事業の概要
- プラットフォーム事業法人向けに、企業の基幹システムとクラウドを組み合わせたデジタルプラットフォームを構築・運用支援しています。データ統合や自動化、データ分析基盤などを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することで収益を得ています。
- セールスフォース事業Salesforce.com社の多様なソリューションを活用し、顧客企業の営業・サービス・マーケティングなどの顧客接点強化を支援しています。情報の一元管理や業務効率化を目的としたシステム導入から運用・保守まで一貫して提供し、その対価として収益を得ています。
- 人材・メディア事業働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」を運営し、企業の口コミ情報や求人情報を提供しています。また、外資系やIT業界に特化したハイクラス人材の有料職業紹介サービスや、個人の時間を売買できる「TimeTicket」などのシェアリングサービスも展開し、広告収入や紹介手数料、サービス利用料などで収益を上げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- プラットフォーム事業法人向けにデジタルプラットフォームの構築・運用支援を行う事業で、売上高10.38億円、営業利益1.91億円と最も大きな売上と利益を上げています。企業のDX推進をシステム面から支える主力事業です。
- セールスフォース事業Salesforceソリューションを活用し、顧客企業の課題解決を支援する事業です。売上高は4.32億円ですが、営業利益は-1.50億円と赤字であり、現在投資フェーズにあるか、競争環境が厳しい状況にある可能性があります。
- 人材・メディア関連事業メディア事業(「キャリコネ」運営)、リクルーティング事業(有料職業紹介)、シェアリング事業(「TimeTicket」運営)の3つで構成されます。メディア事業は売上3.06億円、営業利益0.22億円、リクルーティング事業は売上2.82億円、営業利益0.25億円、シェアリング事業は売上10.13億円、営業利益0.99億円と、それぞれ安定した収益を上げています。特にシェアリング事業はプラットフォーム事業に次ぐ売上規模です。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| PlatformBusiness | 地域 | 10 | 2 | 18.4% |
| SalesforceBusiness | 地域 | 4 | -2 | -34.8% |
| MediaBusiness | 地域 | 3 | 0 | 7.2% |
| RecruitingBusiness | 地域 | 3 | 0 | 9.0% |
| SharingBusiness | 地域 | 10 | 1 | 9.8% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社グローバルウェイ)、子会社2社(株式会社タイムチケット、TimeTicket GmbH)、持分法適用関連会社1社(CODE2LAB.PTE.LTD.)により構成されており、技術領域として「プラットフォーム事業」「セールスフォース事業」を、人材領域として「メディア事業」「リクルーティング事業」「シェアリング事業」を営んでおります。 なお、2024年3月にTimeTicket GmbHを解散することを決議しております。 (1)事業の概要技術領域①プラットフォーム事業 法人向けに、各企業が保有する基幹業務システムを活かしつつ最適なクラウドソリューションを組み合わせて、新たなデジタルプラットフォーム(ELT,API,CI/CD,IOT,BI/BA)を構築し「プラットフォーム構築支援サービス」「運用サポートサービス」として提供しております。②セールスフォース事業 Salesforce.com社が提供するソリューション(Sales,Service,App Cloudの他、B2BCommerce,業種別クラウドなど)を用いて、主に顧客接点強化を目的として情報を一元管理し業務効率化を図るなどのサービスを提供することで各企業が抱える課題の解決を支援しております。製品の標準機能と開発をバランス良く組み合わせつつ、要件定義から設計、開発、運用・保守、定着化支援まで一貫して支援しております。 人材領域③メディア事業 企業の口コミ情報(企業の年収・評判・面接)、口コミ情報等を基にしたニュース記事(企業ニュース)、求人情報(転職・求人)等を掲載する働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」をはじめとしたメディアサービスを展開しております。④リクルーティング事業 外資系、コンサルティング、IT 業界を中心として、求人企業及び求職者の直接依頼に基づく有料職業紹介サービスを行っております。 主にハイクラス人材をターゲットとした転職サービスを提供しております。⑤シェアリング事業 グループ会社である株式会社タイムチケットが個人の時間を売買できるサービス「TimeTicket(タイムチケット)」、法人と個人間で個人の時間を販売できるサービス「TimeTicket Pro(タイムチケットプロ)」を運営しております。また、TikTok Live代理店、経営課題の解決を行うコンサルティングサービス「CRiPTコンサルティング」を展開しております。 (2)事業系統図当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い インターネット関連市場の競争激化、技術革新の速さ、顧客ニーズの変化への対応が求められるため |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ネットワーク 「キャリコネ」のような働く人のための情報プラットフォームは、口コミ情報や求人情報の集積によるネットワーク効果が参入障壁となる。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 軽い(資本不要) |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:インターネット関連市場の動向 / デジタルトランスフォーメーション市場の動向 / 技術革新への対応
