじめとする大学及びその他の公的研究機関との間で、創薬標的の探索等、初期段階の共同研究が複数件進行中であります。 (2)導出先の開発状況① tegoprazan(K-CAB®、RQ-00000004/LXI-15028ほか)HKイノエン社が韓国で販売している胃酸分泌抑制剤K-CAB®の売上は、前年に引き続き好調に推移し、韓国の胃酸分泌抑制剤市場でのシェア第1位を維持しております。中国においては、2023年3月から公的医療保険である国家基本医療保険の償還対象となり、サブライセンス先であるLuoxin社によって、現在、31の省・行政区でtegoprazan製品が販売されております(中国販売名(登録商標):泰欣賛®(タイシンザン))。2024年7月、Luoxin社は、tegoprazanの注射剤について、経口療法が適さない場合のびらん性胃食道逆流症(*)、十二指腸潰瘍における代替療法、消化性潰瘍出血を適応症とした計4件の臨床試験実施承認を、国家薬品監督管理局(NMPA)から取得しました。中国では、手術の際や入院患者には注射剤が使用されることが多く、胃酸分泌抑制剤の注射剤市場は約2,000億円にも上ります。現在用いられているのはH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)やプロトンポンプ阻害剤(PPI)といった旧来のものに限られます。Luoxin社は既にPPI注射剤の開発・販売の実績を持っており、本注射剤の開発に成功すれば、世界初のP-CAB注射剤となるだけでなく、現地の臨床ニーズに合致した剤形の多様化によって中長期的な売上増加に寄与すると当社は期待しています。さらに、2024年10月、Luoxin社は、ヘリコバクター・ピロリ感染症の治療を目的とした併用療法に関する販売承認を国家薬品監督管理局から取得いたしました。これにより、中国において承認されている適応症は、びらん性胃食道逆流症(*)、十二指腸潰瘍にピロリ菌除菌療法を加えた3つとなりました。その他の国・地域につきましては、当連結会計年度において、新たにチリ、コロンビア、ドミニカ共和国、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ及びエルサルバドルにおいてtegoprazan製品の販売が開始されました。これによりtegoprazan製品が販売されている国は韓国、中国、モンゴル、フィリピン、メキシコ、インドネシア、シンガポール、ペルー、チリ、コロンビア、ドミニカ共和国、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ及びエルサルバドルの15カ国となりました。このほか、タイ、ベトナム、マレーシア、アルゼンチン、ブラジル、インド等、世界20カ国以上において、現在、審査中又は承認申請準備中の段階にあります。また、米国においては、サブライセンス先であるBraintree社によってびらん性胃食道逆流症(*)患者及び非びらん性胃食道逆流症(*)患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験が進行中となっております。 ② EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)犬の骨関節炎治療薬としてエランコ社が販売中の本化合物は、2017年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月からは日本においても販売されております。 ③ グレリン受容体作動薬(capromorelin、ENTYCE™/ELURA™)グレリン受容体作動薬であるcapromorelinを有効成分として含む薬剤として、犬の食欲不振症治療薬ENTYCE™及び、慢性腎疾患(CKD:chronic kidney disease)を伴う猫の体重減少を管理する薬ELURA™の2つの製品が米国で販売中です。ELURA™につきましては、2024年8月に、欧州で初となるフランスで上市に至りました。欧州での製品名は「Eluracat™」となります。これにより、当社はElanco社からマイルストン達成に伴う一時金を受領いたしました。また、2024年2月には、Elanco社及び日本法人であるエランコジャパン株式会社が、日本国内における製造販売承認を取得し、2024年11月に、日本国内において「エルーラ™」として販売を開始いたしました。 ④ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479/AK1780)旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、以下、「旭化成ファーマ社」)との共同研究から創出され、旭化成ファーマ社からEli Lilly and Company(本社:米国インディアナ州、以下「リリー社」)にライセンスされた本化合物につきまして、リリー社が慢性疼痛患者を対象とした第Ⅱ相臨床試験を実施しておりましたが、当連結会計年度において予定されていた試験が終了し、有効性に関する主要評価項目が未達であることが公表されました。リリー社は本化合物に関する今後の開発計画を検討中です。 ⑤ EP4拮抗薬(grapiprant、RQ-00000007/AAT-007)株式会社AskAt(本社:愛知県名古屋市、以下「AskAt社」)の導出先である3D Medicines Inc.(本社:中国・上海市、以下「3DM社」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社の導出先であるNingbo NewBay Medical Technology Development Co., Ltd.(本社:中国・浙江省)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施中です。 ⑦ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076/AAT-076)AskAt社の導出先である3DM社が、中国において、引き続き疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。また、ペット用医薬品用途については、Velo-1, Inc.(本社:米国・テネシー州)がパイロットフィールド試験を進めております。 ⑧ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)2023年7月、AskAt社の導出先であるOxford Cannabinoid Technologies Holdings plc(本社: 英国・ロンドン、以下「OCT社」)が本化合物の第Ⅰ相臨床試験を英国で開始いたしました。OCT社は、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を主な適応症として本化合物の臨床開発を進めることを計画しております。 ⑨ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)2021年9月にXgene社に導出した本化合物につきましては、Xgene社の子会社であるXgene Pharmaceutical Pty Ltd.が、豪州における第Ⅰ相臨床試験の実施許可を現地の研究倫理委員会から取得し、第Ⅰ相臨床試験を開始しました。実施許可の取得に伴い、当社はXgene社から一時金を受領しました。第Ⅰ相臨床試験では、健康なボランティアを対象とした用量漸増試験により、TRPM8遮断薬の忍容性及び薬物動態(*)を評価することで、その後の臨床試験に重要となる情報を取得する予定です。 ⑩ ナトリウムチャネル遮断薬(RQ-00350215)2021年12月に久光製薬社に導出した本化合物につきましては、2024年10月、あらかじめ定めた開発マイルストンを達成し、当社は久光製薬社から一時金を受領いたしました。本化合物は、痛み信号の伝達に関わる特定のナトリウムチャネルの機能を選択的に遮断する新規ナトリウムチャネル遮断薬であり、現在、久光製薬社によって、本化合物を含む貼付剤を用いた各種試験が進められています。 ⑪ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ株式会社(本社:東京都中央区、以下「EAファーマ社」)との共同研究から創出された本化合物につきましては、引き続きEAファーマ社により開発が進められております。 ⑫ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)マルホ社に導出した本化合物につきましては、マルホ社において選択的ナトリウムチャネル遮断薬を有効成分とする治療薬の開発が進められてきましたが、2024年12月、両社間で今後の開発について協議し、双方の合意によりライセンス契約を終了いたしました。 ⑬ 5-HT4作動薬(RQ-00000010)Vetbiolix社との間で犬・猫の腸管運動障害を対象としたオプション及びライセンス契約を締結した本化合物につきましては、猫の巨大結腸症及び犬の胃不全麻痺を想定適応症とした開発が同社で進められております。当連結会計年度において、Vetbiolix社は、ペット用医薬品を開発するためのライセンスに係るオプション権を行使しました。オプション権の行使により、当社はVetbiolix社からオプション料の支払いを受けるとともに、本化合物の開発の進捗に応じたマイルストン、及び上市後にVetbiolix社が受領した製品売上高又はライセンス収入に応じた販売ロイヤルティを受け取る権利を取得しました。 ⑭ レチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン、TM-411/SY-1425)テムリックがSyros社に導出した本化合物につきましては、Syros社において急性骨髄性白血病(AML)及び骨髄異形成症候群(MDS)を対象とした臨床試験が米国で実施されました。AMLにつきましては、2024年8月、第Ⅱ相臨床試験(SELECT-AML-1試験)の中間解析の結果、本試験の最終解析で優位性を示す確率は低いと考えられたため、Syros社は新規の患者登録を中止しました。MDSにつきましては、HR-MDS患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験(SELECT-MDS-1試験)を実施しておりましたが、2024年11月、主要評価項目が達成できなかったことから、Syros社は本試験を中止するとともに、臨床試験データを詳細に検証し、次のステップについて検討することを発表しました。 ⑮ 消化器疾患、代謝性疾患及び線維症を標的とした4つの開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)2024年4月、当社はVelovia Pharma社との間で、消化器疾患、代謝性疾患及び線維症への応用が期待される4つの開発化合物(*)について、動物用医薬品を開発するためのオプション及びライセンス契約を締結しました。本契約に基づき、当社はVelovia Pharma社に対して、本化合物を含有する動物用医薬品の評価、開発、製造及び販売等に関する独占的ライセンスに関するオプションを付与します。Velovia Pharma社により一つ又は複数の本化合物に対してオプションが行使された場合、当社は、Velovia Pharma社からオプション行使料を受け取るとともに、その後の開発の進捗に応じた開発マイルストンの支払いを受ける権利を取得します。さらに、本化合物を含有するペット用医薬品が販売に至った場合、当社は、製品売上高に基づく販売ロイヤルティ及び売上マイルストンを受け取る権利を有しております。
FY2023|5,413 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、1,372百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1)自社の研究開発及び共同研究(臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)等の胃酸関連疾患を目標適応症とする本化合物は、日本を除く地域の権利をHKイノエン社に導出しておりますが、日本国内の権利は当社が保有しております。当連結会計年度においては、国内での速やかな上市を実現するため、自社による臨床試験の実施を見送り導出活動に専念することとして提携先候補企業との協議を進めました。期初の計画では、当連結会計年度中のライセンス契約締結を目指しておりましたが成約に至らず、翌期にずれ込むこととなりました。 ② 5-HT4作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとして導出活動を進めました。その結果として、ペット用医薬品用途につきましては、当連結会計年度においてVetbiolix社との間で犬・猫の腸管運動障害を対象としたオプション及びライセンス契約の締結に至りました。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)(*)を目標適応症とする本化合物も同様に第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとなっております。 (前臨床開発段階)① グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を標的疾患として開発中の本化合物については、昨年に引き続き、当連結会計年度において外部委託による前臨床試験を実施しました。 ② モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウス等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験を終了した導出準備プログラムとなっております。 ③ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)本化合物は、2021年9月締結のライセンス契約に基づき、日本を除く地域の権利をXgene社に導出しておりますが、日本国内の権利は引き続き当社が保有しております。当連結会計年度におきましてはXgene社の前臨床試験開始にかかる支援を行いました。 (探索段階)① 単独研究プロジェクト開発候補化合物(*)の創製を目指した探索研究を推進するとともに、当社の成長戦略の根幹である創薬研究基盤の強化に取り組んでおります。以下に示す製薬企業との共同研究のみならず、単独研究プロジェクトにおいても、「モダリティ」(*)、「創薬標的」、「疾患領域」及び「基盤技術」という4つの切り口で、既存技術と新たな取り組みの相乗効果によって次世代の自社創薬バリューチェーンを確立することを目指しております。 ② 企業等との共同研究当連結会計年度において実施した製薬企業等との共同研究は以下のとおりであります。会 社 名開始月内 容あすか製薬株式会社2019年7月特定のイオンチャネル(*)を標的とした創薬研究に関する共同研究ソシウム株式会社2022年5月当社化合物の難病・希少疾患への適応可能性の探索に関する共同研究STAND Therapeutics株式会社2022年8月難病・希少疾患治療薬の創製を目指した細胞内抗体技術(STAND技術)の創薬応用の可能性検証株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所2022年12月眼疾患治療薬創製に向けた共同研究株式会社Veritas In Silico2022年12月メッセンジャーRNA(mRNA)を標的とした低分子医薬品の創出に向けた共同研究leadXpro AG2023年4月膜タンパク質の3次元立体構造解析 ③ アカデミアとの共同研究名古屋大学や岐阜薬科大学をはじめとする大学及びその他の公的研究機関との間で、創薬標的の探索等、初期段階の共同研究が複数件進行中であります。 (2)導出先の開発状況① tegoprazan(K-CAB®、RQ-00000004/LXI-15028ほか)HKイノエン社は、2023年1月、びらん性胃食道逆流症(*)治癒後の維持療法向けにtegoprazanの含有量を既存の製剤の半分に減らした新製剤「K-CAB®錠 25 mg」を韓国で発売いたしました。これにより、K-CAB®は韓国で販売されているカリウムイオン競合型アシッドブロッカー (Potassium Competitive AcidBlocker: P-CAB)系胃酸分泌抑制剤の中で、唯一、びらん性胃食道逆流症(*)の発症時から治癒後の全ての段階で使用できる薬剤となりました。韓国で承認を受けた適応症は、びらん性胃食道逆流症(*)、非びらん性胃食道逆流症(*)、胃潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ除菌補助療法にびらん性胃食道逆流症(*)治癒後の維持療法を加えた5つです。中国においては、2023年3月から公的医療保険である国家基本医療保険の償還対象となり、サブライセンス先であるLuoxin社によって、現在、31の省・行政区でtegoprazan製品が販売されております(中国販売名(登録商標):泰欣賛®(タイシンザン))。2023年11月、Luoxin社は十二指腸潰瘍治療薬としての製造販売承認を中国当局から取得しました。