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兵機海運(9362)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

倉庫・運輸関連業 運輸・物流

事業の概要

兵機海運グループは、兵機海運株式会社と2つの関連会社で構成され、内航海運、港湾運送、倉庫、外航海運などの事業を展開しています。主力は国内の海上輸送を行う内航海運で、国内の物流を支えています。港湾運送と倉庫事業は、神戸・大阪・姫路港で輸出入貨物の取り扱いと保管を行っており、外航海運では国外の海上輸送も手掛けています。これらの事業を通じて、国内外の貨物輸送と保管サービスを提供し、収益を得ています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

兵機海運グループの事業セグメントは大きく2つあります。1つ目は「海運事業」で、主に国内の海上輸送(内航海運)と国外の海上輸送(外航海運)を行っています。これは同社の主力事業であり、売上83.46億円、営業利益5.75億円と最も収益を上げている部門です。2つ目は「港運・倉庫事業」で、神戸・大阪・姫路港での輸出入貨物の取り扱い(港運)と保管(倉庫)を行っています。こちらの売上は53.8億円ですが、営業利益は-0.27億円と赤字であり、海運事業がグループ全体の稼ぎ頭であることがわかります。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
MarineTransportationService 事業 83 6 6.9%
PortCarryServiceAndWarehouseService 地域 54 -0 -0.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|505 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(兵機海運株式会社)、及び当社事業に密接に関わる関連会社2社により構成されており、内航海運、港湾運送、倉庫、外航海運等の事業活動を行っております。当社事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (海運事業)内航海運……当社の主力事業であり、主として国内の海上輸送業務を行っております。関連会社㈱吉美に姫路港での荷役の一部を委託しております。また、関連会社七洋船舶管理㈱は船員派遣等内航海運に関連する事業を行っております。外航海運……委託船を活用した国外の海上輸送業務を行っております。 (港運・倉庫事業)港運…………当社の事業であり、神戸・大阪・姫路港で主として輸出入貨物を取扱っております。倉庫…………当社の事業であり、神戸・大阪・姫路港で展開しております。関連会社㈱吉美に姫路港において入出庫荷役を委託しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
主要取引先にはバンカーサーチャージ制度導入をお願いしており、適用拡大を図っているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
内航海運事業における船舶の確保、港湾運送・倉庫事業における神戸・大阪・姫路港での展開。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:傭船先の経営状況の動向 / マーケット動向(外航事業) / 特定の取引先(高売上比率先)の動向
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

兵機海運は特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに関する情報は公開されておらず、無形資産による競争優位性は確認できません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

海運・倉庫業においては、既存の顧客との取引関係や特定の設備・システムへの依存度から、一定のスイッチング・コストが発生する可能性があります。しかし、乗り換えによる顧客の損失が極めて大きいとは言えません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

兵機海運の事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は観察されません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

同業他社と比較して、兵機海運が構造的に著しく低いコストでサービスを提供できるという明確な証拠はありません。効率化の努力は考えられますが、優位性とは断定できません。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