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は不可能。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
顧客が乗り換える際の損失に関する情報がなく、スイッチング・コストの存在を評価できない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果を示すようなプラットフォームビジネスやコミュニティ形成に関する情報がなく、評価できない。
コスト優位☆☆☆☆☆
コスト構造や生産効率に関する情報が不足しており、コスト優位性を評価できない。
規模の経済☆☆☆☆☆
事業規模や市場シェアに関する情報がなく、効率規模による優位性を評価できない。
- DX推進支援の実績プラットフォーム事業とセールスフォース事業において、企業のDX化をシステム開発と導入支援の両面からサポートしています。多様なクラウドソリューションを組み合わせる技術力と、要件定義から運用まで一貫した支援体制が強みです。
- ハイクラス人材の紹介リクルーティング事業では、外資系、コンサルティング、IT業界に特化し、ハイクラス人材の転職支援に強みを持っています。専門性の高い人材と企業をマッチングさせることで、質の高いサービスを提供しています。
- 口コミ情報プラットフォームメディア事業の「キャリコネ」は、企業の年収や評判、面接情報といった口コミ情報を豊富に掲載しており、働く人にとって有益な情報源となっています。これにより、多くのユーザーを集客し、広告収入や求人掲載へと繋げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は「“人”と“技術”を新しい時代のために」を経営理念とし、「人々や企業から最も信頼される存在を目指して」をビジョンとして、人々の幸せや企業の成長をあらゆる技術の追求により最大限実現し、新しい時代において、最も信頼される存在を目指しております。 (2)経営戦略等当社グループを取り巻く環境として、技術領域では、将来にわたる競争力の強化を目的として、クラウドやビックデータの活用とIoT・AIなどの新技術を活用した事業のデジタル化関連のシステム投資は堅調に推移しており、2030年度のデジタル トランスフォーメーション(DX)国内市場(投資金額)は約9.2兆円となることが予想されております。(富士キメラ総研)企業がDXを進める上での課題として「人材不足」や「知識不足」が合わせて65.8%と認識されております。一方、人材領域において、企業の採用ニーズは回復傾向にあります。また、シェアリング事業では、働き方改革の進展やオンラインを通じた副業を含むシェアリン グビジネスへの需要は拡大傾向となっております。これらに必要とされるニーズの多くは、当社グループが取り扱ってきました技術や独自サービスの分野に重なっており、培ってきたアドバンテージを活かすことができると考えております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、2021年7月に、2022年3月期を初年度とし2026年3月期までの5年間を第2創業期の重要ステージとした中期経営計画「GW-VISION 2026」に発表し、当社グループが培ってきた事業の強みと事業シナジーの拡大により事業を発展させるとともに、経営管理や人事機能の強化により力強い成長を目指しております。中期経営計画「GW-VISION 2026」では、各事業が安定して成長できる仕組みを構築しつつ、直近大きく成長が見込める事業領域を注力領域として急拡大を目指すとともに、グループ全体の収益を最大化することを基本方針としております。各事業の重点戦略及び業績評価指標は以下のとおりです。 (プラットフォーム事業)開発受託案件の継続拡大を目指し、同時にリカーリング/マネージドサービスの立ち上げにより新規受注を増やすことでビジネスの拡大を図っております。それを支える従業員数を業績評価指標としております。(セールスフォース事業)コアサービスの支援を継続拡大すると同時に、セールスフォースソリューションの新規領域に対する取り組みを強化することにより新規受注を増やし、ビジネスの拡大を図っております。それを支える従業員数を業績評価指標としております。(メディア事業)安定した集客が見込める自社メディアの強みを活かした新しいビジネスモデルの創出を行うと同時に、企業向けに採用以外の人事ソリューションの紹介を行って、ビジネスの拡大を図っております。自社メディアの強みとしてUU(ユニークユーザー)数を業績評価指標としております。(リクルーティング事業)IT企業やコンサルティング会社に加え、DXを推進するにあたり人材が不足している企業に対する人材紹介サービスの新規受注を増やし、ビジネスの拡大を図っております。案件数と一人当たりの売上高を業績評価指標としております。(シェアリング事業)既存サービスにおいては、事業投資フェーズから回収フェーズに移行し、シェアリング事業としての黒字化を図っております。また、2024年3月期から開始した新規サービスの立ち上がりに注力し、併せて、案件数と登録者数を業績評価指標としております。 これらの結果、2026年3月期の連結売上高47億円、営業利益率17%を経営目標として、事業拡大を推進しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの継続的な発展及び経営基盤の安定を図っていくために、以下の事項を今後の事業展開における主要な課題として認識し、事業展開を図る方針であります。 ① 人材の確保とエンゲージメント当社が持続的に成長するためには、人材の確保が重要であると考えております。当社が行う技術領域の事業では受託開発が主であるためエンジニアの確保が成長の鍵となり、人材領域の事業では特に人材紹介においてコンサルタントの確保が成長の鍵となります。拡大していく組織を支える管理部門の人材の確保も重要であります。人材の確保と同時に、社員等のエンゲージメントを高め、採用した社員が長く当社に留まることでケイパビリティを拡大していくことが必要と考えています。 ② マネージャー層の育成と人材のスキルアップ人材の確保と同時に、育成を行っていくことが必要です。サービス提供においては、一人ひとりのスキルアップを図ることによって、クライアントにより付加価値のあるサービスを提供できるようになります。組織運営においては、拡大していく組織を支えるマネージャー層の育成が必要と認識しています。 ③ 事業基盤の確立当社グループは5つの事業から構成されており、一つ一つの事業基盤を確立していくことが必要であります。技術領域の事業では受託開発におけるデリバリーの強化を行い、受託システムの不具合の発生を抑えることが重要です。また、グループ会社である株式会社タイムチケットにおいては費用が先行しており安定的かつ継続的に黒字化を実現する事業基盤の確立が必要であります。 ④ 情報管理体制の強化当社の技術領域ではクライアントのDX戦略を解決するシステム開発を行っており、人材領域ではクライアントの成長戦略に沿ったハイクラス人材の紹介を行っており、メディアと合わせて個人情報を保有しております。クライアントからの信用を積み上げていくためにも、これらの情報を適切に管理していくことが必要であります。 ⑤ コーポレートガバナンス及び内部管理体制の強化当社グループの事業の継続的な発展を実現させるためには、コーポレートガバナンス機能の更なる強化が重要な課題であると認識しております。また、経営の公正性・透明性を確保するため、業務運営の効率化やリスク管理やコンプライアンスの強化など内部管理体制の強化に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は「“人”と“技術”を新しい時代のために」を経営理念とし、「人々や企業から最も信頼される存在を目指して」をビジョンとして、人々の幸せや企業の成長をあらゆる技術の追求により最大限実現し、新しい時代において、最も信頼される存在を目指しております。 (2)経営戦略等当社グループを取り巻く環境として、技術領域では、将来にわたる競争力の強化を目的として、クラウドやビックデータの活用とIoT・AIなどの新技術を活用した事業のデジタル化関連のシステム投資は堅調に推移しており、2030年度のデジタル トランスフォーメーション(DX)国内市場(投資金額)は約9.2兆円となることが予想されております。(富士キメラ総研)企業がDXを進める上での課題として「人材不足」や「知識不足」が合わせて65.8%と認識されております。一方、人材領域において、企業の採用ニーズは回復傾向にあります。また、シェアリング事業では、働き方改革の進展やオンラインを通じた副業を含むシェアリン グビジネスへの需要は拡大傾向となっております。これらに必要とされるニーズの多くは、当社グループが取り扱ってきました技術や独自サービスの分野に重なっており、培ってきたアドバンテージを活かすことができると考えております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、2021年7月に、2022年3月期を初年度とし2026年3月期までの5年間を第2創業期の重要ステージとした中期経営計画「GW-VISION 2026」に発表し、当社グループが培ってきた事業の強みと事業シナジーの拡大により事業を発展させるとともに、経営管理や人事機能の強化により力強い成長を目指しております。中期経営計画「GW-VISION 2026」では、各事業が安定して成長できる仕組みを構築しつつ、直近大きく成長が見込める事業領域を注力領域として急拡大を目指すとともに、グループ全体の収益を最大化することを基本方針としております。各事業の重点戦略及び業績評価指標は以下のとおりです。 (プラットフォーム事業)開発受託案件の継続拡大を目指し、同時にリカーリング/マネージドサービスの立ち上げにより新規受注を増やすことでビジネスの拡大を図っております。それを支える従業員数を業績評価指標としております。(セールスフォース事業)コアサービスの支援を継続拡大すると同時に、セールスフォースソリューションの新規領域に対する取り組みを強化することにより新規受注を増やし、ビジネスの拡大を図っております。それを支える従業員数を業績評価指標としております。(メディア事業)安定した集客が見込める自社メディアの強みを活かした新しいビジネスモデルの創出を行うと同時に、企業向けに採用以外の人事ソリューションの紹介を行って、ビジネスの拡大を図っております。自社メディアの強みとしてUU(ユニークユーザー)数を業績評価指標としております。(リクルーティング事業)IT企業やコンサルティング会社に加え、DXを推進するにあたり人材が不足している企業に対する人材紹介サービスの新規受注を増やし、ビジネスの拡大を図っております。案件数と一人当たりの売上高を業績評価指標としております。(シェアリング事業)既存サービスにおいては、事業投資フェーズから回収フェーズに移行し、シェアリング事業としての黒字化を図っております。また、2024年3月期から開始した新規サービスの立ち上がりに注力し、併せて、案件数と登録者数を業績評価指標としております。 これらの結果、2026年3月期の連結売上高47億円、営業利益率17%を経営目標として、事業拡大を推進しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの継続的な発展及び経営基盤の安定を図っていくために、以下の事項を今後の事業展開における主要な課題として認識し、事業展開を図る方針であります。 ① 人材の確保とエンゲージメント当社が持続的に成長するためには、人材の確保が重要であると考えております。当社が行う技術領域の事業では受託開発が主であるためエンジニアの確保が成長の鍵となり、人材領域の事業では特に人材紹介においてコンサルタントの確保が成長の鍵となります。