8006

ユアサ・フナショク(8006)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

ユアサ・フナショクグループは、食品・食材の卸売を行う「商事部門」、ビジネスホテルを経営する「ホテル部門」、不動産の賃貸を行う「不動産部門」の3つの事業を柱としています。商事部門では米の集荷販売、小麦粉、砂糖、油脂、加工食品、酒類などの仕入れ販売が中心で、グループ会社が補完的な業務を担っています。ホテル部門ではホテルやレストランの運営、不動産部門では主にオフィスなどの賃貸を行っており、これらを通じて収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

ユアサ・フナショクグループの事業セグメントは、「商事部門」「ホテル部門」「不動産部門」の3つで構成されています。商事部門は食品・食材の卸売が中心で、売上高1193.73億円、営業利益20.11億円と、グループの稼ぎ頭となっています。ホテル部門はホテルやレストランの経営で、売上高34.46億円、営業利益12.76億円を計上しています。不動産部門は不動産賃貸業で、売上高2.71億円、営業利益2.57億円となっており、商事部門が圧倒的に大きな割合を占める収益構造です。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
TradingSegment 事業 1,194 20 1.7%
HotelSegment 事業 34 13 37.0%
RealEstateSegment 事業 3 3 94.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|753 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社11社及び関連会社1社で構成され、商事部門(食品・食材の卸売)を中核に、ホテル部門(ビジネスホテルの経営)及び不動産部門(不動産の賃貸)の3部門により事業活動を展開しており、子会社、関連会社の事業は主に当社の補完的な業務を行っております。 当社グループが営んでいる主な事業内容と当社及び関係会社の当該事業における位置付けとセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。商事部門…………当社が米の集荷及び販売をするほか、メーカーより小麦粉、澱粉、砂糖、油脂、飼料、畜産、加工食品、酒類その他を仕入れて販売し、ユアサフナショク・リカー㈱、ワイ・エフ石油㈱、㈱ニュー・ノザワ・フーズ、太陽商事㈱、東京太陽㈱、ワイケイフーズ㈱、関連会社日本畜産振興㈱が当社より仕入れて販売しております。また、ユアサフナショク・リカー㈱より酒類を、㈱ニュー・ノザワ・フーズより米穀を、東京太陽㈱より飼料を、ワイケイフーズ㈱より加工食品を、日本畜産振興㈱より畜産を当社が仕入れて販売しております。ホテル部門………当社及びホテルサンライト㈱がホテル、レストラン等のサービス業を営んでおります。不動産部門………主に当社が不動産賃貸業を営んでおり、一部子会社ワイ・エフ石油㈱ほか4社に対して事務所等を賃貸しております。 子会社ワイ・エフ物流㈱については商事部門に関連する物流業務を委託し、子会社ワイ・エフ・エージェンシー㈱は損害保険代理業を営んでおり、当企業集団の保険契約の取り次ぎを行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
米穀及び畜産の仕入価格が短期間に大きく変動する可能性があり、市況に左右されるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
明確な参入障壁に関する記述は確認できない。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:取引先の信用リスク / 市況変動リスク / 投資有価証券の価格変動リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ユアサ・フナショクは特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。卸売業という業態上、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

特定の顧客との長期的な取引関係や、長年培ってきた信頼関係に基づく取引は存在する可能性がある。しかし、卸売業全体として、顧客が代替サプライヤーに乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは比較的低いと考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ユアサ・フナショクの事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させるネットワーク効果は観察されない。BtoB取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営で培われた調達力や物流ノウハウにより、一定のコスト効率は実現している可能性がある。しかし、業界全体で価格競争が生じやすく、構造的なコスト優位性を確立しているとは断定しにくい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