兵機海運は特定の地域やニッチな市場において一定の事業規模を有している可能性がありますが、業界全体を代表するような規模の経済による寡占的な優位性は限定的と考えられます。

兵機海運は、長年にわたる内航海運事業を主力とし、国内の海上輸送において安定した基盤を築いています。特定の取引先である大和工業グループやJFE物流グループとの強固な関係は、売上全体の37.0%を占めるほどで、鉄鋼輸送における専門性と信頼性が強みです。また、神戸・大阪・姫路港という主要港での港湾運送・倉庫事業の展開は、物流ネットワークにおける重要な拠点としての優位性を示唆しています。資本業務提携による連携強化や、モーダルシフトへの対応など、変化する環境への適応力も競争力に寄与すると考えられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針当社は、「総合物流業者としてその業務を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと顧客のニーズを先取りし、生産と消費をつなぐ物流のエキスパートを目指しております。そのニーズに具体的に応える高度な情報力と革新的でスピーディーな経営を行うとともに社会や環境との共存を図り、株主、顧客、社員の信頼と期待に応えてまいります。(2)経営戦略等当社は、2025年4月、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現すべく、長期経営ビジョン及び中期経営計画を策定・公表いたしました。長期経営ビジョンは、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すものであり、10年後の2035年度に向け、「VISION for 2035 物流“ソリューション”企業として新たなステージへ ~創業100年に向けた挑戦~」と題し、2042年の創業100年に向け、その中間地点にあたる2035年をターゲットとして、以下の3つの挑戦を掲げています。挑戦1:売上高200億円・営業利益10億円の実現挑戦2:新領域事業への進出挑戦3:“経営参画”意識をもった“人財”による強固な組織への変革また、同時に策定・公表した中期経営計画については、2025年度から2027年度までの3年間を長期経営ビジョンの実現に向けた『土台作り』の3年間と位置づけ、以下の4トピック10項目の取り組みテーマを掲げております。Ⅰ 基盤拡大1 大和工業株式会社グループとの資本業務提携によるさらなる連携強化Ⅱ 事業成長戦略1 船腹・船員増強による輸送力拡大2 継続的な設備投資3 荷主開拓による営業収益拡大Ⅲ 事業基盤戦略1 部門間連携による提案型営業力強化2 適正利潤の確保による利益率向上3 高収益商材を中心とした成長分野への取り組み強化Ⅳ その他取組トピック1 人的資本経営の実現2 システム・データ利活用の促進3 ESG経営への取り組み強化(3)経営環境次期の経営環境の見通しにつきましては、国内は食料品や生活必需品の断続的な値上げが続いておりますが、物価上昇率を上回る実質賃金の改善が継続されれば、個人消費は緩やかな上昇が続くと予想されます。また、企業間取引における価格転嫁の商習慣が定着すれば、国内企業の設備投資も人手不足対応やサプライチェーンの見直しにより、持ち直しが続くと予想されます。一方で、海外に目を向けると米国政策による関税引き上げにともなう貿易摩擦の激化、地政学リスクの高まりなどの不確定要素による日本経済及び世界経済に及ぼす悪影響が懸念されます。(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 内航事業では船舶運航費用の増加による収益悪化、船員不足及び船員高齢化によるオーナー船主の廃業が課題となっております。安定した責任輸送を果たすには、当社所属船団の維持及び新規船主を迎え入れて船団を増強する施策が不可欠となります。その為にも適正運賃を収受する必要がありますので、顧客に対しては継続的な運賃改定交渉を実施するとともに、当社はオペレーターとして所属船団の船主経済も改善するように協力していきます。また、無事故無災害の継続及び船員の労務環境の改善に向けた積極的な設備投資を推進し、慢性的な船員、艀員不足に対策を講じ、船舶不稼働による収益機会損失を軽減してまいります。 外航事業では、中国、中央アジア向けの建機輸送はRORO船との受注競争が厳しくなってきており、建機以外の受注開拓が課題となっておりますので、鉄鋼、設備機器、ゴム製品など建機と積み合わせが出来る貨物の集荷営業を強化いたします。積み合わせにより積載率を向上させ、1航海当たりの利益率の向上も目指します。また、スポット案件の受注には、外航海上輸送だけではなく、当社の他部署と連携し、国内陸上輸送や通関業務まで含めた一貫輸送の提案をして受注拡大に努めてまいります。 