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SRAホールディングス(3817)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • システム開発事業
    顧客の要望に応じて、メインフレームやオープン系のシステムを企画、開発、導入、保守まで一貫して手掛ける事業です。大規模なシステム開発から、特定の課題を解決するソリューション提供、オープンソースソフトウェアの技術サポートまで幅広く行い、企業のIT基盤を支えることで収益を得ています。
  • 運用・構築事業
    企業が利用するコンピュータシステムやネットワークシステムの安定稼働を支える事業です。システムの運用管理、データ管理、設備管理といった日々のオペレーション全般に加え、ネットワークシステムの構築やアウトソーシングサービスを提供し、顧客のITインフラを維持・強化することで対価を得ています。
  • 販売事業
    ソフトウェアライセンスやパッケージソフトの販売、さらにシステム構築に必要なサーバーなどのIT機器の販売を行う事業です。顧客のIT導入に関するコンサルティングサービスも提供し、最適なITソリューションを提案・提供することで収益を上げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • システム開発事業
    企業の基幹システムや業務システムなどの開発を手掛ける事業です。売上高は256.01億円、営業利益は53.03億円と、グループの中で最も大きな売上と利益を上げており、SRAホールディングスグループの主要な収益源となっています。要求定義から開発、保守まで一貫して行い、顧客のIT戦略を支えています。
  • システム運用・構築事業
    コンピュータシステムやネットワークの運用管理、構築を行う事業です。売上高は64.44億円、営業利益は21.23億円です。顧客のITインフラを安定的に稼働させるためのサービスを提供しており、データ管理や設備管理、アウトソーシングサービスを通じて、企業のIT環境をサポートしています。
  • 製品販売事業
    ソフトウェアライセンスやパッケージソフト、システム機器などの販売を行う事業です。売上高は195.71億円、営業利益は21.75億円です。顧客の多様なニーズに応えるため、国内外の様々な製品を調達し提供しており、IT導入に関するコンサルティングサービスも合わせて提供することで、顧客の課題解決に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SystemsDevelopment 事業 256 53 20.7%
SystemOperationsAndInfrastructureDevelopment 事業 64 21 32.9%
ProductSales 事業 196 22 11.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,187 文字
3【事業の内容】当社グループは、株式会社SRAホールディングス(当社)、連結子会社13社、非連結子会社5社及び関連会社3社により構成されており、当社の事業は主に「開発事業」、「運用・構築事業」及び「販売事業」の3事業を営む事業会社の統括管理を行っております。各事業内容、当社と関係会社の位置付け及びセグメントの関連は、次のとおりであります。なお、次の3事業は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値について判断することとなります。 事業区分事業内容事業会社株式会社SRAホ|ルディングス開発事業○メインフレーム系大規模システムでの要求定義から開発・保守にいたる一貫したシステム開発○オープン系システムのシステム企画、開発、導入までのシステムインテグレーション○ツールやプロダクトを活かしビジネスツールとして提供するソリューションビジネス○オープンソースソフトウェアによるシステムの技術サポートを行うオープンソースビジネス㈱SRA ㈱ソフトウエア・サイエンス SRA AMERICA,INC. ㈱SRA西日本 ㈱SRA東北 SRA (Europe) B.V.㈱AIT SRA India Private Limited愛司聯發軟件科技(上海)有限公司Soft Road Apps DOO運用・構築事業○コンピュータシステム及びネットワークシステムの運用管理○データ管理、設備管理を含むオペレーション全般○ネットワークシステムの構築○アウトソーシングサービス㈱SRA㈱AIT販売事業○ライセンスを含めたパッケージソフトの販売○インテグレーションサービスにおけるサーバーを中心とするシステム機器の販売○IT導入に関するコンサルティング・サービス㈱SRA㈱AIT㈱SRAプロフェッショナルサービス㈱SRA OSSSRA OSS,Inc.InterTech Data Systems,Inc.SRA IP Solutions (Asia Pacific) Pte.Ltd.Cavirin Systems,Inc.Proxim Wireless Corporation 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、概ね次のとおりであります。 [事業系統図] (注)1.関係会社との取引は次のとおりです。① 開発  ② 運用・構築  ③ 販売2.SRA Internatational Holdings,Inc.は海外子会社の資産管理を事業としているため、上記には含めておりません。3.関連会社につきましては記載を省略しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
情報サービス産業では他社との競合が激化しており、価格競争に晒される可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
