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グラファイトデザイン(7847)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他製品 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ゴルフシャフト製造販売
    グラファイトデザインは、ゴルフクラブの性能を大きく左右するカーボン製ゴルフシャフトの製造と販売を主力事業としています。特に、高価格帯・高付加価値のゴルフクラブに採用される高品質なシャフトに特化しており、日本および米国のゴルフクラブメーカーや代理店が主要な販売先です。近年では、小売店を通じて交換用シャフトの販売も開始しています。
  • ゴルフクラブ組立加工受託
    ゴルフクラブメーカーからの依頼を受け、特注品のゴルフクラブ組立加工も行っています。これは、メーカーとの関係強化だけでなく、自社ブランドのゴルフシャフトが市場でどのように使われているかを調査する目的も兼ねています。組立加工は中国などの海外企業に委託される傾向がある中で、専門的な加工ニーズに応えています。
  • デザインイン開発
    ゴルフクラブメーカーの新製品開発の企画段階から参画し、ゴルフクラブのコンセプトやヘッドの性能に合わせて最適なゴルフシャフトを開発・提案する「デザインイン」を特徴としています。これにより、メーカーの製品開発に深く関わり、自社製品の採用を促すとともに、ゴルフクラブ全体の性能向上に貢献しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ゴルフシャフト製造販売
    日本および米国のゴルフクラブメーカー・代理店を主要顧客とし、カーボン製のゴルフシャフトを製造・販売しています。ゴルフクラブの性能を決定する重要なパーツであり、特に高価格・高付加価値のゴルフクラブに採用される製品に特化しています。近年は小売店を通じた交換用シャフトの販売も開始し、市場の拡大を図っています。
  • ゴルフクラブ組立加工受託
    ゴルフクラブメーカーからの委託を受け、特注品のゴルフクラブ組立加工を行っています。これは、ゴルフクラブメーカーとの関係を強化する目的と、自社ブランドのゴルフシャフトが市場でどのように使われているかを調査する目的を兼ねています。中国などの海外企業への委託が増える中で、専門的な加工ニーズに応えています。
  • グローバル展開
    日本市場に加え、米国市場を中心とした海外市場を重要なターゲットとしています。これにより、地域的なリスクを分散し、より広範な顧客層に製品を提供することで、安定した事業成長を目指しています。販売戦略を通じて、グローバルなスポーツ用品市場での存在感を高めています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,014 文字
3【事業の内容】 当社は、スポーツ用品関係の専門メーカーとして、ゴルフシャフト等の製造販売を柱とし、ゴルフクラブ組立加工事業を行っております。  当社は、日本市場及び米国市場を中心とした海外市場をターゲットとした販売戦略を採ることで、グローバルな事業展開を行っております。    なお、セグメント情報を記載していないため、事業部門別に記載しております。   事業内容について(1)ゴルフシャフト等の製造販売について 当社は、日本及び米国のゴルフクラブメーカー・代理店を主要な販売先としてカーボン製のゴルフシャフトの製造販売を行っております。 当社が製造販売を行っているゴルフシャフトは、ゴルフクラブを構成するパーツの中でゴルフクラブヘッドと並びゴルフクラブの性能等を決定する大きな要素となっております。 ゴルフシャフトは、素材の違いによりカーボンシャフト、スチールシャフトに大別されますが、当社はカーボンシャフトの製造販売に特化しております。 また、当社のゴルフシャフトは、主として比較的高価格・高付加価値のゴルフクラブに採用されております。 当社におけるゴルフシャフトの開発はいわゆる「デザインイン」を特徴としており、ゴルフクラブメーカーが行う新製品の開発にあたって企画段階から提案・アドバイスを行うほか、ゴルフクラブのコンセプト、採用されたゴルフクラブヘッドの性能等を勘案して、それぞれのゴルフクラブ毎に最も適合すると考えられるゴルフシャフトを開発し提供しております。 なお、当社の販売先は主として日本及び米国のゴルフクラブメーカー・代理店でありますが、日本及び米国において小売店等(ゴルフショップ)を通じて、ゴルフクラブユーザーに対して交換用ゴルフシャフトの販売を開始しております。(2)ゴルフクラブの組立加工について ゴルフクラブメーカー各社は、ゴルフクラブの組立加工を中国等の海外企業に委託しているほか、ゴルフクラブヘッドメーカーなどのパーツメーカーに委託する傾向にあり、当社もゴルフクラブメーカーとの関係強化等を目的として1999年9月からゴルフクラブの組立加工の受託を開始しております。 現時点において当社は、ゴルフクラブ組立加工の特注製品加工の受託に特化しており、また、自社ブランドゴルフシャフトの動向調査としても活用しております。 「事業系統図」 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
