研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 781 |
| 2024-03 | - | 750 |
| 2023-03 | - | 327 |
| 2022-03 | - | 283 |
| 2021-03 | - | 340 |
研究開発活動(本文)
FY2025|7,534 文字
6【研究開発活動】(1)日清食品「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、健康と栄養に関する基礎・応用研究及び環境保全対策の研究を行っております。即席めんでは、「カップヌードルPRO高たんぱく&低糖質」シリーズにおいては、塩味を強める当社独自の特許技術と、塩味を強める際に出てくるエグみを感じにくくする技術を組み合わせた「ちゃんとしょっぱい! 塩分控えめ製法」を新たに採用することで、“高たんぱく”“低糖質”に加えて塩分25%オフ(レギュラー品に対して)を実現いたしました。また、日本人の食事摂取基準で設定されたビタミン・ミネラルなど33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求した「完全メシ」ブランドにおいて、カップヌードルシリーズでは初となる「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」を2024年9月9日に発売し、さらにインスタントラーメンでNo.1の売上を誇る「カップヌードル」の味わいを、湯切りして作る“汁なし焼そば”で表現した「完全メシ 汁なしカップヌードル」を2025年3月24日に発売いたしました。環境関連では、石油化学由来のプラスチック削減のため、PSP(発泡ポリスチレンシート)カップの一部を対象に、容器を成型する過程で生じた端材を回収し、リサイクル材料として再利用したカップの生産の拡大を行っており、石油化学由来のバージン原料の削減を行っております。また、カップ製品の一部に使用されているシュリンクフィルムのプラスチック削減を実施しております。その他、謎肉などの「大豆たんぱく加工」で培った技術を駆使してリアルな食感、リアルな見た目を追求した、“プラントベースうなぎ”の開発、将来的な食糧危機や地球温暖化解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)、パーム油を代替する酵母生産油脂の研究にも取り組んでおります。グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取組として本格的な美味しさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発や味覚受容体などの基礎研究を行っております。今後も新しい技術開発を進め、顧客のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品明星食品は2024年度も顧客の多様なニーズに応えるため、「明星五重塔戦略」と題した5つの異なる価格帯の商品ラインナップ戦略を強化しております。まず、2024年7月に「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」のからしマヨネーズをリニューアルいたしました。卵の配合量を増やし、濃いソースとの相性が良いコクと濃厚感を演出しております。また、マヨネーズの包材も環境対策としてアルミレスに変更いたしました。次に、2024年9月には「明星 チャルメラ しょうゆラーメン」をはじめとするシリーズをリニューアル発売いたしました。チャルメラの特徴であるホタテのだし原料をすべて国産に切り替え、麺とスープの両方でホタテの旨みを楽しめる商品に仕上げております。また、2024年9月には「青春という名のラーメン」シリーズを発売いたしました。このシリーズでは、熱湯1分で湯戻りができる滑らかさと弾力のある麺を実現し、各商品に特徴的な具材を取り入れております。「明星 青春という名のラーメン 胸さわぎでかミート しょうゆ味」ではハンバーグ風の「でかミート」、「明星 青春という名のラーメン 誘惑でかタマゴ チャンポン味」ではふんわり食感の「でかタマゴ」、「明星 青春という名のラーメン 純情でかポテト しおバター味」ではホクホク食感の「でかポテト」を1分で復元させ、商品化いたしました。CSV活動の一環として、減塩対策にも取り組んでおります。2024年10月には、スープを内側下線まで残すことで食塩摂取量をコントロールできるカップの特許を取得いたしました(特許出願番号:特願2020-175341)。これらの取組を通じて、明星食品は顧客満足度の向上と持続可能な社会の実現を目指しております。 (3)低温・飲料事業(チルド食品)当社独自の「おいしさ長持ち製法」により「行列のできる店のラーメン」、「有名店シリーズ」の生めん商品の賞味期限を延長することで食品ロス率を低減し、また、主要ブランドのプラスチックトレーのプラスチック削減を実施し、地球にやさしいエコ商品を目指しております。喫茶店で味わえるレトロなメニューがフライパンで炒めるだけで味わえると大変好評を頂いております「スパ王喫茶店シリーズ」から「たらこクリーム/ミートソース」、「行列のできる店のラーメン」からは「中華あんかけ/特濃ちゃんぽん」、人気ラーメン店監修の「天下一品 濃厚鶏白湯」、焼そばでは「日清焼そばU.F.O.」、「アウトドアスパイス ほりにし監修焼そば」、「湖池屋カラムーチョ焼そば」などを新発売いたしました。アレンジを楽しめる素材めんとスープパック商品「麺の達人」「スープの達人」の拡充や1人前商品「最強のラーメン/究極のつけ麺/至極の辛麺」を発売するなど、外食品質の本格的な商品や環境に配慮した商品の開発、多様化するお客様のニーズに応える新価値の創造など、新技術や新製品の研究・開発に努めてまいります。 (冷凍食品)冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的な美味しい料理」を、中華めん、パスタ、和物、米飯ジャンルからバラエティ豊かな商品の開発に取り組んでおります。中華めんでは、麺のおいしさを追求した「日清本麺」の麺に全粒粉を配合し、小麦の香り、旨みを感じられるよう改良し「ホタテだしうま塩/豚骨醤油」を新発売いたしました。汁なし麺の「まぜ麺亭 海老まぜそば」、パスタでは、懐かしい喫茶店の味わいの「スパ王喫茶店のナポリタン/ミートソース/たらこバター/カルボナーラ」、スパ王プレミアムからは「クアトロフォルマッジ/モッツァレラトマト」、もちっと生パスタからは新たな細めの平打ちタリオリーニを使用した「完熟トマト/和風バター醤油」、和物では「日清のどん兵衛 湯葉のあんかけうどん」、米飯では皿いらずで外装パックが器になる「パパパックごはん焼豚炒飯/ビビンバ/チキンライス」などの新メニューを開発いたしました。これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (飲料)日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもって新商品やリニューアル品の開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を推進しております。開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力である「ピルクル」や「十勝のむヨーグルト」ブランドのさらなる強化を図るとともに、当社のコア技術である発酵技術を活かした高付加価値製品の開発に注力し、美味しく健康に役立つ商品の創出に努めております。乳製品乳酸菌飲料では、2022年に発売し大ヒットした「ピルクル ミラクルケア」に続き、「歩行時のひざ関節の違和感を軽減する」、「腸内環境を改善する」といった機能が期待される機能性表示食品「ピルクル ひざアクティブ」を発売し、シニア世代の身体の悩みに寄り添う商品展開を図っております。さらに、休売していた65ml商品の「ピルクル400 鉄分」の販売を再開するとともに、「ピルクル400 カロリーハーフ」として刷新・新発売いたしました。「ピルクル400」シリーズに加え、「りんご乳酸菌」も復活し、乳児用規格適用食品として、小さなお子さまを含むご家族皆さまに安心してお飲みいただける商品を取り揃えております。また、コンビニエンスストア向けには「ピルクル400」のエクステンション商品として「ピルクル フルーツオ・レ」を、清涼飲料水カテゴリーでは「あの日飲みたかった もも缶シロップ」、「のむりんご飴」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインナップの強化を図り、日清ヨーク商品群の活性化と価値向上に努めてまいりました。発酵乳では、「BMIが高めの方の日常活動時の脂肪の燃焼を高める」、「ウエスト周囲径を減らすのを助ける」機能を有する機能性表示食品「スリムケアのむヨーグルト」を発売し、生活習慣に寄り添った継続飲用につながる商品ラインの充実を進めております。 (4)菓子事業㈱湖池屋は「湖池屋プライドポテト」、「ピュアポテト」、「湖池屋ストロング」等の高付加価値ブランドを中心として、社会変化・生活変化・意識変化に対応した新市場創造型の商品開発に取り組んでおります。新商品として、世界中のじゃがいもの中から日本の風土にあうものとして選抜され日本のテロワールにて育成された湖池屋のブランド芋を使用する、究極に美味しいポテトチップスの実現のためのプロジェクト『究極のポテチ計画』より、「湖池屋ファーム 黄金の果肉 焼き塩」「湖池屋ファーム 旨味こぼれ すじ青のり」を発売いたしました。また、食の“分食化”に対応したスナック感覚で手軽に食べられる“新しい食の選択肢”として誕生したセイボリー(甘くない)パイブランド、「ランチパイ」をリニューアルし、新たに「ランチパイ ビーフカレー」をラインナップに加えております。更に、湖池屋の誇るロングセラーブランドの可能性を広げる新食感への取組として「カラムーチョクラッシュ」、「スコーンクラッシュ」を発売いたしました。また、企業における地域貢献活動の一環として地域とともにテーマに取り組み、商品を通じた社会貢献を目指す「湖池屋 JAPAN PRIDEプロジェクト」を2018年より推進してまいりましたが、世界に誇れる日本の食材を使用し、発信することで日本を盛り上げたいとの思いから、2024年より“日本産食材の魅力”を支える匠の技と情熱の結晶である“日本の神業”に着目いたしました。「湖池屋プライドポテト 日本の神業」シリーズとして新たに展開し、「小豆島(手摘みオリーブ)」、「神戸(神戸ビーフ)」、「熊本(くまもとあか牛)」、「宗像(九州焼のり醤油)」、「金沢(金沢の甘えび)」、「京都(京都柚子七味)」の他、地域を跨ぎ「縄文遺跡群(北海道・青森・秋田・岩手)」をテーマとした「縄文(縄文香る帆立だし)」を加えた7商品を発売し、各地域の貢献・振興に沿った企画を実施いたしました。今後も「食でくらしをゆたかに。」をテーマに、社会に貢献する食のイノベーションの実現に向けた商品・ブランド・コミュニケーションの開発を続けてまいります。 日清シスコ㈱は、「もっと楽しく、健やかに」をスローガンに掲げ、品質と健康機能を両立させた商品開発に尽力しております。日清シスコ㈱のシリアル部門は開発研究所第一グループが、菓子部門は第二グループが担当し、付加価値及び健康価値を高めた新規シリアルや菓子の基礎開発研究は第四グループが手掛けております。包装は第三グループが環境負荷を減らす設計や物流効率改善に努めております。2024年度は創業100周年を記念し、菓子部門から「ココナッツサブレミニ ココナッツフィーバー!」や「チョコフレークコーンフィーバー!ミルク、ホワイト」を期間限定で発売いたしました。これらの商品は、コンセプトに遊び心を取り入れ、ココナッツやスイートコーンの風味を活かした点が特徴であります。シリアル部門では、シスコーンシリーズからハートや星型の「シスコーン サクサクハートいちご味」と「シスコーン サクサクスターメープル味」を発売し、お子様の楽しい朝食の一助となっております。また、素材、製法、味わいにこだわり、コーンの甘みとうまみが感じられる「クラフトシスコーン」を新たに市場に投入いたしました。ごろグラシリーズからは、自社の菓子製造のノウハウを取り入れ、新具材さつまいもクッキーを配合した「ごろグラ さつまいもづくし」を発売し、顧客から大好評をいただいております。その他ごろグラシリーズでは具材を刷新し、果肉感を強化したマンゴーや新具材の自社製クランチを配合し、賞味期間を10ヶ月に延長して食品ロスの低減にも取り組んでおります。さらに、グラノーラの製造技術を活かして焼き上げた「おいしいオートミール じっくりロースト」を発売いたしました。日清シスコ㈱は、当社グループの研究機関the WAVEと協力し、オリジナリティあふれるシリアルと菓子の開発に励んでおります。顧客の期待を超える商品を創出するために、今後も真摯に取り組み続けてまいります。 (5)食品安全や環境経営、栄養改善への取組グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してまいりました。2021年12月に開催された東京栄養サミットにおいて、食物アレルゲン推奨表示項目の一斉分析法の開発とその運用をコミットメントの一つとして発表し、分析法の開発を行っております。2023年度から製品検査への運用を開始しております。また、2023年3月の食品表示基準改正により新たに特定原材料に指定されたくるみのPCR検出技術を開発し、くるみを含む食品の検査方法として通知法に採用されております。消費者庁が加工食品などでの原材料表示を義務づける方針を示した「カシューナッツ」についても、PCR及び質量分析計を用いた検出技術を開発する消費者庁の事業に2023年度から参画しております。さらに、当社グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品 食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。2022年にはIRCA(International Register of Certificated Auditors)より、NISFOSがISO22000規格と同等以上の監査規格であると認定されております。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取組として、当社独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減及び資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っております。当社グループの環境戦略である「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会及び環境ワーキンググループの事務局としての活動は、その重要性を増しております。加えて、2022年11月には、森林破壊などによる自然や生物多様性の減少をプラスに回復させる「ネイチャーポジティブ (Nature Positive)」に向けた活動を推進し、2050年までにCO2の排出量と吸収量を“プラスマイナスゼロ”にする「カーボンニュートラル」の達成を目指すことを宣言いたしました。2023年5月にはCO2削減目標を上方修正し、インターナルカーボンプライシング制度を導入することで、目標達成に向けた取組を加速しております。また、2023年度からは、国際的な環境情報開示プラットフォームであるCDPサプライチェーンプログラムに参画し、サプライチェーン全体の環境影響の管理と測定を開始しております。特に、温室効果ガス排出量の削減においては、サプライヤーが排出するSCOPE3の管理が重要であり、CDPサプライチェーンプログラムを通じて得られるデータを活用し、サプライヤーと協力して、SCOPE3の削減に向けた取組を推進してまいります。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物、資源循環など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行することにより、当社グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。2023年9月には環境推進部をサステナビリティ推進部に発展させ、従来の環境問題対応に加え、栄養改善と食品安全に戦略的に取り組む体制を構築いたしました。2024年2月には栄養戦略の基本的な方針である栄養ポリシーを作成し、栄養改善のツールとして製品の栄養価をスコア化する独自の栄養プロファイリングシステム:NISSIN-NPSを開発、運用開始しております。また、オランダの非政府組織Access to Nutrition Foundation (ATNF) が発表している栄養課題に対する企業の取組を評価するATNi Global Index 2024の評価対象となり、当社は、世界の大手食品企業30社中16位となっております。今後、外部組織との対話を通じた栄養改善にも取り組んでまいります。グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、食物アレルゲン検査法開発、リスク評価手法開発及び栄養プロファイルモデルについて大学や公的機関と共同研究を推進し、2024年度には学会発表7件、学術論文2報の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は11,972百万円であります。 なお、当社グループの研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2024|6,706 文字