拡大していく組織を支える管理部門の人材の確保も重要であります。人材の確保と同時に、社員等のエンゲージメントを高め、採用した社員が長く当社に留まることでケイパビリティを拡大していくことが必要と考えています。 ② マネージャー層の育成と人材のスキルアップ人材の確保と同時に、育成を行っていくことが必要です。サービス提供においては、一人ひとりのスキルアップを図ることによって、クライアントにより付加価値のあるサービスを提供できるようになります。組織運営においては、拡大していく組織を支えるマネージャー層の育成が必要と認識しています。 ③ 事業基盤の確立当社グループは5つの事業から構成されており、一つ一つの事業基盤を確立していくことが必要であります。技術領域の事業では受託開発におけるデリバリーの強化を行い、受託システムの不具合の発生を抑えることが重要です。また、グループ会社である株式会社タイムチケットにおいては費用が先行しており安定的かつ継続的に黒字化を実現する事業基盤の確立が必要であります。 ④ 情報管理体制の強化当社の技術領域ではクライアントのDX戦略を解決するシステム開発を行っており、人材領域ではクライアントの成長戦略に沿ったハイクラス人材の紹介を行っており、メディアと合わせて個人情報を保有しております。クライアントからの信用を積み上げていくためにも、これらの情報を適切に管理していくことが必要であります。 ⑤ コーポレートガバナンス及び内部管理体制の強化当社グループの事業の継続的な発展を実現させるためには、コーポレートガバナンス機能の更なる強化が重要な課題であると認識しております。また、経営の公正性・透明性を確保するため、業務運営の効率化やリスク管理やコンプライアンスの強化など内部管理体制の強化に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度の経営成績は、売上高は3,071,643千円(前期比25.1%増)、営業損失は261,140千円(前期は営業損失380,497千円)、経常損失は277,599千円(前期は経常損失335,701千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は320,046千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失199,141千円)となりました。財政状態は、当連結会計年度末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ175,838千円減少し、1,772,506千円、負債の合計は、前連結会計年度末に比べ129,514千円増加し、596,615千円、純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ305,353千円減少し、1,175,891千円となりました。 当社グループのセグメントの業績は次のとおりであります。 (プラットフォーム事業)プラットフォーム事業では、法人向けに、各企業が保有する基幹業務システムを活かしつつ最適なクラウドソリューションを組み合わせて、新たなデジタルプラットフォーム(ELT、API、CI/CD、IOT、BI/BA)を構築し「プラットフォーム構築支援サービス」「運用サポートサービス」として提供しております。クライアントのDX推進を支援する取り組みが受注に繋がり、同時にエンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組んでおります。当連結会計年度においては、社員採用目標については未達となりましたが、ビジネスパートナー各社との連携を強化し、クライアントのDX推進による案件を着実にこなし、売上を達成しましたが、利益について、若干の未達となりました。以上の結果、プラットフォーム事業の売上高は1,040,148千円(前期比0.0%増)、セグメント利益は190,598千円(前期比2.6%減)となりました。 (セールスフォース事業)セールスフォース事業では、Salesforce.com社が提供するソリューション(Sales、Service、App Cloudの他、B2BCommerce、業種別クラウドなど)を用いて、主に顧客接点強化を目的として情報を一元管理し業務効率化を図るなどのサービスを提供することで各企業が抱える課題の解決を支援しております。製品の標準機能と開発をバランス良く組み合わせつつ、要件定義から設計、開発、運用・保守、定着化支援まで一貫して支援しております。当連結会計年度においては、昨年度から続いておりました大型案件について契約解除となった影響で、人的資源を集中的に投入したことでの外注費を含むコストが大きく膨らんだことで、売上高・セグメント利益において、非常に厳しい結果となりましたが、第4四半期においては、プロジェクトの運営が堅調に推移したことで、赤字幅が縮小するも大きく業績を引き下げることとなりました。以上の結果、セールスフォース事業の売上高は432,409千円(前期比2.0%増)、セグメント損失は150,383千円(前期はセグメント利益29,038千円)となりました。 (メディア事業)メディア事業は、企業の口コミ情報(企業の年収・評判・面接)、口コミ情報等を基にしたニュース記事(企業ニュース)、求人情報(転職・求人)等を取扱う働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」を通じてワークプレイス・メディアサービスを運営し、また、人材紹介会社に対してソリューションを提供しております。当連結会計年度においては、度重なるGoogleコアアップデートによる影響により、キャリコネ登録サイトへの流入数が、昨年対比で半減と大きく減少となりました。SEO対策や送客先の新規開拓や送客数の増加などで売上の回復を目指しましたが、目標達成までは至りませんでした。以上の結果、メディア事業の売上高は313,935千円(前期比25.6%減)、セグメント利益は21,937千円(前期比83.5%減)となりました。 (リクルーティング事業)リクルーティング事業は、主にハイクラス人材をターゲットとし、外資系企業、コンサルティングファーム、IT業界を中心として、求人企業及び求職者の直接依頼に基づく有料職業紹介サービスを行っております。クライアントのDX推進に伴いDX人材の採用ニーズも増加しており、当社は求人企業と転職希望者の両面へのコンサルティング力の向上を図っております。当連結会計年度においては、大手事業会社向け領域においては、新規取引開拓や売上獲得が堅調に進みました。主力領域である外資系企業、特に、外資系IT企業及びコンサルティング企業への求人紹介は、候補者確保に苦戦を強いられ、さらに、競争の激しさが増す中、コンサルタントの退職が続いたことで、年間で売上・セグメント利益とも計画値まで到達できませんでした。しかし、人件費を含むコスト削減が功を奏し、セグメント利益で前年実績を大きく超過することができました。以上の結果、リクルーティング事業の売上高は294,219千円(前期比6.6%減)、セグメント利益は25,217千円(前期比930.5%増)となりました。 (シェアリング事業)グループ会社である株式会社タイムチケットがシェアリング事業として、「TimeTicket(タイムチケット)」、「TimeTicket Pro(タイムチケットプロ)」、「TikTok Live代理店」を運営しております。また、経営課題の解決を行うコンサルティングサービス「CRiPTコンサルティング」を提供しております。当連結会計年度においては、ユーザー数増加及びサービス利用の活性化、システム改修の推進と合わせて、TikTok Live代理店活動やCRiPTコンサルティング事業などを行うライブエンターテイメント事業の営業活動に注力いたしました。以上の結果、シェアリング事業の売上高は1,050,124千円(前期比225.5%増)、セグメント利益は98,798千円(前期はセグメント損失267,834千円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、営業活動により542,777千円使用し、投資活動により23,797千円獲得し、財務活動により191,431千円獲得し、前連結会計年度末に比べ331,769千円減少し当連結会計年度末には653,996千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、542,777千円の使用(前期は505,912千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失が283,139千円、売上債権及び契約資産の増加が152,633千円、未払又は未収消費税等の減少が46,600千円、未払費用の減少が54,120千円あったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、23,797千円の獲得(前期は53,059千円の獲得)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出が997,666千円あった一方、投資有価証券の売却による収入が1,021,669千円あったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、191,431千円の獲得(前期は488,704千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額が205,000千円あったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績及び受注実績メディア事業、リクルーティング事業及びシェアリング事業は、生産活動及び受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。プラットフォーム事業及びセールスフォース事業は期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、生産実績及び受注状況の記載を省略しております。 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前期比(%)プラットフォーム事業1,038,0760.1セールスフォース事業432,4092.0メディア事業306,483△23.9リクルーティング事業281,672△10.6シェアリング事業1,013,001264.8合計3,071,64325.1(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)TikTok Pte.Ltd.――564,04918.4エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社432,07317.6562,80118.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態当連結会計年度末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ175,838千円減少し、1,772,506千円となりました。これは主に、売掛金及び契約資産の増加が152,633千円あった一方、現金及び預金の減少が358,479千円あったことなどによるものであります。当連結会計年度末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ129,514千円増加し、596,615千円となりました。これは主に、未払費用の減少が49,305千円、未払消費税等の減少が31,503千円あった一方、短期借入金の増加が205,000千円あったことなどによるものであります。当連結会計年度末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ305,353千円減少し、1,175,891千円となりました。