2922

なとり(2922)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

食料品 食品

事業の概要

  • 主力事業
    なとりグループは、おつまみを中心とした食品の製造と販売を主な事業としています。スーパーやコンビニなどで見かける「チーズ鱈」や「ペンシルカルパス」など、幅広い種類の珍味や加工食品を製造し、消費者に提供することで収益を得ています。
  • 不動産賃貸事業
    食品製造販売事業の他に、不動産の賃貸も行っています。これは、保有する不動産を他社に貸し出すことで家賃収入を得る事業で、安定的な収益源の一つとなっています。
  • グループ構成
    なとりグループは、親会社であるなとり株式会社と、5つの子会社、1つの関連会社で構成されています。これらの会社が連携して、食品製造販売と不動産賃貸の二つの事業を展開し、グループ全体の収益を上げています。
出典: FY2023 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 食品製造販売事業
    おつまみを中心とした食料品の製造と販売を行う事業です。売上高は484億6,372万8千円、営業利益は16億6,964万8千円と、なとりグループの収益の大部分を占める主力事業であり、多様な商品を全国の消費者に提供しています。
  • 不動産賃貸事業
    保有する不動産を他社に貸し出すことで賃料収入を得る事業です。売上高は4億2,878万2千円、営業利益は2億9,911万2千円であり、食品事業に比べ規模は小さいものの、安定した収益源としてグループの経営を支えています。
  • セグメント区分
    なとりグループの事業は、食品製造販売と不動産賃貸の2つのセグメントに明確に区分されています。これにより、各事業の業績を個別に把握し、それぞれの事業特性に応じた経営戦略を立てることが可能となっています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
GroceryManufacturingAndSellingBusiness 地域 485 17 3.4%
RealEstateRentBusiness 地域 4 3 69.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2023|199 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社5社及び関連会社1社を連結対象会社として構成されており、おつまみを中心とした食料品全般にわたる食品製造販売事業及び不動産賃貸事業を主な内容として事業活動を展開しております。当社及び当社の関係会社の当該事業における位置付け及びセグメントとの関連は、概ね次の事業の系統図のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
原材料価格の値上がり影響を自助努力で取り戻せない場合、製品の価格改定や規格変更を実施
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
長年の事業活動で培われた「なとり」ブランドと、安全・安心な商品提供体制
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:原材料や資材の調達 / 為替相場変動 / 商品開発の成否などによる既存商品・ブランドの劣化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

「おつまみ」市場における長年のブランド認知度と、長年にわたり培ってきた「なとり」ブランドへの信頼感は、新規参入障壁となる。特に、長年愛されるロングセラー商品(例:チータラ)は、消費者の購買行動に影響を与える無形資産と言える。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

おつまみ市場において、消費者は価格や気分、セール品などにより比較的容易にブランドを乗り換える傾向がある。特定のブランドへの強いこだわりを持つ消費者は限定的であり、スイッチング・コストは低いと考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

なとりの事業モデルには、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるようなネットワーク効果は存在しない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営で培われた調達力や製造ノウハウにより、一定のコスト競争力は有していると考えられる。しかし、原材料価格の変動や競合他社との価格競争により、絶対的なコスト優位を確立しているとは言い難い。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内のおつまみ市場において、一定のシェアを確保しており、規模の経済による効率的な生産・販売体制を構築している。しかし、市場全体が成熟しており、さらなる規模の拡大による圧倒的な優位性の確立は限定的。

  • ブランド力と商品開発力
    長年にわたり「なとり」ブランドで親しまれてきたおつまみは、消費者からの認知度が高く、強いブランド力を持っています。また、市場の変化や消費者の嗜好に合わせて新商品を開発し続けることで、既存商品の魅力を高め、顧客の支持を得ています。
  • 多様な商品ラインナップ
    いか、チーズ、牛肉、ナッツ、梅など、多岐にわたる原材料を使用した幅広いおつまみ商品を展開しています。これにより、様々な顧客層のニーズに応え、市場での競争力を維持しています。
  • 品質管理体制
    食品の安全性を最重要課題と認識し、原材料の調達から製造、販売に至るまで厳格な品質管理を行っています。国際規格FSSC22000の導入や食品安全統括委員会の設置により、安全・安心な商品提供を徹底し、顧客からの信頼を獲得しています。
