ロート製薬(4527)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 1,546 | 155 | 100 | 39 | 8.5 | 88.0 | 21.0 | 64.7 |
| FY2018 | 1,717 | 191 | 93 | 81 | 7.2 | 81.6 | 22.0 | 63.3 |
| FY2019 | 1,836 | 208 | 98 | 115 | 7.4 | 86.0 | 25.0 | 65.1 |
| FY2020 | 1,883 | 231 | 154 | 96 | 11.0 | 135.1 | 26.0 | 64.5 |
| FY2021 | 1,813 | 230 | 167 | 98 | 10.7 | 146.8 | 28.0 | 68.9 |
| FY2022 | 1,996 | 293 | 210 | 108 | 11.4 | 184.3 | 36.0 | 64.8 |
| FY2023 | 2,387 | 340 | 264 | 177 | 12.3 | 115.6 | 32.0 | 67.6 |
| FY2024 | 2,708 | 400 | 309 | 179 | 12.5 | 135.6 | 27.0 | 71.0 |
| FY2025 | 3,086 | 389 | 310 | -523 | 11.4 | 136.1 | 36.0 | 61.6 |
| FY2026 | 3,437 | 411 | 342 | 180 | 10.7 | 151.6 | 46.0 | 62.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
「オバジ」「肌ラボ」などの強力なブランド力を持つ。特に「肌ラボ」はアジア圏での認知度が高く、長年のマーケティング投資で築かれた無形資産と言える。また、医薬品分野での研究開発力も一定の競争優位性を持つ。
スキンケア製品はブランドロイヤリティや使用感への慣れから、一定のスイッチング・コストが発生する。しかし、競合製品も多く、価格やプロモーション次第で乗り換えも起こりうるため、限定的。
ロート製薬の事業モデルにおいて、ネットワーク効果が競争優位性の源泉となっている要素は見当たらない。
医薬品・化粧品製造におけるスケールメリットや効率的な生産体制は存在するが、他社も同様の努力をしており、圧倒的なコスト優位性とは言えない。原料調達や製造プロセスでの効率化は継続的に行われている。
医薬品・化粧品・健康食品と多角化しており、一定の事業規模を持つ。特に国内市場においては、認知度と販売網の広さからくる規模の経済性は存在するが、グローバルでの圧倒的なシェアではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
「肌ラボ」ブランドのアジア市場での更なる浸透と売上拡大
医薬品分野における新薬開発の成功と収益化
健康食品・ウェルネス分野での新規事業の成長
弱気シナリオ(モート侵食)
主力ブランドの陳腐化や競合によるシェア奪取
医薬品開発における臨床試験の失敗や承認遅延
為替変動や原材料価格高騰による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ロート製薬の投資が失敗するには、まず「肌ラボ」や「オバジ」といった主力ブランドの価値が、競合の台頭や消費者の嗜好の変化によって急速に失われる必要がある。また、医薬品事業における研究開発パイプラインが枯渇し、将来的な成長ドライバーを失うことも考えられる。さらに、グローバル展開における主要市場での競争激化や、規制当局の承認プロセスにおける予期せぬ遅延・却下も、企業価値を毀損する要因となりうる。これらの要因が複合的に発生し、既存の強みが急速に剥落することが、この投資の失敗シナリオを形成するだろう。
5年後のモート予測
アジア市場でのブランド力強化と新興国での販売網拡大により、売上・利益ともに堅調な成長を続ける。医薬品事業の貢献度も高まる。
既存事業の安定成長を基盤としつつ、健康食品・ウェルネス分野での緩やかな成長が見込まれる。ブランド力維持のためのマーケティング投資は継続する。
主力ブランドの競争力低下と医薬品開発の遅延により、成長が鈍化。為替や原材料価格の変動リスクに晒され、収益性が圧迫される可能性。