7831

ウイルコホールディングス(7831)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他製品 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 情報・印刷事業
    ウイルコホールディングスグループは、宣伝印刷物(チラシ、カタログなど)、ダイレクトメール、セールスプロモーション用品(POP、ポスター)、業務印刷物(封筒、伝票)といった商業印刷物の製造・販売を主力としています。これには特殊ラベル・シールの製造販売も含まれ、顧客の販売促進や業務効率化を支援する多岐にわたる印刷ソリューションを提供しています。
  • 知育事業
    図書の出版・販売や教材の製作・販売を通じて、子供たちの教育や学習をサポートする事業を展開しています。鈴木出版株式会社や株式会社アルバがこの分野を担い、教育コンテンツの企画・制作から流通までを一貫して手掛けることで、社会貢献と収益の両立を目指しています。
  • 通信販売事業
    美容食品や健康補助食品などの商品を、インターネットやカタログを通じて直接消費者に販売しています。笹岡薬品通販株式会社がこの事業を運営しており、顧客の健康や美容への関心の高まりに応える形で、利便性の高い購買体験を提供し、リピート購入を促すビジネスモデルです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 情報・印刷事業
    この事業はグループの主力であり、売上高77.53億円を計上していますが、営業利益は-1.58億円と赤字です。チラシ、フリーペーパー、カタログなどの商業印刷物や特殊ラベル・シールの製造・販売、デジタルコンテンツの企画・制作、FA機器の開発・製造・販売など、多岐にわたるサービスを提供しています。市場の変化に対応し、顧客の集客・売上向上に貢献する提案を強化しています。
  • 知育事業
    売上高6.84億円、営業利益-1.18億円と、こちらも赤字のセグメントです。図書の出版・販売、教材の製作・販売を通じて、教育分野に貢献しています。鈴木出版株式会社や株式会社アルバが中心となり、子供たちの学びをサポートするコンテンツを提供していますが、収益化には課題がある状況です。
  • 通信販売事業
    売上高0.41億円、営業利益-0.19億円と、グループの中では最も規模の小さいセグメントで、赤字です。美容食品や健康補助食品などの商品を通信販売で提供しており、笹岡薬品通販株式会社がこの事業を担っています。健康志向の高まりを背景に、今後の成長が期待される分野ですが、現状では収益貢献は限定的です。
2025-10 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
InformationAndPrintingBusiness 地域 78 -2 -2.0%
EducationBusiness 地域 7 -1 -17.3%
TheMailOrderBusiness 地域 0 -0 -46.3%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|918 文字
3【事業の内容】 当連結会計年度末における当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社7社、関連会社2社で構成されております。 当社グループのセグメントは「情報・印刷事業」、「知育事業」、及び「通信販売事業」で構成されております。 (1)情報・印刷事業 情報・印刷事業においては、宣伝印刷物(チラシ、フリーペーパー、カタログ、パンフレット等)、ダイレクトメール(パーソナルな販促物・告知媒体の葉書、封書等)、セールスプロモーション用品(POP、ポスター等)及び業務印刷物(封筒、伝票、帳票等)の商業印刷物、特殊ラベル・シールの製造・販売、商業印刷物・包装資材の販売、デジタルコンテンツの企画・制作、マルチメディア関連サービスの提供、印刷、紙工に関する業務、デザイン制作およびFA(工場自動化)機器の開発・製造・販売等を行っております。 (2)知育事業 知育事業においては、図書の出版並びに販売、教材の製作及び販売等を行っております。 (3)通信販売事業 通信販売事業においては、美容食品、健康補助食品等の通信販売を行っております。 当社グループ各社の事業内容及び当社と関連会社の当該事業に係る位置付けは、以下のとおりであります。 会社名報告セグメント主要な事業内容㈱ウイルコホールディングス-持株会社㈱ウイル・コーポレーション情報・印刷事業商業印刷物、特殊ラベル・シール等の製造・販売㈱日本特殊加工印刷情報・印刷事業商業印刷物の販売㈱ウエーブ情報・印刷事業印刷、紙工に関する業務、デザイン制作およびFA(工場自動化)機器の開発・製造・販売等㈱ピーディック情報・印刷事業デジタルコンテンツの企画・制作鈴木出版㈱知育事業図書の出版・販売及び教材の製作・販売㈱アルバ知育事業書籍の編集、出版ならびに販売笹岡薬品通販㈱通信販売事業美容食品、健康補助食品等の通信販売  当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 [事業系統図] 以上述べた事項の主な会社を事業系統図によって示すと次のとおりです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格が上昇した場合、受注価格への転嫁に時間を要する、あるいは十分な反映が困難な場合があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
保有する印刷機及び加工機の種類・台数等により、他社よりも比較優位にある製品が存在するため。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:商業印刷業界の環境変化による需要縮小・単価低下 / 原材料価格(特に紙)の高騰 / 特定の得意先・仕入先への依存
