9726

KNT−CTホールディングス(9726)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

KNT-CTホールディングスは、旅行事業を主軸とする企業グループです。個人旅行では、クラブツーリズムが新聞広告やWeb、会員誌を通じて旅行商品を企画販売し、交流イベントも手掛けています。法人・団体旅行では、近畿日本ツーリストが企業、学校、官公庁向けに国内外の団体旅行やMICE(会議、報奨旅行、国際会議、展示会)事業を展開。また、Web専門の近畿日本ツーリストブループラネットがダイナミックパッケージや宿泊商品をオンライン販売しています。その他、商事・保険、業務受託、広告制作、人材派遣なども行い、海外現地法人では航空券販売や到着地でのサービス提供も手掛けています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

KNT-CTホールディングスの事業は主に二つのセグメントに分かれています。「個人旅行事業」は、主にクラブツーリズムや近畿日本ツーリストブループラネットが手掛ける、個人向けの旅行商品の企画販売です。新聞広告、Web、会員誌などを通じて、国内外のパッケージツアーや宿泊プランを提供しており、売上高は2201.86億円、営業利益は6.94億円と、グループの主要な収益源となっています。「団体旅行事業」は、近畿日本ツーリストが企業、学校、官公庁などを顧客として、国内外の団体旅行やMICE事業を展開しています。売上高は1007.93億円、営業利益は8.75億円で、個人旅行事業に次ぐ規模です。営業利益率では団体旅行事業が個人旅行事業を上回っています。

FY2017 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
IndividualTravelBusiness 事業 2,202 7 0.3%
GroupTourBusiness 事業 1,008 9 0.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,076 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社および当社の連結子会社20社ならびに関連会社1社から構成されており、関連会社1社につきましては持分法を適用しております。その営んでいる主要な事業内容は、次のとおりであります。 クラブツーリズム㈱は、新聞広告や会員情報誌「旅の友」の配布によるメディア販売およびWeb販売を中心とした個人旅行商品の企画販売のほか、会員同士の交流会や勉強会、イベントやツアーを実施する「クラブ1000事業」を行っております。 近畿日本ツーリスト㈱においては、各地域で企業、学校、官公庁、自治体、公益法人等を顧客とする国内・海外の団体旅行の企画販売およびMICE事業(Meeting、IncentiveTravel、Convention、Exhibition/Event)、スポーツ・ウエルネス事業、地域共創等の受託業務や、店舗での対面による個人旅行販売を行っております。また訪日旅行では、MICE事業やスポーツイベント関連等の団体旅行の企画販売や個人用宿泊プランの販売を行っております。 ㈱近畿日本ツーリストブループラネットにおいては、個人旅行のWeb販売事業および商品企画事業を行う専門会社として、国内・海外のダイナミックパッケージ商品および宿泊商品の企画販売を中心に、ハイクラスサイト「Blue Planet」の運営も行っております。 その他の国内会社におきましては、商事・保険事業、業務受託事業、カタログ・広告制作事業、アシスタンス事業、労働派遣事業、国内・海外の団体旅行および個人旅行や海外航空券の卸売業等を行っております。 海外現地法人では、現地での航空券や旅行商品の販売等のBTM事業を行うとともに、団体旅行および企画商品の旅行者に対して到着地での各種サービスの提供を行っております。 H&M INSURANCE HAWAII,INC.およびGRIFFIN INSURANCE CO.,LTD.は損害保険の再保険引受事業を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 事業系統図に示すと、次のとおりであります。 (注)2024年10月1日付で株式会社ツーリストエキスパーツの株式の一部を譲渡したことから、同社を連結子会社から持分法適用関連会社へ変更しました。また、同社は同日付にて株式会社近鉄HRパートナーズに商号変更しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
景気変動や原油価格高騰による旅行需要の減少、競合他社との競争。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「クラブツーリズム」「近畿日本ツーリスト」といったブランドによる顧客基盤の構築。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:自然災害、テロ、感染症の拡大 / 法的規制の変更と法令違反 / 従業員の手配ミスや業務委託先の事故
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

KNT-CTホールディングスは、近畿日本ツーリストやクラブツーリズムといった長年の歴史を持つブランドを有しており、一定の認知度と信頼性がある。しかし、旅行業界全体でブランドロイヤリティは相対的に低く、新規参入や他社ブランドへの乗り換えも容易なため、無形資産としての競争優位性は限定的である。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

旅行商品の購入において、顧客が特定の旅行会社に強く縛られるスイッチング・コストは低い。価格比較サイトの普及や、OTA(Online Travel Agent)の多様化により、顧客は容易に他社サービスへ移行できる。リピーター割引や会員プログラムは存在するが、乗り換えを阻止するほどの強力な効果はない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

