研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
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研究開発活動(本文)
FY2025|1,801 文字
6【研究開発活動】研究開発活動においては、「声とともに便利で楽しい未来を創造する。」をビジョンに掲げ、音声事業とCRM事業において研究開発を進めております。当連結会計年度においては、音声合成技術の開発、音声認識技術の開発、「音のAI検査」技術の開発、Visionary Cloudの開発等を実施いたしました。当連結会計年度における研究開発費の総額は97,632千円であり、セグメント別の内訳は、音声事業に係る研究開発費72,860千円、CRM事業に係る研究開発費24,772千円であります。なお、その他事業に係る研究開発費は発生しておりません。当連結会計年度の研究開発活動の状況は、以下のとおりとなります。 音声事業音声事業の研究開発内容①AITalk®の品質向上日本語音声合成エンジンAITalk®の品質向上として、「日本語言語解析の精度向上」及び「DNN音声合成の品質向上」について、以下の取り組みを実施しましたⅰ.日本語言語解析の精度向上日本語言語解析の品質の基本となる言語辞書の継続的な品質向上、機械学習を用いた読み分け処理の高精度化などに取り組みました。これらの取り組みは、「ⅱ.DNN音声合成の品質向上」の研究成果と組み合わせることにより、合成音声の自然性の向上を実現します。ⅱ.DNN音声合成の品質向上最新のニューラルボコーダ技術を取り入れた高品質な音声合成の研究開発として、音響特徴量を生成するニューラルネットワークの改善を実施し、更に自然な音声を生成できるようになりました。本成果は、AITalk®6製品・サービスで利用していきます。②AITalk®6製品・サービスの開発新世代DNN音声合成エンジン「AITalk®6」の製品・サービスの開発を実施し、サーバー型エンジン「AITalk®6 Server」、法人向けナレーション作成ソフト「AITalk®6声の職人®」、希望の話者のAI音声化を実現する法人向けサービス「AITalk® Custom Voice®」の最新版の提供を開始しました。③コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE®2の開発2023年12月より発売開始したコンシューマー向け音声合成ソフトウエア「A.I.VOICE®2」の開発を行い、「タンゲコトエ」、「紡乃世詞音」、「RIA」、「青山龍星」、「夜語トバリ」、「式狼縁・式大元」、「羽ノ華」、「音街ウナ」、「来果」などのキャラクターの販売を開始しました。④音声認識技術の開発音声合成・音声認識を一体化した「組み込み型音声対話フレームワーク」の開発を行い、評価版の提供を開始しました。これは、アプリケーションやサービスに対して音声での入出力を可能にする組み込み型SDKで、音声合成と音声認識のユーザー単語辞書の共通化などの特徴があります。また、音声認識の基本性能を向上させるための音声認識モデルの開発を実施しました。⑤「音のAI検査」技術の開発製品や機器の発する音を機械学習させることで、その異常音を検知して故障や劣化などを即座に検出する「音のAI検査」技術の開発を行い、Windows版およびLinux版SDKの最新版を開発しました。また、このSDKを利用して「音のAI検査」をより簡単にご利用いただくための異常検知ソフトウエア「vGate Aispect®」の最新版の提供を開始しました。音声事業の研究開発体制音声事業の研究開発活動は、当社の音声ビジネスグループ及び株式会社ATR-Trekにて実施しております。当社では、音声合成の研究開発並びに製品・サービス開発、音声認識、音のAI検査のシステム開発とこれらを用いた製品・サービス開発を実施しております。株式会社ATR-Trekでは、音声認識、音のAI検査の要素技術の研究開発を実施しております。 CRM事業CRM事業の研究開発内容Visionary Cloudの開発今後のデジタルマーケティング市場でのさらなる事業拡大を目指し、当社が独自に開発・提供する統合型CRMソリューションVisionaryのマルチテナント版であるVisionary Cloudの開発を行いました。すでに基礎的な開発は完了し、会員管理基盤として複数社で活用されており、当連結会計年度は、汎用的な商品として多くのお客様にご利用いただくための追加機能の開発を継続しました。
FY2024|1,305 文字
