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福留ハム(2291)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

食料品 食品

事業の概要

  • 食肉製品加工販売
    福留ハムグループは、福留ハム株式会社と2つの子会社で構成され、食肉および食肉製品の加工と販売を主な事業としています。具体的には、ハム、ソーセージ、惣菜などの加工食品と、食肉および食肉包装加工製品を取り扱っています。
  • 加工食品事業
    ハム、プレスハム、ソーセージ、惣菜などの製造・仕入れ・販売を行っています。これは、消費者の食卓に直接届く最終製品を供給する事業であり、グループの主要な収益源の一つです。
  • 食肉事業
    食肉および食肉包装加工製品の製造・仕入れ・販売を行っています。この事業は、加工食品の原材料供給だけでなく、一般消費者や飲食店などへの食肉販売も担っており、グループの基盤となる事業です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 加工食品事業
    ハム、ソーセージ、惣菜などの製造・仕入れ・販売を行う事業です。最新年度の売上高は102.02億円、営業利益は1.28億円と、グループの収益を支える主要な事業部門となっています。
  • 食肉事業
    食肉および食肉包装加工製品の製造・仕入れ・販売を行う事業です。最新年度の売上高は144.18億円と、グループ内で最も売上規模が大きいですが、営業利益は-1.55億円と赤字を計上しており、収益性の改善が課題となっています。
  • 事業構成と収益性
    福留ハムグループは、加工食品事業と食肉事業の2部門で構成されています。売上規模では食肉事業が大きいものの、利益面では加工食品事業が貢献しており、グループ全体の収益構造を理解する上で、各事業のバランスと収益性が重要となります。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ProcessedFood 事業 102 1 1.3%
Meat 事業 144 -2 -1.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|335 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社(福留ハム株式会社)及び当社の原料供給を目的とする子会社2社により構成され、食肉及び食肉製品の加工及び販売を主たる業務としております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、次の2部門は「第5経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項」に掲げるセグメントと同一の区分であります。 (加工食品事業)当事業においては、ハム、プレスハム、ソーセージ、惣菜等を製造及び仕入・販売しております。 (食肉事業)当事業においては、食肉及び食肉包装加工製品を製造及び仕入・販売しております。 [主な関係会社](仕入)㈱福留、佐賀県枝肉出荷㈱ 事業系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
市況変動のリスクがあり、仕入価格や供給量に大きな変動が生じる可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「MIRAI(ミライ)」シリーズや「ロマンティック街道」シリーズなどのオリジナルブランド。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:市況変動のリスク / 減損会計適用の影響 / 退職給付債務のリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「福留ハム」というブランド名は一定の認知度を持つが、競合他社と比較して突出したブランド価値や特許、独占的IPは確認できない。食料品業界全体として、差別化要因としての無形資産の強みは限定的。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

業務用ハム・ソーセージは、品質や価格、供給安定性で選ばれるが、一度取引が始まると、切り替えには手間やリスクが伴うため、一定のスイッチング・コストが存在する。しかし、代替品も多く、顧客のロイヤリティはそれほど高くない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ハム・ソーセージ製造販売業であり、ネットワーク効果が発生するビジネスモデルではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

食料品業界、特にハム・ソーセージ分野は、原材料費や製造コストの変動が収益に影響しやすい。規模の経済や効率化によるコスト優位性は存在するものの、競合他社との決定的な差を生むほどの構造的な優位性は見られない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

食料品業界、特にハム・ソーセージ市場において、一定の生産規模と販売網を持つことで、効率的な事業運営が可能となっている。大手企業と比較すると規模は小さいものの、ニッチ市場や特定のチャネルにおいては効率規模の優位性を発揮する可能性がある。

  • 品質保証体制の確立
    福留ハムグループは、「安全・安心」をモットーに商品づくりに取り組み、外部認証(ISO、HACCP)の取得、トレーサビリティシステムやフードディフェンスの強化を通じて、厳格な品質保証体制を構築しています。これにより、消費者の信頼を得て、ブランド価値を高めています。
  • 災害リスク分散と生産能力強化