特定のニッチ市場や地域において、長年の実績と取引量により一定のシェアを確保している可能性がある。しかし、業界全体を俯瞰すると、規模の経済を活かした寡占的な地位を確立しているとは言えない。

ユアサ・フナショクグループの優位性は、食品・食材の卸売を中核としつつ、ホテル経営や不動産賃貸といった多角的な事業展開を行っている点にあります。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な収益基盤を構築していると考えられます。長年にわたる食品流通におけるネットワークと、グループ会社による補完的な業務体制が、事業の安定性を支える強みと言えるでしょう。また、精米工場やレストランの運営を通じて、品質管理体制を自社で確立している点も強みです。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、食品流通事業を中心にビジネスホテルの経営、不動産賃貸事業を行う総合食品商社として、安定的な成長と収益力を備えた力強い企業づくりを進めてまいります。また、安心・安全な商品の提供を通じて地域の生活者の健康で豊かな食生活に貢献するなかで、企業価値の最大化を図ってまいります。 (2)経営戦略等当社グループは食品流通事業を行う商事部門、ビジネスホテルの経営を行うホテル部門、不動産賃貸業を行う不動産部門を柱として、強固な経営基盤を構築するとともに、収益力の向上に努めてまいります。商事部門では、少子高齢化、人口減少などの構造的変化が進み、食生活も一層多様化するなか、食品メーカー、小売業などお取引先との連携を強化し、常に変化していく顧客ニーズに的確に対応するとともに、物流機能、情報機能、リテールサポート機能のレベルアップに取り組み、卸売機能の強化を図ってまいります。また、加工食品、低温食品、酒類、業務用商品、飼料・畜産、米穀のトータル営業を推進し、フルライン体制を強化するとともに、物流の効率化などによるローコストオペレーションを進めるなかで、適正利潤を確保してまいります。ホテル部門では、機能サービスの充実と快適で魅力ある客室の提供に努め、集客力の向上を図ってまいります。また、収益を重視するなかで、東京エリアを中心に地域の特性、立地など事業環境の再検討を行うとともに、既存ホテルの変革を行い、事業の最適化を図ってまいります。不動産部門では、安定的な収益確保を図ってまいります。また、コーポレート・ガバナンスの有効性が継続的に確保されることを課題として、コンプライアンス体制の強化に取り組むとともに、人材の育成、公正で透明性の高い経営を行ってまいります。 (3)経営環境当連結会計年度における日本経済は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移した一方で、米国の通商政策をはじめとした不安定な国際情勢による世界経済の減速リスク、長期化する物価高等、依然として先行きが不透明な状況が続きました。食品流通業界におきましては、原材料や輸送コスト、人件費高騰等に伴う家庭用商品の値上げにより消費者の節約志向が継続するなど、引き続き厳しい経営環境となりました。ビジネスホテル業界におきましては、ビジネスやレジャー客及び訪日外国人の宿泊が順調に推移しましたが、依然として人手不足が大きな懸念材料となっているとともに、燃料費や物価高騰により利益が圧迫され厳しい環境となりました。このような状況のなかで、当社グループは引き続き、地域に密着した営業を展開するとともに、商事部門では物流の効率化、ホテル部門ではお客様が快適に過ごせるサービスの提供に努めてまいりました。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しにつきましては、引き続き雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により景気回復が進むものの、不安定な国際情勢による世界経済の減速や長引く物価高の影響など、依然として先行きが不透明な状況で推移すると思われます。食品流通業界におきましても、将来への不安感、物価上昇をはじめとする生活環境の動向、人口減少・少子高齢化などの影響を受け、消費者の節約志向は継続するものと思われます。また、ビジネスホテル業界におきましても、インバウンド需要の増加もあり稼働率も回復してきておりますが、今後の宿泊をはじめとするホテルサービス需要の動向や競合ホテルとの競争激化など、依然として厳しい環境が続くものと思われます。このような状況のなかで当社グループは、商事部門では、加工食品、低温食品、酒類、業務用商品、飼料・畜産、米穀のフルライン体制の強みを生かすなかで、商品供給を的確に行うとともに、物流業務の効率化を図ってまいります。また、食品の品質に対する消費者意識が高まるなか、より安全・安心な商品の取扱いを進めてまいります。ホテル部門では、快適で魅力ある客室の提供並びにクオリティの高いサービスの提供に努め、集客力強化の取り組みを継続してまいります。不動産部門では、引き続き安定的な収益確保に取り組んでまいります。これら各部門の取り組みに加え、財務体質の強化を図り、一段と厳しさを増す経営環境に耐えうる強固な企業体制を構築してまいります。 (5)目標とする経営指標 当社グループは、営業基盤の拡充と経営の一層の効率化を進め、安定的かつ継続的に利益を確保することを重視しており、2026年3月期は連結売上高1,250億円、営業利益28億円、経常利益32億円、親会社株主に帰属する当期純利益22億円を見込んでおります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、食品流通事業を中心にビジネスホテルの経営、不動産賃貸事業を行う総合食品商社として、安定的な成長と収益力を備えた力強い企業づくりを進めてまいります。