6【研究開発活動】研究開発活動においては、「エーアイは音声技術で社会に新しい価値をつくり続けます」を企業理念に掲げ、「高品質、高付加価値を有する日本語音声合成エンジン」を実現すべく、日々研究・開発を積み重ねております。当事業年度では、基礎研究として、「日本語音声合成エンジンAITalk®の品質向上」を実施しました。また、製品開発では、「新世代DNN音声合成エンジンAITalk®6製品・サービスの開発」並びに「コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE®2の開発」に注力しました。当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は65,593千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。当事業年度の研究開発活動の状況は、以下のとおりとなります。①AITalk®の品質向上本研究においては、「日本語言語解析の精度向上」及び「DNN音声合成の品質向上」について、以下の研究を行いました。ⅰ.日本語言語解析の精度向上日本語言語解析の品質の基本となる言語辞書の継続的な品質向上のほか、より自然な言語的な表現の実現を目指し、DNN(ディープニューラルネットワーク)を利用した文中のアクセント境界・ポーズ位置および文末表現の推定技術の研究開発を継続実施しました。また、医療分野等の特定分野における用語の言語解析精度向上を目指した取り組みも実施しました。本技術を「ⅱ.DNNパラメトリック音声合成の品質向上」の研究成果と組み合わせることにより、合成音声の自然性の向上を実現します。ⅱ.DNN音声合成の品質向上当社の強みである日本語言語解析精度を維持しつつ、最新のニューラルボコーダ技術を取り入れることにより、高品質な音声合成の研究開発に取り組みました。当事業年度においては、音響特徴量を生成するニューラルネットワークを改善し、更に自然な音声を生成できるようになりました。本成果は、幅広い分野での活用を目指し、AITalk®6製品・サービスとして展開を開始しています。 ②AITalk®6製品・サービスの開発研究成果を用いた新世代DNN音声合成エンジン「AITalk®6」及び技術提携先であるセレンス社(Cerence Inc.)が提供する64種類の外国語に対応した「Cerence TTS」を搭載した「AITalk®6 SDK」の提供を開始しました。また、その他製品・サービスについても順次開発中となります。 ③コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE®2の開発2021年2月より発売開始した「コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE®」において、新世代DNN音声合成エンジン「AITalk®6」が搭載された「A.I.VOICE®2」を開始し、第一弾として、「琴葉茜・葵」、「伊織弓鶴」、「結月ゆかり」、「紲星あかり」の販売を開始しました。「A.I.VOICE®2」においては、さらに自然に人間らしくなった声「Neuralボイスライブラリ」への対応に加え、編集機能の向上、マルチプラットフォーム対応を実施しました。
FY2023|1,349 文字
6【研究開発活動】当事業年度の研究開発活動は、「エーアイは音声技術で社会に新しい価値をつくり続けます」を企業理念に掲げ、「高品質、高付加価値を有する日本語音声合成エンジン」を実現すべく、日々研究・開発を積み重ねております。当事業年度では、基礎研究として、「日本語音声合成エンジンAITalk®の品質向上」および「名古屋工業大学との共同研究」を実施しました。また、製品開発では、「コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE®に関する開発・キャラクターの拡充」に注力しました。当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は94,950千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。当事業年度の研究開発活動の状況は、以下のとおりとなります。①AITalk®の品質向上本研究においては、「日本語言語解析の精度向上」及び「DNNパラメトリック音声合成の品質向上」について、以下の研究を行いました。ⅰ.日本語言語解析の精度向上日本語言語解析の品質の基本となる言語辞書の継続的な品質向上のほか、より自然な言語的な表現の実現を目指し、DNN(ディープニューラルネットワーク)を利用した文中のアクセント境界・ポーズ位置および文末表現の推定技術の研究開発を実施しました。本技術を「ⅱ.DNNパラメトリック音声合成の品質向上」の研究成果と組み合わせることにより、合成音声の自然性の向上を実現します。 ⅱ.DNNパラメトリック音声合成の品質向上当社の強みである日本語言語解析精度を維持しつつ、最新のニューラルボコーダ技術を取り入れることにより、高品質な音声合成の研究開発に取り組みました。本成果は、幅広い分野での活用を目指し、組み込み製品・パッケージ製品・クラウドサービスに展開していく見込です。 ②名古屋工業大学との共同研究昨年度から継続し、「ユーザーによる制御を可能とした音声対話システム向け音声合成の開発」を目的とし、名古屋工業大学との共同研究を実施しました。