    広島豪雨災害や熊本地震の経験を踏まえ、2019年5月に岡山昴工場を新設・稼働させることで、生産拠点の地理的リスク分散を図っています。これにより、自然災害発生時でも安定した供給体制を維持し、事業継続性を高めることが可能です。
  • 仕入れルートの多様化
    市場ニーズに合わせた商品提供やオリジナルブランドの拡大に加え、新しい国内外の仕入れ産地の開発や原材料の調達ルートの分散化、代替原材料の検討を進めています。これにより、特定の産地や供給源に依存するリスクを低減し、安定的な原材料調達を可能にしています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループの経営方針は「お客様第一」を経営理念として、「安心・安全・美味しさ・お役立ち」を追求し、ハム・ソーセージ等の分野において、高付加価値の製品を提供し顧客のニーズに応えることにより、社会に貢献することを基本方針としております。この社会的使命の達成に向けて努力し続けるとともに、事業の効率化、営業力の強化、競争力の強化や、収益力改善の取り組みを通して、企業価値の向上に努め、お客様により大きな喜びと感動をご提供できるよう取り組んでまいります。 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題わが国経済は、景気の緩やかな回復が期待される状況にありますが、先行きは依然として不透明な状況が続いています。当業界におきましても、引き続き、原材料価格の高騰、各種コストの上昇圧力が続くなか、競合他社との価格競争の更なる激化も懸念され、先行きは依然として不透明かつ厳しい経営環境が続くことが予想されます。このような厳しい経営環境の中で、当社グループは、新たな経営体制のもとで、競争力強化と収益性向上を目的とする「(2026年3月期から2028年3月期の3カ年における)事業再構築計画」を策定に着手しており、経営戦略を徹底的に見直し、経営の立て直しに取り組み、企業価値の向上と成長に全力を尽くす方針です。 その一部改善施策については、以下の5施策を決定しており、既に実行に着手しております。 Ⅰ.売上・利益に貢献する新商品(得意先向けPB商品を含む)による利益拡大新商品「MIRAI」(豚肉と塩だけで作り上げたハム・ソーセージ)等の付加価値の高い商品を拡販し、高付加価値商品比率を高め、利益拡大に取り組んでまいります。 Ⅱ.既存事業の採算改善「食肉事業」は卸売における仕入条件と納品価格を見直し、「加工食品事業」は製造各工程における歩留まり改善と原料価格高止まりに応じた価格改定に取り組むことで採算改善を図ってまいります。 Ⅲ.機能集約(固定費削減)本社及び開発機能の生産拠点への一元化、また営業拠点の管理機能集約(サテライト化)に取り組み、固定費削減を図ってまいります。 Ⅳ.業務効率化(基幹システム刷新)~2026年10月稼働予定~基幹システム刷新による、販売管理及び生産管理業務の効率化、またバックオフィスの効率化に取り組んでまいります。 Ⅴ.人材活性化機能集約と業務効率化に伴う基準人員の見直しならびに基準人員に応じた配置転換、また成長に向けた採用と処遇改善(賃金アップ)により、人材活性化に取り組んでまいります。 こうした取り組みの実現を通し、真の筋肉質体制になり、企業価値の向上に努めるとともに、お客様により大きな喜びと感動をご提供してまいります。また、中長期的な企業価値の向上を目指し、「SDGs」にも取り組んでまいります。サステナビリティに対する取り組みの注目度の高まりにより、消費者の意識や行動も変化しつつあるなか、商品開発等そのものに「Environment」環境と「Social」社会の要素を取り入れ「Governance」企業統治を強化した「昴ESG」と称した取り組みの実施を日々の事業活動において展開することで、選ばれ続ける企業となるよう努めてまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、事業の成長性と収益性を重視し、売上高及び営業利益を経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標としております。業績予想につきましては、現在、新経営体制下において「事業再構築計画」を策定中であることから、未公表としております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループの経営方針は「お客様第一」を経営理念として、「安心・安全・美味しさ・お役立ち」を追求し、ハム・ソーセージ等の分野において、高付加価値の製品を提供し顧客のニーズに応えることにより、社会に貢献することを基本方針としております。この社会的使命の達成に向けて努力し続けるとともに、事業の効率化、営業力の強化、競争力の強化や、収益力改善の取り組みを通して、企業価値の向上に努め、お客様により大きな喜びと感動をご提供できるよう取り組んでまいります。 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題わが国経済は、景気の緩やかな回復が期待される状況にありますが、先行きは依然として不透明な状況が続いています。当業界におきましても、引き続き、原材料価格の高騰、各種コストの上昇圧力が続くなか、競合他社との価格競争の更なる激化も懸念され、先行きは依然として不透明かつ厳しい経営環境が続くことが予想されます。このような厳しい経営環境の中で、当社グループは、新たな経営体制のもとで、競争力強化と収益性向上を目的とする「(2026年3月期から2028年3月期の3カ年における)事業再構築計画」を策定に着手しており、経営戦略を徹底的に見直し、経営の立て直しに取り組み、企業価値の向上と成長に全力を尽くす方針です。 その一部改善施策については、以下の5施策を決定しており、既に実行に着手しております。 Ⅰ.