また、安心・安全な商品の提供を通じて地域の生活者の健康で豊かな食生活に貢献するなかで、企業価値の最大化を図ってまいります。 (2)経営戦略等当社グループは食品流通事業を行う商事部門、ビジネスホテルの経営を行うホテル部門、不動産賃貸業を行う不動産部門を柱として、強固な経営基盤を構築するとともに、収益力の向上に努めてまいります。商事部門では、少子高齢化、人口減少などの構造的変化が進み、食生活も一層多様化するなか、食品メーカー、小売業などお取引先との連携を強化し、常に変化していく顧客ニーズに的確に対応するとともに、物流機能、情報機能、リテールサポート機能のレベルアップに取り組み、卸売機能の強化を図ってまいります。また、加工食品、低温食品、酒類、業務用商品、飼料・畜産、米穀のトータル営業を推進し、フルライン体制を強化するとともに、物流の効率化などによるローコストオペレーションを進めるなかで、適正利潤を確保してまいります。ホテル部門では、機能サービスの充実と快適で魅力ある客室の提供に努め、集客力の向上を図ってまいります。また、収益を重視するなかで、東京エリアを中心に地域の特性、立地など事業環境の再検討を行うとともに、既存ホテルの変革を行い、事業の最適化を図ってまいります。不動産部門では、安定的な収益確保を図ってまいります。また、コーポレート・ガバナンスの有効性が継続的に確保されることを課題として、コンプライアンス体制の強化に取り組むとともに、人材の育成、公正で透明性の高い経営を行ってまいります。 (3)経営環境当連結会計年度における日本経済は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移した一方で、米国の通商政策をはじめとした不安定な国際情勢による世界経済の減速リスク、長期化する物価高等、依然として先行きが不透明な状況が続きました。食品流通業界におきましては、原材料や輸送コスト、人件費高騰等に伴う家庭用商品の値上げにより消費者の節約志向が継続するなど、引き続き厳しい経営環境となりました。ビジネスホテル業界におきましては、ビジネスやレジャー客及び訪日外国人の宿泊が順調に推移しましたが、依然として人手不足が大きな懸念材料となっているとともに、燃料費や物価高騰により利益が圧迫され厳しい環境となりました。このような状況のなかで、当社グループは引き続き、地域に密着した営業を展開するとともに、商事部門では物流の効率化、ホテル部門ではお客様が快適に過ごせるサービスの提供に努めてまいりました。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しにつきましては、引き続き雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により景気回復が進むものの、不安定な国際情勢による世界経済の減速や長引く物価高の影響など、依然として先行きが不透明な状況で推移すると思われます。食品流通業界におきましても、将来への不安感、物価上昇をはじめとする生活環境の動向、人口減少・少子高齢化などの影響を受け、消費者の節約志向は継続するものと思われます。また、ビジネスホテル業界におきましても、インバウンド需要の増加もあり稼働率も回復してきておりますが、今後の宿泊をはじめとするホテルサービス需要の動向や競合ホテルとの競争激化など、依然として厳しい環境が続くものと思われます。このような状況のなかで当社グループは、商事部門では、加工食品、低温食品、酒類、業務用商品、飼料・畜産、米穀のフルライン体制の強みを生かすなかで、商品供給を的確に行うとともに、物流業務の効率化を図ってまいります。また、食品の品質に対する消費者意識が高まるなか、より安全・安心な商品の取扱いを進めてまいります。ホテル部門では、快適で魅力ある客室の提供並びにクオリティの高いサービスの提供に努め、集客力強化の取り組みを継続してまいります。不動産部門では、引き続き安定的な収益確保に取り組んでまいります。これら各部門の取り組みに加え、財務体質の強化を図り、一段と厳しさを増す経営環境に耐えうる強固な企業体制を構築してまいります。 (5)目標とする経営指標 当社グループは、営業基盤の拡充と経営の一層の効率化を進め、安定的かつ継続的に利益を確保することを重視しており、2026年3月期は連結売上高1,250億円、営業利益28億円、経常利益32億円、親会社株主に帰属する当期純利益22億円を見込んでおります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要  当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における日本経済は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移した一方で、米国の通商政策をはじめとした不安定な国際情勢による世界経済の減速リスク、長期化する物価高等、依然として先行きが不透明な状況が続きました。食品流通業界におきましては、原材料や輸送コスト、人件費高騰等に伴う家庭用商品の値上げにより消費者の節約志向が継続するなど、引き続き厳しい経営環境となりました。