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ウイルコホールディングスは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに関する公開情報が乏しく、無形資産による競争優位性は現時点では確認できません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

主力事業である印刷事業において、顧客が他の印刷会社へ乗り換える際の直接的なコストは低いものの、長年の取引関係や特定の仕様への適合性から、一部の顧客にとっては軽微なスイッチングコストが存在する可能性があります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルは、ユーザー数の増加がサービスの価値を高めるネットワーク効果を生み出す構造にはなく、ネットワーク効果による競争優位性は見られません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

印刷業界は価格競争が激しい傾向にありますが、ウイルコホールディングスが構造的に他社より大幅に低いコストで生産・提供できるという明確な証拠は現時点では確認できません。効率化努力は存在する可能性があります。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

印刷業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境ですが、同社が業界規模に対して最適化された少数寡占を形成し、規模の経済による優位性を確立しているとは言えません。一定の事業規模は有していると考えられます。

  • 多様な印刷技術と製品群
    宣伝印刷物から特殊ラベル、デジタルコンテンツまで幅広い印刷物と関連サービスを提供しており、顧客の多様なニーズにワンストップで対応できる点が強みです。これにより、顧客は複数の業者に依頼する手間を省き、効率的なプロモーション活動を展開できます。
  • FA機器の開発・製造
    印刷・紙工に関する業務に加え、工場自動化(FA)機器の開発・製造・販売も手掛けています。これは、単なる印刷業者に留まらず、生産効率向上に貢献する技術力を持つことを示唆しており、将来的な事業領域の拡大や技術シナジーの可能性を秘めています。
  • 持株会社体制による事業多角化
    情報・印刷、知育、通信販売と異なる3つの事業セグメントを持つ持株会社体制により、特定の市場変動リスクを分散し、安定した経営基盤を構築しています。各事業会社がそれぞれの専門性を活かしつつ、グループ全体でシナジーを追求できる体制です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、情報発信事業(情報・印刷事業、知育事業及び通信販売事業)を通じて社会に貢献することを経営理念としております。そのために営業と技術の総合力を発揮して、お客様とそのお客様を視野に入れた製品・商品及びサービスを開発、提供することを通じお客様の信頼と要求を満たすことにより、適正な利益を確保し「100年後も評価される企業」であることを経営方針としております。引き続き、グループ各社の企業価値の総和の増大を図り、事業の持続的発展を追求してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、継続的な収益力の基準指標として経常利益額を、成長性の観点から売上高を経営指標としている他、事業ごとの収益性の観点から売上高営業利益率、財務の安定性の観点から自己資本比率を補助指標としております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題   主力の情報・印刷事業におきましては、拡大を続けているデジタル印刷市場に対応しやすい受注フローの構築を  行うとともに、充実したデジタル印刷設備を活かした営業展開を進めてまいります。また、新規開拓チームの立ち  上げにより全国代理店網の裾野を広げ、「賢者の販促」や「賢者のDM」で獲得したリードを活用し、新規顧客及  び休眠顧客への営業アプローチを強化するとともに、印刷物を含む総合的な販促提案を推進してまいります。更  に、新たに加わったウエーブ社とのシナジー効果をより一層高めていくために付加価値の高い製品の提案・販売を  両方の顧客に対して展開していくと同時に、生産設備の相互補完や資材調達の最適化等により、受注拡大及びコス  ト削減を図ってまいります。   知育事業におきましては、出版事業は紙の出版市場と書店数の減少が続く厳しい状況が予想されますが、厳選さ  れた新刊の発刊と基本的に返本が無い学校図書館向け書籍の充実に取り組むとともに、100円ショップ向け商品の  拡大や過去コンテンツを活かした絵本のサブスクリプションの開始等により採算の改善を図ってまいります。ま  た、幼保事業も少子化の影響が強く販売数量の落ち込みが見られますが、園の先生や園児の父兄向け商品の販売に  加え、障害児支援に向けた商品開発やICT教育向け商材の開発・販売の展開等、新たな販売チャネルの開拓を進  め、収益の拡大を目指してまいります。  通信販売事業におきましては、受注獲得効率の高い商品の販売に注力し、広告宣伝費を抑えつつ効果的な販売活 動を進めてまいります。更に成功報酬型のインバウンド販売やアウトバウンド販売を積極的に活用し、受注拡大と 費用抑制を両立させ、業績の改善に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、情報発信事業(情報・印刷事業、知育事業及び通信販売事業)を通じて社会に貢献することを経営理念としております。そのために営業と技術の総合力を発揮して、お客様とそのお客様を視野に入れた製品・商品及びサービスを開発、提供することを通じお客様の信頼と要求を満たすことにより、適正な利益を確保し「100年後も評価される企業」であることを経営方針としております。