事業の概要
- 温浴施設運営極楽湯ホールディングスは、「極楽湯」や「RAKU SPA」といった温浴施設を日本全国で展開しています。直営店では、入館料、食事、マッサージ、理髪、物販など多様なサービスを提供し、それらから収益を得ています。これにより、顧客は温浴だけでなく、リラクゼーションや飲食も楽しめる複合施設として利用できます。
- フランチャイズ展開同社はフランチャイズ方式も採用しており、加盟店からスーパー銭湯経営に関する商品販売収入や、経営ノウハウ提供によるロイヤリティ収入を得ています。これにより、自社で直接運営する店舗数を増やさずに、ブランドの拡大と収益源の多様化を図っています。
- 関連事業の展開温浴事業を中核としつつも、「祥楽の湯」のような持分法適用関連会社による運営店舗や、パートナーシップを結んだ「ヒナタの杜」店舗、さらには「RAKU CAFE」といったカフェ事業も展開しています。これにより、温浴施設以外の顧客層にもアプローチし、事業領域の拡大と収益機会の創出を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 日本事業日本国内での温浴施設の運営が主要な事業セグメントです。「極楽湯」や「RAKU SPA」ブランドを中心に、直営店とフランチャイズ店を展開し、入館料、飲食、物販、ロイヤリティ収入などを得ています。最新年度の売上高は約130.33億円、営業利益は約12.61億円と、同社グループの収益の大部分を占める基盤事業です。
- 中国事業かつて中国で温浴施設を展開していましたが、2023年11月に中国連結子会社の株式を売却したため、2023年12月末には連結範囲から除外されました。最新年度の売上高は約10.49億円、営業利益は約-3.45億円でしたが、今後は日本事業に経営資源を集中する方針がうかがえます。
- 単一セグメント体制有価証券報告書によると、同社グループの報告セグメントは「日本」のみであり、セグメント情報の開示の重要性が乏しいため、詳細なセグメント情報の記載を省略しています。これは、事業の中心が日本国内の温浴事業に集約されていることを示しています。
2024-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Japan | 地域 | 130 | 13 | 9.7% |
| China | 地域 | 10 | -3 | -32.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び当社の連結子会社2社を中心に構成されており、温浴事業を中核事業としております。当社グループの事業にかかる位置付け及びセグメントとの関連は、下記のとおりであります。なお、当社グループの報告セグメントは「日本」のみであり、セグメント情報の開示の重要性が乏しいため、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の記載を省略しております。当社グループは、「極楽湯」・「RAKU SPA」の名称にて温浴施設を展開しており、現在、39店舗(直営29、フランチャイズ10)を出店しております。直営店では温浴施設の入館料収入及び飲食収入、整体や理髪、物販等の収入を得ており、フランチャイズ店では加盟契約に基づき、スーパー銭湯経営に関する商品販売収入とノウハウ等の提供によるロイヤリティ収入等を得ております。また、温浴施設「祥楽の湯」1店舗(持分法適用関連会社による運営)、パートナー「ヒナタの杜」1店舗に加え、関連事業として「RAKU CAFE」2店舗(直営)を出店しております。当社グループの事業系統図は次のとおりであります。なお、主要な関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 競合他社との差別化に関する記述がなく、価格決定力は低いと推測されるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 「極楽湯」・「RAKU SPA」の名称で温浴施設を展開しており、ブランド認知がある。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:退店に伴う現状復帰費用等の追加費用 / 法的規制等による営業許可の遅延・営業停止 / 水質管理不備によるレジオネラ属菌事故
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
「極楽湯」ブランドは一定の認知度を持つが、特許や独占的IPは限定的。中国事業における「楽湯」ブランドも展開しているが、グローバルな強力な無形資産とは言えない。ブランド価値向上への投資は継続されている。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