ビジネスホテル業界におきましては、ビジネスやレジャー客及び訪日外国人の宿泊が順調に推移しましたが、依然として人手不足が大きな懸念材料となっているとともに、燃料費や物価高騰により利益が圧迫され厳しい環境となりました。このような状況のなかで、当社グループは引き続き、地域に密着した営業を展開するとともに、商事部門では物流の効率化、ホテル部門ではお客様が快適に過ごせるサービスの提供に努めてまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は1,230億92百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は27億30百万円(前年同期比47.1%増)、経常利益は31億16百万円(前年同期比40.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億50百万円(前年同期比24.3%減)となりました。なお、親会社株主に帰属する当期純利益が前年同期に比べ6億56百万円減少した主な要因は、前年同期において八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業による権利変換に伴う受取補償金14億4百万円、固定資産売却益3億48百万円を特別利益に計上したことによるものです。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 1)商事部門商事部門につきましては、物価高騰による消費者の節約志向が継続するなか、企業間競争の激化、物流コストの上昇等、依然として厳しい事業環境となりました。このようななかで、商品供給を的確に行うとともに、新規取引の獲得、新商材の提案などを積極的に行ってまいりました。売上高の内訳は、食品では、加工食品、酒類が低調に推移しましたが、冷凍・チルド商品、菓子、砂糖が順調に推移し前年並みとなりました。業務用商品では、小麦粉の販売単価の下落により低調に推移したものの、燃料の販売数量が増加し増収となりました。飼料・畜産では、飼料は養豚、養鶏の生産者向け販売数量が減少したことに加え販売単価が低下し減収となりました。畜産は枝肉及び正肉の販売数量が減少したものの、販売単価が上昇し増収となりました。米穀では、玄米の販売数量が減少したものの、精米及び玄米の販売単価が上昇し増収となりました。その結果、商事部門の売上高は1,193億73百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は20億11百万円(前年同期比24.9%増)となりました。 商事部門売上高 前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)食品(酒類・低温・砂糖含む)(百万円)74,34474,23799.9業務用商品(百万円)20,31920,564101.2米穀(百万円)6,7909,796144.3飼料・畜産(百万円)15,09114,77597.9商事部門合計(百万円)116,546119,373102.4  2)ホテル部門ホテル部門につきましては、コロナ禍で中止されていた各種イベントやスポーツ大会及び企業研修等が回復し、インバウンド需要も順調に増加しており、稼働率が上昇し増収となりました。その結果、ホテル部門の売上高は34億46百万円(前年同期比23.7%増)、営業利益は12億76百万円(前年同期比66.2%増)となりました。  3)不動産部門不動産部門につきましては、賃貸料収入による売上高は2億71百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益は2億57百万円(前年同期比8.5%増)となりました。  財政状態の状況当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末に比べ93百万円減少し643億14百万円となりました。主な内容は、現金及び預金の減少13億96百万円、建設仮勘定の減少19億10百万円、投資有価証券の減少5億66百万円、原材料及び貯蔵品の増加6億82百万円、建物及び構築物(純額)の増加26億21百万円、土地の増加4億62百万円などによるものです。負債合計は、前連結会計年度末に比べ12億45百万円減少し250億4百万円となりました。主な内容は支払手形及び買掛金の減少7億45百万円、未払法人税等の減少6億21百万円、短期借入金の増加1億86百万円などによるものです。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ11億51百万円増加し393億10百万円となりました。主な内容は利益剰余金の増加16億9百万円、その他有価証券評価差額金の減少4億55百万円などによるものです。 ②キャッシュ・フローの状況キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは5億74百万円(前年同期比22億41百万円の収入減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益30億39百万円、減価償却費4億72百万円、棚卸資産の増減額△7億96百万円、仕入債務の増減額△7億45百万円、法人税等の支払額△15億67百万円などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△16億51百万円(前年同期比7億4百万円の支出増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出△17億28百万円などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは△3億22百万円(前年同期比5億66百万円の支出減)となりました。