6【研究開発活動】(1)日清食品「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、健康と栄養に関する基礎・応用研究及び環境保全対策の研究を行っております。即席めんでは、「カップヌードルPRO」に続きたんぱく質15g、糖質30%オフ、食物繊維2/3日分を配合した「日清のどん兵衛PRO」を発売いたしました。健康関連では見た目や美味しさはそのままにカロリーや塩分、糖質、脂質、蛋白質などがコントロールされ、日本人の食事摂取基準で設定された必要な33種類の栄養素をバランスよくすべて摂取できる完全栄養食の開発を行い、「日清焼そば U.F.O」ブランドでの焼きそば、「日清カレーメシ」シリーズ、即席スープへとさらに商品拡大させております。環境関連では、石油化学由来のプラスチック削減のため「カップヌードル ビッグ」で採用していたプラスチック製の“フタ止めシール”を廃止いたしました。また、PSP (発泡スチレンシート) カップの一部を対象に、容器を成型する過程で生じた端材を回収し、リサイクル材料として再利用したカップの生産を行なっており、石油化学由来のバージン原料の削減を行っております。その他、謎肉などの「大豆たんぱく加工」で培った技術を駆使してリアルな食感、リアルな見た目を追求した“プラントベースうなぎ”の開発、将来的な食糧危機や地球温暖化解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)、パーム油を代替する酵母生産油脂の研究にも取り組んでおります。グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして本格的な美味しさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発や味覚受容体などの基礎研究を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品コーポレートスローガン「おいしさ、キラリ☆」に加え、「からだ、キラリ☆」と「地球、キラリ☆」を研究開発テーマとして掲げ、商品開発を進めております。顧客の様々なニーズに対応するために、「明星五重塔戦略」と題した戦略で、5つの異なる価格帯の商品ラインアップを展開いたしました。その一環として、2023年7月には主力商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」のふりかけのソースを強化し、三枚看板ソース(ソースねり込み麺、液体ソース、ソースふりかけ)としてリニューアル販売いたしました。同じく主力商品である「明星 チャルメラ しょうゆラーメン」は、2023年7月のリニューアル発売で、新たにホタテだしをめんに練り込むことで、スープ、スパイスにも入っているホタテだしと共に、「旨味と香りの三重奏」を表現できるようにいたしました。また、技術革新により、ノンフライめんの質を向上させる「新・生めん風3層極太製法」を開発し、これを用いて麺質が大幅に改良された「明星 麺神カップ 家系豚骨醤油/肉野菜味噌」を2023年9月に市場に投入いたしました。健康志向の商品として、2024年3月には低糖質でPFCバランスに優れた「明星 ロカボNOODLESおいしさプラス」シリーズを一新し、さらに286kcalで低糖質な「明星 ロカボNOODLESおいしさプラス コク旨ソース焼そば」を追加いたしました。環境に配慮した取り組みとして、2023年9月のリニューアル発売の「明星 中華三昧」袋めんシリーズの個包装を紙マーク化対応とし、環境負荷の低減を図っております。 (3)低温・飲料事業(チルド食品)当社独自の「おいしさ長持ち製法」で一部生めん商品の賞味期限を冷蔵50日から60日へ延長、また、常温保存できる商品の拡充により、冷蔵コーナー以外の通販やお土産市場での販売が可能になり取り扱いチャネルが拡大いたしました。賞味期限を更に延長することで食品ロス率を低減し、トレーなし商品の拡充によりプラスチック原料を削減しております。「日清Spa王 喫茶店のナポリタン/たらこバター醤油」は、喫茶店で味わえるレトロなメニューがフライパンで炒めるだけで味わえると大変好評を頂いております。各ジャンルの主力ブランドから「行列のできる店のラーメン 鳥取牛骨醤油/仙台辛味噌」、「日清の細麺焼そば 香る濃厚甘旨ソース」、人気ラーメン店監修の「人類みな麺類 貝だし醤油らーめん」「五ノ神製作所 濃厚海老つけ麺」「AFURI 冷やし柚子醤油つけ麺」などを新発売いたしました。アレンジを楽しめる素材めんとスープパック商品「麺の達人」「スープの達人」に加え「日清のどん兵衛のおいしいふっくらおあげ/サクサク天ぷら」の具材も拡充いたしました。今後も、外食品質の本格的な商品や環境に配慮した地球にやさしい商品の開発、多様化するお客様のニーズに応える新価値の創造など、新技術や新製品の研究・開発に努めてまいります。 (冷凍食品)冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的な美味しい料理」を、中華めん、パスタ、和物、米飯ジャンルからバラエティ豊かな商品の開発に取り組んでおります。中華めんでは、どろっとした粘度のある濃厚なスープが特徴の「冷凍 日清ごくり。 濃厚魚介豚骨ラーメン」、当社独自の「生麺ゆでたて凍結製法」で、ゆでたて直後の麺の風味をより一層味わえる素材めんの「冷凍 日清本麺 MATCH中華そば醤油/塩」を新開発いたしました。パスタでは、「冷凍 日清もちっと生パスタ 濃厚きのこクリーム/旨辛ペペロンチーノ」「冷凍 日清スパ王プレミアム じゃこと梅の香味醤油/バター香るたらこ」、和物では、満足感のある具が特徴の「冷凍 日清のどん兵衛 ごぼう天うどん/あさりうどん」、たまごをのせる新提案商品「冷凍 日清まぜ麺亭 たまごかけまぜそば」、米飯では、「冷凍 日清の沖縄炊き込みご飯風 じゅーしー」「冷凍 日清 麺屋の炒飯 王道家監修 豚骨醤油炒飯」「冷凍 日清 麺屋の炒飯 五ノ神製作所監修 海老味噌炒飯」などの新メニューを開発いたしました。これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (飲料)日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもって新商品やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」、「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。乳製品乳酸菌飲料では、昨年発売して大ヒットした「ピルクル ミラクルケア」に続いて、「血中の中性脂肪の低減に役立つ」、「食後の血糖値の上昇抑制を助ける」、「便秘気味の方の便通改善」の3つの効果が期待できる機能性表示食品「ピルクル 健康サポート」を発売いたしました。また、CVS(コンビニエンスストア)向け「ピルクル 400」のエクステンションとして「フルーツリッチピルクル マンゴー」、「ピルクル プレミアムクリーミー 白桃」を発売し、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。発酵乳では、十勝のむヨーグルトシリーズを2023年秋にリニューアル発売いたしました。「腸内環境を改善」する機能性表示食品「十勝のむヨーグルト」は「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の定番フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「マンゴー」「マスカット」「みかん」の期間限定フレーバーを発売し、ブランドを活性化いたしました。また、糖質を気にされるお客様向けの「糖質オフ」も含めてブランドとしての品揃えを充実させました。さらに、コップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を600億個含んだ“睡眠の質を改善し、日常生活の疲労感を軽減” する機能性表示食品「ピルクル ミラクルケア のむヨーグルト」を2023年秋に発売いたしました。 (4)菓子事業㈱湖池屋は、「湖池屋プライドポテト」、「PURE POTATO」、「湖池屋ストロング」等の高付加価値ブランドを中心として、社会変化・生活変化・意識変化に対応した新市場創造型の商品開発に取り組んでおります。新商品として、「栄養とおいしさの完全なバランスを追求したスナック菓子」という新たな価値を提供したいとの思いから、当社と共同開発した「完全メシ」シリーズでは初となるスナック菓子「完全メシ カラムーチョ ホットチリ味」や、食の“分食化”に対応したスナック感覚で手軽に食べられる“新しい食の選択肢”として、料理のような味わいの甘くないパイ「ランチパイ」ブランドを立ち上げております。更に、1962年の「湖池屋ポテトチップス のり塩」の誕生以来、“日本産じゃがいも”にこだわり続ける日本の老舗として、じゃがいもを育む畑から考える究極のポテトチップス「KOIKEYA FARM」プロジェクトを始動し、第一弾商品として「KOIKEYA FARM 黄金の果肉」を発売いたしました。また、企業におけるSDGs推進活動の一環として地域とともにテーマに取り組み、商品を通じた社会貢献を目指すプロジェクトである「湖池屋プライドポテト JAPAN」では、昨年に引き続き、「小豆島」、「神戸」、「熊本」、「宗像」、「金沢」に新たに「京都」を加えた6地域において、各地域の貢献・振興に沿った企画を実施いたしました。今後も「食でくらしをゆたかに。」をテーマに、社会に貢献する食のイノベーションの実現に向けた商品・ブランド・コミュニケーションの開発を続けてまいります。 日清シスコ㈱は、“もっと楽しく、健やかに”をモットーに、品質と健康機能を両立させた商品開発に尽力しております。シリアル部門では、夏の朝食市場に革新をもたらす「ごろグラ ソルティレモン」を発売し、瀬戸内産レモンと塩を用いた爽やかな味わいを提供いたしました。糖質を意識する消費者に向けては、「ごろグラ 糖質50%オフ 彩り果実」をリニューアルし、健康志向の高い製品を展開しております。また、ごろグラシリーズは発売10周年を記念し、2024年3月に具材を増量した新たなバージョンへと進化いたしました。特筆すべきは、当社独自のシリアル製造技術を活かした「おいしいオートミール 新ごはん」の開発であります。この製品は、オートミールを米粒のような形状に加工することで、従来のオートミールにはないもちもちとした食感を実現いたしました。レンジで加熱するだけで、簡単に本格的な食感を楽しむことができる点が、技術的な優位性として大きく評価されております。加えて、新しい食体験を提供する「おいしいオートミール 新フレーク」も発売し、多様な食感の追求を続けております。菓子カテゴリーでは、「ココナッツサブレ」と「ビアードパパ」とのコラボレーションによる新味を市場に投入いたしました。68周年を迎えた「エースコイン」シリーズは、おからのアップサイクルを取り入れた環境配慮型商品へと進化いたしました。また、夏季限定の「チョコフレーク 冷酷チョコミント」は、その清涼感で夏の暑さを和らげる一助となっております。当社グループの研究機関であるthe WAVEと協力しながら、日清シスコ㈱はグループ独自のオリジナリティあふれるシリアルと菓子の開発に励んでおります。お客様の期待を超える商品を創出するため、今後も取り組みを続けてまいります。 (5)食品安全や環境経営、栄養改善への取組みグローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してまいりました。2021年12月に開催された東京栄養サミットにおいて、食物アレルゲン推奨表示項目の一斉分析法の開発とその運用をコミットメントの一つとして発表し、分析法の開発を行っております。2023年度から製品検査への運用を開始しております。また、2023年3月の食品表示基準改正により新たに特定原材料に指定された「くるみ」のPCR検出技術を開発し、くるみを含む食品の検査方法として通知法に採用されております。さらに、当社グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品食品安全監査基準NISFOS(Nissin's Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。2022年にはIRCA(International Register of Certificated Auditors)より、NISFOSがISO22000規格と同等以上の監査規格であると認定されております。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、当社独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減及び資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っております。当社グループの環境戦略である「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会及び環境ワーキンググループの事務局としての活動は、その重要性を増しております。加えて、2022年11月には、森林破壊などによる自然や生物多様性の減少をプラスに回復させる「ネイチャーポジティブ (Nature Positive)」に向けた活動を推進し、2050年までにCO2の排出量と吸収量を “プラスマイナスゼロ” にする「カーボンニュートラル」の達成を目指すことを宣言いたしました。2023年5月にはCO2削減目標を上方修正し、インターナルカーボンプライシング制度を導入することで、目標達成に向けた取り組みを加速しております。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物、資源循環など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行することにより、当社グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。2023年9月には環境推進部をサステナビリティ推進部に発展させ、従来の環境問題対応に加え、栄養改善と食品安全に戦略的に取り組む体制を構築いたしました。2024年2月には栄養戦略の基本的な方針である栄養ポリシーを策定し、栄養改善のツールとして製品の栄養価をスコア化する独自の栄養プロファイリングシステム:NISSIN-NPSを開発、運用開始しております。グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、食物アレルゲン検査法開発やリスク評価手法開発について大学や公的機関と共同研究を推進し、2023年度には学会発表6件、学術論文1報の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は10,845百万円であります。 なお、当社グループの研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2023|6,953 文字
