事業の概要
- 印刷事業が主力野崎印刷紙業は、カレンダーやカタログ、パンフレットなどの商業印刷、包装紙や紙袋などの包装資材、バーコードプリンターなどの情報機器といった幅広い製品の製造・販売を主な事業としています。子会社と連携し、多岐にわたる印刷関連製品を提供することで収益を上げています。
- 多様な製品ラインナップ同社は、高級美術印刷のような付加価値の高い製品から、ダイレクトメールのような大量生産品、さらにはビジネスフォームや情報機器まで、非常に多様な製品を手掛けています。これにより、幅広い顧客ニーズに対応し、安定的な事業基盤を築いています。
- 子会社との連携体制野崎カレンダー、早和製本、旭ラベル、ツバサ製作所、フェニックス電子といった子会社が、製品の一部製造や下請け、販売などを担っています。これにより、専門性を高めつつ、小ロット生産や特定工程の効率化を図り、グループ全体で事業を推進する体制を構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 商業印刷部門カレンダー、カタログ、パンフレット、ダイレクトメール、ポスター、高級美術印刷など、幅広い商業印刷物を製造・販売しています。子会社の野崎カレンダー株式会社へも一部製品を販売しており、企業の販促活動や情報伝達を支える主力事業です。
- 包装資材及び紙器、紙工品部門包装紙、紙袋類、紙器類、ビジネスフォーム類などを製造・販売しています。子会社の早和製本株式会社に小ロット製造や作業工程の一部を下請けさせることで、多様なニーズに対応し、製品の供給体制を強化しています。
- 情報機器及びサプライ品部門バーコードプリンター、フルカラーカードプリンター、タグ類、ラベル類、シール類などを製造・販売しています。子会社の旭ラベル株式会社が印刷・製造の一部を担い、株式会社ツバサ製作所が一部下請け、フェニックス電子株式会社へ一部製品を販売するなど、グループ全体で情報機器関連事業を展開しています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社及び関係会社は、当社及び子会社5社で構成され、セグメントとしては印刷事業のみを行っております。なお、セグメント情報を記載していないため、事業部門別に記載しております。 商業印刷部門………………………カレンダー、カタログ、パンフレット、ダイレクトメール、ポスター、高級美術印刷等、当社が製造、販売するほか、子会社野崎カレンダー㈱に対しては当該製品の一部を販売しております。包装資材及び紙器、紙工品部門…包装紙、紙袋類、紙器類、ビジネスフォーム類等、当社が製造、販売するほか、子会社早和製本㈱に小ロットの製造並びに作業工程の一部を下請けさせております。情報機器及びサプライ品部門……バーコードプリンター、フルカラーカードプリンター及びタグ類、ラベル類、シール類等、当社が製造、販売するほか、子会社旭ラベル㈱は当該製品について、印刷、製造の一部を担っており、また情報機器については、子会社㈱ツバサ製作所に一部下請けさせるとともに、子会社フェニックス電子㈱に対しては当該製品の一部を販売しております。その他の部門………………………キャリーバッグ、チケットパック等、当社が製造、販売しております。 当社及び関係会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 多くの企業と競合関係にあり、受注価格の低下が進み、価格転嫁が難しい。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | なし 印刷業界は多くの企業と競合関係にあり、参入障壁に関する具体的な記載はない。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 低い |
会社が挙げる主要リスク:価格競争の激化による収益性低下 / 原材料価格高騰による収益性低下 / 情報機器の陳腐化による評価損発生
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
野崎印刷紙業は、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという明確な情報は現時点では見当たらない。印刷業界は一般的に参入障壁が低く、差別化要因が少ない。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
既存顧客との長年の取引関係や、特定の印刷仕様への対応など、限定的なスイッチングコストが存在する可能性はある。しかし、顧客が他社へ乗り換えることによる損失が極めて大きいとは考えにくい。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
印刷事業は、ユーザー数の増加によってサービスの価値が向上するネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。直接的な顧客との関係性が中心であり、プラットフォーム的な広がりはない。
コスト優位★★☆☆☆
長年の操業による効率化や、特定のサプライヤーとの関係性による原材料調達コストの抑制など、限定的なコスト優位の可能性は考えられる。しかし、業界全体で価格競争が激しく、持続的な優位性は低い。
規模の経済★★☆☆☆
印刷業界は多数の企業が存在する競争環境であり、野崎印刷紙業が突出した規模の経済を享受しているとは考えにくい。業界全体で見ると、最適化された少数寡占状態にはない。
- 多様な印刷技術と製品同社は商業印刷、包装資材、情報機器など多岐にわたる製品を手掛けており、それぞれの分野で培った印刷技術やノウハウが強みです。これにより、幅広い顧客の多様なニーズに対応できる総合力が競争優位につながっていると考えられます。
