事業の概要
- 惣菜製品の製造販売フジッコは、日配惣菜、おかず畑惣菜、中華惣菜など幅広い惣菜製品を製造・販売しています。特に日配惣菜は子会社が製造し、当社が販売する体制で、スーパーマーケットなどで手軽に購入できる点が特徴です。食卓の一品として日常的に消費されることで安定した収益基盤を築いています。
- 昆布・豆製品の製造販売主力製品として「ふじっ子煮」や「おまめさん」などの昆布製品・豆製品を手掛けています。これらは長年にわたり培われたブランド力と品質で消費者に親しまれており、日本の伝統的な食文化に根ざした製品として、幅広い世代に支持されています。これらの製品は、家庭での常備品として安定した需要があります。
- ヨーグルト・デザート製品健康志向の高まりに応える「カスピ海ヨーグルト」や、手軽に楽しめる「フルーツセラピー」などのデザート製品も展開しています。これらの製品は、健康と美味しさを両立させることで、新たな顧客層を獲得し、収益の多様化に貢献しています。特にカスピ海ヨーグルトは、特定の健康効果を訴求することで差別化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 惣菜製品事業日配惣菜、おかず畑惣菜、調味食品、中華惣菜などが主な製品です。連結子会社のフジッコNEWデリカが日配惣菜を製造し、当社が販売しています。また、株式会社フーズパレットは中華惣菜の製造と百貨店での小売販売を担っています。インドネシア向けにはPT. FUJICCO FOODS INDONESIAが製造・販売を行っており、国内外で幅広い惣菜を提供しています。
- 昆布・豆製品事業ふじっ子煮(佃煮昆布)、ふじっ子(塩こんぶ)、純とろ(とろろ昆布)、だし昆布などの昆布製品と、おまめさん(煮豆)、大豆水煮、蒸し豆、豆菓子などの豆製品を当社が製造・販売しています。これらはフジッコの基盤となる事業であり、長年にわたり培われた技術とブランド力で安定した収益を上げています。
- ヨーグルト・デザート等事業カスピ海ヨーグルト、まるごとSOYカスピ海ヨーグルト、善玉菌のチカラ(サプリメント)といったヨーグルト製品と、フルーツセラピーなどのナタデココデザートを当社が製造・販売しています。その他、通販商品や機能性素材もこの事業に含まれます。健康志向の高まりに対応し、新たな市場を開拓することで事業の多角化を進めています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当グループは、当社、連結子会社及び非連結子会社により構成され、惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の製造・販売を主な事業としております。 各分類の主な内容及び当グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。惣菜製品……………主要な製品は、日配惣菜・おかず畑惣菜・調味食品・中華惣菜であります。日配惣菜は連結子会社のフジッコNEWデリカ株式会社が製造し、当社が販売しております。おかず畑惣菜・調味食品は当社が製造・販売しております。一部の原料は、非連結子会社の香港富吉高貿易有限公司から当社が仕入れております。連結子会社の株式会社フーズパレットは中華惣菜を製造し、百貨店等での小売販売を行っております。非連結子会社のPT. FUJICCO FOODS INDONESIAはインドネシア向けの製造・販売を担います。昆布製品……………主要な製品は、ふじっ子煮(佃煮昆布)・ふじっ子(塩こんぶ)・純とろ(とろろ昆布)・だし昆布であります。当社が製造・販売しております。豆製品………………主要な製品は、おまめさん(煮豆)・大豆水煮・蒸し豆・豆菓子であります。当社が製造・販売しております。ヨーグルト製品……主要な製品は、カスピ海ヨーグルト・まるごとSOYカスピ海ヨーグルト・善玉菌のチカラ(サプリメント)であります。当社が製造・販売しております。デザート製品………主要な製品は、フルーツセラピー等のナタデココデザートであります。当社が製造・販売しております。その他製品…………主要な製品は、通販商品、機能性素材であります。当社が製造・販売しております。 以上の事項を事業の系統図によって示すと次のとおりであります。 主な関係会社は次のとおりであります。連結子会社フジッコNEWデリカ株式会社日配惣菜の製造株式会社フーズパレット中華惣菜の製造及び百貨店等での小売販売 非連結子会社香港富吉高貿易有限公司各種農水産原料の調達PT. FUJICCO FOODS INDONESIA惣菜等の製造・販売
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 主原料の価格変動が業績に影響を及ぼすリスクがあるため |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 「ふじっ子煮」「ふじっ子」「おまめさん」「カスピ海ヨーグルト」などの製品ブランド |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:食品の安全性の問題 / 自然災害 / 原材料の調達及び価格の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
「おまめさん」「ごま健康道場」などのロングセラーブランドは一定の認知度を持つが、競合他社も類似商品を展開しており、ブランドロイヤリティが極めて高いとは言えない。特許や独自技術に関する情報は限定的。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