6【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした製品開発、健康と栄養に関する基礎・応用研究及び環境保全対策の研究を行っております。即席めんでは、「カップヌードル」の美味しさはそのままに塩分を30%カットするとともに、1日分のカルシウムとビタミンDを配合した「カップヌードル塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」を発売いたしました。 健康関連では、見た目や美味しさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などがコントロールされ、日本人の食事摂取基準で設定された33種類の栄養素をバランスよくすべて接種できる「完全メシ」ブランドの開発を進めております。また、将来的な食糧危機や地球温暖化解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)、パーム油を代替する酵母生産油脂の研究にも取り組んでおります。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、製品開発を支える取り組みとして、本格的な美味しさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い製品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 コーポレートスローガンの「おいしさ、キラリ☆」に加えて、「からだ、キラリ☆」、「地球、キラリ☆」を意識した研究開発活動を行っております。即席めんを主軸とする商品開発に加え、CSV経営のさらなる推進を目指し、健康増進、環境保全対策への取り組みのための研究開発を進めております。 お客様のニーズへの対応と明星食品ブランドのブラッシュアップのため、主要アイテムを「全麺改良」として幅広く商品リニューアルを行いました。2022年6月にリニューアル発売した「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」は麺へのソース量を従来の1.3倍量練り込むことで、更なるソースの香ばしさと味わいを表現いたしました。2022年9月リニューアル発売の「明星チャルメラ しょうゆラーメン」をメインとした「明星チャルメラ 袋麺」シリーズは、ホタテだしを麺に練り込むことで、旨味とコクを強化いたしました。 健康訴求商品として、低糖質でありながら、つるみがありおいしく食べられる麺を開発し、「明星 ロカボNOODLESおいしさプラス こってり醤油/濃厚鶏白湯/ピリ辛酸辣湯」として商品化いたしました。低糖質に加え、高タンパク質、PFCバランスもとれており、おいしさと健康を両立させた商品であります。明星食品のノンフライ麺技術を進化させることで、低糖質でありながら「つるっと食感」を実現いたしました。具材には、大豆たんぱくを主原料とした「プロテインキューブ」を開発いたしました。減塩ブランドである「明星 評判屋」シリーズは「明星 評判屋 重ねだし醤油ラーメン」をメインに、新規減塩技術にて、日本食品標準成分表2020年版(八訂)から25%減塩を実現いたしました。 環境保全対策として、バイオマスインキの使用を推進いたしました。主力商品である「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」の外包装カラーシュリンクフィルムなどへの採用を拡大いたしました。 (3)低温・飲料事業(チルド食品) チルドめんならではの本格感を訴求した製品に加えて、新たなチャネル拡大、環境に配慮、多様化するニーズに対応した製品の開発にも取り組んでおります。弊社独自の「おいしさ長持ち製法」で生めんなのに常温50日保存できる製品の拡充により、冷蔵コーナー以外の通販やお土産市場での販売が可能になり取り扱いチャネルが拡大いたしました。また、食品ロスやプラスチック原料の削減の為に賞味期限延長やトレー削減を行い、糖質OFFの「もちっとロカボ麺」や減塩だれの「日清のラーメン屋さん 冷し中華」を開発しました。 新製品では、内食化による外食品質のニーズの高まりから「食べログ百名店 博多一双」、レトロな「日清Spa王 喫茶店のナポリタン/たらこバター醤油」、各ジャンルの主力ブランド「行列のできる店のラーメン 鶏しょうゆ/クリア豚骨/鶏塩そば」、「日清の太麺焼そば 豚ニンニク醤油味」などを新発売いたしました。アレンジを楽しめる素材麺とスープパック製品「麺の達人」、「スープの達人」も拡充いたしました。 今後も、外食品質の本格的な製品や環境に配慮した地球にやさしい製品の開発、多様化するお客様のニーズに応える新価値の創造など、新技術や新製品の研究・開発に努めてまいります。(冷凍食品) 冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的な美味しい料理」を、中華めん、パスタ、和物、米飯ジャンルからバラエティ豊かな製品の開発に取り組んでいます。中華めんでは、粘度と濃厚なスープが特徴の思わず喉を鳴らす新ブランド「冷凍 日清ごくり。」、弊社独自の、ゆでたて直後の麺のおいしさをそのまま冷凍した「生麺ゆでたて凍結製法」の「冷凍 日清本麺 ワンタン麺」を開発いたしました。 パスタでは、「冷凍 日清もちっと生パスタ 海老のチーズクリーム/ジェノベーゼ」、「冷凍 日清スパ王プレミアム 高菜とめんたいこ/サーモンのバター醤油」、和物では、「冷凍 日清具多 旨辛チゲうどん」、若年層向けのガツンとした食べ応えの「冷凍 日清まぜ麺亭 ニンニクまぜそば/こく旨醤油の極太まぜ麺」、米飯では、名店のラーメンの味を炒飯で再現した「冷凍 日清 麺屋の炒飯 篝監修 鶏白湯炒飯/麺屋一燈監修 濃厚魚介だし炒飯」などの新メニューを開発いたしました。 これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (飲料) 日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもって新商品やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行っております。開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「十勝のむヨーグルト」、「ピルクル」ブランドの一層の強化とともに、日清ヨーク㈱のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 発酵乳では、高めの血圧を下げ、一時的な精神的ストレスも緩和できる機能性表示食品「毎日のむ血圧ケアヨーグルト」を発売いたしました。「十勝のむヨーグルト」はコップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を400億個含んだ “腸内環境を改善” する機能性表示食品であります。「プレーン」、「ブルーベリー」、「いちご」の定番フレーバーに加えて、季節ごとに「グレープフルーツ」、「レモン」、「りんご」、「みかん」、「輝く果実味」の期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせております。また、糖質を気にされるお客様向けの「糖質オフ」も含めてブランドとしての品揃えを充実させております。 乳製品乳酸菌飲料では、生きたまま腸に届く乳酸菌NY1301株を600億個含み「睡眠の質を改善し日常生活の疲労感軽減」、「腸内環境改善」をヘルスクレームとした機能性表示食品「ピルクル ミラクルケア」を発売いたしました。「ピルクル」のエクステンションとして、カルシウムと8種のビタミンが摂れる栄養機能食品「ピルクル400 Ca&V」、「ピルクル まろやかはちみつ」、「爽やかピルクル マスカット」、「ピルクル The濃厚」、「フルーツリッチピルクル あまおうMIX」を発売し、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、「ピルクル」ブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。 乳酸菌飲料では、グルコサミン塩酸塩を1,500mg (65ml×2本あたり) 配合し、手軽においしくひざのケアができる機能性表示食品「ひざアクティブ ピルクル風味」について、従来の「ひざ関節の曲げ伸ばしをサポートし、ひざの不快感を緩和する」機能に加えて、乳酸菌NY1301株400億個による「腸内環境改善」の機能を追加するリニューアルを行っております。 (4)菓子事業 日清シスコ㈱は、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発と、既存ブランドの強化に取り組んでおります。 「シスコーン」シリーズを全品乳成分不使用配合にして、乳アレルギーのあるお客様にも安心してお召し上がりいただけるようリニューアルいたしました。一方、農水省のプロジェクトに参加して、国内牛乳・乳製品の消費拡大や酪農家を支援する一環で、「なぞのシスコーン ひみつのバナナ味」、「まほうのシスコーン パイナピー味」、「へんしんまぜまぜシスコーン いちごミルク味」など、牛乳が苦手なお子様が、楽しみながら牛乳と一緒に食べられる期間限定品を商品化いたしました。 「ごろグラ」シリーズでは、「糖質40%オフ彩り果実」、パッケージに紙包材を使用し、植物由来の原料で仕上げた地球にやさしく社会貢献にもなる「Plant Based 3種のナッツとオーツ麦」を商品化いたしました。 ビスケットカテゴリーでは、本来は捨てられるはずであったものに新たな価値を付加して生まれ変わらせる「アップサイクル」をコンセプトに、年間3~6t廃棄されているというおからに着目し、食物繊維豊富なおからを活用した、からだへの配慮とフードロス削減を目指した「アップサイクルクッキー いいとこどり ベイクドチーズ味/ココア味」を商品化いたしました。1食当たりの糖質を約8.8gに抑えた一口サイズの食べやすいクッキーであります。 チョコレート菓子カテゴリーでは、カカオを贅沢に使用したマイルドビターチョコレートの「チョコフレーク マイルドビター」、「クリスプチョコ マイルドビター」を商品化いたしました。また、日清シスコ㈱のチョコフレーク史上、最高のチョコかけ量を実現した「チョコフレーク チョコかけ200%」を商品化し、ブランドの品揃えを充実させております。 今後もグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔で元気になっていただける、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。 ㈱湖池屋は、「湖池屋プライドポテト」、「PURE POTATO じゃがいも心地」、「湖池屋ストロング」、「The KOIKEYA」等の高付加価値ブランドを中心として、社会変化・生活変化・意識変化に対応した新市場創造型の商品開発に取り組んでおります。 新商品として、若年層を中心に広がる主食と間食の境界線がなくなる“分食化”に対応する次世代型の個包装スナックとして、細切りの国産じゃがいもをアンチョビオリーブの濃厚ソースと一緒に絡め、丸い1枚に整えた高密度ポテトチップス「濃いじゃが アンチョビオリーブ」を発売いたしました。また、湖池屋ポテトチップス60周年を記念し、減プラスチックへつながる取り組みとして、パッケージの素材に「紙」を使用した「The KOIKEYA」シリーズにおいては、独自の技術を元に海老本来の旨みを贅沢に味わえる「KOIKEYA The海老」を発売いたしました。 既存商品として、「スコーン」では35年目のフルモデルチェンジを実施し、時代の変化にあわせ、本格的で濃厚な味わいはそのままに、生地の食感・味付け・パッケージデザイン等を刷新してリニューアル発売いたしました。また、地域とともにテーマに取り組み、商品を通じた社会貢献を目指すプロジェクトである「JAPANプライドポテト」においては、海岸清掃活動で回収された海洋プラスチック(ポリタンク)等をリサイクルした再生樹脂を使用した「オーシャンプラスチック買い物かご」を宗像市等に設置したことをはじめ、「宗像」、「小豆島」、「今金」、「金沢」、「熊本」の各展開地域への貢献・振興に沿った企画を実施いたしました。 企業におけるSDGs推進活動の一環として展開するアニメーション湖池屋SDGs劇場「サスとテナ」は、2021年10月より放映を開始し、2022年4月、10月にシーズン2、シーズン3を放映いたしました。シーズン3においては、SDGsと並んで世界的にも重視されているウェルビーイング(well-being)の観点からも多くのテーマを取り上げたことに加えて、新たにアニメに登場する“SDGs怪獣”を募集する等、お客様とのコミュニケーション企画を実施いたしました。 今後も「食でくらしをゆたかに。」をテーマに、社会に貢献する食のイノベーションの実現に向けた商品・ブランド・コミュニケーションの開発を続けてまいります。 (5)食品安全や環境経営への取組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してまいりました。2021年12月に開催された東京栄養サミットにおいて、食物アレルゲン推奨表示項目の一斉分析法の開発とその運用をコミットメントの一つとして発表し、製品検査への運用を目指して分析法開発を進めております。また、2023年3月の食品表示基準改正により新たに特定原材料に指定された「くるみ」のPCR検出技術を開発し、くるみを含む食品の検査方法として通知法に採用されております。 さらに、当社グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、新規事業・海外事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた「日清食品 食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)」による製造環境の調査を通じて改善を図っております。2020年度に、官能検査、原料の受入れに関する詳細確認、外国人従業員の増加、食品偽装への対応を強化するためにNISFOSを改訂し、2022年にはIRCA(International Register of Certificated Auditors)より、NISFOSがISO22000規格と同等以上の監査規格であると認定されております。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。 さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っております。 当社グループの環境戦略であるEARTH FOOD CHALLENGE 2030の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会および同・環境ワーキンググループの事務局としての活動もその重要度を増しております。加えて、2022年11月には、森林破壊などによる自然や生物多様性の減少をプラスに回復させる「ネイチャーポジティブ (Nature Positive)」に向けた活動を推進し、2050年までにCO2の排出量と吸収量を“プラスマイナスゼロ”にする「カーボンニュートラル」の達成を目指すことを宣言いたしました。 CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行にすることにより、当社グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。 グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、食物アレルゲン検査法開発やリスク評価手法開発について大学や公的機関と共同研究を推進し、2022年度には学会発表5件、学術論文1報の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は11,353百万円であります。 なお、当社グループの研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2022|6,067 文字