旅行業において、ユーザー数の増加がサービス自体の価値を直接的に高めるネットワーク効果はほとんど見られない。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、顧客同士の相互作用や、ユーザー数に比例してコンテンツが増えるような構造ではない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

旅行業は一般的に、仕入れ(航空券、宿泊施設など)のコストが大きく、価格競争に陥りやすい。KNT-CTホールディングスが構造的に他社より大幅に低いコストでサービスを提供できるような優位性は見当たらない。規模の経済によるコスト削減効果も限定的である。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内旅行代理店業界において、KNT-CTホールディングスは一定の規模を持つプレイヤーであるが、業界全体は多数のプレイヤーが存在する競争環境にある。大手旅行会社としての仕入れ交渉力や、広範な店舗網・オンラインチャネルは一定の効率性をもたらすが、寡占化された効率規模の優位性とは言えない。

KNT-CTホールディングスは、個人旅行と法人・団体旅行の両面で幅広い顧客基盤を持つ点が強みです。クラブツーリズムのメディア販売(新聞広告、会員誌)とWeb販売の組み合わせは、多様な顧客層へのリーチを可能にし、会員事業による顧客エンゲージメントも高いと考えられます。また、近畿日本ツーリストが企業、学校、官公庁といった安定した顧客層に対し、国内外の団体旅行やMICE事業を提供することで、事業の安定性を高めています。Web専門会社によるオンライン販売の強化や、海外現地法人によるきめ細やかなサービス提供も、顧客満足度向上に寄与していると推測されます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