港運事業では、中国経済の停滞などにより当社主要顧客の取扱いが伸び悩んでおりますので、新規取引先の拡大が課題となっております。陸上輸送を依頼する協力会社不足にともなう原価上昇や当社の一般管理費も賃金改定等により上昇しておりますので、利益率の改善が課題となっております。既存顧客へ価格転嫁を粘り強く申し入れるとともに、システムを活用した業務の効率化に努めます。また、他部署と共同で物流効率化、大型貨物の荷役提案や海陸を組み合わせたモーダルシフトの推進を実施し、取引顧客の拡大を図ります。特に、関西地区においては、大阪・関西万博後の統合型リゾート(IR)の建設も始まりますので、需要の取り込みを図ります。 倉庫事業では、港運事業に連動して普通品の取扱いが伸び悩んでおります。新設倉庫が郊外に建設され、当社倉庫の拠点となる港湾地区を通過する輸出入通関にともなう貨物の集荷が課題となっております。また、倉庫作業員の確保、人員の効率的な配置及び価格競争に巻き込まれない高付加価値貨物の取扱いが出来る人材、設備の整備が必要となっております。高収益が見込め顧客ニーズのある危険品、定温貨物及び重量貨物などの取扱量を増やせるように設備投資を行ってまいります。貨物の集荷に関しましては、営業推進部署と一体となって対外的なアピールの場を持ち、倉庫部門独自の営業も積極展開してまいります。(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年4月に公表した中期経営計画において、計画初年度及び最終年度の目標計数として以下の計数を掲げております。 第83期2025年度(計画初年度)第85期2027年度(計画最終年度)売上高14,000百万円15,000百万円営業利益580百万円680百万円経常利益630百万円690百万円当期純利益440百万円480百万円
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針当社は、「総合物流業者としてその業務を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと顧客のニーズを先取りし、生産と消費をつなぐ物流のエキスパートを目指しております。そのニーズに具体的に応える高度な情報力と革新的でスピーディーな経営を行うとともに社会や環境との共存を図り、株主、顧客、社員の信頼と期待に応えてまいります。(2)経営戦略等当社は、2025年4月、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現すべく、長期経営ビジョン及び中期経営計画を策定・公表いたしました。長期経営ビジョンは、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すものであり、10年後の2035年度に向け、「VISION for 2035 物流“ソリューション”企業として新たなステージへ ~創業100年に向けた挑戦~」と題し、2042年の創業100年に向け、その中間地点にあたる2035年をターゲットとして、以下の3つの挑戦を掲げています。挑戦1:売上高200億円・営業利益10億円の実現挑戦2:新領域事業への進出挑戦3:“経営参画”意識をもった“人財”による強固な組織への変革また、同時に策定・公表した中期経営計画については、2025年度から2027年度までの3年間を長期経営ビジョンの実現に向けた『土台作り』の3年間と位置づけ、以下の4トピック10項目の取り組みテーマを掲げております。Ⅰ 基盤拡大1 大和工業株式会社グループとの資本業務提携によるさらなる連携強化Ⅱ 事業成長戦略1 船腹・船員増強による輸送力拡大2 継続的な設備投資3 荷主開拓による営業収益拡大Ⅲ 事業基盤戦略1 部門間連携による提案型営業力強化2 適正利潤の確保による利益率向上3 高収益商材を中心とした成長分野への取り組み強化Ⅳ その他取組トピック1 人的資本経営の実現2 システム・データ利活用の促進3 ESG経営への取り組み強化(3)経営環境次期の経営環境の見通しにつきましては、国内は食料品や生活必需品の断続的な値上げが続いておりますが、物価上昇率を上回る実質賃金の改善が継続されれば、個人消費は緩やかな上昇が続くと予想されます。また、企業間取引における価格転嫁の商習慣が定着すれば、国内企業の設備投資も人手不足対応やサプライチェーンの見直しにより、持ち直しが続くと予想されます。一方で、海外に目を向けると米国政策による関税引き上げにともなう貿易摩擦の激化、地政学リスクの高まりなどの不確定要素による日本経済及び世界経済に及ぼす悪影響が懸念されます。(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 内航事業では船舶運航費用の増加による収益悪化、船員不足及び船員高齢化によるオーナー船主の廃業が課題となっております。安定した責任輸送を果たすには、当社所属船団の維持及び新規船主を迎え入れて船団を増強する施策が不可欠となります。その為にも適正運賃を収受する必要がありますので、顧客に対しては継続的な運賃改定交渉を実施するとともに、当社はオペレーターとして所属船団の船主経済も改善するように協力していきます。また、無事故無災害の継続及び船員の労務環境の改善に向けた積極的な設備投資を推進し、慢性的な船員、艀員不足に対策を講じ、船舶不稼働による収益機会損失を軽減してまいります。 外航事業では、中国、中央アジア向けの建機輸送はRORO船との受注競争が厳しくなってきており、建機以外の受注開拓が課題となっておりますので、鉄鋼、設備機器、ゴム製品など建機と積み合わせが出来る貨物の集荷営業を強化いたします。積み合わせにより積載率を向上させ、1航海当たりの利益率の向上も目指します。また、スポット案件の受注には、外航海上輸送だけではなく、当社の他部署と連携し、国内陸上輸送や通関業務まで含めた一貫輸送の提案をして受注拡大に努めてまいります。 港運事業では、中国経済の停滞などにより当社主要顧客の取扱いが伸び悩んでおりますので、新規取引先の拡大が課題となっております。陸上輸送を依頼する協力会社不足にともなう原価上昇や当社の一般管理費も賃金改定等により上昇しておりますので、利益率の改善が課題となっております。既存顧客へ価格転嫁を粘り強く申し入れるとともに、システムを活用した業務の効率化に努めます。また、他部署と共同で物流効率化、大型貨物の荷役提案や海陸を組み合わせたモーダルシフトの推進を実施し、取引顧客の拡大を図ります。特に、関西地区においては、大阪・関西万博後の統合型リゾート(IR)の建設も始まりますので、需要の取り込みを図ります。 倉庫事業では、港運事業に連動して普通品の取扱いが伸び悩んでおります。新設倉庫が郊外に建設され、当社倉庫の拠点となる港湾地区を通過する輸出入通関にともなう貨物の集荷が課題となっております。また、倉庫作業員の確保、人員の効率的な配置及び価格競争に巻き込まれない高付加価値貨物の取扱いが出来る人材、設備の整備が必要となっております。高収益が見込め顧客ニーズのある危険品、定温貨物及び重量貨物などの取扱量を増やせるように設備投資を行ってまいります。貨物の集荷に関しましては、営業推進部署と一体となって対外的なアピールの場を持ち、倉庫部門独自の営業も積極展開してまいります。(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年4月に公表した中期経営計画において、計画初年度及び最終年度の目標計数として以下の計数を掲げております。 第83期2025年度(計画初年度)第85期2027年度(計画最終年度)売上高14,000百万円15,000百万円営業利益580百万円680百万円経常利益630百万円690百万円当期純利益440百万円480百万円
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、長年続いたデフレ経済を脱却し、幅広い分野で物価が上昇するインフレ経済の局面に入りました。前半は物価上昇に賃上げが追い付かず個人消費が足踏みしたものの、7月には日経平均が史上最高値を更新し、期中以降は実質賃金の改善により国内消費に復調が見られました。また、好調なインバウンド需要も国内消費の押上げに一定の影響を与えました。一方で、期末にかけては、ウクライナ情勢及び中東情勢の停戦を巡る交渉の難航ならびに米国新政権の関税政策等により、先行きに不安定感が懸念される状況で推移いたしました。  このような状況下におきまして、当社は「安全・迅速・信頼」をモットーに、国民生活と企業活動のライフラインを支える物流業者として、如何なる時世にも顧客に対する輸送責任を果たす「堅実な兵機」との信頼を得るべく、事業展開を進めてまいりました。内航事業では、上昇が続く運航コストを改善するため、海上運賃改定交渉を継続実施しました。また、所属船団数を維持して輸送責任を果たすため、傭船料改善や新規傭船開拓に努めました。外航事業では、前期好調であった建機輸送が、下期以降は競合により取扱いが減少しました。一方で、台湾及び韓国向けの取扱いは堅調に推移し、スポット案件獲得も収益に寄与しました。港運事業では、為替変動や景気低迷が続く中国発着貨物の物量減少の影響などもありましたが、他部門と連携し新規案件獲得に努め、通関取扱いは輸出入ともに前期並みの件数となりました。倉庫事業では、兵庫埠頭物流センターの固定資産税、減価償却費が負担となった事に加え、労務費上昇も利益を圧迫しました。また、契約期間終了による物量減少もあり苦戦しました。  これらの結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ392百万円減少し、12,546百万円となりました。 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ635百万円減少し、7,693百万円となりました。 