- グループ連携による生産体制子会社が特定の製品の製造や工程の一部を担うことで、効率的な生産体制を構築しています。例えば、早和製本が小ロット製造や作業工程の一部を下請けするなど、グループ全体で連携することで、コスト効率や専門性を高めている可能性があります。
- 長年の事業実績と信頼有価証券報告書からは直接的な記述はありませんが、印刷業界における長年の事業実績は、顧客からの信頼や安定した取引関係を築く上で重要な要素となります。多様な製品を手掛けることで、特定の市場変動リスクを分散しているとも考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、印刷媒体を中心とする総合情報企業として、お客様の要望にお応えし満足していただける製品を提供し、企業体質の強化と収益の向上を目指し、株主の皆様をはじめとする全てのステークホルダーの信頼にお応えできるよう尽力いたします。 (2)目標とする経営指標当社グループは、2024年度から2026年度の3か年を対象とする中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」を策定いたしました。情報媒体のデジタル化や労働人口の減少など、当社を取り巻く環境への対応や、2023年3月に上場企業に対して要請された「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けての対応」についての重要性を再認識し、「現状からの脱却」に主眼を置き、グループ全体で企業価値の向上を目指してまいります。持続的な企業価値向上に向けて、自己資本利益率(ROE)を当社のKPIに設定し、従業員への理解・浸透を図ってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」の概要 1.中期経営計画ビジョン 「進化」×「深化」×「伸化」3つの「SHINKA」で企業価値向上を目指します。・「進化」 アイデアと技術革新により新たな価値を創造します。・「深化」 知識や技術に磨きをかけ組織・事業の成長を図ります。・「伸化」 時代の変化に対応し成長分野の市場開拓に努めます。 2.主な施策①重点商品の売上成長・当社の強みである可変印字や加飾技術の更なる向上や、産学連携の共同開発で生まれた秘匿性の高いオリジナル2次元コードを含むDX事業による付加価値の創出をします。・従来の地域営業に加え、専門知識を必要とする商品については適切な人材配置による広域営業体制を新たに構築します。 ②主力商品の競争優位性の強化・長年培った印刷技術に特殊加工や可変印字を付加することで機能性に加えて意匠性やセキュリティレベルの高い商品を提供します。・高付加価値の創出により既存事業の独自性・優位性を強化します。・脱プラやCFP削減気運の高まりなど環境ニーズに対応します。 ③生産効率の改善によるローコストオペレーションの追求・生産現場のスマート化による生産効率を向上させます。・生産設備の改修・増強により生産体制を強化します。・5S活動の強化による品質管理の徹底と生産環境の改善を図ります。 ④人的資本の強化・人への投資は新たな価値創出の源泉と考え、従業員の健康増進と人材マネジメントを通して労働生産性とエンゲージメントの向上を図ります。 ⑤ROE逆ツリーを活用した資本効率の向上と資産効率の最適化 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しにつきましては、引き続き人手不足による物流費をはじめとした人件費の上昇、不安定な国際情勢による原材料価格やエネルギー価格への影響、日本銀行による利上げに伴う市場金利の上昇、米国による関税引き上げに端を発する市場動向など先行き不透明な状況が続くことが予想されます。当社グループが属する印刷メディア市場におきましても、紙媒体からデジタルへの移行が年々進み、市場変化への対応が必要とされるなか、中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」で継続的に続けてきた「印刷×DX」の取り組みによる既存製品の高付加価値化、新たに投資した設備の活用による主力商品拡販(包装資材及び紙器、紙工品や情報機器及びサプライ品部門)の販売強化を進めてまいります。財務的には安定した経営を図るため、収益体質の強化に取り組み、自己資本の向上に努めてまいります。流動資金については、管理体制の充実を図り、流動資産の適正水準管理を徹底し、キャッシュ・フローを重視した資金の効率活用と手元流動性の確保に努めてまいります。金融機関との取引については、永年培われた良好な信頼関係の維持・発展を図ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、印刷媒体を中心とする総合情報企業として、お客様の要望にお応えし満足していただける製品を提供し、企業体質の強化と収益の向上を目指し、株主の皆様をはじめとする全てのステークホルダーの信頼にお応えできるよう尽力いたします。 (2)目標とする経営指標当社グループは、2024年度から2026年度の3か年を対象とする中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」を策定いたしました。情報媒体のデジタル化や労働人口の減少など、当社を取り巻く環境への対応や、2023年3月に上場企業に対して要請された「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けての対応」についての重要性を再認識し、「現状からの脱却」に主眼を置き、グループ全体で企業価値の向上を目指してまいります。