家庭用食品であり、特定のブランドへの強いこだわりを持つ消費者は少ない。価格や利便性で容易に代替されうる。ただし、長年の食習慣による微細なスイッチングコストは存在する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
事業モデルにネットワーク効果は存在しない。製品の利用が増えても、他の利用者の価値が増すような構造ではない。
コスト優位★☆☆☆☆
食品製造業として、規模の経済によるコスト削減努力は行われていると推測されるが、業界内で突出したコスト優位性を示す情報は少ない。原材料価格の変動リスクは存在する。
規模の経済★★☆☆☆
国内の家庭用食品市場において一定のシェアを持つが、大手総合食品メーカーと比較すると規模は小さい。特定のニッチ市場(例:煮豆、ふりかけ)では一定の地位を確立している。
- 長年のブランド力と信頼フジッコは「ふじっ子」や「おまめさん」など、長年にわたり親しまれてきたブランドを多数保有しています。これらのブランドは、品質の高さと安心・安全な食品を提供し続けてきた実績により、消費者からの厚い信頼を獲得しています。この強力なブランド力は、競合他社に対する大きな優位性となっています。
- 徹底した品質管理体制食品の安全性を最優先し、「ポジティブリスト制」への対応や「フジッコトレースシステム」の運用など、厳格な品質保証体制を構築しています。製品事故防止のための「事故防止委員会」設置や、危機管理委員会の開催による迅速な情報開示体制も整備されており、消費者に安心と安全を提供し続ける基盤があります。
- 多様な製品ラインナップ惣菜、昆布、豆、ヨーグルト、デザートと多岐にわたる製品を展開しており、消費者の様々なニーズに応えることができます。これにより、特定の製品カテゴリーの需要変動リスクを分散し、幅広い顧客層を獲得しています。また、通販商品や機能性素材など、新たな分野への展開も進めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当グループは、企業理念「フジッコの心」において私たちの目指す姿を「自然の恵みに感謝し 美味しさを革新しつづけ 全ての人々を元気で幸せにする 健康創造企業を目指します」としており、全社一丸となってその実現に取り組んでまいります。また、企業理念の下で成長戦略と効率経営の両輪を力強く推進し、企業価値の更なる向上に注力してまいります。 (2)経営環境 当グループは、食品業界における惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の製造・販売を主な事業としております。 食品業界は、生活必需品のため景気変動の影響を受けにくい特性がありますが、少子化に伴う人口減少により国内市場は量的に縮小傾向にあり、競争環境は厳しさを増しております。また、原材料や物流費等の高騰について収束の見通しが立たず先行き不透明な状況が続いております。 調達・生産面では、原料や物流コストの上昇に対し一層の合理化・効率化が求められております。 開発面では、多様化する消費者ニーズや新しいトレンドへの対応が求められております。 流通面では、コンビニエンスストアやインターネットアプリを利用した宅配サービスの伸長等、消費者の流通チャネルの選択が多様化しており、従来のスーパーマーケット主体の販路に固執することなく、成長チャネルを深耕していくことが必要と考えております。 人事面では、人材の流動性が高まる環境の中、自発的かつ創造的な提案が活発に生まれてくる組織風土の醸成と人材育成により、働きがいやエンゲージメントの高い状態をつくることが求められております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 このような環境の中、当グループにおきましては2025年度を初年度とする「2025-2027中期経営計画」がスタ―トいたしました。本中期3か年は、『フジッコ2030』ビジョン実現に向けた持続可能な成長基盤を形成する重要な期間として位置付け、基本方針「従業者の力を結集させ、お客様と共に昆布と豆の未来を創造する」を掲げ、4つの基本戦略「コアビジネスの事業強化と領域拡大」・「圧倒的な競争優位性の確保」・「効率経営の追求」・「経営基盤の強化」を実行してまいります。 定量目標につきましては、2028年3月期の連結売上高600億円台、連結営業利益率5%以上、当期純利益率3%台、PBR1.0倍、ROE3%の達成を目指してまいります。 「2025-2027中期経営計画」のポイントは以下のとおりであります。① コアビジネスの事業強化と領域拡大 昆布・豆・ヨーグルトを中心とした開発強化に取り組みます。 ・自社技術の強みを生かした周辺商品開発 ・既存品リフレッシュによる商品価値向上 ・周辺新領域の開発1)昆布 高収益の維持と持続的成長へ ・産地と連携した昆布資源の保全 ・原料貯蔵技術の革新による品質向上 ・価値販売による適正利益確保2)豆 リソースを集中させてV字拡大と収益回復を実現 ・顧客セグメンテーション毎の商品開発 ・工場稼働率を高めて収益性改善 ・大豆でフレイル予防啓発3)ヨーグルト 持続的成長ドライバーを担い、第3の柱を目指す ・独自性の高い商品でファンを増やしシェア向上 ・新商品の検討・開発 ・グローバル展開による事業拡大 ② 圧倒的な競争優位性の確保 3つの競争力を高め、ブランド価値の強靭化を図ります。