本研究の成果により、将来的に普及が見込まれる音声対話システムにおいて、場面に応じてより適した発話表現を有する自然な応答音声の提供が可能になることが見込まれます。本共同研究については一定の成果に達したため、当事業年度をもって終了としました。 ③A.I.VOICE®に関する開発・キャラクターの拡充2021年2月より、「コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE®」の販売を開始し、当初は、「琴葉茜・葵」、「伊織弓鶴」の販売を開始しました。当事業年度は、エディタ並びに既存ライブラリのバージョンアップのほか、法人向けIPコンテンツ対応音声合成サービスA.I.VOICE Biz®の販売を開始しました。新規キャラクターについては、「GUMI」、「咲ちゃん」、「栗田まろん」等を製品化しました。また、株式会社テクノスピーチと協業し、前事業年度の英語版ライブラリ「A.I.VOICE® Kotonoha Akane & Aoi English」に引き続き、中国語版ライブラリ「Kotonoha Talk®(A.I.VOICE®琴葉 茜・葵 中国語版」を開発、製品化しました。
FY2022|1,342 文字
5【研究開発活動】当事業年度の研究開発活動は、「エーアイは音声技術で社会に新しい価値をつくり続けます」を企業理念に掲げ、「高品質、高付加価値を有する日本語音声合成エンジン」を実現すべく、日々研究・開発を積み重ねております。当事業年度では、基礎研究として、「日本語音声合成エンジンAITalk®の品質向上」、「名古屋大学との共同研究」ならびに「名古屋工業大学との共同研究」を実施しました。また、製品開発では、「コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE™に関する開発・キャラクターの拡充」に注力しました。当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は144,040千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。当事業年度の研究開発活動の状況は、以下のとおりとなります。 ①AITalk®の品質向上本研究においては、「日本語言語解析の精度向上」及び「DNNパラメトリック音声合成の品質向上」について、以下の研究を行いました。ⅰ.日本語言語解析の精度向上日本語言語解析の品質の基本となる言語辞書の継続的な品質向上のほか、より自然な言語的な表現の実現を目指し、DNN(ディープニューラルネットワーク)を利用したポーズ位置推定及び合成音声における文末表現指令の推定技術の研究開発を実施しました。 ⅱ.DNNパラメトリック音声合成の品質向上音声波形の高品質化を目指し、当社独自のニューラルボコーダ技術の開発に取り組みました。また、DNNパラメトリック音声合成技術を応用し、波形接続音声合成向けの波形データ拡張システムの開発を行いました。これにより従来よりも少ない収録音声で高品質な波形接続方式の音声合成の提供が可能になると見込まれます。 ②名古屋大学との共同研究本共同研究においては、収録におけるコスト軽減、並びに言語辞書作成コストの低減などを目的とし、自然言語処理技術の一つであるテキストスタイル変換技術に関する研究を実施しました。本共同研究については一定の成果に達したため、当事業年度をもって終了としました。 ③名古屋工業大学との共同研究当事業年度より、「ユーザーによる制御を可能とした音声対話システム向け音声合成の開発」を目的とし、名古屋工業大学との共同研究を開始しました。本研究の成果により、将来的に普及が見込まれる音声対話システムにおいて、場面に応じてより適した発話表現を有する自然な応答音声の提供が可能になることが見込まれます。 ④A.I.VOICE™に関する開発・キャラクターの拡充前事業年度より、「コンシューマー向け音声合成ソフトウエアA.I.VOICE™」の販売を開始し、当初は、「琴葉茜・葵」、「伊織弓鶴」の販売を開始しました。当事業年度は、エディタ並びに既存ライブラリのバージョンアップのほか、「結月ゆかり」、「紲星あかり」、「羽ノ華」を製品化しました。また、株式会社テクノスピーチと協業し、日本語合成ライブラリ「琴葉茜・葵」の英語版ライブラリ「A.I.VOICE Kotonoha Akane&Aoi English」を開発、製品化し、引き続き中国語のライブラリの開発、製品化を進めております。
FY2021|1,256 文字