持続的な企業価値向上に向けて、自己資本利益率(ROE)を当社のKPIに設定し、従業員への理解・浸透を図ってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」の概要 1.中期経営計画ビジョン 「進化」×「深化」×「伸化」3つの「SHINKA」で企業価値向上を目指します。・「進化」 アイデアと技術革新により新たな価値を創造します。・「深化」 知識や技術に磨きをかけ組織・事業の成長を図ります。・「伸化」 時代の変化に対応し成長分野の市場開拓に努めます。 2.主な施策①重点商品の売上成長・当社の強みである可変印字や加飾技術の更なる向上や、産学連携の共同開発で生まれた秘匿性の高いオリジナル2次元コードを含むDX事業による付加価値の創出をします。・従来の地域営業に加え、専門知識を必要とする商品については適切な人材配置による広域営業体制を新たに構築します。 ②主力商品の競争優位性の強化・長年培った印刷技術に特殊加工や可変印字を付加することで機能性に加えて意匠性やセキュリティレベルの高い商品を提供します。・高付加価値の創出により既存事業の独自性・優位性を強化します。・脱プラやCFP削減気運の高まりなど環境ニーズに対応します。 ③生産効率の改善によるローコストオペレーションの追求・生産現場のスマート化による生産効率を向上させます。・生産設備の改修・増強により生産体制を強化します。・5S活動の強化による品質管理の徹底と生産環境の改善を図ります。 ④人的資本の強化・人への投資は新たな価値創出の源泉と考え、従業員の健康増進と人材マネジメントを通して労働生産性とエンゲージメントの向上を図ります。 ⑤ROE逆ツリーを活用した資本効率の向上と資産効率の最適化 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しにつきましては、引き続き人手不足による物流費をはじめとした人件費の上昇、不安定な国際情勢による原材料価格やエネルギー価格への影響、日本銀行による利上げに伴う市場金利の上昇、米国による関税引き上げに端を発する市場動向など先行き不透明な状況が続くことが予想されます。当社グループが属する印刷メディア市場におきましても、紙媒体からデジタルへの移行が年々進み、市場変化への対応が必要とされるなか、中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」で継続的に続けてきた「印刷×DX」の取り組みによる既存製品の高付加価値化、新たに投資した設備の活用による主力商品拡販(包装資材及び紙器、紙工品や情報機器及びサプライ品部門)の販売強化を進めてまいります。財務的には安定した経営を図るため、収益体質の強化に取り組み、自己資本の向上に努めてまいります。流動資金については、管理体制の充実を図り、流動資産の適正水準管理を徹底し、キャッシュ・フローを重視した資金の効率活用と手元流動性の確保に努めてまいります。金融機関との取引については、永年培われた良好な信頼関係の維持・発展を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響がありましたが、雇用・所得環境の改善が続き、景気はゆるやかな回復基調となりました。しかしながら一方で、中国経済の停滞、ロシア・ウクライナ問題の長期化や中東地域をめぐる不安定な国際情勢、円安基調の為替などによる原材料価格やエネルギー価格の高騰、国内においては2024年問題に起因する物流費や物価、利上げによる金利の上昇など依然として先行き不透明な状況が継続しております。当社グループは、2024年度から2026年度の3か年を対象とする中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」を策定し、現状からの脱却に主眼を置き3つの意味を持たせた「進化(アイデアと技術革新による新たな価値創造)」「深化(知識や技術に磨きをかけた組織・事業の成長)」「伸化(時代の変化に対応し成長分野の市場開拓)」を当社のあるべき姿とし、主力商品の売上成長、競争優位性の強化、生産効率の改善によるローコストオペレーションの追求、人的資本の強化、資本効率の向上と資産効率の最適化により企業価値の向上を進めております。このような状況のなか、「印刷×DX」や既存製品の高付加価値化の取り組みを進めたことにより、主力商品である包装資材及び紙器、紙工品や情報機器及びサプライ品部門の売上高は好調に推移いたしました。利益につきましては、原材料価格の高止まりに加え、物価上昇・人材確保を目的とした人件費の上昇が収益を圧迫したものの、増収効果により営業利益、経常利益は改善しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額が増加した事により減少いたしました。これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は145億70百万円(前期比2.9%増)、営業利益は6億90百万円(前期比11.1%増)、経常利益は7億51百万円(前期比12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億22百万円(前期比8.9%減)となりました。なお、当社グループの売上概況につきましては、次のとおりであります。a. 商業印刷部門当部門の官公庁関連向けの受注が増加したものの、図録やカタログ・パンフレット類、各企業・団体の製作部数の抑制や展示会向け需要が減少したことなどにより、この部門全体の売上高は11億26百万円(前年同期比1.8%減)となりました。