ソフトウェア開発における専門的な情報技術や、オープンソースソフトウェアに関する技術。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:情報サービス産業の環境変化 / システム開発プロジェクトの採算悪化 / 海外事業投融資に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報からは、明確な無形資産の優位性を示す情報は確認できません。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

SRAホールディングスは主にシステムインテグレーション(SI)事業を展開しており、顧客の基幹システムに関わる場合、システム更改には一定のコストやリスクが伴うため、スイッチング・コストは存在すると考えられます。しかし、競合他社も多く、顧客との関係性の深さや提供ソリューションの独自性によって度合いは変動します。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルは、特定のプラットフォームやサービスにおけるネットワーク効果を直接的に生み出すものではありません。顧客との個別契約に基づくSI事業が中心であり、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させる構造は見られません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

SI業界は一般的に人件費がコストの大部分を占めます。SRAホールディングスが他社と比較して構造的に低いコストでサービスを提供できるという明確な証拠はありません。効率的なオペレーションや調達力によるコスト削減の可能性はありますが、顕著な優位性とは言えません。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

SRAホールディングスは、日本のSI業界において一定の規模と実績を持つ企業です。特に、特定の顧客層やソリューション分野においては、規模の経済を活かした効率的なサービス提供が可能と考えられます。しかし、業界全体で見ると、より巨大なプレイヤーも存在するため、寡占的な優位性は限定的です。

  • 一貫した開発・運用体制
    要求定義から開発、保守、そして運用管理まで、システムライフサイクル全体をカバーする一貫したサービス提供能力が強みです。これにより、顧客は複数のベンダーとやり取りする手間が省け、SRAホールディングスグループに任せることで効率的かつ高品質なITサービスを受けられるため、顧客との長期的な関係構築に繋がります。
  • 多様な技術とソリューション
    メインフレーム系からオープン系システム、さらにはオープンソースソフトウェアの活用や特定のビジネス課題を解決するソリューション提供まで、幅広い技術とノウハウを有しています。これにより、多様化・高度化する顧客ニーズに対し、最適な技術と製品を組み合わせた柔軟な提案が可能となり、競争優位性を保っています。
  • 国内外の事業展開
    連結子会社13社、非連結子会社5社、関連会社3社からなるグループ体制で、国内外に事業を展開しています。特に海外子会社を通じてグローバル市場での事業拡大を目指しており、国内市場だけでなく成長著しい海外市場での収益機会を取り込むことで、事業基盤の強化と成長の可能性を広げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び検討すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針・経営戦略等①経営の基本方針当社グループは、創業以来掲げている「自らの職業的実践を通じ、コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、それによって人類の未来に貢献する」という経営理念のもと、ITでユーザーの満足度を最大化することを経営の基本としてまいりました。今後もこの基本理念に沿い、急速に変化する市場環境の中で情報サービス産業への期待に応えるべく努力し、収益性と成長性の追求により企業価値と株主利益の向上を目指してまいります。 ②経営環境に対する認識社会や経済のグローバル化の一層の進展、技術の進化及び労働環境向上ニーズの継続等を背景にIT投資需要は今後も増加するものと考えております。一方で、国内人口の減少を背景として国内需要増加に限界があると考えられるほか、労働人口減少により人材確保が難しくなる等、当社グループの持続的成長を実現していくにあたっての課題も多いと認識しております。また、当社グループが属する情報サービス産業では、技術の急速な進化・根本的な変革や同業間での厳しい競争が今後も予想されます。このような状況を踏まえ、たゆまぬ技術革新への取組み、成長する分野・地域での事業拡大、及びそれらを可能とする優秀な人材の確保とビジネスモデルの変革が極めて重要であると認識しております。 ③当社グループ経営方針1)2026年3月期経営方針(成長戦略)~環境の変化に即応した成長の実現~○既存事業の持続的成長と生産性向上による事業基盤安定化○高収益の新しいビジネスモデルの創出○グループ内連携強化によるシナジー発揮○受託型ビジネスからコンサルティングを核とした価値の提供を行う提案型ビジネスへのシフト 2)成長戦略○既存顧客との取引拡大(a)カスタマーサクセス①お客様のビジネスの成長・成功に貢献②既存のお客様の事業に関する知見の更なる向上とコミュニケーションの深化(b)グループシナジー①営業力の強いグループ会社のお客様をグループ内の他社に連携②「グループシナジー推進本部」設置によりグループ連携・シナジー発揮を加速 ○ビジネスモデルの変革(a)コンサルティング業務の強化①顧客ニーズの高いOracle ERP CloudやSalesforce等のビジネス強化(Oracle ERP