これは主に短期借入金の純増減額1億70百万円、配当金の支払額△4億41百万円などによるものです。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末から14億円減少し105億81百万円となりました。  資本の財源及び資金の流動性について  当社グループの事業活動にかかる運転資金については営業キャッシュ・フローで獲得した資金を主な財源としており、将来にわたって必要な営業活動及び債務の返済に備えるために、自己資金のほか金融機関からの資金調達を行っております。  今後の設備投資で必要になる資金についても自己資金を元にしていく予定であります。  また、金融機関からの十分な調達枠を有しており、戦略投資を機動的に実施することが可能となっています。 ③生産、受注及び販売の実績a.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%) 食品(酒類・低温・砂糖含む)(百万円)70,492100.0業務用商品(百万円)19,620101.2米穀(百万円)9,366154.5飼料・畜産(百万円)14,40597.9商事部門計(百万円)113,884102.9ホテル部門(百万円)78104.3不動産部門(百万円)--合計(百万円)113,963102.9 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%) 食品(酒類・低温・砂糖含む)(百万円)74,23799.9業務用商品(百万円)20,564101.2米穀(百万円)9,796144.3飼料・畜産(百万円)14,77597.9商事部門計(百万円)119,373102.4ホテル部門(百万円)3,446123.7不動産部門(百万円)271109.6合計(百万円)123,092102.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容  経営成績の分析 売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益 百万円対前期増減率(%)百万円対前期増減率(%)百万円対前期増減率(%)百万円対前期増減率(%)2025年3月期123,0922.92,73047.13,11640.92,050△24.32024年3月期119,5801.41,85626.92,21225.72,707143.4 (売上高) 当期の売上高は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移した一方で、米国の通商政策をはじめとした不安定な国際情勢による世界経済の減速リスク、長期化する物価高等、依然として先行きが不透明な状況が続きました。 食品流通業界におきましては、原材料や輸送コスト、人件費高騰等に伴う家庭用商品の値上げにより消費者の節約志向が継続するなど、引き続き厳しい経営環境となりました。 ビジネスホテル業界におきましては、ビジネスやレジャー客及び訪日外国人の宿泊が順調に推移しましたが、依然として人手不足が大きな懸念材料となっているとともに、燃料費や物価高騰により利益が圧迫され厳しい環境となりました。 このような状況の中で、当社グループは引き続き、地域に密着した営業を展開するとともに、商事部門では物流の効率化、ホテル部門ではお客様が快適に過ごせるサービスの提供に努めてまいりました。 その結果、グループ全体では1,230億92百万円(前年同期は1,195億80百万円)となり、35億11百万円増加いたしました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、1,135億26百万円(前年同期は1,112億66百万円)となり、22億59百万円増加いたしました。 また、販売費及び一般管理費は、68億34百万円(前年同期は64億57百万円)となり、3億77百万円増加いたしました。 (営業利益) 営業利益は、27億30百万円(前年同期は18億56百万円)となり、8億74百万円増加いたしました。(営業外収益・費用) 営業外収益は、受取配当金の増加などにより、4億17百万円(前年同期は3億69百万円)となり、47百万円増加いたしました。 営業外費用は、持分法による投資損失の増加などにより、31百万円(前年同期は14百万円)となり、17百万円増加いたしました。(経常利益) 経常利益は、31億16百万円(前年同期は22億12百万円)となり、9億4百万円増加いたしました。(特別利益・損失) 特別利益はありませんでした(前年同期は受取補償金などにより17億53百万円)。 特別損失は、固定資産処分損の増加などにより、77百万円(前年同期は1百万円)となり、75百万円増加いたしました。   (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、20億50百万円(前年同期は27億7百万円)となり、6億56百万円減少いたしました。 これらの結果、1株当たり当期純利益は464円68銭(前年同期は603円06銭)となりました。  