これは主に、資本金の増加が444千円、資本剰余金の増加が444千円、非支配株主持分の増加が19,545千円あった一方、利益剰余金の減少が320,046千円あったことなどによるものであります。 b.経営成績(売上高)当連結会計年度の売上高は、3,071,643千円(前期比25.1%増)となりました。これは、プラットフォーム事業は体制整備が進み堅調に推移し、セールスフォース事業は体制整備が一定程度進み、メディア事業では営業体制が整備され、リクルーティング事業はクライアントの採用動向への対処が遅れ、また、キャリアコンサルタントの成果に時間を要しているためであります。また、シェアリング事業は、ライブエンターテイメントやコンサルティングなどの新規サービスが順調に推移しております。 (営業損失)当連結会計年度の営業損失は、261,140千円(前期は営業損失380,497千円)となりました。これは、セールスフォース事業における契約解除となった大型案件の影響による外注費の増加、メディア事業におけるGoogleコアアップデートの影響によるキャリコネ新規会員登録数の大幅な落ち込みによるものであります。(経常損失)当連結会計年度の経常損失は、277,599千円(前期は経常損失335,701千円)となりました。これは、上記の営業損失の要因に加え、株式会社タイムチケットが行っている株式投資による投資有価証券売却損や解約違約金が発生したことなどによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純損失)当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は、320,046千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失199,141千円)となりました。これは、上記の経常損失の要因に加え、直近の業績動向を踏まえ、株式会社タイムチケットの保有する固定資産(工具器具備品など)の減損損失を特別損失に計上したことなどによるものであります。 c.経営成績に重要な影響を与える要因当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの事業計画に必要な資金は主に自己資金でまかなうとともに、短期的な運転資金は必要に応じて銀行借入により調達しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
事業リスク
- 市場変化への対応インターネット関連市場やDX市場は変化が速く、新しいサービスの開発や技術革新が頻繁に行われます。顧客ニーズの変化に対応できなかった場合、事業展開や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 法的規制の変更インターネットメディア、人材紹介、人材派遣、個人情報保護など、多岐にわたる事業が法的規制の対象となっています。これらの法令の解釈変更や新たな規制の制定、または法令違反があった場合、事業活動に支障が生じ、業績に影響を与える可能性があります。
- 受託開発の採算悪化プラットフォーム事業やセールスフォース事業におけるクラウド型ソフトウェアの導入支援では、顧客の仕様変更や不具合発生により、想定以上の経費がかかることがあります。これによりプロジェクトの採算が悪化し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境について①インターネット関連市場の動向について 当社グループのメディア事業、シェアリング事業が属するインターネット関連市場におきましては、サービスの革新、業界環境等の変化が速く、頻繁に新しいサービスの開発、サービスの提供が行われております。 当社グループでは、顧客ニーズの把握、対応等を行っておりますが、顧客ニーズの変化に対応ができない場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②デジタルトランスフォーメーション市場について 当社グループはデジタルトランスフォーメーション(DX)市場を中心としてサービスを展開しております。DX市場は、高い企業の投資意欲を背景に市場規模が拡大していくと予想されると同時に、企業内でのDX推進を担う人材不足が課題となっております。 そのようなDX市場に対して、当社グループは、プラットフォーム事業およびセールスフォース事業ではクライアントのDX化をシステム開発の面から支援し、メディア事業やリクルーティング事業ではクライアントのDX人材採用ニーズの面から支援をしております。 クライアント企業において経済情勢の変化などを背景にシステム投資が抑制された場合、当社グループの事業活動に支障を来すとともに、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③技術革新について 当社グループのプラットフォーム事業及びセールスフォース事業におきましては、クラウド型の業務用ソフトウェアの開発を行っており、これらが属する業界は、新しいテクノロジーを基盤とした新サービスの導入、技術革新が速いサイクルで行われております。 当社グループでは、特定の技術に依存することなく、業界の変化や技術革新に柔軟に対応しておりますが、新規技術に関する技術習得やノウハウの蓄積に何らかの困難が生じた場合、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)法的規制について①インターネットメディアに関連する一般的な法的規制について 当社グループのメディア事業及びシェアリング事業では、インターネットメディアを介してサービスを提供しております。これらインターネットメディアを規制する主な法的規制として、「電気通信事業法」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」があります。 