CloudについてはSRA自社利用開始による知見を有効活用)②自社IPによるコンサルティングサービスの推進(b)クラウドビジネスの強化①マルチクラウドやハイブリッドクラウド対応充実と自社IPのSaaS化②クラウドインフラビジネス(サービスメニュー化やサービスデスク、常駐&リモートのハイブリッド運用ビジネスの強化)③クラウドベンダーとの連携を強化(AWSセレクトコンサルティングパートナー、IBMクラウドプラットフォームのリーディングパートナー、Azure)(c)ソリューションビジネスの推進①セキュリティサービス(情報提供、コンサルティング、運用(SOCサービス))②ローコスト開発(OutSystems、ServiceNow等によるLowCode、NoCode開発) (d)AI活用①自社業務(プログラミング、テスト、保守・運用への試行)→「AIエージェント」も視野②自社IPサービス(新Univision、Cavirin)への導入③お客様向け(アナリティクス、RAG活用、生産性向上支援(金融業ドキュメント検索、製造業見える化等)) ○自社IP×グローバルビジネスの推進(a)既存自社IPの商品力向上と販売力強化(新Univision、P-CON、ウェアラブル、Proxim、Cavirin等)(b)新規自社IPビジネスの開発①製造業のお客様の生産性向上に資する製造工程の見える化②「エンターテイメント領域」「安全・安心領域」等B2B2C領域でのビジネス開拓(スマホ・タブレットアプリ)(c)オープンソースソフトウェア(OSS)への取組み①PostgreSQL、Zabbix、HAクラスタリング、OSSプロフェッショナルサポートサービス②NTTデータグループと連携し、オープンソースソフトウェアの基幹システム導入を促進(d)グローバルでは東南アジア、特にベトナムを中心とした市場の開拓 3)株主還元方針○株主還元のさらなる充実を目指す・配当性向50%を目途に、安定的な高配当を目指す・株主資本の効率的活用の指標であるROEは、安定的かつ継続的に10%以上確保を目指す (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループが事業を推進していくにあたり主に意識すべき環境変化として、地球温暖化対応・地政学リスク顕在化・サプライチェーン不安定化・金融市場の変動・少子高齢化等の「社会的要因」、DX進行・ビッグデータ活用・サイバーセキュリティ対応・IT人材不足等の「業界要因」、AIの進化・IoT技術高度化等の「技術的要因」があると認識しております。当社グループでは「環境の変化に的確に対応し、技術力を中心とした強みを発揮しつつ新領域にも挑戦することで持続的成長を果たすこと」を目指しております。そのために「グループシナジーを強化し顧客ニーズの発掘と的確な対応を行うことによる既存顧客との取引拡大」、「コンサルティング業務・クラウドビジネス・ソリューションビジネスの強化推進を柱としたビジネスモデルの変革」及び「提供するサービスやマーケット拡大につながる自社IP製品×グローバルビジネスの推進」を主な成長戦略として掲げております。このような方針・戦略において、当社グループの事業の持続的成長に欠かせない人材確保は今後益々重要度が高まる課題であると考えております。海外を含めたビジネスパートナー・提携会社との関係拡充を通し優秀な人材を安定して確保していくとともに、当社グループ社員に対し成長機会を提供することにより人材底上げを図ってまいります。また、今後も海外を含めた事業投融資は継続していく方針であり、当社グループの収益力・財務体力を踏まえた適切な判断を行い厳格な管理を行っていくと共に、投融資資産の価値変動の可能性があることを前提として安定性のある財務体質を維持しつつ、資本コストを上回るリターンの創出により企業価値を持続的に向上させるべく努めてまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、2026年3月期経営方針として「環境の変化に即応した成長の実現」を掲げております。上記の方針を踏まえ経営成績に関する計数目標を以下のとおりとしております。(単位:百万円) 2026年3月期目標売上高53,500売上総利益13,700売上総利益率25.6%販売費及び一般管理費5,400営業利益8,300経常利益8,150親会社株主に帰属する当期純利益4,9001株当たり当期純利益(円)387.85 また、株主還元方針として「配当性向50%を目途に安定的な高配当」及び「ROEは安定的かつ継続的に10%以上確保」を目指すこととしております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び検討すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針・経営戦略等①経営の基本方針当社グループは、創業以来掲げている「自らの職業的実践を通じ、コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、それによって人類の未来に貢献する」という経営理念のもと、ITでユーザーの満足度を最大化することを経営の基本としてまいりました。今後もこの基本理念に沿い、急速に変化する市場環境の中で情報サービス産業への期待に応えるべく努力し、収益性と成長性の追求により企業価値と株主利益の向上を目指してまいります。 ②経営環境に対する認識社会や経済のグローバル化の一層の進展、技術の進化及び労働環境向上ニーズの継続等を背景にIT投資需要は今後も増加するものと考えております。一方で、国内人口の減少を背景として国内需要増加に限界があると考えられるほか、労働人口減少により人材確保が難しくなる等、当社グループの持続的成長を実現していくにあたっての課題も多いと認識しております。また、当社グループが属する情報サービス産業では、技術の急速な進化・根本的な変革や同業間での厳しい競争が今後も予想されます。このような状況を踏まえ、たゆまぬ技術革新への取組み、成長する分野・地域での事業拡大、及びそれらを可能とする優秀な人材の確保とビジネスモデルの変革が極めて重要であると認識しております。 ③当社グループ経営方針1)2026年3月期経営方針(成長戦略)~環境の変化に即応した成長の実現~○既存事業の持続的成長と生産性向上による事業基盤安定化○高収益の新しいビジネスモデルの創出○グループ内連携強化によるシナジー発揮○受託型ビジネスからコンサルティングを核とした価値の提供を行う提案型ビジネスへのシフト 2)成長戦略○既存顧客との取引拡大(a)カスタマーサクセス①お客様のビジネスの成長・成功に貢献②既存のお客様の事業に関する知見の更なる向上とコミュニケーションの深化(b)グループシナジー①営業力の強いグループ会社のお客様をグループ内の他社に連携②「グループシナジー推進本部」設置によりグループ連携・シナジー発揮を加速 ○ビジネスモデルの変革(a)コンサルティング業務の強化①顧客ニーズの高いOracle ERP CloudやSalesforce等のビジネス強化(Oracle ERP CloudについてはSRA自社利用開始による知見を有効活用)②自社IPによるコンサルティングサービスの推進(b)クラウドビジネスの強化①マルチクラウドやハイブリッドクラウド対応充実と自社IPのSaaS化②クラウドインフラビジネス(サービスメニュー化やサービスデスク、常駐&リモートのハイブリッド運用ビジネスの強化)③クラウドベンダーとの連携を強化(AWSセレクトコンサルティングパートナー、IBMクラウドプラットフォームのリーディングパートナー、Azure)(c)ソリューションビジネスの推進①セキュリティサービス(情報提供、コンサルティング、運用(SOCサービス))②ローコスト開発(OutSystems、ServiceNow等によるLowCode、NoCode開発) (d)AI活用①自社業務(プログラミング、テスト、保守・運用への試行)→「AIエージェント」も視野②自社IPサービス(新Univision、Cavirin)への導入③お客様向け(アナリティクス、RAG活用、生産性向上支援(金融業ドキュメント検索、製造業見える化等)) ○自社IP×グローバルビジネスの推進(a)既存自社IPの商品力向上と販売力強化(新Univision、P-CON、ウェアラブル、Proxim、Cavirin等)(b)新規自社IPビジネスの開発①製造業のお客様の生産性向上に資する製造工程の見える化②「エンターテイメント領域」「安全・安心領域」等B2B2C領域でのビジネス開拓(スマホ・タブレットアプリ)(c)オープンソースソフトウェア(OSS)への取組み①PostgreSQL、Zabbix、HAクラスタリング、OSSプロフェッショナルサポートサービス②NTTデータグループと連携し、オープンソースソフトウェアの基幹システム導入を促進(d)グローバルでは東南アジア、特にベトナムを中心とした市場の開拓 3)株主還元方針○株主還元のさらなる充実を目指す・配当性向50%を目途に、安定的な高配当を目指す・株主資本の効率的活用の指標であるROEは、安定的かつ継続的に10%以上確保を目指す (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループが事業を推進していくにあたり主に意識すべき環境変化として、地球温暖化対応・地政学リスク顕在化・サプライチェーン不安定化・金融市場の変動・少子高齢化等の「社会的要因」、DX進行・ビッグデータ活用・サイバーセキュリティ対応・IT人材不足等の「業界要因」、AIの進化・IoT技術高度化等の「技術的要因」があると認識しております。当社グループでは「環境の変化に的確に対応し、技術力を中心とした強みを発揮しつつ新領域にも挑戦することで持続的成長を果たすこと」を目指しております。そのために「グループシナジーを強化し顧客ニーズの発掘と的確な対応を行うことによる既存顧客との取引拡大」、「コンサルティング業務・クラウドビジネス・ソリューションビジネスの強化推進を柱としたビジネスモデルの変革」及び「提供するサービスやマーケット拡大につながる自社IP製品×グローバルビジネスの推進」を主な成長戦略として掲げております。このような方針・戦略において、当社グループの事業の持続的成長に欠かせない人材確保は今後益々重要度が高まる課題であると考えております。海外を含めたビジネスパートナー・提携会社との関係拡充を通し優秀な人材を安定して確保していくとともに、当社グループ社員に対し成長機会を提供することにより人材底上げを図ってまいります。また、今後も海外を含めた事業投融資は継続していく方針であり、当社グループの収益力・財務体力を踏まえた適切な判断を行い厳格な管理を行っていくと共に、投融資資産の価値変動の可能性があることを前提として安定性のある財務体質を維持しつつ、資本コストを上回るリターンの創出により企業価値を持続的に向上させるべく努めてまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、2026年3月期経営方針として「環境の変化に即応した成長の実現」を掲げております。上記の方針を踏まえ経営成績に関する計数目標を以下のとおりとしております。(単位:百万円) 2026年3月期目標売上高53,500売上総利益13,700売上総利益率25.6%販売費及び一般管理費5,400営業利益8,300経常利益8,150親会社株主に帰属する当期純利益4,9001株当たり当期純利益(円)387.85 また、株主還元方針として「配当性向50%を目途に安定的な高配当」及び「ROEは安定的かつ継続的に10%以上確保」を目指すこととしております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容①経営成績等の状況当社グループは、2025年3月期経営方針として「環境の変化に即応した成長の実現」を掲げ、「①既存顧客の深耕」「②ビジネスモデルの変革」「③自社IP製品×グローバルビジネスの推進」を成長戦略の柱として業務推進を行いました。 1)経営成績当連結会計年度の経営成績は、以下のとおりとなりました。(単位:百万円) 当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前連結会計年度比(%)売上高51,6179.5売上総利益13,17910.3営業利益7,94015.0経常利益8,126△5.2親会社株主に帰属する当期純利益3,377△26.3 (環境認識)当連結会計年度は米中摩擦やウクライナ問題の長期化、中東情勢の緊迫化など地政学リスクが高い状況が継続しましたが、国内景気は穏やかながらも回復基調が継続しました。