5【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、健康と栄養に関する基礎・応用研究及び環境保全対策の研究を行っております。 即席めんでは「カップヌードル」らしい味わいと食べ応えはそのままに、たんぱく質を15g配合し、「低糖質三層フライ製法」によって糖質50%OFFを実現した「カップヌードルPRO高たんぱく&低脂質」3品を発売しました。 健康関連では見た目や美味しさはそのままにカロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などがコントロールされ、日本人の食事摂取基準で設定された必要な33種類の栄養素をバランスよくすべて摂取できる完全栄養食の開発を進めております。 環境関連ではカップヌードルの容器をバイオマスECOカップに全て切り替え、更に今期はフタ止めシールを廃止し、「Wタブ」に切り替えすることによりプラスチックの年間使用量を33t削減いたしました。その他、将来的な食糧危機や地球温暖化解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)、パーム油を代替する酵母生産油脂の研究にも取り組んでおります。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして本格的な美味しさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 サステナビリティ企業を目指し、即席めんの開発を主軸とした商品開発に加え、環境保全対策のための研究を推進致しました。 まず即席めんの開発では、明星食品の強みでありますノンフライめんの更なる品質向上に取り組みました。めんに塩麴を練り込むことでめんを噛んだ時の味わいをアップし、従来のノンフライめんで課題であった調理感不足の改善を進め、タテ型ノンフライめん「明星 麺神カップ 濃香醤油/濃香味噌」のリニューアルに、この技術を反映しました。即席ノンフライ袋めんでは、チルドめんに近い食感と香りを目標として「明星 麺神 つけ麺 極旨魚介醤油(袋)」を開発。従来品にない圧倒的なチルド感のめん質を表現しました。また、フライめんの品質強化も推進しました。フライ和風めんでは、うどんにおいては食べ応え、そばではそば風味の向上を目指し、その技術を「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん/豚ねぎそば」に反映し発売致しました。 新しいスープの形態の提案として、だしパックを使用した「明星麺とスープだけ 黄金鶏油中華そば」を発売。香り高い原料をだしパックに詰め込むことで、麺とスープのおいしさに特化した特長のある商品でお客様の新しいニーズに応えました。 新しい即席めん「かやく」の提案として、本物の明太子にそっくりな「明太子風かまぼこ」を開発し、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 明太子味」に使用しました。消費者の皆様から、まるで本物のような食感と風味にご好評を頂きました。 環境保全対策として、石化資源の使用量削減を目指し、バイオマスインキの使用を焼そば湯切り蓋やタテ型カップの蓋に加え、袋めん個食包装にも拡大しました。2022年3月より「明星 チャルメラしょうゆラーメン」を始め、順次変更しております。また、「明星 中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺」を始めとしたタテ型大盛用段ボールの材質を変更することで、紙の使用量を削減し環境負荷低減に対応しました。 (3)低温・飲料事業(チルド食品) チルドめんならではの本格感を訴求した商品に加えて、コロナ禍で変化するニーズ、環境に対応した商品開発にも取り組んでいます。食品ロスやプラスチック原料の削減の為に、賞味期限延長や常温麺の開発、エコ包装に取り組みました。 弊社独自の「おいしさ長持ち製法」での賞味期限延長に加え、生めんなのに常温50日保存できる家系ラーメン有名店監修「王道家 豚骨醤油」や「鍋焼日清ラ王 豚骨醤油/チャンポン」を開発致しました。また、「日清のラーメン屋さん」では、包装形態を見直すことでトレーの使用を廃止し、プラスチック原料の削減を行いました。 新製品では、内食化による外食品質のニーズの高まりから「食べログ百名店 中華そば 多賀野/らぁ麺 飛鳥/麺屋 ようすけ/むさしのエン座」を、アレンジを楽しめる素材めんとスープパック商品「麺の達人」「スープの達人」、若年層向けの「贅沢な冷し中華 特濃ごまだれ」「最強のラーメン ニンニク旨辛味噌」、ご当地の味「行列のできる店のラーメン 宮崎辛麺」「日清の太麺焼そば 世界の山ちゃん監修 幻の手羽先風味」などを新発売しました。 今後も、外食品質の本格的な商品や環境に配慮した地球にやさしい商品の開発、多様化するお客様のニーズに応える新価値の創造など、新技術や新製品の研究・開発に努めてまいります。(冷凍食品) 冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的な美味しい料理」を、中華めん、パスタ、和物、米飯ジャンルからバラエティ豊かな商品の開発に取り組んでいます。 中華めんでは、弊社独自の、ゆでたて直後の麺のおいしさをそのまま冷凍する新技術「生麺ゆでたて凍結製法」で、ゆでたて麺ならではの中華めんの“生きた食感”や“風味”が味わえる、日清が本気で創ったうまい麺「日清本麺 こくうま醤油ラーメン/濃厚味噌ラーメン/柚子塩ラーメン」を開発致しました。また麺に直にスープを充填し、レンジ調理でお湯を注ぐだけで出来る「日清中華 辣椒担々麺/白胡麻担々麺」や、拡大している汁なし麺の新メニュー「日清中華 ビャンビャン麺」など、調理の簡便性の向上と環境に配慮した商品や、インパクトある商品を発売しました。 パスタでは、「生パスタ 香味醤油」「スパ王プレミアム トマトとニンニク」、和物では、汁なしうどんメニュー「あぁ濃厚 汁なしデミグラス牛カレーうどん/汁なし明太クリームうどん」、米飯では、カップヌードル炒飯から「チリトマト炒飯」、ラーメンの有名店AFURI監修「柚子塩炒飯」などの新メニューの開発を致しました。 これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (飲料) 日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。 開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「十勝のむヨーグルト」、「ピルクル」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 発酵乳の十勝のむヨーグルトはコップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を400億個含んだ "腸内環境を改善" する機能性表示食品です。「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の定番フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「巨峰」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。また、糖質を気にされるお客様向けの「糖質オフ」も含めてブランドとしての品揃えを充実させました。 乳酸菌飲料、清涼飲料では、グルコサミン塩酸塩を1,500mg (65ml×2本あたり) 配合した手軽においしくひざのケアができる機能性表示食品の「ひざアクティブ」、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズなど、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。 ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。 (4)菓子事業 日清シスコ㈱は、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発と、既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門で、各種商品の研究開発を行っております(2022年3月、表示部門は開発研究所から品質保証部へ組織変更しました)。 シリアルカテゴリーでは、「ココロもカラダも温まる温活用シリアル」をコンセプトに、ホットシリアルシリーズを発売しました。話題のオートミールに着目し、味付きタイプのオートミール「トマトクリームリゾット風」、「チーズクリームリゾット風」、当社のコア技術であるフレーク製造技術を活かした「オートミールフレーク」を商品化しました。ごろグラシリーズでは、ナッツの王様マカダミアナッツを配合したごろっとグラノーラリッチ「カカオ香るチョコナッツマカダミアmix」を商品化しました。また、ごろっとグラノーラのブランド名を一新して「ごろグラ」とし、シスコーンBIGシリーズは、「シスコーン」としてリニューアルしました。 ビスケットカテゴリーでは、発売56周年を迎えたココナッツサブレブランドで、ニューレトロを切り口とした「レモネード」、「焼き芋」、「あんバター」、輸入レトロシリーズとして「チーズケーキ」を商品化しました。若年層へのアプローチを行い、ブランドの活性化に努めました。 チョコレート菓子カテゴリーでは、日清食品のロングセラーブランドとコラボした「チキンラーメンチョコフレーク」を商品化、ロカボアーモンドチョコスナックmixをリニューアルし、ブランドとしての品揃えを充実させました。 今後もグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔で元気になっていただける、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。 ㈱湖池屋は、「湖池屋プライドポテト」、「じゃがいも心地」、「湖池屋STRONG」、「KOIKEYA The」等の高付加価値ブランドを中心として、社会変化・生活変化・意識変化に対応した新市場創造型の商品開発に取り組んでおります。“ 食でくらしをゆたかに。”をテーマに、2021年9月に減プラスチックをはじめ環境に配慮した取り組みとして「紙」を使用するパッケージを採用した「KOIKEYA The のり塩」・「KOIKEYA The 麹塩」を発売しました。 2018年2月より展開を続ける「JAPANプライドポテト」シリーズでは、「日本の誇り」である風土・文化やそれらが生み出す素材を商品に活かすだけでなく、それらを育む「宗像」、「小豆島」、「今金」、「神戸」、「金沢」、「熊本」の各地域の取り組みに賛同し、商品を通じて地域貢献につなげたいとの想いから展開しています。 当連結会計年度は、宗像において“海の環境保全”に取り組むべく、海洋プラスチックの削減へつなげる取り組みを展開。また、小豆島においては、小豆島オリーブをはじめとした小豆島の魅力に触れていただきたいとの想いから、独自のオンラインツアーを企画するなど、各地域の貢献・振興に沿った企画を地域とともに実施しています。 また、2021年10月からはSDGs推進活動の一環として、みんなが楽しくSDGsについて学べるアニメーション湖池屋SDGs劇場「サスとテナ」(全13話)をテレビ放映する等、SDGsにつながる活動についても積極的に展開しています。 (5)食品安全や環境経営への取り組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。 また、2021年12月に開催された東京栄養サミットにおいて、食物アレルゲン推奨表示項目の一斉分析法の開発とその運用をコミットメントの一つとして発表いたしました。 さらに、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品 食品安全監査基準NISFOS(Nissin's Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。2020年度に、官能検査、原料の受入れに関する詳細確認、外国人従業員の増加、食品偽装への対応を強化するためにNISFOSを改訂しました。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。 さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。 加えて、日清食品グループの環境戦略であるEARTH FOOD CHALLENGE 2030の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会および同・環境ワーキンググループの事務局としての活動もその重要度を増しています。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行にすることにより、日清食品グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。 グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、新たな危害物質分析法やリスク評価手法開発について大学や公的機関と共同研究を推進し、2021年度には学会発表2件、学術論文1報の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は10,127百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2021|5,669 文字
5【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席麺を中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。 即席めんでは、海鮮のうまみをぎゅっと詰め込んだ、まるでイカのような味わいと食感のかまぼこ具材 "ほぼイカ" を新開発し、カップヌードルシーフードをリニューアル発売いたしました。 環境関連では2021年度内にカップヌードル全品においてバイオマスECOカップに切り替える予定です。 また地球に優しい資材調達として日清食品グループでは、既に、適切に管理された森林から産出した木材・紙製品を管理・流通していることを認証する制度であるFSC-CoC認証を取得。2020年度末より、輸送用ダンボールへFSC認証マーク付与を開始しました。 健康関連では、食物繊維(サイリウム)の新たな機能を見出し、2020年11月に[脂肪・糖・塩分の便への排出を増やし、中性脂肪・血糖値の上昇を抑え、高めの血圧を下げる]機能性表示食品「トリプルバリア」を発売いたしました。また、「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイストW+ホワイト」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っています。加えて、将来的な食糧危機や地球温暖化の解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)に取り組んでいます。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 即席めんの開発を主軸とした商品開発に加え、環境保全対策の研究、減塩を中心としたお客様の健康増進のための研究を行っています。 特に明星食品の技術的強みでありますノンフライ乾燥技術につきましては、更なる研究開発を重ね、従来にない生めん風の締まりのある食感を実現する新しい乾燥方法を開発し、特許を取得しました(特許6759480号、特許6827580号)。この特許製法を利用した縦型ノンフライ製造ラインを新設し、お店品質の極太麺を搭載した「明星 麺神カップ 神太麺×旨 醤油/味噌」を発売しました。またノンフライ袋麺でも麺神シリーズとして明星史上最大麺厚にチャレンジし、締まりのあるお店品質を実現した「明星 麺神 神太麺×旨 醤油/味噌」を発売しました。 環境保存対策としてレギュラーサイズ焼そばの段ボールについて、梱包方式を天地交互式に変更すると同時にカットテープを使わないSRP(シェルフレディパッケージ)の考え方を取り入れた開梱方法に設計変更し、環境負荷低減や物流効率の向上、品出し時の時間短縮や省力化に対応しました。2020年10月に発売した「夜店の焼そば 大魔辛」から順次変更しております。 減塩対策として、減塩ブランドの評判屋シリーズ「評判屋 だし醤油焼うどん」にて、五島灘の海水の成分を凝縮した「五島灘の塩」を採用。まろやかでうま味のある味わいにすることで、減塩による物足りなさを低減させました。その後も同シリーズ「評判屋 重ねだし ソース焼そば」「評判屋 重ねだし 塩焼そば」にも搭載し、お客様の減塩に対するニーズに応えました。 明星食品創業70周年の記念商品として、厚みのあるジューシーな食感のチャーシューと1枚もののフカヒレ姿煮のレトルト具材を採用しました「中華三昧 贅の極み」を発売しました。2食入りで5,000円という価格設定や、具材のボリューム・豪華さなどが大きな話題となりました。 (3)低温事業(チルド食品) チルドめんならではの本格感を追求した商品に加えて、従来のテーマである「簡便」「個食」「完結」に「環境」を加え、新価値の創造に取り組んでいます。食品ロス削減やプラスチック原料削減を目指し、賞味期限延長やエコ包装に取り組みました。弊社独自の「おいしさ長持ち製法」で、おいしさそのままに、生中華めんは20日から40日に、蒸しめんは15日又は20日から27日に賞味期限を延長しました。また、日清の太麺焼そばや日清のそのまんま麺などでは、生産工程や包装形態を見直すことで、プラスチックトレーの使用を廃止しました。