財政状態の分析   (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は333億14百万円であり、前連結会計年度末に比べ9億57百万円減少しております。現金及び預金の減少13億96百万円、原材料及び貯蔵品の増加6億82百万円、売掛金の減少3億35百万円、未収入金の増加1億72百万円が主な要因であります。    (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は310億円であり、前連結会計年度末に比べ8億64百万円増加しております。建物及び構築物(純額)の増加26億21百万円、建設仮勘定の減少19億10百万円、投資有価証券の減少5億66百万円、土地の増加4億62百万円が主な要因であります。    (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は226億28百万円であり、前連結会計年度末に比べ12億29百万円減少しております。支払手形及び買掛金の減少7億45百万円、未払法人税等の減少6億21百万円が主な要因であります。    (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は23億75百万円であり、前連結会計年度末に比べ15百万円減少しております。繰延税金負債の減少47百万円が主な要因であります。    (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は393億10百万円であり、前連結会計年度末に比べ11億51百万円増加しております。利益剰余金の増加16億9百万円、その他有価証券評価差額金の減少4億55百万円が主な要因であります。  なお、セグメント別の分析は、「第一部〔企業情報〕 第2〔事業の状況〕 4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性につきましては、「第一部〔企業情報〕 第2〔事業の状況〕 4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

主なリスクとして、多数の取引先との掛売り取引における信用リスクがあり、取引先の倒産などにより債権回収に問題が生じる可能性があります。また、米穀や畜産などの仕入価格は市況変動が大きく、作況や輸入制限措置によって業績に影響が出る可能性があります。投資有価証券の大部分が上場株式であるため、株式市況の動向も業績に影響を与えうる要因です。さらに、変動金利の有利子負債があるため金利動向もリスクとなり、食品の安全性に関わる問題発生や品質管理上の問題も業績に影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,351 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)取引先の信用リスクについて 当社グループは、多数の取引先と掛売り取引を行っております。当社グループは、信用情報の収集、与信限度額の定期的な見直し等を行い、信用リスクの回避に努めておりますが、倒産のような予期せぬ事態により債権回収に問題が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。(2)市況変動について 米穀及び畜産の仕入価格は比較的短期間に大きく変動する場合があります。米の作況や流通状況、食肉の輸入制限措置などに伴う相場の動向によっては業績に影響を与える可能性があります。(3)投資有価証券について 投資有価証券の大部分は上場株式であります。今後の株式市況の動向によっては業績に影響を与える可能性があります。(4)金利動向について 有利子負債には変動金利による借り入れがあります。今後の金利動向によっては業績に影響を与える可能性があります。(5)退職給付債務について 従業員退職給付債務については、割引率など数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。今後、経済情勢の変化、年金資産の運用環境によっては費用負担の増加など業績に影響を与える可能性があります。(6)食品の安全性について 食品業界においては、異物混入、表示違反など食品の安全性に係わる問題が発生し消費者の安心・安全に対する関心が高まっております。食肉業界においては、鳥インフルエンザ、豚流行性下痢の蔓延が懸念されております。今後、社会全般にわたる一般的な品質問題などが生じ、生産、流通に支障が生じた場合には業績に影響を与える可能性があります。(7)品質管理について 当社グループは、製造設備として精米工場ならびにホテル部門ではレストランの経営を行っております。精米工場及びレストランにおいては、厳正な衛生管理、品質管理、製造工程の管理などを行い万全を期しておりますが、万が一、食中毒の発生、異物混入問題などが生じた場合には業績に影響を与える可能性があります。(8)繰延税金資産について 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。(9)貸倒引当金について 当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。将来、取引先の財務状況等が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。

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