既存顧客はリピーターとなる傾向があるが、近隣に競合施設があれば容易に乗り換えられる。会員制度やポイントプログラムはあるものの、顧客のスイッチングコストは低いと考えられる。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
温浴施設事業は、利用者が増えることで施設自体の価値が向上するネットワーク効果は基本的に発生しない。個々の店舗の利用体験が中心となる。
コスト優位★★☆☆☆
長年の運営ノウハウによる効率的な店舗運営や、仕入れにおける一定の交渉力は考えられる。しかし、大規模なスケールメリットによる圧倒的なコスト優位性は見出しにくい。中国事業でのコスト構造は異なる可能性がある。
規模の経済★★☆☆☆
国内で一定数の店舗を展開しており、地域によっては寡占的な地位を築いている可能性がある。しかし、業界全体で見ると多数の競合が存在し、業界規模に対して最適化された少数寡占とは言えない。
- 多様な収益源直営店では入館料だけでなく、飲食、整体、理髪、物販など多角的なサービスを提供しており、一つの施設内で複数の収益源を確保しています。これにより、入館者数の変動リスクを分散し、安定した収益基盤を築いています。
- ブランド認知度と展開力「極楽湯」や「RAKU SPA」といったブランドは、温浴施設として一定の認知度を確立しており、現在39店舗(直営29、フランチャイズ10)を展開しています。このブランド力と多店舗展開のノウハウは、新規出店やフランチャイズ加盟店の獲得において優位性となります。
- 複合施設としての魅力単なる銭湯ではなく、食事やリラクゼーションサービスも提供する複合施設である点が強みです。これにより、顧客は長時間滞在しやすく、家族や友人とのレジャーとしても利用できるため、幅広い層からの集客が期待できます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針① 温浴施設「極楽湯」「RAKU SPA」において、時代の変化や顧客ニーズを的確に捉えた、質の高いサービスを提供することで、顧客満足度を高め、企業として適切な利益を安定的に獲得する② あらゆるステークホルダーを重視した経営を行い、その健全な関係の維持・発展に努める③ 各地域の文化や慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する④ 「開かれた企業経営体質」を基本に、危機管理体制の構築と法令遵守を徹底する⑤ ホスピタリティ、チャレンジ精神、経営マインドを持った人材を育成する この経営方針のもと、経営基盤の拡充及び経営の効率化を図り、企業価値の最大化に努めてまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、既存店と新店それぞれ店舗の改装や企画イベント、安心・安全の付加価値のあるサービスを通じて顧客満足度を高め、来店客数と売上高、店舗利益の向上を図るとともに、新モデルや新業態の店舗等の開発により顧客の増大を目指しております。来店客数と売上高の拡大に加え、コストや業務の効率化を推進することを重視した経営により、収益体質の強化に努めております。 (3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 出店戦略の再構築60店舗体制の確立に向けて今後も直営店出店に重点をおいた店舗開発に取り組んでまいります。併せて、出店場所の確保のための出店候補地に関する情報収集強化や、投資効率の更なる向上を図るための出店条件精査にも一層注力してまいります。また、既存店につきましても、収益向上を目的とした改装など様々な見直しを積極的に検討し、実施してまいります。 ② 人材の確保・育成60店舗体制の確立及び直営店に重点を置いた出店戦略を推進していくに当たり、店舗数及び業務の拡大に対応できうる人材の確保及び育成が重要であり、今後も採用活動の強化と社員に対する教育・研修に注力してまいります。 ③ 衛生管理及び設備の維持管理当社グループは、衛生管理の徹底を最重要事項として取り組んでおります。お客様に快適かつ安心してご利用いただけるよう、営業中の定期的な水質検査や浴場配管設備の清掃を徹底しております。また、施設の経年劣化に伴って設備の維持管理が重要となりますので、今まで以上に店舗設備のメンテナンスにも注力し、安心かつ安全で清潔な施設運営に努めてまいります。 ④ 新形態・新業態の開発当社グループがこれまでに蓄積してまいりました温浴施設を核とした店舗開発・運営に関するノウハウを活かし、様々な業態とのコラボレーションや従来の郊外型施設とは異なる“都市型温浴施設”など、これまでの形態や立地にとらわれ過ぎることなく、より魅力的な付加価値の高い施設に加え、新業態の開発を展開することに積極的に取り組んでまいります。 ⑤ 子会社の管理・統括当社が温浴事業を承継するために設立した「株式会社極楽湯」等について、適正かつ健全な経営が行われるよう積極的にサポートすると共に統括してまいります。今後も当社グループのブランド力の向上及び業績への貢献を図るために、事業展開を円滑に推進できるよう努めてまいります。 ⑥ 外部環境の著しい変化に対する適切な対応近年多発する気候変動による自然災害の激甚化や大規模な地震の発生、感染症の拡大等により当社グループの運営店舗における営業時間の短縮や臨時休業、来店客数が大幅に減少する等の影響が懸念されます。市場動向が不透明な環境下におきましては、日本国内の動向にとどまらず世界経済の動向にも注視しながら、資金管理や店舗運営管理において、柔軟かつ慎重に対応してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針① 温浴施設「極楽湯」「RAKU SPA」において、時代の変化や顧客ニーズを的確に捉えた、質の高いサービスを提供することで、顧客満足度を高め、企業として適切な利益を安定的に獲得する② あらゆるステークホルダーを重視した経営を行い、その健全な関係の維持・発展に努める③ 各地域の文化や慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する④ 「開かれた企業経営体質」を基本に、危機管理体制の構築と法令遵守を徹底する⑤ ホスピタリティ、チャレンジ精神、経営マインドを持った人材を育成する この経営方針のもと、経営基盤の拡充及び経営の効率化を図り、企業価値の最大化に努めてまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、既存店と新店それぞれ店舗の改装や企画イベント、安心・安全の付加価値のあるサービスを通じて顧客満足度を高め、来店客数と売上高、店舗利益の向上を図るとともに、新モデルや新業態の店舗等の開発により顧客の増大を目指しております。来店客数と売上高の拡大に加え、コストや業務の効率化を推進することを重視した経営により、収益体質の強化に努めております。 (3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 出店戦略の再構築60店舗体制の確立に向けて今後も直営店出店に重点をおいた店舗開発に取り組んでまいります。併せて、出店場所の確保のための出店候補地に関する情報収集強化や、投資効率の更なる向上を図るための出店条件精査にも一層注力してまいります。また、既存店につきましても、収益向上を目的とした改装など様々な見直しを積極的に検討し、実施してまいります。 ② 人材の確保・育成60店舗体制の確立及び直営店に重点を置いた出店戦略を推進していくに当たり、店舗数及び業務の拡大に対応できうる人材の確保及び育成が重要であり、今後も採用活動の強化と社員に対する教育・研修に注力してまいります。 ③ 衛生管理及び設備の維持管理当社グループは、衛生管理の徹底を最重要事項として取り組んでおります。お客様に快適かつ安心してご利用いただけるよう、営業中の定期的な水質検査や浴場配管設備の清掃を徹底しております。また、施設の経年劣化に伴って設備の維持管理が重要となりますので、今まで以上に店舗設備のメンテナンスにも注力し、安心かつ安全で清潔な施設運営に努めてまいります。 ④ 新形態・新業態の開発当社グループがこれまでに蓄積してまいりました温浴施設を核とした店舗開発・運営に関するノウハウを活かし、様々な業態とのコラボレーションや従来の郊外型施設とは異なる“都市型温浴施設”など、これまでの形態や立地にとらわれ過ぎることなく、より魅力的な付加価値の高い施設に加え、新業態の開発を展開することに積極的に取り組んでまいります。 ⑤ 子会社の管理・統括当社が温浴事業を承継するために設立した「株式会社極楽湯」等について、適正かつ健全な経営が行われるよう積極的にサポートすると共に統括してまいります。今後も当社グループのブランド力の向上及び業績への貢献を図るために、事業展開を円滑に推進できるよう努めてまいります。 ⑥ 外部環境の著しい変化に対する適切な対応近年多発する気候変動による自然災害の激甚化や大規模な地震の発生、感染症の拡大等により当社グループの運営店舗における営業時間の短縮や臨時休業、来店客数が大幅に減少する等の影響が懸念されます。