5【研究開発活動】当事業年度の研究開発活動は、「エーアイは音声技術で社会に新しい価値をつくり続けます」を企業理念に掲げ、「高品質、高付加価値を有する日本語音声合成エンジン」を開発すべく、日々研究を積み重ねております。2021年3月31日現在の研究開発体制は11名となっており、当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は130,359千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 研究活動の状況は、言語処理、音声処理、エンジン開発の3グループにて、以下の研究開発活動を行いました。<言語処理>音声合成向け日本語処理技術の向上を目指し以下の活動を行いました。①日本語形態素解析における話し言葉言語辞書の開発を行い、話し言葉に対する解析精度の向上を図りました。 ②日本語言語解析における深層学習ベースのポーズ位置推定の実用化に向けたモデル軽量化の検討を実施し、推定精度を維持しつつ低演算量化と軽量化が実現できることを確認しました。 ③日本語言語辞書の効率的な整備を実現するために辞書作成関連ツールの整備を実施しました。また、今後は製品開発部門と密に連携し、言語辞書の効率的な品質向上を進めていきます。 <音声処理>高品質な音声合成エンジンの開発を進めるにあたり、以下の活動を行いました。①DNNパラメトリック音声合成において、感情の制御が可能な音声合成方式の開発を行いました。実験により、従来の品質を維持し、十分な制御性を実現できることを確認しました。 ②DNNパラメトリック音声合成における少量収録音声による高品質な音声辞書作成手法についての基礎検討を行い、データ量と品質の関係を確認しました。本成果を元に効率的な辞書作成手法の検討を実施します。 ③DNNパラメトリック音声合成とニューラルボコーダを用いた波形接続型音声合成向けのデータ拡張の検討を実施、辞書の試作を行い、高い品質を実現できることを確認しました。 ④名古屋大学との共同研究にて、昨年度成果の対外発表を実施しました。また新たに自然言語処理に関するテーマを立ち上げ、収録コスト削減に向けた検討を実施しています。 <エンジン開発>研究開発された言語・音声の新規アルゴリズムの早期実用化を進めるため、以下の開発を行いました。①AITalk®5音声合成エンジンにおいて、コンシューマー向け製品に向けた新規機能開発を実施しました。本機能により、APIレベルで複数の音声辞書を組み合わせて利用することが可能になりました。 ②音声圧縮フォーマットOPUSを用いた波形接続型音声合成用音声辞書の開発を行いました。これにより従来よりもサイズの小さい音声辞書を作成することが可能性になり、組み込み用途においても従来より高品質の音声辞書の提供が可能になりました。 ③Cerence社向け日本語エンジンにおいて機能改善及び機能追加を実施しました。また感情音声合成に対応し、日本語感情音声辞書を提供しました。
FY2020|1,065 文字
5【研究開発活動】当事業年度の研究開発活動は、「エーアイは音声技術で社会に新しい価値をつくり続けます」を企業理念に掲げ、「高品質、高付加価値を有する日本語音声合成エンジン」を開発すべく、日々研究を積み重ねております。2020年3月31日現在の研究開発体制は11名となっており、当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は115,133千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 研究活動の状況は、言語処理、音声処理、エンジン開発の3グループにて、以下の研究開発活動を行いました。<言語処理>音声合成向け日本語処理技術の向上を目指し以下の活動を行いました。①日本語形態素解析Mecabの辞書エントリーの追加により形態素解析の解析精度の向上を図りました。②日本語言語解析におけるポーズ位置推定に深層学習技術の導入を検討し、実験において従来のポーズ位置推定と比較して高精度なポーズ位置推定を実現できることを確認しました。③日本語言語辞書の効率的な整備を実現するために辞書作成関連ツールの整備を実施しました。また、今後は製品開発部門と密に連携し、言語辞書の効率的な品質向上を進めていきます。<音声処理>新しい高品質な音声合成エンジンの開発を進めるにあたり、以下の活動を行いました。①DNNパラメトリック音声合成において、音声の統計的な特徴を考慮した学習法を開発し、従来のDNN音声合成と比較して品質が大幅に改善することを確認しました。また、この成果は国内学会や査読付き国際ワークショップにおいて発表を行いました。②DNNパラメトリック音声合成の次世代応用技術のため、18名の新規話者の収録を実施しました。現在、これらの話者を用いて次世代技術の開発を進めています。③名古屋大学との共同研究にて、昨年度成果の対外発表を実施しました。またリアルタイムニューラルボコーダーの基礎的な検証を完了し、技術移転を実施しました。<エンジン開発>研究開発された言語・音声の新規アルゴリズムの早期実用化を進めるため、以下の開発を行いました。①AITalk®5向け音声合成エンジンの開発を実施しました。本エンジンではDNNパラメトリック音声合成方式を搭載し、従来よりも品質が高くなめらかな合成音声の生成を実現しています。②昨年度に引き続き、Cerence社多言語音声合成エンジンの日本語エンジンとして弊社の合成エンジンを統合可能にするために、エンジンAPIの改良及び新規機能を追加しました。