1)お客様満足度向上(商品力) ・ブランド価値指標に、購入ロイヤルティ・購入率・リピート率を置き、3つの最適バランスと向上を追求 ・DXを駆使したお客様ニーズの把握 ・アジャイル開発を可能とする新しい連携体制2)イノベーション ・新しいエビデンス基礎研究からの事業強化 ・研究開発投資効率の追求3)原料調達力強化 ・“資材BCP”に取り組み、良質・安価・安定の資材調達を実現 ・グローバル調達と産地深耕を両立 ・新原料開拓・開発により事業をサポート ③ 効率経営の追求 事業ポートフォリオの再構築を通じて成長スピードと稼ぐ力を取り戻すことが急がれます。昆布は高収益を維持し、豆は再成長からの稼ぐ力の復元、ヨーグルトは成長を加速、おかずは収益性の修復、通販・素材・海外は膠着状態から脱し、それぞれの事業課題の早期解決に取り組んでまいります。 ④ 経営基盤の強化 社会価値と経済価値を両立したサステナブル成長とともに、健全経営と内部留保の充実に努め、最適資本配賦バランスを保ちながら株主の皆様へ利益還元を実現します。1)DX推進 ・商品開発スピードアップのための支援 ・品群収支管理会計の高度化 ・デジタルビジネス変革基盤の整備(風土醸成・環境構築・人財育成)2)人的資本経営 ・組織人事 ・DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン) ・働きがい改革3)サステナビリティ ・社会と会社のサステナビリティの同時実現 ・3つの非財務資本エンゲージメント(お客様・パートナーシップ・自然環境)4)資本政策 ・株主還元充実:安定配当(年間配当金46円以上) ・財務体質強化:営業キャッシュフローの最大化 財務レバレッジ ・成長投資 :持続的成長に繋がる研究開発投資及び設備投資 M&Aの実行
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当グループは、企業理念「フジッコの心」において私たちの目指す姿を「自然の恵みに感謝し 美味しさを革新しつづけ 全ての人々を元気で幸せにする 健康創造企業を目指します」としており、全社一丸となってその実現に取り組んでまいります。また、企業理念の下で成長戦略と効率経営の両輪を力強く推進し、企業価値の更なる向上に注力してまいります。 (2)経営環境 当グループは、食品業界における惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の製造・販売を主な事業としております。 食品業界は、生活必需品のため景気変動の影響を受けにくい特性がありますが、少子化に伴う人口減少により国内市場は量的に縮小傾向にあり、競争環境は厳しさを増しております。また、原材料や物流費等の高騰について収束の見通しが立たず先行き不透明な状況が続いております。 調達・生産面では、原料や物流コストの上昇に対し一層の合理化・効率化が求められております。 開発面では、多様化する消費者ニーズや新しいトレンドへの対応が求められております。 流通面では、コンビニエンスストアやインターネットアプリを利用した宅配サービスの伸長等、消費者の流通チャネルの選択が多様化しており、従来のスーパーマーケット主体の販路に固執することなく、成長チャネルを深耕していくことが必要と考えております。 人事面では、人材の流動性が高まる環境の中、自発的かつ創造的な提案が活発に生まれてくる組織風土の醸成と人材育成により、働きがいやエンゲージメントの高い状態をつくることが求められております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 このような環境の中、当グループにおきましては2025年度を初年度とする「2025-2027中期経営計画」がスタ―トいたしました。本中期3か年は、『フジッコ2030』ビジョン実現に向けた持続可能な成長基盤を形成する重要な期間として位置付け、基本方針「従業者の力を結集させ、お客様と共に昆布と豆の未来を創造する」を掲げ、4つの基本戦略「コアビジネスの事業強化と領域拡大」・「圧倒的な競争優位性の確保」・「効率経営の追求」・「経営基盤の強化」を実行してまいります。 定量目標につきましては、2028年3月期の連結売上高600億円台、連結営業利益率5%以上、当期純利益率3%台、PBR1.0倍、ROE3%の達成を目指してまいります。 「2025-2027中期経営計画」のポイントは以下のとおりであります。① コアビジネスの事業強化と領域拡大 昆布・豆・ヨーグルトを中心とした開発強化に取り組みます。 ・自社技術の強みを生かした周辺商品開発 ・既存品リフレッシュによる商品価値向上 ・周辺新領域の開発1)昆布 高収益の維持と持続的成長へ ・産地と連携した昆布資源の保全 ・原料貯蔵技術の革新による品質向上 ・価値販売による適正利益確保2)豆 リソースを集中させてV字拡大と収益回復を実現 ・顧客セグメンテーション毎の商品開発 ・工場稼働率を高めて収益性改善 ・大豆でフレイル予防啓発3)ヨーグルト 持続的成長ドライバーを担い、第3の柱を目指す ・独自性の高い商品でファンを増やしシェア向上 ・新商品の検討・開発 ・グローバル展開による事業拡大 ② 圧倒的な競争優位性の確保 3つの競争力を高め、ブランド価値の強靭化を図ります。1)お客様満足度向上(商品力) ・ブランド価値指標に、購入ロイヤルティ・購入率・リピート率を置き、3つの最適バランスと向上を追求 ・DXを駆使したお客様ニーズの把握 ・アジャイル開発を可能とする新しい連携体制2)イノベーション ・新しいエビデンス基礎研究からの事業強化 ・研究開発投資効率の追求3)原料調達力強化 ・“資材BCP”に取り組み、良質・安価・安定の資材調達を実現 ・グローバル調達と産地深耕を両立 ・新原料開拓・開発により事業をサポート ③ 効率経営の追求 事業ポートフォリオの再構築を通じて成長スピードと稼ぐ力を取り戻すことが急がれます。