3583

オーベクス(3583)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

繊維製品 素材・化学

事業の概要

  • テクノ製品事業
    サインペン先やコスメチック用ペン先といった精密な筆記具・化粧品部品の製造販売が主力です。自社で製造・販売するだけでなく、子会社が精密研削加工を担当し、中国の子会社は製造から販売まで一貫して行っています。これにより、グローバルな供給体制を構築し、多様なニーズに応えています。
  • メディカル製品事業
    医療機器の製造販売も手掛けています。具体的には、薬液注入器の「ベセルフューザー」や血管造影用ガイドワイヤーなどを、子会社が製造し、当社が販売しています。一部製品は外部の医療機器メーカーに製造を委託することで、効率的な事業運営を図っています。
  • グループ構成
    オーベクスグループは、親会社であるオーベクスと3つの連結子会社(オーベクステクノロジー、オーベクスメディカル、天津奥貝庫斯技研)で構成されています。これにより、テクノ製品とメディカル製品の二つの柱で事業を展開し、それぞれの専門性を活かした製品開発と販売を行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • テクノ製品事業
    サインペン先やコスメチック用ペン先の製造販売を主な内容とする事業です。最新年度の売上高は約43.35億円、営業利益は約10.61億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭となっています。当社が製造販売を担い、子会社が精密加工や中国での販売を手掛けています。
  • メディカル製品事業
    医療機器の製造販売を行う事業で、薬液注入器「ベセルフューザー」や血管造影用ガイドワイヤーなどを取り扱っています。最新年度の売上高は約17.01億円、営業利益は約1.24億円です。テクノ製品事業に比べると規模は小さいですが、将来的な成長が期待される分野です。
  • 事業構成と収益性
    オーベクスグループは、テクノ製品事業とメディカル製品事業の二つのセグメントで構成されています。テクノ製品事業が売上・利益ともに大きく貢献しており、グループの安定した収益基盤を支えています。メディカル製品事業は、医療分野という安定した需要が見込める市場で、今後の成長が期待されます。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
TechnologicalProducts 事業 43 11 24.5%
MedicalProducts 事業 17 1 7.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|597 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社と連結子会社3社(オーベクステクノロジー株式会社、オーベクスメディカル株式会社および天津奥貝庫斯技研有限公司)およびその他の関係会社1社の計5社で構成されております。テクノ製品(サインペン先、コスメチック用ペン先)およびメディカル製品(医療機器)の製造販売を主な事業内容としております。その他の関係会社である昭和化学工業株式会社は、当社発行済株式総数の15.24%を所有しておりますが、役員兼務以外の関係(販売、技術、生産、人事等)はありません。当社グループの事業に係わる位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。テクノ製品事業 サインペン先コスメチック用ペン先当社が製造、販売するほか、子会社のオーベクステクノロジー㈱は、サインペン先およびコスメチック用ペン先の精密研削加工を行い、また、中国の天津奥貝庫斯技研有限公司はサインペン先およびコスメチック用ペン先の精密研削加工、販売を行っております。 メディカル製品事業 医療機器子会社であるオーベクスメディカル㈱が製造したベセルフューザー(薬液注入器)および血管造影用ガイドワイヤー等を当社が販売しております。なお、一部の製品は医療機器メーカーへ製造委託しております。  事業の系統図は、次のとおりです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
メディカル製品事業は公定償還価格の改定、テクノ製品事業はグローバル市場での低価格傾向。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
医薬品医療機器等法の許認可、製品承認、ISO13485:2016に基づく厳格な品質管理。
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:海外事業展開に関するカントリーリスク / 人材の確保と育成に関するリスク / 原材料価格の変動及び調達に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