KNT-CTホールディングスは、自然災害、テロ、感染症の拡大により旅行需要が大幅に減少するリスクがあります。また、旅行業法などの法的規制の変更や重大な法令違反が発生した場合、営業停止処分やブランドイメージの毀損につながる可能性があります。従業員の手配ミスや業務委託先の事故、情報システムの故障、サイバー攻撃による個人情報漏えいなども、損害賠償請求や信用失墜、業務停止を引き起こす恐れがあります。さらに、国内人口減少や少子高齢化による国内旅行需要の減少、経済状況の悪化による個人消費の低迷、為替や原油価格の変動も業績に影響を与える可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,698 文字
3【事業等のリスク】 当社グループでは、旅行業やその他事業に関わるリスクを最小限に食い止めるため、グループ全体でリスクマネジメントの管理体制を構築し、運用しています。 その一環として、定期的リスクアセスメントを行いながらリスクの発生頻度と重要度に応じた様々な対策を講じ、インシデント発生の都度、当該リスク体制に問題がないかを確認し、必要に応じて是正していきます。 事業活動に伴うリスクを適切に管理するため、安全管理部が旅客事故に関するリスクマネジメント事務を担当し、その他のリスクに関して総務部がリスクマネジメント事務を担当します。そのうえで個別事案に関する検討および対応方針の決定を行うとともに、リスクの洗い出しのための「リスクマネジメント会議」を開催しています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)自然災害、テロ、感染症等に関わるリスク 国内外で大規模な地震、台風、豪雨、大規模テロ又は重大な感染症の拡大が発生した場合、関係地域への旅行がキャンセルされ、さらに旅行の自粛や出控えが生じるため、長期間、広範囲にわたり旅行需要が消失するなど、当社グループの業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (2)法的規制に関わるリスク 当社グループは、旅行業法、景品表示法、消費者契約法、独占禁止法等さまざまな法規制のもと事業を行っており、それらの法令を遵守するための内部統制システムを整備しておりますが、法的規制の変更に十分な対応ができず、万一重大な法令違反を冒した場合は、行政当局から営業停止処分等を受け売上高が減少するほか、ブランドイメージが毀損し当社グループの事業の展開および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業運営に関わるリスク 従業員の手配ミス等により、重要な運輸機関・宿泊機関の予約、重要なチケットの入手ができなかった場合、損害賠償請求を受ける恐れがあります。また、運輸機関その他の業務委託先が事故や法令違反等を起こした場合も委託先の選定責任等が問われ、損害賠償請求や旅行業法に基づく処分を受ける恐れがあります。自治体等から応札によって請け負う業務では、債務不履行等により関係各所から損害賠償請求や入札停止の処分を受け事業活動が制限される恐れがあります。当社グループでは、様々な業務マニュアルを整備し、計画的な訓練を実施することでこれらの防止に努めておりますが、万一大規模な手配ミス等や業務委託先による事故、入札停止処分等が発生した場合は、当社グループの業務品質に対する信頼が低下し、ブランドイメージが毀損されますので、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4)個人情報に関わるリスク 当社グループは、顧客情報等大量の個人情報を取り扱うため、主要な子会社がプライバシーマークを取得するなど、個人情報の漏えい防止に万全を期しておりますが、万一大規模な情報漏えいが生じた場合は、顧客等への損害賠償に加え、信用失墜により売上高が大幅に減少する恐れがあり、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (5)情報システム・セキュリティに関わるリスク 当社グループでは、旅行予約や乗車券、観光券の発券作業等、情報システムに依存している業務が多いため、それらのシステムが重大な故障に見舞われた場合、長時間にわたり業務が滞る恐れがあります。そのため、当社グループでは、システムの保守に留意し、クラウドサービスの利用、システムのオープン化、ネットワークの二重化など様々な対策を講じておりますが、万一重要なシステムに故障等が生じた場合は、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、セキュリティにつきましては、IT企画部に情報セキュリティ対策の専任担当者を置き、同部の定める情報セキュリティ基本方針に従って各社が対策を講じ、その遵守状況を監査部が監査することとしております。当社グループでは、この体制で情報セキュリティの向上を図っておりますが、万一第三者によるサイバー攻撃等により、社内システムがダウンし、またはそのデータの消失・改ざん、個人情報の漏えい等が生じた場合は、業務の停止に加え、情報漏えいに伴う損害賠償請求、信用失墜に伴う売上高の大幅な減少が生じ、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (6)新規事業特有のリスク 新たな事業機会を求めて新規事業に取り組む場合、業界や国・地域特有の法令・商慣行の認識不足による法令・契約違反や、不慣れなオペレーションによる安全確保の不備、労働災害を発生させる可能性があり、それにより、損害賠償請求や行政当局から営業停止処分等を受け売上高が減少するほか、ブランドイメージが毀損し当社グループの事業の展開および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (7)人権侵害に関わるリスク 当社グループは、従業員のみならずサプライチェーンなど多岐にわたる人々の支えのもと事業を営んでおります。グループ内やサプライチェーンにおいて人権侵害や各種ハラスメントが発生した場合、被害者の方の心身の健康被害につながるほか、社会的信用が低下し、ブランドイメージが毀損され、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、カスタマーハラスメントが生じ、適切な対応を取らなかった場合、従業員の心身の健康被害につながるほか、社会的信用の低下や人財の流出を招き、事業活動に支障が生じ、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (8)人財の確保・育成に関わるリスク 当社グループは、多くの事業が労働集約型であり、人財を継続的に確保し計画的に育成しておりますが、労働市場における人材不足等の影響を受けこれらが計画どおり進展しない場合、他社との競争や事業活動に支障が生じ、当社グループの業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは、ワーク・ライフ・バランスの実現へ向け、ジェンダーやライフイベントに左右されることなく、誰もが多様な働き方を選択できる就労環境の整備を積極的に進めておりますが、環境の整備や法改定への対応が遅れた場合、従業員が心身両面での健康被害を受ける恐れに加え、人財の流出を招いて事業活動に支障が生じ、当社グループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (9)人口動態に関わるリスク 当社グループは、売上高に占める国内顧客の割合が比較的高いため、国内人口の減少や少子高齢化が売上高の減少につながる可能性があります。このため、訪日旅行事業の強化に取り組み、教育旅行事業のシェア拡大、アクティブ・シニアの旅行需要の深耕等に注力しておりますが、これらが計画どおり進展しない場合、当社グループの業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (10)経済状況に関わるリスク 旅行事業は、主に個人の余暇を充実することを目的とするため、景気変動の影響を強く受ける傾向があります。当社グループでは、法人需要の取込み、地域共創等の受託業務、業際ビジネスの拡大に取り組むほか、訪日旅行の拡大を図ることで、国内景気の影響を緩和するよう努めておりますが、景気が想定以上に悪化し、個人消費が低迷した場合は、当社グループの業績および財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (11)為替および原油価格の変動に関わるリスク 当社グループの海外旅行における地上費(ホテル代等)取引は、大半が米ドルをはじめとする外国通貨による決済となっております。このため、為替予約または通貨オプション取引を用いて為替の変動リスクをヘッジしておりますが、著しい為替変動が生じた場合は、当社グループの業績および財政状態に影響が及ぶ可能性があります。また、原油価格が大幅に高騰した場合には、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の上昇により海外旅行需要が減少することとなりますので、当社グループの業績および財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 さらに、ホテル代金、食事代金、旅客運送費等の仕入値が上昇し、旅行代金にも影響を及ぼすこととなり、旅行需要の減少につながる恐れがあります。 (12)訴訟に関わるリスク 当社グループは、事業に関して訴訟を提起される可能性があります。訴訟の内容によっては、多額の損害賠償を要求され、事業活動が制限される可能性がありますので、万一敗訴した場合等は、当社グループの業績および財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が KNT−CTホールディングス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →