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タナベコンサルティンググループ(9644)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

タナベコンサルティンググループは、純粋持株会社と6つの事業会社で構成される経営コンサルティンググループです。創業から67年間、全国の顧客に対し多岐にわたる経営コンサルティングサービスを提供しており、これが主な収益源です。具体的には、企業の成長戦略策定、DX推進、人事制度構築、M&A支援、ブランド戦略・PR支援など、幅広い領域で企業の課題解決をサポートしています。また、手帳やプロモーション商品の販売も行っています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

タナベコンサルティンググループは、主に「経営コンサルティング事業」と「マーケティングコンサルティング事業」の2つのセグメントで構成されています。経営コンサルティング事業は、売上高56.42億円、営業利益10.98億円と、グループの収益の大部分を占める稼ぎ頭です。一方、マーケティングコンサルティング事業は、売上高35.71億円、営業利益0.84億円となっています。事業セグメント別の記載は単一セグメントのため省略されていますが、実質的にはこれら二つの事業が中心です。地域構成に関する具体的な記載はありません。

2021-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ManagementConsultingBusiness 地域 56 11 19.5%
MarketingConsultingBusiness 地域 36 1 2.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|738 文字
3【事業の内容】タナベコンサルティンググループ(TCG)は、主に純粋持株会社である当社と連結子会社である事業会社の株式会社タナベコンサルティング、株式会社リーディング・ソリューション、グローウィン・パートナーズ株式会社、株式会社ジェイスリー、株式会社カーツメディアワークス、株式会社Surpassの7社により構成されており、全国に顧客基盤を持つ経営コンサルティンググループとして創業から67年間、実績を重ねてまいりました。当社グループは、以下の経営コンサルティング領域を展開しており、経営コンサルティング事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 経営コンサルティング領域サービス詳細ストラテジー&ドメインパーパス経営から業種別のビジネスモデル変革、成長戦略や新規事業、サステナビリティを実装させたビジョン・中期経営計画の策定、その実行までを支援デジタル・DXDXビジョンを策定し、4つのDX領域(ビジネスモデル、マーケティング、HR、マネジメント)の具体的な実装・実行、システム導入までを支援HRHRビジョンの策定から人材ポートフォリオ(人的資本の最適配分、組織開発判断基準等)の定義、採用・育成・活躍・定着から成る戦略人事システム構築までを支援ファイナンス・M&A企業価値向上に向けて、事業承継やグループ経営、クロスボーダーも含めたFA・デューデリジェンス・PMIまでの一気通貫のM&Aを提供ブランド&PRパーパスや経営戦略に基づき、国内外でのブランドコミュニケーション戦略の立案から実行、クリエイティブ、PR・広報までを一気通貫で支援その他ブルーダイアリー(手帳)やプロモーション商品 なお、当社グループの事業系統図は下記のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
創業から67年間の実績と、多岐にわたる経営コンサルティング領域の展開。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
創業から67年間、全国に顧客基盤を持つ経営コンサルティンググループとしての実績。
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:コンサルタント人材の大量流出や採用・育成・定着の遅れ / 機密情報及び顧客情報の漏洩 / M&Aによるグループ企業の急速な拡大に伴う経営管理問題
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

タナベコンサルティンググループは、長年のコンサルティング実績とそこで培われたノウハウ、顧客からの信頼を無形資産として有している。特に、特定の業界や経営課題に特化した専門知識は、模倣困難な要素となり得る。しかし、ブランド力や特許のような明確な保護は限定的。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

一度契約したコンサルティングファームを変更することは、プロジェクトの引き継ぎや新たな関係構築の手間、情報共有のコストが発生するため、一定のスイッチングコストが存在する。特に、長期的な伴走支援を受けている顧客にとっては、乗り換えのハードルは高まる傾向にある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社のビジネスモデルは、顧客との直接的な関係構築が中心であり、プラットフォーム型のようなネットワーク効果は基本的に見られない。顧客が増えることでサービス価値が向上するような構造ではない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

コンサルティング業界は、高度な専門知識を持つ人材の獲得・育成がコストの大部分を占める。同社が構造的に競合他社よりも大幅に低いコストでサービスを提供できる優位性は見られない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内のコンサルティング市場において、一定の規模と知名度を有している。特に中堅・中小企業向けコンサルティングでは、長年の実績からくる顧客基盤は強みとなり得る。しかし、グローバルな大手ファームと比較すると、規模の経済による圧倒的な優位性は限定的。

タナベコンサルティンググループの優位性は、67年という長きにわたる経営コンサルティングの実績と、全国に広がる顧客基盤にあります。特定のコンサルタントに依存しない「チームコンサルティング」体制により、多様な経営課題に対応できる総合力を持ち、ノウハウの属人化を防いでいます。また、M&Aによるグループ企業の多角化戦略を推進し、幅広いコンサルティング領域をカバーすることで、顧客の多様なニーズに応え、持続的な成長を目指しています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

主要なリスクとして、まずコンサルタント人材の流出や採用・育成の失敗が事業拡大を制約し、業績に影響を与える可能性があります。次に、顧客の機密情報や個人情報の漏洩が発生した場合、信用失墜により業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、M&Aによるグループ企業の急拡大に伴い、適切なグループ経営管理が困難になるリスクも存在します。さらに、システムトラブルによる教育コンテンツ提供の停止や、知的財産権の侵害、海外事業特有のリスクなども業績に影響を与える可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,361 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、重要性等が高いと考えられる項目から記載しております。(1) コンサルタント人材について当社グループでは、顧客企業ごとの経営課題に応じて複数名の最適なコンサルタントがチームを組成する「チームコンサルティング」を提供しており、特定のコンサルタントへの業務・ノウハウの属人化を避けております。しかし万一、人材の大量流出が発生した場合や顧客の評価を得られる人材の採用及び育成・活躍・定着が進まない場合には事業拡大の制約となり、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。前記のリスクの顕在化を避けるために、採用においては採用ブランディング投資等により新卒採用とキャリア採用を共に強化しており、育成においてはオンラインで場所と時間を選ばず学習できるデジタル教育コンテンツを用いてコンサルタントを養成する「TCGアカデミー」により、新入社員の早期戦力化を推進しております。活躍においては「ファーストコールカンパニー 100年先も一番に選ばれる会社(FCC)」の創出がコンサルタント個人の成果へと反映される人事制度によりモチベーションアップ・パフォーマンスアップを推進すると共に、積極的なスマートDX投資により労働環境等も整備し、コンサルタントが活躍できる体制を強化しております。そして、定着においては各コンサルタントがグレード・キャリア・ライフステージ等に応じて長く活躍できる制度等を構築しております。 (2) 機密情報及び顧客情報の管理について当社グループでは、提携先やコンサルティングを通じて顧客から得た機密情報の他に、過去に当社グループと取引を行った企業に関する情報を収集、整理し顧客情報として管理しております。万一、外部からの不正手段によるコンピュータ内への侵入や会社関係者の過誤等により、機密情報や顧客情報が漏洩し、信用の低下を招いた場合、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。前記のリスクの顕在化を避けるために、「情報管理」を経営の最重要事項の一つと位置付け、情報管理体制の強化、情報管理に対する社内啓発及び意識向上の活動を推進する等、様々な角度から機密情報及び顧客情報の漏洩防止策を検討し実行しております。また、社内では個人情報保護規則、情報システム管理規則及び情報システム利用者規則等に則した情報管理に関する社員への意識付けを行うと共に、データを取り扱う外部委託先との間で秘密保持の契約を取り交わし、当該外部委託先に対して必要かつ適切な監督を行っております。 (3) インサイダー取引当社グループは情報管理の徹底を図ると共に、当社「コンプライアンス倫理憲章」においてインサイダー取引禁止や業務上知り得た情報の取り扱いについて定める等、インサイダー取引防止の観点から役員・従業員に対し守秘義務遵守のための指導・教育を行っております。