オーベクスは特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに関する情報は公開情報からは確認できない。事業内容も汎用的な繊維製品の製造・販売が中心であり、無形資産による競争優位性は低いと判断される。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

オーベクスが提供する繊維製品は、BtoB取引が中心と推測される。顧客企業が特定の仕様や品質に慣れている場合、サプライヤー変更に伴う評価・切り替えコストが発生する可能性はゼロではない。しかし、製品の汎用性が高いため、スイッチング・コストは限定的と考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

オーベクスの事業モデルは、ユーザー数の増加が製品・サービスの価値を向上させるネットワーク効果を生み出す構造にはない。BtoB取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスではないため、ネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

繊維製品業界は一般的に価格競争が激しい。オーベクスが他社と比較して構造的に低いコストで生産・提供できるという明確な証拠は現時点では見当たらない。規模の経済によるコスト削減の可能性はあるが、現時点では優位性は弱い。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

オーベクスは繊維製品業界において、特定のニッチ市場で一定のシェアを持つ可能性はあるが、業界全体を代表するような圧倒的な規模を持つ企業ではない。効率的な規模によるコスト優位性や市場支配力は限定的と推測される。

  • 精密加工技術の活用
    サインペン先やコスメチック用ペン先の精密研削加工技術は、高品質な製品を生み出すための重要な強みです。この技術は、製品の書き心地や使用感に直結するため、顧客からの信頼を得る上で不可欠であり、競合他社との差別化に貢献しています。
  • 医療機器の許認可と品質管理
    医療機器事業においては、医薬品医療機器等法に基づく許認可と製品承認を取得し、国際規格ISO13485に準拠した厳格な品質管理体制を構築しています。これにより、製品の安全性と信頼性を確保し、医療現場での採用を促進する上で大きな優位性となっています。
  • グローバルな事業展開
    テクノ製品の販売先は世界各国に広がり、中国には製造・販売拠点を有しています。これにより、特定の地域に依存しない安定した収益基盤を築き、多様な市場ニーズに対応できる柔軟性を持っています。海外市場での存在感は、事業成長の機会を広げる要因となります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、『真心をこめて、暮らしに欠かせない文化と科学を提案することにより、豊かな社会づくりに貢献できる企業をめざします。』を経営理念として掲げ、微少な流量を制御するコア技術を基盤とした筆記具用ペン先、コスメチック用ペン先、医療機器の製造販売を行っているモノづくり企業グループです。渋沢栄一らが、1892年に創業した当社は、長年の帽子製造で培った加工技術を応用し進化させることによってペン先製造事業に進出し、更にその技術を医療機器製造事業へと拡げてまいりました。創業以来、130年もの歴史を積み重ねてくることができましたのは、創業者である渋沢栄一をはじめとする先人達の知恵と努力、モノづくりへの情熱の証しであり、これまで培ってきた技術を確実に受け継ぎ、時代の変化に対応した技術へと進化させることによって、国内のみならず海外からのニーズに応え、顧客からの幅広い支持を得てきたことにあると確信しております。常にたゆまぬモノづくりへの情熱を持って、暮らしの未来を創るために進化し続けてまいります。 (2) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善に加えてインバウンド需要の拡大などにより景気は緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価の上昇や不安定な海外情勢、また円安進行による原材料やエネルギーコストの高止まりなど、先行き不透明な状況が継続しております。このような事業環境の中、当社グループは、2025年度より、基本方針を「ESG経営を推進し、新たな価値創出と持続可能な成長を追求する」とする第9次中期経営計画(オーベクスビジョン2027)を新たに策定し、目標達成に向けてスタートしました。第9次中期経営計画の内容の概要につきましては、以下の通りであります。 オーベクスビジョン2027基本方針ESG経営を推進し、新たな価値創出と持続可能な成長を追求するスローガンTo The Next Stage ~次のステージに向かって~ 最終年度(2028年3月期)の定量目標(連結) 3ヶ年合計売上高70億円営業利益10億円ROE9%以上 設備投資15億円以上 グループ基本戦略①強固な収益基盤の構築②環境負荷低減活動の推進③成長を支える人財育成 (テクノ製品事業)基本方針:誠実な心で社会と向き合い、環境にやさしいモノづくりを通じて、世界に向け新たな価値を創出する3年後(2028年3月期)の定量目標 第140期(2025年3月期)比セグメント売上高48億円 +4.7億円(+10.7%)セグメント利益11億円 +0.4億円(+ 3.7%) 重点施策 ①コア技術の深化による高付加価値製品と環境負荷低減製品の開発重点施策 ②増産対応への設備投資重点施策 ③省力化推進による生産効率化重点施策 ④海外拠点の拡充 ⅰ 営業関連 ・高成長エリアへの更なる販売強化。 ・既存、新規顧客との情報交換の強化。 ・簡易医療製品の営業強化及びメディカル製品事業との協働による新分野への展開。 ⅱ 生産関連 ・増産に向けた新規製造ラインの増設と生産効率の向上及び納期短縮。 ・DXによる製造作業の省力化の推進。 ⅲ 開発関連 ・マーケティング及び新分野創出に向けた取り組みの強化。 ・環境に配慮した製品開発と製品ラインアップの強化。 ・コア技術による差別化された高付加価値製品の開発による市場対応力の強化。  ・新材料の基礎研究及び代替材料への対応。 ⅳ 人財関連 ・グローバルに活躍できるユーティリティーの高い人材・次世代リーダーの育成。 ・技術スタッフの増員及び育成。 ⅴ 環境関連 ・環境負荷低減製品の継続的開発。    ・法令遵守と環境配慮への取組強化。 ・化学物質の排出量低減とCO2削減。 (メディカル製品事業)基本方針:自らの力で新しい価値を創造しニーズと理想を形に変える3年後(2028年3月期)の定量目標 第140期(2025年3月期)比セグメント売上高22億円 +5億円(+29.3%)セグメント利益3億円 +1.8億円(+142.9%) 重点施策 ①既存市場拡販と高付加価値製品の新規分野への参入重点施策 ②海外展開準備と新規販路開拓重点施策 ③新工場建設用地取得予定 ⅰ 営業関連 ・成長市場、高付加価値製品へのシフト。 ・付加価値を高めたベセルフューザー(薬液注入器)で国内シェアを拡大する。  ・自販体制の構築及び強化。  ・グローバル市場への本格参入に向けた体制構築と新規販路の開拓。 ・泌尿器、消化器分野への新製品の投入と拡販。 ⅱ 生産関連 ・ベセルフューザー(薬液注入器)の安定供給と品質管理の強化。  ・増産及び品質向上に向けた新工場建設用地の取得。  ・新製品の円滑な上市に向けた遅延ない認証取得。 ⅲ 開発関連 ・組織力を強化し市場競争力のある製品の開発。  ・市場ニーズに応える高付加価値製品の開発と既存製品の品質向上。 ⅳ 人財関連  ・自己啓発によるスキルアップの推進。  ・やりがいを持てる職場を作り、全員に能力開発の機会を提供する。 ⅴ 環境関連 ・医療機器プロモーションコードの順守。  ・品質マネジメントシステムに則った品質の維持管理。 (管理部門)基本方針:オーベクスグループの未来を担う人財の育成と活用し、企業価値向上を推進する ⅰ 人材育成と活用への取り組み ・スキルデータベースの構築。   ・階層別研修の実施とスキルアップ支援。 ・グループ間交流プログラムの整備。 ⅱ 業務効率化への取り組み ・業務プロセスの見直しと標準化。   ・情報共有プラットフォームの構築。 ・クラウドサービスやアウトソーシングの活用。 ⅲ 情報配信への取り組み ・ホームページやSNSを利用した情報配信。 ・IR強化(情報配信)と投資家との対話促進。 ⅳ オフィス環境の整備   ・フリーアドレス化及びネットワークインフラ環境の再整備並びにセキュリティ強化。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の経済環境の見通しにつきましては、海外においては長期化するロシア・ウクライナ情勢や中東情勢に加えて、世界的なインフレ傾向や各国の通商政策等の影響を受けて世界経済の減速懸念が高まっております。また国内においては、少子高齢化による人手不足や賃上げの問題、更に、原材料やエネルギー価格の上昇などのコスト増加により、先行きは厳しい状況が継続していくと思われます。 テクノ製品事業においては、既存顧客に加え成長市場である中国ならびにアジア諸国へ積極的な営業活動を進めて参りました。ステーショナリーおよびコスメチック関連事業では急成長するアジア市場での更なる拡販強化、および将来の成長が見込まれる新興地域への営業活動の推進が課題となります。当社独自のコア技術をより深化させ差別化された高付加価値製品を継続的に市場投入することにより、製品ラインアップを強化、充実し、収益性の維持および向上を図ってまいります。また当社グループおよび外部パートナーとの協働も視野に入れ、環境に配慮した製品開発に取り組み、新たな分野への展開を目指します。これらの取り組みによりグローバルマーケットでのオーベクスグループの強固な収益基盤を構築し継続的な成長を通して、持続可能な社会への貢献を目指してまいります。メディカル製品事業では、主力製品であるベセルフューザーや血管造影ガイドワイヤーを中心に技術開発力の強化と基礎技術の研究開発の促進を図るため経営資源を集中し、市場ニーズの変化に的確に対応できる製品を企画開発してまいります。特に当社のコア技術の強みを生かした付加価値の高い製品の開発を目指すとともに、今後普及拡大していく在宅医療分野を視野に、また医療政策の動向に即応した市場性の高い適切な製品展開を図ってまいります。これらの取り組みにより、医療分野での事業基盤の強化を目指してまいります。当社グループは、創業者である渋沢栄一の「論語とそろばん」の精神を学び、更に階層別の社員研修の実施や資格取得の奨励などを充実させる事で、自律精神の高い、且つ専門スキルを有する社員を育成し、経営理念の浸透と経営戦略の実践を推進してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、『真心をこめて、暮らしに欠かせない文化と科学を提案することにより、豊かな社会づくりに貢献できる企業をめざします。』を経営理念として掲げ、微少な流量を制御するコア技術を基盤とした筆記具用ペン先、コスメチック用ペン先、医療機器の製造販売を行っているモノづくり企業グループです。渋沢栄一らが、1892年に創業した当社は、長年の帽子製造で培った加工技術を応用し進化させることによってペン先製造事業に進出し、更にその技術を医療機器製造事業へと拡げてまいりました。創業以来、130年もの歴史を積み重ねてくることができましたのは、創業者である渋沢栄一をはじめとする先人達の知恵と努力、モノづくりへの情熱の証しであり、これまで培ってきた技術を確実に受け継ぎ、時代の変化に対応した技術へと進化させることによって、国内のみならず海外からのニーズに応え、顧客からの幅広い支持を得てきたことにあると確信しております。常にたゆまぬモノづくりへの情熱を持って、暮らしの未来を創るために進化し続けてまいります。 (2) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善に加えてインバウンド需要の拡大などにより景気は緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価の上昇や不安定な海外情勢、また円安進行による原材料やエネルギーコストの高止まりなど、先行き不透明な状況が継続しております。このような事業環境の中、当社グループは、2025年度より、基本方針を「ESG経営を推進し、新たな価値創出と持続可能な成長を追求する」とする第9次中期経営計画(オーベクスビジョン2027)を新たに策定し、目標達成に向けてスタートしました。第9次中期経営計画の内容の概要につきましては、以下の通りであります。 オーベクスビジョン2027基本方針ESG経営を推進し、新たな価値創出と持続可能な成長を追求するスローガンTo The Next Stage ~次のステージに向かって~ 最終年度(2028年3月期)の定量目標(連結) 3ヶ年合計売上高70億円営業利益10億円ROE9%以上 設備投資15億円以上 グループ基本戦略①強固な収益基盤の構築②環境負荷低減活動の推進③成長を支える人財育成 (テクノ製品事業)基本方針:誠実な心で社会と向き合い、環境にやさしいモノづくりを通じて、世界に向け新たな価値を創出する3年後(2028年3月期)の定量目標 第140期(2025年3月期)比セグメント売上高48億円 +4.7億円(+10.7%)セグメント利益11億円 +0.4億円(+ 3.7%) 重点施策 ①コア技術の深化による高付加価値製品と環境負荷低減製品の開発重点施策 ②増産対応への設備投資重点施策 ③省力化推進による生産効率化重点施策 ④海外拠点の拡充 ⅰ 営業関連 ・高成長エリアへの更なる販売強化。 ・既存、新規顧客との情報交換の強化。 ・簡易医療製品の営業強化及びメディカル製品事業との協働による新分野への展開。 ⅱ 生産関連 ・増産に向けた新規製造ラインの増設と生産効率の向上及び納期短縮。 ・DXによる製造作業の省力化の推進。 ⅲ 開発関連 ・マーケティング及び新分野創出に向けた取り組みの強化。 ・環境に配慮した製品開発と製品ラインアップの強化。 ・コア技術による差別化された高付加価値製品の開発による市場対応力の強化。  ・新材料の基礎研究及び代替材料への対応。 ⅳ 人財関連 ・グローバルに活躍できるユーティリティーの高い人材・次世代リーダーの育成。 ・技術スタッフの増員及び育成。 ⅴ 環境関連 ・環境負荷低減製品の継続的開発。    ・法令遵守と環境配慮への取組強化。 ・化学物質の排出量低減とCO2削減。 (メディカル製品事業)基本方針:自らの力で新しい価値を創造しニーズと理想を形に変える3年後(2028年3月期)の定量目標 第140期(2025年3月期)比セグメント売上高22億円 +5億円(+29.3%)セグメント利益3億円 +1.8億円(+142.9%) 重点施策 ①既存市場拡販と高付加価値製品の新規分野への参入重点施策 ②海外展開準備と新規販路開拓重点施策 ③新工場建設用地取得予定 ⅰ 営業関連 ・成長市場、高付加価値製品へのシフト。 ・付加価値を高めたベセルフューザー(薬液注入器)で国内シェアを拡大する。  ・自販体制の構築及び強化。  ・グローバル市場への本格参入に向けた体制構築と新規販路の開拓。 ・泌尿器、消化器分野への新製品の投入と拡販。 ⅱ 生産関連 ・ベセルフューザー(薬液注入器)の安定供給と品質管理の強化。  ・増産及び品質向上に向けた新工場建設用地の取得。  ・新製品の円滑な上市に向けた遅延ない認証取得。 ⅲ 開発関連 ・組織力を強化し市場競争力のある製品の開発。  ・市場ニーズに応える高付加価値製品の開発と既存製品の品質向上。 ⅳ 人財関連  ・自己啓発によるスキルアップの推進。  ・やりがいを持てる職場を作り、全員に能力開発の機会を提供する。 ⅴ 環境関連 ・医療機器プロモーションコードの順守。  ・品質マネジメントシステムに則った品質の維持管理。 (管理部門)基本方針:オーベクスグループの未来を担う人財の育成と活用し、企業価値向上を推進する ⅰ 人材育成と活用への取り組み ・スキルデータベースの構築。   ・階層別研修の実施とスキルアップ支援。 ・グループ間交流プログラムの整備。 ⅱ 業務効率化への取り組み ・業務プロセスの見直しと標準化。   ・情報共有プラットフォームの構築。 ・クラウドサービスやアウトソーシングの活用。 ⅲ 情報配信への取り組み ・ホームページやSNSを利用した情報配信。 ・IR強化(情報配信)と投資家との対話促進。 ⅳ オフィス環境の整備   ・フリーアドレス化及びネットワークインフラ環境の再整備並びにセキュリティ強化。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の経済環境の見通しにつきましては、海外においては長期化するロシア・ウクライナ情勢や中東情勢に加えて、世界的なインフレ傾向や各国の通商政策等の影響を受けて世界経済の減速懸念が高まっております。また国内においては、少子高齢化による人手不足や賃上げの問題、更に、原材料やエネルギー価格の上昇などのコスト増加により、先行きは厳しい状況が継続していくと思われます。 テクノ製品事業においては、既存顧客に加え成長市場である中国ならびにアジア諸国へ積極的な営業活動を進めて参りました。ステーショナリーおよびコスメチック関連事業では急成長するアジア市場での更なる拡販強化、および将来の成長が見込まれる新興地域への営業活動の推進が課題となります。当社独自のコア技術をより深化させ差別化された高付加価値製品を継続的に市場投入することにより、製品ラインアップを強化、充実し、収益性の維持および向上を図ってまいります。また当社グループおよび外部パートナーとの協働も視野に入れ、環境に配慮した製品開発に取り組み、新たな分野への展開を目指します。これらの取り組みによりグローバルマーケットでのオーベクスグループの強固な収益基盤を構築し継続的な成長を通して、持続可能な社会への貢献を目指してまいります。メディカル製品事業では、主力製品であるベセルフューザーや血管造影ガイドワイヤーを中心に技術開発力の強化と基礎技術の研究開発の促進を図るため経営資源を集中し、市場ニーズの変化に的確に対応できる製品を企画開発してまいります。特に当社のコア技術の強みを生かした付加価値の高い製品の開発を目指すとともに、今後普及拡大していく在宅医療分野を視野に、また医療政策の動向に即応した市場性の高い適切な製品展開を図ってまいります。これらの取り組みにより、医療分野での事業基盤の強化を目指してまいります。当社グループは、創業者である渋沢栄一の「論語とそろばん」の精神を学び、更に階層別の社員研修の実施や資格取得の奨励などを充実させる事で、自律精神の高い、且つ専門スキルを有する社員を育成し、経営理念の浸透と経営戦略の実践を推進してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要および経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や現状を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、特に重要な会計上の見積りは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2) 経営成績等の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 経営成績 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率売上高5,387,010千円6,035,997千円648,986千円12.0%営業利益560,648千円841,405千円280,757千円50.1%営業利益率10.4%13.9%3.5ポイント経常利益600,779千円814,030千円213,251千円35.5%経常利益率11.2%13.5%2.3ポイント親会社株主に帰属する当期純利益436,435千円580,136千円143,700千円32.9% 当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ12.0%増の6,035百万円となりました。テクノ製品事業では、アジア地域の売上が好調に推移し、特に付加価値の高い筆記具用ペン先の売上が伸長しました。メディカル製品事業では、国内各地で積極的なプロモーション活動を展開し、シェア拡大に向けて販売活動に注力しました。その結果、国内売上高は前連結会計年度に比べ7.4%増の2,329百万円、海外売上高は15.1%増の3,706百万円となりました。販売費及び一般管理費は売上増加に伴う人件費及び販売活動費の増加などにより前連結会計年度に比べ10.4%増の1,452百万円となり、営業利益は売上の増加により前連結会計年度に比べ50.1%増の841百万円となりました。