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ243百万円増加し、4,853百万円となりました。 b.経営成績当社は、前下期(2023年10月)に、港運事業の船会社費用を売上から立替金へ変更しました。当事業年度はこの変更が通期にわたり影響したため、売上高は13,726百万円(前期比909百万円減 93.8%)と減収となりましたが、原価も同額減少したため営業利益には影響せず、営業利益は548百万円(前期比28百万円増 105.4%)となりました。一方で、前期に営業外収益として計上した貸倒引当金戻入額89百万円の剝落もあり、経常利益は618百万円(前期比60百万円減 91.1%)となりました。これらの結果、当期純利益は、435百万円(前期比77百万円減 85.0%)となりました。  当事業年度におけるセグメントの営業状況は次のとおりです。 1)海運事業(イ)内航事業・・・・・運航コストの上昇が続くなか、適正運賃への改定を顧客へ継続交渉をするとともに、当社所属船団を維持し、安定的な輸送サービスを提供し続けるため、各船主への定期傭船料の増額実施及び船主と一体となり新造船を就航させました。また、航海期間の短い輸送にはトリップ傭船の積極的な配船や輸送ニーズに応じて台船を使用したプラント輸送などにより、収益の底上げと利益率改善を実施しました。一方で、主要顧客の工場設備の更新にともなう出荷休止期間があり、輸送取扱量が減少したこと及び社艀の不稼働期間もあり、売上は伸び悩みました。 結果としまして、取扱量が1,777千トン(前期比 97.5%)と減少しました。売上高は6,855百万円(前期比74百万円減 98.9%)と微減となりましたが、営業利益は339百万円(前期比31百万円増 110.1%)と増益になりました。 (ロ)外航事業・・・・・韓国、台湾向けの鉄鋼製品は堅調な取扱いで前年並みで推移し、設備輸送案件などスポット貨物は順調に取扱いを伸ばしました。また、円安レートによる影響でドル建て海上運賃の売上にプラス効果が表れ、収益の下支えとなりました。一方で、外航事業の主力貨物の一つである中国、中央アジア向けの建機輸送は、当事業年度後半にかけてRORO船との集荷競争により前年対比で取扱量が減少しました。 結果としまして、売上高は1,490百万円(前期比196百万円増 115.2%)、営業利益は235百万円(前期比134百万円増 232.8%)と増収増益になりました。  2)港運・倉庫事業(イ)港運事業・・・・・欧米各国が利下げに向かうなか、日本は利上げ機会を伺う展開により歴史的な円安がひと段落しました。また、日本の主要な貿易相手国である中国経済の停滞などもあり、輸出入取引を行う当社顧客にとって、取引形態や貿易相手国の見直しなどが顕在化してきました。当社営業の中核を担う港運事業は他のセグメントと共同セールスを実施し、新規案件の獲得に努めました。なお、トラック運送料、倉庫作業料などの費用が増加しており、また一般管理費も上昇傾向にあり、価格改定の交渉を粘り強く実施しましたが、利益改善には至りませんでした。なお当社は、前下期(2023年10月)に、船会社費用を売上から立替金へ変更しており、当事業年度はこの変更が通期にわたり影響したため、売上高が減少しておりますが、原価も同額減少したため、この変更が営業利益に及ぼす影響はありません。 結果としまして、売上高は3,716百万円(前期比1,103百万円減 77.1%)となり、営業損失は18百万円(前期は営業利益101百万円)と減収減益になりました。 (ロ)倉庫事業・・・・・兵庫埠頭物流センターの固定資産税及び減価償却費の負担増、また、作業員人件費及び資材費高騰なども利益を圧迫しました。危険品貨物取扱いやISOタンクコンテナの保管収益は堅調に推移しましたが、一方で、神戸、大阪地区の一般貨物は伸び悩んだ事と、契約期間終了による物量減少もあり全体的なカバーには至りませんでした。神戸物流センター、兵庫埠頭物流センター両倉庫間の一体運営による取扱い貨物の配置換えや、需要が見込めるISOタンクコンテナ蔵置場や定温倉庫の拡大、効率的な人員の配置など神戸地区倉庫事業の運用の見直しが課題となりました。 結果としまして、売上高は1,664百万円(前期比71百万円増 104.5%)となり、営業損失は8百万円(前期は営業利益8百万円)と増収減益になりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前事業年度末に比べ65百万円減少し、当事業年度末には1,977百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。  (営業活動によるキャッシュ・フロー)  営業活動の結果、獲得した資金は877百万円(前期は908百万円の獲得)となりました。 主な内訳は、税引前当期純利益623百万円、減価償却費404百万円等に対して、法人税等の支払額122百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は153百万円(前期は74百万円の獲得)となりました。 主な内訳は、有形固定資産の取得による支出118百万円、長期貸付けによる支出24百万円、短期貸付金の増加額19百万円等に対して、長期貸付金の回収による収入8百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は788百万円(前期は737百万円の使用)となりました。 主な内訳は、長期借入金の返済による支出1,057百万円、短期借入金の純減少額450百万円、配当金の支払額153百万円等に対して、長期借入れによる収入900百万円によるものであります。 ③事業部門別売上高、輸送品目別トン数及び売上高の実績(1)事業部門別売上高明細 当事業年度における事業部門別売上高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称数量(千トン)金額(百万円)前年同期比(%)(海運事業) 内航事業1,7776,85598.9外航事業1261,490115.2(港運・倉庫事業) 港運事業1,4483,71677.1倉庫事業2011,664104.5合計3,55313,72693.8 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)輸送品目別トン数及び売上高明細 当事業年度における輸送品目トン数及び売上高を示すと、次のとおりであります。輸送品目別数量(千トン)金額(百万円)前年同期比(%)鉄鋼1,7767,27697.3飼料125216120.4農水産品28443173.1油糧90185112.8鉱石類205970.2機械類1131,511119.3紙・パルプ111695.2自動車関連468352.2石膏198252116.3その他貨物8913,69282.5合計3,55413,72693.8 (注)1.外航事業・内航事業・港運・倉庫事業を合算したものであります。2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)大和工業株式会社グループ4,07027.83,73327.2JFE物流株式会社グループ1,3129.01,3479.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態 (資産) 当事業年度末における総資産額は12,546百万円となり、前事業年度末と比較して392百万円減少いたしました。 流動資産は3,907百万円となり、前事業年度末と比較して71百万円減少いたしました。これは主に、短期貸付金の増加24百万円等に対して、現金及び預金の減少65百万円、売掛金の減少22百万円、契約資産の減少11百万円等によるものであります。固定資産は8,639百万円となり、前事業年度末と比較して321百万円減少いたしました。これは主に、固定資産の取得による増加100百万円等に対して、時価の下落等による投資有価証券の減少75百万円、減価償却による固定資産の減少404百万円等によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債総額は7,693百万円となり、前事業年度末と比較して635百万円減少いたしました。 流動負債は3,618百万円となり、前事業年度末と比較して549百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金の減少566百万円、支払手形の減少47百万円等に対して、未払法人税等の増加113百万円等によるものであります。固定負債は4,074百万円となり、前事業年度末と比較して86百万円減少いたしました。これは主に、繰延税金負債の減少45百万円、長期借入金の減少41百万円等に対して、退職給付引当金の増加27百万円等によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産額は4,853百万円となり、前事業年度末と比較して243百万円増加いたしました。 これは主に、配当金の支払による繰越利益剰余金の減少154百万円、その他有価証券評価差額金の減少66百万円等に対して、当期純利益の計上による繰越利益剰余金の増加435百万円等によるものであります。  2)経営成績 (売上高) 当事業年度の売上高は、13,726百万円(前期比909百万円減 93.8%)となりました。 セグメント別では、内航事業6,855百万円(前期比74百万円減)、外航事業1,490百万円(前期比196百万円増)、港運事業3,716百万円(前期比1,103百万円減)、倉庫事業1,664百万円(前期比71百万円増)となりました。これらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」をご覧ください。 (営業利益) 当事業年度の営業利益は548百万円(前期比28百万円増 105.4%)となりました。