FY2019|1,022 文字
5【研究開発活動】当事業年度の研究開発活動は、「音声技術で拓く21世紀の文化 ~音声技術の応用開発・サービス化を通じて、音声情報の新しい文化を創出し、生活文化の向上に貢献する。~」を企業理念に掲げ、「高品質、高付加価値を有する日本語音声合成エンジン」を開発すべく、日々研究を積み重ねております。2019年3月31日現在の研究開発体制は10名となっており、当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は101,256千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 研究活動の状況は、前年度までの言語処理と音声処理に、エンジン開発を加えた3グループにて、以下の研究開発活動を行いました。<言語処理>音声合成向け日本語処理技術の向上を目指し以下の活動を行いました。①MeCabの辞書開発ツールの改良、学習ツールの改良、辞書エントリーの追加により形態素解析の解析精度の向上を図りました。②音声合成向けのTag付き入力文章への対応、及び組み込み向けにリソース圧縮を可能にするため、MeCabを音声合成向けに改良・高速化しました。③組込みを含めた種々の分野への利用を考慮し、用途に合わせて調整可能なスケーラブルな辞書を作成する技術を開発しました。<音声処理>新しい高品質な音声合成エンジンの開発を進めるにあたり、以下の活動を行いました。①一般的に、DNNを用いた音声合成に於いて課題の一つとなる学習外の情報を入力した際の音質劣化について、新たな正規化手法を開発し、音質が改善することを確認しました。②DNNを用いた音響パラメータの推定について、新規韻律モデルを開発し、韻律の予測について、品質が向上することを確認しました。またこの手法は、スペクトルパラメータについても同様に品質向上が期待できるものです。③名古屋大学との共同研究にて、次世代のDNN音声技術の一つであるニューラルボコーダの音声合成エンジンへの応用について、基礎的な検証を完了しました。<エンジン開発>研究開発された言語・音声の新規アルゴリズムの早期実用化を進めるため、以下の開発を行いました。①DNN声質変換技術を組み込んだ新規エンジンの開発を行い、動作の確認を行いました。②Nuance社多言語音声合成エンジンの日本語エンジンとして弊社の合成エンジンを統合可能にするために、エンジンのAPIの改良及び新規機能を追加しました。
FY2018|950 文字
5【研究開発活動】当事業年度の研究開発活動は、「音声技術で拓く21世紀の文化 ~音声技術の応用開発・サービス化を通じて、音声情報の新しい文化を創出し、生活文化の向上に貢献する。~」を企業理念に掲げ、「より高品質な製品」を開発すべく、研究を日々積み重ねております。平成30年3月31日現在の研究開発体制は7名となっており、当事業年度における当社の支出した研究開発費の総額は64,360千円であります。なお、当社は音声合成事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 研究活動の状況は、大きく、言語処理部と音声処理部に分かれており、以下の研究開発活動を行いました。<言語処理部>日本語解析処理において、以下の点を改善し、日本語解析精度を向上しました。①形態素解析器をChasenからMeCabへ更新を行い、精度向上を図りました。②ポーズおよび境界位置推定手法の改良により、ポーズ挿入位置を改善し合成音声の聞きやすさの向上を図りました。また、副次アクセント付与ルールの整備を実施致しました。③定期的に新語を辞書に追加登録する枠組みを構築しました。また、専門の知識が無くても言語辞書の単語登録ができるツールの構築を行いました。<音声処理部>新しい音声合成エンジンの開発を進めるにあたり、以下の活動を行いました。①今後利用が広がると予想されるマンマシンインタフェース向けに、対話向けDBの作成を行いました。②合成音声の高品質化を目的に、次世代音声合成として注目されているDNN音声合成エンジンのプロトタイプの作成を行いました。実用化に向けて更なる品質の向上、高速化を行う予定です。③音声のDNN技術の商用展開の1つとして、感情向け声質変換技術を開発しました。この技術により、従来より少ない収録量で、滑らかに変化する感情音声の生成が可能になりました。 既存エンジンのブラッシュアップにあたり、以下の活動を行いました。①音声DBに副次アクセントを付与することで、合成音声の自然性向上を行いました。②カスタム音声辞書作成のため、収録原稿の最適化を進めました。 また、今後の事業展開において、多言語音声合成エンジンがテーマのひとつとなっており、他社の音声合成エンジンについて調査を行いました。