出典: FY2023 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループの経営理念は「自由闊達にして公正で節度ある企業活動により、食文化の創造と発展を通して、顧客満足・株主還元・社会貢献の実現を図り、社会的に価値ある企業として、この会社に係わるすべての人が誇りを持てる会社を目指す」であります。この経営理念のもと、「素材の風味を活かし、生産・流通・販売において温度帯にとらわれず、手軽に食べられ、様々な食シーンにマッチする、楽しさの演出に欠かせないおつまみをお客様にお届けします。」をミッションとし、「ひとつまみの幸せ。」を企業メッセージとして、「おつまみ」事業の維持・拡大及び収益力の強化に努めております。 (2) 中期的な経営戦略世界的な原材料価格の高騰や、エネルギー価格等の諸物価の上昇、米国の通商政策の影響等による急激な為替変動の懸念など、依然として先行き不透明な状況が想定されます。 中期経営計画第75期(2023年3月期)から第80期(2028年3月期)までを対象期間とする第6次中期経営計画「Next Value up for 80」の3年目であった第77期(2024年4月1日~2025年3月31日)は、世界的な原材料価格の高騰や、エネルギーをはじめとした様々なコストの上昇、為替相場の変動、不安定な国際情勢など、当社グループを取り巻く事業環境の変化に対応しながら、第80期ビジョン「私たちは、『“もっと”おいしく、楽しく、ワクワクするおつまみをお届けする会社』を目指していきます。」を掲げ、時代の変化と共に多様化している「お客様が感じる様々な楽しさ」にお応えしていくため、3つの重点戦略に全社一丸となって取り組んでまいりました。 重点戦略「1.新しい楽しさをもった『おつまみ』の提供によりなとりファンの拡大を目指します」では、お客様の購買意欲を刺激することによって珍味売場の活性化を図るべく、期間限定品・期間限定パッケージ・販促キャンペーン等に積極的に取り組みました。具体的には、「チーズinかまぼこ クレヨンしんちゃんパッケージ」等のコラボ商品を発売し、チータラ®をホットプレートで焼くレシピ提案や、鍋の具材として提案する特設の売場を展開するなど、おつまみと比較的馴染みの薄い新たなお客様の開拓に努めました。また、チーズ鱈®・ジャッキーカルパス®・うまいか等の期間限定フレーバーの継続的な投入など、既存のお客様を中心に据えた販売促進策にも積極的に取り組みました。また、2025年の「2月23日 チーズ鱈®の日」には、本社を置く東京都北区でお客様参加型のサンプリングイベントを初開催するとともに、全国で チーズ鱈®の日関連の売場展開と店頭販促を実施し、ご好評をいただきました。重点戦略「2.すべての人材が活躍でき働きがいのある職場づくりを目指します」では、職場内での良好なコミュニケーションを図るため1on1ミーティングを全社的に実施し、定着化を図りました。人事制度面においては、2024年3月期に拡充したメンタルヘルスを含む健康相談窓口や年間休日日数、有給休暇制度、新設した産休育休復帰祝金などの制度の周知・活用推進を行いました。コンプライアンスにおいては外部講師も招へいし、内部通報制度の浸透や各ハラスメントの対策を講じております。また、人材育成面においては、2024年3月期に刷新した入社10年目までの研修プログラムの実行・改善に加え、従業員の自己啓発・自己研鑽を後押しするために補助金を充実させた通信教育の受講推奨など、各種の取り組みを着実に実行いたしました。重点戦略「3.SDGsへの取り組みとガバナンスの強化を目指します」では、SDGsへの取り組みのスローガン「創ろう 未来あるおつまみ」と基本方針「おつまみを通して持続可能な環境と社会の実現に貢献します」に沿って、二酸化炭素排出量の削減については、埼玉第二工場・函館なとりに続き3ヵ所目の太陽光発電設備を2025年4月より子会社の「メイホク食品」で稼働開始し、本社ビルの照明器具のLED化などを積極的に進めました。また、社会貢献の取り組みの1つである埼玉第二工場の工場見学については、最繁忙期の12月を除き毎月開催し、第77期末迄にのべ約1,400名の方々にご来場いただいたことに加え、遠方の方もお楽しみいただけるよう工場見学をバーチャル体験いただけるコンテンツを当社ウェブサイトにて提供開始いたしました。その他の取り組みについては、下記URLのサステナビリティ報告書をご参照ください。https://www.natori.co.jp/corporate/sustainability/report.html 第78期(2025年4月1日~2026年3月31日)は中期経営計画「Next Value up for 80」の4年目として、引き続き3つの重点戦略に全社一丸となって取り組み、より一層の収益力向上のための諸施策等を進め、更なる成長を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標当社は、収益力の観点から売上高営業利益率、株主重視の観点からROEをそれぞれ向上すべく常に意識した経営を進めております。なお、2026年3月期は、連結売上高500億円、連結営業利益18億円を目指しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループが対処すべき主な課題は、以下のとおりであります。世界的な原材料価格の高騰や、エネルギー価格等の諸物価の上昇、米国の通商政策の影響等による急激な為替変動の懸念など、依然として先行き不透明な状況が想定されます。次期の連結業績の見通しにつきましては、売上高500億円(前年同期比2.3%増)、営業利益18億円(同8.6%減)、経常利益18億30百万円(同9.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12億70百万円(同6.1%減)を計画しております。 2026年3月期の連結業績予想(2025年4月1日~2026年3月31日) 2025年3月期 実績2026年3月期 予想増減率 百万円百万円%売  上  高48,89250,0002.3営 業 利 益1,9681,800△8.6経 常 利 益2,0251,830△9.6親会社株主に帰属する 当期純利益1,3521,270△6.1 売上高につきましては、市場環境に対応した継続的な新製品の投入と市場定着を図るとともに、きめ細かな販売促進策に取り組み、インストアシェアアップと新規開拓を進めることで、引き続き増収を見込んでおります。利益につきましては、売上拡大を図るとともに、プロダクトミックスの改善、コストコントロールの徹底、一部製品の価格改定交渉等を進めて参りますが、不安定な為替市場や原材料価格の上昇に加え、2024年度に本格稼働した新基幹システム関連や物流・動力燃料費の増加、人材確保のための賃上げ等を想定しており、減益を見込んでおります。