セグメント別では、内航事業339百万円(前期比31百万円増)、外航事業235百万円(前期比134百万円増)、港運事業は18百万円の営業損失(前期は101百万円の営業利益)、倉庫事業は8百万円の営業損失(前期は8百万円の営業利益)となりました。 これらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」をご覧ください。 (経常利益) 当事業年度の営業外収益は115百万円(前期比83百万円減 58.1%)となりました。主な要因は、貸倒引当金戻入額の減少89百万円等に対して、受取配当金の増加19百万円等によるものであります。 当事業年度の営業外費用は45百万円(前期比5百万円増 114.1%)となりました。主な要因は、支払利息の増加4百万円等によるものであります。 以上の結果、経常利益は618百万円(前期比60百万円減 91.1%)となりました。 (当期純利益) 特別利益として投資有価証券売却益9百万円及び受取保険金2百万円、特別損失として災害による損失6百万円を計上したことにより、税引前当期純利益は623百万円(前期比86百万円減 87.9%)となり、法人税等合計188百万円を差し引いた結果、当期純利益は435百万円(前期比77百万円減 85.0%)となりました。②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報イ)キャッシュ・フロー 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ロ)契約債務 2025年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超短期借入金1,1501,150―――長期借入金4,0788161,3328231,106リース債務3625722 上記の表において、貸借対照表の短期借入金に含まれている1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。 当社の第三者に対する保証は、傭船船主・協力会社の借入金等に対する債務保証であります。保証した借入金等の債務不履行が保証期間に発生した場合、当社が代わりに弁済する義務があり、2025年3月31日現在の債務保証額は、1,339百万円であります。 ハ)財務政策 当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は銀行借入により資金調達することとしております。このうち、銀行借入による資金調達に関しましては、運転資金については借入時の金融情勢を考慮して短期借入金及び長期借入金にて調達し、船舶建造、倉庫建設などの設備資金については、一部を除き固定金利の長期借入金にて調達しております。変動金利での借入分は金利の変動リスクに晒されていますが、デリバティブ取引(金利スワップ取引)を利用してヘッジを行っております。③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

主要なリスクとして、傭船先の経営状況悪化による貸倒損失や債務保証履行のリスクがあります。また、外航海運における近海マーケットの需要減退や競争激化による稼働率低下、金利上昇による利払い負担増加も業績に影響を与える可能性があります。燃料油価格の著しい高騰や、大和工業グループ、JFE物流グループといった特定の取引先の動向も、売上の大部分を占めるため重要なリスクです。さらに、法的規制の遵守違反や自然災害の発生、輸送・保管貨物の安全確保不足による事故も、業績や社会的評価に悪影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,514 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社は、事業活動全般のリスクを全社的視点で、合理的かつ最適な方法で管理し、リスク情報の集約や全社的な管理体制を構築するためにリスク管理委員会を設けております。各部・各店にリスク管理者を置き、担当役員がこれらを管掌しております。これにより、定例的にリスクの洗い出しを行い、リスクを共有することでリスク管理を日常業務の一環としてリスク管理意識を向上せしめ、企業全体のリスク対応力の維持・向上を図っております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 傭船先の経営状況の動向当社は、内航海運事業において貨物の輸送責任を全うするために、船舶の確保が最優先課題となっております。そのためには、傭船先との協調体制が必要であることから、船主が船舶を調達するにあたり、船主への貸付金の実行や金融機関への債務保証を行う場合があります。