b. 包装資材及び紙器、紙工品部門当部門の伝票類は、新規物件の受注が寄与し増加しました。包装紙・紙袋類は、円安効果を背景としたインバウンド需要の増加などによる百貨店等流通業界・小売業界の需要増を期待していましたが、ギフト・お土産品の需要増に結びつかず、減少傾向が見られたことなどにより減少しました。紙器は物流業界向け包材や化粧品・食品業界向け等を中心に需要が堅調に推移したことや新規案件の受注に注力したことなどの効果により、この部門全体の売上高は83億99百万円(前期比4.0%増)となりました。c. 情報機器及びサプライ品部門当部門のタグ・ラベルは、輸送機器業界向け、食品業界向け等の回復基調を背景に需要が堅調に推移したこと、物流業界向けやECサイト向けのデータプリント事業の受注が伸びたことなどにより増加しました。情報機器類におきましては、中型プリンター等のリプレイス需要が増加したことに加え、特注プリンター、カスタマイズ機の受注が増加したことなどにより、この部門全体の売上高は44億23百万円(前期比2.7%増)となりました。d. その他の部門当部門の化成品は、物流関係向けのチケットパックの需要が減少したことや感染症対策の衛生関連商品の受注が減少したこと、電子部品向けの需要が減少したことなどにより、この部門全体の売上高は6億20百万円(前期比1.8%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は14億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億円減少しております。その内訳は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、6億53百万円(前期は11億4百万円の増加)となりました。これは仕入債務の減少8億44百万円等資金が減少したものの、税金等調整前当期純利益7億36百万円、減価償却費6億22百万円、棚卸資産の減少1億32百万円、売上債権の減少1億15百万円等資金が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、10億60百万円(前期は6億83百万円の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出10億51百万円等資金が減少したことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、2億6百万円(前期は32百万円の減少)となりました。これは長期借入金の返済6億70百万円、短期借入金の純減少1億50百万円、配当金の支払1億24百万円等資金が減少したものの、長期借入れにより12億円等資金が増加したことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a. 生産実績事業部門生産高(千円)前年同期比(%)商業印刷939,764△2.2包装資材及び紙器、紙工品4,771,5553.4情報機器及びサプライ品2,899,5384.2その他--合計8,610,8583.0(注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。2 金額は、製造原価によっております。 b. 仕入実績事業部門仕入高(千円)前年同期比(%)商業印刷226,1372.0包装資材及び紙器、紙工品1,663,711△1.1情報機器及びサプライ品694,1491.9その他417,051△6.2合計3,001,049△0.9(注) 事業部門間の取引については、相殺消去しております。 c. 受注実績事業部門受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)商業印刷1,116,960△1.850,920△16.4包装資材及び紙器、紙工品8,410,2923.9873,9811.2情報機器及びサプライ品4,423,7422.7203,5770.0その他620,129△1.819,151△2.1合計14,571,1252.81,147,6300.0(注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。2 金額は、販売価格によっております。 d. 販売実績事業部門販売高(千円)前年同期比(%)商業印刷1,126,957△1.8包装資材及び紙器、紙工品8,399,4764.0情報機器及びサプライ品4,423,5722.7その他620,558△1.8合計14,570,5642.9 (注)1 事業部門間の取引については、相殺消去しております。2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)日本郵便株式会社1,486,89710.51,747,47611.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、重要な見積り、判断及び仮定を行う必要があります。特に重要と考える事項は、連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますので、ご参照ください。会計方針を適用するにあたり、注記事項以外で、財政状態及び経営成績に影響を与える項目は下記のとおりであります。a. 貸倒見積高の算定債権の貸倒の可能性について予測する必要があるため、一般債権については貸倒実績率に基づき計上し、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については回収可能性を勘案して個別に検討しております。