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ヨンキュウ(9955)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

ヨンキュウグループは、水産物卸売、運送、マグロ・ウナギ養殖、鮮魚小売などを手掛ける企業グループです。主な収益源は「鮮魚の販売事業」と「餌料・飼料の販売事業」で、特に養殖魚の仕入れ販売が主力です。四国・九州の漁協や養殖業者から魚を仕入れ、全国の中央卸売市場などに販売しています。また、養殖業者向けに生餌や配合飼料も提供しており、販売数量を増やすことで利益を確保するビジネスモデルです。人工ふ化事業やマグロ・ウナギ養殖も行い、多角的に水産関連事業を展開しています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

ヨンキュウグループの事業セグメントは大きく二つに分けられます。一つは「鮮魚の販売事業」で、売上高が約288億円、営業利益が約0.7億円です。これは主に養殖魚や天然魚、加工品の仕入れ販売、稚魚の販売、人工ふ化稚魚の生産販売、マグロ・ウナギ養殖などを含みます。もう一つは「餌料・飼料の販売事業」で、売上高が約160億円、営業利益が約14.8億円と、売上規模は小さいものの利益率が高い稼ぎ頭となっています。養殖業者向けに生餌や配合飼料などを販売しており、グループ全体の利益に大きく貢献しています。地域構成については、主に四国・九州を拠点とし、全国の中央卸売市場へ販売しています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SaleBusinessOfTheFreshFish 地域 288 1 0.3%
SaleBusinessOfTheBaitChargesFeed 地域 160 15 9.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|842 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社ヨンキュウ)、連結子会社4社(株式会社海昇、四急運輸株式会社、日振島アクアマリン有限責任事業組合及び株式会社西日本養鰻)及び持分法適用関連会社1社(株式会社最上鮮魚)により構成しており、その事業内容は水産物卸売事業、一般貨物運送事業、マグロ養殖事業、ウナギ養殖事業及び鮮魚小売業であります。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントの関連は、次のとおりであります。 なお、下記の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 (1) 鮮魚の販売事業 当社及び株式会社海昇は、四国及び九州の漁業協同組合・養殖業者等から養殖魚を仕入れし、主に全国中央卸売市場の荷受会社に販売しております。また、天然魚やハマチフィーレ等の加工品の販売も行っております。 天然稚魚は、国内はもとより海外からも仕入れし、養殖業者等に販売しております。 人工ふ化事業では、タイの人工ふ化稚魚を生産し、養殖業者等に販売しております。 日振島アクアマリン有限責任事業組合では、マグロ養殖事業を行っており、当社との間でマグロの幼魚や成魚の取引が発生しております。 株式会社西日本養鰻は、ウナギの養殖及び販売を行っております。 株式会社最上鮮魚は、鮮魚小売、飲食店を営んでおります。(2) 餌料・飼料の販売事業 当社及び株式会社海昇は、養殖業者等に対し、養殖魚用の生餌・配合飼料・モイストペレット等を販売しております。また、子会社の日振島アクアマリン有限責任事業組合への餌料・飼料の取引が発生しております。(3) その他の事業 四急運輸株式会社は、一般貨物運送事業を営んでおり、一部当社の生餌の購入及び鮮魚の販売に係る運送を担当しております。 [事業の系統図] 以上で述べた事業を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 株式会社最上鮮魚は、持分法適用関連会社であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
養殖魚の生産量と販売価格には密接な関係があり、供給過剰の場合には販売価格は低下。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
人工ふ化事業におけるタイのふ化・育成の研究並びに生産・販売は高収益性事業。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:経営成績の季節的変動と価格変動 / 自然災害、環境汚染、病気による被害 / 法的規制の強化や新たな規制の導入
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ヨンキュウ(9955)は卸売業であり、特許やブランド力に依存するビジネスモデルではない。特定の規制ライセンスや独占的IPも確認できないため、無形資産による競争優位性は低いと判断される。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

卸売業という性質上、顧客が他の卸売業者に乗り換える際の直接的な金銭的損失は小さいと考えられる。しかし、長年の取引で築かれた信頼関係や、特定のサプライヤーとの強固な関係性が、一定のスイッチング・コストを生み出している可能性はある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

卸売業は基本的にBtoBビジネスであり、プラットフォーム型ビジネスのようなネットワーク効果は期待できない。顧客が増えることでサービスの価値が向上するような構造ではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