売上・利益に貢献する新商品(得意先向けPB商品を含む)による利益拡大新商品「MIRAI」(豚肉と塩だけで作り上げたハム・ソーセージ)等の付加価値の高い商品を拡販し、高付加価値商品比率を高め、利益拡大に取り組んでまいります。 Ⅱ.既存事業の採算改善「食肉事業」は卸売における仕入条件と納品価格を見直し、「加工食品事業」は製造各工程における歩留まり改善と原料価格高止まりに応じた価格改定に取り組むことで採算改善を図ってまいります。 Ⅲ.機能集約(固定費削減)本社及び開発機能の生産拠点への一元化、また営業拠点の管理機能集約(サテライト化)に取り組み、固定費削減を図ってまいります。 Ⅳ.業務効率化(基幹システム刷新)~2026年10月稼働予定~基幹システム刷新による、販売管理及び生産管理業務の効率化、またバックオフィスの効率化に取り組んでまいります。 Ⅴ.人材活性化機能集約と業務効率化に伴う基準人員の見直しならびに基準人員に応じた配置転換、また成長に向けた採用と処遇改善(賃金アップ)により、人材活性化に取り組んでまいります。 こうした取り組みの実現を通し、真の筋肉質体制になり、企業価値の向上に努めるとともに、お客様により大きな喜びと感動をご提供してまいります。また、中長期的な企業価値の向上を目指し、「SDGs」にも取り組んでまいります。サステナビリティに対する取り組みの注目度の高まりにより、消費者の意識や行動も変化しつつあるなか、商品開発等そのものに「Environment」環境と「Social」社会の要素を取り入れ「Governance」企業統治を強化した「昴ESG」と称した取り組みの実施を日々の事業活動において展開することで、選ばれ続ける企業となるよう努めてまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、事業の成長性と収益性を重視し、売上高及び営業利益を経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標としております。業績予想につきましては、現在、新経営体制下において「事業再構築計画」を策定中であることから、未公表としております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)におけるわが国経済は、雇用環境・所得環境の改善ならびにイン バウンド消費効果を背景に、景気は緩やかに回復してまいりました。一方、世界的な国際情勢・金融情勢の緊張と不安、また資源高・原材料高ならびに各種生産コスト上昇、物価上昇が懸念され、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。当業界におきましても、引き続き原材料価格の高騰ならびにエネルギーコスト・物流コスト・労働コスト等の上昇が企業収益を大きく圧迫いたしました。また、消費者の生活防衛意識が更に高まり、競合他社との価格競争が一層激化するなか、当社グループは、「成長戦略構築」と「収益体質改善」を重点課題として位置づけ、ハムソーセージ、デリカ商品の競争力の強化、生産性向上と営業力強化による生産量・販売量の拡大、業務改革ならびにシステム化推進による収益構造改革の3点に取り組み、収益力強化と企業価値向上に努めてまいりました。しかしながら、上記コスト上昇分を商品価格に転嫁・値上げを実施した結果、加工品の生産量・販売量は低迷し、想定以上に厳しい経営になりました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は、246億21百万円(前年同期は251億93百万円)となりました。利益につきましては、営業損失は6億21百万円(前年同期は営業損失4億19百万円)、経常損失は6億14百万円(前年同期は経常損失4億4百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は、6億40百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益1億50百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 加工食品事業加工食品事業につきましては、国内景気の回復ならびに人流・インバウンド消費の回復に伴い、外食・業務筋の需要は増加いたしました。一方、消費者の低価格志向・節約志向が高まるなか、前年度からの価格改正・値上げを実施した結果、量販店向け主力商品の販売量が大きく減少したことから、売上高は前年同期を下回りました。また、利益につきましても、原価低減ならびに生産性向上に努めたものの、生産量減少幅が想定以上に大きかったため、前年同期を下回りました。その結果、売上高は102億2百万円(前年同期は108億8百万円)、セグメント利益(営業利益)は1億28百万円(前年同期比47.5%減)となりました。 食肉事業 食肉事業につきましては、国産牛や国産豚が堅調に推移し、売上高は前年同期を上回りました。また、利益につきましては、円安による輸入商品だけでなく国内商品の仕入れコスト上昇ならびに物流コスト上昇を納品価格に十分に転嫁できなかったため、前年同期を下回りました。その結果、売上高は144億18百万円(前年同期は143億85百万円)、セグメント損失(営業損失)は1億55百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)は1億18百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、2億39百万円(前連結会計年度は1億78百万円の資金使用)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純損失6億14百万円、減価償却費4億18百万円、売上債権の減少額5億31百万円、仕入債務の減少額3億96百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、3億54百万円(前連結会計年度は9億9百万円の資金獲得)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出3億5百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、2億20百万円(前連結会計年度は3億66百万円の資金使用)となりました。