比較的高価格・高付加価値のゴルフクラブに採用され、企画段階から提案・アドバイスを行う「デザインイン」を特徴とするため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
ゴルフクラブの性能を決定するゴルフシャフトの開発力と、ゴルフクラブメーカーへの企画段階からの提案力。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:炭素繊維の原材料価格上昇や供給不安 / 中国元切上げや労務費上昇による生産委託費増加 / 特定販売先への高い販売依存度
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な評価は不可能。

スイッチングコスト☆☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客が乗り換える際の損失に関する情報がなく、スイッチング・コストの有無を判断できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果に関する情報がなく、ユーザー数の増加が製品価値向上に繋がるか評価できない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

生産コストや提供コストに関する情報がなく、構造的なコスト優位性を判断できない。

規模の経済☆☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

業界規模に対する最適な少数寡占かどうかの判断材料がなく、効率規模の優位性を評価できない。

  • 高付加価値カーボンシャフト
    同社は、ゴルフクラブの性能を大きく左右するカーボン製ゴルフシャフトの製造に特化しており、特に比較的高価格・高付加価値のゴルフクラブに採用される製品を提供しています。これにより、単なる部品供給にとどまらず、ゴルフクラブ全体の性能向上に貢献し、ブランド価値を高めています。
  • デザインイン開発体制
    ゴルフクラブメーカーの新製品開発において、企画段階から提案・アドバイスを行い、ゴルフクラブのコンセプトやヘッドの性能に合わせた最適なゴルフシャフトを開発する「デザインイン」を強みとしています。これにより、顧客であるゴルフクラブメーカーとの緊密な連携を築き、製品の採用を確実なものにしています。
  • グローバルな販売戦略
    日本市場だけでなく、米国市場を中心とした海外市場をターゲットに販売戦略を展開しており、グローバルな事業展開を行っています。これにより、特定の地域市場の変動リスクを分散し、より広範な顧客基盤を獲得することで、安定的な収益確保を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営方針・経営戦略等 当社として以下の企業理念および経営方針を定めております。    (企業理念)      「世界の人々を笑顔にする “もの創り” 」       企業理念に込められている意味      “開拓精神”“貢献”“笑顔”は、当社が最も大切にしているテーマであること       また、「当社製品を使用して頂き、人々を笑顔にする」という意味を込めております。    (経営理念)      1.価値ある製品を提供します。      2.常に開拓精神を持ち続けチャレンジします。      3.もの創りを通して創造力豊かな人材を育てます。      4.持続可能な企業活動により社会・株主に貢献します。 企業活動を通じて、営業基盤の拡充、コスト競争力の強化、永続的な収益力の向上を図ることで、株主様、取引先様、従業員などすべての利害関係者の信頼にお応えできるよう邁進してまいります。 (2)会社の経営環境 国内の経営環境は、経済活動が正常化に向かいつつあります。しかしながら、世界経済の不透明化に伴う原材料価格の高騰や、日米金利差等による急激な為替変動等、経済情勢は先行きの見通しが立てにくい状況が残っております。 こうした外的環境の中、ゴルフ業界につきましては、平準化した製品市場における販売先拡充と浸透に努めておりますが、国内外において不確定要素が多く存在することから、予断を許さない状況が続くものと思われます。 このような状況の中、当社は(5)の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題を推進してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社としては、売上・利益の成長、生産体制の改善等に取り組みながら、収益力の強化を図り、企業価値の向上や体質の強化に努めております。 経営指標目標としては、「営業利益率」の成長を掲げております。 経営目標は、将来の業績の実現を保証するものではなく、不確実性やリスク要因が含まれているため、実際の業績は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。 (4)中長期的な会社の経営戦略 新たな事業展開を推進し、経営基盤の確立に邁進する所存であります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当事業年度におけるわが国経済は、緩やかな景気回復の動きもあり、個人消費が持ち直しつつあるものの、依然として物価上昇に伴うリスク等、不透明な状況が見込まれます。 