引き続き、グループ各社の企業価値の総和の増大を図り、事業の持続的発展を追求してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、継続的な収益力の基準指標として経常利益額を、成長性の観点から売上高を経営指標としている他、事業ごとの収益性の観点から売上高営業利益率、財務の安定性の観点から自己資本比率を補助指標としております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題   主力の情報・印刷事業におきましては、拡大を続けているデジタル印刷市場に対応しやすい受注フローの構築を  行うとともに、充実したデジタル印刷設備を活かした営業展開を進めてまいります。また、新規開拓チームの立ち  上げにより全国代理店網の裾野を広げ、「賢者の販促」や「賢者のDM」で獲得したリードを活用し、新規顧客及  び休眠顧客への営業アプローチを強化するとともに、印刷物を含む総合的な販促提案を推進してまいります。更  に、新たに加わったウエーブ社とのシナジー効果をより一層高めていくために付加価値の高い製品の提案・販売を  両方の顧客に対して展開していくと同時に、生産設備の相互補完や資材調達の最適化等により、受注拡大及びコス  ト削減を図ってまいります。   知育事業におきましては、出版事業は紙の出版市場と書店数の減少が続く厳しい状況が予想されますが、厳選さ  れた新刊の発刊と基本的に返本が無い学校図書館向け書籍の充実に取り組むとともに、100円ショップ向け商品の  拡大や過去コンテンツを活かした絵本のサブスクリプションの開始等により採算の改善を図ってまいります。ま  た、幼保事業も少子化の影響が強く販売数量の落ち込みが見られますが、園の先生や園児の父兄向け商品の販売に  加え、障害児支援に向けた商品開発やICT教育向け商材の開発・販売の展開等、新たな販売チャネルの開拓を進  め、収益の拡大を目指してまいります。  通信販売事業におきましては、受注獲得効率の高い商品の販売に注力し、広告宣伝費を抑えつつ効果的な販売活 動を進めてまいります。更に成功報酬型のインバウンド販売やアウトバウンド販売を積極的に活用し、受注拡大と 費用抑制を両立させ、業績の改善に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(2024年11月1日~2025年10月31日)における我が国経済は、2025年7-9月期のGDP成長率が、前期比で実質△0.6%(年率換算△2.3%)と6四半期ぶりにマイナス成長となりました。国内においては、高市内閣が発足し「経済あっての財政」の考え方による積極的な経済財政政策への期待から株価は高水準で推移した一方で、円安の進行により輸入品の価格上昇を通じた更なる物価高が懸念されております。加えて、米国の関税政策や中国経済の低迷、ウクライナ・中東情勢を背景とした地政学リスクの長期化等、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 このような環境の中、情報・印刷事業におきましては、7月1日に株式会社ウエーブの全株式を取得し連結子会社化し、4ヶ月ではありますが売上増加へ貢献いたしました。他方、ECサイト経由の受注は堅調に推移しましたが、ECサイト経由以外の印刷受注減をカバーすることが出来ず、セグメント売上高は7,953百万円(前年同期比1.5%減)となりました。利益面においては、印刷需要構成の変化に応じた設備の最適化や統廃合等の合理化によるコスト削減を進める一方、原材料費、電力料金、物流費等の上昇に加え東京支店の事務所移転に伴う一時的な費用も重なり、セグメント利益は158百万円の損失(前年同期は286百万円の利益)となりました。引き続き、更なるコスト削減に取り組むとともに既存顧客と新たに加わったウエーブ社両方の顧客に対して営業展開を図り、収益の拡大を目指してまいります。 知育事業におきましては、新商品開発や新たな販路の開拓に努めてまいりましたが、出版事業、幼保事業ともに売上高が減少した結果、セグメント売上高は684百万円(前年同期比5.0%減)、セグメント利益は118百万円の損失(前年同期は129百万円の損失)となりました。今後は、従来からの商品や販路に加え、量販店向けに新たな商品開発やサービスの提供を推進するとともに環境に左右されない事業の確立を目指してまいります。また、引き続き外注費や調達先の見直し及び適正在庫の管理強化を行い、利益の確保に努めてまいります。通信販売事業におきましては、受注獲得効率の高い商品の販売に注力し、広告宣伝費を抑えつつ効果的な販売活動を推進した結果、セグメント売上高は41百万円(前年同期比24.8%減)、セグメント利益は19百万円の損失(前年同期は37百万円の損失)となりました。今後は販売チャネルの最適化や成功報酬型インバウンド販売の強化及びアウトバウンド販売の拡充を進め、業績の改善を図ってまいります。以上の結果、当連結会計年度の売上高は8,478百万円(前年同期比1.4%減)、営業損失は623百万円(前年同期は営業損失213百万円)、経常損失は651百万円(前年同期は経常損失170百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は、特別利益として投資有価証券売却益360百万円等を計上した一方、特別損失として減損損失463百万円、工場再編関連費用146百万円、更に工場再編損失引当金繰入額44百万円等を計上したことにより948百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失436百万円)となりました。    ② 財政状態の状況(資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,261百万円(前連結会計年度比27.7%減)減少し、3,294百万円となりました。