経常利益は、為替差損の増加がありましたが、営業利益の増加により前連結会計年度に比べ35.5%増の814百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ32.9%増の580百万円となりました。営業利益率は13.9%となり、前年同期比3.5ポイント増加しました。経常利益率は13.5%となり、前年同期比で2.3ポイント増加しました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。(テクノ製品事業) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率外部顧客への売上高3,796,313千円4,334,964千円538,650千円14.2%セグメント利益741,075千円1,060,879千円319,803千円43.2%セグメント利益率19.5%24.5%5.0ポイント テクノ製品事業では、筆記具用サインペン先、コスメチック用ペン先などの筆記具分野や化粧用途の部材を製造販売しております。当連結会計年度は、アジア地域の売上が好調に推移し、特に付加価値の高い筆記具用ペン先の売上が伸長した結果、売上高は前連結会計年度に比べ14.2%増の4,334百万円、セグメント利益は43.2%増の1,060百万円となりました。セグメント利益率は24.5%となり、前連結会計年度に比べ5.0ポイント増加しました。海外売上割合の高いテクノ製品事業では、既存顧客に加え成長市場である中国ならびにアジア諸国へ積極的な営業活動を進めております。しかしながら、海外においては長期化するロシア・ウクライナ情勢や中東情勢に加えて、世界的なインフレ傾向や各国の通商政策等の影響を受けて世界経済の減速懸念が高まっており、更に国内では、原材料やエネルギー価格の上昇、円安の進行などにより経済環境の減速が懸念されます。このような事業環境を背景として、グローバル市場における多様化する顧客ニーズに対応するため高付加価値商品の開発に注力し、省力化および合理化のための設備投資を積極的に行い、生産性向上と販売拡大に努めてまいります。 (メディカル製品事業) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率外部顧客への売上高1,590,697千円1,701,033千円110,335千円6.9%セグメント利益150,196千円123,516千円△26,679千円△17.8%セグメント利益率9.4%7.3%△2.1ポイント メディカル製品事業は、国内各地で積極的なプロモーション活動を展開し、シェア拡大に向けて販売活動に注力しました。その結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ6.9%増の1,701百万円、セグメント利益は17.8%減の123百万円となりました。セグメント利益率は7.3%となり、前連結会計年度に比べ2.1ポイント減少しました。主力製品のベセルフューザーは、麻酔領域および化学療法領域向けの製品が高い評価を得ております。引き続き、公開講座や学会におけるプロモーション活動に努めるとともに、医療従事者との連携強化や取引先との協働による製品開発や新診療分野への拡販を推進し、グローバル市場への展開を準備してまいります。もう1つの主力製品であるガイドワイヤーは、積極的な営業活動の継続と品質の維持、コストダウンに努めてまいります。医療機器メーカーとして、医療機器の販売を通じて患者様の痛みからの解放や健康回復に繋げることが、社会貢献の一環となることと認識しており、今後も医療機器の提供という継続的な社会貢献を通じて、企業価値の向上を図ってまいります。 ② 財政状態 前連結会計年度当連結会計年度増減資産9,721,703千円9,842,848千円121,145千円負債3,465,057千円3,135,047千円△330,009千円純資産6,256,646千円6,707,800千円451,154千円自己資本比率64.4%68.1%3.7ポイント 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ121百万円増加し、9,842百万円となりました。これは主に、現金及び預金102百万円の減少があるものの、仕掛品156百万円、受取手形及び売掛金128百万円などが増加したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べ330百万円減少し、3,135百万円となりました。これは主に、長期借入金340百万円などが減少したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べ451百万円増加し、6,707百万円となりました。主な増加は、親会社株主に帰属する当期純利益580百万円であり、主な減少は、利益剰余金の配当金の支払61百万円であります。自己資本比率は68.1%となり、前連結会計年度に比べ3.7ポイント増加しました。 ③ キャッシュ・フローの状況並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析 前連結会計年度(千円)当連結会計年度(千円)増減額(千円)営業活動によるキャッシュフロー1,054,683637,429△417,254投資活動によるキャッシュフロー△164,645△159,7364,908財務活動によるキャッシュフロー△450,598△561,993△111,394換算差額13,039△5,863△18,902現金及び現金同等物の期首残高2,388,0652,840,544452,478現金及び現金同等物の期末残高2,840,5442,750,379△90,164 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ90百万円減少し、2,750百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、637百万円の資金の増加(前期は1,054百万円の資金の増加)となりました。これは主に、棚卸資産の増加額222百万円、法人税等の支払額212百万円はあるものの、税金等調整前当期純利益818百万円、減価償却費284百万円などがあったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、159百万円の資金の減少(前期は164百万円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出172百万円などがあったことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、561百万円の資金の減少(前期は450百万円の資金の減少)となりました。これは主に、長期借入れによる収入380百万円はあるものの、長期借入金の返済による支出720百万円、自己株式の取得による支出145百万円などがあったことによるものであります。当社グループの主要な資金需要は、製品製造のための原材料費、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社グループの設備投資等に係る投資であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入による資金調達にて対応していくこととしております。また、グループ内での資金管理は当社が一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。 ④ 生産、受注及び販売の実績イ 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)テクノ製品事業4,631,19025.5メディカル製品事業1,771,17211.4合計6,402,36321.2 (注) 1 金額は、販売価格によっております。2 セグメント間取引については、相殺消去しております。 ロ 受注実績受注生産は行っておりません。 ハ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)テクノ製品事業4,334,96414.2メディカル製品事業1,701,0336.9合計6,035,99712.0 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。

事業リスク

  • 海外事業のカントリーリスク
    世界各国への販売や中国に販売拠点を持つため、予期せぬ政治・経済変動、テロ、戦争、感染症などによる社会混乱が業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。特に、海外での事業展開は、国内では直面しない特有のリスクを伴います。
  • 原材料価格と調達リスク
    特殊性の高い原材料を使用しており、国内外の市況や為替レートの変動により原材料価格が上昇した場合、コスト削減や販売価格への転嫁には限界があり、業績に影響が出る可能性があります。また、主要原材料を特定のメーカーから調達しているため、供給中断のリスクも存在します。
  • 販売価格の変動リスク
    メディカル製品事業では、2年ごとの診療報酬改定や市場競争激化による価格下落のリスクがあります。テクノ製品事業でも、グローバル市場での低価格傾向や企業間競争により、大幅な価格下落が発生する可能性があり、これらが業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,367 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 海外事業展開に関するカントリーリスク当社グループの販売先は世界各国にわたり、また中国に販売拠点を有しています。予想できない急激な政治的または経済的変動、テロや戦争などの勃発や感染症などによる社会混乱は、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 人材の確保と育成に関するリスク当社グループは、優秀な人材の確保と育成を行うことが事業継続に必要不可欠であると考えており、将来を担う人材を積極的に採用し育成しております。