昆布は高収益を維持し、豆は再成長からの稼ぐ力の復元、ヨーグルトは成長を加速、おかずは収益性の修復、通販・素材・海外は膠着状態から脱し、それぞれの事業課題の早期解決に取り組んでまいります。 ④ 経営基盤の強化 社会価値と経済価値を両立したサステナブル成長とともに、健全経営と内部留保の充実に努め、最適資本配賦バランスを保ちながら株主の皆様へ利益還元を実現します。1)DX推進 ・商品開発スピードアップのための支援 ・品群収支管理会計の高度化 ・デジタルビジネス変革基盤の整備(風土醸成・環境構築・人財育成)2)人的資本経営 ・組織人事 ・DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン) ・働きがい改革3)サステナビリティ ・社会と会社のサステナビリティの同時実現 ・3つの非財務資本エンゲージメント(お客様・パートナーシップ・自然環境)4)資本政策 ・株主還元充実:安定配当(年間配当金46円以上) ・財務体質強化:営業キャッシュフローの最大化 財務レバレッジ ・成長投資 :持続的成長に繋がる研究開発投資及び設備投資 M&Aの実行
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、緩やかに回復することが期待されたものの、通商政策など欧米の政策動向による影響や金融・資本市場の変動等により、依然として先行き不透明な状況が続きました。 食品業界におきましては、物価高騰による消費者の節約志向が高いままで推移しており、厳しい経営環境となりました。 このような環境の中、当グループにおきましては、市場が縮小傾向にある煮豆製品の再浮上と昆布製品のさらなる強化、ヨーグルト製品の新規顧客獲得等に取り組みました。原材料高騰への対応としては、9月に昆布製品、豆製品、惣菜製品、デザート製品の価格改定を行い、購買を動機付けるプロモーションを強化する方針で進めました。 販売面では、全ての製品分類が前年実績を上回りました。特に豆製品、ヨーグルト製品、昆布製品が伸長し、売上高は570億77百万円(前期比2.4%増)となりました。 利益面では、プロモーションの強化により売上高は増加したものの、費用対効果の点では十分な成果といえず、原材料を始めとする各種コストの上昇を吸収しきれなかったため、営業利益は11億31百万円(前期比26.1%減)、経常利益は、15億54百万円(前期比17.4%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の売却による収入がある一方、浜坂工場の閉鎖に伴う減損損失4億95百万円の計上等により、9億51百万円(前期比14.3%減)となりました。 (製品分類別の売上高の状況) 惣菜製品は、前年実績を上回りました。調味食品や百貨店販売を中心とする中華惣菜等が苦戦を強いられましたが、新規開拓を進めた日配惣菜や育成に注力している包装惣菜「おばんざい小鉢」は伸長しました。 昆布製品は、主力である「ふじっ子煮」や塩こんぶが好調に推移し、前年実績を上回りました。「ふじっ子煮」は4月から6月及び9月から10月に次世代ユーザーの認知率向上とトライアル促進を狙ったTVCMを放映し、12月から2月にかけては「よろこんぶキャンペーン」を実施いたしました。また、減塩ニーズに対応した新商品として3月より「ふじっ子煮MIRAI 減塩ごま生昆布」「ふじっ子煮MIRAI 減塩しそ生昆布」を販売しております。塩こんぶは、大容量タイプが伸長しました。 豆製品は、「おまめさん豆小鉢」が全体を牽引し、前年実績を上回りました。「おまめさん豆小鉢」は、食卓における登場頻度を高めるため、そのまま出せて便利な価値を訴求するTVCMを5月から6月にかけて放映いたしました。また、豆を毎日の食事にプラスする「体がよろこぶEveryday Beans!」活動の一環として、1月から3月までディスプレイコンテストを実施し、豆を使ったあらゆる食シーンの提案を行いました。また、3月より、朝食で簡単にたんぱく質を摂取できる新商品として「朝のたんぱく おまめさん 7品目の味わいやさい豆」「朝のたんぱく おまめさん 7品目の味わいひじき豆」を販売しております。 ヨーグルト製品は、前年実績を上回りました。「カスピ海ヨーグルト」は、新規顧客獲得を狙った菌活マッチングキャンペーンと「とろぉ~もっち食感」を表現したTVCMの放映を展開し、販売を伸ばしました。「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト」は、植物性ヨーグルト特集としてメディアに取り上げられ、販売を順調に伸ばしました。 デザート製品は、前年実績を上回りました。「フルーツセラピー」は、「キャンベルグレープ」が売上の底上げに寄与し、前年実績を上回りました。 (財政状態の分析) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ10億47百万円減少し、794億29百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ3億58百万円増加し、345億42百万円となりました。これは主に、昆布の高騰に伴い棚卸資産が増えたこと等によるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ14億5百万円減少し、448億87百万円となりました。