市場動向が不透明な環境下におきましては、日本国内の動向にとどまらず世界経済の動向にも注視しながら、資金管理や店舗運営管理において、柔軟かつ慎重に対応してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調を維持しつつある一方、資源・エネルギー価格の高騰や物価上昇、米国の政策動向のリスク等もあり依然として不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループにおいては、連結売上高15,164百万円(前期比7.7%増)、営業利益1,140百万円(前期比52.4%増)、経常利益1,279百万円(前期比77.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益769百万円(前期比10.4%増)となりました。なお、当社グループの報告セグメントは「日本」、「中国」の2区分としておりましたが、香港子会社株式の一部譲渡等により2023年12月末をもって中国グループを連結の範囲から除外したため、当連結会計期間の期首から「日本」のみの単一セグメントといたしました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は2,897百万円(前期は2,865百万円)となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)売上の増加等により税金等調整前当期純利益が651百万円増加したこと等により営業活動によるキャッシュ・フローは前期に比べ619百万円増加し、2,195百万円の獲得となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)複数の店舗を新規出店いたしましたが、居抜き物件を活用する等の出店方法の見直しにより、投資活動によるキャッシュ・フローは前期に比べ98百万円減少し、1,205百万円の支出となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)借入金の返済により1,023百万円支出した一方で株式発行による68百万円の収入により、財務活動によるキャッシュ・フローは前期に比べ1,698百万円増加し、957百万円の支出となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績該当事項はありません。b. 受注実績該当事項はありません。c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)日本15,164,192+16.4中国-△100.0合計15,164,192+7.7 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。連結財務諸表を作成するに当たり、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益及び費用の計上金額に影響を与えております。これらの見積りは、その性質上判断及び入手し得る情報に基づいて行いますので、実際の結果がそれらの見積りと相違する場合があります。特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 固定資産の減損処理減損の兆候のある資産又は資産グループについて、回収可能価額に基づき減損の判定を行っております。回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のいずれか高い方により測定しております。回収可能価額は、事業計画や市場環境の変化により、その見積り金額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、追加の減損処理が必要になる可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1,678百万円増加し13,024百万円となりました。これは主に、新規出店などにより建物及び構築物が1,212百万円増加したことに加え、業績好調により売掛金、未収入金及び棚卸資産が合計で439百万円増加したこと等によるものであります。次に、負債合計は、前連結会計年度末に比べ855百万円増加し9,204百万円となりました。これは主に、借入金の約定返済552百万円および繰上返済471百万円により長期借入金が1,023百万円減少した一方で、業績好調により仕入れ等が増え買掛金及び未払金が合計で424百万円増加したことに加え、直営店舗の退去時に必要とされる原状回復費用に関して見積りの変更を行った結果、資産除却債務が850百万円増加したことによるものであります。最後に、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ822百万円増加し3,820百万円となりました。