新製品では、流行のガッツリ系メニューとして「行列のできる店のラーメン 最強のラーメン 背脂豚骨醤油」を、外食店監修商品として「日本の名店 大阪 塩元帥 コク旨塩」、「The Tabelog Award受賞店 西麻布香宮監修焼そば」、「神田まつや監修 すだちそば」などを新発売しました。また、「簡便」商品の「日清のそのまんま麺」は、しなやかで、さらにほぐれやすい麺への改良を行い、「チルドカップ日清のどん兵衛」のような、具付き、容器入りで、つゆでほぐすだけで食べられる「簡便」「個食」「完結」を併せ持った商品も開発をしています。今後も、環境に配慮した地球にやさしい商品や、多様化する消費者ニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。(冷凍食品) 冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的なおいしい料理」を、パスタ、中華めん、和物、米飯、惣菜ジャンルから、バラエティに豊かな商品の開発に取り組んでいます。パスタジャンルでは、「スパ王プレミアム 海老とそら豆のペペロンチーノ」「スパ王プレミアム 蟹の濃厚トマトソース」「スパ王プレミアム サーモンの香味醤油」、「もちっと生パスタ サーモンとほうれん草の濃厚クリーム」を新発売しました。中華めんジャンルでは、「日清まぜ麺亭 焼豚油そば」「日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」、和物では「日清のどん兵衛 釜玉カレーうどん赤・黒」などの汁なし麺、具がたっぷり入った「日清具多 えび天鍋焼うどん」「日清具多 牛すき鍋うどん」の新製品を発売しました。米飯では、「日清カップヌードル 謎肉炒飯」の第二弾「日清カップヌードル 謎肉炒飯カレー」、お好み焼きでは「日清焼そばU.F.O 濃い濃いお好み焼き」を発売し、惣菜ではレンジでできる本格中華総菜の「日清中華 辣椒麻婆豆腐」「日清中華 辣椒麻婆茄子」の新メニューの開発をいたしました。これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (4)菓子・飲料事業 日清シスコ㈱では、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。 シリアルカテゴリーでは、ごろっとグラノーラシリーズをリニューアル、「フルーツ・ナッツ」を開発し、発売しました。また、当社のコア技術であるフレーク製造技術を活かした「素材のごほうび 大豆フレーク」、「やみつきなココナッツチップス、ソイチップス」、機能系のシスコウェルネス 1日分の食物繊維「大麦とさつまいものシリアル ブランMIX」を商品化しました。シスコーンシリーズでは小さなお子様に人気の「サクサクパン風シリアル キャラメル味」と、コロナ禍でのクッキング需要に応える「クッキングコーンフレーク」を商品化しました。 また、ビスケットカテゴリーでは、発売55周年を迎えたココナッツサブレの品質リニューアルを実施。並行して和をテーマに「和柑橘」、「安納芋と和栗」、「黒蜜きなこ」、若年層に話題のニューレトロを切り口とした「まろやかコーヒー牛乳味」を発売し、ブランドの活性化に努めました。 チョコレート菓子カテゴリーでは、チョコフレークシリーズのリニューアルを実施。併せて「ドーナツチョコ」、「チョコがけココナッツフレーク」、「ロカボアーモンド チョコスナックMIX」を商品化し、ブランドとしての品揃えを充実させました。 今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔で元気になっていただける、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。 日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 発酵乳では、十勝のむヨーグルトは中栓のない省資源仕様の“らくらくキャップ”の新容器を採用しました。「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「マスカット」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。また、「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「マスカット」「みかん」は、コップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を400億個含んだ "腸内環境を改善" する機能性表示食品となりました。乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとしてCVS商材の「ピルクル濃い物語3品(登場編、出会い編、完結編)」「フルーツリッチ ピルクル ストロベリー」「冬のプレミアムクリーミーピルクル ミルク風味」を発売しました。さらに、体を気遣う方、在宅勤務などで運動の機会が減ったお客様のニーズに応える商品として食物繊維であるイヌリンを配合した「中性脂肪を減らす」機能性表示食品の「ピルクルBodycare」を発売しました。細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。乳酸菌飲料、清涼飲料では、「ピスタチオ薫るいちご乳酸菌」「がんばる乳酸菌+ぶどう糖」「すもももももももものうち」といったインパクトのある話題喚起型商品、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズなど、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。 ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。 (5)食品安全や環境経営への取組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。昨年度に、官能検査、原料の受入れに関する詳細確認、外国人従業員の増加、食品偽装への対応を強化するためにNISFOSを改訂しました。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。 さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。加えて、日清食品グループの環境戦略であるEARTH FOOD CHALLENGE 2030の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会および同・環境ワーキンググループの事務局としての活動もその重要度を増しています。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行にすることにより、日清食品グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。 グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2020年度には学会発表1件、特許出願1件に加え、新たなリスク評価手法開発について大学と共同研究を引き続き実施するなど学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は7,852百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2020|5,479 文字
5【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。 即席めんでは、<ちゃんとおいしい!ソルトオフ製法(特許出願中)>により、通常品より30%減塩した「カップヌードルソルトオフ」「どん兵衛きつねうどんソルトオフ」を開発、"ちゃんとおいしい"のに塩分オフを実現しました。 またカップヌードルの七福神となる「カップヌードル味噌」を発売し、ご好評を頂いております。 環境関連では、従来までの3R推進に加え、更なる環境負荷低減、資源有効活用、環境に優しい資材調達の開発に挑んでおります。2019年12月からカップヌードルの容器をバイオマス度81%のバイオマスECOカップへの切り替えを開始しており、2021年度内には全て切り替える予定です。1容器当たりの石化由来プラスチック使用量を従来比でほぼ半減し、容器のライフサイクル全体で排出される二酸化炭素量を16%削減した環境配慮型容器です。 健康関連では、「ヒアルモイスト乳酸菌」を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト乳酸液」、食物繊維(サイリウム)を含む機能性表示食品「Deruno」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っております。研究所で発見した機能性乳酸菌・ビフィズス菌について、食品素材としてのBtoB販売も開始しました。 また、将来的な食糧危機や地球温暖化の解決の一助と期待される「培養肉」の研究・開発を東京大学と共同で行っています。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして、本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。 今後も新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 明星食品の強みでありますノンフライめん技術を結集した主力商品の強化の推進、及び環境への負荷低減を目指した環境負荷低減包材への置き換え推進、これに加え、消費者の皆様にニーズに対応すべく、減塩対応を目指した商品開発の推進を加速致しました。 まず、めん開発におきましては、ノンフライめんの優位性である弾力のある食感と透明感の強化方法について研究を行い、原料配合と製造条件の見直しにより品質の向上しためんを開発し「明星 中華三昧」(袋めん)シリーズのリフレッシュとして発売しました。 包装資材については、環境に配慮した持続可能な森林管理下で生産されたFSC認証紙、及び生物由来の資源を利用したバイオマスインキへの切り替えを進めました。第一弾として2020年1月より「明星 中華三昧」(袋めん)の外装をFSC認証紙に切り替え、第2弾として「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」の湯切りフタをFSC認証紙とバイオマスインキに切り替えました。そして、流通での働き方改革の一助として、縦型段ボールケースの易開封化を進め、商品の品出しや陳列が簡単に短時間で可能になりました。今回開発した段ボールは2019年日本パッケージングコンテスト「輸送包装部門賞」を受賞しました。 「減塩」ニーズに応えるべく、お客さま自身で摂取する食塩相当量をコントロールできる業界初の「しおケアカップ」を開発致しました。これは、お客さま自身で内側下線までスープを残し、摂取する食塩相当量を調整できるようにしたカップで、摂取する食塩相当量の目安がひと目でわかり、手軽に食塩摂取量をコントロールできるようにしたものです。「明星 チャルメラどんぶり 宮崎辛麺」を始めとする明星チャルメラどんぶりシリーズからの導入を開始しました。 また、独自の製造条件を確立し、大きなフリーズドライ鶏団子を熱湯3分でふっくらした食感に復元させることができました。2019年8月にこの具材を使用したカップスープ「明星 ごろっと鶏だんごスープ濃厚鶏白湯味 / うま辛キムチ味」を発売し、カップスープの分野で新たなカテゴリーを創造しました。 (3)低温事業(チルド食品) チルドめんならではの「本格感」を訴求した商品に加えて、時代とともに変化する食のニーズに応えるべく、「簡便」「完結」という新たな付加価値を持った商品開発にも取り組んでいます。本格訴求の商品として、外食ラーメン店の流行を取り入れた「行列のできる店のラーメン シビ辛濃厚味噌」「同 まろやか鶏塩」、外食つけ麺専門店の品質を目指した「つけ麺の達人究極のつけ麺 特濃魚介豚骨」を新発売しました。「簡便」商品としては、湯切りなしで、簡単調理できる「日清のラーメン屋さん」を9月にリニューアル発売し、めんをさらに美味しく改良いたしました。また、たれでほぐすだけで喫食できる即食タイプの「日清のそのまんま麺」は販売地域を全国に拡大しました。容器付きで、具材も付いた「完結」商品として、鍋焼タイプを拡充、「鍋焼日清のどん兵衛」シリーズから、湯切りなしの生そばを使用した「天ぷらそば」を新発売しました。その他「日清のそのまんま麺」の即食めん技術を活用し、「チルドカップ 日清のどん兵衛冷しうどん」3品、「チルドカップ 日清中華冷し麺」2品を新発売しました。 今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。 (冷凍食品) 「本格的でおいしい料理を、お手軽に」というニーズにお応えするため、冷凍食品の強みを活かした「個食」「簡便」商品の開発に取り組んでいます。 パスタジャンルでは、「海老のトマトクリーム」を中心とした「スパ王プレミアム」シリーズ10品をリニューアルするとともに、「スパ王プレミアム あさりバター醤油」、「スパ王プレミアム トマト&チーズ」、「もちっと生パスタ きのこクリーム」、「もちっと生パスタ 海老とそら豆の濃厚クリーム」を新発売し、パスタジャンルのメニュー強化を行いました。 中華めんジャンルでは、「日清中華 汁なし担々麺大盛り」を軸とした「日清中華」シリーズ3品、「日清具多 辣椒担々麺」をリニューアル発売しました。 和風ジャンルおいては、調理の簡便化と多様な食シーンに応えるべく商品開発を行い、電子レンジ調理後にお湯をかけるだけという簡単調理の「日清のどん兵衛 豆乳担々うどん」と、食事の汁物の替りにぴったりなサイズの「お碗で食べるどん兵衛 きつねうどん」を発売しました。 米飯については、「日清カップヌードル 謎肉炒飯」を発売し、新メニューの開発をいたしました。 これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (4)その他 日清シスコ㈱では、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。 シリアルカテゴリーでは、「具ood(グッド)!シリアル」戦略に基づき、フルーツ感をしっかり味わえるブルーベリーの具材を独自開発し、「ごろっとグラノーラ 5種の彩り果実」などの複数商品に採用しました。また「ナッツ戦略」に基づき、当社の強みであるメープルやココナッツを活かした「ごろっとグラノーラ メープルナッツ」、「ごろっとグラノーラ ココ・ナッツ」を商品化しました。さらに当社のコア技術でありますフレーク製造技術を活かした「素材のごほうび ココナッツフレーク」、新感覚のスナッキング商品「NUTS&CEREAL」シリーズを商品化しました。 ビスケットカテゴリーでは、9月にココナッツサブレシリーズのパッケージデザイン・包材材質を一新、新時代のサブレにリニューアルしました。「ミネラル塩サブレ」、「カナダメープル」、「抹茶」、「華やぐさくら」、「ココサブ!Fruits Timeシリーズ」を発売し、ココナッツサブレブランドの活性化と価値の向上に努めました。 チョコレート菓子カテゴリーでは、「カフェモカ」、「焦がしキャラメル味」、「チョコフレーク プレミアシリーズ」を発売しました。 今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔にもっと元気になっていただけるために、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。 日清ヨーク㈱においては、関東工場内にある開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。 開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 発酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「まろやかチーズ風味」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。さらに、乳酸菌とプロテインを手軽にとることができる「おいしくプロテインヨーグルト」を発売し、これまでのプロテイン飲料にはないジャンルで新たなユーザー層の獲得を目指しました。 乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとして65ml定番商品の「ピルクルマルチビタミン」に加えて、鉄分を強化した「ピルクル鉄分」、CVS商材として3種の必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)を配合した「ピルクルAmino」、マカ、ヒハツエキスを配合した「ピルクルCHARGE」、ピルクル初の果汁フレーバー「フルーツリッチピルクル ピーチ」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。 乳酸菌飲料、清涼飲料では、「禁断のりんご」、「おふろいちごサワー」、「タリナイマン ピーチミックス」、「フルーツパンチ」といったインパクトのある話題喚起型商品、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズや幼児から小児を対象とした乳児用規格適用商品の「トーマス乳酸菌ぶどう味」など、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。 ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行ってまいります。 (5)食品安全や環境経営への取組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。 また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図り、各工場における品質・食品安全管理の強化に貢献してまいります。 また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。今後は、新たにスタートするEarth Food Challenge 2030の達成に向け、環境経営の推進並びに向上に取り組んでまいります。 グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2019年度には論文発表1件、学会発表2件と特許出願1件に加え、新たなリスク評価手法開発についても大学と共同研究を実施し、学術的成果の創出にも取り組んでいます。 当連結会計年度の研究開発費は7,549百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2019|5,188 文字