今後、インターネットメディアの利用及び事業者を規制対象とする新たな法的規制の制定や、既存法令等の解釈変更がなされた場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②人材紹介について 当社グループのリクルーティング事業では、職業紹介を行っており、職業安定法の適用を受けております。当社は手数料を徴収して職業紹介を行うことができる有料職業紹介事業許可証(厚生労働大臣許可 13-ユ-300923)を厚生労働大臣より取得しております。 職業安定法には、職業紹介の適正な運営を確保するために、職業紹介事業者に対し、欠格事由あるいは取消事由に該当した場合には、許可の取消しが行われ、事業の停止が命じられる旨が定められております。 今後何らかの理由により上記に抵触した場合又は法的規制が変更になった場合等には、当社グループの事業活動に支障を来すとともに、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③人材派遣について 当社グループは、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下「労働者派遣法」という。)」第8条に基づく一般労働者派遣事業許可証(厚生労働大臣許可 派13-301400)を取得しております。 「労働者派遣法」では、一般労働者派遣事業の適正な運営を確保するために、派遣事業を行う者(法人である場合には、その役員を含む)が派遣元事業主としての欠格事由(労働者派遣法 第6条)及び当該許可の取消事由(同 第14条)に該当した場合には、事業の許可を取り消し又は期間を定めて当該事業の全部若しくは一部の停止を命じることができる旨を定めております。 当社グループにおいては、上記に抵触する事実はないものと認識しております。しかしながら、今後何らかの理由により上記に抵触した場合又は法的な規制が変更になった場合等には、当社グループの事業活動に支障を来すとともに、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④個人情報保護について 当社グループは、メディア事業の会員情報やリクルーティング事業の求職者情報など各種個人情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」(2003年5月成立)に定められる個人情報取扱事業者に該当します。当社では、個人情報保護規程等を制定し、個人情報の取り扱いを厳格に管理するとともに、個人情報の取り扱いに関する社内教育を徹底すること、内部監査による定期的な社内チェック等の実施を行うことで、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。また、情報セキュリティマネジメントシステムの適合性評価制度である「ISO/IEC 27001:2005(JIS Q 27001:2006)(通称:ISMS)」を認証取得しております。 このように法令遵守に努めておりますが、当社や当社業務提携先等の故意又は過失による個人情報の漏えい、外部からの不正アクセスによる個人情報の漏えい等が生じた場合には、当社グループに対する社会的信用の低下を招き、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)受託開発案件の採算について 当社グループのプラットフォーム事業及びセールスフォース事業では、クラウド型業務用ソフトウェアの導入支援を行っております。当社は、見積り精度の向上、工数管理と品質管理の徹底に努めておりますが、顧客が要求する仕様の大幅な変更や不具合の発生等によって、想定以上の経費の負担が生じた場合、プロジェクトの採算が悪化する等、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)検収時期による業績の変動について 当社グループのプラットフォーム事業及びセールスフォース事業では、顧客の予算執行のタイミングとの兼ね合いから四半期末に納品・検収、売上高計上が偏重する傾向があります。このため、作業進捗の遅れなどにより検収が遅れ四半期末を超えた場合、売上高計上が期ずれとなり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)検索エンジンへの対応について 「キャリコネ」の利用者の多くは、特定の検索エンジンを経由して訪問しており、検索エンジンからの集客をより強化すべくSEO(検索エンジン最適化)を実施しております。しかし、検索エンジンが検索結果を表示するロジックについて変更する等の要因により、これまでのSEOが有効に機能しなかった場合、当社サイトへの集客に影響が生じ、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)サイト運営の健全性等について 「キャリコネ」では、登録会員が企業の年収や職務環境等についてのアンケート及び口コミを自由に投稿する事が可能で、当社ではサイト運営に関して利用規約を明示し、登録会員の適切な利用を促すよう努めております。また、システム上、投稿可能な最小文字数や一定の単語の規制をかけている他、投稿内容の事後検閲体制により、社会道徳に反するような誹謗中傷等の不適切な投稿を発見した場合には削除を行う等、利用者の当社サービスに対する便宜性・信頼性を失わないように規制・監視を行うことで健全なサイト運営を維持しております。 このように、当社では提供するサービスの健全性を維持するために十分な体制を整えていると考えており、また、サービスの構築時においては外部の弁護士を通じて関連法令への適合性に関して検証しております。 しかしながら、今後、不測の事態等により当社が何らかの法的責任を問われた場合、あるいは新たな規制法令の制定及び法令の改定が行われて当社サービスが制約を受けた場合等に、当社の対応の遅れや対応に過大なコストが生じることによって、当社の事業展開や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)取引依存度の高い相手先について 当社グループは多数のクライアントを有しておりますが、連結売上高の約半分は上位10社程度で構成されており、依存度が高くなっております。