次期のキャッシュ・フローにつきましては、増収をベースに在庫水準、債権債務等のきめ細かい管理に努め営業キャッシュ・フローの向上に注力いたします。投資活動によるキャッシュ・フローは、増産・商品の安全安心対策・合理化のための設備増強、老朽化設備の更新などを予定しており、更なる事業規模の拡大と企業体質の強化に取り組んでまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループの経営理念は「自由闊達にして公正で節度ある企業活動により、食文化の創造と発展を通して、顧客満足・株主還元・社会貢献の実現を図り、社会的に価値ある企業として、この会社に係わるすべての人が誇りを持てる会社を目指す」であります。この経営理念のもと、「素材の風味を活かし、生産・流通・販売において温度帯にとらわれず、手軽に食べられ、様々な食シーンにマッチする、楽しさの演出に欠かせないおつまみをお客様にお届けします。」をミッションとし、「ひとつまみの幸せ。」を企業メッセージとして、「おつまみ」事業の維持・拡大及び収益力の強化に努めております。 (2) 中期的な経営戦略世界的な原材料価格の高騰や、エネルギー価格等の諸物価の上昇、米国の通商政策の影響等による急激な為替変動の懸念など、依然として先行き不透明な状況が想定されます。 中期経営計画第75期(2023年3月期)から第80期(2028年3月期)までを対象期間とする第6次中期経営計画「Next Value up for 80」の3年目であった第77期(2024年4月1日~2025年3月31日)は、世界的な原材料価格の高騰や、エネルギーをはじめとした様々なコストの上昇、為替相場の変動、不安定な国際情勢など、当社グループを取り巻く事業環境の変化に対応しながら、第80期ビジョン「私たちは、『“もっと”おいしく、楽しく、ワクワクするおつまみをお届けする会社』を目指していきます。」を掲げ、時代の変化と共に多様化している「お客様が感じる様々な楽しさ」にお応えしていくため、3つの重点戦略に全社一丸となって取り組んでまいりました。 重点戦略「1.新しい楽しさをもった『おつまみ』の提供によりなとりファンの拡大を目指します」では、お客様の購買意欲を刺激することによって珍味売場の活性化を図るべく、期間限定品・期間限定パッケージ・販促キャンペーン等に積極的に取り組みました。具体的には、「チーズinかまぼこ クレヨンしんちゃんパッケージ」等のコラボ商品を発売し、チータラ®をホットプレートで焼くレシピ提案や、鍋の具材として提案する特設の売場を展開するなど、おつまみと比較的馴染みの薄い新たなお客様の開拓に努めました。また、チーズ鱈®・ジャッキーカルパス®・うまいか等の期間限定フレーバーの継続的な投入など、既存のお客様を中心に据えた販売促進策にも積極的に取り組みました。また、2025年の「2月23日 チーズ鱈®の日」には、本社を置く東京都北区でお客様参加型のサンプリングイベントを初開催するとともに、全国で チーズ鱈®の日関連の売場展開と店頭販促を実施し、ご好評をいただきました。重点戦略「2.すべての人材が活躍でき働きがいのある職場づくりを目指します」では、職場内での良好なコミュニケーションを図るため1on1ミーティングを全社的に実施し、定着化を図りました。人事制度面においては、2024年3月期に拡充したメンタルヘルスを含む健康相談窓口や年間休日日数、有給休暇制度、新設した産休育休復帰祝金などの制度の周知・活用推進を行いました。コンプライアンスにおいては外部講師も招へいし、内部通報制度の浸透や各ハラスメントの対策を講じております。また、人材育成面においては、2024年3月期に刷新した入社10年目までの研修プログラムの実行・改善に加え、従業員の自己啓発・自己研鑽を後押しするために補助金を充実させた通信教育の受講推奨など、各種の取り組みを着実に実行いたしました。重点戦略「3.SDGsへの取り組みとガバナンスの強化を目指します」では、SDGsへの取り組みのスローガン「創ろう 未来あるおつまみ」と基本方針「おつまみを通して持続可能な環境と社会の実現に貢献します」に沿って、二酸化炭素排出量の削減については、埼玉第二工場・函館なとりに続き3ヵ所目の太陽光発電設備を2025年4月より子会社の「メイホク食品」で稼働開始し、本社ビルの照明器具のLED化などを積極的に進めました。また、社会貢献の取り組みの1つである埼玉第二工場の工場見学については、最繁忙期の12月を除き毎月開催し、第77期末迄にのべ約1,400名の方々にご来場いただいたことに加え、遠方の方もお楽しみいただけるよう工場見学をバーチャル体験いただけるコンテンツを当社ウェブサイトにて提供開始いたしました。その他の取り組みについては、下記URLのサステナビリティ報告書をご参照ください。https://www.natori.co.jp/corporate/sustainability/report.html 第78期(2025年4月1日~2026年3月31日)は中期経営計画「Next Value up for 80」の4年目として、引き続き3つの重点戦略に全社一丸となって取り組み、より一層の収益力向上のための諸施策等を進め、更なる成長を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標当社は、収益力の観点から売上高営業利益率、株主重視の観点からROEをそれぞれ向上すべく常に意識した経営を進めております。なお、2026年3月期は、連結売上高500億円、連結営業利益18億円を目指しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループが対処すべき主な課題は、以下のとおりであります。世界的な原材料価格の高騰や、エネルギー価格等の諸物価の上昇、米国の通商政策の影響等による急激な為替変動の懸念など、依然として先行き不透明な状況が想定されます。次期の連結業績の見通しにつきましては、売上高500億円(前年同期比2.3%増)、営業利益18億円(同8.6%減)、経常利益18億30百万円(同9.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12億70百万円(同6.1%減)を計画しております。 