相手先の財務状況等が悪化し回収可能額が見積りより減少する可能性が発生した場合は、貸倒引当金を積み増すことで、損益に影響を与える可能性があります。b. 投資有価証券の減損長期的な取引関係の維持のために、取引先の株式の一部を所有しております。これらの株式のうち市場価格のない株式等以外のものについては、時価の下落率が取得原価に対して30~50%に達した場合、個別銘柄毎に過去一定期間の高値等、時価水準を把握するとともに、公表財務諸表での財務比率の検討等を行い、減損の実施を総合的に判断しております。将来、株式市況の悪化又は投資先の業績不振により、減損が必要となり、損益に影響を与える可能性があります。 ②財政状態の分析当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ81百万円減少の106億71百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ4億52百万円減少の48億52百万円となりました。これは現金及び預金が2億円、売掛金が1億38百万円、仕掛品が1億3百万円減少したことなどによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ3億71百万円増加の58億18百万円となりました。これは建設仮勘定が1億22百万円減少したものの、機械装置及び運搬具が4億82百万円増加したことなどによるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ4億33百万円減少の60億43百万円となりました。これは長期借入金が3億35百万円、1年内返済予定の長期借入金が1億95百万円増加したものの、電子記録債務が7億36百万円、短期借入金が1億50百万円、支払手形及び買掛金が1億1百万円減少したことなどによるものであります。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億52百万円増加の46億27百万円となりました。③経営成績の分析a. 概要当連結会計年度は、物価上昇の影響がありましたが、雇用・所得環境の改善が続き、景気はゆるやかな回復基調となりました。しかしながら一方で、中国経済の停滞、ロシア・ウクライナ問題の長期化や中東地域をめぐる不安定な国際情勢、円安基調の為替などによる原材料価格やエネルギー価格の高騰、国内においては2024年問題に起因する物流費や物価、利上げによる金利の上昇など依然として先行き不透明な状況が継続しております。当社グループは、資本コストや株価を意識した経営の実現のため、2024年度から2026年度の3か年を対象とする中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」を策定し、現状からの脱却に主眼を置き3つの意味を持たせた「進化(アイデアと技術革新による新たな価値創造)」「深化(知識や技術に磨きをかけた組織・事業の成長)」「伸化(時代の変化に対応し成長分野の市場開拓)」を当社のあるべき姿とし、主力商品の売上成長、競争優位性の強化、生産効率の改善によるローコストオペレーションの追求、人的資本の強化、資本効率の向上と資産効率の最適化を進めたことなどにより営業成績は改善いたしました。b. 売上高連結売上高は前連結会計年度に比べ2.9%増加し、145億70百万円となりました。商業印刷部門は、官公庁関連向けの受注が増加したものの、図録やカタログ・パンフレット類、各企業・団体の製作部数の抑制や展示会向け需要が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ1.8%減少し11億26百万円となりました。包装資材及び紙器、紙工品部門のうち伝票類は新規物件の受注が寄与し増加しました。包装紙、紙袋類は円安効果を背景としたインバウンド需要の増加などによる百貨店等流通業界・小売業界の需要増を期待していましたが、ギフト・お土産品の需要増に結びつかず、減少傾向がみられたことなどにより減少しました。紙器類は物流業界向け包材や化粧品・食品業界向け等を中心に需要が堅調に推移したことや新規案件の受注に注力したことなどの効果により、部門全体では前連結会計年度に比べ4.0%増加し83億99百万円となりました。情報機器及びサプライ品部門のうちラベルは、輸送機器業界向け、食品業界向け等の回復基調を背景に需要が堅調に推移したこと、物流業界向けやECサイト向けのデータプリント事業の受注が伸びたことなどにより増加しました。情報機器類におきましては、中型プリンター等のリプレイス需要が増加したことに加え、特注プリンター、カスタマイズ機の受注が増加したことなどにより、部門全体では前連結会計年度に比べ2.7%増加し44億23百万円となりました。その他の部門のうち化成品は、物流関係向けのチケットパックの需要が減少したことや感染症対策の衛生関連商品の受注が減少したこと、電子部品向けの需要が減少したことなどにより、部門全体では前連結会計年度に比べ1.8%減少し6億20百万円となりました。c. 営業利益価格修正を行うとともに、「印刷×DX」や既存製品の高付加価値化の取り組みや、主力商品(包装資材及び紙器、紙工品や情報機器及びサプライ品部門)の販売を強化したことなどにより、営業利益は前連結会計年度に比べ11.1%増加し6億90百万円となりました。d. 親会社株主に帰属する当期純利益特別利益は災害損失引当金戻入額により4百万円、特別損失は固定資産処分損により19百万円となり、税金等調整前当期純利益は7億36百万円、法人税等は2億9百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は5億22百万円となりました。