これは主に、利益剰余金が769百万円増加したことに加え、新株予約権の行使より資本金及び資本準備金がそれぞれ49百万円増加したことによるものであります。また、自己資本比率につきましては、27.4%となりました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。当連結会計年度における業績は、アニメコンテンツやVtuber等とのコラボイベントに加えて鹿児島県南種子町等の地域と連携したイベントが非常に好調に推移したことや、入館料金の改定、お盆や年末年始等の繁忙期に設定しているシーズン料金拡大等により、中国が連結の範囲内だった前連結会計年度を上回る売上を獲得しました。利益面では、店舗の修繕や備品購入等による費用の計上があったものの、コラボイベント飲食メニュー等の高単価な商品が好調だったことに加えて、入館料改定、シーズン料金拡大等の施策を行い利益率が向上したこと等が影響し大幅な増益となり上場以来の最高益を達成しました。また、2024年12月に「RAKU SPA BAY 横浜」(神奈川県横浜市)と「RAKU SPA Station 府中」(東京都府中市)を、2025年3月には「極楽湯 ロイヤル川口」(埼玉県川口市)を直営店としてオープンしました。2025年12月にはRAKU SPA 武蔵小金井(仮称)(東京都小金井市)をJR「武蔵小金井駅」駅前の高架下に直営店としてオープンを予定しており、引き続き売上拡大にむけて様々な施策に積極的に取り組んでまいります。 当社グループの連結業績予想につきましては、現時点においてその影響額を合理的に算出することが困難であると判断し、未定といたします。今後、合理的な予想の開示が可能になった時点で速やかに公表いたします。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容「第2事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フロー状況」に記載のとおりです。 b. 資本の財源及び資金の流動性該当事項はありません。
事業リスク
- 退店時の費用負担直営店の多くは定期借地権による賃借形態をとっており、契約終了時や中途解約時には建物の撤去と現状回復費用が発生します。これらの費用は同社グループの負担となり、業績に予期せぬ追加費用として影響を及ぼす可能性があります。
- 法的規制と行政処分公衆浴場法、食品衛生管理法、建築基準法など、温浴施設の運営には多数の法令や条例が適用されます。これらの規制強化や法令違反が発生した場合、営業許可の遅延、営業停止処分、コスト増加などにより、同社グループの業績に大きな悪影響が出る可能性があります。
- 衛生管理とブランド毀損温浴施設にとって水質管理は極めて重要であり、レジオネラ属菌などの事故が発生した場合、ブランドイメージが著しく低下し、来店客数の大幅な減少につながる恐れがあります。また、食中毒発生時も同様に営業停止や信用失墜のリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 退店について当社グループの直営店は基本的に土地を購入せず、土地の有効活用を考える地主等から、定期借地権を設定して賃借する型を取っております。その賃貸借期限が切れた場合もしくは中途解約する場合は原則として、建物を撤去し、現状復帰して返却する必要があり、その現状復帰費用は当社グループの負担となり、該当する店舗においては資産除去債務を計上しているものの、状況により追加費用等により業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 法的規制等について当社グループはスーパー銭湯を開設、営業するに際して、公衆浴場法のほか、食品衛生管理法、建築基準法等の法令並びに地方自治体の条例、各種行政指導による規制を受けます。当社グループはこれらの法令等の遵守を徹底しており、当局に対して十分に事前打合せや問合せを行っておりますが、万が一、営業許可が下りなかった場合、もしくは承認が長引いた場合は出店計画の修正を余儀なくされ、また既存店舗で法令違反が起きた場合は営業停止等の行政処分によって業績に大きな影響が出ると予想されます。また、これら規制が強化された場合、当社グループが負担するコストが上昇し、業績に悪影響が及ぶ可能性があります。 (3) 水質管理について公衆浴場において最も大切なものとして浴槽内の水質管理が挙げられます。温浴施設でのレジオネラ属菌による事故が同業店舗で過去に発生していることもあり、当社グループでは誰もが安心・安全に入浴できるよう徹底した水質検査に努めております。具体的には従業員が各浴槽を一時間から二時間毎に巡回し目視及び検査試薬による水質検査を実施し絶えず安全を確認しておりますが、万が一、レジオネラ属菌による事故等が起こった場合、「極楽湯」、「RAKU SPA」としてのブランドが低下し、来店客数が減少する恐れがあります。