2026年3月期の連結業績予想(2025年4月1日~2026年3月31日) 2025年3月期 実績2026年3月期 予想増減率 百万円百万円%売  上  高48,89250,0002.3営 業 利 益1,9681,800△8.6経 常 利 益2,0251,830△9.6親会社株主に帰属する 当期純利益1,3521,270△6.1 売上高につきましては、市場環境に対応した継続的な新製品の投入と市場定着を図るとともに、きめ細かな販売促進策に取り組み、インストアシェアアップと新規開拓を進めることで、引き続き増収を見込んでおります。利益につきましては、売上拡大を図るとともに、プロダクトミックスの改善、コストコントロールの徹底、一部製品の価格改定交渉等を進めて参りますが、不安定な為替市場や原材料価格の上昇に加え、2024年度に本格稼働した新基幹システム関連や物流・動力燃料費の増加、人材確保のための賃上げ等を想定しており、減益を見込んでおります。次期のキャッシュ・フローにつきましては、増収をベースに在庫水準、債権債務等のきめ細かい管理に努め営業キャッシュ・フローの向上に注力いたします。投資活動によるキャッシュ・フローは、増産・商品の安全安心対策・合理化のための設備増強、老朽化設備の更新などを予定しており、更なる事業規模の拡大と企業体質の強化に取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況当連結会計年度における国内経済は、雇用・所得環境の改善が続き、物価上昇の影響を受けつつも個人消費やインバウンド需要を中心に経済活動に回復の動きが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や、米国の新政権移行などの国際情勢の変化に加え、円安による原材料価格の上昇や物価上昇による消費の減速懸念などが続いており、先行き不透明な状況が広がっております。食品業界では、急激な原材料価格の上昇に対して、やむを得ず、商品の価格改定をお客様とお得意先のご理解をいただきながら取り組んでおります。このため値上げした商品の販売数量が一時的に落ち込む等の影響が見られましたが、各メーカーは食シーンの変化に応じた商品の提供に取り組んでおります。この様な状況の中、当社グループは売上面では、主力製品の販売促進策等に引き続き取り組んだことに加え、お酒のおつまみ用途だけでなくおやつ需要にも適した新製品の導入と市場定着を図ったことで水産加工製品、チルド製品、酪農加工製品を中心に売上が伸長し、増収となりました。利益面では、一部製品の価格改定の浸透や、コストコントロールの徹底、売上増、プロダクトミックスの改善等の諸施策を講じ成果が上がりましたが、円安を含む原材料価格の更なる値上がり影響に加え、基幹システムの刷新に伴う費用などの増加もあり、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。この結果、当連結会計年度の売上高は、488億92百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は19億68百万円(同7.4%減)、経常利益は20億25百万円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億52百万円(同3.4%減)となりました。なお、前連結会計年度は当社の持分法適用関連会社であった南京名紅旺食品有限公司の出資持分の譲渡に伴う関係会社出資金売却益4億22百万円を特別利益に、2024年度に稼働した新基幹システムのパッケージソフトウェアについて、今後使用しない機能等に係る減損損失5億28百万円を特別損失にそれぞれ計上しております。 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)金額構成比金額構成比 百万円%百万円%百万円%売  上  高47,578100.048,892100.01,3132.8売 上 総 利 益10,14721.310,31021.11631.6販売費及び一般管理費8,02216.88,34217.13194.0営 業 利 益2,1254.51,9684.0△156△7.4経 常 利 益2,1624.52,0254.1△136△6.3親会社株主に帰属する当期純利益1,4002.91,3522.8△48△3.4 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 売上高営業利益前連結会計年度当連結会計年度増減率前連結会計年度当連結会計年度増減率金額金額金額利益率金額利益率 百万円百万円%百万円%百万円%%食品製造販売事業47,15548,4632.81,8603.91,6693.4△10.3不動産賃貸事業4234281.326462.529969.813.1合計47,57848,8922.82,1254.51,9684.0△7.4 セグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。区 分前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率金額構成比金額構成比食品 製 造 販 売 事 業 百万円 %百万円 %百万円 %水 産 加 工 製 品19,669 41.320,197 41.3528 2.7畜 肉 加 工 製 品8,787 18.58,910 18.2123 1.4酪 農 加 工 製 品8,658 18.28,894 18.2235 2.7農 産 加 工 製 品1,941 4.12,063 4.2122 6.3素 材 菓 子 製 品2,465 5.22,561 5.395 3.9チ ル ド 製 品1,548 3.22,012 4.1464 30.0そ の 他 製 品4,085 8.63,823 7.8△261 △6.4計47,155 99.148,463 99.11,308 2.8不動産賃貸事業計423 0.9428 0.95 1.3売上高合計47,578 100.048,892 100.01,313 2.8 (食品製造販売事業)売上高を製品群別に分類しますと、水産加工製品は、「クレヨンしんちゃん」とコラボした期間限定パッケージの「チーズinかまぼこ」や、おやつにもお酒のおつまみにも最適な「味付けいか耳チップ」、魚のすり身を薄く伸ばしふんわりと焼き上げた「お徳用 味付焼きかまぼこ」、いかの姿フライ、うまいか、揚物製品の期間限定品「かつや監修 おっきなカツっ!全力かつやソースカツ丼風味」などが売上を伸ばし、増収となりました。