これは主に、有形固定資産の減損処理や減価償却が進んだこと、更に投資有価証券を減損処理したことによるものです。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ6億31百万円減少し、87億99百万円となりました。これは主に、未払金の減少等によるものです。 固定負債は、前連結会計年度末と同水準の20億33百万円となりました。 純資産は、前連結会計年度末に比べ4億27百万円減少し、685億96百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加と、配当による利益剰余金の減少があったことによるものです。 自己資本比率は、前連結会計年度末の85.8%から86.4%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3億52百万円増加し、116億92百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益12億58百万円、減価償却費34億77百万円の計上、法人税等の支払5億71百万円等により、44億85百万円の収入(前連結会計年度は28億円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却5億33百万円の収入がある一方で、有形固定資産の取得31億19百万円等があり、28億19百万円の支出(前連結会計年度は34億23百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に配当金の支払により、13億13百万円の支出(前連結会計年度は13億11百万円の支出)となりました。③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。分類金額(百万円)前期比(%)惣菜製品19,133100.7昆布製品16,232102.4豆製品10,545105.7ヨーグルト製品6,639101.8デザート製品2,699103.1その他製品2,224118.5合計57,475102.9(注)上記金額は、販売価格により表示しております。 b.受注実績 当グループは、市場動向の予測に基づく見込生産を行っており、受注生産は行っておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。分類金額(百万円)前期比(%)惣菜製品19,064100.0昆布製品15,917101.3豆製品10,483105.4ヨーグルト製品6,759104.5デザート製品2,715102.3その他製品2,138114.5合計57,077102.4(注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)㈱日本アクセス7,94614.38,23114.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度におきましては、創業の原点といえる昆布製品と豆製品の強化に取り組みました。 当グループの2024年度末(2025年3月31日)の財政状態につきまして、以下のとおり分析しております。 総資産は、前連結会計年度末に比べ10億47百万円減少し、794億29百万円となりました。これは主に、有形固定資産の減損処理や減価償却が進んだこと、更に投資有価証券を減損処理したことによるものと分析しております。 負債合計は、前連結会計年度末に比べ6億19百万円減少し、108億33百万円となりました。これは主に、未払金の減少によるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ4億27百万円減少し、685億96百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加と、配当による利益剰余金の減少があったことによるものであります。 当グループの経営成績につきまして、2024年度の達成状況は以下のとおり分析しております。指標2024年度(期初計画)2024年度(修正計画)2024年度(実績)2024年度(期初計画差)2024年度(修正計画差)売上高58,500百万円56,800百万円57,077百万円△1,422百万円 (97.6%)277百万円 (100.5%)営業利益2,000百万円1,000百万円1,131百万円△868百万円 (56.6%)131百万円 (113.1%)経常利益2,250百万円1,400百万円1,554百万円△695百万円 (69.1%)154百万円 (111.0%)親会社株主に帰属する当期純利益1,550百万円1,000百万円951百万円△598百万円 (61.4%)△48百万円 (95.2%) 当グループは、原材料の高騰が継続する中、2024年9月より昆布製品、豆製品、惣菜製品、ヨーグルト製品、デザート製品の価格改定を行いました。しかし、製品値上げによる販売数のマイナス影響を、広告宣伝投資の強化でカバーする方針としましたが、リベート等の負担の増加や広告宣伝投資に見合う売上高の確保ができず、2025年1月に業績予想の修正を行っております。昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品は、プロモーション実施により計画以上に伸長し、売上高は修正計画に対して2億77百万円の増加(計画比0.5%増)となりました。 利益面では、9月の価格改定とそれに伴う販売の減少を防ぐための各種プロモーションの実施により、売上高は修正計画を上回りました。営業利益は修正計画に対して1億31百万円の増加(計画比13.1%増)、経常利益は修正計画に対して1億54百万円の増加(計画比11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、2025年5月の取締役会で決定いたしました浜坂工場の閉鎖に伴う減損損失の計上もあり、修正計画に対して48百万円の減少(計画比4.8%減)となりました。 当グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、原材料や物流費等の高騰、人口減少による市場縮小や労働力不足等があります。原材料や物流費等の高騰は、収束の見込みが立っておらず、厳しい経営の舵取りを強いられていますが、製品の価値向上と生産性向上の取り組みを進めて企業活動を継続してまいります。人口減少につきましては、新たな需要を創造し、世代を超えて当グループの製品をご愛顧いただけるように取り組むとともに、昆布や豆等の周辺新領域の開発に挑戦してまいります。2025年度は、これまでの成長の原点である昆布製品と豆製品だけでなく、第3の柱としてヨーグルト製品の強化にも一層注力してまいります。労働力不足につきましては、DXによる業務効率化を図るとともに、AI・ロボットを活用した生産技術を実現し抜本的な生産性向上に取り組んでまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローとして44億85百万円の収入(前連結会計年度は28億円の収入)があり、本業で稼いできた現金及び預金を手元資金として工場用地の購入や人事労務システムの更新を行いました。投資活動によるキャッシュ・フローは、このような投資がある一方で、投資有価証券の売却等による収入があり、28億19百万円の支出(前連結会計年度は34億23百万円の支出)となりました。また、主に配当金の支払により、財務活動によるキャッシュ・フローとして、13億13百万円の支出(前連結会計年度は13億11百万円の支出)がありました。 当グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報は次のとおりであります。 当グループは、従来から製品売上等の営業活動により多くのキャッシュ・フローを得ており、自己資金と高い水準の自己資本比率をもって直近の設備投資等には自己資金を充当してまいりました。 2025年4月より、「2025-2027中期経営計画」がスタートし、持続可能な成長基盤を形成する「従業者の力を結集させ、お客様と共に昆布と豆の未来を創造する」を掲げ、経営改革を推進してまいります。今後の投資計画については、4つの基本戦略「コアビジネスの事業強化と領域拡大」・「圧倒的な競争優位性の確保」・「効率経営の追求」・「経営基盤の強化」に基づき進める方針でありますが、これらの投資資金については直接金融又は間接金融の多様な手段の中から当社にとって有利な手段を選択し、資金調達を検討してまいります。 「営業活動によるキャッシュ・フロー」の最大化とともに、財務活動により調達した資金については、事業運営上必要な流動性を確保することに努め、機動的かつ効率的に使用してまいります。また、投資計画の妥当性を勘案し、資金の使用時期と金額については慎重に判断してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって必要となる会計上の見積りは、合理的な基準に基づき行っております。当グループでは、特に以下の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が重要であると考えております。 a.未払販売奨励金に係る見積り 販売奨励金については、支払率が期中を通じて概ね一定のもの、一定期間の販売実績に応じて支払率が変動するもの等、いくつかの形態が存在し、販売から一定期間後に支払額が確定する点に特徴があります。特に取引の都度支払額を交渉する形態については発生の都度、取引条件が異なるため、発生時期や条件が多種多様です。このため、3月分の販売奨励金については、2月までの実際請求額に基づく販売奨励金比率を基礎として3月に発生した増減理由等を加味して見積計上しており、実際の確定額は見積りと異なる可能性があります。 b.事業用資産の減損に係る見積り 当グループは、事業用資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、各工場を基礎としてグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについては回収可能価額を見積り、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、減損損失として計上しております。 回収可能価額は、使用価値又は正味売却価額により測定し、いずれか大きい方の金額としております。使用価値は営業活動から生じる将来キャッシュ・フローをもとに見積っております。土地の正味売却価額は、路線価又は固定資産税評価額に一定の調整を行う方法等により見積っております。ただし、投資期間を通じた長期的な見積りとなるため、社会環境や事業環境等の変化により回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合には、減損損失の計上が必要となる場合があります。 c.その他有価証券の減損に係る見積り 当グループは、取引関係の維持・強化のために取引先の株式を保有しております。これらの株式には、価格変動性の高い上場株式と、市場価格のない非上場株式が含まれております。上場株式は、期末日における時価が帳簿価額の50%以上下落した場合、または、2年間連続して30%以上下落した場合には減損処理を行っております。非上場株式については、非上場会社の決算書を基に株式の評価額を見積り、今後の回復可能性を判断して減損処理を行っております。 d.繰延税金資産に係る見積り 繰延税金資産の帳簿価額は毎期見直し、将来において繰延税金資産の全部又は一部が回収できるだけの十分な課税所得を獲得できない可能性が高い部分については、帳簿価額を減額しております。 将来の課税所得は、事業計画やその時点で入手可能な経済的要因等をもとに仮定しております。ただし、一時差異が解消されるまでの長期的な見積りとなるため、事業環境等に変化が見られた場合には、見積りが実際の結果と異なる可能性があります。 e.退職給付債務に係る見積り 退職給付債務は、数理計算上の仮定に基づいて算出しております。この仮定には、割引率、予想昇給率、退職率等が含まれております。当グループは、使用した数理計算上の仮定は妥当なものと判断しておりますが、将来の不確実性を伴う仮定となるため、景気変動による予想昇給率の変化等、仮定自体の変更により退職給付債務の計上額に影響を与える可能性があります。
事業リスク
- 食品の安全性問題食品業界では消費者の品質要求が非常に高く、万が一、品質問題が発生した場合、直接的な原因でなくても風評被害により業績に大きな影響が出る可能性があります。フジッコは品質保証部を中心に厳格な検査システムやトレーサビリティシステムを運用し、事故防止委員会を設置していますが、リスクは常に存在します。
- 原材料の調達と価格変動主要原材料である昆布や豆は国内産が多く、天候不順などにより生産量や価格が変動するリスクがあります。また、海外からの原材料調達における為替変動も業績に影響を与える可能性があります。在庫備蓄や産地の複数確保、為替予約の活用などでリスク軽減を図っていますが、完全に排除することは困難です。
- 特定の販売チャネル依存フジッコの主要な販売チャネルはスーパーマーケットであり、流通チャネルの多様化が進む中で、新興チャネルの台頭により業績に影響が出る可能性があります。コンビニエンスストアやドラッグストア、通信販売など、販売チャネルの分散化に取り組んでいますが、既存チャネルへの依存度は依然として高い状況です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、以下の記載内容及び将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。リスク項目リスクの説明リスク対策食品の安全性の問題食品業界におきましては、消費者の品質に対する要求は一段と高まってきております。社会全般にわたる一般的な品質問題等が発生した場合、又は当グループ固有の品質問題と直接関係がない場合であっても、風評などにより当グループの経営成績に影響を及ぼすリスクがあります。当社では、品質保証部を中心として「ポジティブリスト制」の対応とともに、残留農薬検査システム、遺伝子組み換え検査システム、製品履歴を管理する「フジッコトレースシステム」を早くから運用してまいりました。また、「安心・安全操業」を第一に製品事故の撲滅を目的とした「事故防止委員会」の設置など新・品質保証体制の強化に努めております。有事の際には、危機管理委員会を開催し、「製品回収マニュアル」等に基づき、対応方針等について決定の上、ホームページ上に適宜情報開示を行います。自然災害当グループは、大規模な自然災害の発生により、生産一時休止、物流網の混乱等が生じて商品供給が滞り、業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。大規模な災害発生の際には、直ちに対策本部を設置し、従業員の安否確認、生産・供給体制の整備を速やかに行います。また、当グループで災害発生による損害が発生した場合、いち早く事業を復旧するため、適宜、事業継続計画(BCP)に基づく訓練の実施、計画そのものの見直しを行っております。原材料の調達及び価格の変動当グループの取扱製品の主原料である昆布、豆は、主に北海道等国内産のものを使用しておりますが、産地の天候等により生産量及び価格が変動し、当グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当グループは、原材料の一部を海外から調達しており、中長期的な為替変動は、当グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。主原料である昆布、豆は、在庫の備蓄により価格変動リスクを可能な限り抑えております。また、原料産地の複数確保、主産地との協働取り組み、将来を見据えた新たな原料開発等を進めております。為替変動リスクについては、為替予約を行う商社の活用や長期契約による購入価格の安定化に取り組み、リスク緩和に努めております。製品や原材料等の配送当グループは、全国の販売先にチルド便や常温便を使って製品を配送しており、また、原材料等の調達においても常温便やチルド便等を使用しております。これらの配送は、異常気象や交通事故等の要因による遅延や未着等のリスクがあります。また、ドライバー不足等に起因する物流コストのさらなる上昇が予想されます。当グループでは、これらのリスクに対応するため、一定の製品在庫を保有し、また、最適な配送ルートを探索するように努めております。