このような環境ではありますが、当社の主要事業であるゴルフシャフト製造販売事業の市場において、確固たるブランド価値の向上に努め、安定的な利益創出に取り組んでまいります。 また、当社が事業を展開する国内外の市場は、急速な変化が続いておりますので、より一層その変化に対応できる経営を推し進めてまいります。   ① 事業基盤の強化と拡充 当社は、主力製品であるゴルフシャフト製造販売において、日本市場及び海外市場向けの各メーカー製品のコンセプトに合った製品提供を図ることを基本としております。 イ. 長年培ってきた品質、技術のさらなる向上を追求し、生産体制の見直し、効率化に積極的に取り組み、日本市場だけでなく世界市場での収益力を強化してまいります。ロ. PGAツアー選手への使用を促進するために、米国代理店のツアーレップと連携し、ツアーサポートを強化することでブランドの露出度向上を目指します。また、PGAツアー選手による試打評価からニーズを探り、さらに、シャフトデータ等を活かしながら商品開発を推進してまいります。ハ. 自社ブランド品の高品質を再訴求することで、アフターマーケットへの拡販及びユーザーに向けた試打フィッティングを強化し、販売拡大を推進してまいります。ニ. アイアン市場においてユーザーニーズの多様化に対応すべく投入した「RAUNE」ブランドの定着、拡大を図り、アイアン市場でのシェアアップを目指してまいります。ホ. 原材料調達価格の適正化、発注時期や納期の適正化、生産体制見直しなど原価低減を目標に原価率を設定し、毎月の経営会議にて分析を実施してまいります。   ② 多角化事業基盤の強化等 当社は、ゴルフシャフト製造販売が主力であり、売上高及び利益ともに大部分を占めております。そのため、ゴルフシャフト製造販売事業を補完する第2の事業基盤確立が課題だと認識しております。 ゴルフシャフト製造販売事業で培った炭素繊維積層技術を応用したCFRP製品の開発と製造を繰り返しながら、着実に事業を強化しております。 イ. 特許を取得した「塑性加工パイプ」についてその可能性を探るため、応用研究開発を産学共同研究も含め推進しております。ロ. スポーツタイプ市販車用のオプションパーツを、自動車部品メーカーと共同開発し製品化しており、販売拡充を模索しております。ハ. ゴルフ以外のスポーツ分野では、トップクラスのカーリングチームに対して「カーリングブラシ用ハンドル」のサポート及び販売促進を継続しております。その他にもスポーツ吹き矢、ビリヤードのキュー等幅広い分野に参入しており、事業拡大を模索しております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営方針・経営戦略等 当社として以下の企業理念および経営方針を定めております。    (企業理念)      「世界の人々を笑顔にする “もの創り” 」       企業理念に込められている意味      “開拓精神”“貢献”“笑顔”は、当社が最も大切にしているテーマであること       また、「当社製品を使用して頂き、人々を笑顔にする」という意味を込めております。    (経営理念)      1.価値ある製品を提供します。      2.常に開拓精神を持ち続けチャレンジします。      3.もの創りを通して創造力豊かな人材を育てます。      4.持続可能な企業活動により社会・株主に貢献します。 企業活動を通じて、営業基盤の拡充、コスト競争力の強化、永続的な収益力の向上を図ることで、株主様、取引先様、従業員などすべての利害関係者の信頼にお応えできるよう邁進してまいります。 (2)会社の経営環境 国内の経営環境は、経済活動が正常化に向かいつつあります。しかしながら、世界経済の不透明化に伴う原材料価格の高騰や、日米金利差等による急激な為替変動等、経済情勢は先行きの見通しが立てにくい状況が残っております。 こうした外的環境の中、ゴルフ業界につきましては、平準化した製品市場における販売先拡充と浸透に努めておりますが、国内外において不確定要素が多く存在することから、予断を許さない状況が続くものと思われます。 このような状況の中、当社は(5)の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題を推進してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社としては、売上・利益の成長、生産体制の改善等に取り組みながら、収益力の強化を図り、企業価値の向上や体質の強化に努めております。 経営指標目標としては、「営業利益率」の成長を掲げております。 経営目標は、将来の業績の実現を保証するものではなく、不確実性やリスク要因が含まれているため、実際の業績は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。 (4)中長期的な会社の経営戦略 新たな事業展開を推進し、経営基盤の確立に邁進する所存であります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当事業年度におけるわが国経済は、緩やかな景気回復の動きもあり、個人消費が持ち直しつつあるものの、依然として物価上昇に伴うリスク等、不透明な状況が見込まれます。 