畜肉加工製品は、チキンでつくったジャーキーの新製品「ついついチキン フライドチキン風味」や「お得なおつまみビーフジャーキー」などのジャーキー製品及び、1本1本個包装された便利な小分けタイプの「18本入りペンシルカルパス」や華やかな香りが後を引く新製品「山椒サラミ」などのドライソーセージ製品が伸長し、増収となりました。酪農加工製品は、「チーズ鱈® の日プレゼントキャンペーン」等の販促効果に加え、カルビーとコラボした期間限定品「チータラ® サッポロポテトバーべQあじ風味」や、夏季の期間限定品「チータラ® 塩えだ豆味」などのチーズ鱈®製品が売上を伸ばし、増収となりました。農産加工製品は、食べきりサイズのナッツ製品「JOLLYPACK」シリーズなどの売上が伸長し、増収となりました。素材菓子製品は、梅のすっぱさとほどよい甘みが楽しめる新製品「梅ぼしシート」や、新製品「ねりうめ しそ風味」などの飴製品が売上を伸ばし、増収となりました。チルド製品は、「ちいかわ」とコラボした期間限定パッケージ等の販促効果もあり、「なめらか チータラ®」シリーズなどのチルド チーズ鱈®製品が好調に推移したことに加え、フードパック製品の売上が増加し、増収となりました。その他製品は、前期において節約志向に対応すべく拡充したお買い得なセット商品の数を戦略的に絞り込んだ影響もあり、アソート製品の売上が伸び悩み、減収となりました。以上の結果、食品製造販売事業の売上高は484億63百万円(同2.8%増)、営業利益は16億69百万円(同10.3%減)となりました。   (不動産賃貸事業)売上高は4億28百万円(同1.3%増)、営業利益は2億99百万円(同13.1%増)となりました。 (2) 財政状態の状況 前連結会計年度当連結会計年度増減額資産合計(百万円)43,43841,572△1,866負債合計(百万円)18,36415,359△3,004純資産合計(百万円)25,07426,2121,138自己資本比率(%)57.763.15.4 当連結会計年度末の連結総資産は、415億72百万円(前連結会計年度末比18億66百万円減)となりました。その主な内訳は、下記の通りであり、資産の圧縮が進んだ結果であります。「資産の部」では、現金及び預金が15億70百万円減少し、未収入金が6億89百万円減少しました。未収入金の減少は前連結会計年度に当社の持分法適用関連会社であった南京名紅旺食品有限公司の出資持分の譲渡に伴うものが、当連結会計年度は無くなったためです。「負債の部」では、借入金は返済が進み10億91百万円減少し、金融機関の休業日の影響により支払手形及び買掛金は9億88百万円減少しました。結果、負債は153億59百万円(同30億4百万円減)となりました。「純資産の部」では、配当金の支払いはありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が10億50百万円増加しました。結果、純資産は262億12百万円(同11億38百万円増)となりました。以上を受けて、自己資本比率は、前連結会計年度末比5.4ポイント増加の63.1%となっております。 (3) キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度当連結会計年度 百万円百万円営業活動によるキャッシュ・フロー6,480342投資活動によるキャッシュ・フロー△89120財務活動によるキャッシュ・フロー△1,513△1,933現金及び現金同等物の期末残高5,7894,218 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ15億70百万円減少し、42億18百万円となりました。当社は、棚卸資産等のバランスシートの改善と営業キャッシュ・フローの確保が資本収益性を高める要点として取り組んでおります。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、3億42百万円の収入(前年同期は64億80百万円の収入)となりました。主に、税金等調整前当期純利益が19億90百万円あった一方で、仕入債務が8億58百万円減少、法人税等の支払額が9億円あったこと等によるものです。 なお、売上債権及び仕入債務の減少額、その他には前連結会計年度末日が金融機関の休日であった影響によるものが含まれており、これらが前連結会計年度末日に決済されたものとして処理した場合、営業活動におけるキャッシュ・フローは、15億58百万円の収入(同52億64百万円の収入)となります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、20百万円の収入(同8億91百万円の支出)となりました。主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出が5億9百万円あった一方で、関係会社出資金の売却による収入が5億79百万円あったこと等によるものです。 この結果、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュフローは3億62百万円の収入(同55億88百万円の収入)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、19億33百万円の支出(同15億13百万円の支出)となりました。主に、短期借入金の返済による支出が6億21百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出が5億39百万円あったこと等によるものです。 2026年3月期のキャッシュ・フローにつきましては、増収をベースに在庫水準、債権債務等のきめ細かい管理に努め営業キャッシュ・フローの向上に注力いたします。投資活動によるキャッシュ・フローは、増産・商品の安全安心対策・合理化のための設備増強、老朽化設備の更新などを予定しており、更なる事業規模の拡大と企業体質の強化に取り組んでまいります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (繰延税金資産)将来の事業計画に基づき、課税所得が十分に確保され、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに基づいており、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じて見積りが減少した場合には、繰延税金資産の取り崩しを行う可能性があります。 (退職給付費用及び退職給付債務)退職給付費用及び債務について、割引率、昇給率等の数理計算上の前提条件に基づき算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合には、その影響は将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される退職給付費用及び債務に影響を及ぼす可能性があります。 (固定資産の減損)固定資産のうち減損の兆候のある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じて見積りが減少した場合には、減損損失が必要となる可能性があります。 (5) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの運転資金需要は主に、原材料調達のほか、製造経費や販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、長期の資金需要は、食品メーカーとしての生産設備、研究開発、情報システムなどの成長投資等によるものであります。運転資金及び長期資金は、主として営業活動によって得られた自己資金を充当し、必要に応じて借入金などによる調達を実施いたします。また、当社グループの資金は、当社が全体を管理することにより、資金効率の向上を図っております。配当政策につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりであります。なお、2026年3月期における重要な資本的支出につきましては、埼玉工場をはじめとする各工場の増産・合理化設備の導入や老朽化設備の入替など、総額14億円の設備投資を予定しております (6) 生産、受注及び販売の実績① 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)食品製造販売事業水産加工製品17,147104.7畜肉加工製品7,339100.2酪農加工製品6,06391.6農産加工製品901137.9素材菓子製品1,98482.5チルド製品1,413185.0その他製品2,116125.0計36,966103.1合計36,966103.1 (注) 1.金額は、製造原価によるものであります。2.不動産賃貸事業においては、該当事項はありません。 ② 受注実績当社グループ(当社及び連結子会社)は、受注予測による見込生産を行っているため、該当事項はありません。 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績については、「(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。なお、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)三菱食品株式会社7,17115.17,16214.7株式会社山星屋5,80112.25,91512.1コンフェックス株式会社5,38411.35,81811.9株式会社髙山5,51611.65,27810.8 (7) 経営成績に重要な影響を与える要因現在の当社グループを取り巻く環境は、「少子高齢化を背景とした珍味顧客の高齢化や低年齢層の減少」「消費者ニーズの多様化による業種業態を超えた食品売場のボーダレス化」など、需要構造が徐々に変わってきております。これに対して、当社グループといたしましては、新たな発想による新しいおつまみの開発やおつまみ加工技術を活用し、珍味売り場向けの水産加工製品、畜肉加工製品、酪農加工製品を中心に、珍味外売り場向けの素材菓子製品、チルド製品などの開発も積極的に行い、新しい需要を創造し、成熟型社会に対応した企業基盤の確立に取り組んでおります。当面の課題としては、世界的な原材料価格の高騰や、エネルギー価格等の諸物価の上昇、米国の通商政策の影響等による為替円安の懸念などであります。製品の価格改定や規格変更、コストコントロールの徹底、売上増、プロダクトミックスの改善などの対策を検討しておりますが、更なる値上げなどが発生し、当社グループの企業努力の限界を超えた場合、企業収益を圧迫することがあります。また、食の安全を確保するための法令改正や指導が行われた場合、追加設備投資あるいは費用などにより財政状態及び経営成績に重要な影響が生じる場合もあります。これらにつきましては、「3 事業等のリスク」に記載いたしましたのでご参照ください。 経営方針・経営戦略につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載いたしましたのでご参照ください。 (8) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載いたしましたのでご参照ください。

事業リスク

  • 原材料価格の変動
    いかなどの水産品、チーズなどの酪農品、ナッツ類などの農産品といった多岐にわたる原材料を国内外から調達しており、その約6割が海外に依存しています。気候変動や世界的な需給バランス、為替相場の変動により原材料価格が高騰した場合、製造コストが増加し、会社の利益を圧迫する可能性があります。
  • 食品の安全性問題
    食品を扱う企業として、原材料の異物混入や家畜疫病の発生、製造過程での問題など、食品の安全性に関わる事態が発生するリスクがあります。万が一、このような問題が起きた場合、商品の回収や販売停止、ブランドイメージの低下により、売上の減少や費用増加につながる可能性があります。
  • 為替相場の変動
    原材料の約4割が為替変動の影響を受ける海外からの調達であるため、為替相場が急激に変動すると、原材料の仕入れコストが大きく変動します。特に円安が進行した場合、輸入コストが増大し、会社の経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|5,585 文字