これは主として、現金及び預金の減少1,395百万円によるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ108百万円(前連結会計年度比2.3%減)減少し、4,629百万円となりました。これは主として、投資有価証券の減少421百万円、建物及び構築物の増加302百万円などによるものです。 この結果、当連結会計年度における総資産は7,924百万円(前連結会計年度比14.7%減)となりました。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ991百万円(前連結会計年度比28.8%増)増加し、4,434百万円となりました。これは主として、短期借入金の増加1,000百万円などによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ208百万円(前連結会計年度比9.1%減)減少し、2,072百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少407百万円、資産除去債務の増加225百万円などによるものです。 この結果、当連結会計年度における負債合計は6,506百万円(前連結会計年度比13.7%増)となりました。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,152百万円(前連結会計年度比60.3%減)減少し、1,417百万円となりました。これは主として、資本金の減少1,567百万円、利益剰余金の減少948百万円、資本剰余金の増加579百万円などによるものです。  ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,395百万円(前年同期比69.8%)減少し604百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、669百万円(前連結会計年度比188百万円の増加)となりました。これは主として、税金等調整前当期純損失928百万円、投資有価証券売却益360百万円、減価償却費322百万円、減損損失463百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、86百万円(前連結会計年度比476百万円の減少)となりました。これは主として、投資有価証券の取得による支出404百万円、連結の範囲の変更に伴う子会社株式取得による支出500百万円、投資有価証券の売却による収入917百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)   財務活動の結果使用した資金は、652百万円(前連結会計年度比69百万円の増加)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出524百万円、自己株式の取得による支出980百万円、短期借入れによる収入1,000百万円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績 当連結会計年度における生産実績を示すと、次のとおりです。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)情報・印刷事業7,694△1.8(注)1 金額は販売価格によっております。2 知育事業及び通信販売事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。3 7月1日付で株式会社ウエーブの全株式を取得し連結子会社化したことに伴い、同社が「情報・印刷事業」に加わっております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績を示すと、次のとおりです。セグメントの名称仕入高(百万円)前年同期比(%)情報・印刷事業25608.5通信販売事業18△45.9(注) 知育事業は提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.受注実績 当連結会計年度における受注実績を示すと、次のとおりです。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)情報・印刷事業7,8240.41,4765.1(注) 知育事業及び通信販売事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりです。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)情報・印刷事業7,753△0.9知育事業684△5.0通信販売事業41△24..8合計8,478△1.4(注)1 相手先別販売実績については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はないため、記載を省略しております。2 セグメント間取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 売上高につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」と「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ④ 生産、受注及び販売の状況」に記載のとおりであります。(売上原価及び売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ136百万円(前連結会計年度比1.9%増)増加し、7,269百万円となりました。当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ257百万円(前連結会計年度比17.6%減)減少し1,209百万円となり、売上高に対する売上総利益の比率は2.8ポイント悪化し14.3%となりました。 (販売費及び一般管理費及び営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ153百万円(前連結会計年度比9.1%増)増加し、1,833百万円となりました。主な増減は、従業員給料手当の増加37百万円、手数料の増加36百万円、減価償却費の増加24百万円などによるものです。 当連結会計年度における営業損失は623百万円(前連結会計年度営業損失213百万円)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ15百万円(前連結会計年度比18.9%増)増加し、100百万円となりました。主な増減は、為替差益の増加14百万円などによるものです。 当連結会計年度における営業外費用は、前連結会計年度に比べ85百万円(前連結会計年度比202.3%増)増加し、128百万円となりました。主な増減は、支払手数料の増加91百万円などによるものです。 当連結会計年度における経常損失は651百万円(前連結会計年度経常損失170百万円)となりました。 (特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度に比べ284百万円(前連結会計年度は152百万円)増加し、436百万円となりました。主な増減は、投資有価証券売却益の増加208百万円などによるものです。 当連結会計年度における特別損失は、前連結会計年度に比べ301百万円(前連結会計年度は412百万円)増加し、713百万円となりました。主な増減は、減損損失の増加385百万円などによるものです。 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は948百万円(前連結会計年度親会社株主に帰属する当期純損失436百万円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、運転資金については自己資金で賄うことを基本方針としております。また、設備投資を含む投資資金については金融機関からの長期借入金で調達することを基本方針としております。緊急時の資金需要については換金性の高い普通預金で運用し流動性の確保を図っております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する会計方針は、「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • マーケティング環境の変化
    商業印刷事業は、景気変動に加え、紙媒体からインターネットへの広告媒体の変化の影響を強く受けています。特にチラシなどの需要縮小や単価低下が進んでおり、想定を超える環境変化があった場合、売上減少や収益性の悪化につながる可能性があります。
  • 原材料価格の変動
    商業印刷事業の原価において、紙の占める割合が非常に高いです。原材料である紙の価格が上昇した場合、そのコスト増を販売価格に十分に転嫁できない、または転嫁に時間がかかる可能性があり、利益率の低下を通じて業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
  • 特定の取引先への依存
    商業印刷事業では、保有する印刷機や加工機の特性により、特定の製品で他社に対する比較優位性を持つことがあります。これにより、特定の得意先や仕入先との取引に偏る可能性があり、その取引先の経営状況の変化や取引条件の見直しが、グループ全体の業績に大きな影響を与えるリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|960 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)当社グループ固有のリスク① マーケティングのリスク 当社グループの主要事業の一つである商業印刷は、景気動向の影響を受ける部分もありますが、紙からネットへの媒体変化の影響を強く受けております。中でも、従来型のチラシ等については、需要の縮小および受注単価の低下がみられます。 当社グループにおいては、引き続き、顧客の要望に沿った当社独自の製品を、より短納期で提供することにより、顧客の効率的な集客、売上の向上のための提案を積極的に展開し、従来型のチラシの構成比を下げて参ります。 しかしながら、商業印刷業界における環境変化が、想定を超えることにより、当社グループ業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 原材料価格のリスク 当社グループの事業である商業印刷事業においては、原価構成における原材料のうち特に紙の占める割合が高くなっております。原材料価格がさらに上昇した場合、受注価格への転嫁に時間を要する、あるいは、受注価格への十分な反映が困難な場合があり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定の得意先、仕入先への依存リスク 当社グループの主要事業である商業印刷事業においては、保有する印刷機及び加工機の種類・台数等により、他社よりも比較優位にある製品が存在します。顧客の必要とする製品とこの比較優位にある製品が合致すれば、当該製品を集中的に発注し、また受注することが、双方にとって経済的に合理的なことから、特定の得意先および仕入先に偏る場合があります。 しかしながら、特定の得意先および仕入先に偏った場合、リスクが高くなることから、これまでどおり一定の基準を超えないよう管理し分散を図ってまいります。 (2)一般的な事業のリスク 当社グループは、上記のほか一般的な事業のリスクとして、収益増減のリスク、費用増減のリスク、財務のリスク、訴訟のリスク、セキュリティのリスク、自然災害による事業継続リスクなどを認識し、各種対応を行っております。

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