これにより中国において製造販売承認を得ている適応症は、びらん性胃食道逆流症(*)と十二指腸潰瘍の2つとなりました。十二指腸潰瘍は中国で最も一般的かつ頻度の高い慢性疾患の1つであり、消化性潰瘍の約70%を占めます。さらに、Luoxin社は、ヘリコバクター・ピロリ除菌補助療法を対象とした第Ⅲ相臨床試験を完了し、中国当局に対して承認申請を行いました。その他の国・地域につきましては、当連結会計年度において、新たにメキシコ、インドネシア、シンガポール及びペルーにおいてtegoprazan製品の販売が開始されました。これによりtegoprazan製品が販売されている国は韓国、中国、モンゴル、フィリピン、メキシコ、インドネシア、シンガポール及びペルーの8カ国となりました。このほか、タイ、ベトナム、インド等の計28カ国において、現在、審査中又は承認申請準備中の段階にあります。また、米国においては、2022年10月、Braintree社がびらん性胃食道逆流症(*)患者及び非びらん性胃食道逆流症(*)患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施中であり、2024年中に承認申請が行われる見通しです。 ② EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)犬の骨関節炎治療薬としてエランコ社が販売中の本化合物は、2017年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月からは日本においても販売されております。 ③ グレリン受容体作動薬(capromorelin、ENTYCE®/ELURA®)グレリン受容体作動薬であるcapromorelinを有効成分として含む薬剤として、犬の食欲不振症治療薬ENTYCE®及び慢性腎疾患(CKD:chronic kidney disease)の猫の体重減少管理の適応をもつELURA®の2つの製品が米国で販売中です。また、ELURA®につきましては、2023年6月、欧州医薬品庁(EMA: European Medicines Agency)から、慢性疾患の猫の食欲不振症及び体重減少管理の適応症に関する承認が得られましたが、当連結会計年度中の製品発売には至らず、期初の計画で想定していたマイルストン達成は翌期にずれ込むこととなりました。 ④ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479/AK1780)旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、以下、「旭化成ファーマ社」)との共同研究から創出され、旭化成ファーマ社からEli Lilly and Company(本社:米国インディアナ州、以下「リリー社」)にライセンスされた本化合物につきまして、リリー社が慢性疼痛患者を対象とした第Ⅱ相臨床試験を実施中です。 ⑤ EP4拮抗薬(grapiprant、RQ-00000007/AAT-007)AskAt社の導出先である3D Medicines Inc.(本社:中国・上海市、以下「3DM社」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社の導出先であるNingbo NewBay Medical Technology Development Co., Ltd.(本社:中国・浙江省)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施中です。米国においては、AskAt社の導出先であるIkena Oncology Inc.(本社:米国・マサチューセッツ州)が、がん免疫治療薬として第Ⅰ相臨床試験を実施しておりましたが、2023年9月、AskAt社は、当該サブライセンスにかかる契約を、2024年3月20日をもって解約することを発表しました。今後、AskAt社は新たなパートナーの選定を含む戦略的オプションを実施するとしております。 ⑦ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076/AAT-076)AskAt社の導出先である3DM社が、中国において、引き続き疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。また、ペット用医薬品用途については、Velo-1, Inc.(本社:米国・テネシー州)が開発準備を進めております。 ⑧ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)2023年7月、AskAt社の導出先であるOCT社が本化合物の第Ⅰ相臨床試験を英国で開始いたしました。OCT社は、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を主な適応症として本化合物の臨床開発を進めることを計画しております。 ⑨ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)2023年12月、導出先のXgene社が、慢性疼痛治療薬の開発に向けて豪州での第Ⅰ相臨床試験の開始準備を進めていることを発表しました。加えて、同社は、本化合物が様々な疼痛モデル動物で良好な鎮痛効果を示した上で心血管系・呼吸器系・中枢神経系には影響を及ぼさなかったこと、さらに、薬物動態(*)の観点でも本化合物が良好な特性を示したことを発表しました。 ⑩ ナトリウムチャネル遮断薬(RQ-00350215)2021年12月に久光製薬株式会社(本社:佐賀県鳥栖市、以下「久光製薬社」)に導出した本化合物につきましては、久光製薬社が経皮吸収型の慢性疼痛治療薬の開発を目的とした前臨床試験を実施中です。 ⑪ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ株式会社(本社:東京都中央区、以下「EAファーマ社」)との共同研究から創出された本化合物につきましては、引き続きEAファーマ社により開発が進められております。 ⑫ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市、以下「マルホ社」)に導出した本化合物につきましては、引き続きマルホ社により開発が進められております。 ⑬ 5-HT4作動薬(RQ-00000010)当連結会計年度においてVetbiolix社に導出した本化合物につきましては、猫の巨大結腸症及び犬の胃不全麻痺を想定適応症とした開発が同社で進められております。 ⑭ レチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン、TM-411/SY-1425)テムリックの導出先であるシロス社が、MDS及びAMLを対象とした臨床試験を米国において実施中です。MDSにつきましては、HR-MDS患者を用いた第Ⅲ相臨床試験が進行中であるほか、2023年1月、シロス社は米国食品医薬品局(FDA: Food and DrugAdministration)からファストトラック指定を取得しました。シロス社は2024年第1四半期には本第Ⅲ相臨床試験の患者登録を完了し、2024年第4四半期に試験結果を報告する予定としております。また、AMLにつきましては、2023年12月、シロス社は現在進行中の第Ⅱ相臨床試験無作為化試験パートにおける初期データを発表しました。今回の発表において、シロス社は、本試験の主要評価項目である完全奏効率(CR)/不完全血液学的回復を伴う完全奏効率(CRi)が、タミバロテン、ベネトクラクスおよびアザシチジンの三剤併用療法を受けた奏効評価可能患者(9例中9例)では100%であったのに対し、対照群(ベネトクラクスおよびアザシチジンの二剤併用療法)の患者(10例中7例)では70%であったことのほか、三剤併用療法の安全性に関する初期データも良好な忍容性を示すことを発表しました。シロス社は本臨床第Ⅱ相試験の患者登録を継続しており、2024年に試験の最新データを報告する予定です。