3 【事業等のリスク】(1) 当社のリスクマネジメント体制当社は、当社グループの事業活動に関する様々なリスクの管理を所轄するリスク管理委員会を設置し、原則、毎月開催しております。委員会では、リスクの抽出とその対応策を策定するとともに、リスクマネジメントシステムが有効に機能しているかどうかの検証・評価を行っております。当連結会計年度は、特にいか原料の不漁・価格高騰への対応や、ロシア・ウクライナ情勢の影響やカントリーリスクを踏まえた事業継続のための具体策について検討し対応を進めております。また、サステナビリティに関しましては「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ ③ リスク管理」をご参照ください。 (2) 事業等のリスク経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。以下は、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、当該事項の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 原材料や資材の調達「⑬ ロシア・ウクライナ情勢の影響」も併せてご参照ください。(経営の影響度:大、発生の可能性:高、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます)当社は、食品の原材料・資材として、いかなどの水産品、チーズなどの酪農品、牛肉などの畜産品、ナッツ類・梅などの農産品、あるいは包装材料など、幅広く使用しており、その調達先も多岐にわたっています。これらの調達にあたっては、気候変動による自然環境や世界的な食糧需給構造の変化、生産・調達先である企業の経営状況、輸入関税の変動、環境や人権に配慮した原材料の調達等により、調達量及びコストが変動することが予想されます。原材料価格の値上がり影響を自助努力だけでは取り戻せない場合は、お得意先のご理解をいただきながら製品の価格改定や規格変更を実施いたします。また、安定的に調達するため、持続可能な原材料の調達への切り替えに取り組むと共に、特定の原材料、生産品、仕入先に多く依存することを避け、在庫管理などの対応を行っておりますが、総資産に占める原材料及び貯蔵品の比率や、製造原価に占める原材料価格の比率が高いため、原材料価格が高騰した場合や予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 原材料の安全性(経営の影響度:大、発生の可能性:低、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます)当社グループは、食品の安全性を経営上の最重要課題の1つと認識しており、トレーサビリティーの推進、仕入先への指導・多様化、的確な業務処理を徹底しております。しかし、鳥インフルエンザや豚熱など家畜疫病の発生、有害物質や異物の混入等、食品の安全に関する事態が発生した場合、生産・調達先の変更等に伴うコスト増加が予想されます。想定を超える事態あるいは会社としての対応を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 商品の安全・安心(経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(2)品質向上と新製品開発によってお客様の満足度をさらに高めます)当社グループは、食品の製造・販売を主たる事業としており、全従業員が食品会社に従事していることを認識し、お客様の立場に立って、原材料の仕入れから販売までを安全・安心に行うことを徹底しております。万が一、品質や安全性が疑われる問題が発生した場合、当社商品の回収や販売停止など、品質の信頼性を維持するための売上減少と費用増加が予想されます。商品の安全・安心を担保するために、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格FSSC22000を導入しており、部門横断の食品安全統括委員会を原則、毎月開催し、商品クレームや事故の未然防止のため、工場職場との緊密な連携によってリスクを予見し摘み取る活動や、商品表示の適正化に取り組んでおります。また、いわゆる「フード・ディフェンス」の考え方を取り入れ、意図的な異物混入を防御すると共に異常が無いことを証明できる体制を整備し、常にお客様に信頼される安全・安心な商品を提供するために原料仕入から生産現場、店頭に並ぶまでの衛生管理や履歴管理を徹底しております。これらの取り組みを今後も深化させてまいりますが、想定を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 為替相場変動(経営の影響度:大、発生の可能性:高、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます)当社原材料のうち、海外に依存しているものは全体の約6割あります。特に為替変動の影響を受けるものは全体の約4割です。各原材料の複数通貨建の購買体制の構築や、一部原料の調達先の国内回帰、海外への輸出拡大など為替リスクを極小化するよう努めておりますが、そのリスクは当社に帰属いたします。米国の通商政策の影響などにより、為替相場が急激に変動した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制(経営の影響度:大、発生の可能性:低、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(2)品質向上と新製品開発によってお客様の満足度をさらに高めます)当社及びグループ企業の一部は食品製造販売会社であり、食品表示法、食品衛生法、製造物責任法、容器包装リサイクル法、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法、工場設備に関係する諸法律などの制約を受けます。万が一、これらの法律あるいは新たに当社グループの事業に関係する法律が改訂あるいは制定される等の理由により、対応できず法令違反や規制に反した行動等が発生した場合、法令による処罰、社会的制裁を受けることもありえます。各主管部門と法務部門が連携し、関連諸法規の遵守に万全の体制で臨んでおりますが、期限までに対処できない事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 天災や感染症の流行、大規模イベント等、不測の事態(経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます)震災や台風等の天災に伴う当社事業所の損壊や、物流網の遅滞、原材料の調達不足、電力の使用制限による工場の生産能力及び生産性の低下、風評被害の発生、サプライチェーンの寸断、交通網の麻痺による従業員の通勤不能、大規模イベントに伴う物流網の制約・混乱等により、当社の仕入、生産、販売において予期しえない事態が起こることもありえます。日頃より仕入先の分散を実施するなど、リスクを極小化するよう努めておりますが、会社としての対応を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、世界規模の感染症の蔓延による社会的混乱が発生した場合においては、当社グループは顧客、取引先及び従業員の安全を第一に考えて感染防止策を徹底すると同時に、事業活動の継続、商品の供給責任をできる限り果たせるよう努めてまいりますが、予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 商品開発の成否などによる既存商品・ブランドの劣化(経営の影響度:中、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(1)クリエイティブな発想とチャレンジ精神で新素材・新技術を活用し、幅広いお客様を開拓します)お客様の嗜好の多様性や健康志向の高まり、国内の少子高齢化、購買パターンの変化、売場のボーダレス化等、市場の変化にいかに迅速に対応し、お客様のニーズにマッチした商品を開発できるかが、当社グループが事業成長を続けていくために重要な課題となっております。おつまみ業界におきましては、競争が一層激しくなっており既存品のみではシェア・売上低下は避けられない状況にあります。このような状況に対処すべく、新商品開発の強化と既存品のリニューアルなどでシェアを維持・拡大しながら売上の伸張を図っておりますが、お客様のニーズに応えられる商品を提供できなかった場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ カントリーリスク「⑬ ロシア・ウクライナ情勢の影響」も併せてご参照ください。(経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます)当社は、世界の各地から原材料を輸入し、海外の協力工場で加工しているほか、海外への商品輸出も行っています。各国の法令・規制の変化、テロ・戦争やその他の要因による政治・経済・社会的混乱、文化や慣習の違いに起因するトラブル発生、疫病の発生・蔓延等が予想されます。海外の協力工場で加工したものを日本国内に輸入できない場合に備えた生産の国内回帰や、第三国での加工について準備を進めるなど、各担当部門が情報収集を行い、個々に対策を打ってまいりますが、各地において政治・経済・社会的混乱など予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 保有資産の価値変動(経営の影響度:小、発生の可能性:低、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます)当社グループは、事業の用に供する工場や生産設備、不動産、有価証券等の様々な資産を保有しております。これら資産は、時価の下落や生産品目の動静などにより、将来のキャッシュ・イン・フローが悪化し、減損会計の適用を受ける可能性があります。予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 環境問題への取り組み(経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性: 3.SDGsへの取り組みとガバナンスの強化を目指します)当社グループは、持続的成長と企業価値向上のために、おつまみ事業の拡大と共に、気候変動の影響に関わる継続的な情報収集・分析・把握と事業活動を通じた環境問題への取り組みが欠かせないものと認識しております。当社は、今後も世界共通の社会課題として掲げられた持続可能な開発目標(SDGs)に紐づく活動に努めてまいります。具体的には、食品ロスの低減に向けた賞味期間の延長、賞味期限の年月表示化、原料廃棄の回避や、二酸化炭素排出量の削減に向けた太陽光発電設備の導入拡大、工場を中心とした省エネ活動、環境配慮型素材(包材)の活用等に取り組み、環境問題に関連する各種法律、規制を遵守しています。しかしながら、関係法令等の改正によって、新規設備の投資等による大幅なコスト増加など、予想を超える事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 情報セキュリティ(経営の影響度:大、発生の可能性:中)当社グループでは、取引業務の遂行や顧客とのデータのやり取りにおいて、取引先や個人の情報を保持しております。このため、コンピュータウイルスの感染や不正アクセスによるシステムダウン、情報の消失、データの改ざん、個人情報や会社の重要機密情報が漏洩するリスクがあります。また、地震等自然災害の発生による一時的な混乱が生じる可能性があります。これらの重要な情報の紛失、誤用、改ざん等を防止するため、適切なセキュリティ管理やバックアップ体制の整備と共に、従業員教育を実施しておりますが、悪意を持った第三者の介入など予想を超えた事態が発生した場合、情報システムの崩壊に伴う事業の中断、セキュリティ対策費用の増加により、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 資金調達(経営の影響度:小、発生の可能性:低)当社グループは、自己資金に加え、主に金融機関からの借入及びリースにより事業資金を調達しています。金融市場の不安定化・金利上昇が生じた場合等には、資金調達の制約を受け、資金調達コストが増加する可能性、あるいは全くできない状況に直面する可能性があります。最新の情報に基づく事業計画の見直し等により、資金調達先の分散や、借入期間の適正化、リスクの最小化に努めておりますが、社会環境の激変など予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ ロシア・ウクライナ情勢の影響当社グループの一部商品でロシア産、ウクライナ産の水産原材料を使用しておりましたが、数量はわずかであり、他の産地からの購買によって必要とする数量は確保できるため、現時点で業績への影響は軽微であると見込んでおります。しかしながら、世界的なエネルギー価格の上昇に伴う動力燃料費・包材・物流コストの増加、小麦や飼料などの穀物価格の上昇に伴う原材料コストの高騰あるいはより広範囲のサプライチェーンの見直しが必要な場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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