物流費の高騰に対しては、物流ロジスティクスに関するSCM部が中心となって、積載効率の向上、共同配送、物流DX等の取り組みを進めております。保有有価証券の価格変動当グループは、売買を目的とした有価証券は保有しておりませんが、取引関係の維持・強化を目的として主要取引先の株式を所有しております。これらの有価証券のうち、市場価格のあるものについては、全て時価にて評価されており、著しい価格変動等があれば、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。保有有価証券については、取締役会において個別銘柄の継続保有の適否の検証を行っており、段階的に保有する銘柄数及び株式数の縮減を進めております。法的規制などの影響当グループは、事業活動を展開する上で様々な法的規制を受けております。しかしながら、法的規制を遵守できない場合の事業活動の制限に加え、諸外国における輸出入規制をはじめ、法的規制の新たな強化などによる事業活動の制限の可能性があり、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。様々な法的規制について、各主管部門と法務や知財の担当部署が連携し、関連諸法規の遵守に万全の体制で臨んでおります。また、コンプライアンス委員会を設置し、日常の教育・研修の体系化に加え、コンプライアンスにかかる本部・事業別取り組み状況、不正行為等を共有の上、不正の兆候を確認し、重大な不正を未然に防止する機能を強化しております。 リスク項目リスクの説明リスク対策情報漏洩・システム管理に関するリスク災害によってソフトウェアや機器が被災した場合のシステム作動不能や内部情報の消失、想定を超えた技術による不正アクセスや予測不能のコンピュータウイルス感染などによって、システム障害や情報漏洩、改ざんなどの被害を受ける可能性があります。このような事態が発生した場合、当グループの業績・財政状態や社会的信用に影響を及ぼすリスクがあります。当グループは、販売促進キャンペーン、通信販売等により多数の個人情報をコンピュータにより管理しております。これらの重要な情報の紛失、誤用、改ざん、システム上のトラブルなど、万一の場合に備えて適切な保守・保全の対策を講じております。また、システムダウンについては、コンピュータウイルス感染対策としてウイルスソフトの定期更新、ウイルスメール教育テストの実施、サーバー故障対策としてクラウド化による代替サーバーの設置、定期的なバックアップを講じております。特定の販売チャネルへの依存当グループの主要な販売チャネルはスーパーであります。直近の多様な流通チャネルの出現により、新興チャネルの台頭が進んだ場合、当グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。当グループは、コンビニエンスストア、ドラッグストア、通信販売、業務用食材等の販売チャネルの拡大に取り組み、販売チャネルの分散化に注力しております。また、人口減の進行による国内市場の縮小が予想され、海外市場の開拓を推進しております。人手不足当グループは、親会社における7つの工場と、生産機能を持つ2つの子会社で製品を製造しております。年々、工場作業員の確保に苦慮しており、人手不足からの時給単価の上昇に起因する人件費負担の増加が当グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。当グループでは、従来、人が行っていた作業を機械に置き換える生産ラインの省人化を進めております。これまでは比較的単純な工程の省人化が中心でしたが、AIやロボットの技術革新により、複雑な作業も機械化できるようになりつつあり、今後はとくに人手がかかっている日配惣菜の計量ライン等でのロボット化を進めてまいります。人権リスク原材料の調達から製品の製造、販売に至るまで、多くの人が関与しており、従業員や取引先等に対する人権の尊重が損なわれるようなことがあれば、企業としての社会的責任を果たせず、お客様をはじめとするステークホルダーからの信頼を失うリスクがあります。当グループでは、従業員への人権の尊重、公正・適正な処遇をさらに推進するため、「フジッコグループ人権方針」を制定・開示し、「人権マネジメント推進委員会」を発足して人権デュー・デリジェンスを進めております。また、取引先との公正・適正な取引を継続するため、「フジッコグループ調達方針」並びに「フジッコグループサプライヤーガイドライン」を定め遵守しております。新型ウイルス等の感染症の拡大当グループは、新型ウイルス等の感染拡大により、生産一時停止、物流網の混乱等が生じて商品供給が滞り、業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。平時より一人ひとりの基本的感染対策を行っております。発症までの期間が長い感染症の拡大や治療方法が確立されていない新型ウイルスが発生した場合には、直ちに対策本部を設置し、従業員の健康状態の確認とともに、従業員の安全を配慮した生産・供給体制の整備を速やかに行います。気候変動の影響地球温暖化に伴う気候変動が生態系や自然環境に影響を与え、社会にも多大な影響を及ぼしつつあります。当社商品の主原料は昆布や豆をはじめとする農水産物であり、生産地で気候変動の影響による不作が生じた場合、販売機会損失等のリスクがあります。当社は、計画的な購買や複数企業からの購買によって原材料等の安定的な調達に努めております。また、気候変動におけるリスクの特定、評価、対応等についてはリスクマネジメント委員会で検討しております。