主な要因は、短期借入金の純増額2億円、長期借入金の返済による支出3億81百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称生産高(百万円)前期比(%)加工食品事業7,354△2.8食肉事業4,618△3.1合計11,973△2.9 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は、製造原価によっております。 b.受注実績当社グループは、受注生産ではなく見込生産を行っております。 c.商品仕入実績当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称商品仕入高(百万円)前期比(%)加工食品事業685△6.4食肉事業8,3501.3合計9,0360.7 (注) 1 金額は、仕入価格によっております。 d,販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(百万円)前期比(%)加工食品事業10,202△5.6食肉事業14,4180.2合計24,621△2.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 総販売実績の100分の10以上を占める相手先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの連結会計年度の経営成績及び財政状態は、以下のとおりであります。 経営成績の分析(売上高)当連結会計年度における売上高は、246億21百万円(前年同期は251億93百万円)となりました。売上高は、消費者の低価格志向・節約志向が高まる中、前年度からの価格改正・値上げを実施した結果、量販店向け主力商品の販売量が大きく減少し、微減となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費)当連結会計年度における売上原価は、原材料価格の高騰やエネルギーコストが上昇するものの、生産量の減少により、前連結会計年度に比べ3億13百万円減少の210億44百万円(前期比1.5%減)となりました。販売費及び一般管理費は、労働コストや物流コストが上昇するものの、その他経費の圧縮に努めた結果、前連結会計年度に比べ56百万円減少の41億98百万円(前期比1.3%減)となりました。 (営業外損益)当連結会計年度における営業外収益は、96百万円(前期比15.2%減)となりました。これは、受取配当金1百万円増加、不動産賃貸料30百万円減少等によるものであります。営業外費用は、88百万円(前期比10.3%減)となりました。これは、支払利息2百万円増加や不動産賃貸費用17百万円減少等によるものであります。 (特別損益)当連結会計年度において特別利益及び特別損失に重要な発生はありません。 (親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は、6億40百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益1億50百万円)となりました。 財政状態の分析(資産の部)当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ10億46百万円減少の125億21百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ13億19百万円減少の55億43百万円となりました。主な要因は、現金及び預金8億14百万円と売掛金5億29百万円の減少によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ2億73百万円増加の69億77百万円となりました。主な要因は、投資有価証券2億4百万円の増加によるものであります。 (負債の部)当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ5億24百万円減少の106億73百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ5億12百万円増加の80億41百万円となりました。主な要因は、短期借入金6億74百万円と未払金1億80百万円の増加と支払手形及び買掛金3億29百万円の減少によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ10億36百万円減少の26億32百万円となりました。主な要因は、繰延税金負債66百万円の増加と長期借入金8億55百万円とその他2億95百万円の減少によるものであります。 (純資産の部)当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ5億21百万円減少の18億47百万円となりました。主な要因は利益剰余金6億40百万円の減少とその他有価証券評価差額金1億24百万円の増加によるものであります。以上の結果、自己資本比率は14.7%となりました。 セグメントごとの資産は、次のとおりであります。 加工食品事業当連結会計年度におけるセグメント資産は、現金及び預金、売掛金等の減少により、前連結会計年度に比べ91百万円減少の55億56百万円(前期比1.6%減)となりました。 食肉事業当連結会計年度におけるセグメント資産は、売掛金及び棚卸資産の増加により、前連結会計年度に比べ3億62百万円減少の26億83百万円(前期比11.9%減)となりました。 主要な経営指標は、次のとおりであります。 