なお、前連結会計年度は5億73百万円の親会社株主に帰属する当期純利益でした。 当社グループが属する印刷メディア市場におきましても、紙媒体からデジタルへの移行が年々進み、市場変化への対応が必要とされるなか、中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」で継続的に続けてきた「印刷×DX」の取り組みによる既存製品の高付加価値化、新たに投資した設備の活用による主力商品(包装資材及び紙器、紙工品や情報機器及びサプライ品部門)の提案型営業を積極的に展開するとともに、業務改善や生産ラインの効率化、省エネルギー化を継続して推し進め、自己資本利益率(ROE)の向上と経営基盤の強化に取り組み企業価値向上に努めてまいります。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について価格競争の激化による受注価格の低下については、生産ラインの増強やシステム化を進めることで製品原価の見直しを図るとともに、競合先企業の動向、お取引先の要望をいち早く察知するなど競争力を強化することに努めます。原材料価格の動向を常に注視し、調達先との価格交渉をしながら収益に与える影響を回避することに努めます。情報機器類は競合先企業の動向を注視し、新製品の開発を進めることで、市場の要望にお応えできる製品作りに努めながら陳腐化を防ぎます。 ⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループの運転資金需要のうち主なものは原材料の購入費のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、生産設備投資等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
事業リスク
- 激しい価格競争印刷業界は多くの企業が競合しており、受注価格が低下する傾向にあります。付加価値の高い製品やコスト削減で利益確保に努めていますが、競争がさらに激化すると、会社の売上や利益に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格の変動製品の主要な原材料である紙の価格は、紙パルプの市況や原油価格によって変動します。原材料費が上昇しても、業界の競争が激しいため販売価格に転嫁しにくく、結果として会社の利益が減ってしまう可能性があります。
- 情報機器の陳腐化リスク同社が製造・販売する情報機器は、技術革新が速く、すぐに古くなってしまう可能性があります。また、一定の量をまとめて生産する必要があるため、市場の需要を読み違えると、売れ残った製品の価値が下がり、損失が発生する可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (重要なリスク)(1)価格競争 当社グループは多くの企業と競合関係にあり、受注価格の低下が進んでおります。付加価値の高い製品やコスト削減により利益の確保に努めておりますが、更なる競争の激化により経営成績等に影響を与える可能性があります。(2)原料の価格 当社グループの製品の主たる原材料である原紙の価格が、紙パルプの市況、原油価格等の高騰を受け上昇した場合であっても、業界の販売価格競争が激しく、価格転嫁が難しいことが考えられ、その結果、収益性の低下を招き経営成績等に影響を与える可能性があります。(3)機器等の在庫 当社グループが製造、販売しております情報機器は、技術革新等により陳腐化が激しく、また、生産体制の関係から各機種とも一定ロットの生産が必要となるため、市場の動向を読み誤った場合、評価損が生じる可能性があり、経営成績等に影響を与える可能性があります。 (その他のリスク)(4)有利子負債 当社グループは設備投資に要する資金を自己資金及び金融機関からの借入金により調達しております。当社グループとして自己資本の充実に努めておりますが、今後、金利水準が変動した場合によっては、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。(5)個人情報の管理について 当社グループは各事業において個人情報を取り扱っております。プライバシーマークを取得し、個人情報の漏洩防止に厳重な対策を講じておりますが、万一、個人情報が漏洩した場合には、社会的信用の失墜、訴訟の提起などにより経営成績等に影響を与える可能性があります。(6)感染症拡大等の異常事態や災害の発生 感染症拡大等の異常事態や災害が発生した場合、多くの業界と取引があり当社グループに与える影響を正確に見通すことは困難ですが、当社グループが所属する印刷メディア市場におきまして、市場の縮小により経営成績等に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、複数の事業拠点、物流施設等を使用し事業運営をしております。新型コロナウイルス感染症拡大のような異常事態や災害が当社の想定を超える規模で発生し、事業運営が困難になった場合、従業員の在宅勤務や生産拠点の分散化を図るなど影響を抑えるための対策をとっておりますが、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。(7)法的規制 当社グループ社の製品の一部が「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進に関する法律」(以下「容器包装リサイクル法」という。)に規定する容器包装に該当しているため、当社は「容器包装リサイクル法」に基づく、再商品化の業務を公益財団法人日本容器包装リサイクル協会に委託しております。