現在、これらのクライアントと良好な関係を維持しておりますが、何らかの事情によりこれらクライアントとの取引が減少あるいは逸失した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)新規事業、新規サービスについて 当社グループにおいては、市場の変化に合わせて新規事業や新規サービスを展開しております。特に、子会社である株式会社タイムチケットにおいて、シェアリング事業においては個人の時間を売買できるプラットフォームを運営するスキルシェア事業を展開し、また、株式投資を行っております。 スキルシェア事業においては、働き方改革により副業ニーズが高まっておりますが、システム開発など先行して発生している費用が売上高の拡大に結びつくには一定の時間がかかるため、その間の運営資金が必要であり、資金繰りに支障を来した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、株式投資においては、投資対象銘柄の選定は十分な企業研究を経て決定し、運用状況のモニタリングを実施しておりますが、株式市場の低迷や投資対象企業の業績悪化などを要因として運用益が出ない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (9)システム障害について 当社グループは、メディア事業及びシェアリング事業でのサービス提供等、主としてインターネット上でサービスを提供しております。また、プラットフォーム事業及びセールスフォース事業におきましても、インターネット技術を活用したクラウド型の業務用ソフトウェアの提供を行っております。 当社グループでは、インターネットシステム、業務用ソフトウェア、サーバ等の管理に細心の注意を払い、システム障害等が発生することのないように運営を行っております。しかしながら、コンピューターウイルスやハッカーの侵入、不慮の事故等によりシステム障害が発生した場合には、サービスを提供することが困難になります。 当社グループでは、コンピューターウイルスやハッカーの侵入等を回避するために必要と思われるファイアーウォールの設置等の対策を行っておりますが、万一システムに障害が発生し、長時間にわたってサービスが停止した場合、当社グループサービスの信頼性の低下を招き、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (10)自然災害及び事故について 当社グループでは、地震、水害等の自然災害、事故、火災等に備え、定期的なバックアップや冗長化されたクラウド型情報システムの採用によりシステムトラブルの事前防止に努めております。当社グループの本社は東京都内であり、当地域内において大規模災害や事故等が発生し、本社が被害を受けた場合は、当社グループの事業活動に支障が生じ、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)内部管理体制について 今後、事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制を充実・強化させていく方針であり、従業員の採用及び育成を都度行っていく予定でありますが、人材確保等が思うように進まない場合や人材の流出等が生じ、事業の拡大や人員の増加に適時適切に対応ができなかった場合、あるいは、コーポレートガバナンスやコンプライアンスに抵触する事象が発生した場合、事業展開に影響が出るなどして、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)為替相場の変動について 当社グループの売上高に占める外貨取引は、徐々に増加しております。2025年3月期に5億6千万円、売上高の18.4%をを占めており、為替相場の変動により、円換算後の売上高および収益に影響が生じる可能性があります。特に、急激な円高が進行した場合には、当社の業績に悪影響を及ぼすおそれがあります。 現時点では、為替変動リスクに対する特段のヘッジ手段は講じておりませんが、今後は取引量の拡大状況や為替相場の動向等を踏まえつつ、為替予約等のリスクヘッジ手段の導入を検討してまいります。 (13)その他のリスクについて①配当政策について 利益配分につきましては、財政状態及び経営成績並びに経営全般を総合的に判断し、利益配当を行っていくことを基本方針としております。しかしながら、当社グループは本書提出日現在、事業拡大過程にあり、将来の事業展開と財務体質強化のために必要な内部留保の確保を優先して、創業以来無配当としてまいりました。 現在は内部留保の充実に努めておりますが、将来的には、経営成績及び財政状態を勘案しながら株主への利益の配分を検討する方針であります。ただし、配当実施の可能性及びその実施時期等については現時点において未定であります。 ②新株予約権について 当社グループでは、株主価値の向上を意識した経営推進を図るとともに、役職員の士気を高めることを目的として、当社グループの役職員に対して新株予約権を付与しております。 これらの新株予約権が権利行使された場合は、1株当たりの価値が希薄化する可能性があり、将来における株価形成へ影響を及ぼす可能性があります。 ③継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、当連結会計年度において3期連続して営業損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。このような状況のもと、当社グループでは、当該状況を解消するため、管理会計の浸透、事業の収益改善に取り組んでおります。加えて、当社においては金融機関と当座貸越契約を締結しており、資金調達を実施しております。そのため、当面の運転資金において資金繰りに懸念はありません。 したがって、当連結会計年度末において、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断し、連結財務諸表の「継続企業の前提に関する注記」は記載しておりません。