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ナガセ(9733)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

ナガセグループは、教育事業を主軸とし、高校生、小・中学生、大学生・社会人を対象とした幅広い教育サービスを提供しています。具体的には、「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」で高校生向け、「四谷大塚」で小・中学生向けの学習塾を運営。また、「イトマンスイミングスクール」でスポーツ事業も展開しています。これらの事業は、直営校とフランチャイズ(FC)加盟校の両方で展開されており、特にFC事業からのロイヤリティ収入が収益の一部を構成しています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

ナガセグループの事業セグメントは多岐にわたります。主なものとして、高校生部門が売上269.54億円、営業利益46.71億円と最も大きく、東進ハイスクールや東進衛星予備校などを運営しています。次いで小・中学生部門が売上130.76億円、営業利益26.7億円で、四谷大塚などが含まれます。スポーツ事業部門は売上118.66億円、営業利益4.94億円で、イトマンスイミングスクールなどを展開。ビジネススクール部門は売上19.85億円、営業利益4.93億円で、大学生・社会人向け教育を提供しています。その他部門には出版やオンライン学校などが含まれ、多様な教育ニーズに対応しています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
HighSchoolStudentSection 事業 270 47 17.3%
PrimaryAndSecondaryStudentSection 事業 131 27 20.4%
SportsBusinessSection 地域 119 5 4.2%
BusinessSchoolSection 地域 20 5 24.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|979 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社14社、非連結子会社2社、持分法適用関連会社1社及び持分法非適用関連会社2社で構成され、教育事業及び当社グループの業務に付帯する業務を営んでおります。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは以下のとおりであります。なお、次の部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。① 高校生部門は、東進ハイスクール、東進衛星予備校、早稲田塾等で、主に高校生を対象とした教育事業を行っております。主な関係会社は、当社、㈱東進四国、㈱東進育英舎、㈱早稲田塾及び㈱ヒューマレッジであります。② 小・中学生部門は、四谷大塚、木村塾、東進四国、東進育英舎等で、主に小学生、中学生を対象とした教育事業を行っております。主な関係会社は、当社、㈱四谷大塚、㈱四谷大塚出版、㈱四大印刷、㈱東進四国、㈱東進育英舎及び㈱ヒューマレッジであります。③ スポーツ事業部門は、イトマンスイミングスクール、イトマンスポーツスクエアとして、主に水泳教室、フィットネスジムを運営しております。当連結会計年度より、従来「スイミングスクール部門」としていた報告セグメントの名称を「スポーツ事業部門」に変更しております。主な関係会社は、㈱イトマンスイミングスクール、㈱イトマンスポーツスクール及び㈱イトマンスポーツウェルネスであります。④ ビジネススクール部門は、東進ビジネススクール等で、主に大学生、社会人を対象とした教育事業を行っております。主な関係会社は、当社であります。⑤ その他部門は、出版事業部門、オンライン学校部門、こども英語塾部門、国際事業部門を含んでおります。主な関係会社は、当社、㈱ナガセマネージメント、㈱東進スクール、NAGASE BROTHERS INTERNATIONAL PTE.LTD.及び永瀬商貿(上海)有限公司であります。事業系統図は次のとおりであります。 ※1.当社の連結子会社であります。※2.持分法適用関連会社1社は、フランチャイズ加盟校に含まれております。※3.非連結子会社2社、持分法非適用関連会社2社はその他部門に含まれております。※4.非連結子会社2社は、持分法非適用会社であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
少子化と競争激化により、教育の「成果」が厳しく問われる状況。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「東進ハイスクール」「四谷大塚」などのブランド力とFC展開による拠点網。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:少子化及び大学受験動向の影響 / 業績の3月に対する依存度 / フランチャイズ(FC)契約に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

「東進ハイスクール」や「ナガセキャリアセンター」といったブランド力は、長年にわたり確立された教育ノウハウと実績に裏打ちされている。特に「東進」ブランドは、難関大学合格実績で知られ、高い認知度と信頼を得ている。これは、新規参入企業が容易に模倣できない無形資産と言える。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

学習塾における生徒のスイッチング・コストは、教材やカリキュラムへの慣れ、友人関係、講師との相性などによって一定程度存在する。しかし、生徒や保護者の満足度が低下した場合や、より魅力的な代替サービスが登場した場合には、乗り換えの可能性は否定できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ナガセの事業モデルは、個々の学習者に対するサービス提供が中心であり、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は限定的である。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

教育業界全体として、講師の質や教材開発にコストがかかる。ナガセが規模の経済によるコスト優位を築いている可能性はあるが、他社との明確なコスト構造の差を示す情報は少ない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

全国に展開する学習塾ネットワークは一定の規模を持つが、教育業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境であり、ナガセが寡占的な地位を築いているとは言えない。規模による効率化の余地はある。

ナガセグループの優位性は、長年にわたる教育事業の実績と、全国に展開する「東進ハイスクール」「四谷大塚」などの強力なブランド力にあります。特に大学受験分野においては、映像授業を活用した「東進衛星予備校」のFC展開により、広範な地域で質の高い教育を提供できるネットワークを構築しています。これにより、生徒の学習成果を重視する教育体系を確立し、少子化が進む中でも生徒や保護者のニーズに応え、競争の激しい教育業界において一定の地位を維持していると考えられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