採用活動の強化や資格取得の奨励並びに階層別研修の実施などの対策を講じておりますが、少子高齢化の進行により労働力人口が著しく低下し、人材の採用および育成が計画通り進まない場合には、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 原材料価格の変動及び調達に関するリスク当社グループは、特殊性の高い原材料を用いて高付加価値製品を製造販売しております。国内および海外市況ならびに為替レートの変動の影響を受けて原材料価格が想定以上に上昇した場合、コスト削減や販売価格への転嫁には限界があるため、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。また、主要原材料は特定のメーカーから調達しており、取引先への供給責任のため、一定量の在庫を確保する対策を講じております。万が一、事故災害による調達中断や原材料の変更、廃盤などにより生産に支障をきたした場合には、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 販売価格の変動に関するリスクメディカル製品事業の属する業界は、2年に1度、診療報酬、薬価及び特定保険医療材料の公定償還価格の改定が行われます。また、市場における企業間競争の激化や技術革新により、大幅な価格下落が発生する可能性があります。生産性向上によるコスト削減などの対策を講じておりますが、万が一、大幅な価格下落が発生した場合には、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。また、テクノ製品事業では、グローバル市場における低価格傾向が続いており生産性向上によるコスト削減などの対策を講じておりますが、市場における企業間競争の激化などにより大幅な価格下落が発生した場合には、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 為替レートの変動に関するリスク当社グループは、為替レートの変動リスクを抑えるため海外売上高の半分以上は円建てによる取引を行っておりますが、それ以外は、外貨建て取引であります。為替レートの変動が大きいと、為替差損が発生し当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは連結財務諸表作成のために在外子会社の財務諸表を円貨に換算しており、為替レートの変動が大きいと当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。当連結会計年度の為替差損は21,340千円(前連結会計年度は、為替差益30,993千円)であります。 (6) 品質問題に関するリスク当社グループは、医薬品医療機器等法の許認可および製品の承認を取得するとともに医療機器の品質マネジメントシステムである国際規格ISO13485:2016に基づき、厳格な品質管理のもとで製品の製造および販売を行っております。万が一、当社製品に関わる品質上の問題があった場合、リスクに応じて自主回収や販売停止、損害賠償に至る恐れがあり、売上の低下またはコスト増などにより、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 環境関連法令への対応に関するリスク当社グループは、日本国内に工場を配置し製造を行っておりますが、環境、化学物質、安全衛生などの法規制の改正や強化が進んでおります。当社グループはこれらの法規制の改正に対応するため、講習会への参加などによる法規制に関する情報収集に加え、環境配慮のための設備導入などに取り組んでおります。また、工場などの操業に関わる規制を遵守するとともに、環境への負の影響につきましては目標を掲げその低減に取り組んでおりますが、これらの規制が想定外に厳しくなった場合は、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 情報セキュリティに関するリスク当社グループは、情報セキュリティおよび情報保護を経営の最重要課題の一つとして捉え、情報セキュリティ基本方針を定め、セキュリティ体制の強化や社員教育などを通じてシステムとデータの保守・管理等の対策を講じておりますが、万が一、セキュリティインシデントの発生や、災害等によるネットワークの中断などにより、事業活動に支障をきたした場合には、当社グループの業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害に関するリスク当社グループは、地震、台風等の自然災害や火災等の事故災害が発生した場合、当社グループの拠点の設備等の損壊や電力等の供給困難により、一部または全部の操業が中断し、生産および出荷が遅延する可能性があります。BCP計画を策定し、安否確認システムの導入や防災訓練などの対策を講じておりますが、万が一、災害による設備等の修復に多額の費用が発生した場合、当社グループの事業、業績および財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。

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