その場合、経営環境の変化による傭船先の経営状況によっては、貸倒損失の発生や債務保証の履行等により当社が損失を被るリスクを負っており、当社の業績および財務に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスク回避の為に、通常の訪船活動でのモニタリングに加え、傭船先の財務諸表等により経営状況を常に注視しております。② マーケット動向当社は、外航事業において、近海マーケットに着目した積極的な事業展開を図っております。しかし、近海マーケットの需要減退、競争激化または船腹需給バランス等の影響による船舶の稼働率が低下する可能性があり、その結果、当社の業績および財務に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスク回避の為に、主要航路の複線化、取扱貨物の多様化に向けた営業活動を展開しております。③ 金利動向当社の資金調達手段は間接金融に負うところが大きいことから、金利上昇による利払い負担増加が業績に影響を及ぼすリスクがあります。倉庫や船舶といった大型設備投資に係る調達については、原則として金利スワップ取引による金利の固定化を図っており、運転資金借入についても、金利動向を注視しながら、固定金利と変動金利を組み合わせて調達することで利払い負担軽減を図っております。④ 為替動向当社の事業においては、外貨建取引もあり、為替動向により当社の損益に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、外航事業におけるドル建て売上と港運事業でのドル建てのフレイト支払等で相殺され、為替変動リスクは従前より軽減されております。⑤ 燃料価格の動向燃料油価格は世界的な原油需給、産油国の動向等により変動しますが、燃料油の価格の著しい高騰等により、当社の業績及び財務に影響を及ぼす可能性があります。これらに対処するために、主要取引先にはバンカーサーチャージの制度導入をお願いしており、この制度の適用拡大を引続き図ってまいります。⑥ 特定の取引先(高売上比率先)の動向当社は、大和工業グループ(下記5「重要な契約等」において定義します。)からその物流部門を請け負っており、またJFE物流株式会社グループとも多くの取引を頂いております。両社グループからの売上は全売上の37.0%を占めており、その輸送品目は鉄鋼であります。経済活動の産業基礎物資である鉄鋼の需要は景気動向に左右される面が大きいことから、今後の景気動向によりましては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。このような状況を踏まえ、当社は、2025年1月、大和工業グループとの間で、双方の企業価値を向上させることを目的とした資本業務提携契約を締結しており、今後の環境変化時においても、連携して対応していく体制を構築しております。また一方で、長年に培ったノウハウで顧客満足度をより一層高めるサービスの強化を図り、環境負荷が軽いモーダルシフトへの時代を見据えた取扱貨物の複線化についても取り組んでまいります。⑦ 法的規制の動向当社の事業は、事業展開する各国において、事業・投資の許可、国家安全保障等による輸出制限などの政府規制の適用を受けるとともに、通商、独占禁止、環境・リサイクル関連の法的規制を受けております。さらに、国内においても事業継続に必要な各種の法的規制を受けております。これらの規制を遵守できなかった場合、業務停止などの重いペナルティーを受ける可能性があります。当社では、法令違反による信頼の失墜が事業存続に大きな影響を与えることから、コンプライアンス委員会を設けております。各部・各店ごとにコンプライアンス委員を指名し、最高責任者には代表取締役社長が就いております。この活動を通じて業務の適正を確保するとともに、外部の専門家に適宜意見を求めて、その補完としております。⑧ 自然災害等の発生当社の事業拠点において自然災害が発生した場合には、顧客の輸送サービスが停止することによる売上高の減少、また被災設備の修復に一時的な費用負担が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社では、近年の自然発生の頻度から想定しうる範囲内で、顧客サービスの維持・従業員の安全・当社施設の保全に現場からの意見を重視しながら、全社的に取り組んでおります。⑨ その他輸送貨物や保管貨物の安全確保が不十分な場合には、貨物保証リスクの懸念があります。また、当社の輸送手段である船舶については、社有船はもとより傭船にも付保しておりますが、事故等による運航リスクがあります。当社では、このような事故が発生した場合、当社に対する顧客の信頼や社会的評価が失墜し、当社の業績及び財務に影響を及ぼす可能性があります。これらの事故を未然に防ぐためには、内航・外航海運事業では、月次の船舶安全会議及び訪船時の注意喚起、倉庫部門では月次の安全衛生会議及び外部の専門家による安全衛生講習等による指示事項の順守を図っております。

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