5【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術開発及び健康と栄養に関する基礎、応用研究を行っております。 即席めんでは、ビタミン、ミネラルなど1日に必要な栄養素の1/3を摂取することのできる完全栄養食「All-in PASTA」を発売しました。新開発の「栄養ホールドプレス製法」(特許出願中)により、調理時に流出しやすいビタミンやミネラルをめんに閉じ込め、栄養素特有の苦みを感じにくいパスタを実現しました。 また「カップヌードル ナイス」シリーズにおいては、脂質だけでなく、糖質50%オフを実現し、カロリーが低いにも関わらず、食べ応えのある「カップヌードル コッテリーナイス」としてリニューアル発売致しました。 健康関連では、細胞にヒアルロン酸を作らせるヒアルモイスト乳酸菌(ラクトバチルス・ガセリ N320株)を配合した美容ドリンク「ヒアルモイスト乳酸液」の販売を開始しました。また、食物繊維(サイリウム)を含む機能性表示食品「Deruno」、リフレクト乳酸菌配合の「アレルライトハイパー」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っております。その他、研究所で新たに発見したビフィズス菌の脳機能に対する効果の検証、腸内細菌に関する研究、サイリウムの深耕研究・開発に取り組んでおります。 また生産設備関連では、「the WAVE」の独自開発による最新鋭設備を関西工場に導入し、自動化と効率化を進めることで、「次世代型スマートファクトリー」の竣工を支援いたしました。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして、本格的なおいしさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。 今後も新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 めんを究め、品質を究め、一歩すすんだおいしさを求めて研究開発を行っております。フライめんの麺線内の気泡をコントロールする研究を鋭意進め、効果的な原料配合や製造条件を見出し、麺線内に均一な気泡をつくることによってふっくらとしたうどんの食感を表現できるようになりました。この技術を用いて「明星 旨だし屋 きつねうどん 大盛」を2019年2月にリニューアル発売しました。また、めんだけでなく、同商品の乾燥油揚げも、一から製法を見直し、油揚げ生地の製法、味付けの全てを一新することで、ジューシーな味わいのある油揚げができました。 麺線内の気泡をコントロールする技術は、更に応用を進めることで、戻し時間短縮が可能となり、汁なしフライめんにおいて明星史上最大麺厚の極太めんを使用した「明星 ぶぶか 油そば」を2019年3月にリニューアル発売することができました。 ノンフライめんにおきましては、明星食品独自の技術であるスチームノンフライ製法を、さらに見直し、しなやかでつるみのある生めんのような食感のめん質を実現しました。この製法を用いて「明星 中華三昧タテ型ビッグ 重慶飯店 麻婆麺」を2018年12月に商品化しました。 縦型カップめんの段ボールについて、SRP(シェルフレディパッケージ)の考え方を取り入れ、運ぶための段ボールから、店頭で誰でも簡単に開封・陳列できる様な設計に変更しています。商品を品出しする際、開封時の作業性が向上し時間短縮や省力化にも繋がります。また開封時にジッパーなどのゴミが出ない形態になりました。2018年9月に発売した「中華三昧タテ型 四川飯店 担々麺」「中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺」「中華三昧タテ型 重慶飯店 麻婆麺」から順次変更しております。 また、今後の商品開発を支える基盤の一つとなるように、着香油の研究を進めており、より香りの力価の強い着香油を得るための研究を行っております。 今後とも技術の進歩と、お客様のニーズを取り入れた付加価値の高い商品の研究・開発に努めてまいります。 (3)低温事業(チルド食品) 本格感とフレッシュ感を大切にしたチルド食品ならではのおいしさに加え、家族構成の変化や食の多様性に対応した「個食」、めんの湯切りが不要でお鍋ひとつやフライパンで調理できる「簡便性」、化学調味料不使用や減塩の「安心」 といった新たな付加価値を創造していく商品の開発を進めております。個食は、コアターゲットに向けた個性豊かなフレーバーを発売し、チルドめんユーザーとは異なる新たなユーザーを獲得しております。発売30周年を迎えた「日清のラーメン屋さん」を日清食品チルド㈱独自の技術で可能にしたお鍋ひとつで作れる簡便調理にリニューアルし、また「フライパンひとつで」シリーズの新商品が寄与したことで、共に大きく伸長いたしました。化学調味料不使用にした冷し中華や減塩生うどんは、少しでも安心して食べて頂けるよう開発いたしました。その他に、ミシュランガイド東京2017の一つ星掲載店とのタイアップ商品「一度は食べてみたかった日本の名店 鳴龍」は有名店の味をご家庭で味わえる商品としてご好評を頂いております。「まぜ麺の匠」シリーズは大豆たんぱく等の具入りたれへリニューアルを行い、販売は拡大しております。 今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。(冷凍食品) 「本格的なおいしい料理を、お手軽に」というニーズにお応えするため、冷凍食品の強みを活かした「個食」、「時短」商品の開発に取り組んでいます。 パスタジャンルでは、オイル系やトマト系メニューの刷新など、メニュー戦略による新商品開発を積極的に行いました。また、オーベルジュ・パスタシリーズでは、「海老の濃厚トマトクリーム」、「濃厚ボロネーゼ」、「うにの濃厚カルボナーラ」を刷新し、めん、ソースのみならず、トレーまでこだわり、新たなユーザーを取り込む製品開発を行いました。 汁なし中華めんジャンルでは、「日清中華汁なし担々麺大盛り」を軸にした「汁なし麻婆麺 大盛り」、「上海焼そば 大盛り」、「ジャージャー麺 大盛り」によるメニュー展開により販売実績を大きく伸ばしました。 総菜ジャンルでは、さくさく衣にこだわった日清のビストロコロッケシリーズ「濃厚!チーズコロッケ」、「薫る!スモークベーコンコロッケ」を上市し、他ジャンルでの挑戦となる製品開発を行いました。 これからも、「調理の簡便化」と「本格的な美味しさ」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (4)その他 日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発ならびに既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所は「シリアル」「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」「包装資材」「表示」の4部門からなり、各種商品の研究開発を行っております。 シリアルカテゴリーでは、「具ood(グッド)!シリアル」戦略に基づき、日清シスコの「具」の価値の高さを消費者に再認識して頂くために、「ごろっとグラノーラ具材30%増量」(贅沢果実、充実大豆、いちごづくし)を市場投入致しました。また日清シスコ㈱の強みの一つであるチョコレート技術を生かし、「ごろっとグラノーラ チョコナッツ」を開発導入しました。更に新しい試みとして、コーンフレークに具材を加えた高付加価値の「ごろっと果実のコーンフレーク」を発売致しました。2月にはごろっとグラノーラシリーズ、3月にはシスコーンシリーズの価値向上のためのリニューアルを行いました。 ビスケットカテゴリーでは、「トコナッツサブレ~ココナッツ&パイン~」「ベイクドチーズ」「焼きいもサブレ」「キャラメルマキアート」「薫る抹茶」を開発し、ココナッツサブレブランドの活性化と価値の向上に努めました。チョコレート菓子カテゴリーでは9月に消費者の利便性を高めるために、「チョコフレーク」の包装形態をチャック付きスタンドパックに変更致しました。それにより消費シーンが拡大し、ブランド価値が高まりました。 今後も日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるような日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んでまいります。 日清ヨーク㈱においては、関東工場内にある開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。 開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 発酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「レモン」「巨峰」「みかん」「白桃」といったフルーツフレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。 乳製品乳酸菌飲料では、「ピルクル」のエクステンションとして「ピルクルマルチビタミン」を定番化するとともに、カルシウムを強化した「白いピルクルカルシウム」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。 乳酸菌飲料では、「乳酸菌SHOT!」や「ヨークル冬の54字物語」といったネットユーザー間での話題喚起型商品や、幼児から小児を対象とした乳児用規格適用商品の「トーマス乳酸菌」を発売するなど、新たなユーザー層の獲得を図りました。 ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。 (5)食品安全や環境経営への取組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。その一部は、製薬会社へライセンス契約の上技術提供しております。また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた二重管理及び集中管理体制を、新規事業や海外事業へ拡大する分析体制を推進しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による調査に加え、2017年度下期より開始した商品回収の事故を防止するために品質保証の有効性を検証する品質保証監査を継続し、品質や食品安全の管理水準のさらなる向上に努めてまいります。 また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。さらに、2017年度からグループ事業の中核であるドライ事業におけるスコープ3のCO2排出量算定を開始し、事業全体での環境負荷の把握と改善計画の策定を進め、今後も環境経営の推進並びに向上に取り組んでまいります。 なお、グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、2018年度では論文発表3件と特許出願2件の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は9,335百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2018|5,416 文字
5【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術の開発、及び健康と栄養に関する基礎研究を行っております。 即席めんでは、近未来のハイブリッドミートである「謎肉」の第2弾として開発した「白い謎肉」を「カップヌードルチリトマト」に使用し「カップヌードル」ブランドの市場拡大に努めました。また、食物繊維・ミネラル・ビタミン等を豊富に含む全粒粉を配合し、小麦粉本来の風味と美味しさがアップした「日清ラ王タテカップ」及び「日清麺職人」シリーズを開発しました。その他、量が少なめで高品質な「お椀で食べるシリーズ」を開発し、既存の即席めんでは満足されなかったシニア層のお客様に好評を頂いております。 健康関連では、乳酸菌配合の「アレルライト ハイパー」、食物繊維を含む機能性表示食品「Deruno」をはじめ、健康食品ブランド「日清食品ウェルネス」の商品群である「DHA&EPA+ケルセチン」や美容サプリメント「モイストフュージョン」等、お客様の健康志向に応える商品の開発を行っております。また研究所で新たに発見した乳酸菌の肌や脳機能に対する効果の検証、腸内細菌や味覚生理に関する研究・開発等も取り組んでおります。 生産設備関連では、省エネルギー型蒸器、麺厚自動制御、麺重量安定化装置の開発をはじめ、AIを活用した工場の自動化を進めております。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして、本格的な美味しさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 「おいしさ、キラリ」のスローガンのもと、一歩すすんだおいしさを求めて研究開発を行っております。 糖質50%オフの低糖質麺シリーズでは、めんの表層と内層の配合を変える事によって、さらに表面をなめらかにしつつコシを感じられるように改良を行い、「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles ビーフコンソメ」と「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles 鶏白湯」を平成29年8月にリニューアル発売しました。さらに従来、油揚げ工程の加熱糊化によって低糖質化が難しかった縦型カップの油揚げめんにおいても、鋭意研究を進めて商品化を行いました。これによって明星食品は丼型ノンフライめん、縦型ノンフライめん、縦型油揚げめん、油揚げカップ焼そば、ノンフライ汁なしめんと言った多彩なカテゴリーで低糖質麺を展開できる事となりました。 また油揚げめんにおいて、通常よりも低油分にする事でフライ臭を抑え、かつ膨化感を減らす事で締りと弾力のあるノンフライ風の油揚げめんを開発して、ラーメンでは平成29年6月「明星 銀座 朧月監修 濃厚魚介豚骨ラーメン 大盛」や平成29年9月「麺屋こころ監修 チーズ担担台湾ラーメン 大盛」等を商品化し、汁なしめんでは平成29年10月発売の東京・神保町にある焼そば専門の行列店「明星 みかさ監修 ソース焼そば」や、平成29年2月発売の「明星 千里眼 ガーリックまぜそば 大盛」等で商品化しました。 スープでは、練りゴマを内製化する事によって練りゴマ使用量を増やすことが出来るようになり、袋めんでは「明星 中華三昧 涼麺」や「明星 中華三昧 汁なし担々麺」、カップめんでは「明星 中華三昧PREMIUM 濃厚担々麺」の品質向上を行いました。 