主な経営指標当連結会計年度(%)前期比(%)売上高経常利益率△2.5△0.9自己資本比率14.7△2.8 グループは、安定的かつ継続的な成長を重視し、売上高経常利益率、自己資本比率を重要な経営指標として位置付け、売上高経常利益率5%、自己資本比率50%を経営目標として、その向上に努めてまいります。    (売上高経常利益率)当連結会計年度における売上高経常利益率は、厳しい経営環境により経常損失となり、売上高経常利益率△2.5%で前期に比べ0.9%減少いたしました。  (自己資本比率)当連結会計年度における自己資本比率は、利益剰余金の減少により、14.7%となり、前期に比べ2.8%減少いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報キャッシュ・フローの状況の分析当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び原材料の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保し、収益構造を確立し、安定経営の基盤を強固にすることを基本方針としております。短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (減損損失における将来キャッシュ・フロー)減損損失を認識するかどうかの判定及び使用価値の算定において用いられる将来キャッシュ・フローは、事業計画の前提となった数値を、経営環境などの外部要因に関する情報や当社グループが用いている内部の情報(予算など)と整合的に修正し、資産グループの現在の使用状況や合理的な使用計画等を考慮し見積っております。当該見積りには、売上高に影響する販売単価及び数量、また経費見込金額等の仮定を用いております。また、損益の見積りのほか、将来キャッシュ・フローの期間、当該期間における再投資の見積り等、見積要素が複数存在します。当該見積り及び仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において追加の減損損失(特別損失)が発生する可能性があります。

事業リスク

  • 市況変動リスク
    食肉や原材料となる畜産物は国内外から調達しており、家畜の疫病発生(ASF、BSEなど)や輸入制限(セーフガード発動)により、仕入れ数量の制限や価格上昇が起こる可能性があります。また、原油価格変動による容器・包装材料費の上昇も業績に影響を与える可能性があります。
  • 継続企業の前提に関する疑義
    福留ハムグループは7期連続の営業損失、3期連続の営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスを計上しており、継続企業の前提に重要な疑義が生じています。経営戦略の見直しや新商品開発、既存事業の採算改善、固定費削減、業務効率化、人材活性化などの施策を実行中ですが、これらの施策が計画通りに進まない場合、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
  • 商品の安全性リスク
    異物混入、表示不良、品質問題など、商品の品質に重大な瑕疵や不備が発生した場合、消費者の信頼を失い、業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。ISO22000認証取得や品質保証体制の強化で対策していますが、予期せぬ事態が発生するリスクは常に存在します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,301 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 市況変動のリスク当社グループが主に取り扱っている販売用食肉や、ハム・ソーセージ及び調理加工食品の原材料となる畜産物は、国内外から調達しております。ASF(アフリカ豚熱)、BSE、鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚流行性下痢など家畜の疫病発生や輸入豚肉・輸入牛肉を対象としたセーフガード(緊急輸入制限措置)の発動などの輸入制限により仕入数量の制限や仕入価格の上昇が考えられます。また、原油価格の変動により、石油製品である容器類、包装材料の仕入価格が変動する可能性があります。これらの市場変動により、仕入価格や供給量に大きな変動が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。この対策として、市場ニーズに沿った商品やサービスの提供やオリジナルブランドを中心に相場に左右されにくい商品の取扱いの拡大を行ってまいります。また、新しい国内外の仕入産地の開発や原材料の調達ルートの分散化、代替原材料の検討などの対応策を進めております。 ② 減損会計適用の影響について当社グループの事業所開設の際には、敷地を取得するケースと賃借で使用するケースがあり、事業用の設備、不動産等の様々な有形固定資産、無形固定資産を所有しております。固定資産の減損の兆候がある資産及び資産グループについて、当該資産又は資産グループの将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。当社グループが保有する固定資産について減損処理が必要となった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 退職給付債務のリスク当社グループは、退職給付費用及び債務を将来の退職給付債務算出に用いる割引率などの年金数理上の仮定に基づいて算出しておりますが、金利環境の変化等により実際の結果が仮定と異なる場合や仮定に変化があった場合には、退職給付費用及び計上される債務に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、退職給付制度を改定した場合にも、追加的負担が発生する可能性があります。