ナガセグループは、少子化による学齢人口の減少や大学入試制度の多様化が業績に影響を与えるリスクがあります。また、フランチャイズ事業のロイヤリティ収入が3月に集中する傾向があり、この時期の業績が通期に大きく影響する可能性があります。さらに、フランチャイズ加盟校の不祥事や、教室設備などの固定資産、M&Aでのれん等の減損が発生する可能性、大規模な自然災害による事業への支障、重要な人材の確保・育成の困難さ、個人情報漏洩や労務関連のコンプライアンス違反もリスクとして挙げられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,796 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)少子化及び大学受験動向の影響について長期にわたる出生率低下による少子化の問題は、学齢人口の減少という形で教育業界における大きな課題となっております。大学入試の分野では、生徒数減少による影響に加え、推薦入試や選抜方法の多様化に伴い、生徒保護者のニーズも大きく変化してきております。こうした大学受験の環境変化の問題は、当社グループの業績に影響を与える要因となります。また、少子化による教育業界の競争激化は、自ずと生徒保護者の選択を厳しいものにしており、以前にも増して教育そのものの「成果」を問われる状況になっております。当社グループは一貫して「本当に学力を伸ばす」教育体系の確立に向け、様々な施策を実施しておりますが、時代のニーズに合った教育への対応が今後の当社の経営成績に影響する可能性があります。(2)業績の3月に対する依存度について当社グループの主要な事業のひとつである衛星事業に関するロイヤリティー収入は、フランチャイズ加盟校での生徒入学、受講申込み時に売上計上されるため、生徒募集の最盛期である3月に営業収入、営業利益が集中する傾向にあります。このため3月の営業収入が全体に占める割合は高くなり、3月の業績により通期の業績が大きく左右される可能性があります。また、期末前後の売上状況により3月に見込んだ売上計上が4月にずれ込むこともあり、期間的なズレが期間損益、業績見込みに影響を与える可能性があります。なお、直営の東進ハイスクールの受講料収入は、申込時に受講料を一括して収受しており、生徒の入学、申込み時点ではその多くが前受金に計上されます。なお、四半期毎の業績推移は以下の通りであります。(単位:百万円) 2020年3月期2021年3月期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期売上高8,95711,18012,87912,1647,74410,75913,49713,852営業利益△4041,6272,1661,186△7839032,8681,603経常利益△4871,5422,1271,068△8418072,7641,782親会社株主に帰属する四半期純利益△3211,0601,470716△9175591,954830 2022年3月期2023年3月期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期売上高9,99612,13113,71513,56111,06513,13314,34313,812営業利益1141,5392,3391,5974002,0452,544380経常利益911,3852,2531,4233991,8972,439335親会社株主に帰属する四半期純利益769511,5588549371,3151,629117 2024年3月期2025年3月期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期売上高11,69113,70614,18413,40511,14513,83114,51015,768営業利益△1691,5992,317790△2911,7962,3131,045経常利益△1381,4682,283709△3149852,348860親会社株主に帰属する四半期純利益△1508471,463442△2533681,544298 (3)フランチャイズ(FC)契約について当社グループでは、「東進衛星予備校」「四谷大塚NET」等のFC展開を進めてまいりました。各地のFC加盟校とFC契約を締結し、加盟校に対して拠点開設支援、及び継続的な運営指導等を行っており、FC加盟校の品質管理に努めるとともに顧客満足度の向上、生徒数及び拠点数の拡大に注力しております。しかしながら、加盟校はそれぞれ独立した法人であり、当社グループの指導の及ばない範囲で発生した加盟法人の契約違反や、各拠点での重大な事故等があった場合、当社グループの経営成績及びブランドイメージに影響を与える可能性があります。(4)固定資産・投資の減損について当社グループでは、教室設備等の有形固定資産や、M&Aによって取得したのれん等の無形固定資産及び関係会社株式を計上しております。これらの資産については、事業環境の変化による事業収益性の低下などにより、減損損失を発生させる可能性があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。(5)自然災害の発生について当社グループは、フランチャイズを含め全国各地に拠点展開をしております。これらの拠点において、大規模な自然災害が発生した場合、当社の一部または全部の業務の遂行に支障をきたすことにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (6)人財の確保及び育成について当社グループにおいては人財が重要な経営資源であり、社員、講師、担任助手等の人財の確保とその育成が、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上の実現において極めて重要な要素となっております。したがって、今後採用環境の急激な変化により、臨時従業員を含めて重要な人財が十分に確保できない事態が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。(7)個人情報の管理について当社グループでは、生徒・保護者及び講師等の氏名・性別・生年月日・住所・電話番号等の個人情報を保有しております。このため、「情報管理規程」等の関連規程の整備・運用、従業員への啓蒙等により、万全の管理体制のもと、情報漏洩の未然防止を徹底しております。また、万が一個人情報の漏洩が発覚した場合には、ただちに再発防止委員会を組織し、再発防止策を徹底することとしております。しかしながら、何らかの原因により当社グループの保有する個人情報が外部に流出した場合には、当社グループが損害賠償を含む法的責任を追及される可能性があり、信用の低下により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (8)労務関連のリスクについて当社グループでは、労務管理を経営の重要課題と認識しており、労働基準法等の関連法令を遵守し、労務関連のリスク低減に取り組んでおります。しかしながら、労務管理に関する各種コンプライアンス違反等が発生した場合、当社の信用の低下により当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

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