特許につきましては、日清食品ホールディングス㈱と共同出願の「乾燥そばの製造方法」について平成30年1月に特許権を取得しました。 今後とも技術の進歩と、お客様のニーズを取り入れた付加価値の高い商品の研究・開発に努めてまいります。 (3)低温事業(チルド食品) 本格感とフレッシュ感を大切にしたチルド食品ならではのおいしさに加え、家族構成の変化や食の多様性に対応した「個食」、めんの湯切りが不要でお鍋ひとつやフライパンで調理できる「簡便性」、化学調味料不使用や減塩の「安心」 といった新たな付加価値を創造していく商品の開発を進めております。個食は、コアターゲットに向けた個性豊かなフレーバーを発売し、チルドめんユーザーとは異なる新たなユーザーを獲得しております。発売30周年を迎えた「日清のラーメン屋さん」を日清食品チルド㈱独自の技術で可能にしたお鍋ひとつで作れる簡便調理にリニューアルし、また「フライパンひとつで」シリーズの新商品が寄与したことで、共に大きく伸長いたしました。化学調味料不使用にした冷し中華や減塩生うどんは、少しでも安心して食べて頂けるよう開発いたしました。その他に、ミシュランガイド東京2017の一つ星掲載店とのタイアップ商品「一度は食べてみたかった日本の名店 鳴龍」は有名店の味をご家庭で味わえる商品としてご好評を頂いております。「まぜ麺の匠」シリーズは大豆たんぱく等の具入りたれへリニューアルを行い、販売は拡大しております。 今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに応えるべく、新商品の研究・開発に努めてまいります。 (冷凍食品) 「本格的なおいしい料理を、手軽に」という社会的ニーズにお応えするため、冷凍食品の強みを活かした「個食」「時短」商品の開発に取り組んでおります。 パスタシリーズでは、和風やミート・ボロネーゼ系メニューの全面刷新等、テーマ性を持ったメニュー戦略による新商品開発で大きな実績を残すことができました。特に「日清Spa王BIG」では全面リニューアルを行い、今までパスタには無かったフレーバーの新メニューを積極的に開発いたしました。 汁なし中華めんシリーズでは、平成29年9月に主力の「冷凍 日清中華 汁なし担々麺 大盛り」のリニューアルに加えて、平成30年3月に同シリーズのラインナップ強化(「冷凍 日清中華 汁なし麻婆麺 大盛り」「冷凍 日清中華 上海焼そば 大盛り」「冷凍 日清中華 ジャージャー麺 大盛り」)により、販売実績を大きく伸ばしました。 また、レンジで簡単に調理できる、高付加価値具付きラーメンの新ブランド「冷凍 日清推し麺!」シリーズを平成29年9月に発売し、首都圏を中心に好調に推移いたしました。 和風めんでは、定番の「冷凍 日清のどん兵衛」シリーズを強化し、メディアでも話題の「鴨南蛮そば」に加え、「汁なし牛すきうどん」を開発し、和風麺の汁なしジャンルのラインナップを拡充いたしました。 米飯については、「冷凍 日清 チキンラーメン 金の炒飯」のリニューアルの実施により、販売を伸長させました。 これからも、「調理の簡便化」と「本格的な美味しさ」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。 (4)その他 日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質価値と健康機能価値をもつ付加価値の高い商品の開発ならびに既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所では「シリアル」「菓子(ハードビスケット、クッキー、チョコレート菓子)」「包装資材」「表示」の4部門に分けて各種商品の研究開発を行っております。 シリアル商品では近年のグラノーラ市場において伸長しております「機能系」に着目し、「おいしさ」に磨きをかけながら、2種のオリゴ糖を新配合することにより高品質、高機能に進化させた「ごろっとグラノーラ」にリニューアルいたしました。また、更に市場の活性化を目指すべく、おいしいのにしっかり糖質をオフにした「ごろっとグラノーラ 糖質50%オフ」や話題のスーパー大麦“バーリーマックス”を一食で1日に必要な分量が摂れるよう配合した「1日分のスーパー大麦グラノーラ」を発売いたしました。 ビスケット商品では、いつでもサクサク、小分けになった「ココナッツサブレ」の良さはそのままに、和テイストにこだわった「ココナッツサブレ 西尾の抹茶」やコク深く、ほろ苦いおいしさの「ココナッツサブレ 塩キャラメル」を期間限定で開発導入し、非常に高い評価を得ております。 チョコレート菓子では、好調な「チョコフレーク」の健康感も意識したチョコフレーク初の砂糖オフ商品「チョコフレーク おいしいスリム砂糖50%オフ」を開発し、おいしさをしっかり感じつつも砂糖の使用量が通常品と比べて50%オフにすることを実現いたしました。 当研究所では今後も、日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所を始めグループの研究機関と連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるような日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んでまいります。 日清ヨーク㈱においては、関東工場内にある開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。 開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値商品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 発酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」「糖質オフ」の定番4フレーバーに加えて、季節ごとに「バナナミックス」「ラ・フランス」「りんご」「ももとさくらんぼ」といったフルーツフレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。また、平成30年3月には「十勝のむヨーグルト」全品について原材料の見直しと製法の改良を行い、「やさしい十勝のむヨーグルト」としてリニューアルいたしました。 乳製品乳酸菌飲料でも「ピルクル」のエクステンションとして、CVS向け「ピルクル糖質off」や深い味わいを楽しめる「プレミアムリッチピルクル バニラ」を発売する等、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、ピルクルブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。 乳酸菌飲料では、「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「GREEN」「RED」を、また季節感のある「冬の白いヨークル」や幼児向け商品の「もも乳酸菌」を発売する等、ピルクル・十勝に次ぐ第3のブランド確立を目指して商品開発を行いました。 ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。(5)食品安全や環境経営への取組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。その一部は、製薬会社へライセンス契約の上技術提供しております。 また、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた二重管理及び集中管理体制を、新規事業や海外事業へ拡大する分析体制を推進しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品安全監査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による調査に加え、平成28年度から強化している防虫管理特別調査を継続実施するとともに、平成29年度下期より、商品回収の事故を防止するために品質保証の有効性を検証する品質保証監査を開始し、品質や食品安全の管理水準のさらなる向上に努めました。 また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っております。さらに、平成29年度からグループ事業の中核である日清食品におけるスコープ3のCO2排出量算定を開始し、事業全体での環境負荷の把握と改善計画の策定を進め、今後も環境経営の推進並びに向上に取り組んでまいります。 なお、グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、平成29年度では学会・論文発表4件と特許出願5件の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は77億77百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2017|5,145 文字
6【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術の開発、及び健康と栄養に関する基礎研究を行っております。 即席めんでは、「カップヌードル リッチ」に次ぐ商品群として、脂質、糖質、カロリーを抑えた「カップヌードル ナイス」シリーズを開発し、「カップヌードル」ブランドの市場拡大に努めました。また、お客様の健康志向に応える新具材として大豆を主原料とした「大豆ビーフ」を開発し、和風商品「日清御膳」や「日清のどん兵衛」の新具材として使用いたしました。即席ライスでは、「日清カレーメシ」の湯かけワンタッチ化に成功し、リニューアル発売を行いました。 健康関連では、新しい健康食品ブランド「日清食品ウェルネス」の商品開発を行い、「アレルライト」シリーズを開発するなど、お客様の健康や美容志向に応える商品開発を行っております。また、整腸作用が認められるサイリウムを配合した健康食品「Deruno」について機能性表示食品の届出を行い、機能性表示食品市場への参入も進めております。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子商品の開発や、商品開発を支える取り組みとして、より本格的な美味しさをより低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発や生産設備の開発なども行っております。また、健康と栄養の分野では、新規乳酸菌の機能研究や腸内フローラの研究、栄養代謝調節機能の研究、その他美容や脳機能に関する研究等を継続して行うとともに、減塩手法の開発等についても取り組んでおります。今後とも新しい技術の開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。 (2)明星食品 明星の独自技術である、豚骨ラーメンならではの食感と風味のバリカタ麺をチャルメラブランドの各商品形態で展開しました。袋めんの「明星 ノンフライチャルメラ 豚骨」を平成28年8月にリニューアル、丼型カップめんでは「明星 ノンフライチャルメラどんぶり 豚骨」を平成28年8月に新発売、さらに縦型カップめんでも「明星 チャルメラカップ バリカタ豚骨」を平成29年3月に新発売しました。 低糖質麺では、濃厚なおいしさそのままに糖質50%オフでエネルギー300kcal未満、そしてレタス5個分相当の食物繊維を含んだ「明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり醤油豚骨味」、「明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり味噌味」を平成28年10月リニューアル発売し、平成29年3月にはさらにこれらの塩分を25%オフして減塩志向にも対応しました。 さらには、平成29年3月に業界初の低糖質焼そば「明星 低糖質麺 はじめ屋 こってりソース焼そば」を発売しました。本品は焼そばの油炒め感を表現するために開発した業界初の油揚げ低糖質麺で、糖質50%オフで塩分も30%オフなのにこってりソースとからしマヨネーズの濃厚味覚です。 明星独自のノンフライワンタンでは、ふかひれ入りの透明な皮の澄麺皮(ドンミンピー)ワンタンを開発し「明星 中華三昧PREMIUM 濃厚ふかひれ雲呑麺」を、また、流行のパクチーとエビを透明な皮で包んだワンタンを開発し「明星 マンゴツリー東京監修 レモングラスとパクチーのエビワンタンスープ」を、さらには、皮にほうれん草を練り込んだ翡翠エビワンタンスープを開発し「明星 銀座アスター監修 翡翠エビワンタン」を発売しました。 今後とも技術の進歩と、お客様のニーズを取り入れた付加価値の高い商品の研究・開発に努めてまいります。 (3)低温事業(チルド食品) 本格感とフレッシュ感を大切にした、チルド食品ならではのおいしさにこだわった「ひとつ上の満足」をモットーに商品開発を進めています。 行列のできる店のラーメンが発売20周年を迎え、新製品としてご当地シリーズ「青森」、「函館」、「横浜」を追加し売上増に寄与しました。「つけ麺の達人」の全面リニューアル、「まぜ麺の匠」の汁なし麺の導入で新たな若年層ユーザーを獲得することができ、「日清の太麺焼そば」は食べごたえのある太麺と液体ソースで、ひとつ上の満足で年々伸長し2食焼そば市場でシェアNo.1に成長しました。季節に合わせた限定商品(春:塩レモン味、夏:スパイシーシーフード味、秋:焦がしバター醤油、冬:すき焼だれ)も売上に貢献しました。 有名店とのタイアップ商品では、「一度は食べてみたかった日本の名店 銀座 篝」、「老舗の逸品 神田まつや監修鴨だし蕎麦」を発売し、お店の味をご家庭で味わえる商品としてご好評を頂いております。 (冷凍食品) 「とことん便利に、簡単に。いつでも出来たて、本格を。」をモットーに究極の簡便性と究極のおいしさが備わった冷凍商品を開発しています。 パスタジャンルではカルボナーラ革命と銘打って、調理後のなめらかさが、さらに長く保たれ、おいしさが長く楽しめるソースへ改良いたしました。もちっと生パスタは、たっぷりソースとしっかり絡む平打ちパスタが評価され、おかげさまで冷凍生パスタジャンルで売上No.1ブランドとなることが出来ました。レンジで手軽に本格的な味が楽しめる汁なしジャンルでは、昨年発売した「汁なしカレーうどん黒」や「ジャージャー麺 大盛り」のリニューアルにより、着実な市場浸透を進めました。和風ジャンルでは新商品として発売した「日清のどん兵衛 鬼かき揚げ太うどん」とリニューアルした「日清のどん兵衛 鴨南蛮そば」が高価格帯として好調に推移しました。 特に「日清のどん兵衛 鴨南蛮そば」は過去最大の売上になり、高価格和風の成長に大きく寄与し高価格和風全体で前年比120%に成長することができました。 米飯については、春から1個入りおにぎりを販売し、季節性も盛り込んだ鶏ごぼうや高菜明太子などの「にぎっ太」シリーズは様々なメニューを1個づつ味わえる手軽さから好調に推移しました。 (4)その他 日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質価値と健康機能価値をもつ付加価値の高い商品の開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所では「シリアル」「菓子(ハードビスケット、クッキー、チョコレート菓子)」「包装資材」の3部門に分けて各種商品の研究開発を行っております。 シリアル商品では安定成長を続けておりますグラノーラ市場を更に活性化すべく、よりプレミアムに進化させた「ごろっとグラノーラ」にリニューアル致しました。更にそのブランドのシンボリックな位置付けとして、大きめにカットした厳選いちごを具材に採用しながら、シリアル生地にもいちご素材を加えヨーグルトとの相性にもこだわった「ごろっとグラノーラ いちごづくし」を新たに発売しました。また、「健康価値」を訴求した、話題のスーパー大麦“バーリーマックス”配合の、食物繊維の量だけでなく質にもこだわった「スーパー大麦グラノーラ」を発売しました。 ビスケット商品では、「トリプルナッツサブレ」をリニューアルし、非常に高い評価を得ております。更に、バターのおいしさにこだわったちょっと贅沢なサブレ「発酵バターサブレ」を発売し、サブレブランドの強化を図りました。 チョコレート菓子では「チョコフレーク」のチョコレートを抜本的に見直し、コクのあるガーナ産カカオとエクアドル産カカオをブレンドすることで進化させ、チョコフレークブランドを活性化致しました。また、健康感も意識しながら、当社独自の苦味、酸味を抑えたハイカカオチョコレートを開発し「チョコフレーク ハイカカオチョコフレーク」を発売しました。 