FY2022|4,524 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、1,248百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1)自社の研究開発及び共同研究(臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)等の胃酸関連疾患を目標適応症とする本化合物は、日本を除く地域の権利をHKイノエン社に導出しており、当社は日本国内の権利を保有しております。日本において第Ⅰ相臨床試験を実施済みであり、当連結会計年度においては、韓国データを活用した迅速かつ効率的な開発・承認取得のため臨床薬理試験を実施するという計画に基づき、規制当局である医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対する相談を行ったほか、提携先企業候補の探索にかかる事業開発活動を展開し、導出に向けた協議を進めました。 ② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとして導出活動を進めております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)(*)を目標適応症とする本化合物も同様に第Ⅰ相臨床試験実施済みの導出準備プログラムとなっております。 (前臨床開発段階)① グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を標的疾患として開発中の本化合物については、昨年に引き続き、当連結会計年度において外部委託による前臨床試験を実施しております。 ② モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウス等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験を終了した導出準備プログラムとなっております。 ③ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)本化合物は、2021年9月締結のライセンス契約に基づき、日本を除く地域の権利をXgene社に導出しておりますが、日本国内の権利は引き続き当社が保有しております。当連結会計年度におきましてはXgene社の前臨床試験開始にかかる支援を行いました。 (探索段階)① 単独研究プロジェクト当社が強みを有するイオンチャネル(*)をはじめとする標的分子(*)を対象とした開発候補化合物(*)の創製を目指した探索研究を推進するとともに、既存の創薬研究基盤の強化に新たな取り組みを組み合わせて非連続な成長を目指すべく、以下に示す製薬企業との共同研究も通じて、創薬疾患領域の拡充、モダリティ(*)の拡大、創薬バリューチェーンの強化に取り組みました。 ② 企業等との共同研究当連結会計年度において実施した製薬企業等との共同研究は以下のとおりであります。会 社 名開始月内 容あすか製薬株式会社2019年7月特定のイオンチャネル(*)を標的とした創薬研究に関する共同研究株式会社 Epigeneron2019年9月特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に向けた共同研究ソシウム株式会社2022年5月当社化合物の難病・希少疾患への適応可能性の探索に関する共同研究STAND Therapeutics株式会社2022年8月難病・希少疾患治療薬の創製を目指した細胞内抗体技術(STAND技術)の創薬応用の可能性検証株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所2022年12月眼疾患治療薬創製に向けた共同研究株式会社Veritas In Silico2022年12月メッセンジャーRNA(mRNA)を標的とした低分子医薬品の創出に向けた共同研究 ③ アカデミアとの共同研究2021年4月に共同研究講座「創薬イノベーション共同研究講座」を設置した岐阜薬科大学との間で、網膜静脈閉塞症を主な適応疾患とした創薬研究を実施しました。新型コロナウイルス感染症を標的疾患として、2020年9月から実施しておりました長崎大学感染症共同研究拠点/熱帯医学研究所新興感染症学との共同研究につきましては、開発候補化合物(*)の創出を目的とした研究を終了し、学術研究への協力に移行いたしました。このほかにも創薬標的の探索を目指した初期段階の共同研究が複数件進行中であります。 (2)導出先の開発状況① tegoprazan(K-CAB®、RQ-00000004/LXI-15028ほか)HKイノエン社は、2022年7月、びらん性胃食道逆流症(*)治癒後の維持療法にかかる製造販売承認を韓国食品医薬品安全処から取得し、これによって韓国で承認を受けた適応症は、びらん性胃食道逆流症(*)、非びらん性胃食道逆流症(*)、胃潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ除菌補助療法にびらん性胃食道逆流症(*)治癒後の維持療法を加えた5つとなりました。また、2022年5月には新たな剤形である口腔内崩壊錠剤が発売されました。中国におきましては、2022年4月、Luoxin社が現地当局からびらん性胃食道逆流症(*)を適応疾患とした製造販売承認を取得し、同月に製品の販売を開始いたしました(中国販売名(登録商標):泰欣賛®(タイシンザン))。同様にフィリピンにおきましても、2022年5月、MPPI社が現地当局からびらん性胃食道逆流症(*)をはじめとする4つの適応疾患に対する販売承認を取得し、11月に製品の販売を開始いたしました。また、インドネシアにおきましても、2022年11月、Kalbe社が現地当局から非びらん性胃食道逆流症(*)を適応疾患とする販売承認を取得しております。このほか、タイ、ベトナム、メキシコ、シンガポール、インド等の計28カ国において、現在、審査中又は承認申請準備中の段階にあります。米国におきましては、2022年10月、Braintree社がびらん性胃食道逆流症(*)患者及び非びらん性胃食道逆流症(*)患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。 ② EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)犬の骨関節炎治療薬としてエランコ社が販売中の本化合物は、2017年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月からは日本においても販売されております。 ③ グレリン受容体作動薬(capromorelin、ENTYCE®/ELURA®)グレリン受容体作動薬であるcapromorelinを有効成分として含む薬剤として、犬の食欲不振症治療薬ENTYCE®及び慢性腎疾患(CKD:chronic kidney disease)の猫の体重減少管理の適応をもつELURA®の2つの製品が米国で販売中です。ELURA®につきましては、現在、欧州での承認審査が進行しております。 ④ セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)統合失調症治療薬として導出した本化合物につきましては、2022年2月、Meiji Seikaファルマ株式会社(本社:東京都中央区)との間で締結していたライセンス契約を終了し、当社はziprasidoneの日本国内における開発・販売に関する権利を実施許諾元に返還いたしました。 ⑤ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479/AK1780)旭化成ファーマ社との共同研究から創出され、旭化成ファーマ社からリリー社にライセンスされた本化合物につきまして、リリー社は、2022年11月、慢性疼痛患者を対象とした第Ⅱ相臨床試験を開始しました。 ⑥ EP4拮抗薬(grapiprant、RQ-00000007/AAT-007)AskAt社のライセンス先である3D Medicines Inc.(本社:中国・上海市、以下「3DM社」)が、昨年に引き続き、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社のライセンス先であるNingbo NewBay Medical TechnologyDevelopment Co., Ltd.(本社:中国・浙江省)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施しております。米国においては、AskAt社のサブライセンス先であるIkena Oncology Inc.(本社:米国・マサチューセッツ州)が、がん免疫治療薬として第Ⅰ相臨床試験を実施しておりましたが、2022年12月、同社は自社での臨床開発を中止し、戦略的な代替計画を検討することを発表しました。 ⑦ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076/AAT-076)AskAt社のライセンス先である3DM社が、昨年に引き続き、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。