情報サービス産業におきましては業務効率化やビジネス改革等の投資を中心に需要は堅調に推移しましたが、製造業のお客様の一部に中国景気停滞や自動車業界での不透明感などの影響の顕在化が見受けられました。原材料コストの上昇や金利水準の高止まり等海外経済の減速懸念があることに加え、米国トランプ政権による関税を中心とした新たな通商政策の影響を踏まえた世界的な景気後退懸念や株式を始めとした各種市場の不安定化など、より一層不透明感が高まりました。 (対応方針・施策と実績)売上高は開発事業、運用・構築事業、販売事業のすべてのセグメントで増加し、特に販売事業が好調に推移した結果、51,617百万円(前連結会計年度比9.5%増)となりました。損益面におきましては、クラウドビジネスを始めとしたより収益性の高い事業を進展させるとともに、既存事業のさらなる生産性向上や単価改善等に努めた結果、売上総利益は13,179百万円(同10.3%増)、営業利益は売上総利益の増益に加え販売費及び一般管理費の抑制により7,940百万円(同15.0%増)となりました。経常利益は前連結会計年度には大幅な円安の影響により為替差益を計上していたのに対し、当連結会計年度では小幅な円高に伴い為替差損を計上したため8,126百万円(同5.2%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は海外事業投融資等に関する特別損失(投資有価証券評価損210百万円・貸倒引当金繰入額1,587百万円)を計上した結果、3,377百万円(同26.3%減)となりました。 (セグメント別)セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。セグメントの名称売上高(百万円)前連結会計年度比(%)営業利益(百万円)前連結会計年度比(%)開発事業25,6013.65,3033.9運用・構築事業6,4446.62,12314.5販売事業19,57119.62,17538.1セグメント調整--△1,661-合計51,6179.57,94015.0(注)1.売上高はセグメント間の取引を相殺消去しております。2.各セグメントの営業利益には全社費用を含んでおりません。 当連結会計年度では、前連結会計年度比で開発事業、運用・構築事業及び販売事業の全事業で増収増益となりました。開発事業では、当社グループ顧客の主要な業種である金融業に対する業務が伸長した結果、増収増益となりました。運用・構築事業では、製造業や金融業に対する業務が伸長し増収増益となりました。販売事業では、株式会社AITで病院や金融業向けの大口案件があったこともあり大幅な増収増益となりました。 2)財政状態 上記経営成績の結果、当連結会計年度末の財政状態は下記のとおりとなりました。(単位:百万円) 当連結会計年度末(2025年3月31日)前連結会計年度末比(%)総資産51,4488.7純資産31,1036.4自己資本比率59.9%△1.8 (総資産)総資産は前連結会計年度末比4,119百万円増加しました。現金及び預金の増加3,570百万円、商品及び製品の増加2,332百万円、短期貸付金の減少1,075百万円と長期貸付金の増加1,073百万円、貸倒引当金(固定)の増加1,554百万円が主な変動要因です。 (純資産)純資産は前連結会計年度末比1,876百万円増加しました。親会社株主に帰属する当期純利益が3,377百万円であったのに対し、配当金支払額が2,521百万円であり利益剰余金が前連結会計年度末比856百万円増加したこと等が主な変動要因です。 (自己資本比率)上記の結果として、自己資本比率は59.9%と前連結会計年度末比1.8%低下しました。 ②2025年3月期経営方針に対する取組み結果1)経営目標値2025年3月期の経営目標値に対し、売上高・売上総利益・営業利益・経常利益が上回る結果となりました。売上総利益率は前連結会計年度比向上したものの経営目標値を下回りましたが、特別損失計上の影響を受けた親会社株主に帰属する当期純利益を除き、販売費及び一般管理費の抑制により営業利益・経常利益は上回りました。(単位:百万円) 2025年3月期目標2025年3月期実績売上高49,50051,617売上総利益13,00013,179売上総利益率26.3%25.5%販売費及び一般管理費5,7005,238営業利益7,3007,940経常利益7,3508,126親会社株主に帰属する当期純利益4,6003,3771株当たり当期純利益(円)365.49267.48ROEは安定的かつ継続的に10%以上確保することを目指しておりますが、当連結会計年度は11.3%となりました。 2)成長戦略(ビジネスモデルの変革)当社グループではビジネスモデル変革に向け「クラウドビジネスの強化」「コンサルティング業務の強化」「ソリューションビジネスの推進」に注力することとしており、下記のような取組を行っております。株式会社SRAの組織であった先端技術研究所(以下、「KTL」という。)を当社の組織として2022年4月に再編いたしました。技術力のシンボルであるKTLを当社グループの統括会社である当社に移行し、グループ全体の技術やビジネスの連携を一層強化することを企図したものであり人材増強を行いながら活動しています。クラウド型基幹システムの導入コンサルティングサービスに関しましては、2022年4月にOracle Cloud ERPの自社への導入を行うとともに、「Oracle Cloud ERP導入支援サービス」を開始いたしました。自社導入は財務会計分野を始めとして管理会計分野へと対象範囲の拡大を図っており、その知見を活かした導入支援サービスに努め、当社グループの今後のクラウドインフラビジネスやコンサルティングビジネスの柱のひとつとすべく取組んでおります。その一環としてOracle Cloud ERPに関わる技術者養成に向けた資格取得支援のために当連結会計年度にはOracle Universityの受講支援を行いました。