当研究所では今後も、日清食品ホールディングス㈱グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全研究所をはじめ、グループの研究機関と連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるような日清食品グループならではのオリジナリティの高い菓子及びシリアルの商品開発に取り組んでまいります。 日清ヨーク㈱においては、工場に隣接した開発研究所にてスピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸はっ酵に関する研究を行っております。 開発商品群としては、はっ酵乳(ヨーグルト)、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、洋生菓子があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である「はっ酵技術」を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。 はっ酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の3フレーバーに加えて、「マンゴー」「りんご」「みかん」「もも」といったフルーツフレーバーを季節ごとに切り替えて発売するとともに、健康を気にする中高年のお客様向けに「糖質off」を発売し、常時5品体制としました。 乳製品乳酸菌飲料でも既存「ピルクル」のエクステンションとして、カロリーと糖質を抑えた「ピルクルカロリー・糖質OFF」、深い味わいを楽しめる「プレミアムリッチピルクル」、機能性素材を配合した「ピルクルVマルチビタミン」を発売するなど、細分化するお客様の嗜好や健康意識に対応した商品ラインアップを揃えることで、十勝のむヨーグルトとピルクルのブランドの活性化と価値の向上に努めてまいりました。 乳酸菌飲料では、「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「ミルク」「洋なし」「レアチーズ」「いちご」といったデザート風味とフルーツ風味を交互に発売し、ピルクル・十勝に次ぐ新ブランドとして育成を図りました。 ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌のはっ酵技術を生かした商品開発を今後も行ってまいります。 (5)食品安全や環境経営への取組み グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。その一部は、製薬会社へライセンス契約の上技術提供しております。一方、食品の安全・安心を確保していく品質保証体制については、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応するため、これまで国内事業を対象に実施していた二重管理及び集中管理体制を、新規事業や海外事業へ拡大する分析体制を推進しており、即席めんに関わる世界各国の品質基準や検査法に則り海外製品の検査を拡大しました。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を推進し、さらに、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。 製品や原料の生産現場における食品安全や品質を確保する調査体制については、独自に定めた日清食品安全検査基準NISFOS(Nissin’s Inspection Standards for Food Safety)による調査や、4M管理(人:Man、機械:Machine、原料:Material、方法:Method)手法に基づいた品質工程管理調査に加え、平成28年度では防虫管理に特化した特別調査を集中的に実施し、品質や食品安全の管理水準のさらなる向上に努めました。 また、持続性のある地球環境を維持するための環境経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動状況を評価しながら改善支援を行っております。今後も、RISEA調査や生物多様性のための社会活動の実践を通じて環境経営の推進及び向上に取り組んでまいります。 なお、グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、平成29年3月期では学会・論文発表3件と特許出願4件の学術的成果も創出しております。 当連結会計年度の研究開発費は76億50百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。
FY2016|4,959 文字
6【研究開発活動】(1)日清食品 「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、生産技術の開発、及び健康 と栄養に関する基礎研究を行っております。 即席めんでは1日に必要な1/3量の野菜(※生野菜換算)を入れた「カップヌードル ベジータ キャベツ&ベーコ ン」、湯切りして食べるパスタ風のカップヌードル「カップヌードル パスタスタイル ボロネーゼ」「カップヌード ルパスタスタイル ボンゴレ」、また、高級感のあるメニューを本格的なスープで再現した「カップヌードル リッチ 贅沢だしスッポンスープ味」「カップヌードル リッチ 贅沢とろみフカヒレスープ味」などカップヌードル群を中心 に新しいコンセプト、技術を用いた商品の開発を行いました。 健康関連ではグローバルイノベーション研究センターで優れた免疫調整機能を発見した乳酸菌「T-21」について、学 会などで研究成果を発表するとともに、乳酸菌T-21を500億個配合した乳酸菌含有食品「カフピタン」を新発売致しま した。 グローバルイノベーション研究センターでは、この他にもライス商品、菓子商品の開発や、商品開発を支える取り組 みとして、より本格的な美味しさをより低コストで実現するための調味料等の研究開発や、新規生産設備の研究開発を 行っております。また、健康と栄養の分野では、乳酸菌をはじめとする腸内細菌の研究、免疫に関する研究、更には減 塩、減糖質等の研究についても取り組んでおります。今後ともこれらの技術を用い、お客様のニーズに迅速に応えるべ く付加価値の高い商品開発を進めてまいります。 (2)明星食品 カップ麺では、平成27年5月に糖質を50%低減した丼型カップめん「明星 低糖質麺 糖質50%オフ はじめ屋 醤 油豚骨味」と「明星 低糖質麺 糖質50%オフ はじめ屋 コク旨塩味」を発売しました。「明星 低糖質麺」はこん にゃく麺のような疑似麺とは違い、小麦の麺のおいしさや食感を保ちながら糖質50%オフを実現しました。 本年3月には糖質50%オフと濃厚味覚はそのままに、カロリーを300kcal未満に低減した「明星 低糖質麺 はじめ 屋 糖質50%オフ こってり醤油豚骨味」と「明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり鶏白湯味」をリフ レッシュ発売しました。平成27年11月には低糖質麺シリーズとして、カロリーを190kcal未満に低減したスナック感覚 の縦型カップめん「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles コンソメ味」と「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles 塩 バジル味」をラインナップに加えました。 袋麺では、明星食品の特許製法であるSSD製法によって、本場九州の麺ならではの風味と極細・ストレート・バリカ タ食感を再現したノンフライ袋めん「明星 ノンフライチャルメラ 豚骨」を発売しました。 カップスープではノンフライワンタン技術を利用して、もちもちとした透明な皮の澄麺皮(ドンミンピー)エビワン タンを開発し、カップ入りワンタンスープ「明星 マンゴツリー東京監修 トムヤムエビワンタンスープ」を発売しま した。 また新しい味覚づくりにも取り組み、ラーメンに特製のマヨネーズを合わせた「明星 一平ちゃん大盛 マヨラーメ ン ガーリック豚骨醤油味」や、話題の中国・四川省発祥の怪味ソースをブレンドしたマヨネーズを別添した「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 怪味マヨ」、怪味ソース風味の丼型カップめん「明星 麺の底力 四川風怪味麺」と春雨ス ープ「明星 飲茶三昧Special 四川飯店 怪味春雨」を発売しました。さらに、焼そばの味覚・メニューの可能性を 追求して、チョコソースとウスターソースを融合した業界初のチョコソース焼そば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば チョコソース」をバレンタインにあわせて発売しました。 今後とも技術の進歩に努め、お客様のニーズに基づいた付加価値の高い商品の開発・研究を行ってまいります。 (3)低温事業(チルド食品) 本格感とフレッシュ感を大切にした、チルド食品ならではのおいしさにこだわった「ひとつ上の満足」をモットーに 商品開発を進めています。 生めんワンタッチ製法により、湯切りなし+新製法「打ち粉なし」で手間をなくしたチルド「ラ王」を開発しまし た。簡便性と美味しさが受け入れられ、ユーザーからのリピート率もアップし、好調に推移しました。行列のできる店 のラーメンはご当地シリーズ「喜多方」を追加、「札幌」、「和歌山」「尾道」「博多」「京都」をリニューアルし売 上増に寄与しました。またラーメン業界で注目を集めているまぜ麺を、ご家庭で味わっていただくために立ち上げた新 ブランド「まぜ麺の匠」。魚介の旨みと唐辛子の辛みの利いた辛旨だれの”台湾まぜそば”、豚の旨みとごま油香る醤 油だれの”油そば”は、濃厚なたれをもっちりとしたコシのある太麺に絡めて食べる満足の一杯です。一度食べればや みつきです。 (冷凍食品) 「とことん便利に、簡単に。いつでも出来たて、本格を。」をモットーに究極の簡便性と究極のおいしさが備わっ た冷凍商品を開発しています。 うどんジャンルでは包丁切りなど製法を新たにし、外はみずみずしく、中はもっちりの弾むような新食感を提案。ま たお好み焼も全面リニューアルでふっくら分厚い「厚旨」へ改良、前年比140%の売上に貢献しました。発売5年目に 入った「もちっと生パスタ」はたっぷりソースとしっかり絡む平打ちパスタが評価され「クリーミーボロネーゼ」を中 心に最高出荷数を達成しました。「冷凍 日清具多 辣椒担々麺」は本格中華メニューのフラッグシップとして、嗜好 性の強いメニューで着実に市場浸透しております。汁なしジャンルでは「汁なし担々麺 大盛り」が好調なのに加え、 「汁なしカレーうどん黒」や「ジャージャー麺 大盛り」を開発、発売し更に強化を図りました。 (4)その他 日清シスコ㈱では「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、お客様に笑顔と健康を届けられるような、付 加価値の高い商品の開発ならびに、既存ブランドの強化に取り組んでおります。 開発研究所では「シリアル」「菓子(ビスケット、クッキー、チョコレート菓子など)」「包装資材」の3部門に分 けて各種商品の研究開発を行っております。 シリアル商品では市場規模が近年大幅に拡大し、ごはんやパンに次ぐ第3の朝食と呼ばれているグラノーラ市場を活 性化すべく、よりプレミアム感のある商品「ごろっとグラノーラ」にリ・ブランディング致しました。更にそのブラン ドのシンボリックな位置付けとして、宇治抹茶を100%使用し、あずきなどの和風素材を加えることで、本格的な和の 味わいを実現した「ごろっとグラノーラ 宇治抹茶」を新たに発売しました。 ビスケット商品では、ココナッツサブレ50周年記念商品として、期間限定であった「トリプルナッツサブレ」をココ ナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツを活かした新トリプルナッツとして上市し、好評を得ております。 洋菓子商品では上質な和素材の風味が特長の「和びすけ」ブランドから、ほろっと崩れる独特の食感を楽しめるクッ キー「和びすけ 雅や香 抹茶」、「和びすけ 雅や香 きなこ」を開発し、「和びすけ」ブランドの市場浸透を図りまし た。 チョコレート菓子では1968年発売のロングセラー商品「チョコフレーク」シリーズの新提案商品として、夏場でも手 で溶けない特別な製法で焼き上げた焼チョコを使用した「焼チョコフレーク」を開発し、チョコフレーク群の活性化を 行いました。 当研究所では今後も、日清食品ホールディングス㈱ グローバルイノベーション研究センター、グローバル食品安全 研究所との連携を図りながら、お客様をもっと笑顔に、もっと元気にできるよう独創的な菓子及びシリアルの商品開発 に取り組んでまいります。 日清ヨーク㈱においては、開発研究所にて新商品や既存品のリニューアルといった商品開発と、乳酸はっ酵に関する 研究を行なっております。 開発商品群としては、はっ酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料、洋生菓子があり、「みんなイキイ キ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「ピルクル」「十勝のむヨーグルト」ブランドの一層の強化ととも に、当社のコア技術である「はっ酵技術」を生かした高付加価値製品の開発にも重点を置き、美味しく健康に役立つ商 品の開発を行っております。 はっ酵乳では、十勝のむヨーグルトの「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の3フレーバーに加えて、「マスカ ット」「みかん」「パイン」といったフルーツシリーズ品を季節ごとに切り替えて発売し、常時4品体制としました。 風味を選ぶ楽しみを提供することで、既存のお客様の満足度アップと新規のお客様のトライアルに繋がり、十勝のむヨ ーグルトブランドを一層強化することができました。乳製品乳酸菌飲料では、200ml飲み切りタイプの「ちょうどいい ピルクル」や、500ml容器の「ピルクル1.3倍」「ピルクルクリーミーリッチ」を発売し、細分化するお客様の嗜好に応 えることで、ピルクルブランドの一層の活性化を行いました。 乳酸菌飲料では「はたらく乳酸菌」シリーズとして、「夏みかん」「ライチ」「マスカット」「フルーツミックス」 など、季節に合わせて8フレーバーを順次発売し、ピルクル・十勝に次ぐ新ブランドとして育成を図りました。 今後も健康から嗜好性まで、幅広い商品の開発と上市を目指してまいります。 (5)製品の品質保証と環境に対する取組み 日清食品グループは世界各国に拠点を有し、80か国以上で販売しています。グローバル食品安全研究所 品質保証部 が実施する品質保証体制は、これまでは国内製品に対して二重管理及び集中管理体制を敷いて実施してきましたが、平 成26年度からは海外製品に対してもこの品質保証体制の適用を開始し、順次拡大を進めております。日本のTPP妥結に 伴い、外国との取引が増加し通関の迅速化などが想定されるため、平成27年度は48時間以内に検査結果を出す迅速検査 法、国際基準に則った検査法の導入を進めました。 グローバル食品安全研究所 品質調査部では、分析による品質保証に加え、独自に定めた日清食品・食品安全検査基 準(Nissin's Inspection Standards for Food Safety:「NISFOS」)による工場現場の品質調査や製造工程に関与す る原料(Materials)、方法(Method)、機械(Machine)及び人(Man)について、きめ細かく検証する品質工程管理 (4M管理)を行い、製品の品質確保に努めています。平成27年度は、過去にNISFOS評価が低かった工場の調査回数を増 やし、工場の品質管理の向上につなげました。 また、地球環境を守るためには、企業責任として、環境法規制の遵守を徹底するとともに、環境に対するリスクマネ ジメントを推進していく必要があります。このため、グローバル食品安全研究所 環境推進部では、平成25年度より、 日清食品グループの生産工場に対する環境調査のための独自の基準(Food Safety Research Institute’s Inspection Standards for Environmental Activities:RISEA)を用い、各工場の環境法規制の遵守状況や自主的な環 境活動への取り組み状況の調査を行い、改善活動を促すことでレベルアップを図っております。平成27年度も新たに施 行されたフロン排出抑制法への対応を推進するためにRISEAのチェック項目を見直し、調査を実施しました。 当連結会計年度の研究開発費は71億83百万円であります。 なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。