しかし、万一当社グループの役員・従業員が当社又は顧客企業の機密情報を元にインサイダー取引を行った場合、当社グループの信用を著しく毀損し、当社グループの事業戦略及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (4) グループ企業管理について当社グループでは、「経営コンサルティング」により顧客課題・社会的課題を解決することを通じて、持続的成長及び中長期的な企業価値の向上を実現するために、経営コンサルティング領域の多角化戦略を推進しており、M&Aを重要な戦略オプションの1つと位置付けております。しかし万一、M&Aによるグループ企業の急速な拡大により、グループ経営管理において問題が生じる場合には、適切な事業運営が困難となり、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。前記のリスクの顕在化を避けるために、当社及び当社の100%子会社で主要な事業会社である株式会社タナベコンサルティングより、取締役や幹部従業員をグループ企業の役員として派遣し、適切に監督を行っております。また、コーポレート戦略本部も関係各部門と連携し、グループ企業の取締役会・経営会議等に出席して営業成績及びそれに係る重要事項等について定期的に報告を受け、進捗を当社取締役会及び経営会議にて確認する等、適切なグループ企業管理を実施しております。 (5) 重大な不良品の発生について当社グループは、外部の加工業者に委託して商品と手帳を製造し、顧客や一般消費者に提供しております。不良品の発生防止のため、品質管理、生産管理等には十分注意しておりますが、何らかの事情により不良品が発生した場合、値引きや製品の再生産、再検品、回収、廃棄等の負担が発生し、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。商品の欠陥が理由で事故が生じた場合、商品の種類によっては製造物責任法(PL法)により損害賠償請求を受ける可能性があります。当社グループでは、このような事故が生じないように、仕入先の管理を含め品質管理体制の整備に注力すると共に、万一、事故が生じた時のために、製造物賠償責任保険(PL保険)に加入しております。もし当該法律に抵触する事態が生じた場合、顧客企業からの信用及び社会的信用の失墜等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) システムトラブルについて当社グループでは、FCCアカデミー会員向けに、クラウドシステムを通じて各種の教育コンテンツを提供しております。通常の運用において、想定されるシステム障害に対する対応策(外部アクセス制御、認証、ウイルスチェック、データのバックアップ等)と障害時の復旧体制を講じており、システムへの信頼性向上に努めております。万一、災害や停電等で通信ネットワークにシステム障害が発生し、それが長期化した場合、教育コンテンツの提供ができず、顧客の離反を招き、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 知的財産権当社グループは知的財産権(著作権等)の保護について、当社コーポレート戦略本部法務部において専門的知見に基づき、細心の注意を払って対応しております。しかし万一、当社グループが認識していない第三者の所有する知的財産権を侵害した場合、又は当社グループのコンサルティングに関わるノウハウ、顧客企業へ提案するブランディングにまつわる意匠デザイン、DXに関する技術等、当社が保有する知的財産権について第三者から侵害された場合は、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 海外での事業活動当社グループで行う、クロスボーダーM&A、海外PR等、海外領域での事業活動において、当社が予見し得ない法令の改廃・新設や各種規制の変更、テロ・戦争・地域紛争その他の要因による社会的又は政治的混乱、為替変動等、海外事業が持つ特有のリスクが顕在化することにより、海外での事業活動に支障が生じ、当社グループの事業戦略及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (9) デジタル分野での新技術に関するリスク当社グループでは、顧客企業のDXを推進させるため、デジタルマーケティングやバックオフィス部門のBPR/DX等による支援を行い、新たな情報技術に基づくコンサルティング活動を遂行しております。今後、更なる技術革新により、予測できない不具合や情報管理上のリスクが発生することにより事業に支障が生じる、あるいは顧客企業へ損害を生じさせる可能性があり、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 法的規制等について現在のところ、特に関係省庁の許認可等の制限を受けることはありませんが、今後、法令等の制定改廃により何らかの制限を受けることとなった場合、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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