Oracle Cloud ERP導入のコンサルティングに関する知識・スキルの証明となる認定資格の取得保有者は11名となっており、実案件への参画や会計知識に関する資格取得と併せコンサルティング実務能力の底上げに努めております。また、当社グループの注力分野であるクラウド関連技術の強化を図るべくAWSの認定資格の取得の奨励・支援を継続しております。認定資格取得が200を超える企業として「AWS 200 APN Certification Distinction」に2023年度に認定された他、AWS技術者としての最高位にあたる2022 APN AWS Top Engineersの称号を2名が、Japan AWS Jr.Championの称号を1名が受けており、当社グループのクラウド関連ビジネス拡充に貢献しております。子会社である株式会社SRA OSSは2024年に株式会社NTTデータグループとの資本業務提携を行いました、オープンソースソフトウェアのサポートサービスを同社の顧客へ拡大し、よりミッションクリティカルなシステムに適したサービスへの変革を目指しております。 (グローバルビジネスの拡大)当社グループでは「成長性の高い東南アジアを中心とした海外市場への展開」を課題の柱のひとつとして掲げております。株式会社SRAでは、2020年6月にNALと業務提携契約を締結いたしましたが、さらなる関係強化を図るべくNAL株式の36%取得を含む新たな資本・業務提携契約を締結し2023年度に出資を完了、人材派遣による同社の管理体制強化に向けての支援を継続し緊密な関係を維持しております。2024年度には株式会社SRAがNALと業務提携関係にあるベトナム韓国情報通信大学の研究をサポートするプログラムを開始し、DBAを育成し現地での技術力向上を図りながらPostgresSQLサポート拡充によるビジネス拡大を目指しております。 3)株主還元当連結会計年度におきましては、売上高・売上総利益・営業利益が経営目標値を上回り、かつ過去最高水準であったことから、前連結会計年度に比べ20円増配し1株当たりの年間配当を180円といたしました。 4)その他の取組み(人材:活力あふれる組織づくり)当社グループでは「優位性をもって対応できる人材を育成し、その人材を活かしたグループ経営を推進する」との方針を掲げ活動を行いました。株式会社SRAでは事業部単位で目標を設定することで新規技術を扱える技術者の育成を推進することを企図し、クラウド及びAI/ML関連の認定資格の取得を強力に推奨・支援することにより技術者層の充実を図りました。 (ESGへの取組み)当社グループは創業以来、「自らの職業的実践を通じ、コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、それによって人類の未来に貢献する」という経営理念を掲げており、ITでユーザーの満足度を最大化することを通して社会への貢献を果たすべく努力を続けております。具体的には、創業以来広く社会に対してオープンソースソフトウェアの普及に努めているほか、自社IP製品(P-CON)によるペーパーレス推進提案を通したお客様のESG対応サポートの実施、及び社会インフラの安全性向上に資する技術に関する電力会社との共同開発等を行っております。また、当社グループ内での取組みでは、働き方改革の一環としてテレワークや雇用延長への対応を始め、子育て支援制度の改善、多様な働き方に向けた制度の整備を行うなど、勤務環境向上のための施策を進めております。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報①キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは5,778百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは△264百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△1,907百万円でした。その結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ3,691百万円増加し19,738百万円となりました。当社グループはベースの事業活動から得られる営業キャッシュ・フローをもとに、2025年3月期計画で掲げた「ビジネスモデルの変革」及び「株主還元の更なる充実」の実現に向け、将来の成長のための投資と株主への還元を行っております。 1)営業活動によるキャッシュ・フロー税金等調整前当期純利益は6,401百万円であり、貸倒引当金の増減額1,551百万円、棚卸資産の増減額△2,439百万円や仕入債務の増減額2,336百万円等を勘案、法人税等支払額△3,048百万円であったこと等を反映し、営業活動によるキャッシュ・フローは5,778百万円となりました。 2)投資活動によるキャッシュ・フロー当連結会計年度では無形固定資産の取得による支出△231百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは△264百万円となりました。 3)財務活動によるキャッシュ・フロー当社子会社である株式会社SRA OSSが株式会社NTTデータグループとの資本業務提携の一環として出資を受け入れたことに伴い連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の売却による収入が510百万円となった他、配当金の支払額が△2,521百万円であったことなどにより財務活動によるキャッシュ・フローは△1,907百万円となりました。 ②資本の財源及び資金の流動性当社グループは、キャッシュ・マネジメント・システムを採用しており、グループ内の資金を一元的に管理しグループ会社間の資金融通を機動的に行うことにより、効率的な資金運営を行っております。また、株式会社SRAにおいては、取引金融機関6社との間で総額5,800百万円のコミットメントライン契約を締結しており、グループベースで資金調達が必要となった場合に機動的に行えるよう備えております。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は19,738百万円、コミットメントラインの未使用枠金額は5,800百万円であることから、十分な流動性を確保しております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。これらの見積り及び判断は、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 連結財務諸表の作成で用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 <貸付金>短期貸付金及び長期貸付金については、貸付先の経営成績・財政状態等に注視して回収可能性を判断しており、貸付先の財政状態の悪化等により貸付金の回収可能性が著しく低下した場合は貸倒引当金を計上しております。上述の見積り及び仮定において、将来の予測不能な事業環境の著しい悪化等により見積りに用いた仮定が変化し、貸付先の経営成績及び財政状態がさらに悪化した場合、翌連結会計年度以降の短期貸付金・長期貸付金の計上金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4)仕入、受注及び販売の実績①仕入実績当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前連結会計年度比(%)販売事業(百万円)12,99740.5合計(百万円)12,99740.5(注)1.金額は、仕入価格によっております。2.セグメント間の取引については、相殺処理しております。 ②受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前連結会計年度比(%)受注残高(百万円)前連結会計年度比(%)開発事業25,123△0.65,787△7.6運用・構築事業6,5626.63,1333.9販売事業22,77130.99,09554.3合計54,45711.518,01518.7(注)1.金額は、販売価格によっております。2.セグメント間の取引については相殺処理しております。③販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前連結会計年度比(%)開発事業(百万円)25,6013.6運用・構築事業(百万円)6,4446.6販売事業(百万円)19,57119.6合計(百万円)51,6179.5(注)1.金額は、販売価格によっております。2.セグメント間の取引については、相殺処理しております。3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上を占める相手先がいないため記載を省略しております。 なお、案件管理方法の変更に伴い当連結会計年度より生産実績に関する記載を行っておりません。

事業リスク

  • IT環境変化と競争激化
    情報サービス産業は技術進化が非常に速く、顧客のニーズも常に変化し高度化しています。また、競合他社との競争も激しいため、新しい技術やサービスへの対応が遅れると、顧客を失ったり、収益が減少したりする可能性があります。国内外の経済情勢やIT投資動向、法規制の変更も業績に影響を与える可能性があります。
  • システム開発の採算悪化
    主要事業であるシステム開発では、一括請負契約が多いです。受注時に見込んだ利益が、開発途中の仕様変更や想定外の作業発生によりコストが増加し、採算が悪化するリスクがあります。また、システム完成後の不具合により追加費用が発生する可能性もあり、これらの事態が頻発すると業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 海外事業投資のリスク
    海外の成長市場開拓のため、現地企業との提携やM&A(企業の買収・合併)に積極的に投資しています。しかし、急激な経済悪化、為替変動、政治・文化の違い、投資先企業の経営状況の変化などにより、投資の評価額が下がり、損失が発生する可能性があります。実際に当連結会計年度では17.97億円の特別損失を計上しており、今後の海外投資も業績に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,350 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 [特に重要なリスク]①当社グループを取り巻く環境の変化に関するリスク当社グループが属する情報サービス産業では、技術進化が著しく速く顧客ニーズも多様化・高度化が継続することに加え、他社との競合もさらに激化していくものと認識しております。また、当社グループの事業活動は、国内外の経済情勢や顧客企業のIT投資動向、各種法規制や税制・会計基準の変更などの影響を受けます。そのような環境の変化に対し、「ビジネスモデルの変革」、「自社IP製品×グローバルビジネスの推進」といった成長戦略を掲げ事業拡大推進に取組んでおりますが、想定を超える急激な社会情勢の変化が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ②システム開発におけるプロジェクトの採算に関するリスク当社グループの主要事業である開発事業においては、業務を一括して請け負い完成責任を負う一括請負契約を締結する場合があります。受注時には一定の利益が期待されるプロジェクトであっても、開発作業開始後の仕様変更、当初の見積りを超えた作業工程の発生などにより採算が悪化することがあります。また、検収後に契約不適合等に伴う追加費用が発生する可能性があります。このような期待された採算を下回るプロジェクトの発生を抑制すべく、受注時におけるリスク要因のレビュー、見積り精度の向上に努めるとともに、プロジェクト管理体制を強化しております。当社グループ内で開発事業における中心的な役割を担う株式会社SRAでは、一定金額以上のプロジェクトにつき専任部署が想定されるリスクを指摘しつつ進捗管理及び品質管理を行い、遅延等の問題発生の可能性が高まったと判断した場合には支援を行う体制を構築しているなど、採算悪化を防ぐ対策を講じております。また、特に大きな問題が発生する場合も想定し、株式会社SRAの代表取締役社長を対策本部長とした全社プロジェクトとして対応を行う体制としております。しかしながら、想定以上に期待された採算を下回るプロジェクトが発生した場合には、業績に影響を与える可能性があります。 ③海外事業投融資に関するリスク当社グループは海外の成長市場開拓を目指し、現地企業との業務・資本提携、M&Aなどにより積極的な事業投融資を行っていく方針です。事業投融資を行う際には事前調査の実施はもとより投融資先経営陣と十分な意見交換を行い、また投融資実行後には一定の基準を設け対象案件を特定し定期的に取締役会においてモニタリング報告を行っております。しかしながら、急激な経済情勢の悪化、株式・為替市場の変動などの「当社グループを取り巻く環境の変化」、政治・文化・制度・法律・会計規則・商習慣などの違いによる「海外事業に特有なリスクの顕在化」、並びに経営陣交代・資本構成の変動・事業戦略の転換・業績変動などの「投融資先企業の変化」により、投融資評価額に想定を超えた変動が発生した場合には当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当連結会計年度においては海外事業投融資等に関する特別損失1,797百万円等を計上しました。当社グループでは成長戦略のひとつとして「グローバルビジネスの推進」を掲げており、海外事業投融資には引き続き注力してまいりますが、当社グループの業績に与える影響度につき、より一層慎重に見極めながら進めていく所存です。 [重要なリスク]④金融市場・情勢に関するリスク当社グループが保有する金融商品には市場性のある株式等があり、株式市場や金融市場の動向による時価変動の影響を受けております。これらの金融商品の時価が著しく下落した場合には、評価損等の計上を行うことになります。また、海外事業投融資の一環としての外貨建貸付金については、為替相場の変動に応じ為替差損益を計上する必要があり、前連結会計年度末比で円高になった場合には差損を計上することとなります。当連結会計年度末においては、前連結会計年度末比で円高になったことに伴い為替差損171百万円を計上しております。これらの市場動向につきましては、定期的なモニタリング並びにタイムリーな情報収集を行いつつ、必要に応じリスク低減策を講じるべく備えておりますが、想定以上の急激な変動が発生した場合には当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑤大規模災害や重大な伝染病等に関するリスク気候変動を背景にして発生していると考えられる異常気象や、地震等の自然災害、火災・テロ・暴動等の人為的災害も含めた種々の要因により、当社グループの人材・設備、顧客やビジネスパートナーに直接・間接の被害が発生する可能性があります。また、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症の流行により、当社グループ及びその関係者のみならず社会全体の活動が制限される可能性があります。当社グループでは上記のような被害や事業活動が制限されるような事象が発生した場合にも、関係者と協議しつつテレワークを始めとする柔軟な業務態勢をとることにより、影響を抑制する取組みを行っております。しかしながら、想定を超える深刻な被害や影響が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑥情報セキュリティに関するリスク当社グループでは、業務上、顧客企業が保有する個人情報や機密情報を取り扱う場合があります。これらの重要情報につきましては、情報セキュリティガイドラインの整備、情報セキュリティ認証の取得や社員教育・研修、及び内部監査の定期的な実施等を通じて適切な管理を行っております。しかしながら、想定外のコンピューターウイルスや不正アクセス等のサイバー攻撃、人為的過失等の理由により、運用サービスの停止や機密情報の漏洩、改竄、紛失、消失等が発生した場合、顧客企業等からの損害賠償請求や当社グループの信用失墜の事態を招き、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑦人材確保・育成に関するリスク技術進化が著しくかつ厳しい競争に晒される環境の中にあって、当社グループが顧客の信頼を得て持続的成長を実現していくためには、専門的な情報技術を持ち顧客の潜在的なニーズにも対応できる人材を適時的確に確保あるいは育成していくことが極めて重要であると認識しております。このため、当社グループでは広く採用活動を行っているほか、技術等の習得のための研修の充実、社員の自主性を重んじた希望業務へのチャレンジ制度の提供、働き方改革を通した勤務環境の向上等、様々な施策を通じて人材の確保・育成に努めております。しかしながら、同業他社等との人材獲得競争は激しく、人材確保・育成が計画どおりに進まない場合には、採用コストや人件費の増加につながるほか競争力の低下を招くことになり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑧ビジネスパートナー及び製品仕入先に関するリスク当社グループは開発事業及び運用・構築事業においてビジネスパートナーを活用しております。事業拡大に合わせた技術者の計画的補充、自社で保有していない技術の補完、並びに業務量変動への機動的対応による生産性の向上等、人材確保の最適化を目的としているものです。また、販売事業においては顧客の多様なニーズに応えるため、国内外の製品仕入先より多種多様なソフトウェア製品等を調達し提供しております。当社グループは業務の安定性や効率性の維持・向上のため、ビジネスパートナー及び製品仕入先との良好な取引関係の維持に努めております。しかしながら、ビジネスパートナーの事情により人材の調整が適時適切に行えない、又は製品仕入先の事業戦略の変更等により製品確保が適時適切に行えない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

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