また、ペット用医薬品用途として、Velo-1社がパイロット試験を準備中であります。 ⑧ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)AskAt社のライセンス先であるOxford Cannabinoid Technologies Ltd.(本社:英国・ロンドン)が前臨床試験を完了し、臨床試験開始に向けた準備を進めました。 ⑨ TRPM8遮断薬(RQ-00434739)2021年9月にXgene社に導出した本化合物につきまして、Xgene社は慢性疼痛治療薬の開発を目的とした前臨床試験を開始いたしました。 ⑩ ナトリウムチャネル遮断薬(RQ-00350215)2021年12月に久光製薬株式会社(本社:佐賀県鳥栖市、以下「久光製薬社」)に導出した本化合物につきましては、久光製薬社が経皮吸収型の慢性疼痛治療薬の開発を目的とした前臨床試験の準備中であります。 ⑪ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ株式会社(本社:東京都中央区、以下「EAファーマ社」)との共同研究から創出された本化合物につきましては、引き続きEAファーマ社により開発が進められております。 ⑫ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市、以下「マルホ社」)に導出した本化合物につきましては、引き続きマルホ社により開発が進められております。 ⑬ レチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン、TM-411/SY-1425)テムリックがシロス社に導出した本化合物につきましては、MDS及びAMLを対象とした臨床試験が米国において進められております。当連結会計年度においては、AMLを対象としてシロス社が2021年9月から実施している第Ⅱ相臨床試験(SELECT-AML-1)の安全性導入パート(Safety Lead-in)のデータを報告し、得られたデータに基づき、シロス社は SELECT-AML-1の無作為化試験パートを2023年第1四半期に開始する計画を発表いたしました。
FY2021|3,676 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、1,127百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1) 自社の研究開発及び共同研究(探索段階)① ナトリウムチャネル遮断薬プロジェクトナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトでは、特性評価の結果、RQ-00350215が選定され、2021年12月締結のライセンス契約に基づき久光製薬社に導出しました。これにより、本プロジェクトは探索段階から前臨床開発準備段階に移行することとなりました。 ② 製薬企業等との共同研究製薬企業等との共同研究については、以下のとおり実施しております。会社名開始月内容インタープロテイン株式会社2013年2月疼痛領域における特定の蛋白質間相互作用を標的とした共同研究あすか製薬株式会社2019年7月特定のイオンチャネル(*)を標的とした創薬研究に関する共同研究株式会社 Epigeneron2019年9月特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に向けた共同研究 ③ アカデミアとの共同研究新たな心不全治療薬の創出を目的として研究を進めているCRHR2拮抗薬プロジェクトでは、名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人講師)との共同研究として、RQ-00490721をはじめとする一連の化合物を用いて前臨床段階への移行を目指した研究活動を行っております。このほか、長崎大学感染症共同研究拠点/熱帯医学研究所新興感染症学(安田二朗教授・櫻井康晃助教)及び岐阜薬科大学との間で、それぞれ、新型コロナウイルス感染症及び網膜静脈閉塞症を主な適応疾患とした創薬研究を実施しました。 (前臨床開発段階)① TRPM8遮断薬(RQ-00434739)本化合物は、神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中でありましたが、2021年9月締結のライセンス契約に基づきXgene社(香港)に導出され、Xgene社(香港)が前臨床試験に向けた準備を進めております。 ② グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を目標適応症として開発中の本化合物については、前臨床試験用の原薬製造を完了し、当第4四半期連結会計期間より前臨床試験を実施しております。 ③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験を終了しております。導出活動を進めるほか、次段階の開発段階である第Ⅰ相臨床試験の実施に向けた検討を行っております。 (臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国ならびに日本での第Ⅰ相臨床試験を実施済みであります。日本においては、HKイノエン社(韓国)との協力関係の築き方等を含め、早期の上市を目指した臨床開発の実施に向けたあらゆる可能性について検討を行っております。 ② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘等の消化管運動不全を目標適応症とする本化合物につきましても、導出活動を進めるほか、次段階の開発段階である第Ⅱ相臨床試験の実施に向けた検討を行っております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D(*))を目標適応症として開発中の本化合物は、英国における第Ⅰ相臨床試験(健康成人及び患者を対象)を終了しております。本化合物についても他の消化器疾患プログラムと同様に、導出活動を進めるほか、次段階の開発段階である第Ⅱ相臨床試験の実施に向けた検討を行っております。 (2) 導出先の開発状況① tegoprazan(韓国登録商標K-CAB®、開発コード:RQ-00000004/IN-12420)HKイノエン社(韓国)により韓国で胃食道逆流症(*)等の治療薬として販売されている本化合物は、2021年11月に、韓国において胃潰瘍治療に対する健康保険給付の対象となりました。これはびらん性胃食道逆流症及び非びらん性胃食道逆流症に続く3番目の適用となります。このほか、HKイノエン社(韓国)は、びらん性胃食道逆流症が治癒した患者に対する維持療法の追加適応について韓国食品医薬品安全処(MFDS:Ministry of Food and Drug Safety)に申請することを計画しています。中国においては、HKイノエン社(韓国)の中国のサブライセンス先であるLuoxin社(中国)が2020年に中国当局に行った新薬承認申請(NDA:New Drug Application)に基づき、中国当局による承認審査が進行中であります。また、HKイノエン社(韓国)は、米国において第Ⅰ相臨床試験を開始したほか、2021年12月に、ブレインツリー社(米国)との間で米国及びカナダを対象地域としたサブライセンス契約を締結しました。② EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)犬の疼痛治療薬としてエランコ社(米国)にて販売中の本化合物は、2017年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月からは日本においても販売されております。③ グレリン受容体作動薬(ENTYCE®)犬の食欲不振症治療薬としてエランコ社(米国)にて米国で販売中の本化合物につきましては、エランコ社(米国)が販売名ELURA®として、慢性腎疾患(CKD:chronic kidney disease)の猫の体重減少を管理する薬として米国で販売を開始いたしました。④ セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)統合失調症治療薬として導出した本化合物につきましては、Meiji Seikaファルマ株式会社において、今後の開発計画および開発戦略に関する検討が行われました。⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のサブライセンス先であるIkena Oncology Inc.(米国)が、米国において、がん免疫治療薬として第Ⅰ相臨床試験を実施しております。また、AskAt社のライセンス先である3D Medicines Co., Ltd.(中国、以下「3DM社(中国)」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社のライセンス先であるNingbo NewBay Medical Technology Development Co., Ltd.(中国)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施しております。⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)AskAt社のライセンス先である3DM社(中国)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。⑦ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)AskAt社のライセンス先であるOxford Cannabinoid Technologies Ltd.(英国)が、米国において、前臨床開発中です。⑧ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、EAファーマ社において開発が進められております。⑨ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)マルホ社に導出した本化合物は、マルホ社において本化合物を有効成分とする治療薬の開発が進められております。当連結会計年度においては、あらかじめ定めていた成果を達成いたしました。⑩ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479、AK1780)旭化成ファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、旭化成ファーマ社にて神経障害性疼痛を目標適応症として臨床第Ⅰ相臨床試験が終了いたしました。2021年1月に、旭化成ファーマ社とリリー社(米国)との間でサブライセンス契約が締結され、リリー社(米国)が今後のグローバル開発の実施に向けて第Ⅱ相臨床試験の開始に向けた準備を進めております。⑪ レチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン、TM-411/SY-1425)当社連結子会社のテムリックがシロス社(米国)に導出した本化合物は、シロス社(米国)がRARA陽性未治療高リスクMDS患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験、及びベネトクラクス、アザシチジンとの3剤併用療法のRARA陽性未治療Unfit AMLを対象とした第Ⅱ相臨床試験を米国で実施しております。
FY2020|3,168 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、932百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1) 自社の研究開発及び共同研究(探索段階)① ナトリウムチャネル遮断薬プロジェクト炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトは、リード化合物(*)を見出し、特性評価を継続して実施しております。 ② 製薬企業等との共同研究製薬企業等との共同研究については、以下のとおり実施しております。会社名開始月内容インタープロテイン株式会社2013年2月疼痛領域における特定の蛋白質間相互作用を標的とした共同研究あすか製薬株式会社2019年7月特定のイオンチャネル(*)を標的とした創薬研究に関する共同研究株式会社 Epigeneron2019年9月特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に向けた共同研究 ③ アカデミアとの共同研究心不全の新規メカニズムを基にした治療薬の創出を目的として名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人助教)と共同研究を進めているCRHR2拮抗薬(化合物コード:RQ-00490721)のプロジェクトでは、複数の開発候補化合物(*)を見出し、特性評価を実施しております。 (前臨床開発段階)① TRPM8遮断薬(RQ-00434739)神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むあたっての問題は見出されておりません。 ② グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、前臨床試験を開始するために必要な原薬製造に着手しております。 ③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験(*)、毒性試験(GLP基準(*))、安全性薬理試験(GLP基準(*)))を終了しております。次の臨床開発段階に進むにあたって問題は見出されておりません。 (臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国ならびに日本での第Ⅰ相臨床試験を終了しております。また、2020年6月には、導出先のHKイノエン社(韓国)に対し、日本以外の全ての未許諾国・地域(新興国・発展途上国)につきまして追加許諾いたしました。日本においては、第Ⅱ相臨床試験の実施について、HKイノエン社(韓国)との協力関係の築き方等を含め、あらゆる可能性について検討を行っております。 ② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が終了しております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D(*))を目標適応症として開発中の本化合物は、英国における第Ⅰ相臨床試験を終了し、治験総括報告書の作成が完了しております。 (2) 導出先の開発状況① tegoprazan(韓国登録商標K-CAB®、開発コード:RQ-00000004/IN-12420)韓国で既に胃食道逆流症(*)等の治療薬として承認・販売されている本化合物については、2020年3月に、韓国において「消化性潰瘍及び慢性萎縮性胃炎患者でのヘリコバクター・ピロリ除菌のための抗生剤併用療法」の適応症の追加承認を受けました。また、HKイノエン社(韓国)は、FDAに新薬臨床試験開始届(IND)を提出し、2020年6月に試験実施の承諾を得ました。一方、HKイノエン社(韓国)の中国のサブライセンス先であるLuoxin社(中国)が実施してきたびらん性胃食道逆流症(*)を目標適応症とした第Ⅲ相臨床試験を終了し、中国当局に新薬承認申請を行いました。その後、当局から申請受理通知を取得いたしました。② セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)統合失調症治療薬として導出した本化合物につきましては、Meiji Seikaファルマ株式会社において、今後の開発計画および開発戦略について検討されております。③ EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)犬の疼痛治療薬としてエランコ社(米国)にて、販売中の本化合物は、2017 年1月の米国における販売開始以降、既に世界20カ国以上で上市されており、2020年10月には日本においても販売を開始いたしました。④ グレリン受容体作動薬(ENTYCE®)犬の食欲不振症治療薬としてエランコ社(米国)にて米国で販売中の本化合物は、2020年10月にFDAの動物医薬品センター(CVM:Center for Veterinary Medicine)から慢性腎疾患の猫の体重減少を管理する薬「ELURA®」として承認を取得いたしました。⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先であるIkena Oncology Inc.(米国)が、米国において、がん免疫治療薬として第Ⅰb/Ⅱ相臨床試験を実施しております。また、AskAt社のライセンス先であるShanghai Haihe Biopharma Research and Development Co., Ltd.(中国、以下「Haihe社(中国)」)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を終了したほか、同じくAskAt社のライセンス先であるNingbo Tai Kang Medical Technology Co., Ltd.