また、営業停止処分が解除された後も評判が回復するまで時間を要したり、十分に回復しない恐れがあります。 (4) 店内で提供する飲食について当社グループは、店内に飲食スペースを設けており、食品衛生管理法の規制対象として管轄保健所から営業許可を取得しております。定期的な衛生検査等食品衛生管理の遵守を心掛けており、安心安全な食材を提供することを徹底しておりますが、万が一、食中毒が発生した場合には営業停止等の行政処分によって業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 管理体制について小規模組織にて運営しておりますが、内部管理体制もこのような規模に応じたものとなっております。今後は事業の拡大に備えて人材の確保・育成に一層の充実を目指しておりますが、人材等の充実が適切かつ十分に進まなかった場合、或いは既存の人材が流出した場合は当社グループの業務執行に支障が生じる可能性があります。 (6) その他店舗運営について当社グループの店舗運営は関係法令に則り、店舗勤務の従業員全員へ店舗運営マニュアルによる指導・教育を徹底し、厳格に管理体制を強化しておりますが、設備運転及び薬品取扱い等での事故のリスクが存在します。これらのリスクに対しては、従業員の指導・教育により発生を予防するとともに必要な保険措置を行うことで、業績への影響を軽減しております。また、大規模な自然災害が発生した場合は、人材、商品、電力の確保に影響が生じ、店舗運営に支障をきたすリスクが依然として存在します。また、電気、ガス、水道、電話などのライフラインが広範囲にわたって長期的に機能停止になった場合には、営業時間の短縮や休業等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7) 顧客情報管理について当社グループは会員に対して各種サービスを提供していることから、恒常的に顧客の機密情報管理には社員教育と守秘義務の認識を醸成し、顧客情報の漏洩防止に努めております。また、システム保守管理に関する委託先企業の社員に対しても当社グループ社員同様厳しく指導しておりますが、万が一、顧客情報が外部に漏れた場合には顧客からのクレームを受け、或いは損害賠償請求を受ける可能性があります。かかる場合には、信用失墜による来店客数の減少等により業績に悪影響が及ぶ可能性があります。 (8) 固定資産の減損について当社グループは、有形固定資産及びソフトウエアなどの固定資産を保有しております。これらの資産について、経営環境の変化等で、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上することとなるため、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) FC加盟店における不祥事及び経営状態について当社グループは、FC加盟店とフランチャイズ契約を締結することにより「極楽湯」ブランドでの店舗運営を認めておりますが、FC加盟店の不祥事等によって、直営店及び他のFC加盟店に対するお客様の信頼が失墜し、当社グループ店舗全体の来店客数が減少する恐れがあります。加えて、フランチャイズ契約先の経営状態等により、フランチャイズ料及び貸付金等の債権が回収できない可能性があります。 (10) 海外への事業展開に係わるリスクこれまで中国にて温浴施設を展開しておりましたが、2023年11月1日付にて当社が中国連結子会社の株式を売却したことに伴い、2023年12月末において中国グループ(中国連結子会社11社)が連結範囲から除外されることとなりましたので、当該リスクにおいては当社グループの業績及び財政状態へ及ぼす影響が大幅に少なくなりました。 (11) 為替変動のリスクについて上記(10)と同じく、中国グループが連結範囲から除外されることになったことから、為替変動が当社グループの業績に及ぼす影響は大幅に減少しました。 (12) 電気料金等の上昇について電気料金等、エネルギーに係る費用は著しく変動する可能性があります。これらのエネルギーコストの増大により、当社グループがサービス提供に必要な設備等の維持運用に係る費用が増加し、当社グループの財政状態や経営成績に悪影響を与える可能性があります。 (13) シンジケートローンによる資金調達に伴う財務制限条項への抵触に伴うリスク当社が締結しておりますシンジケートローン契約には財務制限条項が定められております。純資産の維持及び利益の維持に関する財務制限条項に抵触した場合、利率の上昇や期限の利益の喪失等、当社の業績及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。