このような環境ではありますが、当社の主要事業であるゴルフシャフト製造販売事業の市場において、確固たるブランド価値の向上に努め、安定的な利益創出に取り組んでまいります。 また、当社が事業を展開する国内外の市場は、急速な変化が続いておりますので、より一層その変化に対応できる経営を推し進めてまいります。   ① 事業基盤の強化と拡充 当社は、主力製品であるゴルフシャフト製造販売において、日本市場及び海外市場向けの各メーカー製品のコンセプトに合った製品提供を図ることを基本としております。 イ. 長年培ってきた品質、技術のさらなる向上を追求し、生産体制の見直し、効率化に積極的に取り組み、日本市場だけでなく世界市場での収益力を強化してまいります。ロ. PGAツアー選手への使用を促進するために、米国代理店のツアーレップと連携し、ツアーサポートを強化することでブランドの露出度向上を目指します。また、PGAツアー選手による試打評価からニーズを探り、さらに、シャフトデータ等を活かしながら商品開発を推進してまいります。ハ. 自社ブランド品の高品質を再訴求することで、アフターマーケットへの拡販及びユーザーに向けた試打フィッティングを強化し、販売拡大を推進してまいります。ニ. アイアン市場においてユーザーニーズの多様化に対応すべく投入した「RAUNE」ブランドの定着、拡大を図り、アイアン市場でのシェアアップを目指してまいります。ホ. 原材料調達価格の適正化、発注時期や納期の適正化、生産体制見直しなど原価低減を目標に原価率を設定し、毎月の経営会議にて分析を実施してまいります。   ② 多角化事業基盤の強化等 当社は、ゴルフシャフト製造販売が主力であり、売上高及び利益ともに大部分を占めております。そのため、ゴルフシャフト製造販売事業を補完する第2の事業基盤確立が課題だと認識しております。 ゴルフシャフト製造販売事業で培った炭素繊維積層技術を応用したCFRP製品の開発と製造を繰り返しながら、着実に事業を強化しております。 イ. 特許を取得した「塑性加工パイプ」についてその可能性を探るため、応用研究開発を産学共同研究も含め推進しております。ロ. スポーツタイプ市販車用のオプションパーツを、自動車部品メーカーと共同開発し製品化しており、販売拡充を模索しております。ハ. ゴルフ以外のスポーツ分野では、トップクラスのカーリングチームに対して「カーリングブラシ用ハンドル」のサポート及び販売促進を継続しております。その他にもスポーツ吹き矢、ビリヤードのキュー等幅広い分野に参入しており、事業拡大を模索しております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況と概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況当事業年度におけるわが国経済は、賃上げを背景に個人消費が持ち直し、株価の上昇や企業収益の改善により市場への期待も高まり、緩やかに回復基調となりました。しかし、金利上昇や急激な為替相場の変動を始め、原材料価格等の高騰による物価の上昇、米国の通商政策の波及的影響など、依然として不安定な国際情勢は続くものと予想され、景気動向については決して楽観できる状況ではないものと思われます。ゴルフ業界におきましては、趣味嗜好品の購入は消費動向の多様化により分散化の傾向が続き、ゴルフクラブ等の販売数量については前年度実績と比較し、ほぼ横ばいとなっております。また、各クラブメーカーは在庫管理を一層強化することが見込まれることから、依然として厳しい状況で推移していくものと思われます。こうした外部環境の中、当社は、想定していた自社ブランドシャフトのカスタム受注が減少したことによる原価率の上昇から売上総利益率の低下に繋がり、また、物価高による諸経費の上昇も重なったことから、売上高及び各段階利益ともに減収減益となりました。その結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,711,902千円(前期比11.8%減)、営業利益156,533千円(前期比70.7%減)、経常利益215,786千円(前期比61.4%減)、当期純利益144,367千円(前期比61.7%減)となりました。 主要セグメントについては下記のとおりであります。 当社は、スポーツ用品関係の専門メーカーとして、ゴルフシャフト等製造販売及びゴルフクラブ組立加工事業を行っております。 したがって、経営の多角化を示すような事業の種類がないため、記載しておりません。 ② 財政状態の分析資産・負債・純資産の状況当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ235,966千円増加し、7,019,162千円となりました。これは主に、棚卸資産が145,491千円、新工場建設を始めとする有形固定資産が702,953千円及び未収消費税等が136,352千円増加したものの、現金及び預金が809,838千円減少したことによるものであります。負債合計は、前事業年度末に比べ256,049千円増加し、1,996,546千円となりました。これは主に、長期借入金が463,128千円増加したものの、未払法人税等が159,023千円減少したことによるものであります。純資産合計は、前事業年度末と比べ20,082千円減少し、5,022,615千円となりました。主な要因は、当期純利益を144,367千円計上した一方、配当金の支払額194,563千円(中間配当含む)を計上したことによるものであります。