卸売業においては、仕入れ交渉力や物流効率がコスト競争力に影響する。ヨンキュウが長年の事業活動で培ったサプライヤーとの関係性や、効率的な物流網を持っている可能性はあるが、それが業界平均を大きく上回るレベルかは不明。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

卸売業は規模の経済が働きやすい業界である。ヨンキュウが特定のニッチ市場で一定のシェアを確保し、効率的なオペレーションを行っている場合、その規模が競争優位性につながる可能性がある。ただし、業界全体での寡占度は低いと推測される。

競争優位性(モート)の要約は、有報の事業内容・経営戦略から順次生成中です。

経営戦略

事業リスク

ヨンキュウグループの経営成績は、鮮魚販売事業の業界動向や価格変動に大きく左右され、特に年末年始や稚魚の販売時期に売上が集中する季節性があります。養殖魚の供給過剰による価格下落や、自然災害(台風、津波、赤潮など)による養殖魚の大量死、稚魚の不漁による仕入れ価格高騰は、収益に大きな影響を与える可能性があります。また、食品安全に関する法的規制の強化や品質問題の発生、取引先の貸倒れリスク、事業資産の減損処理も経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,738 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績の変動要因並びに季節性について 当社グループの経営成績は季節的変動があり、特にグループ全体での売上高比率の約6割を占める「鮮魚の販売事業」における業界動向、価格動向が当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 また、季節要因につきましても、「鮮魚の販売事業」は年末・年始及び稚魚の池入時期(上半期)に販売数量が増え、売上高が増加する傾向となっております。また、「餌料・飼料の販売事業」では養殖魚の産卵後から年末の出荷時期(第2~第3四半期)にかけて給餌率が高くなり、売上高が増加する傾向となっております。 利益面は、特に稚魚の販売時期が集中する上半期に利益が増加する傾向となっております。 (2) 収益構造について 当社グループの収益構造は、基本的には「販売数量×1キログラム当たりの一定幅マージン」で利益を確保する仕組みとなっており、最も重要なポイントは販売数量をいかに増やすかにかかっております。 しかしながら、養殖魚の生産量と販売価格には密接な関係があり、供給過剰の場合には販売価格は低下し、また供給不足の場合には価格は上昇する傾向となっております。 そのため、価格変動が大きい場合等には販売数量、マージン幅にも影響を及ぼし、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社では人工ふ化事業において、主にタイを中心にふ化・育成の研究並びに生産・販売を行っております。当事業は高収益性の事業であり、もし仮に病気による斃死などの予想し得ない事態が生じた場合には、当事業においても当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 また、マグロ養殖事業では、台風や津波等による自然災害、海の環境汚染・赤潮発生等によって、養殖中のマグロへの被害(大量死)、養鰻事業では、稚魚(シラス)の不漁などにより仕入価格が高騰し、生産コストの上昇や病気による斃死などの予想し得ない事態が生じた場合には、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (3) 自然災害等のリスクについて 当社グループを取り巻く養殖業界では、台風や津波等による自然災害、また環境汚染・赤潮発生等によって、養殖業界全体に大規模な被害が生じる可能性もあり、被害状況によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法的規制等について 当社グループの事業に適用される「食品安全基本法」、「食品衛生法」、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(通称、JAS法)」、「製造物責任法」等のさまざまな規制・規則が存在しており、これらの法的規制の強化や新たな法的規制が設けられた場合には、当社グループの経営成績に影響を受ける可能性があります。 また、当社グループでは食品の安全性について、独自の安全管理体制のもと万全の体制で取り組んでおりますが、今後、当社固有の品質問題のみならず、社会全般にわたる品質問題等が生じた場合においても、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (5) 売上債権等の貸倒リスクについて 当社グループでは、当該リスクに対し与信管理の厳格化及び貸倒引当金の適正な引当等の対応策を講じておりますが、著しい魚価の低下、養殖魚の斃死等による在庫棄損が生じた場合には、当該生産者にあっては貸倒リスクが高まる可能性があり、被害状況によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (6) 減損会計適用の影響によるリスクについて 当社グループの事業資産の価値(時価)が大きく下落したり、収益性の低下等で投資額の回収が見込めなくなった場合においては、減損処理を行うことで経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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