(中国)が、中国において、がん領域で第Ⅰ相臨床試験を実施しております。⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)AskAt社のライセンス先であるHaihe社(中国)が、中国において、疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を実施しております。⑦ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)AskAt社のライセンス先であるOxford Cannabinoid Technologies Ltd.(英国)が、米国において、前臨床開発中です。⑧ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、EAファーマ社において開発が進められております。⑨ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)マルホ社に導出した本化合物は、マルホ社において本化合物を有効成分とする治療薬の開発が進められております。⑩ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479、AK1780)旭化成ファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、旭化成ファーマ社にて神経障害性疼痛を目標適応症として順調に開発が進められております。
FY2019|3,603 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、864百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1) 自社の研究開発及び共同研究(探索段階)① ナトリウムチャネル遮断薬プロジェクト炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトは、リード化合物(*)を見出し、特性評価を継続して実施しております。 ② 製薬企業等との共同研究製薬企業等との共同研究については、以下のとおり実施しております。会社名開始月内容インタープロテイン株式会社2013年2月疼痛領域における特定の蛋白質間相互作用を標的とした共同研究あすか製薬株式会社2019年7月特定のイオンチャネル(*)を標的とした創薬研究に関する共同研究株式会社 Epigeneron2019年9月特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に向けた共同研究 ③ アカデミアとの共同研究心不全の新規メカニズムを基にした治療薬の創出を目的として名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人助教)と共同研究を進めているCRHR2拮抗薬のプロジェクトでは、複数の開発候補化合物(*)を見出し、特性評価を実施しております。 (前臨床開発段階)① TRPM8遮断薬(RQ-00434739)神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。 ② グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群及び脊椎損傷に伴う便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。 ③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験(*)、毒性試験(GLP基準(*))、安全性薬理試験(GLP基準(*)))を終了しております。次の臨床開発段階に進むにあたって問題となる所見は、認められておりません。 (臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流(症GERD)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国ならびに日本での第Ⅰ相臨床試験を終了しております。第Ⅱ相以降の臨床開発につきましては、2019年11月にCJ社(韓国)に欧米のライセンスを供与いたしました。今後は、CJ社(韓国)により米国での開発が再開されることとなりました。 ② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が2016年8月から開始されております。本試験につきましては、VCUがマイケル・J・フォックス財団パーキンソン病研究機関から研究助成金を受けて、パーキンソン病患者における合併症である胃不全麻痺に対する安全性と有効性の検討を目的とする臨床研究として進められております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D(*))を目標適応症として開発中の本化合物は、英国における第Ⅰ相臨床試験を終了しております。 (2) 導出先の開発状況① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)CJ社(韓国)が韓国で開発した本化合物は、胃食道逆流症(GERD(*))を適応症として、2019年3月に韓国で販売が開始され、さらに韓国において胃潰瘍の効能の追加承認を受けました。その他の地域の開発状況につきましては、CJ社(韓国)が米国での開発を進めていくことととなった他、CJ社(韓国)の中国のサブライセンス先であるShandong Luoxin Pharmaceutical Group Stock Co., Ltd.が実施している中国における第Ⅲ相臨床試験において、主要評価項目を達成したことが2019年12月に発表されました。 ② セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)統合失調症治療薬としてMeiji Seikaファルマ社で開発中の本化合物は、2019年9月、統合失調症の急性増悪期の患者を対象として実施した国内第Ⅲ相臨床試験において、特に問題となる有害事象は認めなかったものの、主要評価項目ではプラセボ群との間に統計学的な有意差が認められなかったことを公表いたしました。Meiji Seikaファルマ社は、本試験で得られた結果をもとに、今後の開発計画および開発戦略について検討しております。 ③ EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)ペットの疼痛治療薬としてアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、2017年1月に米国で販売を開始し、2019年3月に欧州においても販売を開始しました。2019年7月にエランコ社(米国)がアラタナ社(米国)を子会社化したことにより、本化合物の販売主体はエランコ社(米国)となっております。 ④ グレリン受容体作動薬(ENTYCE®)ペットの食欲不振治療薬としてアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、2017年10月に米国で販売を開始いたしました。2019年7月にエランコ社(米国)がアラタナ社(米国)を子会社化したことにより、本化合物の販売主体はエランコ社(米国)となっております。また、エランコ社(米国)は、本剤について、ネコを対象とした食欲不振治療薬としても開発を進めており、ピボタル試験を実施しております。 ⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先であるIkena Oncology Inc.(米国)(2019年12月にKyn Therapeutics Inc.(米国)から名称変更)において、がん免疫治療薬として、2018年10月に大腸がん患者を対象とした第Ⅰb相臨床試験を、2018年12月に非小細胞肺がんを対象とした第Ⅰb/Ⅱ相臨床試験を開始しております。また、AskAt社がRMX BioPharma Co., Ltd(中国)にライセンスした本化合物は、2018年9月に中国での疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を開始した他、Ningbo Tai Kang Medical Technology Co., Ltd.(中国)にライセンスした本化合物は、臨床開発を担当する子会社Ningbo NewBay Medical Technology Co., Ltd.(中国)が、2019年6月に中国におけるがん領域での第Ⅰ相臨床試験を開始しております。 ⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)AskAt社のライセンス先であるRMX BioPharma Co., Ltd(中国)が、2019年10月に中国での疼痛を適応症とする第Ⅰ相臨床試験を開始しております。 ⑦ CB2作動薬(RQ-00202730/AAT-730)AskAt社に導出した本化合物は、2019年9月にAskAt社とOxford Cannabinoid Technologies Ltd(英国)との間で、ライセンス契約及び業務提携契約が締結されました。 ⑧ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)EAファーマ社との共同研究から創出された本化合物は、EAファーマ社において開発が進められております。 ⑨ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)本化合物は、2017年12月にマルホ社に導出いたしました。現在、マルホ社が本化合物を有効成分とする治療薬の開発を進めております。 ⑩ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479、AKP-23494954)旭化成ファーマ社との共同研究から創出され、2018年3月に導出した本化合物は、神経障害性疼痛を目標適応症として順調に開発が進められております。
FY2018|2,812 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動における当連結会計年度の研究開発費は、1,074百万円となりました。なお、当連結会計年度における主な研究開発の概況は、以下のとおりであります。 (1) 自社の研究開発及び共同研究(探索段階)炎症性疼痛及び神経障害性疼痛を主たる適応症としたナトリウムチャネル遮断薬のプロジェクトは、リード化合物(*)を見出し、特性評価を継続して実施しております。 製薬企業等との共同研究については以下のとおり実施しております。会社名開始月内容インタープロテイン株式会社平成25年2月疼痛領域における特定の蛋白質間相互作用を標的とした共同研究 (前臨床開発段階)① TRPM8遮断薬(RQ-00434739)神経障害性疼痛(化学療法起因性冷アロディニア)を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。 ② グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)がんに伴う食欲不振/悪液質症候群を目標適応症として開発中の本化合物は、特性評価を完了し、次段階である前臨床開発試験に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。 ③ モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、術後イレウスを目標適応症として開発中の本化合物は、第Ⅰ相臨床試験実施に必要な前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験、毒性試験(GLP基準)(*)、安全性薬理試験(GLP基準))が終了いたしました。現時点で次の臨床開発段階に進むにあたって問題となる所見は認められておりません。 (臨床開発段階)① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)胃食道逆流症(GERD)(*)を目標適応症として開発中の本化合物は、米国並びに日本で第Ⅰ相臨床試験を終了しております。韓国の臨床試験データも活用して、導出活動を進めております。 ② 5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)胃不全麻痺、機能性胃腸症(*)、慢性便秘を目標適応症として開発中の本化合物は、共同研究先であるヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センター(米国、Virginia Commonwealth University, Parkinson's and Movement Disorders Center、以下「VCU」)による医師主導治験が平成28年8月から開始されております。本試験につきましては、VCUがマイケル・J・フォックス財団パーキンソン病研究機関から研究助成金を受けて、パーキンソン病患者における合併症である胃不全麻痺に対する安全性と有効性の検討を目的とする臨床研究として進められております。 ③ 5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)(*)を目標適応症として開発中の本化合物は、英国における第Ⅰ相臨床試験(健康成人及び患者を対象)を終了し、治験総括報告書の作成が完了しております。 (2) 導出先の開発状況① カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(RQ-00000004、tegoprazan)CJ社(韓国)で開発中の本化合物は、胃食道逆流症(GERD)(*)を適応症として平成30年7月に韓国において製造販売承認を取得しました。さらに適応追加のための臨床試験が進められております。また、CJ社(韓国)の中国のライセンス先であるLuoxin社(中国)により、平成30年10月に中国における第Ⅲ相臨床試験を開始しました。加えて、CJ社(韓国)は平成30年12月にVimedimex Medi-Pharma JSC(ベトナム)との間でサブライセンス契約を締結しました。 ② セロトニン5-HT2A及びドパミンD2受容体遮断薬(ziprasidone)統合失調症治療薬としてMeiji Seikaファルマ社で開発中の本化合物は、日本において第Ⅲ相臨床試験を実施中です。本剤は、Pfizer Inc.(米国)によって79ヶ国で販売されており、米国の治療ガイドラインには第一選択薬として収載されています。 ③ EP4拮抗薬(GALLIPRANT®)ペットの疼痛治療薬として導出先であるアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、アラタナ社(米国)及びエランコ社(米国)により平成29年1月に米国で販売を開始し、順調に売上を伸ばしております。また、平成30年1月には欧州においても製造販売承認を取得し、平成31年前半の販売開始を見込んでおります。 ④ グレリン受容体作動薬(ENTYCE®)ペットの食欲不振治療薬としてアラタナ社(米国)にて開発を行った本化合物は、アラタナ社(米国)により平成29年10月に販売を開始し、徐々に認知度を高めております。またアラタナ社(米国)では、本剤についてネコを対象とした食欲不振治療薬としても開発を進めており、平成30年2月にネコにおける長期毒性試験を終了し、ピボタル試験を実施しております。 ⑤ EP4拮抗薬(RQ-00000007、AAT-007、grapiprant)株式会社AskAt(以下「AskAt社」)のライセンス先であるRMX BioPharma Co., Ltd(中国)が、平成30年9月に中国での疼痛を適応症とする臨床試験を開始しました。また、AskAt社の米国のライセンス先であるKyn Therapeutics Inc.(米国)において、平成30年10月にがん免疫治療薬としての臨床試験を開始しました。 ⑥ シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬(RQ-00317076、AAT-076)AskAt社のライセンス先で臨床試験実施のための準備が進められております。 ⑦ 特定のイオンチャネル(*)を標的とした開発候補化合物(*)(化合物コード非開示)本化合物は、平成24年10月から開始したEAファーマ社との共同研究により創出され、平成30年3月に一定のマイルストンを達成しました。現在、EAファーマ社が本化合物を有効成分とする消化器領域の治療薬としての開発を進めております。 ⑧ 選択的ナトリウムチャネル遮断薬(化合物コード非開示)本化合物は、平成29年12月にマルホ社に導出いたしました。現在、マルホ社が本化合物を有効成分とする治療薬の開発を進めております。 ⑨ P2X7受容体拮抗薬(RQ-00466479、AKP-23494954)本化合物は、旭化成ファーマ社との共同研究により創出され、平成30年3月に前臨床段階への移行に伴い導出いたしました。現在、旭化成ファーマ社が本化合物を有効成分とする神経障害性疼痛治療薬としての開発を進めております。