以上の結果、自己資本比率は71.6%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローが191,035千円の純支出、投資活動によるキャッシュ・フローが819,383千円の純支出、財務活動によるキャッシュ・フローが178,166千円の純収入となった結果、前事業年度末に比べ809,838千円減少し、3,157,578千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は191,035千円(前年同期は659,486千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益220,184千円を獲得したものの、受注対応のため棚卸資産を145,491千円使用し、また、法人税等の支払額257,365千円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は819,383千円(前年同期は453,838千円の使用)となりました。これは主に、新工場建設に伴う有形固定資産の取得による支出804,946千円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は178,166千円(前年同期は136,349千円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入600,000千円により増加した一方で、配当金の支払額194,942千円、長期借入金の返済による支出136,872千円等により減少したことによるものであります。 (生産、受注及び販売の実績)① 生産等実績当社は、スポーツ用品関連事業のみの単一セグメントであり、当事業年度の生産等実績は、次のとおりであります。当事業年度の生産等実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称 当事業年度(自 2025年3月1日  至 2026年2月28日) 前年同期比(%)スポーツ用品関連事業(千円)1,229,06693.5合計(千円)1,229,06693.5(注)金額は製造原価及び仕入れ商品も含んでおります。 ② 受注実績当社は、スポーツ用品関連事業のみの単一セグメントであり、当事業年度の受注実績は、次のとおりであります。当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称 当事業年度(自 2025年3月1日  至 2026年2月28日)受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)スポーツ用品関連事業2,837,89298.9389,222147.9合計2,837,89298.9389,222147.9(注)金額は販売価格によっております。 ③ 販売実績当社は、スポーツ用品関連事業のみの単一セグメントであり、当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称 当事業年度(自 2025年3月1日  至 2026年2月28日) 前年同期比(%)スポーツ用品関連事業(千円)2,711,90288.2合計(千円)2,711,90288.2 (注)1.なお、当事業年度の販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。事業部門の名称 当事業年度(自 2025年3月1日  至 2026年2月28日) 前年同期比(%)ゴルフシャフト製造販売(千円)2,455,23586.1ゴルフクラブ組立加工(千円)172,690103.6その他(千円)83,976146.5合計(千円)2,711,90288.2 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先 前事業年度(自 2024年3月1日  至 2025年2月28日) 当事業年度(自 2025年3月1日  至 2026年2月28日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)PRO'S CHOICE GOLF SHAFTS, INC.1,141,93437.1977,60036.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ② 当事業年度の経営成績の分析(売上高)当事業年度の売上高は、前事業年度と比べ362,152千円(前期比11.8%減)減少し、2,711,902千円となりました。これは主に、ゴルフクラブ用カスタムシャフト等の受注量が想定よりも減少したことによるものであります。(営業利益)当事業年度において営業利益は156,533千円となり、前事業年度と比べ377,917千円(前期比70.7%減)減少いたしました。これは、ゴルフシャフト製造販売の売上高の減少と原価率等の上昇によるものであります。(営業外損益)営業外収益は、前事業年度と比べ42,081千円増加し、70,487千円となりました。これは主に、為替相場の変動により為替差益が39,962千円増加したことによるものであります。営業外費用は、前事業年度と比べ7,100千円増加し、11,235千円となりました。これは主に、支払利息が7,094千円増加したことによるものであります。(経常利益)当事業年度において経常利益は215,786千円となり、前事業年度と比べ342,936千円(前期比61.4%減)減少いたしました。これは主に、売上高の減少と原価率等の上昇によるものであります。(特別損益)特別利益は、前事業年度と比べ1,870千円減少し、4,667千円となりました。これは主に、固定資産売却益が3,460千円減少し、保険解約返戻金が1,589千円増加したことによるものであります。特別損失は、前事業年度と比べ5,863千円減少し、269千円となりました。これは主に、固定資産除却損が6,132千円減少したことによるものであります。(当期純利益)法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は、前事業年度と比べ106,480千円減少し、75,816千円となりました。以上の結果、当期純利益は144,367千円となり、前事業年度と比べ232,463千円(前期比61.7%減)減少いたしました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性キャッシュ・フローの分析キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況と概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。なお、資金需要とそれに対する施策は以下のとおりであります。イ.資金の需要の主な内容当社の資金需要は、主に生産活動のための原材料費、労務費、製造経費、販売費及び一般管理費に係る運転資金及び生産性の向上のための設備投資資金等であります。ロ.資金の流動性及び調達の可能性資金の流動性については、手許流動性の確保により不測の事態に対応できるようにしております。資金の調達については、取引金融機関との良好な関係を維持しつつ、状況に応じて対応可能な体制となっております。なお、当事業年度末における有利子負債残高は1,129,263千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は3,157,578千円であります。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載しております。なお、当期における経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況につきましては、しばらく続いていた業界内でのゴルフ用品の在庫過多は解消されたものの、国内外旅行やレジャーの分散化により、ゴルフ人口とゴルフ用品の需要は小康状態にとどまり、販売数量は前年に比べ減少となりました。このことから、当社に対する受注量も減少となり、また、海外メーカー向け売上も減少したことから当初計画した数値等に届かない結果となりました。 売上高(千円)営業利益(千円)営業利益率(%)①当初計画2026年2月期2,766,843307,99111.1②当期実績2026年2月期2,711,902156,5335.8増減②-①△54,941△151,458△5.3(注)当初計画2026年2月期は、2025年4月14日に公表した業績予想数値であります。 主な要因は、「② 当事業年度の経営成績の分析」に記載しております。

事業リスク

  • 原材料価格と供給の変動
    主要素材である炭素繊維は、飛行機用途の増産により品薄感が強く、将来的に原材料価格の上昇や供給不安が発生する可能性があります。これにより、製品の製造コストが増加したり、生産計画に支障が生じたりして、会社の経営成績や販売政策に悪影響を及ぼす恐れがあります。
  • 海外生産委託先の変動リスク
    米国市場向けの生産を中国の委託先に依存しているため、中国元の為替レートの大幅な切り上げや、労務費の大幅な上昇があった場合、生産コストが増加する可能性があります。これは、製品の価格競争力低下や利益率の悪化につながり、会社の経営成績に影響を与える可能性があります。
  • 特定販売先への依存度
    日本および米国のゴルフクラブメーカー・代理店を主要な販売先としており、特定の販売先への依存度が高い状況です。これらの販売先の販売戦略や市場動向、競合他社の製品採用状況によっては、同社のゴルフシャフトの販売量が減少し、会社の経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,254 文字
3【事業等のリスク】   当社の経営成績及び財政状態等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、主として以下のようなものがあります。  なお、当社の事業等においてこれら以外にも様々なリスクを伴っており、ここに記載されたものがリスクの全てではありません。また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。① 当社製品の主要素材であります炭素繊維は、飛行機用途の増産が開始される状況となる場合、先行き品薄感が強く、将来、原材料価格の上昇や供給の不安が発生し、当社の経営成績等や販売政策に影響を及ぼす可能性があります。② 米国市場向けの生産委託先は中国にあり、中国元の大幅な切上げや労務費の大幅な上昇が実施された場合、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。③ 当社は、日本及び米国のゴルフクラブメーカー・代理店を主要な販売先としておりますが、特定販売先に対する販売依存度(総販売実績に占める当該販売先への販売実績の割合)は高い割合となっております。 これらの販売先とは、当社のゴルフシャフトを採用したゴルフクラブの過去の販売状況、当社の開発力等をもとに、今後も安定した取引関係を維持していく方針でありますが、販売先の販売戦略・販売動向、競合するゴルフシャフトメーカーの製品の採用状況により、当社の経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。④ ゴルフ市場動向の中で、国内のゴルフクラブメーカー間の競合は激しい状況となっているものと思われます。こうした中でゴルフクラブメーカーは採用するゴルフクラブの価格帯によってゴルフシャフトメーカーの棲み分けが生じておりますが、この様な棲み分けは固定的なものでなく、ゴルフシャフトメーカー間でも競合が生じております。また、米国においては、日本と同様にゴルフクラブメーカー間の競合は激しいものとなっております。 ゴルフクラブ市場においては、ゴルフクラブメーカー間、ゴルフシャフトメーカー間の競合が生じており、当社の主要販売先であるゴルフクラブメーカー各社が市場ニーズに適切に対応できなかった場合などにおいては、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。⑤ 当社は、販売先等に対する与信限度管理において信用リスクに応じて信用限度額を設け売掛金の債権を管理しておりますが、万一販売先等の破綻等があれば売掛金の回収が不能となり、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。⑥ 為替リスクを有しており、外国為替相場の変動は当社の経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社の報告通貨は日本円ですが、当事業の事業活動に伴う受払いは日本円以外の通貨により行われるため、日本円に対するその他の通貨の価値の上昇あるいは下落は、取引に伴う多額の利益又は損失をもたらす可能性があります。⑦ 当社は、地震、台風等の自然災害に備え定期的な設備の点検及び緊急連絡体制の整備、防災訓練等を行っておりますが、大規模な自然災害や火災等の事故が発生した場合には、生産活動の停止、設備資産の破損等により、当社の経営成績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。⑧ 当社は、様々な感染症の拡大防止対策として、従業員のマスクの着用推奨や消毒等の対応を行うことで事業への影響の低減を図っておりますが、これらの対策にも関わらず当社の役員・従業員に感染者が出る可能性は完全に排除できず、万が一感染者が多く発生した場合、工場等の閉鎖やそれに伴う事業の停止等の対応を余儀なくされ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。⑨ 当社は、将来減算一時差異に対して、安定的に将来にわたり十分な課税所得を得る前提のもと繰延税金資産の計上を行っておりますが、内部及び外部要因により前提とする課税所得の確保が困難と判断された場合、その取崩しにより当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。⑩ 当社は、設備投資や経常運転資金は主として自己資金や銀行からの借入金により間接調達でまかなっており、将来的に金融市場において、政府の経済政策や金融政策等の影響により基準金利としている長短金利が上昇することで、借入金に係る金利支払負担が増加した場合には、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。また、突発的な内部及び外部環境の変化等により、資金調達ができなかった場合には、事業の継続ができなくなる等、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 国内・海外において当社が行う事業の中には、特許権、著作権や商標権等の様々な知的財産権が関係しており、必要な知的財産権等の取得ができなかった場合や、適切な利用許諾が得られない場合には、製品開発等の提供が困難になる可能性があります。 当社は、有価証券報告書提出日現在において、第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されたり、またそのような通知は受けておりません。しかしながら、事業活動が複雑多様化する中において、競合も進む可能性や知的財産権をめぐる紛争件数が増加する可能性もあり、このような場合、当社が第三者の知的財産権等を侵害したことによる損害賠償請求、差止請求またはロイヤリティ等の支払請求を受けることにより、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。⑫ 一般的な事業リスクとして、景気変動、法的規制等の様々な手続きの対象となるリスクがあり経営成績等に影響を与える可能性があります。

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