それにより当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 自然災害等のリスク 当社グループは、地震や台風等の大規模な自然災害により生産及び物流拠点や営業拠点の設備に甚大な損害を受ける可能性があります。さらに交通網の遮断・エネルギー供給の停止・通信の不通などにより、営業活動の混乱や生産の遅延・停止等を受け、事業活動に影響を与え、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。この対策として、「FRA(福留ハム・リスクマネジメント・アクション)委員会」を設置し、実際に自然災害が発生した場合には、直ちに対策本部を立ち上げ、対応する体制を整備しております。また、広島豪雨災害や熊本地震により被害を受けた広島工場と熊本工場の災害に対してのリスク分散のため、2019年5月岡山県に岡山昴工場を新設・稼働しております。 ⑤ 新型コロナウイルス感染症に関するリスク当社グループは、複数の工場、事業所等を使用し事業活動を行っております。新型コロナウイルス感染症分類が5類へ移行したことに伴い、経済活動は正常化が進んでおりますが、未確認の変異株の新たな発生等により、事業活動の停止を余儀なくされた場合、当社グループの事業活動及び業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、今後も感染の状況を注視しながら事業運営に取り組むとともに、引き続き適切な感染症防止対策を実施してまいります。 ⑥ 商品の安全性のリスク当社グループの提供する商品において、異物の混入、表示不良品の流通、あるいは社会全般にわたる一般的な品質問題など、商品の品質に重大な瑕疵や不備、その他当社グループの想定範囲を超えた事象が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  この対策として、当社グループは、「安全・安心」をモットーに商品づくりに取り組んでおります。外部認証(ISO、HACCP)の取得、トレーサビリティシステムやフードディフェンスの強化をはじめとして品質保証部門による厳しい品質保証体制を構築し、常に運用の向上・見直しを図りながら、危機意識の浸透による安心・安全な生産を行ってまいります。なお、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるISO22000を2022年3月に製造工場である広島工場、熊本工場及び岡山昴工場で認証取得し、運用しております。 ⑦ 法的規制のリスク当社グループの取扱い品目の大半は、「食品衛生法」「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」「不当景品類及び不当表示防止法」を始めとした多くの法的規制を受けております。これら法的規制に大幅な改正や新設があった場合や、何らかの理由で関連法規等を遵守できず、法的規制等の適用を受けることになった場合などには新たな費用の発生、あるいは事業活動を制限されるなど、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。この対策として、当社グループは、各種業界団体への加盟等により、必要な情報を的確に収集するとともに、総務人事部に法務担当を設置して、製品・商品の安全・安心の包括的な管理体制のみならず、全般的な法令遵守体制を強化し、関連法規の遵守に努めてまいります。 ⑧ 情報セキュリティ当社グループの業務は、基幹システムを導入し、業務の運営を行っています。昨今頻発している豪雨や地震等の自然災害、大規模停電や不正アクセスなど不測の事態により情報の漏洩やシステム障害が発生した場合、当社グループの信用低下や業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。この対策として、VPN(バーチャル プライベート ネットワーク)を構築し、ネットワークのセキュリティを確保するとともに、コンピュータにセキュリティソフトやウイルス対策ソフトを導入し、セキュリティ強化を図っております。また、機密性の高い情報は、データセンターにおいて、より強固なセキュリティにより保管するよう対策を行っております。 ⑨ 継続企業の前提に関する重要事象等当社グループは、当連結会計年度において、7期連続で営業損失を計上していること及び3期連続となる営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスになっていることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。しかしながら、当社グループは、当該状況を解消するために、経営戦略を徹底的に見直し、経営の立て直しに取り組み、企業価値の向上と成長に全力を尽くす方針であり、改善施策については、以下の5施策を決定しており、既に実行に着手しております。Ⅰ.売上・利益に貢献する新商品(得意先向けPB商品を含む)による利益拡大Ⅱ.既存事業の採算改善Ⅲ.機能集約(固定費削減)Ⅳ.業務効率化(基幹システム刷新)~2026年10月稼働予定~Ⅴ.人材活性化なお、ⅠからⅤの詳細等については、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおりであります。また、現金及び預金、短期間に資金化可能な投資有価証券、取引金融機関との当座貸越契約の未実行残高等の資金余力を十分確保しております。今後も機動的に資金調達を行っていくことで、当面の間の運転資金及び投資資金が十分に賄える状況にあることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

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